dogmanX さん プロフィール

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dogmanXさん: 「のだめカンタービレ」TV版の二次小説
ハンドル名dogmanX さん
ブログタイトル「のだめカンタービレ」TV版の二次小説
サイト紹介文「のだめカンタービレ」のTV版の二次小説です。こういうの苦手な方はパスして下さい。
自由文1〜58はHatena、59以降はamebaで連載してます。
参加カテゴリー
更新頻度(2年)情報提供90回 / 341日(平均1.8回/週) - 参加 2008/05/21 14:35

dogmanX さんのブログ記事

  • ストーカー その28
  •  目を開いた時、由美は自室のキッチンの腰掛に座っていた。随分と長い時間震えていたらしい。全身の、特に腰から背中に掛けての筋肉が硬直している。残暑の厳しい真夏日だったというのに、身体中が冷え冷えして寒気がした。記憶は電車の中で終わっていた。するとどうやってマンションまで辿り着いたのか。それを由美は必死で考えたが、帰宅までの経路を思い出せない。今日の自分はどうかしている、と由美は首を左右に振った。身体 [続きを読む]
  • ストーカー その27
  • がたんっという音を立ててドアが閉まると同時に電車が地下に向って動き出した。たちまち暗闇の中に滑り込んだ。たった一人の電車がこれほど不安とは想像もしなかった。あちこちの窓から誰かが覗き見ている気がした。それは”誰か”というより黒い何かだ。その視線を感じる窓を由美は睨み付けた。しかし由美から逃れるように、その目は移動する。昼間、残暑がきつかったせいか、幾つか窓が空いていた。そこから突風が侵入し、由美の [続きを読む]
  • ストーカー その26
  •  事件現場の取材用は条件が悪い場合が多い。だから携帯電話の充電池は、替えを三つ用意していく。液晶画面の電池残量表示を見ると、三つ目の電池もそろそろ終わりそうだった。「お客さん、大丈夫ですか?」駅員が自分の顔を覗き込んできたのを感じ、由美は首を捻って駅員に顔を向けた。途端に駅員の顔が真っ青に変色し、声にならぬ悲鳴を上げて逃げ出していった。遠くから最終電車が近付く音が響いてくる。くぐもった音は地の底に [続きを読む]
  • ストーカー その25
  •  道路まで降りてから一度、現場のある十階辺りを仰ぎ見た。非常階段の踊り場に三人ばかり捜査官が何かを探り、その様をどこかの新聞社のカメラマンが撮影していた。こちらの様子を伺う様子は無いようである。由美は安堵して歩き始めた。そのまま百メートルも離れないところに口を開けている地下鉄への入り口に滑り込み、それでも念には念を入れてそ知らぬ顔で開札を抜け、地下鉄の乗り込んで一番空いた席に腰を降ろし、辺りに見知 [続きを読む]
  • ストーカー その24
  •  そして由美がこの事件に執着した理由は、黒岩健児の日記の存在である。日記と言っても携帯電話用のメモリーカード。警察の現場検証を取材する為に黒岩健児が宿泊していたホテルの部屋へ行った際、偶然床に落ちていたのを見付けたのだ。他社の記者も刑事たちも誰も気付いていないようだった。由美は咄嗟に靴で踏んで隠し、自分の携帯を落としたふりをしてそれを拾った。それから何食わぬ顔をして現場を後にしたのだった。由美は大 [続きを読む]
  • ストーカー その23
  •  そんな記憶を振り払うように、由美は足早に廊下を歩いた。歩き始めると三日三晩の徹夜が身体に堪える。自分では真っ直ぐ歩いているつもりなのに、左右にぐらぐら揺れてしまい、狭い廊下で何度か人にぶつかりそうになってしまった。やっとのことでエレベーターで地上階に降りてビルから出ると、地下鉄の入り口から転げ落ちるようにしてホームに辿り着いた。ようやく一息付いたのは半蔵門線に乗り込んだ時だった。午後の中途半端な [続きを読む]
  • ストーカー その22
  •  そんな桐嶋の妻の気持ちを知ってしまったから、由美は敢えて桐嶋に離婚を急かさなかった。そうこうしているうち、桐嶋は死んでしまったのだ。何の前触れも無く。 編集部の皆と告別式に行った時、桐嶋らしいはにかんだような薄笑いを浮かべた顔写真が飾られていた。人生の全てを仕事に捧げたような男だったから、何事にも執着心が薄かったが死ぬ時もあっさりしていた。だからあんな優しそうな奥さまとも離婚することになるのだ、 [続きを読む]
  • ストーカー その21
  •  付き合い始めた頃のことだ。桐嶋が出張の時、合鍵を持つ由美は桐嶋の部屋を掃除に行ったことがある。桐嶋は古い映画に出てくる「男やもめ」に相応しい生活をしていた。食事は外食、衣服は部屋に脱ぎっ放し、洗濯や掃除などという概念が欠如しているかのようだ。週に一度、由美が泊まる時、掃除するのだがそれではとても片付かない。そこで桐嶋の出張を見計らって部屋を訪れたのだ。掃除に必要なものを近所のドラッグストアで両手 [続きを読む]
  • ストーカー その20
