キトロロ さん プロフィール

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キトロロさん: キトロロギストXの記録
ハンドル名キトロロ さん
ブログタイトルキトロロギストXの記録
ブログURLhttp://citrologist.blog94.fc2.com/
サイト紹介文一生をカンキツ研究に捧げてきた老学者の独白です
自由文キトロロギストとはシトラス(Citrus)+ロジスト(logist)の造語です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供53回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2008/09/26 14:04

キトロロ さんのブログ記事

  • 青島温州貯蔵果実の側壁膜の硬さを測る
  •  貯蔵技術の向上で、晩生性の青島温州が4月に入ってもマーケットを潤していました。香川県産の青島温州が4月17日に手に入りましたので、1月7日の静岡県産の青島温州と比較して、果実側壁膜の硬度の違いがどの程度異なるかみてみました。1)側壁膜の硬度の比較 貯蔵した果実の側壁膜の硬度は、平均で3.88kg/cm2ありました。静岡産の3.57kg/cm2より硬く、硬さが増加していました。2?から5?程度の範囲にありました。すべて袋ごと [続きを読む]
  • 日本のカンキツ栽培面積の変遷をみる
  •  日本列島の西南暖地に、カンキツ園が最も拡がったのは、1973年(昭和48年)頃に22万ヘクタールに達したときでした。この年を境に以降急激に縮小をはじめ、現在(H26)では、ウンシュウミカン4.5万ヘクタール、その他カンキツ2.7万ヘクタールの計約7.2万ヘクタールまで、カンキツの栽培面積は縮小してきました。カンキツの面積変貌の推移について、考察してみました。1)面積縮小の要因 ウンシュウミカンの生産量が最高となった1 [続きを読む]
  • カンキツ果実のクマリンについて
  •  カンキツには、先のフラボノイドと同様に、ポリフェノールの1群であるクマリンが、比較的に多量に含まれています。クマリンには、その化学構造式の違いで、クマリン類、フラノクマリン類、ピラノクマリン類、ピラノ置換クマリン類に分類される成分があり、300以上の種類があるとされています。最近、2010年ごろから、高速液体クロマトとマススぺクトロメトリーを組み合わせた分析法が、精度よく分離定量できるようになり、分析デ [続きを読む]
  • カンキツ「肥の豊」の果実側壁膜の硬さを測る
  •  熊本県特産の肥の豊は、デコポン(正式名、不知火)にマーコットを交配して播種した実生の中から選抜された、デコポンの珠心胚突然変異系統として、2000年に品種登録されました。デコポンより樹勢が強く、高糖度で低酸味の優良系統として急激に生産が伸びてきました。3月に果実が手に入りましたので、この品種の側壁膜の特徴を調べてみました。1)側壁膜の硬度の差異  果実側壁膜の硬度は、1.74?/cm2で、比較のためのデコポ [続きを読む]
  • みかん果実の袋膜のビタミンC含量
  •   みかんを袋ごと食べたとして、果たしてどの程度のビタミンCを、通常の果肉のベシクルだけ食べる場合より余計にとったことになるのか、検討してみました。みかんといえばビタミンCを連想するほど、おなじみの物質ですが、常用名をアスコルビン酸といいます。化学構造式は、先のフラボノイドやペクチンに比べて単純です。  アスコルビン酸には、酸化型と還元型がありますが、みかんではほとんど還元型アスコルビン酸となって [続きを読む]
  • ブラッドオレンジの果実側壁膜の硬さを測る
  •  ブラッドオレンジは、主な生産地である地中海沿岸諸国でジュース用として広く利用されています。日本では、愛媛県の26haほどの園地で栽培されていますが、赤いジュース用として希少な需要を持っています。導入されたブラッドオレンジは、タロッコやモロといった品種が主で、このたび欧州では庭園品種として選抜されているモロの果実が手に入りましたので、その側壁膜の解剖を試み、ワシントンネーブルと比較してみました。1 )袋 [続きを読む]
  • みかん果実の袋膜のペクチン量
  •  みかん果実は、果皮のフラべド、アルべド、果肉の袋膜、果肉ベシクルの四つの組織部に分かれます。通常は、果皮をむいて、さらに袋膜をむいてベシクルを食べるか、袋ごと食べて硬い膜部分を吐き出しています。柔らかい膜を持つときは、袋ごとみかんを食べれますが、このときどの程度の量の栄養を多く摂れるのか調べてみました。フラボノイドに次いで、ペクチン量について、検討してみました。ペクチンは、さきの記事(既ブログ記 [続きを読む]
  • タンカンの果実隔壁膜の硬さを測る
