gin さん プロフィール

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ginさん: ginの小説
ハンドル名gin さん
ブログタイトルginの小説
ブログURLhttp://gin-syosetsu.seesaa.net/
サイト紹介文現在UPしている小説は、 1964年の日記「GIMの青春」
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供50回 / 75日(平均4.7回/週) - 参加 2006/11/01 20:50

gin さんのブログ記事

  • 「続書雑記帳」<br />
  •  yamabun「続書雑記帳」        山内 昶著『ヒトはなぜぺットを食べないか」(文春親書)いつしか寝る前、枕元に2〜3冊の本を積まないと安心してベットに人れない習性がついている。3つぐらいのジャンル(学ぶ/考えさせられる/面白いなど)で自分の好みに合う本を取り揃え、夜ごと数〜十数頁づつ、床の中で回し読みをする。そのあと安堵して眠りに就ければ、無上の悦楽をおぼえる。だが実際には、必ずしも思ったようにいかな [続きを読む]
  • 歌舞伎町
  • 歌舞伎町 新宿プリンスホテルは、西武新宿駅の上に立つ機能的なホテルである。最近地方から越してきた友人と久しぶりに合うことになり、彼女の住まいが西部新宿線沿いなので、プリンスホテルを待ち合わせの場所とした。方向音痴の私だが、以前、都立大久保病院を探して、このホテル界隈を何度も行き来していたのでホテルの場所は知っており、今回は迷うことはなかった。 お互いの都合もあり、かなりおそいランチタイムだった。最 [続きを読む]
  • オーマイガッ(ひとこと言ってみたい)
  •   各務昌子オーマイガッ(ひとこと言ってみたい) 葉桜になり始めた木陰に、名残の花びらがはらりと数片舞い降りてきた。晩春の休日、公園のなだらかな芝生には家族連れや恋人らがシートを広げて寛ぐ姿が所々に見られる。桜色から鮮やかな緑に移りゆく天蓋からの木漏れ陽は、まだら模様を地面に描いている。 日曜日、息子一家に誘われてピクニックに同行した。今春から孫のサッちゃんは幼稚園に通い始めている。まだ日は浅いの [続きを読む]
  • そこに山があるから
  • そこに山があるから  1999年5月、イギリスの登山家ジョージ・マロリー氏の遺体がエベレストの山頂近く(8290メートル付近)で見付かった。遺体を発見した喜び、そして遺体を確認した悲しみ…の捜査隊とともに、滑落し動けないまま息を引き取ったらしい遺体の画像が、遭難から75年の年月を経て、登山情報専門のホームページで公開された。私はそのホームページを訪ねはしなかったが、ショッキングなことだった。 ジョ [続きを読む]
  • 浄瑠璃の鏡<br />
  •   香山梢   浄瑠璃の鏡2005年、年明け間もない冬晴れの朝のことです。「祈りの道・吉野・熊野・高野の名宝展」が開かれている世田谷美術館へ行ってみて、突飛な発見をしました。それは、感激、というよりは驚きで、夜の新宿を歩いていてバッタリ友人に出会った時に似ています。私が長いこと探していた鏡がついに見つかったのです。一間用の簾くらいの大きさで「熊野勧進十戒曼荼羅図」の、絵図にある閻魔大王様の左に位置す [続きを読む]
  •  老いを知る<br />
  •  老いを知る この夏は暑かった。8月の初旬、夫とほんのいっときの涼を求めて道東(北海道)を旅行してきた。千歳で飛行機を降りてからは終日レンタカーで移動しており、さほど暑さ寒さを気にせずにいたが、摩周湖あたりの道路標識は「気温15度」この時期、東北から北海道にかけては冷夏の異常気象だったという。それだけに、戻ってきた羽田空港では蒸し風呂状態を味わった。その蒸し風呂状態を抜け出すように夫は海外へ出張、 [続きを読む]
  • たそがれ
  •    TOSIKOたそがれその頃わたしは東京小石川の指圧の専門学校に通っていた。近くにいるものならそこらの野良猫にだって施術しかねない熱心さで、誰彼なくツボの研究をするので、指圧魔と」いわれたりしていた。残暑の厳しいある土曜日の午後、教科書の入った重い鞄を持ったまま、かねて語らっていた同級生四人と、板橋にある某老人ホームに指圧奉仕にいった。ホームは木造平屋の軒の低い長い建物で、もとは兵舎だったかと思われ [続きを読む]
  • 鈍い女<br />
