mf さん プロフィール

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mfさん: 僕が線を引いて読んだ所
ハンドル名mf さん
ブログタイトル僕が線を引いて読んだ所
ブログURLhttp://d.hatena.ne.jp/mf-fagott/
サイト紹介文仕事がらみの本、仕事を忘れるための本… 本棚には雑多な本が増え続けています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供36回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2006/06/25 21:26

mf さんのブログ記事

  • 読むべき本
  •  昨日に引き続き、『書く力―私たちはこうして文章を磨いた(朝日新書)』について。 この本はたまたま書店で見つけて、中の数行を読んだだけで「これは読むべき本だ」と直感して購入したのだが、この直感は正しかったようだ。 竹内政明は文章修練のために、いい文章を見つけて書き写すことを続けているという。特に井上靖の詩集『北国』は、「頭からお尻まで三〇回くらいは書き写した」とのことだ。読むだけでなく書き写すこ [続きを読む]
  • 人に教える情熱
  •  池上彰は著書『の勉強法 (講談社現代新書)』の中で、読売新聞の1面のコラム「編集手帳」を「各紙の中でも群を抜いた力量」と称賛していた(→過去の記事)が、その編集手帳の書き手である竹内政明と池上彰が文章について語り合ったのが、『書く力―私たちはこうして文章を磨いた(朝日新書)』。 書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書) 作者: 池上彰,竹内政明 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2017/01/1 [続きを読む]
  • [俳句]「秋」は「飽き」?
  •  今日は、『伊勢物語』第68段について。 むかし、男、和泉の国へ行きけり。住吉の郡、住吉の里、住吉の浜をゆくに、いとおもしろければ、おりゐつつゆく。或る人、「住吉の浜とよめ」といふ。 雁鳴きて菊の花さく秋はあれど   春のうみべに住吉の浜とよめりければ、みな人々よまずなりにけり。  「新潮古典集成」の頭注は、この歌について以下のように書く。 「住吉の浜」に「住み良し」を懸けることは、誰でもおもい [続きを読む]
  • よしや? あしや?
  •  今年は(というより、残りの人生)古典をもっと読んで人並みの教養を身に着けよう、などと今更ながら思い立って、まずは『伊勢物語』を最初から少しずつ読んでいる。きっかけは、「芥川」を授業で取り上げるにあたって、前後の章段を読んでみたら思いのほか面白かったからなのだが、なにしろ今までに僕が読んだ古文というのは、どの国語の教科書にも載っているような作品ばかりで、『伊勢物語』に関して言えば思い出せるのは「 [続きを読む]
  • [短歌]よしや? あしや?
  •  今年は(というより、残りの人生)古典をもっと読んで人並みの教養を身に着けよう、などと今更ながら思い立って、まずは『伊勢物語』を最初から少しずつ読んでいる。きっかけは、「芥川」を授業で取り上げるにあたって、前後の章段を読んでみたら思いのほか面白かったからなのだが、なにしろ今までに僕が読んだ古文というのは、どの国語の教科書にも載っているような作品ばかりで、『伊勢物語』に関して言えば思い出せるのは「 [続きを読む]
  • 活字頼み
  • 活字たんけん隊――めざせ、面白本の大海 (岩波新書) 作者: 椎名誠 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2010/01/21 メディア: 新書 購入: 1人 : 8回 この商品を含むブログ (17件) を見る  椎名誠を読むのは、ずいぶん久しぶりだ。このブログを始めてからはたぶん初めて。 椎名誠の本を読むと、行ったことのない世界へと視野を広げさせてくれる。知らなかった食い物や生き物や建物の存在を教えてくれる。狭い [続きを読む]
  • 左右のモンダイ
  •  前回は上下のモンダイについて書きましたが、今回は左右のモンダイです。 学校が教えないほんとうの政治の話 (ちくまプリマー新書) 作者: 斎藤美奈子 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2016/08/19 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る  自らを「まちがいなく左派」明言し、「自民党に投票したことは一度もありません」と言う著者だが、若い読者に対して、右が間違っているとか、左が正しいとか、 [続きを読む]
  • [美術] 向きが違う!