  •  タンカン(桶柑)は、中国広東省あたりで偶発実生として生まれた自然交雑品種で、華南、台湾などで古くから栽培されてきました。ところによって、蕉柑とか年柑とも呼ばれています。日本には、明治30年に苗木で導入されました。良品果の生産には高い熱量を必要としますので、栽培は鹿児島県の亜熱帯地域に限られ、現在、屋久島の特産品種となっています。ポンカン(椪柑)の生産が、2万5千トン程度あるのに対して、タンカンは5千 [続きを読む]
  • 拡大するメキシコのカンキツ生産
  •  日本の5.2倍の国土(1.96億ヘクタール)を持つメキシコは、その50%を農用地としていますが、農業土地利用からみて、農用地はさらに拡大するものと思っています。その理由として、①熱帯から亜寒帯までの多様な気候帯を持ち、多様な作物の生産が可能であること、②アメリカ、カナダなど巨大な食料消費国に隣接して、農業貿易に有利であること、③農業従事者の多いことなどですが、長い間、政治的理由で限られた農業生産に終始して [続きを読む]
  • ハッサクの果実側壁膜の硬さを測る
  •  ハッサクの食べ方は、果皮をむいてさらに袋膜を剥いで、果肉を食べています。袋の膜(側壁膜と基底膜)は硬くて呑み込む人は少ないものと思われます。側壁膜の解剖を行い、その硬さの特徴を調べてみました。1)側壁膜の硬度の差異  ハッサクの果実側壁膜の硬度は、3.8?/cm2から5.5?の範囲にあり、平均値は4.2?でした。デコポンの2?と比べて、さらに硬い膜でした。袋ごと食べるにはやや難がありました。2) 側壁膜の硬度と [続きを読む]
  • 袋ごと食べれるウンシュウミカンの袋側壁膜の特徴
  •  ウンシュウミカンは食べやすい果実の代表でしょう。果皮が簡単に手で剥けて、手も汚れません。これまで、消費者の嗜好にこたえて、甘いみかん作りに努力してき、その理論に従って、実現できるようになりました。今後は、袋ごと食べれるみかん作りが、付加価値をさらに高める次のステップだと思っています。袋ごと食べられるみかんは、袋膜の硬さが呑み込み易い性質をもっていました。袋の側壁膜の硬度の測定結果は、次のようでし [続きを読む]
  • アメリカのカンキツ生産が危ない
  •  アメリカのカンキツ生産量が、ここ10年来急速に低下しています。とくに、生産の中心であるフロリダが大変で、2016年産のオレンジが14%、グレープフルーツが11%も去年よりダウンしました。フロリダ州の約1.5%にあたる3200へクタールのカンキツ園が、各所で荒廃しつつあるのです。衛星写真からも、カンキツ園の荒れた様子がうかがえます。アメリカのカンキツは、自国民の栄養に貢献しているばかりでなく、カナダや日本などのマー [続きを読む]
  • 青島温州の果実側壁膜の硬さを測る
  •  1月に入って、晩生温州の青島温州が出回るようになりました。青島温州の主生産県の静岡県では、平成5年ごろから、10万トン以上の青島温州を安定して生産してきました。市販の静岡産と長崎産の青島温州について、側壁膜の特徴を調べました。 1)側壁膜の硬度の産地間差 側壁膜の硬度は、やや長崎産が静岡産より硬く、2?から5?程度ありました。普通温州に比較して、極めて硬い膜でした。ほとんどの袋は、呑み込むのに困 [続きを読む]
  • みかん果実の袋膜のフラボノイド量
  •  みかんを食べるときに、袋ごと食べれる柔らかい果実に出くわすと、とても幸せに感じます。まず、手が汚れない、捨てる量が果皮だけで少ないなどのほかに、ベシクルのうまさに加えて、袋膜の栄養を同時に摂れるのではと、何か期待するところがあります。 みかんは果皮のフラべド、アルべド、果肉の袋膜、ベシクルの組織に分かれますが、組織別に栄養価が顕著に異なります。フラべドは香の精油やカロチノイドやビタミン(C,Bコン [続きを読む]
  • デコポンの果実側壁膜の硬さを測る
  •  デコポン(不知火)の出荷が、5万トンを超えるようになりました。高い人気のために、確実にマーケット寿命を延ばしています。栽培方法にも、屋根かけ法が定着してきて、ウンシュウミカンの12月期まで、前進販売が進んできました。高品質のこの品種の側壁膜の特徴を、調べてみました。1)側壁膜の硬度の差異  デコポンの果実側壁膜の硬度は、1.3?/cm2から2.7?の範囲にあり、平均値は2?でした。袋ごと食べるにはやや難があり [続きを読む]
  • カンキツ果実の側壁膜の発育
  •  袋ごと食べれるカンキツの果実は、袋の膜(segment membrane)が柔らかく、だれでも袋丸ごと嚥下できる食形態でしょう。はたして、カンキツの袋膜が、どのように分化して、発達するのか、その形態形成過程について観察しました。1)果実の発達 側壁膜の形態形成は、果実の生長とともに進行しますので、果実の生長のパターンについて、早生性の富柑の幼果から成熟果までの果実を使って観察しました。 果実は、他のカンキツと同 [続きを読む]
  • 富柑の果実側壁膜の硬さを測る
