office_kmoto さん プロフィール

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office_kmotoさん: 私の引き出し
ハンドル名office_kmoto さん
ブログタイトル私の引き出し
ブログURLhttp://kmoto.exblog.jp/
サイト紹介文残夢整理
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供137回 / 365日(平均2.6回/週) - 参加 2007/02/01 11:29

office_kmoto さんのブログ記事

  • 村上 春樹 著 『騎士団長殺し 〈第2部(遷ろうメタファー編)〉 遷ろうメタファー編』
  •  私は小難しい“村上春樹論”をぶちたいわけではない。単純に村上さんの書く物語そのもの楽しみたいのである。だから今回も物語を追って行こうと思う。ただし少しまとめて、短めに書きたい。 「白いスバルのフォレスターの男」の絵は途中で止まってしまう。これ以上描けなくなってしまった。 彼はそれ以上の肉づけを拒否し、色づけを拒否していた。 絵はこのままにしておけ。これ以上この絵に手を触... [続きを読む]
  • 平松 洋子 著 『彼女の家出』
  •  この本のあとがきに、タイトルである『彼女の家出』のことが書いてある。『彼女の家出』とは現実から遁走して雲隠れしたくなるような折り合いの付かない現実の辛さ、あるいは毎日の生活で溜まる澱、加齢よる身体の変化に逃げ出したくなる年齢である自分を見出し、それを何とかしないといけない、と思うことである。 下着の捨てどきは、怠惰な日常の捨てどき。ずるずる惰性で暮らしていると、知らず知らず澱が溜まる... [続きを読む]
  • 山口瞳さんの本4冊
  •  私の本棚に山口瞳さんの本がズラリと並んでいる。そのうち今回はまずは『酒呑みの自己弁護』を読む。 この本の特徴はなんといってもその装丁であろう。本に付いているカバーの紙質が和紙っぽく、天と地が本よりそれぞれ5ミリほど大きくなっていて、折れ込んでいる。つまり本屋さんがカバーを付けるときかなり苦労することになる。まったくそのことが考えていない。 以前、私が持っている本で変わった装丁の本で書い... [続きを読む]
  • 平成29年3月日録(上旬)
  • 3月1日 水曜日 曇り時々晴。 父と妻と私で昼飯を食べる。父親一人で食事も寂しかろうということだ。それと今月4日には彼女の遺骨は国に帰るので、その前に線香をあげたいと妻の希望もあって実家に寄った。 遺骨と遺影は彼女の生まれ故郷に父が運ぶことになっている。そして実家には彼女の遺骨の一部が入ったペンダントが置かれる。このペンダントの管理は最終的には父ではなく娘が行うこととなる。3... [続きを読む]
  • 山口 正介 著 『山口瞳の行きつけの店』
  •  山口瞳さんには『行きつけの店』という本がある。そしてこの本は生前山口さんがお世話になったそれらのお店やよく通っていたお店や旅館など、御礼を兼ねて奥様と正介さんが訪ねる。時には正介さん一人で山口さんが通っていたお店を訪ね、その後その店が正介さん自身が行きつけのお店となったりするのもある。 山口瞳さんが行きつけの店を語るうちに期せずして、浮き沈みの激しい山口家の模様や、その歴史、人間関係に触... [続きを読む]
  • 伊集院 静 著 『さよならの力―大人の流儀〈7〉』
  •  ―もしかして世の中は哀しみをかかえている人の方が多いのではないか。(最後に二人で) なぜ、そう思うか。それは苦しみ、哀しみを体験した人たちには、懸命に生きねばならぬ理由があるからだ。 それは何か? 別離した人々が、いつまでも身体の中に生きていて、その人の生の力になっているからだ。さよならの力はきっとあるのだ。(最後に二人で) 明日、6年目の3月11日が来る。この本で知ったの... [続きを読む]
  • 池波 正太郎 著 『男の作法』
  •  この本は以前に読んでいる。池波さんの生き様からすっきりした男のあり方が語られる。ここに示された池波さんの作法、振るまい、考え方などは、「はじめに」に書かれるように この本の中で私が語っていることは、かつては「男の常識」とされていたことばかりです。しかし、それは所詮、私の時代の常識であり、現代の男たちには恐らく実行不可能でありましょう。時代と社会がそれほど変わってしまっているということ... [続きを読む]
  • 吉村 昭 著 『冷い夏、熱い夏』
