まじょ。 さん プロフィール

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まじょ。さん: まじょ。のミステリブロ愚
ハンドル名まじょ。 さん
ブログタイトルまじょ。のミステリブロ愚
ブログURLhttp://majomajo.cocolog-nifty.com/blog/
サイト紹介文ミステリ中心にまじょ。の読書癖を赤裸々に紹介。読むミステリも読み方も偏っております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供80回 / 365日(平均1.5回/週) - 参加 2006/01/29 14:55

まじょ。 さんのブログ記事

  • 『夕暮れ密室』 村崎友
  • 横溝正史ミステリ大賞落選作だが、綾辻行人と北村薫のプッシュで単行本化した本作。本ミス2016第14位。 タイトル通り密室ものです。密室トリックそのものは悪くなかったです。○○○な密室ってやつですね。それよりも、犯行時の犯人の行動原理(思考過程)がさっぱり理解できない。(ここからネタバレします)そもそもなぜシャワールームに死体を運んだのか。いや、一応説明はあるのですが星川のように川に突き落とすのでは... [続きを読む]
  • 『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』 雫井脩介
  • 誘拐をテーマにした『犯人に告ぐ』シリーズ第2弾。 誘拐を外国のようにビジネスとして行い、「(今年を)日本における誘拐ビジネス元年」にしようと考える犯人グループ。緻密に計算され、用心されたその計画は成功するかに思えたのですが…。犯人側に感情移入するように書かれているので、正直なところ誘拐の成功が見たかったような気もします。最後も切ないです。RIPされちゃいましたから。 振り込め詐欺、誘拐、警察の捜査... [続きを読む]
  • 『札幌アンダーソング』 小路幸也
  • タイトルの通り、札幌を舞台にしたミステリ? と?を付けたのはいろいろと消化不良だからです。 (ここからネタバレします)結局のところ人に言えない性癖を持った者たちが集まる秘密クラブで事故死?があったため見せしめのために死体遺棄が行われた野菜事件と、春の挑発に乗る形で行われた3件の自殺教唆だと思うのですが、首謀者を罪に問えない(公にしても意味がない)とはなんという消化不良。半年間の営業停止=面目をつぶ... [続きを読む]
  • 『宝石商リチャード氏の謎鑑定』 辻村七子
  • 読書メーターでお薦めされていたので読んでみました。宝石にまつわる日常系ミステリと紹介するのが正しいのだろうけれどミステリというよりお悩み解決系です。 さらっと読めるのはとてもポイントが高いです。個人的には宝石の蘊蓄がとても参考になりました。宝飾品にあまり興味のない私でも宝石店に行って石を眺めたくなります。1カラットは0.2グラム、鑑定書はダイヤモンドのみ、その他の石は鑑別書とかね。 リチャードの素... [続きを読む]
  • 『名探偵 木更津悠也』 麻耶雄嵩
  • 空前の麻耶ブーム襲来につき再読。『貴族探偵』毎週見てます。改変せず、御前様を装置としての名探偵のまま描写してくれたことに感謝です。 個人的にはこの木更津シリーズは麻耶作品のなかで最も一般受けすると思っているシリーズです。新書も文庫も絶版ですけど() 『弦チェロ』なる新刊が木更津シリーズらしいのでこの機に重版(復刊?)しましょう。 “一見”ステレオタイプな名探偵と助手ものです。“一見”なんですけどね... [続きを読む]
  • 『パレードの明暗 座間味くんの推理』 石持浅海
  • 座間味くんシリーズお馴染みの短編集。 座間味君の一言でこれまで見えていた事件の様相が一変する…という趣向ですが、今回もちょっと強引なものがちらほら。毎回書いていますが、その(座間味くんが指摘した)ように考えることもできる程度の書き方なら良いんです。でも、同席のふたりが座間味くんの言うことが唯一無二の真実であると盲信してしまうのがとても気持ち悪い。座間味くん、結構無理なこと言ってるよ?という気持ちに. [続きを読む]
  • 『スティグマータ』 近藤史恵
  • 大好き『サクリファイス』シリーズ最新刊。とりあえず、 いますぐツールの結果を教えてください…! と声を大にして言いたい。最高の終わり方でした。 今回は選手として下り坂に差し掛かったチカと、一度はレースの世界からドロップアウトした汚れた英雄の物語。メネンコの狙いは何なのか…というミステリ要素はそんなに難しくありませんし、言ってしまえばちょっとしたおまけです。それよりもレースです。ツール・ド・フランス... [続きを読む]
  • 『いまさら翼といわれても』 米澤穂信
