たこやき さん プロフィール

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たこやきさん: 新・たこの感想文
ハンドル名たこやき さん
ブログタイトル新・たこの感想文
ブログURLhttp://takotakotakoyaki.blog52.fc2.com/
サイト紹介文ミステリを中心とした書評と、アニメ・競馬予想のブログ
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供379回 / 365日(平均7.3回/週) - 参加 2005/05/21 03:32

たこやき さんのブログ記事

  • (書評)ピエロがいる街
  • 著者:横関大大手製薬会社の工場が撤退し、経済的な苦境に立たされた兜市。就職活動がなかなか上手くいかない大学生の稜の前に現れたのは、顔を白く塗ったピエロ。願い事を尋ねられ、就職したい旨を語った彼は、なぜかピエロの助手に抜擢されてしまう。一方、市役所秘書課に勤務する比南子。「会いに行ける市長」のスローガンを掲げる市長のもとには次々と市民が訪れるが、そんなある日、後援会長が何者かに殺害される、という事件 [続きを読む]
  • (書評)死と砂時計
  • 著者:鳥飼否宇世界的に死刑廃止が叫ばれる中、中東のジャリーミスタン首長国が作り出したのは、世界中の死刑囚を受け入れ、その執行を行う監獄。そんな場所で次々と起こる不可思議な犯罪。そんな事件を老囚シュルツと助手のアランが解き明かす連作短編集。全5編を収録。第16回本格ミステリ大賞受賞作。巻末の解説でも触れられているのだけど、著者の作品って結構、ギャグというか、トンデモというか、そういう作品のイメージが [続きを読む]
  • (書評)秋山善吉工務店
  • 著者:中山七里火災によって自宅と父を亡くした秋山家。残された妻の景子、息子の雅彦、太一の三人は、父の実家である「秋山善吉工務店」に厄介になることに。慣れない祖父母との同居に、四苦八苦する一家だったが……読みながらまず頭に浮かんだのは、有川浩氏の『三匹のおっさん』シリーズ。著者の過去作で言うと、『要介護探偵の事件簿』あたり。声がでかく、周囲を委縮させるような迫力を持つ秋山善吉。しかし、そのパワフルさ [続きを読む]
  • (書評)トリア・ルーセントが人間になるまで
  • 著者:三田千恵病に倒れた父の治療のため、兄からサルバドールからルーセントという薬を入手するよう命じられたジンドラン王国第2皇子のランス。ところが、そこに現れたのは白い肌に銀色の髪、青い瞳を持った少女トリア・ルーセント。自らを「薬」というトリア、そして、その護衛ロサと共に王都を目指すことになるのだが、ロサは「トリアに恋をさせてほしい」と言い出して……前作の『リンドウにさよならを』もそうなのだけど、著 [続きを読む]
  • (書評)錆びた太陽
  • 著者:恩田陸「最後の事故」により人間が立ち入ることが出来なくなった地域。そこは、人工知能によって制御されたロボ「ウルトラ・エイト」が保守点検を担っていた。そんなところへ、一人の女性が訪れる。国税庁から来た、というその女性・財護徳子は制限区域の実態調査を行う、というのだが……前作の『失われた地図』もそうなのだけど、本作も……変な作品だなぁ!著者は1970年代くらいのテレビネタとか、そういうのが好き、 [続きを読む]
  • (書評)シマイチ古道具商 春夏冬人情ものがたり
  • 著者:蓮見恭子生活を立て直すため、大阪・堺にある夫の実家「島市古道具商」へと引っ越した透子たち一家。十数年間、社会に出ていなかった透子。慣れない店での暮らしに四苦八苦しながらも、義父の市蔵や、道具に集う人々の想いに触れて……なんか、ちょっと思っていたのと違った印象。新潮文庫nex。普段の新潮文庫と比べても、どちらかというと若者向けレーベルとして刊行されており、店などを舞台とした作品でも、「温かさ」 [続きを読む]
  • (書評)開化鐡道探偵
  • 著者:山本巧次明治12年の晩夏、鉄道局技手見習の小野寺は元八丁堀同心である草壁のもとを訪ねる。その目的は、現在、京都ー大津間で建設工事が進んでいる逢坂山トンネルで頻発する不可解な事件について調査してほしい、というもの。鉄道局長・井上の熱意もあり、調査に乗り出す草壁だったが、到着早々、仮開業中の鉄道から乗客が転落死する、という事件が発生。しかも、それは工事関係者で……『大江戸科学捜査』シリーズでデビ [続きを読む]