  •  この本の付録に吉村昭さんと加賀乙彦さんの対談がある。その中で吉村さんは「書きながら、こんなにつらい小説は初めてでした」と言っている。 この小説は吉村さんの弟さんが亡くなってからまだその死の余韻が残っている時から書き始めたという。これを今書かないともう書けないと思ったし、死が自分の前に立ちはだかっていた以上、これを書いておかないと前に進めないと思ったからだという。だからいまこれを書けと言わ... [続きを読む]
  • 店長
  •  一日一冊読むのが限度だなあ、と思った。一冊読み終えると、その次の本を手にした夜は目が疲れているのがよくわかる。それに伴い気力も薄れ、途中で読むのを止め、今日の出来事を書くことにした。 昨日(3/2)開店した駅前の本屋が新たに開店したので行ってみた。一昨日、前の店が閉店し、翌日看板を掛け替えているのを見かけて、店は予想通り居抜きで使うんだな、と思った。そして昨日開店オープンとなった。ネッ... [続きを読む]
  • 永井 龍男 著 『秋 その他』
  •  永井さんのこの本を読んだときは、やたらと長雨が続くときであった。なんでも秋雨前線が停滞し、いつまでも雨が降り続いた。 わりと雨は気にならない方で、むしろ嫌いじゃない私であるが、さすがの今回の長雨はうんざりしている。蒸し暑さも伴っているものだから、気分が滅入る。 これはやっぱり梅雨とは違うな、と思っていたところ、永井さんのこんな文章に出会う。 鬱陶しいには違いないが、眺めている限り... [続きを読む]
  • 平成29年2月日録(下旬)
  • 2月16日 木曜日 晴れ。 伊集院静さんの『東京クルージング』(KADOKAWA 2017/02発売)を読む。 本は二部構成になっており、第一部で作家の伊地知は放送局NHZの三阪剛からアメリカで活躍する松井秀喜のドキュメンタリーの制作の参加を依頼される。出来上がった番組は順調で成功した。伊地知は三阪の青年らしさに強く惹かれ、個人的にも三阪と付きあうようになる。 そんな時伊佐治は... [続きを読む]
  • 川上 健一 著 『ビトウィン』
  •  この本のことは以前やっていたブログで書いたことがある。そして私の好きなエッセイの一つで、もう何度も読んでいる。 まずこの本の装丁が好きだ。カバーが黄緑色一色で、まん中にイワナかなにか川魚を一匹横に描く。シンプルだが目を惹く。だいたいこの本を購入したのは、その装丁に惹かれたからだ。私はこの本を読むまで川上さんの本を読んだことがない。(以後数冊川上さんの小説を読んだが、体質的にあまり受け付け... [続きを読む]
  • 開高 健 著 『開高健全集』 〈第12巻〉
  •  今回の巻は「ずばり東京」がメインで収録され、あとはベトナムに関する小文が数篇載っている。 私は1964年(昭和39年)に行われた第一回東京オリンピックのちょっと前の混乱ぶりを知りたくてこのルポを読みたくなったのだ。 というのも先日リオのパラリンピックが終わって、次は2020年の東京となったわけだが、オリンピックまでこれから騒がしくなるだろうという鬱陶しさがあり、恐らく前回のオリンピック... [続きを読む]
  • 開高 健 著 『開高健全集』 〈第9巻〉
  •  この巻の収録の作品は、「渚にて」、「ロマネ・コンティ一九三五年」、「黄昏の力」、「飽満の種子」、「貝塚をつくる」、「玉、砕ける」、「洗面器の唄」、「怪物と爪楊枝」、「戦場の博物誌」、「赤い夜」、「一日」、「珠玉」、「花終わる闇」である。 「花終わる闇」は「闇」シリーズの最終になる予定だったが、未完に終わった。それがどんなものだったのかもう一度読みたくなった。 もともとこれ以外の短篇集の... [続きを読む]
  • 佐伯 一麦著 『空にみずうみ』
  •  この本は先に読んだ『還れぬ家』の続編となる。それを読んだものだからまた読みたくなった。 『還れぬ家』では東日本大震災が起こって、その模様を描いて終わるが、この本は「あの日」から4年経った早瀬光二と柚子のその後が描かれる。 4年経っても、さりげなく書かれる日常の中でも、あれから4年経ったことが行間から浮かび上がるが、震災はいまだに人々の中に大きな“しこり”としてところどころで描かれる。4... [続きを読む]
  • 余韻
  •  ここのところ図書館で借りてきた本ばかり読んでいたので、本にカバーを掛ける楽しみがなかった。 私は自分の本を読むときは必ず本にカバーを掛ける人である。それは退職時にもらった皮製のカバーであったり、妻が作ってくれたキルティングのカバーであったり、本屋さんで本を買った時付けてもらったカバーの取り置きだったりする。本を読むという行為はそこから始まるのである。それが楽しみなのである。 もともと本... [続きを読む]
