ベランダから眺める広島の町は、どことなく騒がしい。 お互いに何も言わないで、窓の外を見ていると、 今までの結婚生活の40年間が、穏やかなように思えてく...
「もう嫌だ。 あのオヤジの顔を見るのも嫌だ。 ずぅーと向こうからいつもチラチラ見ている。 あぁーやだやだ。」 大町駅で電車に乗り込む勇太には、...
源太は恐る恐る内緒でお父さんの携帯電話をかけてみた。 お母さんが出てくれることを期待しながら。 でも、ホントにお母さんが電話に出てきたら、 どうしよ...
ぴたぴた 歩け 歩け ぴたぴた 歩け 歩け 腕をふりふり 急げ 急げ 前 後ろ おいっちに 前 後ろ おいっちに 前から...
広島駅に着いた。 まだこの時間だと間に合うかもしれない。 でも、足取りがとても重くて気持ちが乗らない。 仕方ないのでとりあえず携帯電話をしてみる...
見てるわよ。 あなたのことを。 どんな時でも どんな事でも どんな所でも ...
歩いているといつも見られてる気がしてならない。 ホテルに入ろうとすると、誰かがドアを少しだけ開けて こちらを見ているような気がする。 ...
しとしと ぽたぽた 雨 降ってきた。 今日の雨は 悲しい涙? それとも うれしい涙かな? 悲しい涙は どんどん 流せ。 ...
「見えた?」 「見えない」 「よく見てみて」 「まだ見えない」 「どうして?」 「だって、僕にはお前しか見えないから」 ...
あの子はきっとこの車両には、いないはず。 それでもここに乗りたい理由がある。 忘れたいハズなのに忘れられないこと。 それが彼女との出会い...
少しだけ冷静になり よく考えてみた。 確かにあいつの言っていることには、間違いはない。 だけど、俺の今の立場はどうなるんだ。 ひとりベ...
「待ってよ」 「だめだ!もっと急がなくちゃ だめだ!」 源太は、優子の手を思いっきり引っ張った。 優子はどこに行くのかは何となくわかったが、何故...
飛んでけ 飛んでけ どこまでも ふわふわ ぽんぽん ふぁわ ふぁわ ぽぽぽん ぽぽぽんと すぅ~~~と すぅ~~~と ...
先へ さきへ と急ぐなよ 先に見えてるモノがある? ホントは見えてはないんだろ? 先へ さきへ と急ぐなよ 自分の早さが見えている...
小さく 小さく 育てても 大きくなあれ 大きくなあれ どんどん伸びろ おまえがいつの間にか 育ち、大きくなったことを ...
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