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靄靄 https://tuyu.jugem.jp/

もっぱら読書日記、少しだけ日々のことを書いています。

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2006/08/02

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  • 夜のみだらな鳥

    JUGEMテーマ:読書 「宿命づけられた場所は、外なのか内なのか、あるいはさらに別のところなのか」 『夜のみだらな鳥』、ようやく読了。これはまさに、饒舌な語りによる「狼が吠え、夜のみだらな鳥が啼く騒然とした森」、時折何か

  • ギデオン・マック牧師の数奇な生涯

    JUGEMテーマ:読書だが、もしかしたら意味などないかもしれない。もしかしたら、何かを象徴しているのかもしれない。それとももしかしたら、私がただ君の頭を弄んだだけかもしれない。信じるんだこの書は、ベン・アルダー山中で遺体が発見された、モニマ

  • ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ

    JUGEMテーマ:読書 我々は悲劇役者、書かれている通りに動くだけ———選択の余地なんてありません。 『ハムレット』の2次創作BLの王道と言えば、レア公(レアティーズ×ハムレットの通称、レアハム=レア公)です

  • ジム・シェパード『わかっていただけますかねえ』

    JUGEMテーマ:読書 タイトルから、コミカルで気楽な短篇小説集を想像していたのですが、違った。全く違った。すごいですこれ、今のところ私にとっては今年一番の書。深みがあってキレもある、これぞ短篇小説!という感じでした。非常に読み応

  • イスマイル・カダレ『誰がドルンチナを連れ戻したか』

    JUGEMテーマ:読書 不思議なものはいくつも見てきたでも初めてだ、生者と死者が馬に相乗りしているなど…… 中世のアルバニアを舞台にした物語。死者である兄が、遠方へ嫁いだ妹を、生前の約束どおり

  • エドワード・ケアリー『堆塵館』

    堆塵館 (アイアマンガー三部作1) (アイアマンガー三部作 1) 堆塵館 (アイアマンガー三部...の他のレビューをみる» 評価: エドワード・ケアリ

  • ワイルダー『サン・ルイス・レイ橋』

    JUGEMテーマ:読書 1714年7月、ペルーのリマとクスコを結ぶサン・ルイス・レイ橋が壊れ、5人の通行者が転落して亡くなる事故がありました。この事故をたまたま目撃したジェニパー修道士は、これがただの偶然によるものではなく神の意思

  • 『ガーンジー島の読書会 上・下』メアリー・アン・シェイファー,アニー・バロウズ

    JUGEMテーマ:読書 『プリズン・ブック・クラブ』で取り上げられていた小説です。第二次世界大戦中、ドイツ軍によって占領されてしまったチャネル諸島のガーンジー島、そこが当時どのような状態であったのかを、ある読書会メンバーたちと女性

  • オニール『喪服の似合うエレクトラ』

    JUGEMテーマ:読書 ニュー・イングランドの美しい港町の郊外にあるギリシャ神殿風の屋敷、マノン邸を舞台に、家族間のそれは激しい愛憎による悲劇が描かれた戯曲です。タイトルに「エレクトラ」がはいっていることから察せられるとおり、妻と

  • アン・ウォームズリー『プリズン・ブック・クラブ』

    JUGEMテーマ:読書 ムショの中での読書会…ちょっと意外で不思議な感じがしましたが、この書ではその意義深さが理解できるとともに、そのもととなっている本の力、読書の素晴らしさや楽しさ、それを改めて感じることができまし

  • クレメンス・ブレンターノ『ゴッケル物語』 妖精文庫?

    JUGEMテーマ:読書 ブレンターノってどちら様?なのですが、ドイツ・ロマン派の一人として小説や詩を書いたり、アヒム・フォン・アルニムとともに後のドイツの詩人や作曲家に大きな影響を与えるドイツ民謡集『少年の魔法の杖』を編集した他、

  • ミュッセ『ロレンザッチョ』

    JUGEMテーマ:読書 若きフィレンツェ公爵アレクサンドル・デ・メディチが、従弟にあたるロレンゾ・デ・メディチに殺害されたメディチ家の暗殺事件を題材にした戯曲です。訳者渡辺守章氏は、日本で初めてこの戯曲を舞台化した演出家でいらっし

  • グレアム・ジョイス『人生の真実』

    JUGEMテーマ:読書 『人生の真実』だなんて、噓くさい人生指南書のようなそそらないタイトルだと思ってしまいましたが、世界幻想文学大賞受賞作なのだそう。ならばと手に取りましたが、驚くほど非常によかったです。原題&qu

  • 『イーヴリン・ウォー傑作短篇集』

    JUGEMテーマ:読書 イーヴリン・ウォー、ほとんど読んでいないのはたぶん出会いが悪かったからかと思います。英語の教材としてでしたから。確か「The Loved One」。不真面目学生だったために、いい加減に聞き流していた上、話半

  • マーガニータ・ラスキ『ヴィクトリア朝の寝椅子』

    JUGEMテーマ:読書すごく不思議な小説。メラニーという結核に冒された女性の物語。彼女には裕福な新進気鋭の刑事弁護士である夫ガイと、病気のせいで早産する事になったものの無事に7ヶ月育っている息子リチャードがいます。寝室に寝たきりで、子どもと

