時鳥 さん プロフィール

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時鳥さん: -scope
ハンドル名時鳥 さん
ブログタイトル-scope
ブログURLhttp://gray.ap.teacup.com/scope/
サイト紹介文毎日毎日、見たり聞いたり考えたりしたことを、脈絡なく綴っています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供202回 / 365日(平均3.9回/週) - 参加 2007/11/01 18:54

時鳥 さんのブログ記事

  • ノヴェンバー・ステップス
  • 武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」という曲を聴く。読んでいた本に出てきたので、興味を持ったのだ。尺八と琵琶を独奏楽器に迎えた管弦楽曲で、1967年にニューヨークで初演された。面白いなあ、と、聴いてまず思った。尺八と琵琶とオーケストラが、各々の地盤で、各々の言葉で奏でているのに、ばらばらにならずにひとつの音楽になっている。合ってないんだけど、かみ合っている。それぞれの楽器が自分の能力を手加減なしに発揮 [続きを読む]
  • 紙博
  • 催し物のご案内。「紙博」会期: 4/15 10時半〜17時 4/16 10時〜16時場所:東京都立産業貿易センター台東館7階展示室(東京都台東区花川戸2-6-5)入場料:500円http://kamihaku.jp/201704/紙に関する会社や作家さん49組が参加する紙の博覧会。紙の専門商社、和紙の製造メーカー、オリジナル紙雑貨のお店、印刷加工会社、ノート屋、カード屋、マスキングテープ、海外の紙雑貨専門店、紙を素材に制作する作家さん、などなど、多 [続きを読む]
  • 区別の力
  • 「What Is Your Brown Number?」というタイトルの短編アニメーションを見る。インドの作家の作品だ。分娩室の前で待つ家族たち。産声が聞こえて喜んで、「元気な男の子ですよ」と聞かされてまた喜んで、「ブラウンナンバーは80です」と聞かされた瞬間、家族全員が絶望的な顔つきになる。1から100までの番号が付いたカラーチップがある。1はクールピンクと呼べそうな白さ、番号が進むにつれて褐色が強くなり、80でミルクチ [続きを読む]
  • 椅子の靴下
  • 椅子に靴下を履かせる。フローリングを傷つけないためのもので、商品名はチェアソックスと言う。椅子の靴下。しかし、椅子は靴を履かない。絶対に靴を履かないものにとっては、靴下はもう靴なんじゃないだろうか。Tシャツは下に着れば下着だけど、表に着れば表着だ。靴と足の間にあるから靴下なのだ。考える。・・・あ、「足袋」にすればいいのか。椅子足袋。椅子の足を包む袋。 [続きを読む]
  • 舞台転換
  • コンサートホールに足を運ぶ。休憩後、舞台には4台の電子オルガンが据えられ、その後ろには4人の打楽器奏者を必要とするくらいの打楽器が居並んでいた。その次の曲は、ピアノ2台による連弾である。舞台がやや暗くなり、壁が開いて黒服のスタッフがするすると湧き出す。あっちの壁から打楽器と電子オルガンが出て行き、こっちの壁からピアノが入ってくる。10人以上いるスタッフがほとんど言葉を交わさずに、きびきびと動く。曲 [続きを読む]
  • 不覚
  • 承認者の後ろ半分を、今、初めて見るかの如くに凝視する。こんなところに忍者が潜んでいるとは、不覚。 [続きを読む]
  • "RHYTHM"
  • 1935年に制作された、サイレントのアニメーション映画。ものの影のような正体不明のかたちが、リズミカルに動き回る。最初から最期までそれだけなのに、不思議に目が話せない。かたちは水面の波のようにも、輪転機のようにも、風紋のようにも、万華鏡のようにも歯車のようにも見える。流れる動きが目に心地良く、つい見入ってしまう。見つめていると、音にならない音が頭の中にぱらぱらと流れる。ピアノの音階練習のように階段状に [続きを読む]
  • 八つ足
  • 音楽用語のページを眺めていて、気付いた。音楽の「octave」って、そのまま「8度」って意味なのか。「october」が「8番目の月」というのは昔から知っていたが、「octopus」が「8本足」であることには今まで気付いていなかった。シンプルな、見たままの名前。8本足の動物が少ないから、タコが占有している名詞。 [続きを読む]
