8.表参道 となりの声

私は表参道が大好きだ。田舎から東京にでてきて、憧れは青山だった。何もしらずに意気込んで「青山一丁目」で降りたら、オフィスビルしかなくて、そのまま銀座まで行った思い出がある。表参道が自分が夢見る駅だとは、想像もしなかった…。明治神宮前に「こちらからは、神宮球場に行けません」と貼紙がしてあるが、おいそれと笑えない。表参道は、名だたるブランドショップが並んでいるので、もちろんウィンドウを見て歩くだけでも楽しい。その縦ライン（参道ライン）も素敵なのだけれど、青山学院前を通って渋谷まで歩く横ライン（青山通りライン）も、酔って歩くにはちょうど良い距離で心地がいい。歩道も広いし、道路全体も広いし、くだりの坂道も歩きやすい。----------------------------M1の友人は、これから彼女を作りたいのか表参道の...8.表参道となりの声

7.恵比寿駅 サヨナラの向こう側

恵比寿駅は、お世話になっている会社が沢山ある。ガーデンプレイスもあるため、ビジネスでもプライベートでも利用する。思い出が沢山つまった駅だ。昔、好きだった彼とガーデンプレイスの上のお好焼き屋でご飯を食べていた。「好きな子ができた。自分のことを理解してくれてる。大切にしたいと思うんだ」「どうせまた、勝手に盛り上がって冷めるパターンでしょ」私が笑っても、その時に限って彼は真面目な顔をしていた。「今度はなんか違う。本気で好きになったのかもしれない」その年、彼はバイクの免許を取った。それじゃあと、誕生日プレゼントはヘルメットになった。恵比寿駅で待ち合わせをして、一緒に買い物に行く。ショップで彼がいろんな色のメットをかぶる。レース用の派手なものから、ヤンキー用まで。選んでいるだけなのに、とても楽しかった。時間が止まればいい...7.恵比寿駅サヨナラの向こう側

6.渋谷駅 心地よい香り

最近、暑い日が続いている。天気がただ良いだけじゃなくて、突然の雷雨になったりする。でも夏らしい天気で私は好きだ。赤坂で打ち合わせがあり、帰りが15時頃になった。この時間の田都は空いているので、終点まで行く私は非常に嬉しい。座れるしゆっくり音楽も聞ける♪ただ、この心地よさは、隣に座る人によって大きく左右される。これは私のわがままなのだが、かなり「におい」に敏感な方なので、汗臭いオジちゃんも、香水臭いオバちゃんも、冷房ガンガンの車内では堪え難いものがある。永田町から乗った時、隣は空いていたのだが、渋谷駅から乗ってきた太ったオジさんが、ドンと私の隣に座った。内心、「あちゃ…汗臭くでヤダなあ」とうつむいていたところ、このオジさん、何ともいえない「いい香り」がする。どのくらい「いい香り」かというと、その太った腕に頭をコツ...6.渋谷駅心地よい香り

5.新宿駅 Squallな男

「もうね、試合してる俺をみたら、ほんとホレるよ。まじで」そういって笑う彼は、2個目のハンバーガーを口いっぱいほうばっている。私は「いや、もう充分好きだから。。。」と言いかけてやめた。これ以上、調子に乗せてもおもしろくない。「そっかー。試合応援に行きたいな」私は、しおしおになったポテトをつまみながら答えた。アイスティーが汗をかいている。福山雅治の唄う「Squall」を思い出す。恋におちた女の子の心情をとても上手に唄っていると思う。私はこの歌が大好きで、女性バージョン（唄っていた歌手は忘れた）をカラオケで歌うのだが、どうもうまく歌えない。途中で声が裏返ってしまう。。かといって、人（特に男の人）に歌われるのも嫌だ。「Truelove」と「Squall」だけは、福山とフミヤ以外には歌って欲しくない。カラオケで歌われると...5.新宿駅Squallな男

