キトロロ さん プロフィール

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キトロロさん: キトロロギストXの記録
ハンドル名キトロロ さん
ブログタイトルキトロロギストXの記録
ブログURLhttp://citrologist.blog94.fc2.com/
サイト紹介文一生をカンキツ研究に捧げてきた老学者の独白です
自由文キトロロギストとはシトラス(Citrus)+ロジスト(logist)の造語です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供53回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2008/09/26 14:04

キトロロ さんのブログ記事

  • アルシンボルドの絵画にみる果物たち
  •   アルチンボルド、G. (-1593年没)は、天才レオナルド・ダ・ビンチ(-1519年没)を生んだイタリアミラノ出身の画家で、果実、野菜、花、魚、本などで、イメージ肖像画を描いたことで知られた有名な画家です。国立西洋美術館でアルチンボルド展がありましたので、16世紀にどのような生鮮物が描かれたのか見学しました。1)アルチンボルドの生涯 36歳の時、ハプスブルグ家の宮廷画家として雇われ、ローマ皇帝のマクシミリアン2 [続きを読む]
  • みかんの10年後の収量予想
  •  果樹の中で、みかんほど収穫量の変遷した品目はないでしょう。昭和47年ごろまでに370万トン程度まで増産したのち急激な減少をみせ、今日まで(40年後)に80万トン程度まで低下してきました。みかんの生産不振のために、日本の果実全体の生産量が伸び悩んでいます。国民食のみかんが、これからどうなるのか、10年先を見据えた収量予測を試みました。1)傾向線による10年後の推定収量 農林水産統計のデータを、平成元年以降の [続きを読む]
  • カンキツ消費の最近の傾向は
  •  世界中が、アメリカ人並みの暮らしで食生活するようになると、地球の食糧がもたないだろうと言われています。FAOの統計によりますと、このことはすでにあらわれており、食糧の需給事情が国々で、とくに、先進国と後進国の間で大きく乖離してきました。これからは、食糧をめぐり大変な時代になることが予想されています。 先進国の日本では、食糧自給率40%を切っている現在、自由貿易の保証を世界的に取り付け、食糧の安全保 [続きを読む]
  • オーストラリア産のアフォーラの側壁膜の硬度
  •  偶発実生として発見されたモロッコ生まれのアフォーラマンダリンは、マーコットとクレメンチンの自然交雑品種とみられています。モロッコでは1000ヘクタールほどに栽培されている模様ですが、イタリアはじめ地中海沿岸地で人気のあるマンダリン(皮の剥き易い)です。 カリフォルニアでは、1993年レリーズされて以来生産が伸びていて、日本にW.マーコットの商品名で輸出しています。豪州では2000年以来栽培が活発となり、8月か [続きを読む]
  • 果物をたくさん食べていますか
  •  世界有数の長寿国になった日本は、世界的に果物の消費の少ない民族とみられています。実際、FAOSTATの2013年のデータでは、一人当たりの1日の果物消費量は、世界平均が213gに対して、日本人は145gとなっていました。アメリカ人の平均が286gでしたので、私たちの果物消費がいかに少ないか伺えます。 今では、生活習慣病にとっての果物の効用を疑う人は少ないものと思われますが、もっとたくさん果物を食べて、健康な毎日を送りた [続きを読む]
  • デイジ―マンダリンの果実側壁膜の硬さを測る
  •  デイジ―マンダリンは、カリフォルニアの苗木屋さんが、フォーチュン(クレメンチン×オーランド、1964レリーズ)とフレモントマンダリイン(クレメンチン×ポンカン、1964レリーズ)を交配して育成したもので、1986年から苗木の販売が始まりました。30年を経て、7月16日にオーストラリア産の果実が購入できましたので、早速、袋膜の硬度と品質調査をいたしました。1.袋の側壁膜の硬度 デイジーの側壁膜の硬度は、平均値で2.97 [続きを読む]
