春風 さん プロフィール

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春風さん: かすみ荘にて
ハンドル名春風 さん
ブログタイトルかすみ荘にて
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/syunnpu0524
サイト紹介文旅行や詩や小説そして旅行記や写真などがはいっているおもちゃ箱のような世界になれたらいいなぁ。
自由文http://blogs.yahoo.co.jp/syunnpu0524
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供598回 / 365日(平均11.5回/週) - 参加 2007/10/12 20:47

春風 さんのブログ記事

  • 哀しい結末の向こう側 21
  • おっぺちゃんが亡くなったという事実は、隆の気持ちを思いっきり暗くした。酔うといつも静かに笑っていたおっぺちゃん、何気なく仕事をカバーしてくれたおっぺちゃん、時々経験からくる想い言葉を語っていたおっぺちゃん。これからもっと一緒にお酒を飲みたかったのにと思うと自然と涙が出てきた。朧月が、小川の傍に咲いていた雪割草を照らしていた。電車を乗り継ぎ、北千住につき、見慣れた風景が広がる山谷に入り、明日のジョー [続きを読む]
  • 哀しい結末の向こう側 20
  • この夜、綾はいつものようにカウンターで津軽料理を作っていた。そこへ警官が来て、おっぺちゃんの死を告げた。おっぺちゃんのポケットにくしゃくしゃになった「津軽」の名刺があったので訪ねてきたらしい。それしか手がかりがなかったのである。おっぺちゃんは、建設現場の前を通ったとき、少年に向かって鉄板が落ちてきたのである。 おっぺちゃんは、咄嗟に子供をはね飛ばし、うつぶせに倒れた所に鉄板が落下してきたのである。 [続きを読む]
  • 愛と光の悪戯 2
  • 2099個の真っ暗な穴に希望というキャンドルに灯りが灯る希望は自分で灯していくもの灯りは バトンだから きっと誰かが受け止める西暦2099年12月31日11時59分59秒 DRスミス氏の劇は幕を閉じた無数の光が愛だったと知った生きることは 愛に包まれていると知った戦争などせず 愛を感じれば光が愛だと知るはずなのに自由になったDRスミス氏は光の中に溶け込んでいった セロファンのチューリップの中で ただ眠っているだけ [続きを読む]
  • 愛と光の悪戯 1
  • 西暦2099年12月31日11時59分59秒 静寂と月の灯りが戯れ流れ星が気ままな旅をしている深夜 Drスミス氏はどうしたものか鏡の中に吸い込まれてしまった鏡の中の世界は青いバラが咲き乱れ オレンジ色の空とレモン色の海マシュマロの雪が舞っている鏡の中の住人達は誰もが好きな楽器を持っている バイオリンにクラリネットにギターにトライアングル不協和音のようで綺麗なハーモニーが奏でられている不思議な 不思議な メロディが [続きを読む]
  • 哀しい結末の向こう側 19
  • 「今日は、本当にきつかった。まいったなぁ。もう7時じゃんか。」 隆は、書類書きなど美恵がいつもやっている細々した作業をしながら時計を見た。椅子にもたれかかれ、ぼんやりと柱時計を見た。煙草を吸おうと思ったが、無情にもケースには煙草が入っていない。「こういう場合は、帰ろう。残っていてもろくな事がない。」隆は、バックなど持たず手ぶらで神聖な職場に来るのである。なめているとしかいいようがない。しかも教材研究 [続きを読む]
  • 汚れた 純愛の 詩 10
  •  聡が、失踪した日、恵美はホテルで笹崎と密会した。円形のベットの上で笹崎に抱かれていた。「私、二見と離婚するわ。結婚して……」恵子は、甘えるような視線で笹崎を見た。笹崎の表情に動揺が走った。「馬鹿言うなよ。俺が、おまえみたいなおばさんと本気でつきあっていると思ったのか。冗談言うなよ」笹崎は、今まで見せたこともない険しい表情で恵美をにらみつけ恵美の腕をふりほどきピンクのワイシャツを着た。恵美は、笹崎 [続きを読む]
  • 哀しい結末の向こう側 18
  • 「早く来て!!」美恵が、隆を見つけるなり駈けていった。道ばたには土筆が顔を出している。もちろん隆も美恵も小さな春の気配に気づくはずがない。「どうしたのさ!!そんなに慌てて」 隆は、慌てている美恵の様子がおかしかったのか、笑いながら声を掛けた。「大変なの、塾長の息子さんが倒れたの。私、一緒に塾長と病院に行くから、橘君、私の分も授業をして」「まじかよ、今日、空き時間が多かったんだけどなぁ」隆の笑顔は、 [続きを読む]
  • たんぽぽの綿毛に託して
