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目にはさやかに見えねども http://blog.livedoor.jp/sato_yuzu/

高校生「あたし」の日常と恋愛。実在の友人たちとは無関係・・・?実は実話を元にしたフィクションだったり

「あたし」たちは平凡で退屈な日常を過ごしている。 先輩に恋したり先生に憧れたり、でもあの子も何故か気になるし。恋愛って一体なんだろう? いつか自分のチカラで飛び出して、自分だけの自由を掴みたいと思っているのに、この日々がいつまでも続くように願わずにはいられない・・・そんな愛しい記憶。 ノンフィクションのようなフィクションです。 事実関係の問合せにはお答えできません。(特にリア友)

yuzu
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2007/10/05

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  • #233 【Stamp #013】

    最初から読む この章の最初 今まで何度も繰り返して来た決心を自分に言い聞かせるように、あたしは一人でうなずいていた。 そもそも、何度もって時点で決心できてないような気もするけど。 深く息を吸い込みながら、もう乾き始めていた涙をぬぐった。今日

  • #232 【Stamp #012】

    最初から読む この章の最初「えっと、ま、じゃあ俺はマサキの慰め役を引き受けるからさ、さぁやちゃんも頑張って・・・ってなんか変だけど」 エリー先輩は慌てたように付け足して、あたしと眼が合うと照れたように少し笑った。 心の奥がきゅうっと締めつけ

  • #231 【Stamp #011】

    最初から読む この章の最初 あたしたちはベンチに並んで腰掛けたまま、木々が踊るのを眺めていた。 マサキに告白されてから、まだ2週間と少し・・・それとも『もう2週間も』なんだろうか。 ざわざわと落ち着かない木々の様子はそのままあたしの心の中のよ

  • #230 【Stamp #010】

    最初から読む この章の最初「なんか、腹立つわねぇ・・・」 美晴のつぶやきに振り向くと、その表情は楽しそうに微笑んでいる。「折角だから食べましょ、回鍋肉と酢豚。あと唐揚げもふたつあるし、食べきれるかしら」 惣菜のパックをベンチに広げ、

  • #229 【Stamp #009】

    最初から読む この章の最初「もうそろそろお昼の時間じゃない?」「あー・・・そうね。戻ろうか」 そう言いながらも美晴は立ち上がろうとせず、何か言いたげな様子であたしを見ていた。「なに?戻るんじゃないの?」 ひょっとして、あたしが何

  • #228 【Stamp #008】

    最初から読む この章の最初 良かった、怒ってないみたい。あたしは安堵しながら小さく手を振って見送った。「男同士っていいな・・・羨ましい」 あんな風に絡んでても不自然じゃないし、楽しそう。あたし、女子同士でも絶対できないもの。「なぁに

  • #227 【Stamp #007】

    最初から読む この章の最初「カメラってそんなに高いんだ・・・」「まぁ、ピンキリだけどね。あたしたちでも買えそうなのもあるけど、これは高見先輩のだから高いと思う」 その根拠は不明だけど、美晴が言うからそうなんだろうな。 準備ができた美

  • #226 【Stamp #006】

    最初から読む この章の最初 あたしは2人の会話を聞きながら、汗が冷えていくのを感じていた。 エリー先輩も、美晴みたいにはきはきしてる子の方が好きよねきっと。あたしと話してても楽しくなさそうだもの。 でも、できれば気持ちだけでも伝えたい・・・

  • #225 【Stamp #005】

    最初から読む この章の最初 なんでマサキ?エリー先輩とは仲が良さそうだから、告白したこと知ってるのかしら。「ならいいけど。ちょっと喧嘩した程度じゃ別れるとかないから、心配しなくても大丈夫だよ」 ・・・誰が誰と別れるって?・・・ひょっとしてあ

  • #224 【Stamp #004】

    最初から読む この章の最初「呼び捨てでいいじゃん」 でもそんなのできないよ・・・焦ったあたしは咄嗟に言う。「じゃ、じゃあ、エリーくんって呼びます」 エリー先輩はまた笑った。「くんねぇ・・・ま、いっかぁ。で、なんの話だったっけ。何

  • #223 【Stamp #003】

    最初から読む この章の最初「あぁ、エリーか。あいつ結局来んの?」 マサキがかんちゃん先輩にそう訊いてるのが聞こえて、あたしはどきりとする。 エリー先輩、今日来るんだ・・・ 司くんがプリントを配り高見先輩が今日一日の予定を説明している

  • #222 【Stamp #002】

    最初から読む この章の最初 声を掛けられたマサキに対しても、どこかぎこちない表情で受け答えしている。 その様子は入学当初の自分を見ているようで、心が落ち着かない。「ねえ美晴。写真部の人たちって、本当は今日集まりたくなかったのかな?なんかあた

  • #221 【Stamp #001】

    最初から読む 夏休み最後の週末はじわりと蒸し暑い薄曇りの天気だった。 あたしたちは町はずれの児童公園に集まっていた。 少し高台に位置するその公園にはフィールドアスレチックなどもあり、親子連れが遊びに来ている。 広い駐車場には滅多に車が入

  • 【恋せよ乙女 #010】

    最初から読む この章の最初「俺・・・あ、っと。先生はさ」 あたしがもう一度プリントをやり直してる時、小さい声で青木先生が言った。「正直、そういう風に見ようとは思ってないんだ。東雲だけじゃなくて、誰に対しても」 あたしが顔を上げると、

  • 【恋せよ乙女 #009】

    最初から読む この章の最初 階段を上りながら訊くと、意外そうな声が返って来る。「なんで?いつも講習の後は職員室にいるけど」「あ、そういえばそっか・・・そうですね」 どうしよう、話題がない。そのまま教室の前まで来ちゃったし。「用事

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