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鍋焼きうどんな一日 http://nabeyaki.seesaa.net/

数種類の小説を書いています。 長い物もありますが、感想・意見・批判お待ちしています。

鍋焼きうどん
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2007/03/17

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  • 甘い誘惑

    実験者…いや、実験材料は自ら志願する者もいたが、ほとんどは売られてきた人達だった。 金に困り親に見捨てられた子供も多くいた。 双子は対照実験しやすいからか高く売買される。 金に困った親や、捨て子を拾ってきて売る者、誘拐してきて売る者が後を絶たなかったおかげで実験は着実に進んでいた。 ハクと妹さんも親に売られて来たんだっけな。 ワシは割かし自由に研究所を行き来できた事もあり、被験者達と顔を合わす頻度も増え悲痛な叫びを直に聞いていた。 能力を開発する為に多くの被験者は障害を併せ持っている。 十年間見る事しか許されなかったハクは耳が聞こえない。 本来なら話す事や動く事すら間々ならない..

  • 続き

    更新してなかったんで長くなってもた(汗 一気に載せたんで、気合入れて読んでくださいな (・▽・)では、どぞ 「昨日の番組みたぁ?あの芸人好きなのよぉ〜」 「携帯変えたんだ、すっげーんだぜ。お前の機種なんだっけ?」 「2組の佐藤さん、めっちゃかわいいなぁ。彼氏いるのかな?」 あぁ…やばい… 「見てないよ、携帯持ってねぇんだ、彼氏は今はいないよ」 皆の突き刺すような視線が痛い。 「…あ…あははは」 ジリリリ それは、天の助けかとも思う始業ベルだった。 席に着き安堵の胸を撫で下ろしたのも束の間、ふと疑問が頭をよぎった。 授業中先生は必ず質問をするんじゃな..

  • 久しぶり

    (;・▽・)更新サボってた(汗 なんとなく書いてみた「あちき知ってるわよ」 なんとなくな出来上がりですね(滝汗 小説メインにしてたら更新減りそうなんで他の趣味も書いてみようかと まぁスロなんやけどね(爆 (;´д`)小説関係あらへん(汗 小説ブログにスロットってどう何やろ(滝汗 どっちも趣味って事でオッケ?(・▽・)

  • あちき知ってるわよ

    あちき、あなたに言いたい事があるの。 もう、死んじゃいましょうよ。 それは、男とも女とも計り知れない不思議な声だった。 しかし、どこかで聞いたことのあるような。 冷たく言い放たれた言葉とは裏腹に、どこか温かみのある声。 「何をばかな事を、どうして死ななきゃならない」 生きてどうするの。 生きながらえるだけにどれほどの意味があるの。 もう、死んじゃいましょうよ。 「僕には夢がある。夢を叶えるまで死んでたまるか」 幼い頃から、音楽が好きだった。 泣ける曲、興奮する曲、感動する曲。 音楽は人の心を動かすほどの力がある。 何時しかそんな曲を生み出したい..

  • 軽い気持ち

    「あんた絶対変だよ、それ。どうしたの?」 やっと話をわかってくれる人に出会えた。 言葉もわからず外国に行くと、こんな感じか? 等とくだらない事を考えていると、 「嘘神様の祟りじゃない? 何もしなかった? ちゃんと普通に嘘神参りしたの?」 「祟りじゃないよ。 割符が無かったから、お供え物の皿を代わりに持っていったんだ。」 「祟りじゃないんだ。」 姉ちゃんがそう言った時、俺も心で同じ事を思っていた。 自分の言葉なのに、安心してしまう。 不思議な感じだ。 「お皿を勝手に持っていくなんて、罰当たりな事するからよ! まったく・・。」 返す言葉もない..

  • 槍が降らなきゃ嘘だ?

    何事も無く家を追い出された俺は、何事も無く学校に行けるのか? 行けるわけも無く家の前で一人、ただ悶々としていた。 なんだ?嘘が言えないのか? 「今日は槍が降る。」 言えるな・・・。 槍が降ってくる気配も・・・ない。 「今日は学校休みだ。台風来るからな。」 「・・・朝から何やってんの?」 冷ややかな視線と共に、千鶴姉ちゃんが現れた。 「一人悶々としてた。」 あ・・口が勝手に。 「そうか。質問されると動くのか?」 「頭大丈夫?」 「大丈夫。」 ほらね。 ・・・自慢げな顔をしている俺はどう見えただろう。 変な子を見る目をしてる姉ちゃんに、事情を説明..

  • 嘘神参りの効能?

    ・・・嘘神参り! 「そうだ!嘘神参りだよ。あれのせいで俺、なんか変だ。 昨日はなんとも無かったんだから。 きっと嘘神様が、俺に取り付いたんだ。」 俺の真剣な眼差しを、お気楽夫婦は笑い飛ばした。 「そんな、神様を悪霊みたいに言うんじゃないの。」 「神様が正人につくもんか。どうせ憑くならもっと偉い人に憑くさ。」 相手にされてない事に、苛立ちがこみ上げてくる。 「さぁ。馬鹿な事言ってないで早くご飯食べちゃいな。」 仕方なく、卓に付く。 「あ、お父さん明後日から出張でしたっけ?」 「うん。」 父が返事をするより前に、俺の口が動いた。 「何で、正人にわかるの..