  • 荻野茂二短編作品
  • 東京国立近代美術館フィルムセンターが、「日本アニメーション映画クラシックス」というサイトで日本の初期アニメーション映画を公開し始めた。公開されているのは大正から第二次大戦前にかけての64作品で、多くがサイレントだ。数日前からぽつぽつと見始めて、今は荻野茂二さんの作品を片っ端から見ている。個人で制作をされていた方で、時代からすると相当に斬新な作品を作っている。味わいはモダン、展開はしばしば予想外、技 [続きを読む]
  • 植木鉢戦線三月
  • ベランダの植木鉢で雑草を育てている。よさそうな種をなんとなく蒔いて放っておいているだけだ。去年の春はシロツメクサとマメグンバイナズナが白い花で覇を競い、後からニワゼキショウが赤紫の花を咲かせていた。今年の春は、オオイヌノフグリの青い花で始まっている。夏の終わりに伸びてきたの、やっぱりオオイヌノフグリだったか。道端で採取したのを自分で蒔いているから、心当たりはあるのだけど、花が咲くまで確証が持てない [続きを読む]
  • 軍配
  • エレベーターが途中の階で止まり、人が乗り込んできた。扉のあちらとこちらで深々とお辞儀をしあっている。閉じるボタンを長押ししながら、ひょいと、開くボタンを押してみたい衝動に駆られる。閉まったと思ったドアが予告なしに開いたら、どういう顔になるんだろ、この人たち。この場面に出くわすたびに同じ衝動に駆られるが、大人の自制心が止めるので、まだ実行したことはない。扉が閉じると同時に、こちらの人が身を起こした。 [続きを読む]
  • アノニマスな顔
  • 演奏会の様子を撮影した写真がフリーペーパーに掲載されていた。許可が取れていないのか、演奏者の顔がぼかされている。個人の顔立ちは特に知りたくないが、目鼻の位置くらいはないと、見ていて落ち着かない。顔をぼかす時に代わりに使う、誰の顔でもないアノニマスな顔を用意できないだろうか。実際の顔の上に貼り付けて隠すための画像。目鼻立ちはあるけれど、本当のその人の顔ではないことが誰にでもわかる顔、かつ意味づけがあ [続きを読む]
  • 予約制御
  • 図書館の本を予約する。利用者ページにログインすると、今、自分が何番目の予約者なのかわかる。自分が予約している本の間で貸出順序も設定できて、例えば上巻を借りるまで下巻の予約が回ってこないようにするなんてこともできる。でも、この制御ってかなり厄介な気がする。例えば、下巻を予約している人が4人いて、最初の3人は上巻を先に借りるように設定していて、かつ、まだ上巻を借りていなかったとする。その状況で下巻が1 [続きを読む]
  • 二月の朝の山手線
  • 朝の山手線に飛び乗る。ドアが閉まり、左手に提げた鞄を持ち替える。その時、気付いた。鞄の角あたりに未使用の使い捨てマスクが引っかかっていた。自分のものではないから、通りすがりの誰かの荷物から引っ掛けてきてしまったのだろう。いかにも2月の朝の山手線で起きそうなこと。どこで引っ掛けてきたか一応は考えてみたが、思い当たる節が多すぎてわからない。最寄り駅からここまでで、何十人、ひょっとしたら何百人かと袖を触 [続きを読む]
  • 話題としての異常気象
  • 『今どきコトバ事情 現代社会学単語帳』という本を読んでいる。2016年1月に出版された本で、「現代日本の社会あるいは文化に関連するコトバで、近年よく用いられるもののうち五五語をとりあげた」そうだ。「異常気象」の項目には、こんな副題が付いていた。「季節を選ばない時候の挨拶」。もやもやが、瞬時にクリアになった心地がする。ちょっと暑かったり寒かったりしただけで「異常気象」と言われるのって、変だなと思ってたの [続きを読む]
  • 『カンパン夫人』
  • マリー=アントワネットの首席侍女だった女性の評伝。1752年に平民の家に生まれ、16歳でルイ15世の王女付き朗読係として王宮に上がり、マリー=アントワネットの侍女としてキャリアを重ねて首席侍女まで出世して、最期まで忠実に仕える。革命後は、女子教育に力を注いで学校を作り、ジョセフィーヌの娘オルタンスやナポレオンの妹たちを教育し、ナポレオンにも深く信頼されて、レジオン・ドヌール教育学院エクアン校の初代校長も拝 [続きを読む]
  • ガラスに描く
