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バスde温泉 https://blog.goo.ne.jp/seiichi_kuroda

路線バスで温泉巡りをしています。そこで出会った旨いもんや、近場のB級グルメを紹介しています。

路線バスをはじめ、公共交通機関で温泉を巡る、エコな旅を使命にしています。

KURODA
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住所
東住吉区
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生野区
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2008/08/21

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  • しらさぎ@椿温泉

    和歌山県白浜町にある南紀白浜温泉は、豊富な湯量と極上の泉質を誇る温泉地。しかも青く輝く太平洋と白い砂浜に恵まれ、次々にパンダが生まれる温暖な気候により、日本有数のリゾート地でもあります。しかし同じ白浜町内にある椿温泉は、紀州藩の地誌『紀伊続風土記』(天保10年)に名湯として記されているものの、全国的に有名な南紀白浜温泉の陰に隠れてしまって、あまり知られてはいません。歓楽街らしきものが一切存在しないこの椿温泉では、ここ数年の間に温泉街で最も老舗の湯元旅館の「椿楼」が廃業、温泉マニアに愛好された旅館「冨貴」も閉館。実に寂しくなってしまいました。しかしここには異様なほど巨大な建物が林立しています。これは高度成長期からバブル期にかけて、投機の対象としてリゾートマンションが次々と建設されたからです。しかし、それらに住む人...しらさぎ@椿温泉

  • ヘルシーな料理とフレッシュな温泉でデトックス@十津川温泉

    紀伊半島の最深部、国道が開通するまでは周囲とは隔絶した地域だったため、独特の文化・気風を持ち、南北朝時代や幕末の争乱期に狂言廻しのようにして現れる十津川郷士を輩出した奈良県十津川村。ここは全国で最も広い面積を持つ村としても知られています。十津川温泉は、十津川温泉、湯泉地温泉、上湯温泉から成る十津川温泉郷の中核で、十津川村のやや南部、二津野ダム湖畔の平谷集落に10軒足らずの旅館と村営の入浴施設などが点在する実に静かな温泉街です。もちろん日本百名湯にも選ばれています。この実に小規模な温泉街の一角にある「ゑびす荘」は、十津川温泉では老舗旅館のひとつで、すぐ近くの「湖泉閣吉乃屋」とは対照的に庶民的な値段が魅力のお宿です。客室は小ぢんまりしていながらも、手入れされていて清潔で快適。湖から少し離れているのでエメラルドブルー...ヘルシーな料理とフレッシュな温泉でデトックス@十津川温泉

  • HOTEL HOLIDAY HOME@京丹後市

    京都丹後鉄道・かぶと山駅から車で10分ほどのところ。久美浜湾に接する特徴的な鐘型の山・兜山(かぶとやま)の麓、かぶと山公園内に、その名の通り、自然の中で休暇を楽しむことのできるホテルがあります。ここは神戸を拠点にして、国内各地に33店舗(関連店舗含む)のセレクトショップ「Bshop」を展開する株式会社ビショップの運営するホテルです。緊急事態宣言の明けた7月、久しぶりに妻殿とちょっとリッチな休暇を楽しもうと、このホテルに宿泊することにしました。交通手段はレンタカーで、このホテルには温泉は無い。バスでもなければ温泉でもない(しかも一人旅でもない)という、ワタシのポリシーからはかなり遠ざかっているが、妻殿のリクエストなので仕方ない。兜山の外周道路からオートキャンプ場のほうに曲がると、数棟からなるこのホテルの建物が現れ...HOTELHOLIDAYHOME@京丹後市

  • 橋本屋旅館@湯村温泉

    JR山陰線・浜坂駅から路線バスで20分ほど、また大阪・神戸から高速バスで2時間ちょっとのところ。春来川の畔にある湯村温泉は、平安時代(848年)開湯という歴史ある山峡の湯治湯です。吉永さゆりが主演するNHKのドラマ「夢千代日記」で一気にその名を知られるようになったこの湯村温泉は、高温の噴出泉・荒湯を中心に、その周囲に飲食店やお土産物店も建ち並び、閑静ながらも宿泊客数の多い旅館街です。荒湯の直近にあるこの旅館は、いささか古びていて客室も狭いが、宿泊料金が格安で、しかも部屋の窓から荒湯や春木川の流れが一望の、抜群のロケーションを誇ります。旅館のお風呂には新鮮なお湯が満たされています。掛け流れている訳ではないが、温くなったり湯量が減ったときなど、必要に応じて集中配湯の新湯を足す方式。蛇口のコックをひねるとえげつない水...橋本屋旅館@湯村温泉

  • 豊岡市出石伝統的建造物群保存地区@出石

    山陰本線八鹿駅、江原駅および豊岡駅から全但バスでそれぞれ20分ほどのところ、豊岡市出石町は、旧出石藩の城下町。城下町として整備された町割が碁盤の目状で、美しい街並みが風情を残していることなどから、「但馬の小京都」と呼ばれています。有子山城の北麓に慶長9年(1604年)、外様大名小出吉英により出石城とその城下町が築かれ、江戸時代には仙石家の城下町となって発展しました。江戸時代三大お家騒動の仙石騒動は有名です。明治時代、出石城は廃城令によってその多くが取り壊されたが、堀、石垣などが現存、また隅櫓、登城門・登城橋などが復元されるとともに、お堀の一帯は公園として整備されて、観光客を集めるとともに、市民の憩いの場となっています。出石のアイコンとなっているのが日本最古の時計台とされる辰鼓楼です。当初は城主登城を知らせる太鼓...豊岡市出石伝統的建造物群保存地区@出石

  • 白猿の湯@俵山温泉

    サンデン交通バスで小月駅から70分、下関駅からは110分のところ。木屋川上流の山間部にある俵山温泉は、山口県を代表する温泉(「防長四湯」)のひとつで、1100年の歴史を持つ古くから湯治場です。温泉街にある40軒ほどの旅館は、そのほとんどが個人向けの小さな日本旅館で、歓楽街は一切ありません。この地の旅館は内湯を持たず、温泉は外湯に通うという古くからの湯治場のスタイルが今も残る希有な温泉地です。この「白猿の湯」は2004年にオープンした俵山の最新の温泉施設です。レストランや地元の物産店を備え、浴室も大きくて開放感があります。広い浴槽は加水なしの掛け流し。この施設の近くに自噴する「町の湯」が惜しげもなく使われています。この温泉はpH9.9というアルカリ性のため、ぬるっとした肌触りが特徴です。この施設では露天湯もあるが...白猿の湯@俵山温泉

  • 道後温泉本館@道後温泉

    ここはもう説明の必要もないですね。日本三古湯のひとつ、道後温泉を代表する共同浴場です。道後温泉のシンボル的存在、いや、日本の温泉を象徴する建物といってもいいでしょう。ここは戦前に建築された歴史ある建物(近代和風建築)で、国の重要文化財として指定されているとともに、共同浴場番付において、東の湯田中温泉大湯と並び西の横綱に番付けされています。また、この建物が宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』のモチーフとも言われています。さらに、ミシュランガイド(観光地)日本編において2つ星に選定されるとともに、経済産業省の「近代化産業遺産」に認定されています。この複合的に重なり合った建物の構造は、平面図でにわかに理解することは難しい。増築を重ねて現在の形になっているが、この形を保ちながら現代の保安基準に合わせるのは大変でしょう。...道後温泉本館@道後温泉

  • ガニ湯(カニ湯)@長湯温泉

    豊肥本線・豊後竹田駅から路線バスで40~50分ほどのところ。長湯温泉は奈良時代初期の『豊後国風土記』に記述が残る由緒ある温泉です。その温泉街の中心部、芹川の川原にある石組の露天風呂こそ長湯温泉のシンボル「ガニ湯」です。今でこそ人工の岩風呂ながら、昔は析出物から自然の露天風呂が形成されていたとのこと。川沿いにある露天風呂のため柵や囲いもなく、橋の下にある脱衣所で着替えて入ることになります。周辺の道路や旅館からまる見えなので、入るのにいささかの勇気が必要だが、開放感は抜群。なお女性は水着の着用が可能とのこと。訪れた時は真冬。オリーブ色のお湯に手を浸けてみるとかなり温く、入浴したら出るに出れなくなると思い、裸になるのは断念。手を浸けるだけにとどめました。現在は別の源泉からパイプで引いてきているとのこと。そのため炭酸は...ガニ湯(カニ湯)@長湯温泉

  • 長湯歴史温泉伝承館 万象の湯@長湯温泉

    豊肥本線・豊後竹田駅から路線バスで40~50分ほどのところ。長湯温泉は街の中央に流れる芹川に沿って旅館や共同場が点在するとともに、ところどころに飲泉所が整備されている閑静な温泉街です。この「万象の湯」は温泉の中心部より上流の位置、豊かな田園地帯にある入浴施設です。ここは以前は農協の米穀倉庫だったのだが、それを改造して造られた、ここでは比較的新しい施設のようです。広い浴室の中央に大きな浴槽が横たわっていて、その中に褐色のお湯が掛け流されています。ここのお湯は、長湯のほかのお湯より温度が高く、色も臭いも味も、それぞれが濃いように感じる。この浴槽の端っこに一人が入っていっぱいの小さな浴槽があり、ここには冷泉が底面から湧いています。お湯(お水?)はメインのお湯とは対照的に澄明で、金気臭とともに強力なシュワシュワ感。褐色...長湯歴史温泉伝承館万象の湯@長湯温泉

  • 丸長旅館@長湯温泉

    豊肥本線・豊後竹田駅から路線バスで40~50分ほどのところ。大分県竹田市直入町にある長湯温泉は、炭酸濃度、湧出量、温度から「日本一の炭酸泉」とされ、その効能から不便な立地にもかかわらず多くの宿泊客・湯治客が訪れています。長湯の温泉街を流れる芹川沿いには、ところどころに落ち着いた雰囲気の宿が点在しています。この丸長旅館は芹川沿い、長湯温泉の象徴といえる「ガニ湯」の対岸にある2階建ての和風旅館です。客室は6室の小ぢんまりした旅館ながら、長湯では大丸旅館と並ぶ老舗、創業90年余りとのこと。老舗とはいえ、最近になって全面的に建替えられていて、玄関から廊下、客室に至るまで上品な和風の内装になっています。エントランスの囲炉裏や生け花が飾られた玄関ロビーには、お香が焚かれていて実にいい雰囲気を醸しています。また、ご主人手ずか...丸長旅館@長湯温泉

  • 長湯温泉療養文化館 御前湯@長湯温泉

    豊肥本線・豊後竹田駅から路線バスで40~50分ほどのところ。長湯温泉は奈良時代初期の『豊後国風土記』に記述が残り、江戸時代には岡藩主中川家の御茶屋が建設されるなど、歴史ある温泉です。街の中央に流れる芹川に沿って旅館や共同場が点在するとともに、ところどころに飲泉所が整備されています。特に河原にある露天風呂の「ガニ湯」の周辺には、情緒ある和風旅館が建ち並ぶが、そこには歓楽的要素は一切ありません。長湯温泉は何と言ってもその泉質に特徴があります。そこここに湧きだす源泉の炭酸濃度、湧出量、温度が際立っていることから「日本一の炭酸泉」と言われています。この「長湯温泉療養文化館御前湯」は、長湯の温泉街の中心から芹川沿いに少し下流に下ったところにある、竹田市営の入浴施設です。ドイツ・バーデンバーデン州バード・クロツィンゲンと友...長湯温泉療養文化館御前湯@長湯温泉

  • 下ん湯@由布院温泉

    JR久大本線・由布院駅から温泉街の方向に延びる「由布見通り」や「湯の坪街道」には、しゃれた雑貨屋やレストランが並び、周辺には各種の美術館が点在するなど、由布院は今や軽井沢と並ぶほどの人気の観光地です。「湯の坪街道」の先にある金鱗湖は、周囲約400メートル、水深は約2メートルと、池と見紛う程のあまりにも小さいが湖。湖底から温泉と清水が湧き出す自然の産物で、温泉が成す透明な湖面が細かく波打ち、まさしく金鱗のような美しさを湛えています。この金鱗湖周辺にもさまざまな観光施設が立地するようになってきているが、メジャーな観光地にもかかわらず、昔ながらの共同浴場が存在しています。金鱗湖の畔に佇む茅葺屋根の小屋がこの「下ん湯」です。ここは地元の人たちが共同管理する浴場のひとつで、地元の人たちはすぐ近くの専用浴場を使い、ここは外...下ん湯@由布院温泉

