Hina さん プロフィール

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Hinaさん: My sweet home 〜恋のカタチ。
ハンドル名Hina さん
ブログタイトルMy sweet home 〜恋のカタチ。
ブログURLhttp://ameblo.jp/piko-piko65/
サイト紹介文いろんな恋のカタチ。ちょこっと胸がきゅんとなるお話です。暇つぶしにケータイでも気軽に読めます!
自由文ものすごく胸があったかくなって、ちょっぴり切ない気持ちになりたくなって書き始めました。私自身、もうそういう時間は通り過ぎてしまいましたが、もう一度そんな切ない時間を取り戻したい!
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供292回 / 365日(平均5.6回/週) - 参加 2008/05/11 14:11

Hina さんのブログ記事

  • Sometime tomorrow(17)
  • そのパーティー中に 設楽がさりげなすスッとメモを手渡してきた。 電話番号と彼が宿泊しているホテルの部屋番号だった。 えっ・・ これにはさすがに驚いた。 彼女を連れてきているというのに こんなこと、しちゃいます? これは・・ さくらはそのメモを握りしめて固まってしまった。 だけど 誰の迷惑とか 誰かを傷つけるとか この時は全く思いが及ばずに。 もう彼への想いが突っ走り始めてしまって止められなかった。 いつも こん [続きを読む]
  • いきてこそ。
  • 小林麻央さんが亡くなられましたね。 同じアメブロということで彼女のブログをよく読んでいました。 あんなに美しくて、いい家族に囲まれているのに 本当に無情だな、と思うばかり。 私は一般的に報道されていることしか知りませんが 彼女やご家族はガンとわかってから、 どうやったら治るか を、たくさんのことから模索して悩んで進んできたと思うのです。 まだまだ若い彼女が死ぬなんてこと 絶対あってはならないと思っていたで [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(16)
  • 「30を過ぎたころ。 NYに二度目の留学をして、大学で勉強をしてました。 その時に・・彼と出会って。 いえ、その前からあたしは、設楽啓輔のファンで、日本でも彼のコンサートは何度か行きました。 友人に誘われて、彼のコンサートに行くことになって。 」 さくらは聞かれてもいないのに、自然と口が動いて そのころのことを話し始めた。 「その友人が、少しつてがあったのでコンサートの後のパーティーで彼に会わせてあげる [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(15)
  • 「奏にとっては余計なお世話かもしれないんですけど。 彼のお母さん・・今妊娠中だしNYだし。そうそう帰ってこられませんから。 ・・奏は学校の成績もすごくいいので・・特に心配もないんだけど、もし・・藝高に落ちてしまった時のことも考えないといけませんから。 あたしは、奏のそういうところまで負う気持ちでいましたから、」 さくらはコーヒーに口をつけた。 「・・かわいいんですね。 奏くんのことが、」 葦切は優しい [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(14)
  • 「は? 先生が???」 奏はさくらの申し出に驚いた。 「だって。 梓さんは帰ってこれないでしょ。 今、奏のことを一番わかってる大人ってあたしだし。 奏の進路に関して把握しておく必要もある。 梓さんに連絡して了承をとるから、奏からも先生に言っておいて、ね?」 いつものように早口でまくしたてられ圧倒されたが 「先生も忙しいのに。 悪いです、」 保護者でもないさくらにそんなことをさせるのは気が引けた。 「バカ [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(13)
  • 「・・祐美さんは。 ひょっとして今でも葦切さんのことを好きなんじゃないですか?」 さくらは思い切って聞いてみた。 「え?」 「愛情感じます、すごく。」 「うーん。 確かに愛情はあると思う。 でもね、それはもう・・肉親というか。 親兄弟みたいな感じで。 正直・・離婚したときすごくホッとしたの。 彼に申し訳ないって気持ちから解放されたというか。 だから・・愛情はあっても、『愛』じゃなかったんだって、」 祐 [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(12)
  • いきなりそんなことを言われて 「なっ・・」 さくらは激しく動揺した。 「別に彼から聞いたわけじゃないけど。 瑠依はそう思ってるし、あたしたち家族の『秘密』を彼が先生に話した、って聞いたとき、あたしもそうだなって思った。 や、その恋がどの段階なのかわかんないけど。 ピアノ習いたいとかって・・おかしいでしょ? 40男が。」 祐美はそんなさくらの気持ちも知らずに明るく笑った。 「・・そ、それは・・」 「彼のこと [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(11)