  • ショーン・アッシャー『注目すべき125通の手紙』

    JUGEMテーマ:読書 親愛なるミスター・ナドー 背筋を伸ばした男性がひとりでもいる限り、心の優しい女性がひとりでもいる限り、たとえ暗雲のたれこめた景色であってもわびしさは感じられません。希望は苦しいときには失われやすい

  • アフラ・ベイン『オルノーコ 美しい浮気女』

    JUGEMテーマ:読書 ヴァージニア・ウルフの『自分ひとりの部屋』では、「女性と小説(フィクション)」について、女学生の前での講演を頼まれた語り手が、講演内容を考えた2日間で、どのような体験や思考をへて「女性が小説を書こうと思うな

  • 藤原潤子『呪われたナターシャ』現代ロシアにおける呪術の民俗誌

    JUGEMテーマ:読書 これは大変面白かったです。現代ロシアにおける、呪術の“リアリティ”についての書。 ロシアの呪術に関心を持って、わずかなりとも古い呪術の記憶が人々の中に残されていればと、北ロ

  • 今村夏子『こちらあみ子』

    JUGEMテーマ:読書積んでしまっている本を少しでも減らしたいと、日々思ってはいるのですが、日々新たな興味がむくむくと湧いてくるため、次々と新たに購入する羽目になり、一向に減る気配がありません。それ故、今が読み時か!という瞬間が訪れた場合は

  • サーバン『人形つくり』

    JUGEMテーマ:読書国書刊行会の新しい叢書、ドーキー・アーカイヴの2冊を読みました。L・P・デイヴィス『虚構の男』は、1960年代の田舎町に棲む作家の物語が、その様相を一転も二転も三転もさせる、一種のディストピア小説であり、フランケンシュ

  • シルヴィア・タウンゼンド・ウォーナー『妖精たちの王国』<妖精文庫20>

    JUGEMテーマ:読書ひとつの興味から別の興味へと、ひょいひょい移ってゆくかれらであるが、その興味が衝突することはまずなかった。外界の事物からこれに匹敵するものを探し出すとすれば、それは、ゆらゆら揺れる紗のヴェールのように、川面の上を群れを

  • 『犬になった王子』〜「穀物盗み」話いろいろ

    JUGEMテーマ:読書『犬になった王子』、チベットに伝わる民話をもとにした絵本を読みました。穀物のない国の王子が、蛇王のもとから穀物の種を盗みだしたことで、犬に姿を変えられてしまうも、ある女性の愛によって元の姿に戻ることができ、無事国で穀物

  • 安井眞奈美『怪異と身体の民俗学』

    JUGEMテーマ:読書1953年、福島県で、妊娠中毒症で亡くなった女性の親族達が、出産できなかった未練から化けて出ることのないようにと村の医者に頼んで遺体の腹を割いて胎児を摘出してもらい、棺に母体と摘出された双子の女児を納めて埋葬したことが

  • トマス・ハーデイ『呪われた腕』

    JUGEMテーマ:読書トマス・ハーデイの短編集。新潮文庫の「村上柴田翻訳堂」の一冊として復刊されものであるため、巻末には村上春樹と柴田元幸の対談形式の解説が添えられています。『テス』や『日陰者ジュード』など長編はちょっと手が出しにくいけど、

  • クリストファー・ヒーリー『プリンス・チャーミングと呼ばれた王子たち』

    JUGEMテーマ:読書「あなたのどこかにほんの少し、勇気が隠れているはず。それを見つけるんだ。」「もし本当にありのままの自分を好きだというのなら、どうしてほかの人より優れていると証明する必要があるの?」シンデレラ、白雪姫、眠り姫、ラプンツェ

  • ティムール・ヴェルメシュ『帰ってきたヒトラー 上・下』

    JUGEMテーマ:読書もしナチスが復活したとして、彼らが最初から非理性的な暴言を吐きまくるような存在ならば、脊椎反射的な人たちでも悪の拡充を妨げる公算が高い。たとえば、いわゆるネオナチのようなゴロツキたちには対処可能だろう。しかし「ホンモノ

  • 嵐山光三郎『漂流怪人・きだみのる』

    JUGEMテーマ:読書旅が自由のはじまりさ。生きるも死ぬも自分の責任だ。遁走だ!自由のほうへ!脱走だ!きだみのる、山田吉彦として『ファーブル昆虫記』を翻訳した後、給費留学生としてフランスに渡りパリ大学でマルセル・モースに師事して社会学や民俗

  • 小馬徹『文化を折り返す―普段着でする人類学』

    JUGEMテーマ:読書本書では、この「異文化の学」としての文化人類学の方法的な特質を損なわずに、しかも自らが生まれ育った文化そのものへと視線を折り返す試みをしている。それは、日本文化そのものの斬新で且つ深い理解に役立つ学問へと文化人類学を回

  • 『雑兵物語 おあむ物語 附おきく物語』

    JUGEMテーマ:読書「おあむ物語」が気になっていたら、「雑兵物語」とセットになって岩波文庫にはいっていたではないですか。これは是非復刊していただきたいです。戦国の世が終わり江戸時代となって、世の中が平和に慣れてゆく中、武士がその本分を忘れ

  • 栗原康『村に火をつけ、白痴になれ』

    JUGEMテーマ:読書ああ、習俗打破!習俗打破!それより他には私たちのすくわれる途はない。呪い封じ込まれたるいたましい婦人の生活よ!私たちはいつまでもいつまでもじっと耐えてはいられない。やがて———、やがて———。スゴいタイトルだなぁと、こ

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