信濃大門 さん プロフィール

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信濃大門さん: 思考の部屋
ハンドル名信濃大門 さん
ブログタイトル思考の部屋
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/sinanodaimon/
サイト紹介文 信州安曇野市有明山の山麓からの思索通信
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供94回 / 365日(平均1.8回/週) - 参加 2006/01/22 13:34

信濃大門 さんのブログ記事

  • 世界的自覚の時代
  •  先月下旬、松本平出身の唯物論哲学者で評論家の永田廣志氏が戦後(太平洋戦争)間もない頃に地方紙の文化欄に書いた「信州と西田哲学」という小論に接し、難解と言われる西田哲学を別視点から深く考えさせられています。 先に「人それぞれの絶対無、観念論」で永... [続きを読む]
  • 漱石の矛盾
  •  夏目漱石著『草枕』から。旅する主人公が片田舎の床屋に立ち入った場面での江戸は神田の生まれ出身の店主の風貌等から醸し出される滑稽さに春の長閑さを語る場面に「矛盾」という言葉が使われている。旧漢字で変換できない部分もあるが次のように書かれている。... [続きを読む]
  • 人それぞれの絶対無、観念論
  •  一か月ほど前に近隣の村の図書館の会議室で「信州と西田哲学」というタイトルの買いがありました。 会に参加し始めて知ったのですが、最近花伝社から出版された『永田廣志の生涯〜君なお生きて我らの中に〜』の永田廣志研究会の主催するものでした。「唯物論哲... [続きを読む]
  • 人の世
  • 夏目漱石の『草枕』の冒頭の言葉はあまりにも有名だ。 智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角この世は住みにくい。個人的に「もの」こだわり語れば、 この世はそういうものだ。という話になる。漱石はさらに言う。「人で... [続きを読む]
  • “モノ”から“コト”へ体験
  •  3月10日で番組終了したNHKの番組に「特報首都圏」という番組があります。 最近放送されたテーマ名は、・電気の"選択"・数字で見る"待機児童"問題・モノからコトへ・火の用心!・原発事故から6年などがあり、興味深い問題をわかりやすく解説する番組で、... [続きを読む]
  • 思いの雄叫び
  •  「狂いの様相」ということを以前書いたが、世間を見渡すと常識、非常識などという線引きを越えていろいろな事態が発生している。 排他的経済水域は玄関先100メーターぐらいの距離と同じようなものか? 事実と想像を同じように考えてはいけないと思うが、... [続きを読む]
  • 心の発見・大域アトラクターと西田哲学
  •  『善の研究』の中で私たちは日常の経験的事実には、意識現象と物体現象の二種類があるように考えてしまうが、事実としては意識現象があるだけで、物体現象というものは共通して不変的関係をもつ者を抽象化したものにすぎない、旨を語っています。(『善の研究』藤... [続きを読む]
  • 去り来る今現在
  •  春がそこまで来ているのに雪混じりの雨が降る。福寿草の開花情報が信州の各地で聞こえてくるこの季節、いつも思い出す万葉集の歌がある。 天武、天智に愛された額田王の歌で、宴会でどの季節が好きかというお題に応えられた時の歌です。当時漢詩の素養が知識人... [続きを読む]
  • 「沈黙」は語る
  •  地方紙に折り込まれてくるタウン情報紙の「展望臺」というコラムを読む。地元の有名人の方々が書かれているもので、最近連帯基金の事務局長の「『沈黙』は語る」と題した話が目にとまった。 「沈黙」という題から遠藤周作先生の『沈黙』と映画化されたマーティ... [続きを読む]
  • 嘘と真の世界
  •  先月NHKクローズアップ現代でフェイスニュースの信ぴょう性が取り上げられていた。「熊本地震の際動物園からライオンが放たれた。」根拠のないデマ、情報がネットを走る。 何が正しく、何が嘘なのか。 情報を見る側の判断ひとつなのだが、バカバカしい話... [続きを読む]
