ソーラ さん プロフィール

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ソーラさん: 短いが身近というお話
ハンドル名ソーラ さん
ブログタイトル短いが身近というお話
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/hitori1214/
サイト紹介文「新しい俳句」を中心に読書記録や映画感想、エッセイなど、新しい、面白い、珍しいがキーワード。
自由文幅広いけれど薄い。我が身そのままのブログ。細く、長くでよろしく。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供8回 / 365日(平均0.2回/週) - 参加 2007/03/23 04:12

ソーラ さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 坪内稔典「文学のある日」
  • 「夏目漱石から又吉直樹まで」「文学はつまみ食いすればよい。・・・」と帯にある。「つまみ食い」の意味は読んでみるとすぐ判る。難しい文学紹介するのではなく著者がちょこっとちょこっとエッセイの中で、文学のあれこれを語る。まさに「つまみ食い」のように。結論づけたらよくないけれど誰にも小説や詩などに忘れられない部分がある。文学作品のそんな肝心の部分を著者が軽く、自分なりの解説をしたり自作の俳句とともに紹介し [続きを読む]
  • 原田マハ「本日は、お日柄もよく」
  • 3月も書いてない!と友人に叱られて。そういえば、このブログは大事にしていたのにと思いつつ、早速に?書いてみることにした。 と、最近読んで、再デビューにふさわしい軽い本をと思うけれど、これが思いつかない。ふと、近く、公式の席で挨拶をしなければならないおもったら、この本のことが気になり始めた。というわけで。普通のOLがひそかに思いを寄せていた 幼なじみの結婚式に出る。とても退屈なスピーチを聞きな [続きを読む]
  • 長澤あかね訳「忘れんぼさんへのマナー」
  • 93歳の母がいる。先日、3ヶ月ぶりにお見舞いに行った。ちょうど1年前のお正月に玄関先で転んで骨折。手術をし、リハビリ中にエコノミー症候群で再入院。いまはまたリハビリ施設に入っている。この1年の間に変わったことは体力がなくなっとこと。それにわずかながら、認知症が進んだこと。わずかながらというのは、高齢になると進行がかなり遅くなるらしい。症状としては、同じことをとにかく繰り返し言うこと。今回は「いつ来たの [続きを読む]
  • 原田マハ「暗幕のゲルニカ」
  • おお、カッコいい!!原田マハお得意の美術展もの。何度も何度も表紙の絵を眺め、ときにはピカソの画集を取り出して読み進んだ。簡単な構成の読みやすい小説であったが、そんなこんなに夢中になり、読了までひと月くらいかかったように思う。読後も4,5日その浮遊感の中にいた。 ピカソの問題作「ベルニカ」の誕生を巡るノンフィクッションをも思わせる物語が大きなひとつのテーマ。ナチス・ドイツがスペインのゲルニカを無差 [続きを読む]
  • 桐野夏生「猿の見る夢」
  • これまでの桐野夏生作品とは様相が異なる。まず犯罪がない。男が主役。ややユーモラス、とてもペーソスな辛い物語。そんな桐野作品は記憶にない。定年間近になると誰もが考える将来への不安。男の読者なら、その辛さにきっとどこかで共感するはず。 大手銀行員である薄井正明は銀行エリートたちは決して出向しないアパレル会社に出向、その取締役。その会社、運良くヒット作を生み出し、上場。そこで薄井はなんとか生き残りを [続きを読む]
  • 「硝子の太陽R」「硝子の太陽N」誉田哲也
  • どっちがどっち?読む前に、読んだ後にどちらがどっちなのか迷ってしまう。装丁がこれだけ似ているのにほとんどつながりのないドラマの展開。つながっているのは登場人物が数名。事件の捜査の中でつながっているよと主張するように情報交換などを見せてくれる。出版社は中公論新社と光文社。装丁以外にページ数もほぼ同じ。ひとつは刑事「姫川玲子」のシリーズ。もうひとつは「ジウ」の流れ。どっちがどっちだった?企画モノもここま [続きを読む]
  • 桐野夏生「バラカ」
  • 久しぶりに書く。前回の投稿から2ヶ月経っている。多くの本が記憶から遠ざかりつつある。こういう時は強烈な印象だった一冊から。とてもとても複雑な展開の一冊。章ごとに主役が変わっていく。底流には「バカラ」という少女の「生」がかかっているのだけれど。そして、これから起こるかも知れない社会的な問題、課題がそれぞれの展開の中で提議される。たとえば、・働く女性の問題それは結婚しない女性、子供は欲しいという女性・ [続きを読む]
  • 黒川博行「悪菓」
