まじょ。 さん プロフィール

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まじょ。さん: まじょ。のミステリブロ愚
ハンドル名まじょ。 さん
ブログタイトルまじょ。のミステリブロ愚
ブログURLhttp://majomajo.cocolog-nifty.com/blog/
サイト紹介文ミステリ中心にまじょ。の読書癖を赤裸々に紹介。読むミステリも読み方も偏っております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供87回 / 365日(平均1.7回/週) - 参加 2006/01/29 14:55

まじょ。 さんのブログ記事

  • 『QED〜flumen〜月夜見』 高田崇史
  • QEDシリーズ最新刊。一応シリーズは完結していますが、こうしてまたタタル一行の旅にお供できるのは嬉しいです。 今回のテーマは月読命、そして事件は手鞠唄になぞらえた連続殺人事件というミステリ好きが泣いて喜びそうな展開ですが、いつもの通りタタル一行とは関係ないところでどんどん事件は起こり、関係ないところで勝手に終わっていきます。いいんです、最近のQEDに求めているものはそういうことではないので(多少強... [続きを読む]
  • 『凍る炎 アナザーフェイス5』 堂場瞬一
  • アナザーフェイスシリーズ第5弾。 ICカードで出入りが管理された研究施設で密室殺人が発生!?という本格ファンが泣いて喜びそうなスタートを切った本作ですが、その後密室がクローズアップされることはありませんでしたよ。 前作『消失者』同様、事件がどんどんとスケールアップしていくのですが個人的にはひとつの事件にどっぷり腰を据えて取り組んでもらいたいです。事件に振り回されるだけ振り回されて、大友が活躍してい... [続きを読む]
  • 『鍵のない夢を見る』 辻村深月
  • 直木賞受賞作。 作風(必ずしもミステリではないという意味)が大きく変わってご無沙汰になっていた辻村作品ですが、読むとやはりおもしろい。この短編集は共感力が強かった。「わかる」「いるいる」連発の「痛い」「勘違い」をした人々を描いた短編集。 個人的ベストは「君本家の誘拐」。出産後の母親がなにを考え、どう感じているかを知りたければこれを読めと声を大にして言いたいくらい共感しました。あの母親は私か。子ども.. [続きを読む]
  • 『消失者 アナザーフェイス4』 堂場瞬一
  • アナザーフェイスシリーズ第4弾。 ひったくりから殺人、そして二課の登場と物語がどんどんとスケールアップした本作。とりあえず一課と二課は仲良くやろう。 お馴染みメンバーの安定したやりとりの中に不安因子がふたつできましたね。指導官の変更と息子の親離れ。後継者である後山参事官は個人的にとても好きなタイプ。茶道を捨て警察官になったいきさつや、問題があるという家庭のこと、これからの絡みが気になります。息子の... [続きを読む]
  • 『憂いなき街』 佐々木譲
  • 道警シリーズ第7弾。シティジャズ開催中の札幌を舞台にした津久井の恋愛物語です。 (ネタバレします)個人的には津久井は長正寺にすべて打ち明けて捜査から外れるべきor奈津美に直接ぶつかるべきだったんじゃないかと思います。相棒の滝本が空気を読んでくれましたし、結果的に(奈津美を外した)津久井の読みは当たっていたわけですが、やはりフェアじゃない部分はあったんじゃないかと。アリバイを隠そうとする奈津美を説得... [続きを読む]
  • 『リボルバー・リリー』 長浦京
  • 第19回大藪春彦賞を受賞したばかりの本作。2017年このミス6位。 女スパイが暗躍する『ジョーカー・ゲーム』のような物語を想像していたのだけれど、リボルバー片手に関東大震災直後の帝都で撃って撃って撃ちまくる冒険アクション小説でした。なんとなく雰囲気が井上尚登の『T.R.Y』に似ているような気がします。 基本的に追手が迫ってくる、百合の超人的なスパイ(殺人)の才能で切り抜ける、逃げる、追手が迫ってく... [続きを読む]
  • 『潮騒のアニマ』 川瀬七緒
  • 法医昆虫学シリーズ第5弾。今回はミイラ化した死体から聞こえない虫の声を聞くお話。 マンネリと言えばマンネリだけれど、安定したおもしろさです。最初は相手にされなかった赤掘がどんどんと認められていく水戸黄門的?な部分も良い。あとは決して文章を脳で映像化してはいけないところもきっと良いところ。 なにより赤掘・岩楯コンビの信頼感ですけどね。今回はコンビの登場が多かった。お馴染みの赤掘・岩楯、赤掘・大吉の他... [続きを読む]
  • 『トーマの心臓』 森博嗣
