逢坂莉子 さん プロフィール

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逢坂莉子さん: Precious Things
ハンドル名逢坂莉子 さん
ブログタイトルPrecious Things
ブログURLhttp://preciousthings.blog18.fc2.com/
サイト紹介文らぶあまえっちなオリジナル恋愛小説。エロ度高めにつきときどき18禁。
自由文男女CP限定。ハッピーエンド推奨。長編・短編・掌編・駄文(詩)あり。教師×女子高生、俺様御曹司×家出少女、アイドル×女子高生、風俗嬢×男子高校生、女教師×男子高校生、やくざ×女子高生、幼馴染などなどなど。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供371回 / 365日(平均7.1回/週) - 参加 2006/11/02 14:20

逢坂莉子 さんのブログ記事

  • 失いたくないもの =1=
  • 「ママ、おはな」 そう言って、柚月が嬉しそうに拾い上げたのは、1輪の淡いピンク色をしたバラ。 ほら、と差し出された花に顔を近づけると、それはとても良い香りがした。「ホントだ、綺麗ね」 あたしが言うと、柚月はまるで自分が褒められでもしたように、にっこりと笑顔になる。 漆黒の髪、白い頬、黒目がちの大きな瞳。 まるでミニチュアだと周囲に形容されるほど、あたしにそっくりな我が娘。 2歳の彼女はとても活動的 [続きを読む]
  • 白いレースのカーテン =2=
  •  翌日、会社から帰った幸太郎の手には、赤いリボンがひと巻き、握られていた。「今度はリボン? 一体、何に使うの」 そう尋ねたあたしを、いいから黙って見ていろと制し、彼は、床に山と詰まれたベビー用品のひとつひとつに、そのリボンを結び始めた。「今日、取引先と会議があって、そんとき、相手方のひとりに教えてもらったんだ」 意外と器用にリボンを蝶結びにしながら、幸太郎は言った。「生まれてくる子供のために用意し [続きを読む]
  • 白いレースのカーテン =1=
  •  あたしは、俯いていた顔を上げて目を閉じ、指先でまぶたを押さえた。 ぎゅっと力を込めると、目の奥で白と緑の光がちかちかする。 ちょっと、根をつめすぎちゃったかな。 膝に置いていた編み物を、ほどけてしまわないよう慎重にかごに移し、揺り椅子から立ち上がって伸びをする。 大きく深呼吸をすると、真新しい木と壁紙のにおいが鼻腔に流れ込んできた。 この部屋は、御崎家の邸内、普段は使われていなかった翼の一部を、 [続きを読む]
  • あなたへ
  • 時間はひどくゆっくりと流れるふたりの歩みに枷をはめて海の底深く沈んだ数多の恋の物語のように葛藤ばかりが増えていくねえ あなたは知っているのわたしの想いは永遠に消せはしないということを悲しみに押し潰されそうな夜壊れたココロの欠片の上でわたしに寄り添うのは孤独愛しいと思うものはなんでも1度でもこの手につかんだら手離すことができなくなるわたしはあなたを愛してしまったわたしのすべてをあなたに捧げてしまった [続きを読む]
  • 不器用でやさしい人だからきっと =3=
  •  直後、抱きしめた直人の腰がぶるっと震えた。 迸った生暖かい精を、迷わず嚥下する。 それでも足りなくて、徐々に萎えていくそれの先端に吸い付いて、さらに残滓を啜る。 ああ、なんて愛しいの、もっと欲しい、もっと……。「すっげ良かった、美桜……」 半ば恍惚としたあたしの頬に両手を添えて、直人が言う。「あたしも……直人が良かったなら、嬉しい」「今度は、俺にさせて」「うん……」 直人は、横たわったままの姿勢 [続きを読む]
  • 不器用でやさしい人だからきっと =2=
  • 「ごめん……あたしのせいで、嫌な思いをさせてごめんね、直人」「美桜のせいじゃないよ、俺が悪いんだ、まだまだガキで了見が狭いから……」 あたしは、言いかけた直人の唇に人差し指を当てて続きを遮った。 そんなことは絶対にない。 直人はこんなあたしを丸ごと受け容れてくれるような、広い心を持った人だ。「……美桜」 視線が絡まる。 けれども、唇が触れ合う直前、あたしは首を捻ってそれを避けた。「だめ、あたし…… [続きを読む]
  • 不器用でやさしい人だからきっと =1=
  •  今夜も「ベビードール」での仕事を終え、タクシーでマンションに帰り着く。 エントランスで、自室のインタホンを押しかけたあたしは、ふとその指を泳がせた。 携帯の液晶画面に表示された時刻は、午前1時を回っている。 ……もう寝ちゃったかなあ。 あたしの部屋を、直人が訪ねてきたのは夕方のことだ。「ごめん、あたしもう出かけるところなんだけど」 ちょうど出勤前の準備でバタバタしながら謝ったあたしに、直人は、「 [続きを読む]
  • 君よ
  • 君よ今夜、僕は君を訪れないだから、僕を待つ必要はないよ君よ今夜、僕は君の元に戻らないだから、僕を探す必要はないよそこにある真実に目を向けて今まで紡いできた僕と君の物語は永遠ではないということに愛しい人よ、おやすみ僕のことなど早く忘れて本当に君を想う恋人なら君を傷つけたりはしないだろう愛しい人よ、いい夢を見てできることなら僕を憎んで本当に君を想う恋人ならこんな夜に君をひとりにはしないだろう君よもしい [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =19=