  • たんぽぽの綿毛が旅をしていますゆらりゆらりと気まぐれな旅焦ることなくすべては風任せ自分を必要としている寂しい場所がきっと待っているからたんぽぽは風の馬車に乗って降りる場所を見ている たんぽぽの綿毛に平和への想いを結びつけた哀しい瞳の少年と少女凍てついた荒野に たんぽぽの花が咲けば いつの日かお花畑になるのに青い空に向かってたんぽぽの綿毛たちが舞い上がる寂しい風景に希望の種を運ぶために旅に出るたんぽぽ [続きを読む]
  • 哀しい結末の向こう側 17
  • 「橘君、こちらが塾長の照井如さん、失礼のないようにね」まるで、母親が我が子に言い聞かせているよだった。その時、一枚の写真がセカンドバックからぱらりとあゆみの前に落ちた。如は、腰を上品にかがめて写真を手にした。写真を見て、傍目でも判るように表情が変わった。暫く一点を見つめていた。しゃしんは、山谷でアルバイト最後の夜に居酒屋「津軽」でおっぺちゃんや女将さんそして義行と撮った写真だった。すぐに強ばった表 [続きを読む]
  • 月光のセレナーデ
  • 喫茶店「夢人島」の最後の夜 時を超えて昔の常連達が集まった たくさんの夢の物語達は硝子細工の欠片となってしまったけれど心のどこかでキラキラ輝いていたよ絵描き ミュジシャン 役者 駆け落ちしてきた恋人そして澁谷の駅で詩集を売っていた少女あの頃 一杯の珈琲で夢を語っていたっけ みんな それぞれの人生を重ねてきて葡萄の実はワインに熟していたよ そして日付が変わる頃 壁に掛かっていたギターが目を覚ます売れない [続きを読む]
  • もう1度 夢人島をめざして
  • 昔 初夏の陽射しと新緑が戯れるように夢や希望がきらきら笑っていた今 あの頃見つめていた風景が現実の時間に疲れて色褪せているもう1度パレットを持って自分らしい絵を描きたいと心の中で何度も呟く確かに余白は少ないけれど遙か昔の幼い頃夢中になって読んだ「トロイの木馬」いつか夢は叶うと信じていたあの頃が文字が奏でる風景が霞んで見えたたぶん男の浪漫が切なかったからサンタクロースを信じなくなった少年時代にどこか [続きを読む]
  • 哀しい結末の向こう側 17
  • 「橘君、こちらが塾長の照井如さん、失礼のないようにね」まるで、母親が我が子に言い聞かせているよだった。その時、一枚の写真がセカンドバックからぱらりとあゆみの前に落ちた。如は、腰を上品にかがめて写真を手にした。写真を見て、傍目でも判るように表情が変わった。暫く一点を見つめていた。しゃしんは、山谷でアルバイト最後の夜に居酒屋「津軽」でおっぺちゃんや女将さんそして義行と撮った写真だった。すぐに強ばった表 [続きを読む]
  • 汚れた 純愛の 詩 9
  • 翌日、龍は、学校に2日間の休暇願を出して京都に向かった。京都の康之の家に行く前に恵美が何かを知っているような気がしたので横浜の聡の家に向かった。聡の家に着くとガスの匂いがドア越しに漏れていた。「どうなっているんだ!何があったんだ?」龍は、庭に入り地面に落ちていた石でサッシを割って家の中に入った。家の中に入ると恵子がソファーの上でうつぶせに倒れていた。龍は、すぐにガスの元栓を切り恵子を外のベランダに [続きを読む]
  • 哀しい結末の向こう側 16
  • “ふーん、聖橋を渡って、湯島天神の近くにあるのか……”隆は、煙草に火をつけて、目的地に向かって歩き出した。寒い風の中、梅の木には蕾が春の香を仄かに匂わせていた。湯島天神には、たくさんの絵馬が、梅の蕾が咲くのを待っていた。一組のカップルとすれ違い、隆は羨ましそうに振り返った。ふと見上げると「栄光の橋」という看板が掲げられた淡い萌葱色の建物が目に入った。近づいていくと美恵が思いっきり手を振っていた。ス [続きを読む]
  • 心が折れそうな夜 には
  • 真っ白に覆われた雪の風景の中から淡い紫色の雪割草が凛として花を咲かせた春からの手紙を手にしながら誰にだって冬の季節は訪れるもの何をやってもうまくいかなかったり心ない言葉に傷つけられたりする悔しくて泣きたくなる冬の夜 闇が永遠に続きそうで心が折れそうになる寒さに凍えそうな冬の夜には季節が訪れるまで待つのがいい無理して花を咲かせることはない必ず時節は巡ってくるのだから誰にだって自分にあった季節は巡って [続きを読む]
  • 汚れた 純愛の 詩 8
  • その夜、由美子は聡の事が気になって笹倉龍に電話をした。 「二見君が、変なの。なんとかしてやって……」 「あいつの会社、倒産したからな。俺も何とか力になりたいんだが……。どうしたらいいか判らないんだよ」 「友達でしょう。会ってあげるだけでいいんじゃないの」 由美子は、龍の態度が煮え切らないのにいらいらしてきた。 「昔のあなただったら、理屈の前に行動があったわ。私、そんなあなたが好きだったの。何か哀しいわ [続きを読む]
  • 淡い恋は なごり雪