  • (書評)スクールジャック=ガンスモーク
  • 著者:坂下谺二足歩行兵器・機巧外骨格。その育成学校をテロリストが襲う。先の大戦における怒りを果たすため。生徒、教師が人質に取られる中、学内でもトップクラスの操縦技術を持つ少女・花枝連理と、過去を抱えた整備士・黒宮凛児にその命運は託される……第11回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。まぁ、ぶっちゃけ……この感想を書く前に、最近、毎週のように聴いているWEBラジオ『ラノベハスラー』様で取り上げられた [続きを読む]
  • (書評)繰り返されるタイムリープの果てに、きみの瞳に映る人は
  • 著者:青葉優一「あなたは運命の人じゃなかった」 2017年3月26日、慶介は突如、恋人である亜子から別れを告げられる。傷心の帰路、暴走するトラックに引かれそうになった少女を助けようとした慶介は、前年の大晦日へとタイムリープし……。別れを告げられる原因として指摘された部分を改め、亜子との関係が続くようとする慶介だったが……まず、最初に思うこと。この作品、絶対にタイトルで損をしている!いつも通り、粗筋 [続きを読む]
  • (書評)欠けゆく都市の機械月姫
  • 著者:永菜葉一「未来に行ったことがある」と嘯く変人科学者・ドクの手伝いをする少年・拓人はその実験の結果、月面の廃棄された都市ムーンダリアへと転生してしまう。拓人の住んでいた時代からは遥か未来、そこで拓人を解放した少女・エレクトラは、人間への性的奉仕を目的に開発されたアンドロイドなのだという。現代へと戻る方法を探っている拓人だが、その精神の宿った肉体にはある目的が課せられていることを知る……なんか、 [続きを読む]
  • (書評)優しき悪霊 溝猫長屋 祠之怪
  • 著者:輪渡颯介長屋の祠をお参りして以降、幽霊を見ることが出来るようになった忠次たち、4人の少年。手習所の修理のため、しばらく間借りすることとなった空き家の店でかくれんぼをしていた彼らは、そこで幽霊を見ることに。その「幽霊」は「おとじろう」と告げるのだが、奇しくもその娘と縁談のあった男・乙次郎が行方不明になっていて……シリーズ第2作。正直なところ、第1作目はちょっと物足りない、と感じていたのだけど、 [続きを読む]
  • (書評)ビブリア古書堂の事件手帖7 栞子さんと果てない舞台
  • 著者:三上延太宰治自家用の『晩鐘』を巡り、取引に訪れた道具商の男。彼は一冊の古書を残していく。奇妙な縁に導かれ対峙することとなったのは、ウィリアム・シェイクスピアの古書と、それを巡る仕掛けだった……一応のシリーズ完結編。あとがきを読むと、『探偵・日暮旅人』(山口幸三郎著)シリーズなどと同じく、おまけ作品集みたいなものを出す用意はあるみたいだけど。というか、完結編というには、ちょっと大人しめだったか [続きを読む]
  • (書評)君と四度目の学園祭
  • 著者:天音マサキ高校2年の秋、俺、刻谷結羽太は幼馴染の久遠が学園祭で好きな人に告白する、という噂を耳にする。一番、近くにいた少女が遠くへ行ってしまう。そんな焦燥の中、自分の久遠への想いを自覚していく。しかし、久遠の様子がおかしくて……『主人公が実はヒロイン』とあとがきであるけど、物語としては確かにそんな感じ。タイトル、さらに言うと、作中にしばしば含まれる久遠視点の物語によって、彼女がタイムリープを [続きを読む]
  • (書評)神さまのビオトープ
  • 著者:凪良ゆう美術の非常勤講師をしているうる波に伝えられたのは、夫である鹿野くんの事故死。それから2年、うる波は、鹿野くんの幽霊と共に暮らしている。それまでと全く変わらずに。そんなうる波の前に現れる様々な形の恋人たち……「救済の物語」。裏表紙の粗筋では、そんな言葉がつづられているのだけど、「救済」なのかな? という感じがする。正直なところ、傷をなめ合っている、というか……それを見て救われているのな [続きを読む]
  • (書評)古書カフェすみれ屋と悩める書店員
  • 著者:里見蘭「この本、買っていただけませんか?」 すみれ屋の古書スペースを担当する紙野君がお客様に本を勧めるときは、そのお客様の抱える問題が解決する糸口が見つかったとき。そんな古書カフェ・すみれ屋での出来事をつづったシリーズ第2作。全4編を収録。古書店を題材にしていて、書籍を用いて謎を解く。そういう題材の取り方をしている作品は決して珍しくないのだけど、前作は、小説などだけではなく、実用書、さらには [続きを読む]