  • 山荘天水@天ヶ瀬温泉

    JR九州の観光特急「ゆふいんの森」で久留米からは1時間足らず、大分からは1時間半のところ。大分県日田市、久大本線・天ケ瀬駅からすぐのところにある天ケ瀬温泉は、玖珠川沿いを中心に約20軒の旅館・民宿が営業しています。かつては河川敷を掘ればどこでも温泉が湧いたというこの温泉、別府温泉・湯布院温泉と並ぶ大分の三大温泉のひとつとされるものの、別府・湯布院と比しては、観光客も少なく、湯治場の雰囲気が漂う実に静かで落ち着いた温泉です。ここの温泉街から少し離れたところ、合楽川が玖珠川に交わる手前で、豪快に水しぶきを上げる桜滝のすぐ上の川面。ここに静かに構えている一軒宿がこの山荘天水です。ここは黒川温泉にある黒川荘の姉妹館で、黒川荘と同様に、自然な形に造営された植栽をはじめとする庭園の空間構成が見事です。黒光りする柱や梁が特徴...山荘天水@天ヶ瀬温泉

  • 民宿 すみ家

    JRきのくに線・紀伊田辺駅からバスで2時間ほど(龍神自動車)、JR新宮駅からは1時間ほど(熊野交通・奈良交通)。そして路線バスとしては日本一長距離の奈良交通・八木新宮特急バスで大和八木駅から5時間半!和歌山県田辺市本宮町にある川湯温泉は熊野川の支流・大塔川の川べりに中規模・小規模の旅館や共同浴場が軒を連ねています。ここは河原を掘ると温泉がポコポコと湧いてくるという、関西ではおそらくここだけの珍しい温泉で、エメラルド色の大塔川で温泉浴を兼ねて水遊びを楽しむこともできます。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に位置付けられた熊野古道一帯に位置し、熊野本宮大社や、最古の温泉のひとつの湯峰温泉にもほど近いため、熊野観光の拠点にもなっています。川湯では亀屋旅館に何度か宿泊しているが、今回初めて、今年の3月に脱サラ夫妻がそれ...民宿すみ家

  • 界 加賀(旧:白銀屋)@山代温泉

    加賀温泉駅からバスで20分ほどのところ、北陸で最大級の温泉・山代温泉です。北陸の温泉街で特徴的なのが、町の中心の「へそ」に当たる所に「総湯」と称する立派な共同湯があるのだが、この山代でも然り。この総湯の目の前にある「界加賀」は、経営不振に陥ったリゾート施設や旅館の再生で知られる星野リゾートが運営する宿で、以前は「白銀屋」という屋号で商っていた創業1624年というかなりの老舗。加賀藩主・前田利常公や北大路魯山人といった歴史を彩った人物にも所縁があり、本館建物は有形文化財にも登録されている格式高いお宿です。今回、ちょっと贅沢にこのお宿に泊まることに。チェックインを済ませて部屋に案内されました。玄関やラウンジや老舗ならではの風格とともに和風モダンなデザイン性が満ち溢れていますね。この旅館では「デザイナーズ加賀モダン」...界加賀(旧:白銀屋)@山代温泉

  • 古総湯@山代温泉

    大袈裟な言い方かもしれないが、温泉は生命を育むための地球が生み出した恵みです。この日本は温泉に恵まれた故、古来よりそこに生命が宿るとともに、動物や人が集まり、その源泉を中心に街を形成し、そして独自の温泉文化を創り出してきました。関西から特急サンダーバードで約2時間、そして加賀温泉駅からさらに路線バスで30分ほどのところ。1300年の歴史を誇る山代温泉は、加賀温泉郷の一角を占め、和倉、山中、片山津と並ぶ県下有数の温泉です。ここでは温泉街の真ん中に総湯と呼ばれる共同浴場が建ち、それを中心にして旅館や商店が立ち並ぶ「湯の曲輪」という街並みが形成されてきた様を目の当たりにすることができます。そしてここでは、多くの文人墨客を集める独自の文化を育んできました。大きな旅館が立ち並ぶなか、ところどころ雰囲気のいいお店や、和装の...古総湯@山代温泉

  • 汀邸 遠音近音(オチコチ)@鞆の浦温泉

    山陽本線・福山駅からトモテツバスで約30分、終点の鞆港BSでバスを降りると、そのあたりは雁木のある古い港と江戸時代の面影を残す建物が点在する鞆の浦です。鞆の浦は、沿岸航海が主流の時代には、潮流が変わるこの鞆の浦が瀬戸内海を横断する舟の拠点で、鞆港が潮待ちの港として賑わいました。そのため、ここには古い町並みが残り、1992年には都市景観100選に、2007年には美しい日本の歴史的風土100選に、2017年には「福山市鞆町伝統的建造物群保存地区」の名称で重要伝統的建造物群保存地区として選定されました。宮崎駿がここに滞在して「崖の上のポニョ」の着想を得たというのは有名な話だが、宮城道雄が光を失う前、目に焼き付いていた海の情景がこの鞆の浦で、そのイメージから生まれたのが箏曲『春の海』だったのはあまり知られていません。今...汀邸遠音近音(オチコチ)@鞆の浦温泉

  • 「guntû」@瀬戸内海

    「guntû(ガンツウ)」は、「せとうちに浮かぶ小さな宿」をコンセプトに、中四国の瀬戸内海沿岸における景勝地を錨泊しながら周遊する宿泊型の客船です。尾道市にあるベラビスタマリーナを母港として2017年10月17日に就航しました。体は全長:81.2m・全幅:13.75m・総トン数:3,200t。船のデザインは建築家の堀部安嗣氏で、屋根瓦のある瀬戸内の風景に溶け込むような三角屋根と、海の色にあわせて変化するシルバーの船体が特徴です。客室は4タイプで19部屋、乗客数は最大38名。世界遺産の宮島やモダンアートで知られる直島など、瀬戸内海を巡るさまざまな航路を2泊3日、または3泊4日をかけて10ノットの巡航速度で周遊します。今回、妻殿と一生の思い出に残る旅を…ということで、この「guntû」に乗船してみることにしました。...「guntû」@瀬戸内海

  • みくりが池温泉@地獄谷温泉

    立山黒部アルペンルートの最高峰、富山側からは富山地鉄、立山ケーブルカー、立山高原バスを乗りついでたどり着く室堂駅。ここは駅とされるようにトロリーバスの終着駅です。トロリーバスは正式には無軌条電車ということで、一応鉄道の分類に入るんですね。なのでここは日本一高いところにある駅といえます。室堂駅から10分ほど歩いたところ、みくりが池の傍の地獄谷を見下ろす位置に建っているのがみくりが池温泉です。「みくりが池温泉」というのは温泉名ではなく、この名称は旅館を含む温泉施設自体を指しています。源泉は日本最高所の源泉地帯(標高2,300m)である地獄谷温泉で、ここからの引き湯。とはいえ、地獄谷温泉自体は火山性ガスの危険があるため温泉施設を設営できないので、ここが地獄谷温泉といっても間違いではないでしょう。看板に記されているよう...みくりが池温泉@地獄谷温泉

  • 名剣温泉旅館@名剣温泉

    宇奈月から黒部峡谷鉄道のトロッコに揺られること1時間20分。終点の欅平駅を降り、黒部川の支流に沿って15分ほど歩いたところにある渓谷の一軒宿です。日本秘湯を守る会の提灯が揺れているこの旅館は、黒部峡谷温泉郷を代表する名湯です。日本秘湯を守る会の会員旅館には「どこが秘湯やねん」っとツッコミたくなるような街中の旅館もあるが、ここは掛け値なし。紛れもない秘湯です。帳場で荷物を預かってもらい、早速お風呂へ。ここでも山肌にへばり付いた、建築足場みたいな通路を通って待望の秘湯へ。葦簾に囲われているのがこの旅館の露天風呂です。硫黄の臭いが実に芳しい露天風呂では、やや白濁したお湯が掛け流されています。源泉は上流の祖母谷温泉からの引湯で、ここに至るまでに湯温は約80℃まで下がっているものの、それでも熱いので加水は致し方ないところ...名剣温泉旅館@名剣温泉

  • 湯元榊原館@榊原温泉

    大阪から近鉄特急で1時間少しのところ、榊原温泉口駅には榊原温泉の各旅館の送迎バスが集まってきています。ここから10分ほど送迎バスに揺られると、のどかな田園地帯に小さな温泉街が現れます。榊原温泉は、七栗の湯とも言われ、「枕草子」第117段に「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」とうたわれている「三名泉」のひとつです。なにぶん山の中のこと、この温泉街には歓楽的要素は一切ありません。ここは平安時代には既に湯治場が形成され、江戸時代には伊勢参詣客が神社の参拝前にこの七栗の湯で斎戒沐浴するのがしきたりとなり、垢離場として大いに賑わったと言われています。そんな歴史ある小さな温泉街の中に、巨大な建物による威容を誇っているのが、この温泉の湯元である「湯元榊原館」です。榊原温泉では最大規模の全56室、2019年で創業100周年...湯元榊原館@榊原温泉

  • 木屋旅館@三朝温泉

    JR山陰本線・倉吉駅より、日ノ丸バスで20~25分ぐらいのところ。三朝温泉は平安時代末期の1164年に発見されたという歴史ある温泉で、2017年現在、年間入湯客数は鳥取県内では皆生温泉に次ぐ2位とされる著名な温泉地です。三朝温泉の特徴は何と言ってもその泉質にあります。ラジウム・ラドンが含まれる世界でも有数の放射能泉だからです。そのため、温泉療法を実施する病院や研究施設も立地するほか、長期滞在者向けの旅館や自炊宿も見られる「現代湯治」の顔も見せています。三徳川に架かる三朝橋周辺の両岸には大規模な旅館が立ち並ぶいっぽう、石畳が敷かれた温泉本通りには、小規模な旅館や飲食店、古美術店、スナック、土産物屋、射的場などが並んでおり、温泉情緒を漂わせています。この木屋旅館は温泉本通りにある、三朝では小規模は部類の老舗旅館です...木屋旅館@三朝温泉

  • ゆかむり温泉@岩井温泉

    山陰本線・岩美駅より日交バスで10分程のところ、1300年の歴史があるとされる岩井温泉は、平安時代の「八古湯」の一つに数えられる歴史ある温泉です。この温泉街のメインストリートは旧国道9号線。今はバイパスの開通によって、この道を通り抜ける車も少ないし、歩く人もほとんどいません。かといって決してゴーストタウンではなく、人の息遣いは感じられるまさしく閑静な温泉地。3軒しかない旅館はそれぞれが老舗で、実に落ち着いた佇まいが魅力的です。この町の中心に、建て替えられて真新しい共同湯があります。湯に浸かりながら柄杓で温泉を頭からかぶるこの温泉の奇習「ゆかむり」に因んで「ゆかむり温泉」と名付けられています。館内は新しい施設らしくバリアフリー化され、清掃も行き届いていて気持ちいい。ゆかむり温泉HPより丸いやや深い浴槽に透明のお湯...ゆかむり温泉@岩井温泉

  • 岩井屋@岩井温泉

    山陰本線・岩美駅より日交バスで10分程のところ、1300年の歴史があるとされる岩井温泉は、平安時代の「八古湯」の一つに数えられる歴史ある温泉です。江戸時代半ばには16軒の旅籠が並び、藩主専用のものも含めて8箇所の温泉がありました。山陰と京都を結ぶ街道の沿いにあるため、温泉としてだけでなく、街道の宿場町としても栄えたようです。明治末期に鉄道が通じると京阪神方面からの観光客が訪れるようになったが、鉄道ルートから外れていたため、大正時代に最寄り駅から軽便鉄道を敷設して客を運んだが、戦局の悪化により休止、その後再開されることはなく廃線となりました。岩井温泉を有名にしたのは、「湯かむり」という独特の入浴法が伝わっていることです。これは湯治の際に手ぬぐいを頭に被り、専用の柄杓で湯を叩きながら「湯かむり唄」を吟じながら頭に湯...岩井屋@岩井温泉

  • 孫九郎(温泉)@福地温泉

    JR・高山駅から濃飛バスで1時間と10分ほどのところ。奥飛騨温泉郷のひとつに数えられる福地温泉は、標高が1000メートルに達する高地にある11軒の旅館・民宿からなる静かな温泉地です。ここは平安時代には村上天皇が湯治に訪れていたという入湯伝説が残るものの、温泉街自体は昭和に入ってから形成された比較的新しい温泉街。山間の秘湯ながら、高山駅から1時間に1本毎に平湯・新穂高を結ぶ路線バスが通っているので、アクセスは良好です。しかし福地温泉口のバス停で降車すると辺りには何もなく、山の中置き去りにされた気分で不安になります。アイスバーン状の道をツルツル滑りながらようやく福地温泉を代表する老舗旅館「孫九郎」にたどり着きました。適度な広さを持つ客室の窓からは白銀の世界が広がっています。取るものも取りあえず、冷えた体を温めるため...孫九郎(温泉)@福地温泉

