kels さん プロフィール

  •  
kelsさん: 札幌日和下駄
ハンドル名kels さん
ブログタイトル札幌日和下駄
ブログURLhttp://poros.exblog.jp/
サイト紹介文札幌×街撮り写真
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供154回 / 365日(平均3.0回/週) - 参加 2007/01/20 12:16

kels さんのブログ記事

  • 村上春樹の小説の中に、1980年代の札幌の記憶が描かれている
  • 僕は札幌の街につくと、ぶらぶらいるかホテルまで歩いてみることにした。風のない穏やかな午後だったし、荷物はショルダー・バッグひとつだけだった。街の方々に汚れた雪がうずたかく積み上げられていた。空気はぴりっと張り詰めていて、人々は足下に注意を払いながら簡潔に歩を運んでいた。女子高生はみんな頬を赤く染めて、勢いよく白い息を空中に吐き出していた。その上に字が書けそうなくらいぽっかりとした白い息だった。僕は [続きを読む]
  • 札幌マルヤマクラスの「スタバ福袋2017」購入レポート
  • 毎年恒例となっているスタバの福袋購入に、今年も参加してきました。僕はいつも大晦日に深夜営業しているマルヤマクラス店で、日付の変わった瞬間に福袋を購入することにしています。ゆっくりとコーヒーを飲みたいと思ったので、夕食を終えた後、すぐにスタバに向いました。21時半過ぎには店に到着したと思います。店内には、パラパラとお客さんがいますが、いつもに比べると非常に閑散としています。なにしろ、大晦日ですからね( [続きを読む]
  • 長年札幌に暮らしていてさえ、雪の朝の景色の美しさには感動するくらいだ
  • 十一時の汽車にて札幌に来る。小樽より雪尠く、ゴム輪の車通ず。馬橇はやはり沢山あるが。八重さんにあげる切符を買い、父上の代理にて宮部氏のところを訪ねる。家移り、北小路というところ、小さい教授連の家らしいもの多くあるところ、令嬢嫁し、博士全く独り、雇人と暮される由、或感動を与えられた。樹木多き札幌の雪は、小樽より風情多し。「日記(1926年2月1日)」宮本百合子(1926年)樹の多い札幌の街は、殊更に雪化粧が美 [続きを読む]
  • 随分昔のことだが、深夜の遠軽駅を訪れたことがある
  • 雪の国の停車場は人の心を何か暗くする。中央にはストーヴがある。それには木の柵がまわされている。それを朝から来ていて、終列車の出る頃まで、赤い帽子をかぶった駅員が何度追ツ払おうが、又すぐしがみついてくる「浮浪者」の群れがある。雪が足駄の歯の下で、ギユンギユンなり、硝子が花模様に凍てつき、鉄物が指に吸いつくとき、彼等は真黒になつたメリヤスに半纏一枚しか着ていない。そして彼等の足は、あのチヤツプリンの足 [続きを読む]
  • 小林多喜二には北海道の冬が似合うと思う
  • 十一月の半ば過ぎると、もう北海道には雪が降る。(私は北海道にいる。)乾いた、細かい、ギリギリと寒い雪だ。――チヤツプリンの「黄金狂時代ゴールド・ラツシユ」を見た人は、あのアラスカの大吹雪を思い出すことが出来る、あれとそのままが北海道の冬である。北海道へ「出稼」に来た人達は冬になると、「内地」の正月に間に合うように帰って行く。しかし帰ろうにも、帰れない人達は、北海道で「越年(おつねん)」しなければな [続きを読む]
  • 「札幌市電が走らなかった日」〜雪の街から
  • 札幌の町に吹雪が襲来し、小学校ではいそいで学堂を下校させたが、中に一人行方不明になった子があった。吹雪がやんでから手分けして探したところ、その子は雪の下でランドセルを枕にし、外套をかけて寝ていたので助かったという新聞記事を読んだのは、何年前のことだったろうか。その記事を読む私の耳には、ひゅうっと空気を切るすさまじい風の音がきこえ、湯けむりのようにもうもうと視界をさえぎる雪の渦巻が見えた。「ふるさと [続きを読む]
  • 「異国の匂いがするね」と、通りすがりの女の子が言った
  • 北海道の風土や景色がどれほど自分の情念や感覚に影響をあたえているか、よくわからない。家人から「熊のようだ」といわれるのは、ひとつのユーモアにすぎないのである。北海道に出かけてくる「カニ族」はサイロや原野をみてエキゾシズムを触発されるようだが、ぼくはそんなにこの土地によそよそしくない代わりに、特に強いロオカリズムもない。「豚殺せ犬走れ」李恢成(1973年)夕方、大通公園までクリスマス市を観に出かけた。地 [続きを読む]
  • 戦後間もない時期に、佐多稲子は小樽を訪れている
  • 雪は和子の面にも吹きつけるほど激しく、降っている。停電は、狭い一区画だけで、大通りの先は街燈もついていて、狂うように舞い落ちる雪片が、街燈のまわりで早い速度を浮き出させて見せた。「雪の降る小樽」佐多稲子(1950年)戦後間もない時期に、佐多稲子は小樽を訪れている。かつての盟友であった小林多喜二の母親に面会するためである。「雪の降る小樽」は、そのときの体験がモチーフとして用いられている。舞台は12月半ばの [続きを読む]
  • この街が誕生した明治以降の時代であれば、札幌が描かれていない時代はない
  • 札幌開拓の経営は、明治二年十一月十日に始まった。その年はことのほか積雪が少なく、寒気が過酷であった。秋が深くなって、例年なら雪が来るのに関らず、深い霜が降り、夜毎に彼等を悩ました。「札幌開府」寒川光太郎(1941年)札幌を舞台とした小説は数限りないと思われる。日本にして日本にあらずの北の島の都市である。内地の人々を惹き付けるだけの、不思議な魅力を持っていた。だから、札幌を舞台とした小説は、いつ、どの時 [続きを読む]
  • 2日連続の真冬日を含めて、一日の平均気温は3日連続で氷点下だった
  • 十一月の土曜日の午後、そとは霙まじりの雨が朝からふりしきっていた。昨夜から気温は急激に下がり、雪一色の季節を迎える前の、天候がめまぐるしく変化する札幌の晩秋が、ここひと月あまり雨や風を盛大にともなって、天気予報を裏切りつづけている。「恋人よ」藤堂志津子(1989年)今日の札幌は、久しぶりに暖かい一日だった。暖かいと言っても、最高気温は9℃そこそこである。この季節としては、格別に暑すぎるというほどの気温 [続きを読む]
  • 「カフェイン摂り過ぎて手が震えないですか?」と、彼女は言った
  • とある仕事帰りの喫茶店で、僕はコーヒーをお代わりした。コーヒーはポットで注文していたので、同じコーヒーを同じポットでお代わりした。おいしいコーヒーというのは、お代わりしたくなるものなのだ。帰り際に、お店の人がこんなことを言った。「カフェイン摂り過ぎて手が震えないですか?」彼女にそんなことを言われるまで、僕にはカフェインの過剰摂取などという意識はまったくなかった。ただ、好きなコーヒーを好きなだけ飲ん [続きを読む]