  • 不穏な気配

    ・・・? なんだ? 口が勝手に動く。 なんで本当の事言っちゃったんだ? 訳も分からず下に降りると、父さんと母さんの声が聞こえた。 「あの子ったらまた嘘ついて、何しに嘘神参りいったのやら。」 「はは。まぁ。いいじゃないか。」 「お。正人おはよう。」 「・・おはよう。」 「どうだ?昨日は怖かったか?」 「・・・怖かった。」 ・・・まただ。 どうして口が勝手に動く? 怖くなんか無かった。・・・そう言いたいのに。 「父さん。なんか変だ俺。 勝手に口が動くんだ。」 「・・・?」 「・・・?」 父さんと母さんは、目を点にして顔を見合わせている。 「ほ..

  • 予兆

    神主さんが入り口付近で待っていてくれた。 「ただいま。 割符が無かったから、ちょっと皿借りちゃった。 返しといてくれない?」 「正坊!帰りが遅いから心配しとったんだ。 中で寝とったのか!?」 「・・・?」 「今何時だと思っとる。入って二時間もたっとるぞ。 中まで行こうかと思うたぞ。」 二時間? 暗いから足取りも重くなるし、割符を探したりしてたけど、 そんなに時間たってたのか? 前に来た時は、一時間もしない内に家まで帰れてたのに。 「・・ごめんなさい。」 「皿は返しといてやる。母ちゃんも心配しとるぞ。早う帰れ。」 神主さんに見送られ、急いで家に..

  • 神様のいたずら

    進んだ先に、ゆらゆら蠢く明かりが見えた。 ・・・着いたのか? その光は社に備えてあるロウソクの明かりだった。 少し安心した俺は割符を探した。 「・・あれ?無い」 おかしい。 前に来た時は、迷うことなく見つけれたのに。 どこだ? しばらく探したが、見つからなかった。 嘘神を模した石像を睨み付ける。 「なんで無いんだよ。 ・・どうしよ?」 このまま帰ったんじゃ、恐らく奥まで行ってないと思われるだろう。 何か証拠が欲しい。 しばらく考えたが、社には石像とロウソク以外何も無い。 ・・・いや、あった。 それは、お供え物を備えるお皿。 お供え物は、猫にでも食..

  • 嘘神参り

    「そう?気をつけて行ってらっしゃい。 ちゃんと割符もらってくるのよ。」 「・・はいはい。」 嘘神参りには、ちゃんと行ってきた証として「割符」と言うものがある。 入り口で一枚、社で一枚。 その二枚をもらってこないといけない。 きっと、前に行った振りだけした奴がいたんだろうな。 余計な事すんなよな。 そんな事を考えてるうちに、社に着いていた。 「おや?正坊。 嘘神参りか?」 「神主さん。・・・こんばんは。」 「ハッハッハ。 母ちゃんに怒られて来たんだな。 話はよう聞いとる。一人できたんか? 中はぬかるんどるから、気をつけてな。」 そう言って..

  • 迫ってきた嘘神参り

    「帰りたくねぇなぁ。」 と言いながらも、家路に着く俺。 家に着くと、千鶴姉ちゃんの姿が見えた。 「千鶴姉ちゃん。 何やってのんの?」 「お帰り正人。もんじろうに餌をね。」 もんじろうは姉ちゃんの飼っている犬の名前。 変な名だ。 「今日嘘神参りなんだって?災難ねぇ。」 何で知ってるんだ? ・・あぁ、母さんから聞いたんだな。 母さんのおしゃべり。 「・・そう。」 「あんた素直じゃないから、嘘神様に、嘘つかないようにしてもらいな。」 「うるさいなぁ。ばいばい。」 時間はまだ早いけど、少し寝ようかな・・。 「・・・正人。正人。起きなさい。ほ..

  • 憂鬱な時間

    「正人!起きなさい。」 「・・・起きてたよ。」 「嘘おっしゃい。」 これがいつもの朝のやり取り。 眠い目をこすりながら、パンにかじりつく。 「あんた今日、嘘神参り行ってきなさい。行ってこないとご飯抜きよ。」 「・・うん。わかった。」 前日に知っていただけに驚きは無い。 「やけに素直ね。それと、ちゃんと謝るのよ。」 「・・はいはい。」 学校につくと、俺はあの子に謝った。 最初はふてくされてたが、次第に潤んだ瞳でこっちを見てくる。 「もう怒ってないから。ね?」 「そか。」 この潤んだ瞳、女の子らしい仕草、まさに女の子って感じだ。 人気があるのも分か..

  • 後半戦と嘘神様

    ちょうど食べ終わった頃に、父が帰ってきた。 そそくさと逃げようとする俺に、 「正人。どこいくの?お父さんに話す事あるでしょ?」 ・・・後半戦が始まった。 「なんで女の子泣かしたんだ?」 「・・・勝手に泣いたんだ。」 「嘘おっしゃい!先生はあんたが率先して泣かしたって言ってたわよ!」 俺が泣かしたのは、中学で人気のある女の子。 彼氏にもらったと言うキーホルダーを自慢してきたので、少しからかったら 泣き出したのだ。 そこを運悪く先生に見られたのだ。 「女の子泣かしちゃいかんだろ?」 「・・・明日謝るよ。」 後半戦がやっと終わった。 開放された..

  • 前半戦

    「・・・同級生の女の子泣かした。」 「・・ちゃんと謝んなさいよ? 」 姉ちゃんはそれ以上何も聞かなかった。 優しいな。 「・・あんたその子好きだったんでしょ?」 笑いながら、そう言う姉ちゃん。 「違うって!」 「照れんな照れんな。青春だねぇ。」 いつもの通り、からかわれて困る俺。 情けない。 姉ちゃんは、さばさばした性格からか、女子にも結構人気があるみたいだった。 俺はそんな姉ちゃんが・・・。 なんて言えるわけも無く・・。 「じゃあね。ちゃんと謝るのよ。」 「・・わかったよ。」 「・・・ただいま。」 今の自分には重たく感じる扉を開..

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