  • (書評)クラスのギャルとゲーム実況 part.1
  • 著者:琴平稜スクールカーストのトップに君臨するギャル軍団の中でも一目置かれる存在・駒形花。しかし、彼女は、ゲーム実況の世界では知らぬものはいない有名実況者。そんな彼女から、ゲーム実況で有名になる方法を教える代わりに、ゲームの腕を鍛えてほしい、と頼まれて……ちょっと前に、『彼女と俺とみんなの放送』(高峰自由著)シリーズを読んだときに、「ニコニコ生放送か」と思ったら、今度はゲーム実況……。WEBの発達 [続きを読む]
  • (書評)スマホを落としただけなのに
  • 著者:志賀晃恋人の富田がタクシーに置き忘れたスマホ。それが全てのはじまりだった。電話に出た麻美を気に入り、彼女の人間関係を監視し始める男。そんな頃、神奈川の山中では、身元不明の女性の死体が次々と発見され……第15回『このミス』大賞・隠し玉作品。作中でも出ているけど、個人情報の塊となったスマホ。そのスマホの情報が他の人間に取られてしまったら……。その辺りのスリルというのが何よりもの長所だろう。物語は [続きを読む]
  • (書評)みんなの道徳解体新著
  • 著者:パリオ・マッツァリーノ道徳、が、学校教育における「科目」になることが決まった。しかし、そもそも「道徳」って何だろうか? 道徳の福読本を読んでみると、色々と奇妙なところがあって……ちくまプリマー新書でこういう作品出すんだ……。まず、思ったのがそんなこと。ちくまプリマー新書というと、どちらかというと子供向けに様々な物事の入門書を刊行しているレーベル。まぁ、『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』(万城目 [続きを読む]
  • (書評)異世界Cマート繁盛記5
  • 著者:新木伸異世界スローライフ短編集第5作。今回は、序盤、中盤、終盤でそれぞれエピソードの傾向が大きく変わっている、という感じがする。序盤は、「〇〇無双」エピソードが次々と。何となく輪ゴムを仕入れ、何に使うか……と考えた結果、輪ゴムをぶつけ合う遊びに発展。輪ゴム鉄砲がブームに! という『輪ゴム無双』。少女漫画を買ってきたら、エナがどハマり。さらに色々と買ってこようと思ったら、そもそもエナが読んでい [続きを読む]
  • (書評)モモンガの件はおまかせを
  • 著者:似鳥鶏楓ヶ丘動物園、その飼育員たちの奮闘を描いたシリーズ第4作。前4編を収録した短編集。と言っても、動物園を舞台にした話はなくて、全てその周辺での話。そして、テーマとしては「動物を飼うことの責任」とでもいうべきものが貫かれているように感じられる。その中で、ちょっとカラーが異なるのは1編目。バーベキューの買い出しに行ったところ道に迷ってしまった桃本。そこで、犬を連れた男性に道を尋ねるがどうにも [続きを読む]
  • (書評)がん消滅の罠 完全寛解の謎
  • 著者:岩木一麻日本がんセンターに勤める医師・夏目は、生命保険会社に勤める友人から、保険金の不正受給疑惑が持ち上がっていることを知る。末期癌により、余命宣告をされた患者が、生きているうちに保険金をもらえるリビングニーズ特約。その保険金を受け取ってからも生存し続けている。それどころか、その患者は、病巣がすっかり消滅していた。そして、そんなケースがすでに4件にも達していて……第15回『このミス』大賞・大 [続きを読む]
  • (書評)やがて恋するヴィヴィ・レイン2
  • 著者:犬村小六近衛連隊を追われたルカは、流浪の旅の末に旧友・ジェミニへ庇護を求める。ルカにとって、勉学の師であり、不義理をした相手でもあるジェミニの恩に報いることを約束するルカだったが、ジェミニの思惑はルカのそれを遥かに超えていて……何と言うか……『とある飛空士への誓約』と同じく志、仲間意識は保ちつつも敵対することに、という予感を遺しているから。これは、1巻の感想で自分が書いた言葉なのだけど、早速 [続きを読む]
  • (書評)双蛇密室
  • 著者:早坂吝幼いころから「二匹の蛇」の夢を見続けている刑事・藍川。幼い頃、蛇に咬まれたことがあり、それが原因であると思っていた彼だが、上木らいちの指摘により、これは殺人未遂であったことに気づく。両親に問い合わせた藍川が知ったのは、過去に起きた二つの密室事件だった……なんつーか、「らしい」っちゃあらしい。この著者、このシリーズでなければ絶対に描けない作品だと思う。作中で描かれる二つの密室事件。一つは [続きを読む]