  • 湯の花ふわり湯元館@平湯温泉(奥飛騨温泉郷)

    JR・高山駅から濃飛バスで1時間ほどのところ。平湯温泉は海抜1,250mの高地にある奥飛騨温泉郷で最大の温泉街です。宿泊することにした「湯の花ふわり湯元館」は、大きな旅館が建ち並ぶ中心街から少し離れたところ、アカンダナ駐車場へ向かう旧国道に面したところにある旅館です。旅館に近づくにつれ、硫黄の香りがぷんぷん漂ってくる…旅館の目の前に源泉がありました。匂いの発生源はこれですね。今回、「山の中の温泉でのんびり~節約プラン」という、廉価版で宿泊することにしたので、部屋はトイレつきではあるが6畳間。やや狭いかな。また、この旅館の立地では、ほぼどの部屋からでも景色は大したことありません。食事はお食事処の半個室でいただくことになるので、この部屋は寝るだけ。文句ないですね。湯の花ふわり湯元館日本最大級のグルメサイト『食べログ...湯の花ふわり湯元館@平湯温泉(奥飛騨温泉郷)

  • 平湯の湯(平湯民俗館)@平湯温泉(奥飛騨温泉郷)

    乗鞍の山懐に抱かれた平湯温泉は海抜1,250m。平湯・新平湯・福地・栃尾・新穂高などから形成される奥飛騨温泉郷のなかでいちばんの歴史を持ち大きな旅館街です。以前は山間の鄙びた温泉地だったのだが、安房トンネルの開通で松本方面からのアクセスが大きく改善、東京方面からの観光客が一気に増加しました。さらに、上高地や乗鞍のマイカー規制が実施されたことにより、この平湯の駐車場に車を置いて、シャトルバスに乗るという観光パターンが定着し、たったひとつのトンネルの開通で秘湯から山岳観光の大拠点へと大きく変貌しました。平湯温泉地内には約40もの井戸・源泉があり、全部あわせて毎分13,000リットルという膨大な湯量を誇るとともに、源泉ごとに微妙に異なる泉質を楽しむことのできる、温泉好きにはたまらない温泉地ですね。この平湯の温泉街から...平湯の湯(平湯民俗館)@平湯温泉(奥飛騨温泉郷)

  • 奥澤旅館@七釜温泉(浜坂温泉郷)

    七釜温泉(しちかまおんせん)は兵庫県北部の新温泉町、カニで有名な浜坂から少し内陸に入った岸田川畔にある鄙びた温泉地。温泉の発見は1955年というから、比較的新しい温泉です。この温泉街には大旅館は存在せず、個人経営の旅館が数軒ある程度。場所が場所だけに冬場はカニ目当てのお客さんで賑わうそうなのだが、訪れた時ははシーズンオフ。温泉街は閑散としていて、この旅館も貸し切り状態でした。カニのシーズンオフとはいえ、漁場に恵まれたこの地域のこと。新鮮な魚介類は事欠きません。奥澤旅館(料理)@七釜温泉-バスde温泉七釜では源泉の温度がちょうどいいので、ほとんどの旅館が加温も加水もない源泉掛け流しだそうで、もちろんこの旅館も同様。小規模のお宿なので浴室もさほど大きくなく、浴槽もやや小さめだが、浴槽の水面下に湯口があって、そこから...奥澤旅館@七釜温泉(浜坂温泉郷)

  • ゑびすや@木津温泉

    京都丹後鉄道・夕日ヶ浦木津温泉駅からすぐのところ、木津温泉(きつおんせん)は京都府内でももっとも古い温泉です。今から1250年ほど昔、天平の飢饉で疫病が発生したとき、日本各地に開湯伝説を残している行基が人々にこの地に湧くお湯に浸かるよう説き、そのおかげで疫病の難から救われたといい伝えられています。ここからそう遠くない場所、海岸近くにある夕日ヶ浦温泉は、その眺望とカニで人気のため、大規模な旅館が数件立っているのに比べ、この木津温泉には旅館が4軒しかありません。ここはそのひとつの老舗です。松本清張が長期に投宿し、「Dの複合」を執筆したことでも知られています。新館にある大浴場には澄明なお湯が掛け流されています。匂いも味も感じられない淡白な浴感だが、アルカリ泉らしいしっとりとした肌触りが感じられます。源泉温度が高くない...ゑびすや@木津温泉

  • 七つの外湯めぐり@城崎温泉

    コウノトリが傷を癒していた事により発見されたとの伝説がある城崎温泉は、1300年の歴史をもつ「海内第一泉(かいだいだいいちせん)」の誉れ高き温泉で、現在も有馬温泉、湯村温泉とともに兵庫県を代表する温泉です。JR山陰線・城崎温泉駅の辺りから大谿川沿いに7つの外湯をはじめ、木造の古い旅館や商店が建ち並ぶ温泉街を形成し、川べりにそよぐ柳が独特の風情を造り上げています。城崎温泉はすでに江戸時代から賑わいを見せており、近郊の藩主や藩士が多数訪れており、また、幕末に桂小五郎が新選組に追われて城崎温泉に逃げてきたこともあったとのこと。さらに明治以後、文人墨客に愛され、『城の崎にて』を書いた志賀直哉、作家・有島武郎をはじめとする多数の文豪が来訪。最近では元兵庫県議会議員の野々村竜太郎氏がたびたび視察?に訪れたことでも有名になり...七つの外湯めぐり@城崎温泉

  • 忘れの里 雅叙苑@妙見温泉

    鹿児島空港の東側、天降川の畔にある妙見温泉、ここでは川沿いを掘削すると火山性の炭酸水素塩泉が自噴するという、豊富な源泉に恵まれた温泉地です。この「雅叙苑」は古民家を移設した田舎情緒溢れる温泉旅館で、メディアの露出も多い、予約困難な有名旅館です。敷地内に入ると標識があって、ここでは人や車より鶏の通行が優先されるとのこと、気分を盛り上げますね。この旅館の客室は全10室。そのうち8室が露天風呂付きになっていて、スタンダードな部屋でも二間続きで20畳ぐらいの広さをもっています。客室、お風呂、食堂、ロビーなどが、それぞれ独立した建屋になっています。ここの一般浴場「建湯」は、一枚岩をくり貫いた浴槽が特徴、岩の手触りがいいですね。お湯はやや白濁した炭酸水素塩泉で、舐めてみると長湯温泉ほどではないがかなりの金気臭が感じられる。...忘れの里雅叙苑@妙見温泉

  • 山川天然砂むし温泉「砂湯里」@指宿温泉郷(伏目温泉)

    指宿駅から開聞岳に向かうバスで20分ぐらいのところ、伏目口BS近くにある温泉です。日本最南端の鉄道駅として有名な西大山駅を使うことも可能だが、かなり歩くことになるのでバスの方が賢明です。火山地形の海岸に向かって崖を降りる急な坂道を進んで行き、眼前に恐ろしく尖った竹山、後ろに美しいコニーデの開聞岳(曇っててその裾しか見えなかったが…)を眺めながら防波堤沿いを200mぐらい歩いたところ。温泉の蒸気がもくもく立ち上っているからすぐ判りました。コンクリート造りの質素な建物が山川天然砂むし温泉の本館です。温泉と行ってもここは指宿。砂蒸し温泉です。まず、受付で入浴料(800円)を支払い、浴衣を借り受けます。脱衣所で素っ裸になって借りた浴衣を纏い、タオルを持って外へ。砂場でタオルを被り、タオルの両端を口で噛んで砂の上に横たわ...山川天然砂むし温泉「砂湯里」@指宿温泉郷(伏目温泉)

  • 上大坊@有馬温泉

    有馬温泉のバスターミナルから、この温泉街のメインストリート(といっても路地みたいな狭さですが…)を少し上ったところに小さいながらも風格の漂う有馬の老舗旅館、上大坊があります。ここ有馬で「坊」のつく旅館が多いのは、もともと宿坊だった名残。なので、坊を名乗る旅館はたいがい老舗です。今回、ここのお湯にじっくり浸かっていたくて、近くながら宿泊してみることにしました。案内された客室は6畳間。トイレはあるものの和式なのでやや不満。でもまあ、この有馬で素泊まりで一人当たり8,000円を切るんだから文句はないか。さっそく温泉へ。脱衣所から階段を降りていく構造だが、なんか廃墟に侵入していくような感じ…あちこちの温泉に入って修行を積んでいる身には、これは良泉の予感。浴室に入ると、強烈な金気臭が襲ってきます。意外に広い浴室の中には澄...上大坊@有馬温泉

  • 御前湯@有福温泉

    山陰本線・江津駅より石見交通バス有福線で30分ほど、およそ1300年前の開湯以後、湯治場として栄えた有福温泉は、石段が入り組む山峡の斜面に旅館や民家、共同湯が建ち並ぶその景観から「山陰の伊香保」とも呼ばれています。実に鄙びた、時が止まったかのようなこの温泉街には、9軒の小規模な旅館とともに、3箇所の共同浴場があります。そのうちのひとつ、斜面の上方に、小さな温泉街に似合わぬほどの立派な建物が、この温泉のアイコンと言っていい有福を代表する共同湯、御前湯です。実にレトロなこの共同湯が建てられたのは昭和初期とのことで、今でこそひっそり佇んでいるが、建設当時はかなり賑わっていたとのことです。番台で300円を支払って中に入るのだが、この番台もレトロだ。じっと時代を見つめ続けてきた矍鑠とした存在感がありますね。浴室に入ってみ...御前湯@有福温泉

  • 薬師湯@温泉津温泉

    山陰本線・温泉津駅から太田市生活バス温泉津線で5分ほど。鄙びた日本旅館が建ち並ぶ温泉津温泉には「元湯泉薬湯」と「薬師湯」の2軒の湯元が存在し、それぞれ泉質が異なります。「薬師湯」は明治時代の浜田地震によって新たに湧出したため、「新湯」あるいは「震湯」とも呼ばれています。こちらの建物は昭和初期の建築で、2階建てのレトロモダンな造りです。浴室の真ん中に、あまり大きくない楕円形の浴槽が掘られていて、そこに褐色のお湯がコンコンと掛け流されています。湯口の形状はナマズを模していて、この温泉の由来を表しているのが面白い。自噴湧出のお湯は湧出時こそ透明だが湯船で淡茶褐色に変化するそう。強烈な金気臭で、舐めてみるとかなり塩辛い。浴槽の縁には析出物がこびりついていて、この温泉の濃厚さを物語っています。この建物の上階は休憩所になっ...薬師湯@温泉津温泉

  • 元湯泉薬湯@温泉津温泉

    山陰本線・温泉津駅から太田市生活バス温泉津線で5分ほど。山陰の古湯・温泉津温泉は鄙びた日本旅館が建ち並ぶ、歓楽街など一切見られない静かな温泉地です。開湯は古く1300年前。戦国時代や江戸時代には石見銀山から産出される銀の積出港にもなったことから、大いに栄えた宿場町でもありました。その町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されているとともに、銀を積みだしていた港は「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として世界遺産に登録されています。温泉津には2箇所の異なる源泉があり、それぞれに共同浴場があります。それらの源泉は旅館へ分湯する程の湯量がないので、旅館内に内湯を造らず、宿泊客は共同浴場に通うという昔ながらの湯治場のスタイルを維持しています。この元湯泉薬湯は開湯以来の源泉を連綿と保ち続けている温泉津温泉を代表す...元湯泉薬湯@温泉津温泉

  • 皐月湯@有福温泉

    現在の有福温泉は、観光客も多いわけでもなく、潰れたスナックやみやげ物屋が寂寥感をいっそう増幅させます。そんなひっそりとした温泉街で、夕方になるとひときわ賑わうのがここ皐月湯です。レトロな建物で一部愛好家に人気の御前湯とは異なり、坂の下方、民家に近い場所にあるこちらのほうが地元の方に人気のようです。有福温泉にはなんと13箇所もの源泉があり、各共同湯もそれぞれ独自の源泉で、この皐月湯も当然ながら自家源泉。無味無臭の、しっとりとした浴感は有福温泉ならではのものです。有福の温泉効能表示にはリウマチや通風などと並んで原爆症の記載があります。また、老朽化により2013年に閉所するまで、この温泉街の一角に原爆被爆者有福温泉療養研究所もあり、46年間で83万7千人が利用したとのこと。広島に近いからでしょうね。戦争があった歴史の...皐月湯@有福温泉