  •  そう考える自分は十分冷静だったと由美は思っていた。ただ、ほんの少し書き口が小説っぽくなっただけだが、大袈裟を信条とする夕刊紙ではこの位の変則も良いのではないか、という不満が由美の中に渦巻いた。怒りで顔が血で一杯になり、睨み付けるパソコンの画面しか見えなかった。その為、岩淵が隣の空席に座っていたのが気付かなかった。「ま、仕方が無い。特別載せてやろうじゃないか。ただし特別の特別だ。読者から苦情があっ [続きを読む]
  • ストーカー その19
  • ◆黒岩健児の手紙「まったくオカルト小説だな、これは」相変わらず岩淵は口が悪い。彼の口から褒め言葉というものを聞いた事が無い、と由美は思った。「それも三流小説だ。どーすんだよ。三時が締め切りだぞ」由美は内心溜息を付きながら「はい、すぐ書き直します」と返答したが、怒りで岩淵の顔をまともに見れなかった。旧いタイプの編集者である岩淵は、取材の中身より文脈の妙に価値を置く。それが為に自然と文体にうるさく、地 [続きを読む]
  • ストーカー その18
  •  しかしそれも今日で終わりだ、と健児は微笑んだ。再び籠の中を覗くと、ふぅふぅと小さな息遣いが聞こえてきた。健児は周りに目を配り、誰もこちらを気にしていないのを見ると籠の蓋を開け右手を挿し入れた。そして子犬を捕まえようと中を探った。子犬は、初め警戒して奥に逃げようとしていたが、すぐに健児の力に屈服した。捕まえた感触が伝わってきた。まだ猫のように柔らかい。思わず子犬を籠の外に引っ張り出した。戸惑った表 [続きを読む]
  • ストーカー その17
  •  まさか本当に過去の世界に迷い込んだなどと心配した訳でもあるまいと苦笑して柱に貼られた時刻表を見た。まだ到着には十五分もあった。健児は空いたベンチに座った。隣に籠を置き、網の間から覗いてみる。真っ黒でなんだか分からないが、白目の動きで表情がなんとなく汲み取れた。子犬らしいあどけない表情でこちらを見ている。そういえば、と健児はデッキでの騒ぎを思い出した。あの狭いデッキに刑事やら乗務員やらが大勢ひしめ [続きを読む]
  • ストーカー その16
  •  健児は慌てて身支度し、子犬の籠に蓋をして新幹線を飛び降りた。既に他の乗客はとっくに降りた模様でホームには乗客は一人も居なかった。健児が降りるのを待ってドアが閉まり、無人の新幹線は静かに動き出した。格納庫に向うのだろう。 健児は誰も居ない階段を静かに上り、ローカル線と乗り継ぐ開札に向った。無人の自動開札を抜けホームに向う古びた階段を降りた。健児が学生の頃から変わっておらず壁など酷く煤けていて、カビ [続きを読む]
  • ストーカー その15
  • 「ながのー、ながのー。終点長野でございますー」と、何事も無かったようなアナウンスが聞こえてきた。知らぬ間に一時間眠ってしまったらしい。ふと不安になって健児は足元を見た。上部を開いたままの状態で、子犬はうつ伏せた姿勢で寝ていた。しかし相変わらず目ははっきりと見開いて健児の顔を見詰めていた。「そんなに睨むなよ」健児は背凭れから身体を起こし、子犬に手を伸ばした。すると突然子犬の全身が総毛立ち、見たことも [続きを読む]
  • ストーカー その14
  •  健児は全身が汗ばむのを感じ背凭れに身体を預けてから目を瞑った。知らぬ間に呼吸までが荒くなっていた。何故かは分からないが、あの床に転がった顔の無い女の死体が自分に無関係で無いような気がしてきたのだ。顔こそ分からないが知り合いでないのは間違い無い。それでも何か自分とつながりがあるような気がして、息苦しくなってきた。健児は静かに深呼吸しながら目を瞑った。理由の無い疲労感がどっと襲ってきた。意識が遠のく [続きを読む]
  • 小説一覧
  • わたしのブログが色んなところにあって、非常に分かりにくいとのご指摘を頂きましたので、下記に目次を掲載させて頂きます。結構、大変でしたが読んで頂けるなら嬉しいですよ。--------------------------------------------------■のだめカンタービレ二次小説※全て画面表示は下から順番になっています(分かりにくくて済みません)第1〜27話 http://d.hatena.ne.jp/dogmanX/searchdiary?of=31&word=%2a%5b%a1%d6%a4%ce%a4%c0% [続きを読む]
  • ストーカー その13
  • 驚いたことに腕に腕章をした男達が十名ほどデッキを所狭しと占拠していた。健児はせいぜい三、四人が集まって何か相談してる程度だと思っていたのに、騒然とした様は戦場のようだった。テープで部外者の侵入を拒んでもいた。「ちょっとあなた!早く向うへ行って!」中年の男は怒りに満ちた表情で厄介払いするように激しく左右に手を振った。健児は言われるまま自動ドアの前から席に戻った。席に座り一息付いてから、今観た光景を思 [続きを読む]
  • ストーカー その12
