gin さん プロフィール

  •  
ginさん: ginの小説
ハンドル名gin さん
ブログタイトルginの小説
ブログURLhttp://gin-syosetsu.seesaa.net/
サイト紹介文現在UPしている小説は、 1964年の日記「GIMの青春」
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供101回 / 131日(平均5.4回/週) - 参加 2006/11/01 20:50

gin さんのブログ記事

  • 「文章論」<br />
  • 「文章論」 井上ひさしの「文章読本」から        この夏の終わりは、ハリーポッターの新刊「謎のプリンス上・下」、古本市で購入した本5冊、そして図書館から小説新潮など雑誌を2冊を手元に置き、あちらを開き、こちらを読んで過ごした。文字に満ち満ちたあたまの中の整理が終わらぬうちに、手元にあった井上ひさしの「日本語相談」「作文教室」「文章読本」を読み始めた。この三冊はいずれもは10年以上も前に読ん [続きを読む]
  • 阿修羅のすむ子育て。<br />
  • 各務昌子阿修羅のすむ子育て。「ママーいかないでー。いかないでーまってー」 母親は正面を向いたままじっと動かない。人はどうしたんだろうと目線は向けるものの、二人をそっと避けて通りすぎていく。私は気になって少し離れた所で立ち止まった。声をかけようか、どうしようか……。………母親は子供をみようとも構おうともしないで宙の一点を見詰めている。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。各務昌子さんが9月のエッ [続きを読む]
  • 月に向かう人(3)の追記<br />
  •    月に向かう人(3)の追記 「死を恐れない」理性と「死が怖い」感情 TOSIKOさんがホスピスへ入院されて5ヶ月が過ぎようとしている。病魔はすでに彼女の身体を「金縛り」にし、ベッドの上で身体をひねったり、右に回転することもできない、彼女はある夜、ナースコールのボタンがいつもの手の届く枕元になく、焦ったという。命綱を失ったように「うろたえ」た。室外の人の声は聞こえるのに、誰にも自分の窮地を知らせること [続きを読む]
  • 月に向かう人(3)
  • 月に向かう人(3)    桜の下で・・4月8日、TOSIKOさんを友人の香山さんとホスピスに見舞った。もはや面会は無理なのではなかろうか…。見舞いの花を手に電車の中でいだき続きた危惧は、病室のドアを開けてすぐの「あらぁ…」という変わらぬTOSIKOさんの声に迎えられて消える。私は飼い主に再会できた犬のように、無邪気に喜んだ。だが、日により体調には差があり、今日元気でも明日はわからないと、悲しい現実を来合わせた [続きを読む]
  • メメント・モリ (死を想え)その三<br />
  •   yamabunメメント・モリ (死を想え)その三                                死は公平にすべての人に訪れる。避けたり、逆らう事のできない自然の理であり、死は運命づけられた存在であることは、何人も理解している。だが、いさ自分自身のこととなると、安心立命の境地で迎えられるというわけにいかない。時間に運ばれながら、人は自己の死という人休の終着駅へと辿っていくなかで、運・不運と [続きを読む]
  • 月に向かう人(2)
  • 月に向かう人(2)       足柄山十二月中旬、足柄山を訪れた。大勢で賑やかに見舞うことはできないと思い、香山さんとふたりで出かけた。ホスピスは、町を離れた陽のあたる丘の上に在った。庭の芝は手入れが行き届き、その向こうに雄大な「富士山」。辺りの木々には紅葉が残り、思わず深呼吸したくなる環境で、それと知らなければ「保養所」か「ホテル」と見間違う建物だった。  こんにちわぁ…。 あらぁ…。TOSIKOさん [続きを読む]
  • メメント・モリ(死を想え) その二<br />
  •   yamabun メメント・モリ(死を想え) その二 十四世紀中葉、全ヨーロッパにペストが蔓延した。1346年、クリミア半島からゼノヴァを経てイタリヤ諸都市に拡がったペストは、翌年にはフランス、イングランド・ドイツ・スペインからスカンデイナビヤ諸国までも席巻した。1350年には下火になったが、ペスト菌による犠牲者はヨーロッパ全人口の三分の一にも上った。多くの人々はこの疫病の恐怖に脅え、将来への不安から刹那 [続きを読む]
  • 月に向かう人(1)