  • 鈍い女                自慢ではないが方向音痴である。私が方向音痴をいう時は、方向の感覚がいまいちなのよ…とか、方向感覚が弱くて…と、可愛げにいっているつもりなのだが、方向音痴を辞典でひくと、方向の感覚が鈍いとある。あなた方向に鈍いわねなんて言われると、鈍いという言葉は、人格のすべてに通じるような気がして、何だかむっとしてしまう。先日友人を見舞うため、新宿にある都立大久保病院を訪ねた [続きを読む]
  • 男のロマンは一人旅で‥<br />
  • yamabun男のロマンは一人旅で‥   (その1〜冬の奥信濃スケッチの旅) この2月のなかば、急に思いたって雪深い奥信濃に 2泊3日の一人旅に出かけた。 ふと一人旅に出掛けるのことは、私にとって意外と 気が重い。心の準備と現地の情報がほとんど無いまま旅立てば、いろいろな不安に駆られ心の落ちつきがなくなるからである。切っ掛けは、絵仲問から送られて来た3〜4枚の絵葉書だった。その自作の水彩の冬景色はとても素敵 [続きを読む]
  • 紫水晶の指輪
  • 紫水晶の指輪 山師とは…。不確実だが当たれば利益の大きいことねらう人や、成功のおぼつかないことをあえて行う冒険家などを「山師のように」といったり、ときに詐欺師のこと指すが、元来の「山師」は、山で仕事をする人や、山林を売買したり、鉱山をほりだすことを職業とする、鉱山ブローカーのことをいった。 もはや戦後とはいわない昭和二十年代の後半頃まで、山深い私の郷里には、そういう(山師)職業で生業を立てているひ [続きを読む]
  • 絵本のことば
  •  各務昌子絵本のことば 先刻まで、ままごと遊びで何役もこなしていたサッちゃんは飽きたのか、本棚を物色して絵本を選んでいる。五つになった彼女は、まだ読んだことのない本を目敏く見つけて「おばあちゃん、よんで」と膝の上に乗ってきた。向こうのソファで編み物をしているママの声が飛んできた。「玩具をちゃんとお片付けしてからよ」「はーい」しぶしぶ立って箱にほうり込んでいる。「この本、お化けが出てくるけど、いいの [続きを読む]
  • 道連れ<br />
  • 道連れ       団地内の小道を出て、駅へと続く通りにさしかかった時、私と同じ街区の役員をしている顔見知りの男性に出会った。役員会のなかで私とは会話らしい会話を交わしている人ではなかったが、そのときは「ゴミ置き場の問題」が、出会い頭の話題となって、駅への坂道を下る。しかし「街区のゴミ置き場の問題」などをふたりで論することでもなく、話題が途切れるとお互いの歩調の違いが気になり、駅までの十二、三分が [続きを読む]
  • 旧岩崎邸庭園<br />
  •   香山 梢   旧岩崎邸庭園重要文化財に指定されているこの庭園は、 明治初期の実業家三菱創設者の岩崎家本邸です。 江戸時代には越後・高田藩の榊原氏、明治時代初めには舞鶴藩・牧野氏 などの屋敷で、後に岩崎弥太郎氏となりました。洋館、和館、撞球室共英国人建築家・ジョサイア・コンドルが、 明治29年に設計したものです。彼は、日本で初めて建築設計事務所を開設し、更に本格的建築設計を行い、日本画を学び、日本人を [続きを読む]
  • 懸賞応募<br />
  • 懸賞応募 テニスで右足を捻挫していた時のことである。日頃時間がないという理由で片づけずにいたあれやこれやを身近に集めて、出歩くこともままならないこの時期にとばかり、有意義にすごすべく張り切った。心ゆくまで読みあさるつもりで、本棚から再読したい単行本を選び出し、娘に中間小説ばかり掲載された月刊誌を数冊買ってきてもらった。たまっている写真も整理し、喪中で年賀状のやりとりできない友へ便りを書こうではない [続きを読む]
  • 五月の峡
  •  TOSIKO五月の峡若い頃、寮生活を共にした友人を訪ねた。彼女は敗戦後郷里に帰り、武甲山系の狭の村で、食料品、雑貨を商う暮らしをしていた。久しぶりに逢った彼女は、十年余りになる片麻痺のからだを、店奥の茶の間の肘掛け椅子にどっかりと据えていた。持ち前の楽天性と聡明さが、長患いの病人がいる家庭の暗さというものを感じさせない。ただ夫君である藤十郎氏の介護の苦労が思われた。その夜は懐かしい再会に刻のたつのも忘 [続きを読む]
  • マッターホルン<br />
  • マッターホルン私が初めて生のマッターホルン(4478m)を見たのは、ジュネーブからツェルマットへ移動した五月二十四日の夕方だった。夜の八時になっても日暮れない(スイスは、すでにサマータイム)ツェルマットの町をそぞろ歩きしていて、ふと振り返ると夕日に輝くマッターホルン。その偉容を称え、アルプスの"ピラミッド"とも、"スフィンクス"とも呼ばれている山であった。「きゃあー、マッターホルンよ!」まるでアイドルの姿 [続きを読む]