  • ◆最初のできごと 新幹線が大宮を出たのを健児は憶えていない。朝から東京まで出張に出てきて駆け足で取引先を回り斎藤恵子と待ち合わせたのだ。酷く疲れていた。そしてそれ以上にこの一ヶ月、子犬が気になって健児はろくに寝ていなかったのだ。ところで健児が次に目覚めたのは人々のざわめきの中だった。酷く動揺した幾つもの声がデッキから細波のように聞こえてきた。 瞼を開くと足元では相変わらず子犬がこちらを見詰めていた [続きを読む]
  • ストーカー その11
  •  考えてみれば斎藤恵子とはこの時と、この一ヵ月後、譲り受ける場所と時間を調整する為に電話で話しただけである。それでよく東京駅で自分を探し当てたものだと健児は感心した。ボランティアの経験が長いと、里親の人相まで分かるのかもしれない。それとも余程自分はもの欲しそうな顔をしていたか?健児は車窓に映った自分の顔を眺めてみた。一時のやつれた顔は解消されたものの、随分と情けない顔をしていた。なぜこんなに余裕の [続きを読む]
  • ストーカー その10
  •  どうやら大宮に着いたらしい。新幹線はそれこそ鈍行よりゆっくりとした速度で目的の場所へ滑り込もうとしていた。夢なのか記憶の再生だったのかはっきりしないが、健児は悪夢にうなされたようにワイシャツの下にじっとりと汗を掻いていた。夏の終わりとはいえ今年は涼しくなるのが早かった。今日も残暑とは縁遠い気温だった。にも関わらずハンカチで拭わねばならぬほど健児は汗を掻いた。狛子が亡くなってから今日までのこの夏の [続きを読む]
  • ストーカー その9
  •  健児は夢中になってその子犬のサムネイル写真をクリックした。なかなか開かない。もしかしたらまだ詳細情報は掲載されてないのかもしれない。しかし「No‘t Fund」のページではなく真っ白な画面が開いた。新しいページがある証拠だ。健児はページの内容が表示されるまでの時間がもどかしく、息苦しさすら感じた。やがて一つの写真が表示された。それはサムネイルサイズになっていたものとは別の写真だった。健児の心のど [続きを読む]
  • ストーカー その8
  • 一枚一枚のブラウザに表示される子犬たちの愛らしい顔、自分は彼らの誰もを無視したのだ。そう思うと健児は自分が情けなくなった。健児は自分を動物愛の強い人間と思っていたが案外そうではなく、自分の家の飼い犬を愛していただけだったらしい。偽善者のような気分になりながら、健児はしばらく狛子の思い出を忘れる時間が必要だと考えた。忘れることは不可能だろうが、狛子とは異なる犬を愛せるようになってから探そうと決めたの [続きを読む]
  • ストーカー その7
  •  気付くと朝方まで画面を睨んでいたことが頻繁になった。ボランティア団体が開設する里親探しのホームページはおろか市町村役場や保健所のホームページまで隈なく見た。お金で売り買いするペットショップのようなところには狛子のような特別な存在は居ないような気がしたが、念のため見付かるものは全て見た。しかしどこにも狛子も、狛子に替わる存在も居はしなかったのだ。一ヶ月もする頃には、検索エンジンで見付けられるサイト [続きを読む]
  • ストーカー その6
  • 動物病院の出口で父の後姿は一回り小さくなっていたいのだ。獣医の宣告を素直には受け取れなかったらしい。もっともそれは健児も同じだった。 狛子は苦しむことも無く静かに目を瞑ってはまた目を開き看病する家族を見詰めるといったことを繰り返した。今夜はもちそうだということで健児と近くに住む三男は子供らを寝かし付けに家に帰った。後で思い返すとその時帰ったこと後悔した。が、例え健児がそこにいても狛子の寿命は変わら [続きを読む]
  • ストーカー その5
  •  そんな狛子が今年の夏の初めに死んだのだ。その二週間ほど前、突然道で倒れた。父が見付け、健児の家に知らせに来た。健児と二人の娘が駆けつけると奇麗好きな彼女が下半身汚物にまみれていた。それから家に運び湯で身体を洗い流す間、狛子は家族一人一人の顔を順番にじっと見詰めた。後に獣医から聞いて分かったことだが、重度の腎不全だったという。しかし狛子は苦痛の叫びを一言も発っしなかった。むしろ汚物にまみれた自らの [続きを読む]
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ドラマ大好き♪のだめカンタービレ(ドラマ版)フジテレビの番組情報
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創作の道しるべテレビドラマ平成よっぱらい研究所
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のだめカンタービレドラマテレビ番組(TV番組)
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ラスト・フレンズ二次創作小説オリジナルなコミカル系、コメディー系小説
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気ままな日記のだめカンタービレ好きですか?
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