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春烙 https://blog.goo.ne.jp/syunraku23

オリジナル小説・二次創作を書いています。

オリジナル小説『四神伝』二章突入 ただいま停滞中 オリジナル二次小説『天空学園』『星空』も連載中 二次創作も連載 キャラたちが描く、『日常日記』をスタート!

春野キリ
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熊本市
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熊本市
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2008/06/04

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  • 久々しいくらいで

    どりゃぶりな雨に優越感を覚えてしまいそうな日です……っ。最近は、pixivの方に更新しておりますので。久々しいくらいで

  • 風の斬撃 5話

    共和学院の主要な校舎群は第二次世界大戦後ほどなく建てられた古いものなのだという。その割には堅牢な建物で、風格があるといえばある。だから学院の校舎をくよんやこうき、天風家の面々もそれなりに気に入っていた。それがこの夜、出火し炎上しつつあるというのだから。タクシーから降りた一行は、消防車や消防士の邪魔をしないようにしながら鳥羽夫婦を探して院長公舎へと向かった。この火災も自分たちに対する攻撃の一環なのだろうか、と始は考えに耽る。今年の春の余の誘拐未遂事件にはじまって、いままでどれだけの攻撃を受けたか分からない。今回もそのひとつなのかもしれない。もしそうなのだとしたら、と考える始の頭をとんと誰かの手が叩いた。ふと視線を後ろへ向ければ息を軽く吐いている水月がいて。「顔が怖いぞ」「水月さん」「こんな目に遭えば仕方ないとは思...風の斬撃5話

  • 風の斬撃 4話

    「余君!恵ちゃん!」「あ、くよんちゃんも浴衣だ!」「すごく似合ってるよ」「ありがとう!」哲学堂公園の近くにやってきた水月たちは、先に来ていた竜堂家と天風家の姿が見えて手を振った。駆け寄ってきたくよんは淡い黄色の浴衣を着ており、彼女の後ろをついていく泳奈は静やかな青を羽織っている。「かっ薫さん、そっその、似合ってますよ、浴衣っ!」「ありがとうございます。スバルさんは着てないんですね」「俺は、海外に行くことが多いので、浴衣とか持ち合わせがなくてっ」薫のところに近づいたスバルは、頬を赤く染めながらおどおどとして感想を述べている。終は普段とは違う服装を着ている凍華の姿に、言葉がでなくまじまじと見つめていた。「……何?」「いや、お前でも、そういうの着るんだな」「悪い?」「赤色って凍華に合ってて、結構似合ってるって!」「…...風の斬撃4話

  • 風の斬撃 3話

    家での用事を終えた真希は、途中で会ったこうきと共に竜堂家の前までやってきて、玄関を出て庭へ周っていく続が目に入って首を傾げた。「あれ、続くん?」「あ、本当」庭に何かあるのだろうか、と考えながら門のところまで入ると続の澄んだ声と女性の声が聞こえてくる。「何話してるんだろう?」「さあ?」こうきと真希は、話が聞こえるように小声で言っていた。「僕は今日、とても大切な事を、あなたに打ち明けねばならないのです、花井夫人」夫人?と顔を見合わせながら、声だけを拾っていく。「既婚者ってことかな」「どうなんだろう」「あ、あら、いけないわ、竜堂さん」続の声に動揺したような女性の声が聞こえ、真希はううーんと眉を寄せ、こうきはなぜか寒気を感じたのか身体を振るわせてしまった。「中年ぐらい、かな?興奮しているみたいだけど」「怖い、なんか怖い...風の斬撃3話

  • 風の斬撃 2話

    「あの、これはどこに……」「じゃあ、こっちに置いてくれないか」「これはここで良いですか?」「ええ」竜堂家へと遊びにやってきた神家の双子と河野兄妹は、茉理が差し入れてくれた食事をテーブルに並べている始と続の手伝いをしていた。遊びの差し入れで持ってきた料理を並べているいちの手が止まっていることに気付いて、麦茶を置いてあきは不思議そうに訪ねた。「お姉ちゃん、どうしたの?」「いや、ここに入った瞬間に嫌な視線を感じてよ……夏なのに寒気するわっ」不機嫌そうに眉間に皺を作る姉に、そうなんだと首を傾げる。いちは人一倍視線や気配に敏感であり、それのおかげで敵の位置もすぐに分かり反撃することが出来る。だが、日常で嫌な視線を感じるのはどうも気持ち悪いらしく、気にするなと言われても気にしてしまうようだ。「いちちゃんも大変ですね」「あっ...風の斬撃2話