  •  先週の土曜日、葉山の神奈川県立近代美術館で観た「谷川晃一・宮迫千鶴展」は期待以上の面白さだったが、中でも宮迫のコラージュ作品が興味をひいた。展示作品は撮影可能だったので、写真もたくさん撮った帰った。これを参考にして、自分でもコラージュにチャレンジしてみようかな、なんて…  帰宅してからすぐに宮迫千鶴の『コラージュ・ブック』という本をネットで注文した。当日美術館の図書室に置いてあったのを見て、ぜ [続きを読む]
  • [俳句]子規の「写生」
  •  今回、この文章を書き始めるにあたって、これまで僕が正岡子規に関してどんな本を読んで、どんなことを書いているかが気になって、このブログ内を検索してみたら(こういう時、ブログ内の検索機能は本当に便利だ。手書きの読書ノートではこうはいかない)、内田樹の『街場の文体論』を読んだ際に以下のようなことを書いているのが見つかった。 正岡子規が提唱して以来、俳句の基本とされている「写生」ですが、人によってその [続きを読む]
  • [俳句]モーターアシスト軽自動車と俳句
  •  今年、軽自動車に乗り換えた。その車はエンジンをアシストするためのモーターを積んでいて、発進時、加速時のエンジンの負荷を軽減する。モーターだけで走るほどパワーはないが、小さなエンジンだけで頑張っている健気な軽自動車の背中を軽く押してあげる、というほどの働きをしてくれる。 小川軽舟の『俳句と暮らす』を読んでいて、俳句というのは、人にとって、ちょうどこの軽自動車のモーターのような機能を果たしているの [続きを読む]
  • 目まいのする散文
  • 目まいのする散歩 (中公文庫) 作者: 武田泰淳 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 1978/05/10 メディア: 文庫 購入: 5人 : 39回 この商品を含むブログ (55件) を見る 私たちは、たしかに参拝にきたという証拠に、おさい銭をあげることにしている。女房が勝手につかみだして投げ入れたお金は最低十五円かそこらで、たまに小銭がないときには百円位はいれているだろうと私は判断している。十円玉と五円玉と [続きを読む]
  • [俳句]光の溢れる世界
  •  杉山文子氏の『百年のキリム』を楽しく読んだ。 百年のキリム 作者: 杉山文子,経真珠美 出版社/メーカー: 金雀枝舎 発売日: 2016/10/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 窓一面桜や家賃八万円ハングルの表示加はる春の駅  最初のページに掲げられた二句。次のページは、「バス停の三色の椅子囀れり」「朝方の短き夢やヒヤシンス」と続く。西脇順三郎の『ambarualia』が「(覆された宝石)のやう [続きを読む]
  • 泡沫候補なんて、いなかった?
  •  アメリカでトランプ氏が大統領選に勝利したとき、僕は高橋源一郎の『僕らの民主主義なんだぜ』の次の箇所をちょうど読んだばかりだった。 「立候補」はいわゆる「泡沫候補」たちを扱ったドキュメンタリーだ。彼らは、奇矯な格好で登場し、時には演説や政見放送で、突拍子もないことをいって、失笑されるだけの存在だ。正直にいって、ぼくも、そんな風に思っていた。だが、彼らの選挙運動を追いかけたこの映画を見て、僕の浅は [続きを読む]
  • 午前零時の佐藤正午
  •  なぜか小説が読みたくなった。この忙しくて余裕のない時に、小説どころではないのに。学生の頃は、試験前になると授業と関係ない本を読みたくなったものだが。現実から逃げたい気持ちが働くのかもしれない。 佐藤正午の『身の上話』が面白いと誰かが書いていたのを思い出して、古本屋に行ったら、運よく108円で手に入った。夕食が済んで、コーヒーを飲んで、夜10時ころから読み始めて、気づいたらもう日付が変わっている [続きを読む]
  • [俳句]登らない山
  • 「街」同人の森山いほこ氏より、句集『サラダバー』を送っていただきました。いつも見るだけの頂えごの花 作者の想像の中では、未踏のその頂にこれまで何度も自分を立たせてきたのである。汗を拭いながら息を整え、山の風に吹かれているのである。しかし、ふと我に返る度に、現実の自分はえごの花咲く里にいて、今年もまた頂上近くに雪を残すその孤峰を見上げているのである。画布に描かれているのは、近景のえごの木と遠景の山 [続きを読む]
  • ボブ・ディランと井上陽水
  •  ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞した、と言っても、僕はボブ・ディランという名前は知っているが、どんな曲を書いた人か、ほとんど知らない。 二ユースの中では、ボブディランの影響を受けた日本のミュージシャンとして、井上陽水と吉田拓郎の名前を挙げていた。井上陽水なら僕は大好きで、詩集『ラインダンス』の中から好きな詩を挙げていたらきりがないくらい。と言っても、陽水の詩の中で僕の好きなのは、80年前後に [続きを読む]