  •  それから、約束していた鎮守様に寄った。 観光案内には縁結びが有名って書いてあったけど、ご利益は様々みたいで、結構な人で賑わっていた。 海に囲まれた神社で、これからも幸太郎とずっと一緒にいられますようにと願掛けした。 あたしが縁結びの話をしたときには揶揄するようなことを言っていた幸太郎も、手を合わせてお願いするときにちらりと窺った横顔は真面目なもので、それでまた嬉しくなっちゃったりもして。 周りに [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =18=
  •  その日のお昼を少し過ぎてから、あたしたちは、この海辺の家を離れることになった。 最初にふたりきりだと聞かされたときにはもちろん嬉しかったけど、ここで過ごした3日間は、期待していた以上に甘くて幸福に満ちたものだった。 あたしと幸太郎が、短い蜜月を過ごした愛の巣。 あたしは、少し名残惜しい気分で、幸太郎が玄関に施錠するのを見守った。「これで、戸締りはよし、と」 幸太郎は、ちゃらりと音をさせてキーホル [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =17=
  •  あたしがリビングに戻ったときには、幸太郎も、もうテレビの前に座ってはおらず、海に向かって設えられた大きな窓の前に立って、ぼんやりと外を眺めていた。 静かに凪いだ海、人気のない白い砂浜。 一昨日から、もう何度も目にした絵のような風景。 けれども、それは決して退屈な景色ではなく、むしろ、穏やかな落ち着きをもたらす。 あたしは幸太郎のうしろから腕を回して、彼の背中にぴっとりと張り付いた。「今日は、…… [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =16=
  •  昨晩は、月明かりに照らされながら、海辺のテラスで激しく愛を交わした。 夢うつつで唇を重ね、抱きしめ合ううちに、いつしか眠りに引き込まれていたらしい。 その間に、幸太郎が運んでくれたのだろう、次に目を覚ましたとき、あたしはベッドの上にいた。 無意識に手を伸ばして、大好きな人のぬくもりを探す。 けれども、となりで寝ているはずの幸太郎は、そこにいなかった。 慌てて起き上がり、部屋の中を見回してみるけど [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =15=
  • 「恥ずかしがるようなこと言っても、下の口はこうやって妄りがわしくヒクヒクして涎垂らして、ホントはもっとえっちなことして欲しいんだ、そうだろ?」 例えば、こうやって。 その言葉と同時に、幸太郎の指がぬぷりと音を立てて泥濘に沈み込んだ。「ああっ」 仰け反った拍子に、自分の中がきゅっと狭まって彼の指を締め付けてしまう。 それは、その通りですと彼の言葉を肯定してしまったのと同じだった。 その反応に気を良く [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =14=
  •  月明かりの下、あたしと幸太郎は生まれたままの姿で抱き合う。 潮騒をBGMに、降り注ぐ星をブランケットにして。 突き出しだ舌を絡め合い、まるで貪るような激しい口づけ。 あたしの腰を抱き寄せる、急くような幸太郎の手つきが、愛しい。 余裕がないのは、あたしも同じ。 もっと欲しい、早く欲しい。 これ以上なくあたしを歓ばせるものが、この先に待っている。 ねっとりとしたキスを続けながら、幸太郎の大きな手のひら [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =13=
  •  あたしは、妙にセンチメンタルな気分になって下を向く。 お楽しみは終わった。 楽しい時間はいつも、あっという間に過ぎてしまう。 3日もあると思っていた幸太郎の休暇だって、残るは明日1日だけだ。「佐和子……」 名前を呼ばれて顔を上げると、デッキチェアで身体を起こしていた幸太郎と目が合った。「そんなにきれいだったのか、そんときの花火」「うん……華やかで、潔くて、打ち上げ花火を生で観たのはそれが初めてっ [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =12=
  • 「なあ、飯食ったら花火しねえか?」 夕ご飯のとき、向かいに座る幸太郎が、突然言い出した。「花火? 時期的にまだちょっと早いんじゃないの」「まあ、本格的な季節はまだかも知んねえけど。海と花火ってお約束だろ、普通」 そんな決まりごとがあるのかとも思ったけど、別に反対する理由はないし、むしろ、この機会を逃したら、今度はいつ、幸太郎とのんびり過ごせる時間が持てるかわからない。「うん、じゃあ、ご飯が終わった [続きを読む]
  • 華やかに、桜舞い散る春、ここにもう、君はいない。