  • 森博嗣が敬愛する萩尾望都の作品をノベライズした本作。原作は未読。勝手にミステリ読みをしましたが(トーマは本当に自殺なのか、トーマの死にユーリはどのように関わっているのか、やけに幼いエーリクの出生に秘密はないのか、エーリクとトーマは本当に他人の空似なのか)深読みする必要のない、青春群像小説でした。 タイトルの『トーマの心臓』が意味深ですよね。死んだトーマの心臓を移植されたエーリクが何らかの目的でもっ. [続きを読む]
  • 『第四の壁 アナザーフェイス3』 堂場瞬一
  • アナザーフェイスシリーズ第3弾。 舞台上で発生した殺人事件。そして脚本をなぞる様に事件は進み…とこれまでのシリーズとは毛色の違う、まるで本格ミステリのような筋書き。ただ、あくまで警察小説なのでロジックで犯人を追い詰めたりはしません。そのちくはぐさが個人的にはマイナスかな。 かつでの仲間たちが被害者であり容疑者であるため、客観性を保てずふらふらとする大友に引きずられるように物語もふらふらしていて残念... [続きを読む]
  • 『人質』 佐々木譲
  • 道警シリーズ第6弾。人質立てこもり事件が発生。 今回は全員がいぶし銀の活躍で少し派手さに欠けるのが残念。人質として囚われた百合の大活躍が読みたかった。(ここからネタバレします)主犯と従犯の関係を見抜き、真の人質と狙いを読み解いたわけですが、読者はそれを疾うに知っているので少しつまらなく感じてしまうのが残念でした。 それにしても人質になった男性、要求を突き付けられた父親、彼らが総じてダメダメで少し笑... [続きを読む]
  • 『敗者の嘘 アナザーフェイス2』 堂場瞬一
  • 『アナザーフェイス』シリーズ第2弾。 容疑者の自殺、犯人とは思えない女弁護士の自首、拉致とてんこもりな1冊。そして(ここからネタバレします)結果的に警察内部の不正を暴くことになるのですが、その内容が黒い。黒すぎる。警察小説においてこの手のテーマはよくありますが、ここまで組織的であくどいのはなかなか読めません。だって警察が指示して女性を拉致(死亡もあり得た)ですよ。 結局、自殺した容疑者が真犯人だっ... [続きを読む]
  • 『アナザーフェイス』 堂場瞬一
  • アナザーフェイスシリーズ第1弾。人の心に入り込むのがうまい、シングルファザー刑事が主人公。ドラマ化済みのようですが見ていないので脳内変換は西島秀俊でした。 事件は誘拐。誘拐ものは大好きです。個人的に後味が悪いのが好きなのですが、この作品はなかなかです。(ここからネタバレします)被害者少年の父親が筋書きを書いた言わば黒幕だったわけですが、大友の言うとおり本当の(血の繋がり云々ではなく心の繋がった)親.. [続きを読む]
  • 『密売人』 佐々木譲
  • 道警シリーズ第5弾。 バラバラに思われた函館、釧路、小樽の事件のミッシングリンクからある男の密売を暴きだす1冊。グラックバードで行われる佐伯班の捜査会議がとても嬉しい。 (ここからネタバレします)米本親子を無事保護できるかよりも警察内部の裏切り者を見つけ出す展開にワクワクしました。今回のMVPは退職刑事たちですよね。津久井の言う「ええ。あのひとは、警官です」に相応しい男たちでした。そしてシガー・バ... [続きを読む]
  • 『巡査の休日』 佐々木譲
  • 道警シリーズ第4弾。 道警が特に忙しくなるよさこいの時期に重なるように発生したストーカー、白骨死体発見、連続ひったくり事件。それぞれの刑事が地道に、真面目に事件を追いかけることで最後にはしっかり片付く達成感のある読了。 やはり佐伯班の「チーム」としての活躍が読みたい気持ちがあるのだけれど、たまにはこうしてそれぞれが刑事としての力を底上げするかのような作品があっても良いのかも。ラスト、休日を謳歌する... [続きを読む]
  • 『七色の毒 刑事犬養隼人』 中山七里
  • 『切り裂きジャックの告白』に続く刑事犬養隼人シリーズ第2弾。収録されている作品(毒)の数は7。 中山作品らしいどんでん返しは短編でも健在。7つもあれば飽きる人もいそうですが、私はこういう展開大好きなので大満足です。 個人的ベストは「黄色いリボン」でしょうか。犬養が犯人ではない人物に真相を語るという意味で異色であることと、単純に自分の読みが当たったので(笑) 「黒いハト」も好きですね。その悪意に擁護... [続きを読む]
  • 『ふたつめの月』 近藤史恵
  • 『賢者はベンチで思想する』に続く久里子シリーズ第2弾。 作者が苦労したであろう、ある人物についての記述ににやり。前作を読んでいない人は違和感なく読み進められるのだろうか。気になる。 本作は久里子の成長(日常)物語に謎をトッピングしてみたという印象。久里子の前に現れる人物たちのなんて身勝手なこと。「たったひとつの後悔」の動機とか本当に酷いですからね。そんなことで他人の人生狂わせるなんて。 やはり赤坂... [続きを読む]