  • 洞川温泉センター@洞川温泉

    洞川は大峰講の宿場としての歴史は古く、その起源は役小角に従った後鬼の末裔によって起こされたと伝えられています。修験道の行者たちの宿場として修行に赴く前泊に、また世俗に戻るためのいわばリハビリ施設として、今日まで栄えてきました。温泉は近年になってボーリングで掘り当ててもので、その歴史は浅いものの、「ごろごろ水」と呼ばれる名水の里として、また、大峰山秘伝の胃腸薬「陀羅尼助丸」の生産地として知られていますね。奈良交通・洞川温泉BSのほど近く、この町の入り口付近にある村営の日帰り入浴施設です。ここは割合新しい施設で、名産の吉野杉を多用した、木造建物の良さを感じさせる作りになっています。浴場は内風呂と露天それぞれひとつずつの浴槽で、至ってシンプル。内風呂は高野槙の感触が優しい大きな浴槽だが、一部ジェット風呂になっています...洞川温泉センター@洞川温泉

  • 別府・明礬温泉と鉄輪温泉@別府八湯

    温泉の源泉数・湧出量ともに日本一を誇る大分県は、「おんせん県」と自称するほど温泉を大切にしている地域です。この「おんせん県」の代表的な温園地は別府温泉であることは間違いありません。一口に別府温泉というものの、市内にはおのおの泉質や雰囲気を異にした温泉が数百もあり、大まかに8箇所の温泉郷として分類し、これらを総称して別府八湯と呼んでいます。この中で、急傾斜の地熱地帯に石垣が築かれて湯の花小屋が建ち並ぶ明礬温泉と、貸間旅館が建ち並び、いまだに湯治の雰囲気を残し、随所から湯けむりの立ち上る景観は、「別府の湯けむり・温泉地景観」の名称で国の重要文化的景観として選定されています。別府市街と明礬温泉との中間ぐらいのところに位置する鉄輪温泉は、別府温泉などと同様、単純泉、食塩泉、炭酸鉄泉など多彩な泉質の温泉が湧き出しています...別府・明礬温泉と鉄輪温泉@別府八湯

  • 渋の湯@鉄輪温泉(別府八湯)

    日豊本線・別府駅から亀の井バスで鉄輪温泉BSで10分ほど、別府八湯のひとつ、鉄輪温泉は、今なお湯治場の面影を濃く残し、として残り、路地を挟んで古い宿泊施設が旅館や貸間が建ち並ぶレトロで情緒豊かな温泉街です。国内最大の源泉の数を誇る別府ではあるが、その大半が鉄輪に集中し、地上に吹き上げる高温の蒸気は「湯けむり」となって、温泉場らしい雰囲気を醸し出しています。ここにももちろん共同湯があります。メインストリートのいでゆ坂ににあるこの「渋の湯」地域の人たちの日常使いの温泉であるとともに、一遍上人が開設したと言われる歴史ある鉄輪の代表的な共同湯です。入浴料としては無料だが、観光客は100円のロッカーを使用して運営に協力することになっています。早速服を脱いでお湯をいただくことにするが、竹瓦温泉で間違って300円を入れてしま...渋の湯@鉄輪温泉(別府八湯)

  • 湯屋えびす@明礬温泉(別府八湯)

    別府市街から北西方向の山の中腹に広がる明礬温泉は、地面のあちこちから湯けむりの上がる、まさに地球が生きていることを感じさせる温泉です。ここは明礬の旅館街とは少し離れた幹線道路沿いにある、えびすや旅館の運営する日帰り施設です。最近あちこちで出現している日帰り温泉施設と同様、環境デザインに力を入れており、日替わりで男女が入れ替わる温泉にそれぞれ「風と歩く石畳」とか「石の小道と癒しの洞窟」とか、キャッチーな名前がついていて、いささかむず痒い。しかも入浴料も1,000円と、今回の最高値。今日の男風呂は「風と歩く石畳」です。広大な露天には明礬独特の青みがかった美しいお湯が満たされていて、TVやガイドブックの取材には絶好のロケーション。確かに硫黄泉独特の匂いと浴感があり、温泉としての質は悪くはないと思うんだが、なんでだろ?...湯屋えびす@明礬温泉(別府八湯)

  • 鶴寿泉@明礬温泉(別府八湯)

    別府市街から少し離れた伽藍岳中腹の標高400mの所、別府八湯のひとつの明礬温泉はその名の通り江戸時代から明礬が採取されてきた山の温泉街です。湯けむりの立ち込める急傾斜の地熱地帯に石垣が築かれ、そこに湯の花小屋が建ち並ぶ明礬温泉の景観は、鉄輪温泉とともに「別府の湯けむり・温泉地景観」の名称で国の重要文化的景観として選定されています。高速道路の巨大な橋の袂にある明礬温泉BS付近が明礬温泉の導入部。ここから坂道を登ってゆき、数軒の温泉旅館の奥のところに地元の共同浴場、鶴寿泉があります。入浴は無料だが入り口の仏さんにお賽銭を入れることになっているようです。中に入ると、5人程でいっぱいいっぱいの狭い湯船に、先客がぎっしり。二人ほどが上がるのを待って入浴してみるが、あれ?案外温いな。先客が埋め過ぎたのでしょうか。大勢が入っ...鶴寿泉@明礬温泉(別府八湯)

  • 浜田温泉@亀川温泉(別府八湯)

    日豊本線・亀川駅近くの海沿い、別府八湯のひとつの亀川温泉は、大正時代に開院した海軍病院(現・国立病院機構別府医療センター)を中心に発展した温泉街です。亀川駅からすぐのところの旧街道沿い、数軒の旅館が無ければのごく普通の住宅街と思うようなところの真ん中に、市営の共同浴場・浜田温泉があります。唐破風の立派な建物は新しく再建されたもので、エントランスのところにはスロープが設けられ、公立の温泉らしくバリアフリー化されています。入浴料はここも100円。例によって脱衣所と一体の温泉には僅かに褐色のお湯が満たされています。ほのかに塩味が感じられる塩化物泉なので、冬場にはよく温まりそうだが、温泉をハシゴしている身にはガンガン堪えます。新しい施設の割には浴室がそれほど広く作られておらず、コンパクトにまとまっているので、空いている...浜田温泉@亀川温泉(別府八湯)

  • 浜脇温泉@浜脇温泉(別府八湯)

    JR東別府駅からすぐ近く、別府八湯のひとつの浜脇温泉は、今は再開発で団地然としたところとなっているものの、じつは別府八湯の中でも最も古い温泉地です。1928年(昭和3年)に鉄筋コンクリートの洋風建築、浜脇温泉・浜脇高等温泉が建てられ、賑わいを見せていたが、老朽化により取り壊され、旧浜脇温泉跡地とその周辺を再開発した一画に、近代的な施設として再生されています。現在の温泉前の広場には、タイルで建物の間取りが再現され、広場の入り口には旧浜脇温泉の建物入り口のアーチが復元されるなど、旧温泉の面影を残しているが、現温泉の入口はいかにも地域のコミュニティーセンターで、殺風景なことこの上ない。ここも別府のスタンダード、脱衣所と浴室の仕切りがないタイプで、竹瓦温泉と同様、温泉が半地下構造になっています。そして、手入れの行き届い...浜脇温泉@浜脇温泉(別府八湯)

  • 別府温泉@別府八湯

    別府温泉は、広義では別府市内にあるそれぞれ特徴を持ついわゆる別府八湯とされる温泉群をいいます。しかしそれとは別に、海に近い平地の部分、JR別府駅周辺の賑やかで数多くの旅館や飲食店が立ち並び市街地にある温泉に限定される場合があります。ここでいう別府温泉は、その狭義の温泉街です。ここは、江戸時代の温泉番付にも登場する古く名泉とされてきた温泉地で、市内中心部を流れる流川の川沿いにいくつもの温泉が湧き出し、狭い地域に単純泉、食塩泉、重曹泉、重炭酸土類泉など多数の温泉が湧いています。ここには旅館だけでなく、住民のための共同温泉も多数存在し、ここは観光客にも廉価で開放されています。その代表格が入母屋破風の外観を持つ別府市営の「竹瓦温泉」です。竹瓦温泉@別府温泉(別府温泉郷)-バスde温泉この竹瓦温泉と、その間近の商店街にあ...別府温泉@別府八湯

  • ホテルニューツルタ@別府温泉(別府八湯)

    亀の井バス、大分交通バス・別府北浜BS近くにあるホテルです。温泉巡りで別府を訪れた際、朝食付き洋室のプランで宿泊利用しました。温泉旅らしくはないが、一人旅には気兼ねが要らないので丁度いい。このホテルを選んだのは、ウェブサイトに温泉カルテを掲示していたからです。このカルテ、泉源だけでなく、浴槽の泉質データをも表記していて、かなり明瞭な情報開示で、よほど温泉に自信があるのだと推察できたからです。ホテルの大浴場「二條泉」は最上階にあります。他のホテルに邪魔されているものの微妙にオーシャンビューです。ただし、聞こえてくるのは潮騒ではなく、ホテルと海との間を遮る国道10号線の車の騒音です。一般的にホテルの最上階にある展望温泉は、ポンプで温泉をくみ上げる必要があるので、管理が容易な循環濾過式を行っているのが大多数なので注意...ホテルニューツルタ@別府温泉(別府八湯)

  • 駅前高等温泉@別府温泉(別府八湯)

    JR日豊線・別府駅からすぐ近く、その名のとおり駅前にある「駅前高等温泉」は地域の人達が管理する町営の温泉で、大正13年建造の洋館建てが印象的な共同湯です。で、なにが高等かというと、ここでは入浴料が100円の並湯と300円(当時)の高等湯があるとのこと。300円で高いとは…別府では100円のところが多いので300円は高い部類になります。それにしても別府では温泉のインフレで感覚がマヒしてしまいます。せっかくなので高等湯を選びました。脱衣所から掘り下げ式の浴室へ階段で降りていくと、それほど大きくない浴槽に清澄なお湯が満たされています。泉質は単純泉なので柔らかくてあっさりした肌触りです。この浴槽の手前、脱衣所の真下にももうひとつの浴槽があり、こちらはぬる湯になっていています。別府の温泉巡りをして少々湯あたり気味の体には...駅前高等温泉@別府温泉(別府八湯)

  • 竹瓦温泉@別府温泉(別府温泉郷)

    別府温泉は、広義では別府市内にあるそれぞれ特徴を持ついわゆる別府八湯とされる温泉群をいいます。しかしそれとは別に、海に近い平地の部分、JR別府駅周辺の賑やかで数多くの旅館や飲食店が立ち並び市街地にある温泉に限定される場合があります。ここでいう別府温泉は、その狭義の温泉街です。ここは、江戸時代の温泉番付にも登場する古く名泉とされてきた温泉地で、市内中心部を流れる流川の川沿いにいくつもの温泉が湧き出し、狭い地域に単純泉、食塩泉、重曹泉、重炭酸土類泉など多数の温泉が湧いています。ここには旅館だけでなく、住民のための共同温泉も多数存在し、ここは観光客にも廉価で開放されています。その代表格が入母屋破風の外観を持つ別府市営の「竹瓦温泉」です。別府を訪れたからにはここは外せない。初めてここを訪れたとき、写真のイメージからの想...竹瓦温泉@別府温泉(別府温泉郷)

  • 湯元山荘@湯の口温泉

    JR紀勢本線・熊野市駅または阿田和駅から熊野市・御浜町広域バスで終点の瀞流荘BSまで乗り、そこから鉱山鉄道の廃線跡を活用した鉱山トロッコ電車で揺られること約10分。谷間の渓流沿いに鄙びた湯治宿のような建物が現れます。三重県熊野市の旧紀和町にあった紀州鉱山の跡地にあるこの温泉は、開湯は約700年前、後醍醐天皇の指示でこの周辺の金山を開発した際に発見されたとされます。その後、鉱山開発により温泉が一度は枯れてしまったが、1978年の鉱山の閉山後、ボーリング調査により地下1300mに源泉を発見し、1979年に湯ノ口温泉は復活しました。この湯元山荘は小川の流れる谷あいに造られた小規模の建物で、山小屋のような簡素な造りで宿泊室もバンガロー程度。湯治もできるよう自炊設備も備えています。浴場は内湯と清流の畔の露天からなり、温泉...湯元山荘@湯の口温泉

  • 新湯共同浴場@雲仙

    島原鉄道バス、長崎県営バス・雲仙お山の情報館BSからすぐ近く、宮崎旅館や九州ホテルなど、由緒ある高級ホテルや旅館の並びにひっそり存在する地元の共同湯です。小さな民家のような建物の入り口にある自動券売機で1回100円の入湯券を買って中に入ります。基本、ここは無人のようです。石張りの浴室に長方形の湯船があり、白濁したお湯が満たされています。温泉はすぐ近くの地獄から引いているらしく、少し硫化水素臭があるものの、浴感は意外にマイルド。舐めてみたら酸っぱいので、火山性らしくやはり酸性のお湯のようです。石鹸やボディーソープの類は置いていないが、あったとしても意味を成さないですね。運よく他にに入浴客がいないので、この自己主張たっぷりの名湯をひとり占め!地元・関西にはこんな火山性の温泉が皆無なのでテンション上がります。やはり遠...新湯共同浴場@雲仙

