nishinayuu さん プロフィール

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nishinayuuさん: 晴読雨読ときどき韓国語
ハンドル名nishinayuu さん
ブログタイトル晴読雨読ときどき韓国語
ブログURLhttp://nishina.exblog.jp
サイト紹介文読書と韓国語学習の備忘録。読書ノートと、韓国語による翻訳・ESSAY・古典文学の再話など。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供92回 / 365日(平均1.8回/週) - 参加 2006/11/30 17:29

nishinayuu さんのブログ記事

  • 『植物たちの私生活』(李承雨、訳=金順姫、藤原書店)
  • 『식물들의 사생활』(이승우、1999)/『Private life of plants』(lee Seung-U)語り手のキヒョンが車で移動しながら街の女を物色する場面から物語は始まる。母が兄のウヒョンを背負って娼婦のところに連れて行くのを見かねて、語り手が自分でやることにしたのだった。というのも語り手には、兄が足を失い、生きがいであった写真を失い、恋人のスンミまで失う、というすべての不幸の原因を作ったのは自分だという思いがあったか [続きを読む]
  • 『The Seven Cream Jugs』(H. H. Munro)
  • [The Complete Works of SAKI ]Part1 ‘The Toys of Peace’の1編。ピーター・ピジンコウト夫妻が親戚のウィルフリッド・ピジンコウトについて、先だって准男爵の地位と莫大な財産を得たけれど、この家に来ることはないだろう、とうわさしている。というのも夫妻はこのウィルフリッドは将来の見込みはないと思ってとうの昔に見放してしまったからだ。一族には、名誉ある事績をあげた先祖に因んだウィルフリッドという名の者が多く [続きを読む]
  • 韓国の詩 「子規詞」
  • 月白夜蜀魄啾    月白き夜は ソチョクセの声 いよよ寂しく含愁情倚楼頭    愁いを胸に 楼頭に 凭れをり爾啼悲我聞苦    汝が啼く声の 哀れさに 我は苦しむ無爾声無我愁    汝が声の なかりせば 我の愁いも なかりしを寄語世上苦労人   世の中の 苦労多(さわ)なる人たちに 言ひおかむ慎莫登春三月子規楼 春三月は 子規楼に 決して登ることなかれ端宗(1441〜1457)は世宗の孫、文宗の息子。父の [続きを読む]
  • 『The Occasional Garden』(H.H.Munro)
  • [The Complete Works of SAKI ]Part1 ‘The Toys of Peace’の1編。タイトルは「臨時のガーデン」というような意味。エリノア・ラプスリーが「とにかく一時間ほどは黙って私の話を聞いて」と言って話し始める。その内容は――エリノアの庭は大型の草食動物を飼えるほどの広さはないので、何か植えないと格好がつかないのだが、近所の猫たちの会議場になっているので何を植えてもだめになってしまう。しかも集会に集まるのはどうやら菜 [続きを読む]
  • 韓国の詩 「雨の音」 パク・ゴノ
  • 朗誦集『타다가 남은것들』の中の一編「雨の音」に日本語訳をつけてみました。原詩は訳詩の下にあります。雨の音雨の音を 聞いている。夜中にふと 目が覚めて雨の音が 聞こえるとぱっと開く ドアがある。とりとめなく 生きてきたわたしのこの 人生をくしけずって 整える雨の音。現実でも夢でもないふわふわした 状態で雨の音を 聞いている。雨の音を 聞くことがなぜかとても うれしくて。目を閉じると大きくなる 地の果 [続きを読む]
  • 『The Lady in the Van』(Alan Bennett)
  • 『ヴァンのレディ』(アラン・ベネット、2015)著者は1934年生まれのイギリスの劇作家、小説家、シナリオライター。エリザベス女王が移動図書館の熱心な利用者になるという楽しい小説『The Uncommon Reader』(『やんごとなき読者』というタイトルの邦訳あり)で知られる。本書は著者自身が語り手となって展開するドキュメンタリー作品で、エキセントリックなホームレス女性との関わりが事細かく記されている。著者は女子修道院の [続きを読む]
  • 『내가 본 가장 아름다운 결혼식』(박완서)