  • 久しぶりになりふり構わない小説を読みたいと選んだのが黒川博行 。前にも書いたかも知れないがたまに行く小さなバーで氏をよくお見かけした。失礼ながら風貌とはまったく縁遠い靜かな、紳士的なお酒の飲み方であった。この小説「悪菓」が直木賞候補になったとき氏はそのバーで受賞の知らせを待っていた。いまかいまかと待つ報道陣の群れ。しかし、時が経つに連れ、ひとり減り、二人減り。最後にひとり残った氏は「ここの勘定は誰 [続きを読む]
  • 綿矢りさ「ウォーク・イン・クローゼット」
  • 「いなか、の、すとーかー」と「ウォーク・イン・クローゼット」の二本立て。(この言い方、昔の映画みたいで気に入っている)タイトルから違和感がある。電子書籍で読むから「いいか」って感じで、読み始めた。電子書籍と紙の本の読み方はあきらかに違う。電子書籍だといくぶん読み流す。紙の本の時と比べると慎重さにやや欠ける、気分。だからといって、ちゃんと読んでいるつもり(なのだ)。 二本立てのうち「いなか・の・ [続きを読む]
  • 桜木 紫乃「ワン・モア」
  • 北海道の暗い(寒い)土地を背景に犯罪めいた作品ではないかと想像できる幕開きの一章。それが桜木の真骨頂だから。しかし、想像とは異なり、テンポがいい。暗い(暗そうな)大地での展開ではあるがなぜか前向きになっていく小説である。安楽死に関わって大病院から小さな島の診療所へ左遷された女医美和。その島で出会った元日本代表候補の水泳選手だった漁師との不倫。それは島中の誰もが知るところとなる。評判の悪い美和のとこ [続きを読む]
  • 本谷有希子「ぬるい毒」
  • ほとんどが一人称あるいは一人称と思わせるタッチで綴られるこの小説。読んでいてずっと不愉快なのであります。不愉快なのに読み続けていたい。それほどの不合理さが作者の狙いであるとしたらまんまと嵌まってしまった読者は哀れそのものなのであります。突然、家に訪ねてこられ同級生だったとかお金を借りていたとか言われたらどうしますか?相手が同級生ではないような気はするのだけれど、とてもイケメンで、可愛くなった、見違 [続きを読む]
  • 誉田哲也「あなたが愛した記憶」
  • この著者 誉田哲也は多彩なカテゴリーを描いて幅広いファンを集めている作家である。一躍有名になった姫川シリーズなどの警察もの、剣道をテーマにした青春もの、ノンフィクションタッチの社会派・・。しかし、やっぱり、この作品のようなホラーミステリーというか荒唐無稽な匂いの中に恐怖を覚える作品は最高の読み答えである。私立探偵曾根崎のところへ飛び込んできた高校生民代から出た言葉は「あなたの娘」。ある男の所在を探 [続きを読む]
  • 星野智幸「呪文」
  • まったく予備知識なしに行き当たりばったりに 本を選ぶ。それはまったく出来ない。この本は電子書籍の「立ち読み」ですらすらと読めた。で、本編を購入した。しかし、読み始めてみると難関で、前へ進めない状態が長く続いた。そんな時、いわゆる、スランプの時(そんなスランプなんてあるの?と、言われそうだけれどにっちもさっちもいかないことがあるのです。)この人のプロフィールを探した。2002年、芥川賞落選。で、芥川賞作 [続きを読む]
  • 宮下奈都「羊と鋼の森」
  • いまよく読まれている本のひとつらしい。「本屋大賞」ノミネート作、「キノベスト!2016」第1位、テレビ情報番組年間大賞そして受賞は逃したが、直木賞・・。 調律師に次第になっていく話である。ピアノが弾ける訳でもなく音楽がとても分かるでもなく。山村で育った素朴な少年がひょんなことから調律師の学校に行き都会から離れた街の楽器店の調律師に採用される。ピアニストをあきらめて調律師になった先輩達に囲まれながら [続きを読む]
  • 眞山仁「海は見えるか」
  • 2014年3月発表の「そして、星の輝く夜がくる」の続編。東日本大震災の応援教師として1年間の期限付きで遠間第一小学校に赴任した小野寺徹平。もう1年期間を延長するかどうか迷っているところから物語は始まる。新しく担任になった6年生のクラス。1年前の震災直後の生徒の時とはいささか違う問題が勃発する。 復興の応援に来ていた若い自衛隊員とメールのやりとりをしていた女の子。突然、メールが返ってこなくなって [続きを読む]
  • 坪内稔典「四季の名言」、「自筆百句」
  • 朝日新聞に毎朝、鷲田清一の200字ほどのミニコラム「折々のことば」が掲載されている。警句であったり、名言であったり・・。 この「四季の名言」はそれに近い。字数は1200字前後。2004年から2015年まで仏教大学の月刊誌に掲載されたものをまとめたもの。*3月1日の「折々のことば」には坪内稔典の俳句『三月の甘納豆のうふふふふ』が掲載されていた。 たとえば、春篇には「自分は現在に、未来に生きなければならないの [続きを読む]
  • 本谷有希子「異類婚姻譚」