  • 佐伯 一麦 著『還れぬ家』
  • これも以前図書館で借りて読んでいる。今度は自分の本で読んでみる。 光二は10代で家を出て、結婚、離婚とし、そして柚子と再婚する。二人は光二の実家のある宮城県のマンションで暮らし始める。 私が、少し不便さに目をつぶってでもこの山に住んでいるのは、そうした子供の頃のよい記憶がある土地だということが大きかった、十八歳のときに飛び出した故郷に、やむなく三十を過ぎてから戻ることなり、その風景... [続きを読む]
  • 平成29年2月日録(上旬)
  • 2月1日 水曜日 晴れ。 夫婦二人で浅草寺へ初詣に出掛けた。2月になったのでいくらか人出が少なくなっているかと思いきや、かなりの人出であった。 歩いている人たちの話し声が聞こえてくる。どうやら中国人らしい。それもかなりの人数に思える。中国では春節で大型連休に入っていて、日本に多くの人が来ているのを思い出す。たぶんここにいる人もその流れなんだろう、と察する。 今や彼らの動向も気にし... [続きを読む]
  • 谷沢 永一 著 『回想 開高健』
  •  この本も北康利さんの本を読んで読みたくなった。本棚からこの本を取り出して驚いた。何とこの本は一度も読んでいなかった。ではなんでこの回想のことを知っているのか、と思い出してみると、この回想が雑誌「新潮」に最初に掲載されたのを読んでいたのである。事実本棚にはその「新潮」がある。 さて。 開高健を畏友としてその死まで親交の深かった谷沢は開高の死後、わりと早めにこの回想が書かれたと記憶して... [続きを読む]
  • 開高 健 著 『開高健全集』〈第7巻〉
  •  開高健の『夏の闇』をまた読み直してみたくなり、今回は全集を取りだした。 今回はというのには訳がある。形が違う『夏の闇』を5冊持っている。単行本として発売されたもの。そしてそれの特装本。それと『開高健全全作品』の小説9に収録されているもの。直筆原稿版『夏の闇』(原寸大・函入・部数限定)。そしてこの全集である。実は私は一時開高健の本のコレクターであった。 今回『夏の闇』をまた読みたくなっ... [続きを読む]
  • 幸田 文 著 『雀の手帖』
  •  幸田さんは自ら書くこのエッセイを「作文」と書く。この「作文」というのがいいなあ、と思った。肩肘張らない書き方をそのまま表している。 幸田さんが使う言葉はたぶん昔使っていたであろう東京の方言で書く。それはちょっと何のことを言っているのかわからないこともあったし、今とはちょっと違うな、という違和感はあったけれど、それでも思うままここに書かれている。主婦の目線というののか、女性のため、主婦のた... [続きを読む]
  • 北 康利 著 『佐治敬三と開高健 最強のふたり』
  •  著者のあとがきに次のようにあった。 最初は「佐治敬三伝」を書くつもりだった。だが彼の繊細さや人間臭さを物語るエピソードを集めていくうちに、合わせ鏡のような人物が浮かび上がってきた。それが開高健だった。 彼らはお互いの中に似たものを感じ、惹かれあい、刺激しあって人生をより豊饒なものとしていった。佐治敬三がいなければ開高健が作家として大成することはなかっただろうということは容易に想像が... [続きを読む]
  • 神吉 拓郎 著 /大竹 聡 編 『神吉拓郎傑作選』 〈2〉食と暮らし編
  •  このシリーズは2冊のシリーズもので、いずれも編者が(神吉拓郎ファンである編者なので、解説などを読むと、その思い入れが激しいのだが)1巻が短篇集で、2巻目がエッセイとなる。 私は神吉さんの本を読むのは初めてなので、まずは本丸の小説を読む前に、その人なりの一片でも解ればとエッセイを読む。なので順序が逆になる。 このエッセイは副題にある通り、食と暮らしに関するエッセイを集めてある。 読んで... [続きを読む]
  • 平成29年1月日録
  • 1月2日 月曜日 曇りのち晴れ。 実家に新年の挨拶に行く。ここのところ1週間に1回は行っているので、あらたまる必要はないのだが、一応けじめということで挨拶に行く。 弟家族と合流し、食事をして別れる。 眼が鬱陶しくてならない。それに多少風邪気味だ。1月3日 火曜日 晴れ。 5年連用日記が今年で最後になる。この日記のいいところは、同じ時期何をしていたかわかることで、例年... [続きを読む]