  • 小地獄温泉館@雲仙

    九州の代表的な避暑地であるとともに温泉街でもある雲仙の中心からやや離れたところ。島原鉄道バス・小地獄BSの近くの小さい旅館が点在する、いわば奥座敷のようなところにある共同湯です。浴室には石張りのかなり大きな浴槽が設置され、建物のすぐ上の敷地からの源泉そのままで温度を下げた乳白色のお湯が掛け流されています。よく見ると細かい気泡が立っている。それによって白く見えるんですね。無味で匂いの薄いお湯は、やや温めでシルキーな感触。実に柔らかいお湯です。露天風呂こそないが、手作りの軽食もいただくことができる休憩所もある。ここは共同湯というよりは、ちょっとした日帰り施設ですね。訪れたのは平日の午前中だったのに、絶え間なく入浴客が訪れています。かなりの人気施設です。・場所:島原鉄道バス・小地獄BS・泉質:単純硫黄温泉90℃・訪問...小地獄温泉館@雲仙

  • 湯の里共同浴場@雲仙

    島原鉄道バス、長崎県営バス・雲仙BSのすぐ近く、温泉街から少し入った、住宅や個人商店が入り組んだ、古湯地区の一角にある共同浴場です。ここは雲仙に3箇所ある地元の共同浴場のうちの最も古く、そしていちばん地元に密着した浴場。訪れたときも地元のオヤジさんたちが軒先で寛いでおられました。浴室の中央にある小判型の浴槽は10人足らずが入れる程度の大きさ。やや深めの浴槽には乳白色のお湯が掛け流されています。よく見ると少し青みがかっても見えるのはアルミニウム、いわゆる明礬が含まれる所為でしょうか。よく見ると湯の花が大量に待っています。匂いはやや硫化水素臭を感じるが、この辺り一帯がこの匂いで包まれているので、麻痺してしまってよく判りません。舐めてみると独特の金気臭と酸味が感じられます。浸かっているうちに地中の成分が沁みてくるよう...湯の里共同浴場@雲仙

  • 旅館國崎@小浜温泉

    近くに雲仙というブランド温泉があるので陰に隠れてしまっているが、この小浜温泉も中規模の旅館が建ち並び、小さいながらも繁華街もある。なかなか立派な温泉街です。小浜市街中心部より南側、長崎県営バス、島原鉄道・雲仙登山口BSから少し歩いたところにある「旅館國崎」は、小規模ではあるが、この界隈では老舗の旅館です。「日本秘湯の会」の提灯を誇らしげにぶら下げているエントランスからは風格が感じられ、帳場の周りは古風ながら洗練されたインテリアに飾り付けられ、高級感が漂います。一般浴室はそれほど広くない、ごく普通のお風呂だが、中のお湯はもちろんジャブジャブ掛け流している新鮮な塩化物泉です。この小浜温泉は湧出量が豊富で、しかも非常に高温。なので掛け流しには適した条件なのだが、加水して温度を下げる必要があります。この旅館でも例外では...旅館國崎@小浜温泉

  • プライベート・スパ・ホテル《オレンジ・ベイ》@小浜温泉

    長崎県営バス、島原鉄道の各バスが行き交う小浜バスターミナルから国道を少し南に下がったところ、雲仙登山口のバス停近くにあるホテルです。ちょっと軽薄な名称が少し気になるこのホテル、一泊朝食付きのみの片泊まり専用。つまり夕食なしのシステムになっています。海鮮お土産やさんの上部階がホテルになっているが、ビジネスホテルのような…いや、それよりもさらに愛想のない外観、しかも玄関は味気ないし、フロントレセプションも風呂屋の番台程度の大きさに一人だけ。これには萎える。しかし、ひとたび客室に入ると、それまでの味気なさからは一転。部屋はシンプルながらスタイリッシュなインテリアで、窓からは橘湾が一望。そして、部屋付き露天風呂が標準装備されているのです。でもまあそれだけなら、最近のはやりのちゃらちゃらしたホテルと変わらない。ここの凄い...プライベート・スパ・ホテル《オレンジ・ベイ》@小浜温泉

  • 砂湯@湯原温泉(湯原温泉郷)

    JR姫新線・中国勝山駅から真庭市コミュニティーバスで30分ほど。湯原温泉BSで降りるとそこは、奥津・湯郷と並ぶ美作三湯のひとつ、湯原温泉の旅館街です。ここの南にある下湯原温泉・足温泉・真賀温泉・郷緑温泉との5つを総称して「湯原温泉郷」とも称されるが、最大の旅館街を構成するこの湯原温泉は「湯原温泉郷」の中枢です。湯原温泉のアイコンとなっているのが、ダムを背にした旭川の河原にある巨大な共同露天風呂「砂湯」です。川底から砂を噴きながら温泉が湧いていることから砂噴き湯とも呼ばれる足下噴出源泉の露天風呂です。混浴露天湯のここは、脱衣所こそ男女別になっているものの風呂は完全に開けっぴろげの混浴。水着は不可だがバスタオル巻きは許されているようで、事実、勇気ある女性も数名います。湯は無味無臭で透明。足元から砂が噴き出す様は見れ...砂湯@湯原温泉(湯原温泉郷)

  • 真賀温泉館@真賀温泉(湯原温泉郷)

    中国勝山駅から真庭市コミュニティーバス31系統で20分足らず。真賀温泉前BSの目の前にある真賀温泉は、湯原温泉郷の一湯で、4・5軒程度の小さい旅館街になっています。そのの真ん中に、山肌に張り付くように建っている共同湯がこの「真賀温泉館」です。この共同湯には男女別の一般風呂と家族湯、そして有名な「幕湯」があります。岩の浴槽は3~4人でもう満員の小ささで、意外に深く、入るときに注意しないと溺れそうになる。この幕湯は混浴だそうだが、幸か不幸かこのときは周りはおっちゃんだけでした。足元から清澄なお湯がコンコンと自然湧出。その湧きたてのお湯はもちろん加温や加水はなく、長湯のできるぬる湯です。まろやかな肌あたりのお湯は、特に目にいいとされています。そのため、足元から湧出しているお湯をわざわざ竹筒で水面に導いています。なぜこ...真賀温泉館@真賀温泉(湯原温泉郷)

  • 東和楼@奥津温泉

    JR姫新線・津山駅から北部中鉄バスで1時間足らず、奥津温泉BSからすぐ近くの吉井側の畔にある1928年(昭和3年)創業の老舗旅館です。この歴史を感じさせる木造3階建ての東和楼は、奥津荘、河鹿園と並ぶ、奥津温泉を代表する旅館で、しかも温泉マニアの間でも評価の高い旅館です。ここのお湯をいただくための序章として、旅館の本館から薄暗いトンネルを抜けて行く必要があります。廃墟を思わすトンネルは少々不気味だが、これから現れる温泉への期待を高めてくれます。古びた浴室に小さく深い浴槽があり、やや青みを帯びた温泉が満たされています。浴槽の底は岩盤になっていて、その割れ目から大量の湯が自噴しています。匂いも味もないまろやかでややヌルヌルしたお湯で、しばらく浸かっていると全身に気泡がまとわりついてきました。足元湧出の柔らかい感触のお...東和楼@奥津温泉

  • 池田屋河鹿園@奥津温泉

    JR姫新線・津山駅から北部中鉄バスで1時間足らず、奥津温泉BSからすぐ近くの吉井側の畔にある1929年(昭和4年)に「河鹿園」として創業した老舗旅館です。ここは文化人でもあった先代社長が、昭和27年に新館を建設。その際、親交のあった棟方志功に茶室の設計に関わってもらったとのこと。昭和の面影を色濃く残すレトロモダンの建屋とインテリアが見ものです。前述の棟方志功のほか、与謝野鉄幹・晶子夫妻ら、多くの文人墨客に愛された旅館ではあったが、経営不振により2012年に惜しまれつつ休館。しかし地元業者がその思いを受け継ぎ、2018年4月に「池田屋河鹿園」として再開されました。ここの温泉は、大・小および露天の各浴場が時間帯によっての入替制で、夕方の大浴場は男タイムです。この大浴場も決して豪華ではないが、昭和初期の意匠は実に流麗...池田屋河鹿園@奥津温泉

  • 鷺温泉館(療養泉)@湯郷温泉

    JR姫新線・林野駅から宇野バス・赤磐市広域路線バス・美作共同バスで6~8分ほどのところ。湯郷温泉は、岡山県美作市にある温泉で、奥津温泉、湯原温泉と並ぶ美作三湯のひとつです。京阪神から中国自動車道で直通できる地の利を生かし、比較的規模の大きな旅館、ホテルが林立。湯治や保養というよりは、団体客が観光バスで乗り付けるような温泉地です。そのような訳で、ここには風情のある共同湯は皆無。一応、日帰り温泉施設の鷺温泉館があって、立ち寄り客はここを利用するようになっています。そんな享楽的な温泉街の中に、一軒だけ実に渋い温泉があるのです。それが鷺温泉館の向かいにある療養泉です。ここは鷺温泉館と同じ経営だが、湯治目的のための施設になっています。入館の際、受付係の方から石鹸が使えないこと、利用は1時間程度であることを告げられます。あ...鷺温泉館(療養泉)@湯郷温泉

  • 奥津荘@奥津温泉

    昭和初期の古いながらも威厳のある建屋が並ぶ奥津温泉。約400年前、津山藩主の森忠政が森家専用に鍵をかけたことから「鍵湯」と呼ばれるようになった、由緒ある温泉を守るのがここ奥津荘です。建物は古いながらも玄関ロビーや客室は実にセンスよくまとまっていて、老舗の矜持を感じさせます。ここのお料理は食べログで。奥津荘日本最大級のグルメサイト『食べログ』ならランキングと口コミからあなたにピッタリのお店が見つかります。奥津荘旅館の玄関ロビーのすぐ横、地下に降りたところにこの名物の「鍵湯」があります。この「鍵湯」と、その隣の「立湯」が男女入替制。立湯とは反対側の隣の「泉の湯」と、少し離れた新館、川を望む場所にある「川の湯」が貸切湯となっています。「鍵湯」はこの旅館では最も大きな温泉で、湯気を抜く程度の窓があるだけの、外光の入らな...奥津荘@奥津温泉

  • 般若寺温泉@奥津温泉郷

    奥津温泉の旅館街から南方向に少し離れた場所、奥津渓谷の真っ只中にある一軒宿です。ここは天台宗般若寺の宿坊として明治4年に開業したとのこと。奥津渓谷の旧街道から石段を下っていくと、今や珍しい萱ぶき屋根の母屋が現れます。飼い犬がワンワン吠えて来客を知らせると、中から宿の女将さんが現れ、1時間1,000円の入浴料を支払います。この母屋の奥、小さいお堂の先に温泉があります。温泉小屋は、巨大な岩壁の周りをコンクリートブロックで囲ったシンプルなもの。中は岩の壁の根元に石造りの小さい浴槽を設えていて、洞窟風といっていいかな。この浴槽に碧く澄んだお湯が掛け流されています。無味だが僅かに温泉の匂いがあるお湯は、温度が低めなのでじっくり浸かっていられます。そして浸かっているうちにヌルヌルの湯触りを感じられるようになってくる…pH9...般若寺温泉@奥津温泉郷

  • 郷緑温泉郷緑館@湯原温泉郷

    湯原温泉郷にある温泉のひとつ、郷緑温泉は、湯原の温泉街より南に位置し、米子自動車道の湯原ICの近く、鉄山川沿いにある一軒宿です。立派な石垣の上に建つ古いお屋敷がここの母屋で、小洒落た暖簾をくぐって宿の人を呼ぶと、笑顔の素敵なご主人が現れ、「もうすぐ空くからちょっと待っててぇ」っと。ここは浴室は1カ所だけで貸し切り専用。30分貸切で一人500円とのこと。先客と交代にお湯をいただきます。ひとつしかない浴室は、旅館の規模にしては大きめで、浴槽は二つ、手前が加温の「上がり湯」で、奥がここの白眉、足元湧出の源泉です。源泉浴槽は底が天然の岩。この岩の上に浴槽を設えたかたちになっていて、ぱっくりと大きく割れた岩の裂け目からプクプク気泡とともにお湯が湧いてきます。加温のほうには目もくれず、この源泉に浸かってみます。この辺りの他...郷緑温泉郷緑館@湯原温泉郷