  • ガラス絵の展覧会を見に行く。ガラス絵というのはガラスの上に直接絵の具をのせて描いていく絵で、出来上がったら表裏をひっくり返してガラス面から鑑賞する。普通の絵は顔を描いてから目を描けるけれど、ガラス絵では逆で、目を描いてから顔を描かなければいけない。後からちょっと書き足したくなっても出来ないのだ。絵の具をのせる順序が逆で、後で微修正も出来ないってことが描く上で難しい点らしい。手前にある大事なもの、一 [続きを読む]
  • パスワード不明
  • キーボードからパスワードをぱちぱちと入力する。この位置にあるキーを叩く、という覚え方をしているので、何と言う文字を入力しているのか自分でも知らない。普通の文字なら、画面に出てくる文字を見て何となく覚えるだろうが、パスワードは伏字になって表示されるから、覚える機会がない。スマホだの携帯だのから入力せよと言われたら、入力できない自信がある。よく使うパスワードですらこんなものなので、めったに使わないもの [続きを読む]
  • 手で写す
  • 東京ステーションギャラリーで所蔵品展を見る。出口近くにあった、吉村芳生さんの作品の前に立った。おっかないことをしているなあ、ととっさに思った。作品の制作手順が明確にマニュアル化されている。この手法なら、誰が描いても同じものが出来るだろう。そしてこの手法は、単純作業を、自分の手で延々と繰り返さなければならない。時間と手間をかけて、鉛筆を動かす。出来るのは、モノクロ写真の模写のようなもの。機械の産物を [続きを読む]
  • 異世界から降ってきた器
  • 並河靖之七宝展にて。「瑞獣文水指」というキャプションの付いた器を、にこにこと眺める。明治3年ごろの作品で、作者欄には「梶常吉に帰属」とある。最終的な責任者は梶常吉だけど、大勢の力で作ったのだろう。低い円筒形で、緑色っぽい表面に九尾の狐のようなドラゴンのような瑞獣が四足を踏ん張っている。表面にはぽつぽつ穴があいているし、色合いもくすんでいて、クリアではない。技術的には未熟で、欠点はいくらでもある。で [続きを読む]
  • 七宝の仕事
  • 東京都庭園美術館で、並河靖之七宝展を見る。欧米向けの輸出用美術工芸品が盛んに作られた明治時代に、有線七宝で名声を博したのが京都の武家出身の並河靖之だ。会場には名作の数々がずらりと並び、息を詰めて細かな細工に見入る。けれど、年代を追って見ていくうちに、「あれ?」と思う。あくまで印象なんだけど、この人、明治維新がなかったら七宝とも工芸とも無縁の生涯を送ったかもしれない。武家として宮様に仕えて、洗練した [続きを読む]
  • 『クモの糸でバイオリン』
  • 40年間、クモの糸の研究をしてきた理学博士が書いた本。岩波科学ライブラリーの1冊。本業は別にあって、クモの糸は「趣味としての生涯の研究対象」なのだそうだ。だからだろうか、ハンモックを作ってぶら下がってみたり、バイオリンを弾いてみたり、職業だったらやらなさそうなことに盛んに取り組んでいる。もちろん、クモの糸の性質を真面目に研究した上でのことだ。本書に書かれている範囲内だけでも、この方、間違いなく100万本 [続きを読む]
  • 順番
  • 図書館の本を検索する。いろいろな本に収録されているらしく、何件もヒットする。1件ずつ書誌情報を確認して、ページ数や大きさを比較する。検索結果一覧の並び順、書名順や出版年月順のほかに重さ順でもソートできればいいのに。同じページ数でも、紙によって重さって変わってくるのよね。 [続きを読む]
  • 紙:モフル
  • 名前の割りに、もふもふした感じはしない。2013年10月誕生。おもて面はちょっと毛羽立った手触りがあるけれど、「もふもふ」と言えるほどではなく、梅の実の表面くらいのふわっとした淡い手触りに留まっている。裏面には毛羽はなく、代わりに縦に走った筋が指先で感じ取れる。この紙は、表から見ても裏から見ても、縦に簾状の筋が入っているのがわかるのだが、おもて側は例の毛羽があるため、手触りではわかりにくい。裏からなら感 [続きを読む]
  • もふもふ型
  • 週末、国立国語研究所が主催するフォーラムを聴講する。全体のテーマは「オノマトペの魅力と不思議」で、5つの報告と最後のパネルディスカッションまで、楽しく聞いて帰ってくる。その中に、「もふもふ」についての報告があった。報告者は、オノマトペの音を分析して印象を評価するシステムを作った研究者だ。システムは音韻とその順序のみから、冷たいか暖かいか、自然化人工的か、などを判定して、一覧表示する。音だけから分析 [続きを読む]