nishinayuu さん プロフィール

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nishinayuuさん: 晴読雨読ときどき韓国語
ハンドル名nishinayuu さん
ブログタイトル晴読雨読ときどき韓国語
ブログURLhttp://nishina.exblog.jp
サイト紹介文読書と韓国語学習の備忘録。読書ノートと、韓国語による翻訳・ESSAY・古典文学の再話など。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供92回 / 365日(平均1.8回/週) - 参加 2006/11/30 17:29

nishinayuu さんのブログ記事

  • 韓国の詩 「慕竹旨郎歌」 得烏谷
  • 新羅時代に詠われた「郷歌」という詩の中のひとつで、みなに慕われた花郎・竹旨郎を詠んだもの。原文は「郷札」(万葉仮名とよく似た方式で漢字表記された文)で書かれており、いろいろな現代語訳がある。ここでは兪弘濬の『踏査記』に出ている訳を使った。 過ぎ去りし春 返り来ざればなべて空しく 憂いぞ深き匂やかなりし そのかんばせに今や衰え 見え初むるなりしばしなりとも あいまみえたし慕わしききみ 辿る旅路は草深 [続きを読む]
  • 『ぼくが逝った日』(ミシェル・ロスタン、訳=田久保麻里、白水社)
  • 『Le Fils』(Michel Rostain,2011)本書はそのユニークなタイトルに惹かれて手に取ってみた。そして読み始めたとたんに、「昼日中から毎日必ず泣けてきて、それが五分でやんだり、十分ずつ三回くりかえしたり、一時間ぶっ通しだったりする親父」にでくわした。これだけでこの作品は父親を残して「逝って」しまった息子が語る物語だとわかる。原題は『息子』であるが、本書のタイトルの方がずっといい。語り手は2003年10月25日(土)に [続きを読む]
  • 『遊行』(大石登世子、ふらんす堂、2010)
  • 著者は1942年生まれで、NHK出版の「趣味の園芸」などにも関わった元編集者。俳句会「麻」の同人。本書は俳句歴10年を記念してまとめたものだという。「バショウより、ふつうに、ブッソンが好き」というレベルのnishinaなので、感想を述べるのは控えて心に響いた句を並べておくことにする。 手品師の大きな鞄春の闇鵙の贄どこかで子どもが攫はるる櫻冷え僧は遊行に出でしまま三椏の花この道は行き止まりどうしても子がみつからぬ春の暮 [続きを読む]
  • 『ロスト・ケア』(葉真中 顕、光文社)
  • 読書会「かんあおい」2017年5月の課題図書。著者は1976年生まれ。2012年に「第16回日本ミステリー文学大賞新人賞」を受賞してデビュー。受賞第一作の『絶叫』も各種のミステリー関係のイベントにランキング入りしている。 本作は構成と人物設定が巧みで、謎解きのおもしろさが充分楽しめるミステリー作品となっているそれと同時に本作は、現代日本の様々な問題点、特に家族による介護の悲惨な実情とその行き着く先の戦慄的状況を予告し [続きを読む]
  • 「鳥の名前」韓国語編
  • 小説や随筆によく出てくる鳥、近くで見かける鳥、そしてちょっと好きな鳥の名前を가나다라順に並べ、和名とエスペラント名を添えました。画像はコジュケイです。 개똥지빠귀   鶫/ツグミ  turdo거위      鵞鳥/ガチョウ ansero굴똑새     鷦鷯/ミソサザイ troglodito궝       雉/キジ fazano기러기     雁/カリ・ガン sovaĝansero까마귀     烏/カラス korvo까치      鵲/ [続きを読む]
  • 『회색 문헌』(강영숙, 문학과지성사)
  • 『灰色文献』(カン・ヨンスク、文学と知性社、2016)「灰色文献」とは、書物が完成したあとには破棄されることになる資料類のこと。著者は1967年生まれ。1998年に『八月の食事』で文壇デビューしたあと、短編、長編を次々に発表し、各種の文学賞を受賞している中堅作家である。短編小説集である本書には8つの作品が収録されている。各作品のタイトルと概要は以下の通り。*帰郷(2013)――寛げる相手だった男が急に姿を消す。男の行 [続きを読む]
