office_kmoto さん プロフィール

  •  
office_kmotoさん: 私の引き出し
ハンドル名office_kmoto さん
ブログタイトル私の引き出し
ブログURLhttp://kmoto.exblog.jp/
サイト紹介文残夢整理
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供144回 / 365日(平均2.8回/週) - 参加 2007/02/01 11:29

office_kmoto さんのブログ記事

  • 前田 豊 著 『玉の井という街があった』
  •  ウィキペディアでよると次のようにある。 玉の井(たまのい)は、戦前から1958年(昭和33年)の売春防止法施行まで、旧東京市向島区寺島町(現在の東京都墨田区東向島五丁目、東向島六丁目、墨田三丁目)に存在した私娼街である。永井荷風の小説『濹東綺譚』、滝田ゆうの漫画『寺島町奇譚』の舞台として知られる。 先日孫が行っている保育園の生活発表会が、曳舟駅近くの小学校の体育館を借りて行われ、見... [続きを読む]
  • 吉行 淳之介/山口 瞳 著 『老イテマスマス耄碌』
  •  対談集を読むのは久しぶりだ。まして対談の名手と言われる山口さんと吉行さんである。この二人の対談が面白くないわけがない。 読んでいて、山口さんの「男性自身」の裏話みたいなことがわかって面白かった。 吉行 「男性自身」を読むと、なんだかんだ言っているけど、言ってるわりにはずいぶん食うし、よく動いているね。 これは吉行さんの言うとおりだ。山口 あなたは全然いかないね。階段がつらい... [続きを読む]
  • 稲泉 連 著 『「本をつくる」という仕事』
  •  著者には東日本大震災で被災した書店の復旧を取材した『復興の書店』という本がある。その本では、被災地の人から地震の翌日から書店の再開を求められ、その声に励まされきた書店員の話や、書店員も被災した読者になんとかして本を手渡そうとする姿が描かれていた。 そんな光景を見た著者は「『本』というものに対する見方が、自分のなかで確かに変化した」と感じた。そんな多くの人が求める「本」のことをもっと知り... [続きを読む]
  • 平成29年7月日録(上旬)
  • 7月1日 土曜日 雨のち曇り。 清水義範さんの『夫婦で行く意外とおいしいイギリス』を読む。7月2日 日曜日 曇り時々晴。 久々に雨が上がった。なので出来なかったさつきの消毒をする。玄関先、庭の掃除をする。 図書館でマイケル・サンデルのハーバード公開講義のDVD借りて、見ていた。明日からしばらく中央図書館が休館になるので、あわててその2巻目以降を借りてくる。 東京都議会議員選... [続きを読む]
  • 佐伯 一麦 著『マイシーズンズ』
  •  草木染の染色家である早紀は次に作りたい作品を、川の中の小石や葉っぱを染めで表現し、その水の流れを透き通って見える感じにしたい、と友人夫婦である陶芸家に話す。それを聞いた友人夫婦はそんな似たようなイメージを美術館の展覧会見たことがあると言う。さっそく早紀はその展覧会で展示された作品のことを調べ、ノルウェーのテキスタイルデザイナーであるビヨルグ・アブラハムセンと知る。 早紀はビヨルグ・アブ... [続きを読む]
  • 佐伯 一麦著 『空にみずうみ』
  •  この本は先に読んだ『還れぬ家』の続編となる。それを読んだものだからまた読みたくなった。 『還れぬ家』では東日本大震災が起こって、その模様を描いて終わるが、この本は「あの日」から4年経った早瀬光二と柚子のその後が描かれる。 4年経っても、さりげなく描かれる日常の中でも、あれから4年経ったことが行間から浮かび上がるが、それはいまだに人々の中に大きな“しこり”としてある。4年経ってもまだ、... [続きを読む]
  • 上原 善広 著 『発掘狂騒史―「岩宿」から「神の手」まで』
  •  この本はあの旧石器捏造の藤村新一がどうして出てきたか、その経緯を岩宿遺跡発見の相沢忠洋から解き明かしている。 以前藤村新一の捏造事件そのものを取材した毎日新聞社が書いた本を読んでいる。確かそこには藤村がどのように捏造事件を起こし、それを曝いた過程が書かれていた。この本はその藤村を生むことになってしまった日本の考古学界の土壌からそれを解きあかしている。 まずは日本に旧石器時代があったこ... [続きを読む]
  • 佐伯 一麦 著『還れぬ家』