  • 『私が見たいちばんすてきな結婚式』(朴婉緒)韓国語講座テキスト。短編集『黄色い家』に収録されている作品で、女学校の同窓生の息子が挙げた結婚式の様子を描いたエッセイである。その結婚式は新郎自身が企画・演出したもので、著者をして「私が見たいちばんすてきな結婚式」と言わせている。はじめに著者は、同窓生の間で「息子を上手に育てた」と評判になった人がいる、と話を始める。彼女には息子が二人いるのだが、二人とも [続きを読む]
  • 映画鑑賞ノート25 (2017.1.5作成)
  • 2016年10月〜12月に見た映画とドラマの記録1(〜2)行目:鑑賞した月/日 タイトル(原題)制作年・制作国 監督 (2or3)行目以下:キャスト、一言メモ☆画像は「赤い靴」10/3 ある愛へと続く旅(Venuto al Mondo)2012 伊・西   セルジオ・カステリット   ペネロペ・クルス、エミール・ハーシュ、A・ハスコビッチ   男たちの人間性が心に残る深くて美しい作品。10/6 Burn Burn Burn 英 チャーニャ・バトン   ロー [続きを読む]
  • 『幸せに生きる方法』(朴婉緒)
  • 韓国語講座のテキスト。短編集『黄色い家』収録作品のひとつ。老境に至った著者が、自分が幸せに生きてこられたのはなぜかをしみじみと語る短編。幼いときに父を失ったが祖父母と母、叔父叔母に伯父まで加えた大家族の中で大事にされてわがままいっぱいに育った著者は、母親の教えのおかげで徐々にわがままも治まり、人を愛せば自分も愛されることを学んでいったという。名前に関するエピソードが興味深い。著者の生まれた当時は日 [続きを読む]
  • 『いつ死んだのか』(シリル・ヘアー、訳=矢田智佳子、論創社)
  • 『Untimely Death』(Cyril Hare、1958)著者はこの作品を書いた1958年に57歳で他界したという。すなわち本作品は著者の遺作ということになる。舞台はイングランド・サマーセット州のエクスムーア。北にブリストル海峡を望む景勝地で、主人公ペディグルーの故郷という設定。このエクスムーアにペティグルーはまだ若い妻エリナーと休暇のためにやってくる。エリナーが言い出したこの旅行に、旅先のなじめないベッドを思い浮かべて渋 [続きを読む]
  • 私の10冊(2016年)
  • ☆この1年に読んだ本の中から特に気に入った本を選んで、「私の10冊」としてまとめてみました。また、「私の10冊」の選から漏れた本を「お勧めの10冊」として挙げてみました。☆画像は「The Book of Tea」です。私の10冊灰と土(アティーク・ラヒーミー、訳=関口涼子、インスクリプト)名もなき人たちのテーブル(マイケル・オンダーチェ、訳=田栗美奈子、作品社)タイガーズ・ワイフ(テア・オブレヒト、訳=藤井光、新潮クレス [続きを読む]
  • 『蠏の横歩き』(ギュンター・グラス、訳=池内紀、集英社)
  • 『Im Krebsgang』(Günter Grass, 2002)副題に「ヴィルヘルム・グストロフ号事件」とある。グストロフ号はナチスドイツの誇った豪華船。1937年5月に労働者のための休暇用客船として進水し、戦時には軍隊の輸送船、病院船、避難民の輸送船として使われた。そして1945年1月30日、東プロイセンの避難民や傷病兵を乗せてゴーテンハーフェン(現ポーランドのグディニア)港を出た後、ソ連海軍の潜水艦に砲撃されて沈没した。それは奇 [続きを読む]
  • 『그들만의 사랑법』(박완서,열림원)
  • 『彼らなりの愛の形』(朴婉緒)韓国語講座のテキスト『노란집』(黄色い家)の中の1編。この話の主人公は、田畑をやりながらその日その日を懸命に生きてきた老夫婦。今は子どもたちも巣立って二人だけになった二人は、いっしょに農作業をして、疲れたらマッコルリで一休みする。肴なしで飲むのは身体に悪い、と老いた夫のためにあれこれ肴を用意している老妻。その老妻もいける口なので、ふたりは差しつ差されつマッコルリを飲む [続きを読む]
  • [村上春樹とノーベル賞]
  • 2016.12.5の韓国語講座で話した3分間スピーチ の原稿です。[무라카미 하루키작가가 노벨문학상을 수상할 수 없는 사연]「村上春樹氏がノーベル賞を受賞できない理由」매년 10월에 스웨덴아카데미가 노벨문학상 수상자를 발표하는데, 그 발표 날짜가 다가오면 일본에서는 무라카미 하루키작가의 수상에 대한 기대치가 높아져요. 그런데 올해도 그는 노벨상을 놓쳤기 때문에, 매스미디어, 출판사, 책방들은 물론 일반 사람들도 많이 [続きを読む]