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- 2011/12/20 11:35止める男
- 女 2011年も終わった。去年は本当に災害の多い年だった。なんて言うけど、毎年毎年、何かしらの災害は起っていると思う。地震も津波も台風も、人間から見たら災害だろうけど、地球目線でみたら、単なる自然現象に過ぎないと思うのよ。私、思うんだけど、本当は、地球って人間の事を嫌ってるんじゃないかな。だから、あの手この手を使って人間を排除しようとする。私たちが薬を飲んでウイルスを撃退するように。まぁ、兎に角 [続きを読む]
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- 2011/09/27 15:42ふるさと
- 12年ぶりに故郷に帰ってきた。村を取り囲む山々も、小川のせせらぎも、何も変らない。昔のままだった。田んぼの稲もすくすくと育っている。もうすぐ収穫の季節だ。なつかしいな。やあ!大宮のおじさん!覚えていますか?僕です。トラクターの整備をなさっているんですか?そういえば昔、おじさんのトラクターを勝手に運転して、木にぶつけちゃいましたね。あの時は本当にごめんなさい。おじさんのげんこつ、いまでも覚えています [続きを読む]
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- 2011/09/07 09:40先読み将棋
- 棋士 「まさか、君とこんな事になるなんて」女流棋士 「先生がお誘いになったんですよ」棋士 「先生はやめたまえ」女流棋士 「八段に昇格、おめでとうございます」棋士 「ありがとう」女流棋士 「あとは公式戦で250勝あげれば九段ですね。先生ならもう獲ったも同然です」棋士 「将棋はそんなに単純なものじゃないよ。僕なんかまだまだ」女流棋士 「そんな事ありません。この前の竜王戦、私、しびれちゃい [続きを読む]
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- 2011/04/17 11:04レンジでチン
- 男 えー。この度は御愁傷様でございます。私どもの方で手厚くお弔いさせて頂きます。女 (泣きながら)あ、有難う、ございます。ううう男 今日は故人と最後のお別れをなさって下さい。明日、ご遺体を引き取りに伺います。女 はい。有難う、ございます。うううう!男 大丈夫ですか?女 すみません男 それでは、申し訳ありませんが、明日の段取りをもう一度確認させて頂きます。女 はい。宜しく、お願いす。 [続きを読む]
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- 2011/03/21 17:25不幸の星
- サチエ 「人は皆、生まれた瞬間から宿命と言う名のリュックを背負っている。そのリュックの中には星のかけらが入っているのだ。貧乏の星。金持ちの星。心配症の星。冒険家の星。ワキガの星。美形なのに何故か異性にモテない星。ウンコみたいな顔のくせに何故かモテモテの星。付き合う男、付き合う男全てが何故か無職になるニートの星。付き合う女、付き合う女全てが何故か万引きをする節約家の星…。そういう星の元に人は生まれて [続きを読む]
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- 2011/03/11 08:19夜間タクシー
- 男 私はフリーライター。全国各地を回って面白い話しをかき集めている。 面白い話と言っても笑える話しだけではない。 勿論、笑える話もそうだが、悲しい話だって面白いし、痛い話だって面白い。 ハッピーな話も面白いし、アンハッピーな話はもっと面白い。 そして、身の毛もよだつ恐怖の話も、面白い。 そういった、人が聞きたがる面白い話を集めて本にする。 それが私の仕事だ。 もともと [続きを読む]
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- 2011/01/26 22:43やらしい言葉
- 猿顔男 「言葉って、不思議だよね」豚面男 「なに、いきなり」猿顔男 「普通の言葉なのに角度を変えると急にいやらしくなる言葉ってあるよね〜」河童男 「ほう。たとえば?」猿顔男 「≪いやらしく≫ほとばしる」河童男 「いやらしーーー!!」豚面男 「何が?何がいやらしいの?『ほとばしる』の何がいやらしいの?」猿顔男 「え?」 河童男 「いやいや。『ほとばしる』だよ?いやらしいだろが!」豚面男 「何処が?」 [続きを読む]
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- 2010/12/22 08:01木瓜の花が咲く頃に