4.九段下駅 ただのミーハー♪

やらなければいけないことがたまっているのに、こういうコラムを書いている。早く仕事＆家事をしろ！と、自分自身に言って聞かせたい。が、もうすぐお昼だし、アイスコーヒーも入れたし、まあちょっとひと休み（笑）今、福山雅治のアルバムを聞いている。顔も歌も好きだけど、私は声が一番好きだ。私のミーハーっぷりは、段々といろいろな所でバレつつある（隠してもいないが）のだが、最近では「ミーハーでもいいじゃないかー！」と自分自身ひらきなおっていて、周りはますます呆れている。この前、取材で自宅まできていただいたのだが、その際にパソコンを立ち上げたら、壁紙に思いっきりkinkiのアップが映し出された。「いや、これファンクラブは入ってないんですけどね.....（汗）」という私の苦し紛れの言い訳に、担当のライターさんも苦笑されていた。私のミ...4.九段下駅ただのミーハー♪

3.横浜駅 気が利く言葉

今、キムタクのドラマの最終回を見終わった。パイロットという職種は、もともとカッコいい職業なのだが、それを木村拓哉が演じると、益々、超格好良くなる。顔やスタイルはもちろんだが、目線の使い方、表情、セリフのいいまわし、そのしぐさまで、ぜ～んぶ格好いい☆堤真一や、黒木瞳、柴咲コウも素敵だが、やっぱりキムタクにはかなわない。今や全世代が認めるスーパーアイドルだろう。さて、本題だが（笑）、ドラマのラスト場面で、副操縦士役のキムタクが『気が利くアナウンス』を乗客に言っていた。これはドラマなので、脚本家や演出が考えたのかもしれないが、（これがアドリブだったら、スゴイぞキムタク！）実際の駅でも、たまに『気が利くアナウンス』に出会う事がある。JR横浜駅、平日の東海道線上りのホームは、いつも沢山の人が並んでいる。たまに人身事故など...3.横浜駅気が利く言葉

2.二子玉川駅 いとしのシャイニオン...

二子玉といえば、なぜか「シャイニオン」を思い出す。シャイニオンと聞いて、何の事だかわかる方は、きっと私と同世代に違いない。そうロック（アイドル？）バンドのLOOKの事である。10年ほど前になるが、高校時代からの友達で、LOOK好きのあっちゃんに誘われて、鈴木トオル氏のライブに行った。その会場が二子玉川の高島屋の裏にあったのである。私はライブといえば、少年隊にはじまり、BOOWYや、チェッカーズといった、大歓声でキャアキャア言いながら盛り上がる大型コンサートしか行ったことがなかった。でもあっちゃんが「涙がでるほど素敵☆」といって、アルバムのテープまで録音してくれた（それもメタルで）し、鈴木トオル氏の高音が響く声も、確かに魅力だったので出かけてみることにした。ライブ会場は、思っていたよりも小さかった。しかし、自由席...2.二子玉川駅いとしのシャイニオン...

1.戸越公園駅 大きな桜の木の下で

一番最初に取り上げる駅としては、あまりにもマイナーな駅で、読んでいてわからない方も多いかもしれない。戸越公園駅は東急大井町線沿線で、品川区にある。私はここに約4年間住んでいた。上京して初めて腰をすえて暮らした東京の街だ。私の友達の間では、「戸越村」と呼ばれているのだが、この街は本当に物価が安くて住みやすい。大井町線は通勤ラッシュはあるがそれほどでもないし、憧れの自由が丘にも近い。道路も、すぐ隣を一国が走っているし、首都高のインターにも近い。とにかくどこへ行くのも便利だった。渋谷で終電に乗り遅れても、なんとかタクシーで帰ってこれる距離だし、その気になれば五反田から歩いても帰ってこれた。戸越公園時代は、とにかくTOKYOが新鮮だった。初めて東京ドームに入った時の観衆の多さと、気圧の変化に感動した。それに、なんといっ...1.戸越公園駅大きな桜の木の下で