  • 著者が芥川賞を受賞したことを本当に喜んでいる。足かけ10年、この著者の作品を読み続けてきた。初めて芥川賞候補になって受賞できなかったときはすぐに受賞できると軽く思っていたが数度?落選。この人の描くシュールなタッチは芥川賞には向いていないのではないかと思い始めていた。この著者とは読者という関係以外になにも関係ないのだけれどこうも受賞できないでいると身内が希望大学に入れないでいるような気分もあって、判 [続きを読む]
  • 真山仁「当確師」
  • 今年初めて、読後感想を書く。去年後半からなんとなく、ここに書かなくなった。と、次第に不便を感じるようになってきた。私の読書法はひとりの作家が気に入ったら可能な限り追っかけていく、というやり方。それを続けていくと、だんだんにその作家の、あの本、読んだかな?と判らなくなって、混乱してくる。それを防ぐために、ここに書いていたのに・・。  読後感想、再デビュー1冊目の「当確師」。「ハゲタカ」のよう [続きを読む]
  • ゴースト・ボーイ(長澤あかね訳)
  • この本を読了するのに普通の本の数倍の時間が必要だった。悲惨な状況が自分にも起きるかも知れないと思ったら、前に進めなくなって、読むのを止めてしまった。少しずつ状況がよくなってくる場面には応援したくなる気分とやるせなさが入り交じってまた読むのを中止した。植物人間と思われている自分。しかし、実は自分の身の回りで起こっていることがほとんど理解できている。でも、それを表現し伝える術がない。その心の奥底を思う [続きを読む]
  • 「流」(東山彰良)、「路」(吉田修一)
  • テレビを見ていて、はじめはびっくり、やがて納得したことがある。ある番組で台湾新幹線の駅弁事情を紹介していた。そこで登場した定番駅弁がなんと白いご飯の上に、鶏の太ももだけをドカンとのせたものだった。1990年頃、日本の企業の台湾進出に伴うプロジェクトに参加し、日本と台湾を往復、台北に長く滞在したことがあった。当然、プロジェクトメンバーは現地台湾の スタッフがほとんどで、彼らと一緒に食べたランチ弁当が [続きを読む]
  • 「サマーブロンド」(長澤あかね訳)
  • アメリカのパワーは落ちた。アメリカはずっと戦争している。アメリカは貧困と失業の国。とくにオバマ以降、アメリカはネガティブな国になったようだ。そんなグレイなアメリカの若者の姿をこの「サマーブロンド」は描写しているように思う。 この本のスタイルをなんて呼べばいいのか?荒唐無稽、痛快「アメリカンコミック」では決してない。もちろんヒーローは登場しない。失恋、失業、ストーカーまがい・・・七〇年代に日本で [続きを読む]
  • 東野圭吾「天空の蜂」
  • 鹿児島川内原発が再稼働された。「世界最高水準」の安全基準とやらをクリアしたから、とか。桜島の噴火と併せて(併せていうにはあまりにも違うが)安全性が危惧されている。この著作、福島原発事故の15年前?に原発の安全性を問うカタチで登場していた。福島後、日本人、というより世界中の人の原発安全神話への懸念、関心もあって今回映画化、9月12日公開される。カテゴリーはサスペンス。しかし、その枠を超え、まさに社会派 [続きを読む]
  • 西川美和「その日東京駅五時二五分発」
  • 友人Hは昭和20年8月15日生まれである。野球部に所属、普通の公立高校としてはまったく幸運に夏の甲子園に出場。少し活躍し、コラム記事で紹介された。彼は早稲田に進学、卒業後、母校の野球部監督をしたが公立高校には甲子園は遠い夢の時代となり、やがて監督を辞めた。この本のタイトルにある「その日」とは昭和20年8月15日のこと。中学を出て、百姓仕事に明け暮れていたぼくに去年の秋、徴用の知らせ。翌年5月、陸軍通信隊へ入 [続きを読む]
  • 桐野夏生「抱く女」
  • 先日、映画「ターミネーター」の最新版を観た。とってもつまらなくて途中、ほんのちょっとだけれど居眠りをしてしまった。それは技法、手法に走りすぎていて映画を観る醍醐味、観客の「想像力」をこの映画が完全に無視していたからだ。そんな折り、久しぶりに小説らしい小説を読んだ。小説はやはり作家の強い思いを想像したまには作者とは異なるかも知れない世界をアタマに描きながら読むものと改めて知った。ストーリーや社会との [続きを読む]
  • 又吉直樹「火花」
  • 「20万部突破」という頃に電子書籍で読んだ。 そうしたら、芥川賞候補になってあれよあれよと。雑誌「文藝春秋」版と合わせると250万部以上とか。もはや社会現象である。読後すぐに感想を書こうかどうか迷った。「火花」以前の句集「まさかジープで来るとは」、「カキフライが無いなら来なかった」(ともに、せきしろとの共著)や「新・四字熟語」(これも共著)がコントの延長線上の作品のように読めこの「火花」をどう [続きを読む]
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