  • きよもん湯@湯川温泉

    「ゆかし潟」という実に美しい汽水湖の畔にある湯川温泉は、直ぐ近くの勝浦温泉の陰に隠れてあまり目立たないのだが、その実、1,500年もの歴史のある温泉地です。JRきのくに線・紀伊勝浦駅から那智勝浦町営バスで10分ほど。湯川温泉BSで降りるとすぐ目の前にある日帰り温泉施設です。以前は小規模な旅館街も形成していたが、現在、そのほとんどが姿を消し、この「きよもん湯」が湯川温泉の代表施設となっています。ここは勝浦温泉「海のホテル一の滝」が運営する施設とのことで、入浴料は500円。建物は真新しくスーパー銭湯風なのだが、館内に入るとしっかり硫黄臭が漂っています。この温泉では湯口からはドドドっとばかりに新湯が投入され、常に澄明なお湯が満ち溢れているとともに、必然的に、浴槽の縁からはもったいないと思ってしまうほど、惜しげもなくお...きよもん湯@湯川温泉

  • もみじや旅館@夏山温泉

    昔から捕鯨で全国的に知られ、日本の古式捕鯨発祥の地と言われる太地町。この太地町中心部と森浦湾で隔てられた対岸に、周囲を那智勝浦町に囲まれた太地町の飛び地・夏山(なつさ)地区があります。この飛び地へ行くは那智勝浦町営バス・湯川温泉BSから「きよもん湯」の横の坂を上り、坂のてっぺんにある灯りのないトンネルを抜けて海岸へ下りて行きます。この海岸からは、対岸にある太地のリゾート施設が直ぐ近くに見えます。なるほど、那智勝浦町の中心部に行くにはいくつもの峠越えが必要だが、対岸の太地なら船を使えば間近。だから太地町なんですね。この飛び地にも温泉が湧いてます。海岸から細い道を入ったところ、紀勢本線の線路沿いに木造2階建ての実にひなびた一軒宿が「もみじや旅館」です。家族経営の民宿のような旅館のこと、建物や部屋はかなり古くて、扉や...もみじや旅館@夏山温泉

  • 下御殿@龍神温泉

    JRきのくに線・紀伊田辺駅から龍神バスで1時間半ほどのところ、龍神温泉は日高川の渓谷にある秘湯で、日本三美人の湯のひとつに数えられる鄙びた温泉地として知られています。開湯は約1300年前とも言われ、役小角や弘法大師による開湯伝説も残っています。また、江戸時代には紀州藩・初代藩主徳川頼宣が上御殿・下御殿を作らせ、後に建物を村民に下賜されたと伝えられています。現在、上御殿、下御殿はそれぞれ旅館となり、上御殿の建物は今に残り、国の登録有形文化財に指定されるとともに現在も宿として使われています。いっぽうの下御殿は近代的なRC造に建て替えられ、この小さな温泉街の中で最大で、しかも高級旅館として盛業されています。さすが高級旅館、洗練されたおもてなしは秘湯であることを忘れさせます。料理も山の幸・川の幸にあふれています。大浴場...下御殿@龍神温泉

  • 龍神温泉元湯@龍神温泉

    JRきのくに線・紀伊田辺駅から龍神バスで1時間半ほどのところ、龍神温泉は日高川の渓谷にある秘湯で、日本三美人の湯のひとつに数えられる鄙びた温泉地として知られています。開湯は約1300年前とも言われ、役小角や弘法大師による開湯伝説も残っています。また、江戸時代には紀州藩・初代藩主徳川頼宣が上御殿・下御殿を作らせ、後に建物を村民に下賜されたと伝えられています。日本三大美人の湯と呼ばれているのは、島根県・湯の川温泉、群馬県・川中温泉。そして、この龍神温泉です。「美人の湯」と称する温泉は、アルカリ性のヌルヌル感が特徴です。鄙びた秘湯でも、最近は渓谷にへばりつくようにRC造の建物が建つようになり、唯一の共同湯である元湯も、今や都会のスーパー銭湯並みに建て替えられています。この元湯の内湯には、川に面した窓側に二つの大きな浴...龍神温泉元湯@龍神温泉

  • 海のホテル一の滝@勝浦温泉

    JRきのくに線・紀伊勝浦駅から北方向に歩いて15分ぐらいのところにある、バウハウス様式を思わせるモダンながらも少しレトロな建物が印象的なホテルです。南紀を代表する温泉地の勝浦温泉には「ホテル浦島」のような超弩級ホテルや、格安志向で人気を集める「湯快リゾート越之湯」など、どちらかというと団体旅行やファミリー向けの旅館が大多数。そんな中、この「海のホテル一の滝」は客室数21室という勝浦では小規模な部類で、しかも料理を提供しない素泊まりのみ。ホテルながら客室は純和風で、あらかじめ蒲団が敷かれているなど、過度なもてなしのないスマートな運営方針が好ましい。前述の通り、食事の提供がないものの、生鮮マグロの水揚げ量日本一を誇る勝浦のこと、新鮮な魚を取り扱う料理屋が多数存在するので不便はありません。温泉は男・女の大浴場にあり、...海のホテル一の滝@勝浦温泉

  • 公衆浴場はまゆ@勝浦温泉

    JRきのくに線・紀伊勝浦駅から10分ほど歩いたところ、小さい漁船が係留されている静かな湾に面したところにある共同湯です。いかにも銭湯といった佇まいの建物で、暖簾をくぐり、下駄箱に靴を入れ、番台のオバチャンに320円を払い、着衣を木製のロッカーに入れて鍵を手首に巻く…ここまでは普通の銭湯と同様の行為。しかしここからが特別です。浴室の引き戸を開けると芳しい匂い(普通なら臭いと感じる硫化水素臭)が漂っていて、それほど大きくない浴槽には少し色づいたお湯が満たされています。ここはいかにも街の銭湯ながら、その実は自家源泉を持つ「ほんまもん」の温泉。優しい温泉の多い南紀にしては珍しい高温のお湯で、浸かってみると実に強力な入浴感が味わえます。洗い場では地元の方々が石鹸・シャンプーで身体を綺麗に洗っているが、石鹸の匂いを覆い隠す...公衆浴場はまゆ@勝浦温泉

  • ゆりの山温泉@湯川温泉

    那智勝浦町営バス・二河BSから徒歩10分ほどのところ。新宮出身の詩人佐藤春夫が湖の静かな景観に心ひかれて命名した汽水湖・ゆかし潟の畔にある共同湯です。同じくゆかし潟の畔の温泉施設「きよもんの湯」とは対岸に位置し、こちらは国道に面していないため落ち着いた、静かなロケーションになっています。今回、朝9時のオープンに当てて訪れました。時間前のこと、当然ながら入り口は閉まっているので玄関前で待っていると、9時直前に温泉のスタッフが車で到着し、ガチャガチャ鍵を取り出して玄関を開けました。300円の入浴料を払うのももどかしく、浴室に直行すると、浴槽にはすでに自家源泉のお湯が掛け流されている…ということは、一晩中この温泉が掛け流されていたということ。つまり捨てられているんですね。勿体無いというか贅沢というか…ぷうんと硫黄臭の...ゆりの山温泉@湯川温泉

  • リバージュスパひきがわ@日置川温泉

    JRきのくに線・白浜駅から明光バスに乗り20分ほど、志原BSで降りてすぐ。白浜町と合併する前の旧日置川町が開設した温泉保養施設です。和歌山県の夕陽100選にも選ばれている志原海岸に位置し、太平洋が一望のオーシャンビューが自慢。周囲には椰子が植えられていて、ここだけなぜか地中海風です。施設には大浴場、レストラン、売店、そして20室の宿泊室などが備わっています。大浴場は2階にあり、広々とした脱衣所を抜けると、大きな窓に太平洋が広がっている美しい浴室が現れます。大きな浴槽には澄明なお湯が掛け流されていて、加温はあるもののpH10.1という強アルカリの滑りを体感できます。目の前に広がる太平洋の大海原を眺めながらの入浴が楽しめます。その隣にある小さな浴槽は源泉湯で、こちらには加水も加温もない源泉そのままのお湯があふれてい...リバージュスパひきがわ@日置川温泉

  • 熊野本宮温泉郷

    平安時代の中期から鎌倉にかけて、本宮・新宮・那智の熊野三山への信仰が高まり、「蟻の熊野詣」と例えられるほど切れ目無く、しかも貴賎男女の隔てなく多くの人々が熊野を参詣したと伝えられています。参詣者の多くが歩いたとされる熊野参詣道・中辺路では、命がけの難行苦行の道程を経て、最初にたどり着くのが熊野本宮大社です。熊野本宮大社にほど近いところにある熊野本宮温泉郷・湯の峰温泉は、古くから熊野詣の旅人達にとっての湯垢離と休息の場として知られていました。温泉街の中心地には天然の岩風呂である「つぼ湯」があり、このつぼ湯こそ「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一部として、温泉としては世界で唯一、世界遺産登録がなされています。熊野本宮温泉郷ではほかにも、川底を掘ればたちどころにお湯が湧く極めて珍しい温泉である川湯温泉や、西日本随...熊野本宮温泉郷

  • 湯の峯荘(温泉)@湯の峰温泉

    熊野交通、龍神自動車、奈良交通の各バス路線で下湯峰BS下車、目の前の坂がこの旅館の私道で、この坂を登ったところに旅館が現れます。湯の峰温泉の温泉街から少し離れた丘の上に位置し、鉄筋コンクリートの建物を持つ湯の峰では最大の温泉旅館です。この旅館、以前は南海電鉄グループの運営だったのだが2002年に閉館。その後、旅行会社の社員有志が退職金を持ち寄って購入、運営を引き継ぐことになったとのこと。それだからかどうかわからないが、大きい旅館にもかかわらず家族的な雰囲気が漂っています。その辺りが気に入って、湯の峰に泊まる際の定宿にしています。湯の峰の温泉水を活用した料理の詳細は食べログで。湯の峯荘日本最大級のグルメサイト『食べログ』ならランキングと口コミからあなたにピッタリのお店が見つかります。湯の峯荘この旅館にはふたつの大...湯の峯荘(温泉)@湯の峰温泉

  • あづまや@湯の峰温泉

    熊野交通、龍神自動車、奈良交通の各バス路線で湯の峰温泉BS下車して目の前のところ。湯の峰温泉の由緒である東光寺の小さなお堂の小川を挟んで対岸にある旅館です。老舗の風格が漂よう湯の峰温泉を代表するこの建物は、フランスの作家アンドレ・マルローが「これぞ日本の宿」と絶賛した旅館。日本の有名な温泉評論家の多くも大絶賛の、すこぶる有名な旅館です。木造の浴室は大正時代の築造とのこと。槙の浴槽も湯を含んでなめらか。そして乳白色の湯は芳しい温泉臭を放ちます。成分の濃い湯の峰温泉のこと、浴感は強力だが、古木に包まれているせいか、緩やかな時間が流れている感じがします。小さい浴槽は「さまし湯」で、独自の手法で加水せずに適温にしているらしく、こちらはさらに濃厚。ワインに例えるならフルボディのボルドーでしょうか。ここの料理も絶品。温泉の...あづまや@湯の峰温泉

  • 亀屋旅館@川湯温泉

    和歌山県の川湯温泉は河原を掘ると温泉がポコポコと湧いてくるという、関西ではおそらくここだけの珍しい温泉で、エメラルド色の大塔川で温泉浴を兼ねて水遊びを楽しむこともできます。奈良交通、熊野交通、龍神自動車の各路線バスで「かめや前」BSで下車して目の前、亀屋旅館は家族経営の小さな、しかしかなりの老舗旅館です。重厚な母屋は昭和初期に建てられた木造2階建ての和風建築で、平成20年3月に国の有形文化財に登録されたとのこと。何よりも目の前のバス停が「かめや前」となっているのが老舗であることの証左です。旅館のお料理は薬膳料理です。料理の詳細は食べログで。亀屋旅館日本最大級のグルメサイト『食べログ』ならランキングと口コミからあなたにピッタリのお店が見つかります。亀屋旅館この旅館の温泉は自家源泉。高野槇の浴槽に澄明なお湯が掛け流...亀屋旅館@川湯温泉

  • 川湯温泉公衆浴場@川湯温泉

    川湯温泉は和歌山県田辺市本宮町。熊野川の支流、大塔川の川べりに中規模・小規模の旅館や共同浴場が軒を連ねています。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に位置付けられた熊野古道一帯に位置し、熊野本宮大社や、最古の温泉のひとつの湯峰温泉にもほど近いため、熊野観光の拠点にもなっています。ここは河原を掘ると温泉がポコポコと湧いてくるという、関西ではおそらくここだけの珍しい温泉で、エメラルド色の大塔川で温泉浴を兼ねて水遊びを楽しむこともできます。冬になれば川岸をせき止めて、水着で入れる「仙人風呂」が拵えられ、家族連れやカップル、そして最近急増してきた欧米系の外国人に大人気です。しかし、独り旅でこの嬌声のなかに混ざるのは意外に気が引ける。でも大丈夫。無理して川に入らなくても、ここには地域の共同湯があります。川湯温泉BSの近くの...川湯温泉公衆浴場@川湯温泉