  • 古典部シリーズ最新短編集。 奉太郎の過去を扱った二編「鏡には映らない」と「長い休日」がとてもとても良かった。奉太郎をヒーローだという彼女の「会って話したら、嫌いになるでしょ?」が最高。 「箱の中の欠落」は動機が語られないところが良いですね。冒頭の伏線もとても自然で良いです。そしてラーメンが美味しそう。 「わたしたちの伝説の一冊」と「いまさら翼といわれても」は青春すぎて眩しい。表題作は翼の前の言葉が... [続きを読む]
  • 『陽気なギャングは三つ数えろ』 伊坂幸太郎
  • 9年ぶりシリーズ新刊に歓喜。 軽快で痛快な4人のやりとりが大好きです。脳内キャスティングは映画の4人なのですが本当にぴったりだと思います。何年かぶりに見たい。 今回は久遠の活躍が多めでしょうか。巻き込まれの原因作ったのも久遠ですが。成瀬は課長らしく地味にいい仕事します。雪子はまとう空気が美人。成瀬とそれっぽい関係だったはずですが、今回はまったくそういう描写がありませんでしたね。あとがきのしれっと変... [続きを読む]
  • 『刑事の絆 警視庁追跡捜査係』 堂場瞬一
  • 警視庁追跡捜査係シリーズにして『凍る炎 アナザーフェイス5』直後から物語が始まるコラボ作です。 大友はなぜ撃たれたのか、撃ったのは誰なのか。沖田と西川が犯人に迫る過程で大友が扱った過去の事件や私生活を暴いていくわけですが、それがなかなかおもしろい。なんだかアナザーフェイスシリーズを読むより大友のことがわかる1冊なような気がします。 犯人(真相)については予想通りでしたね。あの電話の件はあからさまで... [続きを読む]
  • 『交錯 警視庁追跡捜査係』 堂場瞬一
  • 追跡捜査係シリーズ第1弾。『凍る炎 アナザーフェイス5』 の続きはこちらの『刑事の絆』になると知り、シリーズキャラクタを知る目的で読んでみました。 行き詰った捜査を別の視点で見直すために存在する追跡捜査係。その係に所属する犬猿の仲、沖田と西川が本作のW主人公です。無差別殺傷事件と貴金属店強盗事件が次第に交錯し、沖田と西川の関係も交錯する。静と動、冷静と情熱の間()、なかなかよいコンビネーションです... [続きを読む]
  • 『さよなら神様』 麻耶雄嵩
  • 『神様ゲーム』の続編。 神様の「犯人は○○だよ」から始まり、ご神託が正しいかどうか=鈴木が本当に神様かどうかを検証していく短編集です。結局あやふやなまま(犯人として検挙されないまま)終わるケースが多く、鈴木の正体も分からずじまい。神様…いや、作者の掌の上です。 個人的ベストは「ダムからの遠い道」でしょうか。(ややネタバレしてます)淳が○○の車に乗ってすべてを悟るシーンが巧いです。「バレンタイン昔語.. [続きを読む]
  • 『名探偵の証明 蜜柑花子の栄光』 市川哲也
  • 名探偵の証明シリーズ第3弾にして完結編です。 蜜柑の信者と名乗る者から突き付けられた挑戦状。それは6日で日本全国に散らばる4つの未解決事件を解くこと。解かなければ人質の死が待つという過酷な状況で蜜柑はその力を発揮できるのか?という内容。 (ここからネタバレします)個人的には簡単すぎて拍子抜けした3つ目の事件が罠になっていたときはブチ上がりました(恋風)が、全体的には微妙というか蜜柑と恋の対決って必... [続きを読む]
  • 『QED〜flumen〜月夜見』 高田崇史
  • QEDシリーズ最新刊。一応シリーズは完結していますが、こうしてまたタタル一行の旅にお供できるのは嬉しいです。 今回のテーマは月読命、そして事件は手鞠唄になぞらえた連続殺人事件というミステリ好きが泣いて喜びそうな展開ですが、いつもの通りタタル一行とは関係ないところでどんどん事件は起こり、関係ないところで勝手に終わっていきます。いいんです、最近のQEDに求めているものはそういうことではないので(多少強... [続きを読む]
  • 『凍る炎 アナザーフェイス5』 堂場瞬一
  • アナザーフェイスシリーズ第5弾。 ICカードで出入りが管理された研究施設で密室殺人が発生!?という本格ファンが泣いて喜びそうなスタートを切った本作ですが、その後密室がクローズアップされることはありませんでしたよ。 前作『消失者』同様、事件がどんどんとスケールアップしていくのですが個人的にはひとつの事件にどっぷり腰を据えて取り組んでもらいたいです。事件に振り回されるだけ振り回されて、大友が活躍してい... [続きを読む]
  • 『鍵のない夢を見る』 辻村深月
  • 直木賞受賞作。 作風(必ずしもミステリではないという意味)が大きく変わってご無沙汰になっていた辻村作品ですが、読むとやはりおもしろい。この短編集は共感力が強かった。「わかる」「いるいる」連発の「痛い」「勘違い」をした人々を描いた短編集。 個人的ベストは「君本家の誘拐」。出産後の母親がなにを考え、どう感じているかを知りたければこれを読めと声を大にして言いたいくらい共感しました。あの母親は私か。子ども.. [続きを読む]
  • 『消失者 アナザーフェイス4』 堂場瞬一