- 爺 「長男の嫁の美代子さんは、私の事をボケ老人だと思っている節がある。私ももう79歳だ。たしかに時々、物忘れをする時もある。だからと言ってボケ老人扱いをするのは如何なものか。美代子さんは働き者で、実に良い嫁だ。13年前に夫が事故死して以来、この家に留まって私の面倒をみてくれている。それには感謝している。だが、ちょっとした物忘れでも、ボケ老人を見るような目付きで私を見る。アレが気に食わない。だから [続きを読む]
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- 2010/12/17 19:46恐怖のフライト
- WATR航空864便にご搭乗の皆様、有難う御座います。機長でございます。当機は羽田発シンガポール行き、飛行時間は6時間35分の予定でございますが、えー…急遽、到着地を変更いたします。皆様には大変、ご迷惑をおかけ致します。えー、新しい到着場所を申し上げる前に、私の話を少しお聞きください。えー…。あ、当機は安定した気流に乗りましたので、シートベルトをお外しください。シートベルトをお外し下さい。えー、実は… [続きを読む]
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- 2010/12/01 07:39『戦場カメラマン・ワタナベ!』
- 渡辺 「(早口気味で)それで、今年の9月にアフガニスタンに取材に行ったんですよ。僕が現地に到着すると、もう既に米軍とタリバーンがドンパチやってるんですね。そこで、一番衝撃を受けたのは、タリバーンがアフガニスタンで造られた学校を破壊していると言う事なんです」女性D「学校を?」渡辺 「はい。アフガニスタンはイスラム教の世界ですから、伝統的に女の人が学んではいけないという考えがあるんです。それで、女性が [続きを読む]
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- 2010/11/06 00:00『風邪なんです』
- 客 「あの〜、すいません」店員 「いらっしゃいませ。薬なら何でも揃う、ドラッグ・ストア『オカモトツヨシ』にようこそ。何でも揃うと言っても、合法的な範囲で、ですけどね〜」客 「風邪薬って、どこに有りますか?」店員 「風邪薬ですか?え〜と、この棚が風邪薬のコーナーになりますね。熱はありますか?」客 「ちょっと、微熱が」店員 「そうですか。では、これなんかどうですか?即効性が有りますけど」客 「 [続きを読む]
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- 2010/10/30 22:33『考える葦』
- 「人間は考える葦である」と言ったのはパスカルだが、私に言わせれば、ん?パステルではない!パスカルだ。パスカルも知らないのか。君はこの仕事を軽んじているのか?一人前になりたければ勉強をしなさい。どこまで話した?そうそう「人間は考える葦である」だ。だが私に言わせれば多くの人間は「考えない葦」なのだよ。いいか、我々詐欺師の最初の仕事はこの「考えない葦」を探す事なのだ。その足じゃない!葦と言うのはイネ科の [続きを読む]
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- 2010/10/27 23:41恐怖のサークル
- ラ王 「あの、ナナミンさんですか?」ナナ 「はい。あなたは?」ラ王 「僕は平成ラ王です」ナナ 「あ、平成ラ王さんですか?初めまして、ナナミンです」ラ王 「初めまして、他のみんなは、まだ…」ナナ 「まだ来てないんですよ」ラ王 「そうですか。もう時間なのに」ナナ 「今日は、何処でキャンプなんですか?」ラ王 「え?場所、聞いてない?」ナナ 「はい」ラ王 「そう…ですか。ま、着いてからのお楽しみって事で」 [続きを読む]
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- 2010/10/24 23:51ハチノス
- 男1 「うわぁ。先輩…」男2 「どうした」男1 「これは、また…」男2 「びびってんのか」男1 「いえ、びびってるっていうか、でっかいですね〜。写メ撮っていいスか?」男2 「駆除してからな」男1 「それにしても、でかいですね」男2 「うん。おれも、ココまでデカイ、スズメ蜂の巣は見たことない」男1 「入りますかね、収納ボックスに。割って入れますか?」男2 「いや、たしか四号サイズ [続きを読む]
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- 2010/10/19 20:23Time・is・money
- 男 「はぁ、昨日、給料日だったのに、もう金欠だぁ。なんて思いながらブラブラ歩いてると目につくのは消費者金融のカンバン。何々?金利1.5%で身元審査不要?無茶苦茶怪しいじゃないか!と、思いつつも店内に入っていく俺って、ほんとダメ男。すみませーん」アコギ 「いらっしゃいませ。信頼の貸金融、アコギで御座います」男 「お金を借りたいんですけど」アコギ 「有難う御座います。お幾らのご希望ですか?」男 [続きを読む]
