ocean さん プロフィール

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oceanさん: 里山便り
ハンドル名ocean さん
ブログタイトル里山便り
ブログURLhttp://blogs.yahoo.co.jp/nightlyrains
サイト紹介文栃木県安蘇地区の山里で有機農業を営む日々のあれこれ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供88回 / 365日(平均1.7回/週) - 参加 2007/12/30 07:19

ocean さんのブログ記事

  • 読書日記「私たちが姉妹だったころ」カレン・ジョイ・ファウラー作
  • アメリカの作家カレン・ジョイ・ファウラー、2013年発表の小説。ネタバレにならずに感想を書くのが非常に難しい作品。前半は抜群に面白いのに、物語りの構造がわかってしまう後半は面白みが急速に失せてしまい残念。特異な環境で育った女性とその家族の物語りであると共に、社会的な問題をかなりストイックに提起していて、とても考えさせられる作品ではあります。評点3.0/5.0 [続きを読む]
  • 読書日記「永遠に去りぬ」ロバート・ゴダード作
  • イギリスの作家ロバート・ゴダード、1995年発表のミステリー小説。30代後半の独身男性が主人公。殺人事件の被害者である40代の女性と生前最後に会ったということから、裁判の証人となり、被害者の家族と交流を持つことになります。犯人は早々に逮捕され裁判でも有罪となるのですが、事件の背景には謎が多く、真相を求めて家族の苦悩は深く、更なる悲劇が起こり・・・。重厚で長大な物語りに感銘を受けます。それ故に前半は詠み [続きを読む]
  • 読書日記「永遠に去りぬ」ロバート・ゴダード作
  • イギリスの作家ロバート・ゴダード、1995年発表のミステリー小説。30代後半の独身男性が主人公。殺人事件の被害者である40代の女性と生前最後に会ったということから、裁判の証人となり、被害者の家族と交流を持つことになります。犯人は早々に逮捕され裁判でも有罪となるのですが、事件の背景には謎が多く、真相を求めて家族の苦悩は深く、更なる悲劇が起こり・・・。重厚で長大な物語りに感銘を受けます。それ故に前半は詠み [続きを読む]
  • 読書日記「ダンテの遺言」谷川悠里作
  • 谷川悠里、2014年発表の小説。イタリア中部の大学都市ボローニャを舞台にした作品。日本からの留学生節子が、行方をくらました教授を捜すうちにダンテの「神曲」を廻る秘密に関わることになるお話し。歴史ミステリーあるいは書誌学ミステリー風の作品だろうか、と思いつつ読み始めたのですが、そうではありませんでした。ダンテの「神曲」を核にして、ガリレオやロダン等々の登場する歴史ドラマを随所に挟みながら、宗教裁判や禁書 [続きを読む]
  • 読書日記「少女霊異記」高樹のぶ子作
  • 高樹のぶ子、2014年発表の短編集。現代の奈良を舞台にしたちょっと不思議な物語集。まず、タイトルに偽りありで主人公は少女ではありません。薬師寺の売店に勤め、「日本霊異記」オタクで地名オタク、奈良の町中の古い民家に一人暮らしの二十歳過ぎの女性が主人公。不思議な事件に巻き込まれ、「日本霊異記」の挿話に強引に絡めて一応解決するという物語り集。主人公の設定は面白いし、舞台装置や取り巻く人々や餌付けしている野生 [続きを読む]
  • 読書日記「水魑の如き沈むもの」三津田信三作
  • 三津田信三、2009年発表の小説。民俗学ホラー&ミステリー「刀城言耶シリーズ」の5作目。昭和30年頃の奈良県の架空の山村が舞台。特異な雨乞いの神事の取材に山村を訪れた作家の刀城言耶が連続殺人事件に巻き込まれるお話し。このシリーズはいつもそうですが、本作も架空の山村の風俗の作り込みが見事です。また、前半、民俗学的蘊蓄の堪能出来る刀城言耶の物語りと、戦後の満州から本土へ引き上げてくる一家のホラーめいた物語 [続きを読む]
  • 読書日記「空の中」有川浩作
  • 有川浩、2004年発表の小説。人間以外の知的生物とのファーストコンタクトを描いたSF作品。国産の小型旅客機の試作機が試験飛行中に高度2万メートルで爆発。一ヶ月後、同じ空域で試験飛行中の自衛隊F15がやはり高度2万メートルで爆発。事故調査員の青年技術者と自衛隊の女性パイロットは問題空域で未知の生命体と出会い・・・。一方、殉職した自衛官の高校生の息子は事故当日、高地の海岸で不思議な生物を拾い・・・。高空に未 [続きを読む]
  • 読書日記「容疑者」ロバート・クレイス作
  • アメリカの作家ロバート・クレイス、2013年発表の警察小説。強盗事件の巻き添えで相棒を失い自身も瀕死の重傷を負ったロス市警の警官が主人公。警察犬の部隊に転属になり、元軍用犬でアフガニスタンで前の主人が戦死しているシェパードとペアを組むことになります。トレーニングのかたわら、容疑者が不明のままの強盗事件の捜査にも協力するのですが・・・。共にトラウマを抱えた人と犬との再生の物語り。ありがちな展開で意外性は [続きを読む]