  • 「夫として、父親として・・彼を大切に思っていたけれど。 やっぱりこれはお互いの『愛』じゃないって思って、」 祐美はさくらを正面から見た。 「・・愛、」 「先生は、結婚を考えたことはありますか?」 突然にそう聞かれて 「えっ・・まあ・・」 ドキンとした。 「私はこんな感じだから、与えられた結婚も受け入れられると思ってた。 結婚と恋愛は別っていうけど、ホントにそうだなって思ってた。 普通は恋愛の延長線上に結 [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(10)
  • 「全く。 心配したんですよ…。」 葦切は気が抜けたようにため息をついた。 「・・もう。大丈夫よ。 瑠依をきちんと見守ってあげられる。 心配しないで、」 祐美はそう言って笑った。 ふっと気がつき、葦切は腕時計を見た。 「あ、いけない。 これから社に行かないと。」 「え? お仕事ですか?」 さくらが言うと 「少し仕事が残っていて。 ここに来る前も仕事をしていたんです。これから人と会う約束になっていて、」 「じ [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(9)
  • しかし コンサートが始まったのに、やはり祐美はやってこなかった。 葦切は空いた席を時折気にしながら小さくため息をついた。 そして 特に紹介もなく、1管編成の小さなオーケストラの前に瑠依が現れ、おもむろに曲は始まった。 カルメン… さくらはハッとする。 まるで サックス協奏曲のように瑠依を中心に曲が流れていく。 ジーンズにTシャツという、おおよそクラシックコンサートでは珍しい恰好で いつものように瑠依はのびのび [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(8)
  • ホールまでは駅からバス。 同じようにコンサートに向かう人たちであろう人たちとたくさん乗り合わせた。 ふつうクラシックコンサートといえば、年配の層のイメージだけれど 今回のコンサートは、もちろんクラシックはベースなのだが、全く堅苦しいものではなく クラシックとポップスを融合させた、ホクトフィルのコンサートの中でも少し異質だけれども とても若い人たちに評判がいいものだった。 「ヴィオラの坂口さん、チョーイケ [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(7)
  • 「それで、」 瑠依は続けた。 「父さん、ウチらのこと。 さくら先生に全部話したみたいだよ、」 その言葉に母・祐美は無言で目だけで驚いていた。 「おれもびっくりしたけど。 でも・・・。 あー、先生のこと信頼してるんだなーって思った。すごく、」 「・・そっか、」 言葉すくなだったので 「あ、がっかりしてる?」 ちょっとからかってみると 「は? 別にがっかりなんかしてません。 ・・あたしは・・純ちゃんの弟みたい [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(6)
  • 「え? チケット?」 さくらは瑠依から1枚のチケットを手渡された。 「再来週。 有明でやる北都フィルのコンサートに出してもらうことになったんだ。 いきなりそんな大舞台用意してもらって、びっくりなんだけど。」 「へーっ! すごいじゃない、」 さくらはチケットを凝視した。 「北都フィルの新しい試みでクラシックとポップスを織り交ぜた感じで、ポップス歌手の人とのコラボとかやるらしいんだ。 それで、おれもソロとア [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(5)
  • 2時間ほぼ弾きっぱなしでレッスンは終わった。 「最後。 良かったけど、まだ中盤モタつくから。 そこんところよくやってきて。 あと次回からは初見もいくつかやるからね。 もうなんだかんだで受験まで3か月もないんだから。 3か月なんてあっという間だよ。」 さくらは奏の気を引き締めるように言った。 「はい。」 奏も神妙に頷いた。 ひなたはずっと後ろのソファでクッションを抱きしめながらその様子を見ていた。 「さ。  [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(4)
  • 「そうだったんですか・・。」 奏はひなたに連絡がつかなかったわけがわかったが、彼女がいったいどういう状況になっているかも想像がついてしまう。 きっと。 悔し泣きとかしてんだろーな・・ もともと負けず嫌いなので、ヘコむとベクトルの持って行先が必ず煮詰まるタイプだった。 電話を切った後、 今日はレッスンが午後からだから・・ちょっと様子を見てこようかな・・ と思ったものの いや。 スマホも禁止してひとりで頑張っ [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(3)