  • 日常を包み、抱き、見守るものに気づく心
  •  最近『日本の包む心」という短いエッセーを読んだ。「包む(ツツム)」という言葉はやまと言葉という話からその原点が「罪(ツミ)」という言葉にあり、自然の現象を阻害する、自然の流れをせき止める壁のような感覚から「堤(ツツミ)」という声音が元ではなかろ... [続きを読む]
  • 分化とオノマトペ
  •  今朝も雪が舞っている。ヒラヒラ、シンシン・・・どちらかというとヒラヒラだろうか、大雪警報が出ている地域とは違い予報通り大した雪にはならないようである。 ヒラヒラという表現、雪の降るのを見て、擬音語でその程度を表現した。擬音語、擬態語はオノマト... [続きを読む]
  • 意識という不思議の思う
  •  「意思という概念は、哲学の真のプロメテウスのように思われる。それは哲学のさまざまな問題圏にあらわれるが、どれひとつとして同じ姿を示さない。」(エントス・カッシーラ) という言葉があるように意識という概念は一義的に定義できないものである(『哲学キ... [続きを読む]
  • 現(うつつ)について
  •  あるサイトに「現(うつつ)」という言葉が使われていた。この言葉は悲しいかな現実離れをした夢や幻のような現実を離れた、本来あるべき心の状態を見失ったことを表現し、「現(うつつ)」という言葉が夢見心地を表す言葉だと思う人が多いようである。 「うつ... [続きを読む]
  • 「聖(ひじり)なるもの」について
  •  「聖なるもの」と書くと「聖」という漢字は、「せい」と音読みされ、「せいなるもの」と誰もがそのように読む。この場合漢字が輸入元の中国語の発音に似た読み方になるわけでこの漢字「聖」には訓読みの「ひじり」があり、先の「聖なるもの」を訓読みすれば「ひじ... [続きを読む]
  • 時間軸をもたない思考
  •  言葉を噤(つぐ)むと言葉を紡(つむぐ)ぐは発音を聞き誤ると正反対の意味になってしまう。言葉を発するのを止めるか、言葉や発し文章を綴りはじめるかの違いで動作はまったく逆になってしまう。 言葉を発すること自体何事かを語り、受ける側はその意味すると... [続きを読む]
  • 本来の自分を生きる
  •  今朝のEテレこころの時代は今年の7月3日に放送された基督教独立学園高校前校長安積力也(あずみりきや)さんの「何をおそれるのか〜本来の自分を生きる〜」の再放送でした。 安積さんは校長現役時代の19年ほど前には「待てない時代にどう育てるかー人間教育を... [続きを読む]
  • 野生の思考と忌み嫌いの思想
  •  何事かを忌み嫌うという行動思考が、人間存在の本質的な部分にあるのではないか、それは差別相という言葉で表現することができ、知るという最も基本的なものではないだろうかと思考をめぐらす。 Eテレの100分de名著でレヴィ=ストロース『野生の思考』が中... [続きを読む]
  • 経験するということと知と愛について
  •  『善の研究』(西田幾多郎著)の第一編第一章「純粋経験」の冒頭は、「経験するというのは事実其儘(そのまま)に知るの意である。」とあり、そのあとに「自己の細工を棄てて、事実に従うて知るのである。」という言葉から始まる。 「純粋経験」という言葉を語る... [続きを読む]
  • 沈黙の中で聞こえるもの
  •  我々の意識の底には誰にもかかる精神の働いて居るのである(理性や良心はその声である)。 西田幾多郎著『善の研究』岩波文庫・2012版p232)第四編第三章「神」にはこう書かれている。 しかしこの「良心の呼び声」も私たちの小さな自己に妨げられてこれを知... [続きを読む]
  • 「とじこもり」と不在の哲学
  •  「とじこもり」という言葉が「とじこもる」が変化した言葉であることは異論のない話だと思うが、動詞の連用形で日本人は「閉じこもる状態にある子供たち」を表象するに違いない。 動詞の連用形で「○○り」とすることで日本人は「職業」を表す。魚売り、薬売り、... [続きを読む]