  • 楽しかった想い出や何気ない言の葉誰かが忘れていった夢の欠片の小さな輝き早春の陽射しの中で時の残像が蒲公英の綿毛のようにゆらゆらと揺れている誰もいない卒業式後の教室また明日みんなが屈託のない笑顔で集まってきそうな気がする 君がいつも微笑んでいた机の上に“好きだったんだ”と刻む指は心なしか震えていた15歳の春 君に渡そうと想っていたラブレターを白い紙吹雪にして窓から飛ばせば 行き場のないなごり雪もう戻っ [続きを読む]
  • 哀しい結末の向こう側 15
  • 「あれ、美恵からだ。デートの誘いかぁ。聡がいなくなって俺の良さがわかったかぁ?」 隆は、期待して封筒を破った。内容を見て、隆はがっかりした。美恵がバイトしている塾で、講師の一人が急病になったためアルバイトをしてほしいという内容だった。 「面接は?今日か?で、時間は?15時?」 隆は,慌てて部屋に戻り、ブラックウォッチの若干よれよれのスラックスとブレザーを着た。“PS電話ぐらいつけてよね。今の時代手紙の [続きを読む]
  • 汚れた 純愛の 詩 7
  • その夜、由美子は聡の事が気になって笹倉龍に電話をした。「二見君が、変なの。なんとかしてやって……」「あいつの会社、倒産したからな。俺も何とか力になりたいんだが……。どうしたらいいか判らないんだよ」「友達でしょう。会ってあげるだけでいいんじゃないの」由美子は、龍の態度が煮え切らないのにいらいらしてきた。「昔のあなただったら、理屈の前に行動があったわ。私、そんなあなたが好きだったの。何か哀しいわ。学生 [続きを読む]
  • 夢の花が咲く頃 〜かすみ荘〜
  • 水色のボートハウスのトレーナーに白いジーンズに赤いコンバース シィティボーイを気取って帰るところは 結局のところ……黄色く色づいたポプラの葉が舞う渋谷のキャンパス後にして井の頭線に乗って20分 下北沢の隣の新代田 駅から歩いて平均2675歩おーい遠すぎるじゃないか八幡様の境内の隣に幾つかの青春達が住んでいるアパートかすみ荘がある下北沢の駅前で詩集を売っている少女 下手な似顔絵描いて 絵描きを目指してい [続きを読む]
  • SOMEDAY の 頃
  • 初夏の陽射しが差し込む欅並木の通りを歩いていると1980年代の代々木の公園通りを思い出します。佐野元春の「SOMEDAY」を口ずさんでいたあの頃。水色のボートハウスのトレーナーにホワイトジーンズにコンバースのスニーカー。いつも“何か”が起こりそうな予感に満ちていたっけ。初夏の季節に通りを歩いていると1980年代のあの頃に通じる気がするんだよね。まぁ、ファッションは、偽アイビー風で無理していて、4畳半の傾 [続きを読む]
  • 汚れた 純愛の 詩 6
  • 「3番札をお持ちの方、中にどうぞ」 受付の男と別の蒼白い茶髪の男が聡を呼んだ。聡は、男に着いていった。部屋の中には、黒い透けたネグリジェ姿の由美子がいた。 「二見君……」 由美子は、聡が本当に来るとは思っていなかったので驚いた顔で聡を見た。 「……………」 聡は、学生時代憧れていた由美子のネグリエジェ姿のを直視できなかった。 甘いローションの香が部屋を包んでいた。呆然として立っている聡の目の前で由美子は [続きを読む]
  • さよなら  切ない 想い
  • 君と綴った物語り始まりは偶然の再会の風の中 青春の恋と違って どこか穏やかな陽だまりの想い萌葱色の和紙に綴った たおやかな君の文字の様な恋物語 菜の花 向日葵 秋桜 水仙 花に彩られた四季の中で  恋は移ろいすぎていった君と綴った物語りは紫陽花の様に恋はうつろひ しだいに色褪せ萎んでいった 冷たい雨の中で何より君の笑顔が少なくなり言葉のメロディの調和が綻び物語は 最終楽章に向かっていった お互いが優しすぎ [続きを読む]
  • 汚れた 純愛の 詩 5
  • 恵美は、子供が小学校3年生になった昨年より結婚式などをメインした司会の仕事をするようになったのである。今まで子育てを中心に生活していたが子育てから解放され社会に出てみると自分の視野がどんなに狭かったか、そして女としての自分を自覚するようになったのである。恵子は、司会業の仕事をしているうちに独りの30歳のホテルマン笹崎恵一郎と知り合った。最初は恵美は、10歳という年の差を感じていたが、恵一郎の年の差 [続きを読む]
  • 黄昏時の恋の詩 
  • 君と綴った物語り始まりは偶然の再会の風の中 青春の恋と違って どこか穏やかな陽だまりの想い萌葱色の和紙に綴った たおやかな君の文字の様な恋物語 菜の花 向日葵 秋桜 水仙 花に彩られた四季の中で  恋は移ろいすぎていった君と綴った物語りは紫陽花の様に恋はうつろひ しだいに色褪せ萎んでいった 冷たい雨の中で何より君の笑顔が少なくなり言葉のメロディの調和が綻び物語は 最終楽章に向かっていった お互いが優しすぎ [続きを読む]