  • 詩と詩論
  •  『西脇順三郎詩論集』を読んでいる。黄金町のアートブックバザールにて、¥500で購入。箱に入っていて状態が良ければ¥2,000位はするのだろうが、箱がなく汚れ気味なのでこの値段なのだろう。僕にはかえってありがたい。ちょっと読みかじって、すぐ投げ出してしまうかもしれない、難解そうな本だからだ。 早速、「超現実主義詩論」を読んでみる。なんだかわからない部分もあるが、面白い。西脇順三郎の詩を読んでいるとここは [続きを読む]
  • [俳句]清々しい詩情
  •  山口蜜柑氏の『風を孕め』は、とても魅力的な句集です。 作者の繊細な感性と控えめながらも的確な表現が、清々しい詩情につながっています。最初のページの二句を読んだだけで、これはいいと感じて引き込まれてしまいました。句会仲間からお借りして読んだのですが、ずっと手元に置いて、繰り返し読みたいと思うほど、僕の好みの句がたくさん並んでいます。自分用に、一冊注文しようと思います。枝ごしの薄日集めし福寿草福引 [続きを読む]
  • [小説]つむじ風食堂再訪
  • つむじ風食堂と僕 (ちくまプリマー新書) 作者: 吉田篤弘 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2013/08/07 メディア: 新書 この商品を含むブログ (11件) を見る  『つむじ風食堂の夜』を面白く読んだばかりの僕には、一度訪ねたことのある月舟町のつむじ風食堂を再訪するよう楽しさもあり、また、この小説の舞台装置を前回とは違う視点で眺める面白さも感じられたけれど、この本で初めて月舟町を訪れる若い読者は、どう [続きを読む]
  • [小説]一番乗り
  • つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫) 作者: 吉田篤弘 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2005/11 メディア: 文庫 購入: 9人 : 55回 この商品を含むブログ (161件) を見る  彼はエスプレッソ・マシーンの前に立ち、いくつかのスイッチを押してから、息を止めて慎重にカップを設置した。「親父が死んだとき、なんとなく取り残されたような気がしたんです。まだいろんなことを教わっている最中だったんで。でも、親 [続きを読む]
  • [俳句]東京周辺名所巡り?
  • 新宿御苑慶応大学日吉キャンパス穴八幡神社葛西臨海公園湯島天神東大駒場キャンパス東京駅多摩動物公園靖国神社川崎大師 さて、これは何かというと、エッセイスト岸本葉子が『俳句、はじめました 吟行修行の巻』の中で訪れている吟行地。僕もこの中の半分くらいは行ったことがあるが、吟行目的で行ったことはない。というか、僕は吟行句会の経験がほとんどないといってよい。数年前、「街」の羽田空港での句会に参加させてもら [続きを読む]
  • アクティブラーニングとは…
  •  オリンピックが始まった。ということは、次回東京オリンピックまであと4年。…4年しかないんだ。大丈夫なのかなあ。 そして、その2020年から大学入試が大きく変わるらしい。親としても、教師としても、4年後に大学入試がどうなっていようともう関係ないと言えば、ないんだけど… とはいえ、学校現場にはすでに新しい波が寄せつつあるし、不断に行われるべき授業改善のためには新しい知見への目配りも欠かせない。それで、 [続きを読む]
  • [俳句]世の中の進歩とは
  •  もう15年くらい前のことになるのだが、今でも忘れない。評論文の授業の中で、「世の中が進歩したと言えるのはどういうときか」という問題を生徒に投げかけた。多くの生徒は科学技術や医療技術の進歩について答えた。生活が格段に便利になるとか、癌の治療法が見つかるとか。ところが中に一人、こんな答えを返した生徒がいたのだ。――話し合いの技術が進歩して、話し合いで問題が解決できるようになったとき 僕はこの答えに [続きを読む]
  • 歩行のように
  • 詩についての小さなスケッチ (五柳叢書 101) 作者: 小池昌代 出版社/メーカー: 五柳書院 発売日: 2014/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る  今日、小池昌代の散文を読んでいて、自分の中に長年わだかまっていたモヤモヤが晴れたような気がした。 モヤモヤというのは、十代のころから抱いていた、現代詩に惹かれながらも現代詩に拒否されているようなある種の劣等感である。時々、詩を読みたくなって詩集 [続きを読む]