  • つぼ湯@湯の峰温泉

    熊野交通、龍神自動車、奈良交通の各バス路線で湯の峰温泉BS下車してすぐ。湯の峰温泉の由緒である東光寺の小さなお堂の奥にある、日本の温泉文化の原点たる温泉です。温泉街の中心にある「つぼ湯」は天然温泉の岩風呂であるだけでなく、「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一部として、温泉としては世界で唯一の世界遺産に登録されている貴重なものです。熊野詣の最終目的地、熊野本宮大社にほど近いところにある湯の峰温泉は、身を清める湯垢離(ゆごり)場として、また、小栗判官と照手姫の伝説の舞台として古くから知られてきました。一日のうちに七色に変化すると言い伝えられるこの「つぼ湯」は、板囲いの中、岩をくり貫いただけの、二人入ればいっぱいの小さな温泉です。なので入浴には貸し切りが原則となっています。岩を伝って湧き出てきて窪みに満たされてい...つぼ湯@湯の峰温泉

  • 湯の峰温泉公衆浴場@湯の峰温泉

    熊野交通、龍神自動車、奈良交通の各バス路線で湯の峰温泉BS下車してすぐ。湯の峰温泉の由緒である東光寺の小さなお堂の目の前にある公衆浴場です。熊野詣の最終目的地、熊野本宮大社にほど近いところにある湯の峰温泉は、古くから熊野詣の旅人達にとっての湯垢離と休息の場として知られていました。温泉街の中心地には公衆浴場、および天然温泉の岩風呂である「つぼ湯」があり、このつぼ湯こそ「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産の一部として、温泉としては世界で唯一の世界遺産にも登録されています。つぼ湯のすぐ手前の川沿いには「湯筒」という熱湯の源泉の自噴口があり、地元はもとより、観光客も卵や野菜を茹でることができ、近所の土産物店などでも卵や野菜が販売されています。この公衆浴場には一般湯、くすり湯、貸切湯、休憩場などがあり、つぼ湯も含めて公衆...湯の峰温泉公衆浴場@湯の峰温泉

  • ばんぺい湯(八代市日奈久温泉センター)@日奈久温泉

    肥薩おれんじ鉄道の日奈久温泉駅から南へ10分ほど歩いたところ、鄙びた…鄙びすぎた温泉街の中心に、2009年にオープンした共同湯です。建物は真新しいが、この共同湯の歴史は古く、江戸時代に肥後細川藩の藩営温泉「御前湯」、明治から昭和にかけては「日奈久温泉本湯」、その後、昭和42年から「温泉センター」として多くの人に親しまれてきたとのこと。正式には「日奈久温泉センター」だが、「ばんぺい湯」という愛称が付けられています。これは、八代特産の晩白柚(ばんぺいゆ)にちなんでのことです。1階は地元食材の直売所と200円の公衆浴場、2階が500円のばんぺい湯(大浴場)と休憩所、簡易な食堂になっていて、地元の方は公衆浴場を使い、観光客はばんぺい湯に案内されるようになっています。違いは、サウナと露天風呂の有無ぐらいらしいです。かすか...ばんぺい湯(八代市日奈久温泉センター)@日奈久温泉

  • 金波楼@日奈久温泉

    八代市の市街から10kmほど南のところ、肥薩おれんじ鉄道・日奈久温泉駅の近くにある日奈久温泉は、八代海を望む海辺の温泉地です。室町時代に海の干潟で発見されて以来、連綿たる歴史を持つ九州の古湯です。この温泉街に、ひときわ威厳を湛える建屋を持つ旅館が、創業が明治43年の金波楼です。今では貴重な木造3階建ての建屋は、県内でも最大級といわれています。屋根は寄棟・切妻様式を組み合わせたもので、平成21年には国の登録有形文化財にも登録されました。まるで「千と千尋の神隠し」に出てくるような、独特の存在感を持った姿に魅せられます。正門から玄関に入ると、柱や梁、床や階段の手すりがピカピカに磨き上げられていることにも驚きます。館内を進むと桃山様式の庭園が見事なぐらいに手入れされています。客室も実に広く、襖や欄間も手の込んだものが設...金波楼@日奈久温泉

  • ホテル昴@十津川温泉(十津川温泉郷)

    全長166.9㎞、停留所の数は167、高速道路を使わない路線では、日本一の走行距離を誇る路線バスの奈良交通・八木新宮特急バス。このバスは観光だけでなく、十津川村の生活を支える重要な足です。大和八木からの行程の7割方を過ぎた十津川温泉での小休止後、国道168号線から一時それて立ち寄るのがこのホテル昴です。このホテル昴は、十津川村、奈良交通、十津川村観光協会の出資によって1988年に開業した第三セクターのホテルで、小さい旅館が多い十津川温泉の中で、最も規模が大きいところ、十津川を代表する旅館です。険しい山岳地帯にある十津川では珍しく広い敷地を有し、野外ステージのある広大な芝生広場や温泉プールなどが整備されています。こんな土地を得られたのは、十津川の支流の曲折した盲腸部分の河原を切り開いたからですね。第三セクターの資...ホテル昴@十津川温泉(十津川温泉郷)

  • 滝の湯@湯泉地温泉(十津川温泉郷)

    奈良交通・十津川村役場BSから旅館街とは反対方向、村役場横の十津川を渡る橋を歩いた先にある共同湯です。ここは廃業になった民宿を共同湯に業態を買えた温泉で、さらなる大改装を得て、十津川村いち押しの温泉になっています。土地の貴重な十津川にもかかわらず、ここは割りと広い敷地で、本館には簡易な食堂と休憩所が設えられています。食堂のお料理の詳細は食べログで。滝の湯日本最大級のグルメサイト『食べログ』ならランキングと口コミからあなたにピッタリのお店が見つかります。滝の湯入り口で入浴料を支払って靴を預けると、本館の奥に増設された新館へ、以前の内湯は別棟になっていて、いちいちサンダルに履き替えての移動が強いられたのだが、今はこの真新しい内湯になっていて、硫黄臭漂う力強いお湯が満たされています。同じ十津川村でも、この湯泉地温泉は...滝の湯@湯泉地温泉(十津川温泉郷)

  • 奈良県十津川村

    奈良県吉野郡十津川村。ここは全国で最も広い面積を持つ村としても知られています。紀伊半島の最深部にあり、国道が開通するまでは周囲とは隔絶した地域だったため、独特の文化・気風を持っています。壬申の乱の頃から幕末までは免租の特権を得ており、南北朝時代や幕末の争乱期に狂言廻しのように現れる十津川郷士を輩出するなど、日本の歴史形成にも大きく関わっている村です。全長166.9㎞、停留所の数は167、高速道路を使わない路線では、日本一の走行距離を誇る「八木新宮特急バス」。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を駆け抜けることもあり、最近ではマスメディアにも取り上げられ、かなり有名になってきました。この路線の多くは山岳地域で、その中核こそ全国で最も広い面積を持つ村としても知られている十津川村の村域です。この路線は十津川村の欠くこと...奈良県十津川村

  • 米屋別荘@杖立温泉

    筑後川の支流、杖立川が侵食した渓谷の僅かな土地に、幾筋もの湯煙が立ちのぼり、大型旅館や小旅館、湯治宿などさまざまな旅館が細長く立ち並んでいる、昭和の香りを残す温泉街です。背戸屋と呼ばれる町並みのある杖立温泉のレトロな街の対岸、温泉街の南端に位置する米屋別荘は、現在は7代目の当主が引き継いでいる、創業が天保14年(1843年)という老舗です。バイパスの完成によって、今は車の通りも少なくなった日田街道から、坂道を少し下りた奥まったところに玄関があります。敷地内に入るとチャボがお出迎え。なんだかほのぼのとした雰囲気は、老舗にありがちな敷居の高さを感じさせません。玄関といっても旅館特有の仰々しいものではなく、縄暖簾のない居酒屋といった風体。旅籠の雰囲気を継承しているのでしょうか。中に入ると民芸調。土間に囲炉裏が据えられ...米屋別荘@杖立温泉

  • やど湯の里@湯泉地温泉(十津川温泉郷)

    奈良交通・十津川村役場BSから旧道を十津川に沿って上流に向かうと、川沿いの崖っぷちに身を寄せ合うように民家や郵便局、そして小規模な旅館が数軒建ち並ぶ武蔵の集落が現れます。この辺りが十津川温泉郷のひとつ、湯泉地温泉です。温泉街のさらに上流に、1軒だけひっそりと佇んでいる吉野建ての建物が「やど湯の里」です。吉野建てとは、平地が少ない吉野山に適した建築様式で、道路から見ると2階建に見えても、実は3階建ての2階部分という、山の斜面に合わせた建築様式です。案内された部屋は「太郎」の間。この旅館唯一の二間続きの角部屋です。眼前には十津川の清流がサラサラ流れています。この旅館の夕食はお部屋でいただきます。清流の十津川ではやはり鮎が旨い。それとともに、飾り包丁が見事です。料理の詳細は食べログで。やど湯の里日本最大級のグルメサイ...やど湯の里@湯泉地温泉(十津川温泉郷)

  • 田花館@十津川温泉(十津川温泉郷)

    奈良交通・十津川温泉BSよりダム湖畔を少し歩いたところにある、創業が明治42年と、十津川温泉では最も老舗となる湖畔の温泉旅館です。木造3階建ての建物の玄関横には温泉の流れる蹲があり、温泉気分を高めます。中に入るとすぐに階段となり、2階に上がったところに帳場がある、ちょっと変わった構造になっています。客室は2階と3階に置かれていて、窓からは湖畔の建物越しにエメラルドブルーに輝く二津野ダムのダム湖が眺められます。浴場は2階にあり、内湯には十津川温泉独特のやや白濁した柔らかいお湯が掛け流されています。鼻腔をくすぐるアロマがアルファー波を発生させ、柔らかな浴感は心を鎮める。泉質は極上です。この旅館にも貸切の露天風呂もあります。周囲は壁に囲まれていて景色は全く楽しめないが、天井がないので確かに露天には違いない。こんな申し...田花館@十津川温泉(十津川温泉郷)

  • 湖泉閣吉乃屋@十津川温泉(十津川温泉郷)

    奈良交通・十津川温泉BSよりダム湖畔を少し歩いたところにある、創業が大正15年という老舗で、十津川温泉では高級の部類になる湖畔の温泉旅館です。15室の客室を持つこの旅館は鉄筋5階建ての建物で、その姿は十津川温泉の遠景写真に必ずと言っていいほど写りこんでいます。温泉博士の松田忠徳氏も幾度となく宿泊されている評価の高いお宿です。部屋は和室のみで10畳、または12畳もあって広々。窓を開けるとエメラルドグリーンに輝く二津野ダムのダム湖面が広がります。この旅館の料理はさすが高級旅館だけあって質の高い山の幸、川の幸で溢れています。詳細は食べログで。十津川温泉湖泉閣吉乃屋日本最大級のグルメサイト『食べログ』ならランキングと口コミからあなたにピッタリのお店が見つかります。十津川温泉湖泉閣吉乃屋この旅館の大浴場は1階にあります。...湖泉閣吉乃屋@十津川温泉(十津川温泉郷)

  • 南紀白浜温泉@和歌山県

    日本有数の観光地・和歌山県白浜町。半島状となって太平洋に突き出たその中枢部には、多数のホテルや旅館、リゾートマンションやレジャー施設が建ち並んでいます。円月島や千畳敷、三段壁などの景勝地に加え、大型レジャー施設の「アドベンチャーワールド」では、ジャイアントパンダの子どもがぽこぽこ産まれるなど、話題にも事欠きません。名前のとおり雪のような真っ白な砂浜の「白良浜」は、ハワイのワイキキビーチと姉妹浜提携しているほどの日本有数の海水浴場として、特に海水浴シーズンには内外から多くの観光客が集まってきます。アクセスも優れていて、大阪・京都からはJRの特急列車「くろしお」が直通しているほか、羽田から南紀白浜空港へ1日3便のジェット機が飛んでおり、さらに紀勢自動車道も開通して南紀白浜ICが利用できるようにもなりました。このよう...南紀白浜温泉@和歌山県

  • 泉湯@湯泉地温泉(十津川温泉郷)