  • 月に向かう人(1)     入院の知らせ             私や私の家族が「ホスピスや緩和ケアを受けられる病院に移って下さい」と担当医師や病院関係者に早期退院を勧められたら、私はその時どうするだろう、どうな事を考えるのか、何を思うのだろうか。(早期退院を勧められる理由の、現在の健康保険医療の仕組み、入院日数の長い患者が多くなると収支が悪化するという、病院側の立場は別にして…) 緩和ケア病棟 [続きを読む]
  • 後期高齢<br />
  • 後期高齢日本の医療保険制度である後期高齢者は、75歳以上の人をいう。高齢者に叶った医療制度だと思う。エッセイストクラブが発足当時、その時、定年退職された60歳(あるいは60歳前)をすぎた方々多かった。それから14年の歳月を経た2003前年後半〜2006年にかけ、後期高齢者の年齢に達した方々(ご家族を含め)が、次々に体調を崩された。元々熱心でなかった会員の方はそのまま「会」へ姿を見せなくなった。常連のTOIKOさんをは [続きを読む]
  • 「かく子の会」とか「文子の会」
  •  「かく子の会」とか「文子の会」… 昨日は「エッセイのクラブ」の集い。いつもの市民館でなく、新百合ヶ丘のトエンティワン(21)の会議室。入り口には「**エッセイクラブ」の表示がしてあり、少し面映ゆい。そもそも会の名称は「**エッセイスト・クラブ」というのが正しいが、私なんぞは世のエッセイストの方々の嘲笑を買うようで、仲間内以外では名乗れない。「会」の発足当初「かく子の会」とか「文子の会」…といった [続きを読む]
  • タコフネ
  •  各務昌子各務昌子さんのエッセイ「タコフネ」から………………………。 帰り道の海の味通りの店々の一軒だけが開いていた。明かりに誘われて店内に入った。軽食もできる小卓で漁師らしい日焼した男がひとり、ビールを飲んでいる。店主が愛想よく私たちに「夕日を見て来られたんですか」「ええ」と答えつつ見た店内のガラスケースに驚いた。見事な貝殼がずらりと並んでいる。これだけ多くの、また見たことも無い美しいのが無造作 [続きを読む]
  • 猿が米を食う?<br />
  • ①2005年10月猿が米を食う?私の故郷が過疎の地となって久しい。この8月帰郷したおり友人の運転する車で、今は廃校となっている中学校へ連れていてもらった。中学校はずーっと奥地にあって車で上っていく途中、田んぼの中を走った。「あっ、猿が田んぼを荒らしている!」なんと猿が二匹田んぼから、走り出たのである。私は川崎へ戻ってそのことを夫に話した。「驚いちゃって!、猿よ猿。ずいぶん過疎地になちゃったなあ。猿が田ん [続きを読む]
  • セピア色の写真のように
  • セピア色の写真のように 娘たちが私のアルバムを見ながら、カラー写真のフィルムを白黒で現像するとこうなるらしいとか、いや白黒のをカラーで現像してもらうと、この雰囲気がでると聞いたなどと話している。私の幼い頃の写真は、俗に云うところのセピア化しているのがあって、それがいいという。その色の写真を見ると、じ-んとなったり、つんときたりして、思い出効果が倍増するらしい。  私のアルバムの中の写真がカラーにな [続きを読む]
  • メメント・モリ(死を想え)その一<br />
  •   yamabunメメント・モリ(死を想え)その一 振り返ってみて、自分が還暦を迎えたとき、これからの白分の人生や生き方 についていろいろ考えをめぐらせた記憶がある。 家族に対する責任も一応は果たしたうえは、やり直しが利かない第二の人生を 大切にして、どちらかと言えば前向きに、欲深い生き方を模索したようだった。 今まで遣りたくても遣れなかったことに取り組んだり、楽しいと思うことを深 めたりして、悔いを残すことな [続きを読む]
  • 熊野古道<br />
  • 熊野古道 古代から中世にかけ紀伊半島南部熊野は、神の住まう霊場だった。「蟻の熊野詣」と称されるほどの賑わいをみせて、貴賤を問わず、男女を問わず、多くの人々が神々に詣でるためにこの道を辿った…。この古道を熊野古道といい、当節ハイキングコースとして人気があり、現代も「蟻の熊野古道」のてい…らしい。私もいつか照葉樹林に囲まれた古道を歩いてみたいと思っている。 2004年7月、熊野本宮大社、熊野那智大社、 [続きを読む]
  • 「いてふ」<br />
  • 各務昌子「いてふ」 日没前のいっ時、太陽は黄金色に輝く。眩しくてまともには見られない。雲が浮かんでいればそれをも巻き込んで、あたり一面を金色仁輝かせやがてタ焼け。真紅に、そして紫紺色を従えて陽は彼方へと沈む。偶々、山の稜線や水平線に懸かったそんな光景に出会うと、その豪勢な眺めが闇に閉ざされる迄見届けずにはいられない。ふとその中に溶け込みたい思いに駆られる。 今夏ほ酷暑が続き、冷房鎌いを返上してそ [続きを読む]
  • くちなしの花<br />