  •  入学式の行われている講堂。 壇上に設けられた教師席に座り、僕は出かかった欠伸を噛み殺す。 毎年毎年、変わり映えのしない長ったらしく退屈な式典。 去年も、一昨年も、同じ場所に座り同じようなことを考えた。 まるでデジャヴ。 ああ、でも……3年前のこの日だけは、少し様子が違っていたっけ。 式の間中、誰かに見られているような気がして、妙に落ち着かなかったのを覚えてる。 その視線が、実は新入生だった柚月が [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =11=
  •  意味深に濡れたリビングの床をペーパーモップで拭きながら、あたしは微かに嘆息した。 さすがに、……さっきのは、きつかったかも。 床、硬くてちょっと冷たかったし。 おまけに、ああいうときの幸太郎は手加減ってものを知らない人だし。 大きな窓の向こうには、相変わらず穏やかな景色が広がってる。 白い砂浜、静かに凪いだ海。 幸太郎と手を繋いで波打ち際を散歩、なんてできたら、きっと気持ちが良いだろう。 そんな [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =10=
  • 「答えろ、ほら」 髪をつかまれて、振り向かされる。 あたしが、涙目で彼を見てこくこくっと頷くと、いかにも満足そうな大きな溜息を、彼は吐いた。「じゃあ、こうしてやるよ、どうだ?」「あっ、ああっ――」 あたしは、思わず悲鳴みたいな声を上げた。 彼の指は、彼とあたしが繋がっているところの少し上、とても敏感なそれを捉えていた。 器用な指先がそこでくにゅりと円を描くたび、電気でも通されたように身体が跳ねる。 [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =9=
  •  海に面した壁は一面が床から天井までの大きなガラス窓になっていて、その一部を開閉することでテラスと屋内を行き来することができる。 そこから広いリビングに足を踏み入れた途端、幸太郎はあたしを抱きしめて、おもむろに唇を奪った。 それはなんだかとても性急で、いつになく乱暴に押し入ろうとする舌に、腰の辺りがぞわりと震える。 まるで、このまま食べられてしまいそうな激しいキス。 唇ごと幸太郎のそれで覆われて、 [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =8=
  •  幸太郎の「可愛がる」がどんなことを指しているのか、あたしはちゃんとわかってる。 あたし、やっぱり期待してるんだ。 彼があたしにしてくれること、待ち望んでるんだ。 もうだめっていうくらい抱き合って、そのときはホントに精根尽き果てた気がしても、またすぐに欲しくなる。 幸太郎は、あたしのこと欲がないって言うけど、本当はすごく欲張りなのだ。 彼のことを独り占めしたい、彼がいつもあたしだけを見ていてくれた [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =7=
  •  翌朝。 あたしは、いつものようにサイドテーブルに置かれた目覚まし時計を探す。 けれども、手を伸ばした先には、目覚ましどころか何もなかった。 あれ、と思って眠い目を開ける。 そこにあったのは、見慣れた天井ではなくて、凝った作りの天蓋。 ああ、そうだった。 ここはマンションの部屋じゃないんだ。 海に向かって設えられた大きな窓から、眩しい朝日が射しこんでいる。 となりでは、幸太郎がまだ眠っている。 あ [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =6=
  • 「ああ、もう堪んねえ」 幸太郎は、不意に律動を止めて、あたしの肩をベッドに押さえつけた。 上半身の動きを封じられたあたしは、仕方なくお尻を浮かせて続きを催促する。 引き締まった彼の腰に巻きつけた自分の足が、蜘蛛みたいだと思った。「佐和子、すっげえいやらしい」 両手をあたしの肩に置いたまま、乱れた前髪の隙間から幸太郎があたしを見る。 こんな風に、彼に見つめられると鳥肌が立つ。 どきどきして、お腹の奥 [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =5=
  •  幸太郎は、有言実行の人だ。 数え切れないくらいイカせてやる。 今回も、その言葉に嘘はなかった。 優しく、情熱的で、それでいて執拗な、追い詰められるような愛撫。 たった今、達した余韻もひかないうちに、すぐまた次の波がやって来る。 あたしは、ただ喘いで、もうだめ許してって、懇願することしかできない。 幸太郎は、そんなあたしににやりと笑いかけて、その先をさらに続ける。 彼の指に、唇に、舌に、文字通り翻 [続きを読む]
  • いつも、いつまでも =4=
  •  これから3日間、朝も昼も夜も、ずっと幸太郎と一緒にいられる。 愛し合う時間はたっぷりとある。 だけど、何もせずに過ぎてしまうのなら、それが1分、1秒でも惜しい。 少しでも長く、彼に触れていたい。 お互いの肌をぴったりと寄せ合って、甘い囁きを聞かせて欲しい。 その部屋も、海に向かって大きな窓が設えられていた。 階下のリビングよりもさらに見晴らしが良く、翳んだ水平線までを眺めることができる。 窓の外 [続きを読む]