  • 風の斬撃 1話

    「じゅじゅ君」じゅのが振り返ると、肌の白い少女が首を傾げながら立っていた。「何してるの?」「ルシナか。いや、空を見ていてな、綺麗だったから」と言って、じゅのは濁りのない青空を見上げる。すっきりとした風景に、まるで心の中のように思えた。「あ、ほんと!綺麗だね」ルシナも顔を上げて、嬉しそうに笑っていた。「この空って、どこまで続いてるのかな?」「さあな。遠くまで広がってるんだろう」「遠くって?」「そこまで分かるかよ」「そうだね」しばらくの間、二人は青い空を静かに眺めていた。この空間が自分は好きだと、じゅのは思った。「ねえ、じゅじゅ君」と、ルシナが口を開き、「んー」とだけ言って顔を横に向ける。「いつまでも、この空が見れるといいね!」「……そうだな」ぱあっと花のように輝かせる笑顔に釣られて、じゅのも微笑みを浮かべていた。...風の斬撃1話

  • 水の臨調 20話

    「じゅじゅ君ってさ」「……なんだ」「あきちゃん以外で大切にしたい人っている?」「……」緑が広がる丘の上で、じゅのは一人の人物と一緒にいた。白い肌に同じ色ワンピースを着た、可愛らしい少女。「いきなりどうしたんだ、ルシナ」「いやあ、じゅじゅ君の恋愛模様を知りたくって」「……お前はまずは、クロトとの恋愛模様をどうにかしろよ」「なんでそこでロト君出すの~!」顔を真っ赤にして恥ずかしがる少女に、じゅのがクスリと笑った。「もう、はぐらかさないでよね!」「あえて、はぐらかせてもらった。俺の事はいいから」「だーめ!じゅじゅ君いっつも自分の事後回しにするんだから。私の相談のってくれてるから、今度はのる番だよ」「のる番って。お前に相談することはないぞ?」「恋愛があるでしょ、恋愛!恋愛以外は聞かないからね!」「勝手だなおいっ」話して...水の臨調20話

  • 水の臨調 19話

    「おはようございます、遅く起きてしまって……?」「時の奴はどうしたんだ、息切れなんかしてるが」いちと一緒に水月と泳奈はリビングに顔を出すと、ソファーの上であきに背中をさすられゼェーゼェー言いながら座っている時任の姿が入った。「あ、水月さん、泳奈さんおはよう」「時任お兄ちゃんったら笑いすぎて、疲れちゃったみたいだよ~」「死んでっ、恨みがあったら……、化けて出てもいいくらい、だな……っ」「なるほど、よくわからんが、時兄が死にそうなほど笑ったのは確かだな」零と薫もすでに起きており、あと眠っているのはじゅの一人ということになる。「泳奈さーん、じゅの君はまだ寝てるの?」「ええ。夢を見ているようですので、そのままにしておきました」「じゅのの寝相は悪すぎだからな。無理に起こしたら殴られるからさっ」「うわあ、痛そう…」「あれ。...水の臨調19話

  • 水の臨調 18話

    「あっ」「あ、真希ちゃんおはよう」「おっ、おはよう」昼になって起きて顔を洗うために客間から洗面所へと来た真希は、先に来ていたこうきと遭遇してしまいわずかに動揺した。「えっと……疲れとかもう大丈夫?」「うん。逆にすっきりしてるような気がするよ。こうき君は?確か続さんの部屋で寝たんだよね」「うん、ぐっすり眠れたからすっきりしてるよ。だってさ、水君と泳奈ちゃんがいるとあんまり寝た気にならないんだよ。じゅの君は慣れてるけど、あの二人もう結婚していいよホント」「そ、そうなんだねっ」今会話しているのが自分が知っているこうきだと分かり、真希は少しだけほっとした。昨夜のこうきはどこか雰囲気が違っていて、悲しい表情をしていたと妹から聞いた。気高い女性に見えたというが、今の彼にはそんなものは一つもない。「真希ちゃん?」「え、あっ、...水の臨調18話

  • 水の臨調 17話

    迷彩服というコスプレ状態のままジープに乗り込んだ一行は、途中でそれを乗り捨て、深夜の街を歩いて帰ることになった。「今日は星がよく見えますね、水月兄さん」「ああ、とても綺麗に見えるな」都庁の火災も収まり、東京の街はようやく静けさを取り戻したようだった。透き通った夜空に、水月と泳奈は見上げながらゆっくりと歩いていた。それを見て、こうきは苦笑を浮かべると時任に視線を向ける。気付いた時任が「どうした」と尋ねると、顔を少し歪めて口を開いた。「あのね、時君。俺、少しの間だけ意識が遠のいた感じがしたんだ」「どういう時にだ」「紅玉……真希ちゃんがビルに入ってきて青竜が見えたのまでは覚えてるんだけど。だんだんと意識が水のように流れていって、取り戻した時には元に戻った真希ちゃんを抱きしめてたんだよ」「以前凍華から、くよんと前世との...水の臨調17話

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