  • アナザーフェイスシリーズ第4弾。 ひったくりから殺人、そして二課の登場と物語がどんどんとスケールアップした本作。とりあえず一課と二課は仲良くやろう。 お馴染みメンバーの安定したやりとりの中に不安因子がふたつできましたね。指導官の変更と息子の親離れ。後継者である後山参事官は個人的にとても好きなタイプ。茶道を捨て警察官になったいきさつや、問題があるという家庭のこと、これからの絡みが気になります。息子の... [続きを読む]
  • 『憂いなき街』 佐々木譲
  • 道警シリーズ第7弾。シティジャズ開催中の札幌を舞台にした津久井の恋愛物語です。 (ネタバレします)個人的には津久井は長正寺にすべて打ち明けて捜査から外れるべきor奈津美に直接ぶつかるべきだったんじゃないかと思います。相棒の滝本が空気を読んでくれましたし、結果的に(奈津美を外した)津久井の読みは当たっていたわけですが、やはりフェアじゃない部分はあったんじゃないかと。アリバイを隠そうとする奈津美を説得... [続きを読む]
  • 『リボルバー・リリー』 長浦京
  • 第19回大藪春彦賞を受賞したばかりの本作。2017年このミス6位。 女スパイが暗躍する『ジョーカー・ゲーム』のような物語を想像していたのだけれど、リボルバー片手に関東大震災直後の帝都で撃って撃って撃ちまくる冒険アクション小説でした。なんとなく雰囲気が井上尚登の『T.R.Y』に似ているような気がします。 基本的に追手が迫ってくる、百合の超人的なスパイ(殺人)の才能で切り抜ける、逃げる、追手が迫ってく... [続きを読む]
  • 『潮騒のアニマ』 川瀬七緒
  • 法医昆虫学シリーズ第5弾。今回はミイラ化した死体から聞こえない虫の声を聞くお話。 マンネリと言えばマンネリだけれど、安定したおもしろさです。最初は相手にされなかった赤掘がどんどんと認められていく水戸黄門的?な部分も良い。あとは決して文章を脳で映像化してはいけないところもきっと良いところ。 なにより赤掘・岩楯コンビの信頼感ですけどね。今回はコンビの登場が多かった。お馴染みの赤掘・岩楯、赤掘・大吉の他... [続きを読む]
  • 『トーマの心臓』 森博嗣
  • 森博嗣が敬愛する萩尾望都の作品をノベライズした本作。原作は未読。勝手にミステリ読みをしましたが(トーマは本当に自殺なのか、トーマの死にユーリはどのように関わっているのか、やけに幼いエーリクの出生に秘密はないのか、エーリクとトーマは本当に他人の空似なのか)深読みする必要のない、青春群像小説でした。 タイトルの『トーマの心臓』が意味深ですよね。死んだトーマの心臓を移植されたエーリクが何らかの目的でもっ. [続きを読む]
  • 『第四の壁 アナザーフェイス3』 堂場瞬一
  • アナザーフェイスシリーズ第3弾。 舞台上で発生した殺人事件。そして脚本をなぞる様に事件は進み…とこれまでのシリーズとは毛色の違う、まるで本格ミステリのような筋書き。ただ、あくまで警察小説なのでロジックで犯人を追い詰めたりはしません。そのちくはぐさが個人的にはマイナスかな。 かつでの仲間たちが被害者であり容疑者であるため、客観性を保てずふらふらとする大友に引きずられるように物語もふらふらしていて残念... [続きを読む]
  • 『人質』 佐々木譲
  • 道警シリーズ第6弾。人質立てこもり事件が発生。 今回は全員がいぶし銀の活躍で少し派手さに欠けるのが残念。人質として囚われた百合の大活躍が読みたかった。(ここからネタバレします)主犯と従犯の関係を見抜き、真の人質と狙いを読み解いたわけですが、読者はそれを疾うに知っているので少しつまらなく感じてしまうのが残念でした。 それにしても人質になった男性、要求を突き付けられた父親、彼らが総じてダメダメで少し笑... [続きを読む]
  • 『敗者の嘘 アナザーフェイス2』 堂場瞬一
  • 『アナザーフェイス』シリーズ第2弾。 容疑者の自殺、犯人とは思えない女弁護士の自首、拉致とてんこもりな1冊。そして(ここからネタバレします)結果的に警察内部の不正を暴くことになるのですが、その内容が黒い。黒すぎる。警察小説においてこの手のテーマはよくありますが、ここまで組織的であくどいのはなかなか読めません。だって警察が指示して女性を拉致(死亡もあり得た)ですよ。 結局、自殺した容疑者が真犯人だっ... [続きを読む]
  • 『アナザーフェイス』 堂場瞬一
  • アナザーフェイスシリーズ第1弾。人の心に入り込むのがうまい、シングルファザー刑事が主人公。ドラマ化済みのようですが見ていないので脳内変換は西島秀俊でした。 事件は誘拐。誘拐ものは大好きです。個人的に後味が悪いのが好きなのですが、この作品はなかなかです。(ここからネタバレします)被害者少年の父親が筋書きを書いた言わば黒幕だったわけですが、大友の言うとおり本当の(血の繋がり云々ではなく心の繋がった)親.. [続きを読む]