  •  富柑は、ハウスミカン程度の小型の果実で、より甘く、ほとんどの果肉が袋ごと食べられます。11月ごろ成熟する早生のカンキツです。この品種の1本の木から集めた果実について、側壁膜の硬度を測定し、果実の特徴を調べました。1 )袋の側壁膜の硬度 富柑の側壁膜の硬度は、0.8?から2?あり、ほとんどの果実は袋ごと食べられました。1果に1000から2000本ほどあるベシクルも極めて柔らかく、とくに、1?以下の硬度の袋は、とても [続きを読む]
  • ポンカンの果実側壁膜の硬さを測る
  •  ポンカンは、これまで鹿児島県、愛媛県、熊本県、高知県、和歌山県の温暖な地域で、順調な生産を遂げてきました。芳香、酸味の柔らかさで、世界的には、ウンシュウミカンより人気のあるカンキツです。側壁膜の硬さがどの程度か、鹿児島県産と熊本県産の果実について調べてみました。 1)側壁膜の硬度 鹿児島県産の果実は、平均で果重170gで、硬度は4.22?ありました。熊本県産の果実は、136gあり、硬度3.18?でやや柔らかい [続きを読む]
  • 無核紀州の果実側壁膜の硬さを測る
  •  紀州蜜柑は、紀元前に中国ですでに知られていた、古い種類の小蜜柑です(以前記事;なつかしい小蜜柑、10/01/06)。日本には、紀元5世紀ごろに渡来し、ウンシュウミカンが広く知られるようになった明治までの、とくに、江戸時代の剥皮性で甘味のあるみかんの代表品種でした。日本の風土によく適応していましたので、栽培面積の拡大した過程で、いろいろな枝変わり突然変異をみせました。今回それらの中の種無しの無核紀州の果実が [続きを読む]
  • 普通温州の果実側壁膜の硬さを測る
  •  12月に入って、普通温州が出回るようになりました。普通温州でも、早生温州と同様に、袋ごと食べられるミカンの販売にこぎつけていたか、側壁膜の硬度を測定しました。 1)側壁膜の硬度の産地間差 市販のウンシュウミカンの愛媛産A、愛媛産B、愛媛産C,和歌山産、東京産の果実を使って、それぞれの側壁膜の硬度を果実硬度計で測定しました。硬度計は5mm径の圧子(プランジャー)を用い、取り出した袋の側壁膜の中央部を挿し [続きを読む]
  • 紅まどんなの果実側壁膜の硬さを測る
  •  12月に入って、普通温州と出荷期を共にできる愛媛の特産カンキツの紅まどんなが、店頭にみられるようになりました。紅まどんなの栽培熱は高く、1500トンを超える集荷量になってきました。栽培方法も、屋根かけ法に加えて、ハウス栽培もみられるようになり、11月期の前進販売もみられそうです。剥皮が容易で、袋ごと食べられるこの品種の側壁膜の特徴を、調べてみました。1)側壁膜の硬度の差異  12月初旬の市販の紅ま [続きを読む]
  • 早生温州の果実側壁膜の硬さを測る
  •   ウンシュウミカン(ミカン)のおいしい季節になりました。皮をむいて食べようとして、袋ごと食べられるミカンにあたりますと、おいしさはさらに倍増します。袋ごと食べれるミカンの側壁膜の硬さとは、どの程度の硬度なのか、その特徴を調べてみました。1)側壁膜の硬度の産地・系統間差 市販のハウスミカン、有田の早生、宇和の早生、真穴の早生、佐賀の早生、東京の早生を使って、それぞれの側壁膜の硬度を果実硬度計で測定 [続きを読む]
  • カンキツのペクチン量の相違
  •  ジャムをつくる人にとって、ペクチンはおなじみの物質でしょう。ペクチンは、ペクチン質に富んだカンキツやリンゴの果実を使って、抽出、生産されています。ペクチン質(pectic substances)は, 水に溶けないプロトペクチンと、これの変換、低分子化した水に溶けるペクチン(正確にはぺクチニン酸)、さらに低分子化した水に溶けないペクチン酸などを含みます。未熟の果実には、ペクチンはほとんどありません。果実の成熟が進むと [続きを読む]
  • カンキツ果実の側壁膜の硬さを測る
  •  カンキツ果実をむいて、じょうのう(袋)ごと食べようとしますと、果汁の味と袋の膜やベシクルの硬さが、食味として気になります。膜が硬すぎますと、さらに袋膜をむいてベシクル果肉だけを食しています。袋膜は、食物繊維の塊であり、できればヒトの栄養源として役立てたいものです。袋ごと食べられる果実を求めて、袋膜とくに側壁膜の硬度を、2,3のカンキツで比較、測定してみました。1)側壁膜の硬度の種類間差 市販の豪州 [続きを読む]
  • 果実の軟化のコントロール
  •  成熟ホルモンといわれる気体のエチレンが、果実の軟化を促すことは、よく知られています。また、果実のエチレン感受性は、果物によって相当異なります。バナナ、アボカド、マンゴー、ドリアン、西洋ナシ、リンゴ、モモ、スモモ、ビワ、キウイフルーツ、メロン、トマトなどの果実は、成熟するのにエチレンが必要です。 一方、カンキツ、ブドウ、イチゴなどは、エチレンに感受しません。エチレン感受性の果物では、エチレンの内生 [続きを読む]