  • 『図書館の殺人』 青崎有吾
  • 平成のエラリイ・クイーンによる館シリーズ第4弾。2017年本ミス2位。 シリーズ既刊に比べとても読みやすくなっていた印象。もちろんロジックは健在ですが。今回探偵がとことんこだわったのは血痕。まるで科捜研…というのは冗談にしても血痕の付き方、擦れ方から事件発生当時の犯人の動き、そして(文字通り)犯人像を作り上げていく様は見事です。 (ここからネタバレします)今回は意外な犯人を狙ったのかなと思うのです... [続きを読む]
  • 『賢者はベンチで思索する』 近藤史恵
  • 電子書籍にて。さくさく読める日常の謎ものかと思いきや、探偵役である老人に驚きの秘密が。 収録されている作品(謎)は3編ですが、突出した作品はないです。でも、日常の謎ものによくある「偶然の産物」とか「勘違い」から謎が発生するのではなく、そこに明確な悪意があるのが良いと個人的に感じました。 そして、うっすらと伏線の張られていた国枝老人の正体。これはいい。(ネタバレします)根っからの善人ではないのでしょ... [続きを読む]
  • 『東京結合人間』 白井智之
  • 2016年本ミス8位。 いきなり始まるグロ描写と奇妙な世界観。胸糞悪い少女売買と監禁、そして殺人というキツイ前半を乗り越えるとロジックばりばりの本格ミステリが始まります。私もグロは決して得意ではありませんが、それでも読んで良かった、おもしろかったと思えた1冊。 愛し合った男女が結合し、4つの目、ドラム缶のような胴体、4本ずつの手足という結合人間が生活を送る世界。想像するとちょっとキツイので、覚えて... [続きを読む]
  • 『去就 隠蔽捜査6』 今野敏
  • 隠蔽捜査シリーズ第8弾。 大森署管内で発生したストーカーによる女性連れ去り事件。行方不明の女性は以前、ストーカー被害を大森署に相談していた。ストーカーという犯罪に対して警察ができるベストな対応とは、事件が起こった今すべきこととは、事件の真相はどんなものなのか。警察官僚として、合理的に、やるべきことをやるべきときに。そろそろ『去就』が気になる竜崎が事件を解決へと導く。 (ネタバレします)ストーカー事... [続きを読む]
  • 『疾風ロンド』 東野圭吾
  • 映画化を機に。『白銀ジャック』シリーズの第2弾という位置づけで良いのでしょうか。今回雪山に埋められたのは未認可の生物兵器。裏表紙には長編ミステリと書かれていますがミステリはほぼなし、エンタテイメントコメディです。 読めばわかるので特にレビューすることもないのですが、雪山を疾走するシーンなどは実に映像化向きなので読むよりも観る方が楽しめるかもしれません。極秘裏に捜索を任された情けない研究者(兼 父親... [続きを読む]
  • 『魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?』 東川篤哉
  • 東川作品らしい1作。魔法という裏技は使われているものの、犯人逮捕の決め手(罠)はしっかりと練られておりミステリスキーでも十分に楽しめる作品。 しかし作りが軽いんですよ。その軽さ(読みやすさ)が東川作品の売りであり良さでもあるんですが、初期作品くらいの堅さが好みです。マリィと小山田のやりとりが伏線になったり、小ネタが隠されていないわけではないですが、やはり意味のない掛け合いが多いと個人的には思います.. [続きを読む]
  • 『背徳のぐるりよざ』 古野まほろ
  •   文庫化の際に改題しているようなのでふたつ並べてみました。九条キヨ好き。 シリーズ第2弾ですが、時系列としては『セーラー服と黙示録』より前です。フーダニットの島津今日子、ハウダニットの古野みづき、ホワイダニットの葉月茉莉衣がそれぞれの持ち味で殺人事件を解決する女学校モノですが、今回は春期合宿と題して学園を飛び出します。そして待ちうけるのは落ち武者伝説、隠れキリシタン、正直者の村にクローズドサーク... [続きを読む]
  • 『探偵・日暮旅人の贈り物』 山口幸三郎
  • 日暮旅人シリーズ第4弾にして第一部完結作。 過去3作に散りばめてきた伏線を丁寧に回収して卒なくまとめてきたという印象。個人的にはもっと黒・旅人でも良かった。まあ、冒頭でさんざん「愛」「愛」言ってたし、落とし所はここしかなかったでしょうね。 (シリーズ肝の部分のネタバレします)黒幕である雪路パパを引きずり降ろせなかったわけですがこれで旅人の復讐は終わりなのでしょうか。誘拐実行犯(白石)と両親殺害実行... [続きを読む]