  • 「・・気になるの? 二人のこと、」 逆に瑠依は奏に言った。 「え、いや・・そういうわけじゃないけど。」 奏はあからまさに動揺した。 「・・こんなカワイイ彼女がいるのに。 気持ちは浮気しちゃってんの?」 瑠依がややふざけて言うと、 「は??? な、何言っちゃってんですか!」 珍しく取り乱した。 「ま。 年上の人に憧れちゃう年頃だよなー。 おれも高校生くらいの時、OLとつきあいてーって思ったもん、」 「だから! [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(2)
  • 「いや、ここは関係代名詞が省略されてる文だから。 訳としては・・」 「あ、そっか。 意味が変わってきちゃいますよね、」 このところ、瑠依は奏の勉強の方の家庭教師まですることになっていた。 実技のレッスンばかりで、特に学科の受験勉強はしていなかったのだが 少しずつやろうということになり、塾に行く時間もないので瑠依が買ってでてくれていた。 週に一度北都邸に瑠依がやってくる。 「別におれが教えることあんまない [続きを読む]
  • Sometime tomorrow(1)
  • 「・・全く。 嫌いになってなんかないです、」 さくらは静かに葦切に言った。 彼はそっと彼女を見た。 「尊敬こそすれ。 そんなことは・・絶対に、ないです。」 すると葦切は本当にほっとしたように 「・・よかった。 ちょっと気にしてたんです。 あんな話をしてしまって、」 あの時。 なぜすべてをさくらに話してしまったのか。 葦切はあの後後悔をしていた。 自分の中の『闇』の部分。 結果、彼女にドン引きされても仕方がな [続きを読む]
  • つぶやき。
  • いつも My sweet home〜恋のカタチ。 を読んでくださっているみなさん いつもありがとうございます。 明日から新しい章に突入します。 早いですねーーーーー 葦切から衝撃の 過去 を告白されたさくらは 俄然、彼を意識し始めています。 葦切の方はわかりやすく、さくらに 恋心を抱いている感じなのですが さくらの方の気持ちが微妙に変化していきます。 さくらは世界的天才イケメンピアニスト、設楽啓輔と 長いことつきあって [続きを読む]
  • Hazel Nuts-Brown(20)
  • 「・・ここの部分、もう少し余韻あった方がいいですか、なんか流れが止まってしまう感じもしたんですけど・・」 奏がピアノから声をかけたが、さくらの返事がない。 「先生?」 と、向こう側のテーブルにいる彼女に声をかけると、明らかに視線がどこかに行っている感じがした。 「・・え? あ? ごめん、」 ようやく我に返った。 「・・なんか。 今日、ぼーっとしてませんか。」 人の気持ちに敏感な奏はすぐにいつものさくらの [続きを読む]
  • Hazel Nuts-Brown(19)
  • 恋しちゃってんだなァ ・・・って。 え? 誰が? さくらはピタっと涙が止まってしまった。 ・・葦切さんが、あたしに? いや、特にこういうことに疎かったわけではなく 男女の微妙な気持ちにはけっこう敏感だったのに。 さくらはゆらっと立ち上がり、のそっと歩き始めた。 遠くに成瀬が歩いて行くのが見えた。 あれから特に連絡があるとか誘われるとかはない。 交際を申 [続きを読む]
  • Hazel Nuts-Brown(18)
  • 「・・鳥のカッコウって。 知ってるよね?」 瑠依の話題が急に変わったのでさくらはハッとした。 「カッコウは托卵をするだろ? 自分じゃ育てられなくて・・・ヨソの鳥の巣に卵を産み付けてその鳥に育てさせるんだ。 おれ小学生の時に生き物が好きで、よく図書室で図鑑を見たりするの好きだった。 その時にそういう鳥がいるって知ったんだけど。 托卵される鳥の種類がいくつかあって・・そのうちのひとつが『ヨシキ [続きを読む]
  • Hazel Nuts-Brown(17)
  • もう秋風が冷たかった。 この前夏が終わったばかりだと思ったのに、気がつけば 枯葉が舞っている。 「・・そっか。 聞いたのか、」 瑠依はさくらの隣に座って高くなった空を見上げた。 「・・あたしなんかが聞くような話じゃなかったんだけど・・。 思い上がりじゃなかったら。 葦切さん、今も苦しんでたんじゃないかと思っちゃって、」 「え?」 「何の関係もないあたしにそんな話を [続きを読む]
  • Hazel Nuts-Brown(16)
  • あの瑠依の不思議な魅力。 あの少しだけ人と違った ヘーゼルナッツ ブラウン の瞳の色。 彼のムーンリバーと雑誌で見た嵯峨純太の写真。 たくさんのことが繋がって、そして胸に迫る。 設楽とあんな別れ方をした自分は 世界で一番みじめでかわいそうなんじゃないか と思ったこともある。 なんで自分がこんな目に遭わなくちゃならないのかと思ったこともある。 少しでもそんな風 [続きを読む]
  • Hazel Nuts-Brown(15)
  • さくらは朝の気配を感じたけれど、なかなか起きられなかった。 なんとか目をこじ開けて、ゆらっと起き上がる。 ・・・夢? 服のまま。 化粧も落とさずにベッドに横になっていた。 ヘーゼルナッツ・ブラウン そのキーワードがぐるぐるしていた。 頬に触れると、ガビガビだった。 一生懸命に記憶を辿る。 「だ、大丈夫ですか、」 「・・もー、だいじょうぶです [続きを読む]