  • くちなしの花…2004年秋、TOSIKOさんから、手術もままならない癌を患っていることを告知された。現在は複数の治療を併用しながら丸山ワクチンの療法も受けているという。丸山ワクチンは、元日本医科大学教授の故丸山博士が、皮膚結核に対して用いられたこのワクチンが、ハンセン病の皮膚障害、発汗障害、神経障害にも効果を上げ、そしてこれらの病気にはガン患者が少ないという共通点が見つかったのが、ワクチンの研究の始まり… [続きを読む]
  • しつこく靴を買う<br />
  •  しつこく靴を買うこの歳になると、そんなにモノを欲しいと思わなくなった。服も、靴も、カバンも、…食器も、使わないのがよそ行き然と眠っている。流行りのモノを追って使用するには、これまでのモノを捨てなければならないし、捨てられないし…。12月に入って、デパートは暮れの商戦たけなわ。お腹がすいてもいないのに、大好きなケーキを目の前に並べて「どうぞ…」って、すすめられている感じで、食べなきゃ、の気持になっ [続きを読む]
  • 合評<br />
  • 合評「どう思われますか?」「ご感想を?」物書きを職業としそれで「食っている」ひとの作品ならば、面白い、つまらない、興味ない、など好き勝手に言える。同じモノを読んだ仲間が集うと、評が同意見であれ、反対であれ、無責任にそれで盛り上がる。ただ我がエッセイクラブに置いて、友人の書いた文章となると、「うっ」と答えに詰まる。私を含め仲間のエッセイは、自分の日常を書くことが多い。文章そのものでなく、それぞれの日 [続きを読む]
  • 着物を着る
  •  着物を着る きっかけがあり、友人に着物の着付けを習うことになった。ここ数年、夏でもズボン、いやパンツ(この発音が難しい…)ルックで生活している私としては、ちょっとした決心が必要だった。 思えば……。ズボンが、パンタロン、スラックス、ジーパン、ベルボトム、パンツ…などとその通称を得て、時代のファッションとして定着してくると、着物はその格を上げ、そして人々の日常から遠のいた…、ような気がする。  6 [続きを読む]
  • 庭の小さい池で
  •   TOSIKO     庭の小さい池で  三十年近く庭の池に棲んでいた金魚たちが、ある朝ほとんど全部喰われて しまった。  羽衣と私が名付けていた、かすみのような薄絹のスカートをおもわせる長い 長い尾鰭の赤い金魚と、からだ全体がうすいピンク、そして白の長いスカート の優雅なのだけが不思議と助かっていた。    池が出来て最初に飼った錦鯉を、近所の野良猫どもにやられやられして鯉 は減る一方、かわりに子供らが金魚 [続きを読む]
  • 「日本語の乱れ」<br />
  • 「日本語の乱れ」 それぞれの文章の完成度をめざし批評かつ議論しよう…と月に一度作品を持ち寄る我が「エッセイストクラブ」において、前回「屈託」という言葉が話題になった。屈託のない…という言葉に対し屈託のある…という使用方法は「日本語の乱れ」に該当するのではないか…の議論だった。 「日本語・言葉の乱れ」が嘆かれ始めて久しい。昨今、新聞紙上で特集されることも多く「乱れ」を指摘する「言葉」も例も載る。これ [続きを読む]
  • 「屈託」<br />
  •  「屈託」 普段「日本語の乱れ」などに頓着しない私が、「屈託」と言う言葉に深く執着してしまった。「屈託」(岩波国語辞典)(1)ある事が気になってくよくよすること。「何の…もない様子」(2)疲れてあきること。「長々と続く訓話に…しきった」      正直いって私は屈託に(2)の疲れてあきあきすること…の意味があることを全然知らなかった。そして自分が無知なことを棚に上げ、現在世間でこの疲れてあきあきすること [続きを読む]
  • 雪<br />
  •  各務昌子 雪  夜から降り始めた雪は、いかにも本気で積もりそうな勢いが感じられた。 翌朝、なんの物音も聞こえずとても静かだった。 雪はきっと深く積もっている……期待してカーテンを引くと、思い描いて いた白い世界が少しも汚されないまま、ぱぁーと現れた。 窓越しに見える雑木林は枝々に雪を溜めてひっそりと佇んでいる。 ベランダの植木鉢にもこんもりとまあるい帽子が乗っている。 久方振りの清々しい雪景色に見とれ [続きを読む]
  • 自己診断<br />
  • 自己診断       5月の連休最終日あたりから、右胸上部が痛みだした。その日夕方、フィットネスクラブで1、2分走っただけでマシンを降り、そのあと予定のエアロビにも参加せず、うずく痛みを抱えてサウナに入った。呼吸するたびにズキッズキッと膨らむ気がしていた右胸をサウナで観察すると、まっ、見る限りそれまでとかわらない年相応の胸回り、格別大きくなったとも思えない。がし [続きを読む]