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- 2010/10/05 21:53黒子
- 父はフラス人。母は元タカラ・ジェンヌ。父の家系を遡れば、ブルボン王朝の貴族に辿り着く。つまり、ボクには僅かながら貴族の血が混じっている。母は日本人とドイツ人のハーフ。ボクの身体は日本人の血よりも、欧米人の血が色濃く混ざっている。だから、ボクの目鼻立ちは整っている。幼い頃から可愛い可愛いと言われ、いつしか綺麗な顔だね、と言われるようになった。綺麗だといわれる事に慣れたのは、つい最近だ。男の癖に綺麗な [続きを読む]
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- 2010/10/01 23:15一人旅
- 宿屋 「すみません。うちは女性一人の方はお断りしてるんですよ。すみませんが…」女 「そうですか。解りました………。また断られた。最近は自殺者が多いせいか、私みたいな一人旅の女は容易に泊めてはくれない。今の民宿で三軒目だ。9月に入って貰った遅い夏休みを利用して、羽を休めようと、この長閑(のどか)な山村に来たのに…。『女性の一人旅は予約なしでイキナリ宿を取るのは難しい』と、何かの雑誌に書いてあった [続きを読む]
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- 2010/09/26 12:42『悪魔のストラップ』
- 弟 「あれ?姉ちゃん、珍しいね。日曜日なのに家に居るなんて」姉 「だって、予定無いもん」弟 「デートは?毎週毎週、彼氏と出歩いてたのに」姉 「別れた」弟 「また?付き合ったばかりでしょ?」姉 「だって、いい男、見つけちゃったんだもん」弟 「見つけちゃったって…。今度の彼氏、原子力発電会社で働いてるエリート社員で、金持ちだったんだろ?」姉 「そ。ご飯奢ってもらったり、 [続きを読む]
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- 2010/09/20 09:19ストレス発散秘密倶楽部
- 男 「大手デパートのクレーム処理課に勤めてもう15年。私は毎日毎日さまざまなお客様のクレームを対処している。クレームと言ってもおざなりには出来ない。何故ならば、会社をより良くする為の材料が、そこには隠れているからだ。常識では考えられないクレームを言いつけてくるお客様もいる。この前も大福の中に金属が入っていたというクレームがあったが、金属はその人の歯の詰め物だった。それくらいは良いとして、受付の女 [続きを読む]
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- 2010/09/13 17:00スタジオ・ジブリン
- 女 「私は幼い頃からアニメが大好きだった。いつか、アニメーターになってやる!それが私の夢だった。そしてついに念願かなって、スタジオ【ジブリン】に就職する事ができた!『美女の宅配便』や『崖の上の下の横の神隠し』や『一人暮らしのアリエッティのスバゲッティ』を制作しているアニメ・スタジオ【ジブリン】に。今日は初出勤の日。私は気合を入れて出社した。作業場に入ると、本や紙があたり一面に散乱していて、足の踏 [続きを読む]
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- 2010/09/12 09:29『二百二十日』
- トシヒコ「なんだよ。お前が行きたいっていったんだぜ、無人島」アカネ 「なによ、いきなり」トシヒコ「なんか、つまんなそうにしてるから」アカネ 「つまんなそうに見える?」トシヒコ「昨日から空ばっかり気にして。ここは、無人島だよ?俺とお前しか居ないんだから、お前が白けたら、俺も面白くないよ。迎えの船は明日しか来ないんだぞ。頼むからもうちょっとは楽しそうにしてくれよ。って言うか、メールやめろ!」アカネ 「 [続きを読む]
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- 2010/09/10 20:10俺だけのヴィーナス
- 朝、目覚めると右の手の甲に眼が出来ていた。目覚めたばかりで一瞬事態が飲み込めなかった俺は、もう一度、手の甲を確かめた。そこには間違いなく小さな眼がポツンと出来ていたのだ。昨日、飲みすぎたか。いや、飲みすぎたからと言って手の甲に眼が出来るなんて、そんな話は聞いたことが無い。睫が長いところを見ると女性のようだった。少し垂れ気味の目尻、太くも無く細くも無く整った眉毛。瞳だけ見ればすこぶる美人だ。眼の形 [続きを読む]
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