  • 「能について」
  • 「韓国語講座」で2017春休みに「日本文化について」という宿題が出たので、能について紹介する文を書いてみました。[노악]은 일본의 전통 예능의 하나로 2008년에 [유네스코 무형문화재]에 등재되었다. [노악]은 가면음악극인 [노]와 대사 중심의 희극인 [교겐]을 합해서 하는 말인데, 이번에는 주제를 좁혀서 오로지 [노]를 다룬다.[노]는 주로 초자연적이고 신령스러운 일을 주제로 한 일본식 오페라라고 할 수 있다. [노]를 상 [続きを読む]
  • 『賢者の贈り物』(O・ヘンリー、訳=小川高義、新潮社)
  • 『The Gift of Magi』(O. Henry)読書会「かんあおい」2017年4月の課題図書。本書はO・ヘンリーの381の短編から数十編を選んで3冊にまとめた「O・ヘンリー傑作選」の第1集で、16の短編が収録されている。O・ヘンリー作品の舞台は主にニューヨークのハドソン川とイースト川に挟まれたマンハッタン、時代は20世紀初頭である。作品の特徴はどんでん返し(twist ending)と滑稽味で、本題に入る前の前置きがしつこい傾向があるのが難 [続きを読む]
  • 映画鑑賞ノート26 (2017.3.31作成)
  • 2017年1月〜3月に見た映画とドラマの記録1(〜2)行目:鑑賞した月/日 タイトル(原題)制作年・制作国 監督(2or3)行目以下:キャスト、一言メモ☆画像は刑事ジョーに出てくるヴォージュ広場。1/2 宿命の大統領(Survivor)米の連続ドラマ   キーファー・サザーランド、マギー・Q、カル・ペン   これからどうなるかというところで途切れてしまった(!?)1/15 サイダーハウス・ルール(The Cider House Rules)1999米  [続きを読む]
  • 『The Buried Giant』(Kazuo Ishiguro, Vintage)
  • 『忘れられた巨人』(カズオ・イシグロ)物語の舞台はイングランドの辺鄙な地方。イングランドの他の地域には城や修道院などもあったが、このあたりはまだ「Iron Age」にあってogre(オーグル=人食い鬼、怪物)もいる。主人公はアクセルとベアトリスというブリトン人の老夫婦で、網目状に繋がった住居群の外れに住んでいる。外部からの危険はより大きく、夜みんなで集まる大広間の火の恩恵にあずかることはより少ない場所である。二 [続きを読む]
  • 『마상에서』(박완서)
  • 『馬上にて』(朴婉緒)韓国語講座テキスト。短編集『黄色い家』に収録されている作品。韓国では旧暦で正月を祝う。正月休みを利用して故郷に帰省する人も多い。最近は海外に出かける人も増えたという話を他人事のように聞いていた著者だったが、ある年、旧暦の正月にネパール旅行をすることになった。旅行団は70代から10代までの老若男女によって構成されていたが、トレッキングのコースは20代の若者向けになっていて、日程表を見 [続きを読む]
  • 『宿題』(足立喜美子、現代俳句協会)
  • 読書会「かんあおい」2017年3月の課題図書。著者は地元で句会の指導もしている現役の俳人。読書会のメンバーの一人でもあるので、3月の読書会では本書を取り上げ、著者の解説つきで俳句を鑑賞した。まず、著者の自選十句を紹介する。*栗?くや丹波に生まれ離れても*雲の峰かの世この世の鬼の貌*われからの声か土偶のこゑか暑し*紫式部へ手鞠ころげてゆきさうな*狐火や母の死風化するばかり*花野まで来て宿題があるといふ*空蝉をの [続きを読む]
  • 『植物たちの私生活』(李承雨、訳=金順姫、藤原書店)
  • 『식물들의 사생활』(이승우、1999)/『Private life of plants』(lee Seung-U)語り手のキヒョンが車で移動しながら街の女を物色する場面から物語は始まる。母が兄のウヒョンを背負って娼婦のところに連れて行くのを見かねて、語り手が自分でやることにしたのだった。というのも語り手には、兄が足を失い、生きがいであった写真を失い、恋人のスンミまで失う、というすべての不幸の原因を作ったのは自分だという思いがあったか [続きを読む]