  • 読書日記「赤目姫の潮解」森博嗣作
  • 森博嗣、2013年発表の小説。「百年シリーズ」三部作の三作目ですが、前二作との直接的なつながりはありません。前二作がエンターテインメントのSFミステリー風冒険譚であったのに対し、本作にはまっとうなストーリーがなく、断片的で唐突な飛躍跳躍を繰り返すエピソードと認識論、存在論に関する堂々巡りの対話の集合体のような実験的作品といえます。赤目姫という極めて魅力的なキャラクターも段々影が薄くなってついには存在自体 [続きを読む]
  • 読書日記「狐霊の檻」廣嶋玲子作
  • 廣嶋玲子、2017年発表の児童向け小説。民話をベースにした作品のようです。著者の作品は、以前、日本神話を素材としたものを読んでイマイチだった覚えがあるので読むつもりはなかったのですが、表紙絵が可愛かったのでつい借りてしまいました。やはりイマイチの物語り。福の神を捕らえて屋敷に閉じ込めた強欲な一族の顛末。良くある話をアレンジして上手くまとめてあるとは思いますが、それ以上のものではなく、あくまでこども向け [続きを読む]
  • 読書日記「迷宮百年の睡魔」森博嗣作
  • 森博嗣、2003年発表の小説。2000年発表の「女王の百年密室」の続編。SFミステリー。過去に連続殺人鬼の標的となり恋人を殺され自身も瀕死の重傷を負った主人公、一命はとりとめるものの限りなく重い荷を負った彼の生きることの意味を問い続ける物語りパート2。パートナーのロボットと共にフリーのライターとしての取材旅行、今作ではモン=サン=ミシェルがモデルかと思えるような島を訪れ、事件に巻き込まれます。ミステリーと言 [続きを読む]
  • 読書日記「女王の百年密室」森博嗣作
  • 森博嗣、2000年発表の小説。SFミステリー。ユートピア小説のようでディストピア小説のようでもあり、ジェンダーやアイデンティティの問題、死生観、宗教観、罪と罰、復讐と赦し・・・等々様々な要素を含んだ寓話のような物語り。100年後の世界、日本人青年とパートナーのロボットが中央アジア近辺で道に迷ったあげく不思議な隠れ里にたどり着きます。そこは100年前に作られて以来世界から孤絶したユートピア・・・?100年 [続きを読む]
  • 読書日記「厭魅の如き憑くもの」三津田信三作
  • 三津田信三、2006年発表の小説。昭和30年代始め頃の架空の山村を舞台にした民俗学ミステリー。とても面白いです。蛇神信仰、憑き物落とし、厭魅(まじもの)への畏怖、等々の前近代的風習の色濃く残る山村で起こる連続殺人事件を描いた作品。ホラーやミステリーと言うより、異世界ダークファンタジーといった趣きです。一応ミステリーの形はとってますが、特にラストの謎解きのシーン、ミステリーとしては何ともおかしな展開。ま [続きを読む]
  • 読書日記「首無の如き祟るもの」三津田信三作
  • 三津田信三、2007年発表のミステリー/ホラー。第2次大戦中から戦後にかけて、東京奥多摩の架空の小村を舞台に、旧家の世継ぎを廻って起こる連続猟奇殺人事件を描いたミステリー+ホラー。凝った構成、少々力技ですが予想外のトリック、非常に緻密に組み上げられた物語りに感銘を受けます。江戸川乱歩や横溝正史等、耽美的で怪奇趣味の作品を世にした先人たちへの大きなリスペクトも感じられて好ましい。ただ、ミステリーとしては [続きを読む]
  • 読書日記「さよなら妖精(新装版)」米澤穂信作
  • 米澤穂信、2004年発表の小説の2016年新装版。本編は発表時と同じですが、書き下ろしの短編作品が加えられています。2ヶ月間だけホームステイしたユーゴスラビアから来た少女を廻っての、遥か遠いバルカンでの戦争を背景にしての悲しくも切ない青春ストーリー。とても良いです。研ぎすまされた文章、硬質な表現がとても魅力的。ただし、悲劇嫌いの私としては残念な結末。こういう結末しかありえない作品なのでしょうが・・・。追加 [続きを読む]
  • 読書日記「ドラゴンの塔」ナオミ・ノヴィク作
  • アメリカの作家ナオミ・ノヴィク、2015年発表のファンタジー。著者はポーランド系アメリカ人とのことで、中世東欧風の架空世界を舞台にした作品。とても面白いです。邪悪な「森」と対峙する谷に住む17歳の少女が主人公。ドラゴンと呼ばれる魔法使いの領主によって魔法の資質を見出され魔女として成長して行く物語り。もっとも「森」との攻防の展開が早く、成長をじっくり描くというような物語りではありません。いきなり覚醒して [続きを読む]
  • 読書日記「星群艦隊」アン・レッキー作
  • アメリカの作家アン・レッキー、2014年発表の小説。宇宙が舞台のSF3部作の3作目、完結編です。前2作に劣らず素晴らしい作品。完璧です。多くの星々を従えるラドチ帝国での物語り。三千年に渡って多数のクローンとして存在していながらなおかつ一個の人格であった皇帝、その皇帝によって破壊された戦艦のAIの一断片が人間の姿をとっているのが主人公です。皇帝のクローンたちが分裂、内戦に陥ったラドチで、一方の側の皇帝から艦 [続きを読む]