  • マンションの猫ミケ 
  • マンションの猫ミケ  へえ−、あのネコ、捨てネコ?。社宅のゴミ置き場で時々出会うネコのことだ。目鼻立ちのすっきりとした三毛で、鈴のついた赤い首輪のよく似合う美ネコだった。生まれて一年もたっていなそうな、しかし、人間にたとえれば18か19の育ちのいいお嬢さんという感じがした。最初のころは、迷いネコかもしれないと思われていたけれど、やはり帰るところがないらしく、ミケとかミーと呼ばれながら、私の住む社宅 [続きを読む]
  • スジャータ<br />
  • スジャータ旅行などで訪れるホテルには、ときに、部屋に備えてある机の引き出しに、聖書が置いてあるところがある。そこだけの、小さな空間に敬虔な雰囲気が漂い、遊び心いっぱいでホテルを利用する私の気持ちにはそぐわない。人生を迷う旅人への配慮であろうか…と、気を回して思う。先日訪れた沖縄のホテルでは、その聖書とともに、「仏教の聖典」が鎮座ましましていた。「鎮座まします」とは、「神々がそこにしずまりいる」とい [続きを読む]
  • 梅雨入り前の憂鬱
  • 梅雨入り前の憂鬱 以前住んでいた社宅は、小さな森と畑に囲まれていたせいか「ム カデ」が多かった。彼らの生態を調べたわけではないけれど、梅雨の前から、梅雨のあけるまでの季節に一番多く出没した。早朝マンションのベランダに出ると、上半身をくねらせながら屋上から降りてくるのや、朝日を避けて、ひさしにへばり付いているの を見たことがある。一階の床下に巣作って夜遅くマンションの壁をよじのぼるのだろうか。想像する [続きを読む]
  • 褒められ者
  •  TOSIKO褒められ者日航機墜落事故のあった、あの上野村に近い山村での話しである。岩瀬の親父さんは、役場を定年退職して、毎日好きな盆栽に打ち込んでいる。三方を杉の植林でかこまれた広い屋敷内の、かなりの部分が丹精した盆栽の棚で一杯である。去年の春には東京の大学を出た、競馬狂いの一人息子にお嫁さんを迎えてやり、近くに家を建てて住まわせている。息子は親父さんと入れ替わりに役場に勤めるようになった。女房のおタ [続きを読む]
  • 初めての老眼鏡<br />
  • 初めての老眼鏡五十歳になった時、もう歳をとるのは止めておこうと考えた。若作りをしようとは思わないけれど、それなりのお洒落をして、きりりっと日々をおくりたい。パンツルックで下半身デブを隠し、デパートのショーウィンドゥ に映る我が身の背筋を伸ばし、スニーカーを履き軽やかに歩くことにした。頭の中も充電して置かなければならない。老若男女の友人に対応するため、テレビ、新聞などでニュースや世間の話題などしっか [続きを読む]
  • 春紀行
  • 春紀行 新年あけましておめでとうございます。 二月に温泉に行きたいと思っていますが、いかがでしょうか。早々の年賀状で誘ってきたのは、大津(滋賀県)に住むHである。Hと千葉県の市原に住むMの二人は、以前私と同じ川崎の社宅に住んでいた。お互い転勤族で、あちこちと住まいを変えたが、子育てが一段落した数年前から、一泊二泊での旅行先で出会い、昔のお隣さんに戻って、おしゃべりを楽しんでいた。二月二十一日の夜九時 [続きを読む]
  • 「官報」を読んだことがありますか
  • 寺沢草子 「官報」を読んだことがありますか                           その日、会社設立時から手伝っている会社から電話があった。ある事情から減資をすることになって、法務局に問い合わせたところ「カンポウ」に「資本減少公告」を載せて、その公告を添付して所定の手続きをするように、と言われたそうだ。そして「カンポウ」って何でしょうときかれた。「官報」のことです。掲載方法を調べて連 [続きを読む]
  • 雨の中、おばさんは行く
  • 雨の中、おばさんは行く台風22号の影響で雨が降っている。10月14日の夕方から、私を入れ4人のおばさんたちが黒部の秋を楽しみに、新宿発の観光バスに乗る。雨の黒部は、レインコートがいいのか、もっと厚手のコートでなくては寒いのか…。旅行前の準備は天候を予測し、あれこれ迷う。いったいこの雨は、いつまで続くのだろう。 例年、私たち旅は費用が安い9月に実行した。しかし、2泊3日のうち1日は台風に出会っている。北海道の [続きを読む]