    奈良交通・十津川村役場BSから旧道を十津川に沿って上流に向かうと、川沿いの崖っぷちに身を寄せ合うように民家や郵便局、そして小規模な旅館が数軒建ち並ぶ武蔵の集落が現れます。この辺りが十津川温泉郷のひとつ、湯泉地温泉です。歓楽街など皆無、古い歴史を持つ鄙びたこの湯泉地には静かな湯治場の雰囲気が漂っています。そしてこの集落の中にある共同湯が「泉湯」です。羽目板を纏った建物は、小さいながらも共同湯らしい趣のある姿。エントランスにある券売機で500円の入浴券を買って中に入ります。小ぢんまりしたロビーの奥に狭い脱衣所があり、その奥に小さな内湯と小さな露天湯が設えられています。内湯はさすが硫黄泉、温泉好きには堪らん匂いが漂っていて、お湯に浸かる前からトロントロンになってしまう。お湯は澄明ながら僅かに湯の花がみられ、もちろん掛...泉湯@湯泉地温泉(十津川温泉郷)

  • 庵の湯@十津川温泉(十津川温泉郷)

    十津川温泉のバス停留所は窓口や待合室、トイレなどが備わるひとつの建物で、バス停というよりはちょっとした駅です。日本一広い村の十津川村の重要な足、十津川村営バスがここを起点にしていて、寒村の貴重な移動手段を守っています。全長166.9㎞、停留所の数は167、高速道路を使わない路線では、日本一の走行距離を誇る路線バスの奈良交通・八木新宮特急バスもここに着いたら小休止、長旅の疲れを癒します。バス停留所の目の前のダム湖の湖畔にあるのが、十津川村の「源泉掛け流し宣言」とともに、それを象徴する施設として造られた、足湯や飲泉所も有する、小さいながらも本格的な日帰り温泉施設です。エントランスの横には飲泉所があり、温泉水を飲んだりペットボトルに詰めたりすることができるようになっています。(ポリタンクに給水する場合は横の駐車場にあ...庵の湯@十津川温泉(十津川温泉郷)

  • 民宿 風車@白浜温泉

    JRきのくに線・白浜駅から明光バスに乗って白浜の温泉街へ。JRきのくに線・白浜駅から明光バスに乗って白浜の温泉街へ。まぶ湯BSから坂道をしばらく上がったところにある民宿です。この民宿、1階の活け魚料理のレストランが経営していて、上階のリゾートマンションの各室を宿泊室にして民宿営業されているようです。なので宿泊はこのレストランのお料理とセット。民宿というよりかは和風オーベルジュといった感じの民宿ですね。料理の詳細は食べログで活魚・鍋料理風車日本最大級のグルメサイト『食べログ』ならランキングと口コミからあなたにピッタリのお店が見つかります。活魚・鍋料理風車各客室には公団住宅のような重厚なスチール製の玄関扉。開けるとソファーの置かれたフローリングの部屋が現れます。流し台を撤去したような跡があるので、ここはダイニングキ...民宿風車@白浜温泉

  • 青島サンクマール@宮崎(青島)

    毎年の夏休み、ワタシたち夫妻の恒例行事となっている九州の温泉巡り、2017年の夏は宮崎を訪れることにしました。九州は各所に温泉が湧いている温泉密集地帯であるが、宮崎県は温泉の恩恵に恵まれておらず、これまで未訪問だったのです。旅の冒頭に日南市・北郷温泉でお籠もりした後、鉄道・バスを乗り継いで、宮崎を代表する景勝地のひとつ、亜熱帯植物の生い茂る青島の近くに宿を取ることにしました。宿泊は青島から漁港や海水浴場を隔てた南側、「鬼の洗濯板」のまっただ中にある「ホテル青島サンクマール」です。このホテルはJAグループの宮崎県農協共済福祉事業株式会社の運営とのこと。これは食材にも期待できますね。このホテルへは宮崎駅から宮崎交通バス・青島サンクマール線があり、ホテルの目の前に直通しているが、残念ながらこのバスは1日にたった3本し...青島サンクマール@宮崎(青島)

  • ホテル十河(悟空 十河)@白浜温泉

    JRきのくに線・白浜駅から明光バスで15分ほど、白浜バスセンターで降りて目の前のロータリーを浜とは反対側に少し進んだところにある温泉旅館です。突如、平日の連休が取れることになったので、白浜・椿方面へ「バスde温泉」の旅をしてみようと思いつきました。なにぶん突然のことなのでほぼノープラン。ただし宿だけは事前にネットで予約だけしておきました。この宿を選んだ理由はただ一つ。温泉があって朝食付きながら6,000円という価格が魅力だったからです。夕食がなくても大温泉街の白浜のこと、外で食べれるところはいくらでもあるからね。全50室足らずという白浜では中規模のこの旅館、エントランスを入ると広々としたロビー空間が現れる、いかにも昭和期にデザインされたレトロモダンな造りです。パブリックスペースにはゲーム機の並ぶ娯楽場や卓球台、...ホテル十河(悟空十河)@白浜温泉

  • 長生の湯@白浜温泉

    JRきのくに線・白浜駅から明光バスで10分ほど、古賀浦BSで降り、バスの進行方向に少し進んだところにある温泉施設です。白浜の中心部の手前、波穏やかな古賀浦近くにあるこの施設は、地元の共同湯ではなく、外来専用のいわゆるスーパー銭湯みたいな位置づけ。それでも自家泉源が掛け流されていて、その泉質には定評のあるところです。券売機で600円の入浴券を購入して受付に手交、浴場に向かいます。やや大きめの浴槽には自家源泉の長生温泉が掛け流されています。夏場にはやや低温の東谷源泉との混合になるとのこと。お湯は澄明で匂いも希薄、淡白で肌に優しそうな泉質です。浴室の壁や天井には紀州の木材が使われていて、入浴だけでなく視界からも癒しを得ることができます。ここは露天もあり、露天浴槽に覆いかぶさるように植えられた紅葉が木陰を造りだしていて...長生の湯@白浜温泉

  • 白良湯@白浜

    JRきのくに線・白浜駅から明光バスで15分ほど、白良浜BSで降り、浜のほうに向かったところにある共同湯です。この白良浜は関西を代表する海水浴場としても知られています。2階建ての建物の1階部分が休憩所、階段で2階に揚がったところが番台で、その背後が浴場になっています。420円の入浴料を支払って中に入ると、割と広めの脱衣所になっています。ビーチに接している白良湯では、海水浴客の利用が多いようで脱衣所も広く作られ、入浴の際は砂をよく落とすようにとの注意書きがしつこくの掲示されています。浴槽も大きく、ライオンの口から「生絹(すずし)湯」を泉源とするお湯が掛け流されています。澄明で匂いも希薄ながら実に塩辛い塩化物泉。ただ、泉源を同じくする松乃湯よりは淡白な感じです。泉質は確かながら、海水浴客で賑わう夏場は加水を多くして温...白良湯@白浜

  • 綱の湯@白浜

    JRきのくに線・白浜駅から明光バスで10分ほど、白浜桟橋BSで降りた目の前のところ。舟を岸辺に着けても綱が必要ない、といわれる波静かな「綱不知(つなしらず)」の入江に面した共同湯です。ここは地元の共同湯であったのだが、建物の老朽化によって永らく閉鎖されていたのだが、改築により平成20年6月に新装オープン、白浜の観光外湯の一角を担うべく観光客に開放されています。外にある券売機に400円を投入して入湯券を購入してから男女別になっている入口から中に入ります。改築してからまだ10年ちょっとなので、脱衣所も新しく、鍵付きのロッカーが無料で利用できます。まだ新しい浴室に設置された浴槽に垣谷第2号・3号混合泉が掛け流されています。ぷうんと硫黄の匂いが漂う、澄明の塩辛いお湯で、まだ新しいゆえ、浴槽への析出物の付着はほとんど見ら...綱の湯@白浜

  • 松乃湯@白浜

    JRきのくに線・白浜駅から明光バスで15分ほど、白浜バスセンターで降りて旅館むさしの前を円月島の方向に少し進んだところにある共同湯です。一見、公民館に見える建物は、それもそのはず、この温泉を運営するのは地元の町内会。なので「老人憩いの家」も兼ねていて、2階では会議などにも利用されているとのことです。中に入ると受付に料金箱が置いてあり、そこに300円を入れるようになっています。しかし無人というわけではなく、奥に係の方が居て、ご親切にも旅行者の荷物を預かってくれたりします。それほど広くない浴室の男女を隔てる壁側に浴槽が設置され、僅かに白濁したお湯が掛け流されています。湯口のところで生絹湯を泉源とした源泉に真水を加えて温度調整していて、その部分が赤茶色に変色しています。加水していても湯温は割と集めに設定されていて、ダ...松乃湯@白浜

  • 牟婁の湯@白浜

    JRきのくに線・白浜駅から明光バスで10分ほど、湯崎BSで降りて少し戻ったところにあるのが、道後・有馬と並び日本三古湯とされる白浜温泉で、岬の先端に威容を漂わせている、崎の湯と並んで白浜温泉を代表する外湯です。湯崎の温泉街に建つ堂々たるコンクリート造りの建物で、その正面には唐破風をモダンにアレンジしたようなエントランスになっていて威厳が感じられます。浴室に歩を進めると、大きな浴槽の中央に仕切りがあり、左右で色の異なるお湯が満たされています。ここではすぐそばに湧く砿湯(まぶゆ)源泉と、近くの崎の湯と同じ行幸源泉(みゆきげんせん)が引かれていて、泉質の異なる二つの源泉を同時に味わえる贅沢な浴場なのです。同じ浴室のため匂いも混じってしまって2種の浴感の違いは微妙ではあるが、焦げ茶色の湯の花の舞う礦湯のほうが塩辛くて力...牟婁の湯@白浜

  • 崎の湯@白浜温泉

    JRきのくに線・白浜駅から明光バスで10分ほど、湯崎BSで降りて海岸線を少し歩いたところに、猛烈な湯気と強烈な匂いを発している源泉があります。湯崎の各温泉旅館に配る温泉を汲み上げている行幸源泉です。湧出しているとところを覗いてみると、余って行き先を失ったお湯は容赦なく海に流れていて、排水溝のところには、えげつないほどカルシウムの結晶が堆積している。白浜の湧出量の豊富さを象徴していますね。この源泉の奥にあるのが、白浜温泉を語る上で決して外せない共同湯「崎の湯」です。道後・有馬と並び称される日本三古湯のひとつで白浜温泉を象徴する岩造りの露天風呂です。ここは自然の状態の露天湯で、真近に太平洋が迫る大自然の湯です。一昔前までは無料で入ることができたのだが、今は脱衣所やロッカーを作り、露天湯自体も手を加えているので3歳以...崎の湯@白浜温泉

  • 湯浅の重要伝統的建造物群保存地区@和歌山県湯浅町

    和歌山県の中部、紀伊水道に面する位置にある湯浅は、醤油醸造発祥の地といわれ、中世以来の醤油と金山寺味噌の醸造のほか、漁業も盛んであり、熊野参詣道の伝馬所でもあるなど、さまざまな産業が発達するとともに、近世以降は有田地方の中心として、紀中の政治経済を支えてきた街です。紀伊水道に流れ込む山田川の河口近く、川の南岸辺りには、数多くの伝統的建造物が残り、「湯浅町湯浅伝統的建造物群保存地区」として国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。「バスde温泉」(kurodaが実践する温泉ひとり旅のこと)により白浜を訪れた帰りのこと。きのくに線の鈍行で和歌山方面へ向かっていたが、ふと思い立ち、この湯浅駅で途中下車して湯浅の街を散策してみることにしました。保存地区は駅から北西方向に15分ぐらい歩いたところにあります。こ...湯浅の重要伝統的建造物群保存地区@和歌山県湯浅町

  • ホテル ル・アンドン@白浜

    異例の10連休に世間が浮かれているのを横目に見ながら一生懸命働いたご褒美として、一月後の6月初旬に急きょ2連休(たったの…)をいただけることとなりました。せっかくの平日の連休、これは久しぶりの「バスde温泉」のチャンスです。急いで宿の手配と高速バスを予約し、時間的にも費用的にも手軽な和歌山・白浜温泉に旅立つことにしました。ホテル予約サイトであれこれ物色した中、目に留まったのがこのホテルです。なにせ朝食付き、温泉付き、さらに部屋にジャグジーまでついて平日ながら8千円以下で泊まれる…という破格!共同湯巡りで歩き疲れた上に少し湯あたり気味。早々にチェックインしようと15時に到着。館内に入ると無人の小さなレセプションデスクがありました。呼び出しボタンを押してしばらくすると普段着のおっちゃんが現れました。宿泊料はネットで...ホテルル・アンドン@白浜

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