  • これも以前図書館で借りて読んでいる。今度は自分の本で読んでみる。 光二は10代で家を出て、結婚、離婚とし、そして柚子と再婚する。二人は光二の実家のある宮城県のマンションで暮らし始める。 私が、少し不便さに目をつぶってでもこの山に住んでいるのは、そうした子供の頃のよい記憶がある土地だということが大きかった、十八歳のときに飛び出した故郷に、やむなく三十を過ぎてから戻ることなり、その風景と... [続きを読む]
  • 星野 源 著 『そして生活はつづく』
  •  以前木皿泉さんの『昨夜のカレー、明日のパン』のドラマをNHKのBSでやっていた。その時テツコの夫の一樹役を星野さんがやっていた。ドラマでは台詞はなく、ただ笑っているだけであったが、その笑顔が強く印象に残った。あとでこの人が星野源さんで、いわゆるマルチタレントだと知った。最近でもドラマで話題になったようである。 星野さんは若い頃の椎名誠さんのような力業で笑わせるのではなく、自ら情けない生... [続きを読む]
  • 佐伯 一麦 著 『ピロティ』
  •  ピロティって何だろうと思い調べてみると、大辞林によると次のようにある。ピロティ[1]?(フランス) pilotis?〔杭 (くい)の意〕 ピロティとは建物の二階以上に室を設け,一階は柱を残して吹きさらしにしておく建築様式。また,その柱。建物の二階以上に室を設け,一階は柱を残して吹きさらしにしておく建築様式。また,その柱。建築家ル=コルビュジエの提唱。 昨年上野の国立西洋美術館... [続きを読む]
  • 平成29年6月日録(下旬)
  • 6月16日 金曜日 晴れ。 川本三郎さんの『青のクレヨン』(河出書房新社1999/10発売)を読み終える。これは先に読んだ。『遠い声』に似た、心象風景みたいに描かれた掌篇である。こういうのって読んでいると自分もこういうものを書きたいな、と思えてくる。もちろんそんな才能などないから、ただの憧れである。 個人的には「勝鬨橋」「「青のクレヨン」「夏のボール」が好きだ。 「家族の肖像」で... [続きを読む]
  • 栄枯盛衰
  •  新聞のチラシ広告に秋葉原ビックカメラのものがあった。秋葉原にビックカメラが出来るところがあったかな、と思ったら、ソフマップの本店があったところに今度はビックカメラと看板を掛け替えたようだ。ウィキペディアで調べてみると、ソフマップはビックカメラの完全子会社化している。 あのパソコン全盛期のラオックス、T-ZONE、ソフマップは秋葉原から姿を消したようだ。いずれもよく通ったけれどね。 そう... [続きを読む]
  • 神吉 拓郎 著 /大竹 聡 編 『神吉拓郎傑作選』 〈2〉食と暮らし編
  •  このシリーズは2冊のシリーズもので、いずれも編者が(神吉拓郎ファンである編者なので、解説などを読むと、その思い入れが激しいのだが)1巻が短篇集で、2巻目がエッセイとなる。 私は神吉さんの本を読むのは初めてなので、まずは本丸の小説を読む前に、その人なりの一片でも解ればとエッセイを読む。なので順序が逆になる。 このエッセイは副題にある通り、食と暮らしに関するエッセイを集めてある。 読ん... [続きを読む]
  • 矢口 進也 著 『漱石全集物語』
  •  面白い本である。夏目漱石全集の歴史が語られる。漱石は1916年(大正5年)12月9日に持病の胃潰瘍が原因で永眠した。物語はここからすぐ始まる。漱石死後1か月後には関係者が集まり、漱石全集を岩波書店から出すことが決まった。 何故岩波書店だったのか。 古本屋から始まった岩波書店の店主岩波茂雄と漱石の関係は有名で、『こころ』を自社で出したいと漱石に依頼に行く。漱石も岩波に資金援助までして自... [続きを読む]
  • 幸田 文 著 『きもの』
  •  「おばあさんのいうことだと多寡をくくらないで、おぼえといたほうがいいね」 るつ子は祖母からいろいろなことを教わっていく話である。その時々、成長に合わせて様々なアドバイスをもらう。時にそれが鬱陶しくもあるのだが、気がつけばおばあさんの言っていたことが、身に沁みてくる。るつ子も「からだはいつのまにか、苦労なく一人前になるが、中身が大人になるには苦労がいる」とおばあさんの小言を聞いていくう... [続きを読む]
  • 山口 瞳 著『旦那の意見』
  •   この本は山口さんの数多くあるエッセイの一つだが、但し書きが付く。あとがきに「小説家の随筆集を出してもらうのは初めてだ」と書く。わざわざ「小説家」と書くのだから、このエッセイ集はこれまでの山口さんのエッセイと比べると、堅苦しい。例によって一度読んだだけではわかりにくい文章のところはあるのだが、それに加えて山口さんのサービス精神溢れる文章が少なく、一本調子であった。逆にいえばそれだけ真剣な... [続きを読む]
  • 平成29年6月日録(上旬)
  • 6月2日 金曜日 晴のち、曇り、また晴れ。 風の強い一日であった。タブの木の落ち葉が玄関先に一面落ちて、掃かないといけないなあ、と思い、始めたのはいいが、強風のため次から次へと落ちてくる。だから途中で止めた。そうしているうちにいつの間にか落ち葉がなくなっている。風で吹き飛ばされ、落ち葉が隅に追いやられている。まるで掃除をしたみたいにきれいになっている。 落ち葉がなくなったわけじゃな... [続きを読む]
  • 岩阪 恵子 著 『台所の詩人たち』
  •  家族の下着も家の中の床も、毎日汚れる。茶碗は使ったら洗っておかないと次のとき使えない。おなかが減るかぎり、食べ物を拵えなくてはならない。生きるというのはこういうことのくりかえしであったのか、と私はバケツのなかに魚の骨やじゃがいもの皮や茶殻を捨てながら思うのだ。 便所掃除をしたり、週に三度ゴミを出しに行ったり、洗濯物をたたんだりするのと同じように、机に向かって原稿用紙に言葉を書き記してい... [続きを読む]
  • 南木 佳士 著 『生きのびるからだ』
  •  ここにあるエッセイは南木さんが精神を病んで、生きることもままならない状態から、何とか回復し、医者、小説家をやっていけるようになって、多少生きることの「欲」が出てきている。 特に小説家として南木さんには医者という職業は捨てがたいようである。きっと生きることと死ぬことは小説の最大のテーマであろうから、そのふたつを間の当たりする医者という職業は、小説家としてある場合、ここにいればその現実を見... [続きを読む]
  • 川本 三郎 著 『花の水やり』
  •  私が川本さんのエッセイが好きなのは、嗜好は案外自分に似ているんじゃないか、と思うところにある。だから言っていることがよくわかり、「そうなんだよなあ」と思うことが多い。好みが似ているというのは親近感が持てる。 たとえば、 週に一、二度、銀座に出て、映画の試写を見る。試写はたいてい一時に始まる。そこで映画が始まる前に、銀座で軽く昼食をとることになる。 銀座で昼食、といっておべつにご大... [続きを読む]
  • ポストカード
  •  妻がスーパーのバナナを買ってきた時、販売員に「バナペン」なるものをもらってきたのを見せてくれた。なんでもバナナに一言書けるペンで、インクは食用酢で作られているので、害はないと書いてある。ペンを包装してある紙にはバナナの皮に「がんばって!」とあった。このバナナでも食べて、もう一踏ん張り、と励ますということみたいだ。最近こういうのが流行っているのだろうか。 川本三郎さんが美術館などに行った時沢... [続きを読む]
  • 川本 三郎 著 『君のいない食卓』
  •  この人の文章からあふれる「やさしさ」も好きである。自分の昔を語るとき、その時出会った人が、たとえば、自分でペットショップを持ちたいと語っていたソープ嬢を思い出し、店を持っていればいいな、と締めくくる。 あるいは奥さんが病気なのでしばらく店を閉めるという張り紙が貼ってあった、行きつけのラーメン店に「開店します」という張り紙を見て、奥さんが良くなったんだ、と素直に喜ぶ。そしてまたビールを... [続きを読む]
  • 平成29年5月日録(下旬)
  • 5月16日 火曜日 曇り。 池波正太郎著『青春の忘れもの』(新潮社2011/05発売 新潮文庫)を読む。これは池波さんの回想録である。これまで池波さんのエッセイなどで自身のことを書いてきたものを読んできたので、内容は知っている。ただここではより詳しくそのことが書かれていた。これを読むと池波さんは自身も言っておられるが、出会いに恵まれていたんだなあと思う。いい人たちと出会い、それが池波さんの肥... [続きを読む]
  • 増田 みず子 著 『わたしの東京物語』
  •  この本のあとがきに、「隅田川のことを、いつか、心ゆくまで書いてみたいと思っていた」と書いている。 隅田川はわたしにとって、生まれ故郷のようなものだ。東京で生まれ育ったというよりも。隅田川のそばで生まれ育ったという方がわたしの感覚にぴったり合う。 水が汚いのはあまり気にならない。汚れすぎて悪臭が漂っていたりするとさすがに悲しくなるが、汚れているのはありのままの姿なのだから、かまわない... [続きを読む]
  • 岩阪 恵子 著 『掘るひと』
  •  岩阪さんの本は始めて読んだ。9篇の短篇からなる。 ここに描かれる主人公たちは中年の女性だ。主婦であったり、離婚経験者だ。彼女らにあるのは女性としても諦めとでも言えばいいのだろうか。それは例えば夫、子ども、母親、父親、あるいは兄弟姉妹に対しての諦めである。 それぞれ彼女たちは容貌も住む環境も違うのだけれど、読んでいてみんな同じように見えてくる。 彼らの年齢と屈託した顔つき、身のこな... [続きを読む]