  • 橘のあった邪馬台国の生態は
  •  魏志倭人伝は、古代日本を伝えた貴重な一史料です。西暦280−297年ごろに、中国西晋の人、陳寿が、中国歴史書『三国志』に書きとめたものです。僅かに2000余文字ですが、文字の無かった日本としては、当時の日本の地理、地勢、政情、生活様式などを、興味深くうかがい知ることができます。当時、倭には、卑弥呼という女王の率いる邪馬台国があり、この国を魏の使節団(帯方郡の役人か)が訪ねた時の、見聞録風の記述となっていま [続きを読む]
  • ミネオラ果実の袋側壁膜の硬さを測る
  •   ミネオラは、1911年にダンカングレープフルーツにダンシータンゼリンを交配して育成したフロリダ生まれの品種です。米国では有望な品種として、これまで普及、栽培されてきました。ウンシュウミカンより多くの熱量を必要としますので、日本では栽培されていません。輸入ミネオラを80円で購入しました。さっそく、果実袋の隔壁膜の硬度を測定してみました。1)側壁膜の硬度 果実の側壁膜の硬度は、平均で2.81kg/cm2ありました [続きを読む]
  • みかんの神様とお菓子の神様の小話
  •  日本には神様がたくさんあられます。そして、神々を祭る神社は、現在でも8万1255社以上あるとされています(文化庁、2016)。日本で最も多い神社は八幡神社だそうで、応神天皇がその祭神となっておられます。ところで、みかんの神様とお菓子の神様が、同一人物の田道間守命(たじまもりのみこと)であることをご存知でしょうか。 田道間守命については、以前ブログ (橘とゆかりの神社、仏閣; 11/10/18)で紹介しましたように [続きを読む]
  • インペリアルマンダリン果実の側壁膜の硬さを測る
  •  オーストラリアのシドニーで生まれたインペリアルマンダリン(偶発実生として1890年に誕生)は、1956年にクイーンスランドに移されてから、ここが一大産地になりました。ウンシュウミカン似のこの品種は、地中海マンダリンとウイロ―リーフマンダリンの交雑品種とみられていますが、6月23日に輸入果実が手に入りましたので、果実の分析を試みました。1)側壁膜の硬度 果実の側壁膜の硬度は、平均で2.83kg/cm2ありました。6 [続きを読む]
  • 日本柑橘に蜜柑が仲間入りする日
  •  「日本の柑橘の歴史は、実は伝搬の歴史でした」、これはカンキツ学の泰斗田中長三郎さんの言葉です。 日本に自生していたカンキツは、タチバナだけで、他のすべてがヒトの手で導入されました。そして、「有橘不知以為滋味」と「魏志倭人伝」(西暦280-290)が伝えていましたように、西暦200年頃の邪馬台国の人々は、中国人の言う橘のおいしさを知らなかったわけで、文字をもたなかった時代には、有史以前に導入されたカラタチ [続きを読む]
  • 清見果実の側壁膜の硬さを測る
  •   デコポン(清見×ポンカン)の母親の清見を6月1日に購入しました。愛媛県で貯蔵した果実でしたが、貯蔵臭は強くありませんでした。さっそく、デコポンと同様に、果実側壁膜の硬度を測定し、解剖して特徴を調べてみました。1)側壁膜の硬度の差異  清見の果実側壁膜の硬度は、1.2?/cm2から4.4?の範囲にあり、平均値は2.5?でした。デコポンのそれ(2?)より高いものでした。袋ごと食べるには難がありました。果肉が極端に柔 [続きを読む]
  • みかん果実の袋膜のリモノイド量
  •  みかんを食べるときに、袋ごとほおばると、膜からどのような栄養素がどの程度余計にとれるか調べてきました。さきの記事では、袋膜(じょうのう膜)のフラボノイド、ペクチン、ビタミンC、クマリン類について述べましたので、ここではリモノイドについて紹介します。 リモノイドはトリテルペン化合物で、現在38種類が分離同定されています。そしてどういうわけか、この物質群を生合成する植物はミカン科とセンダン科に限られ [続きを読む]
  • オアマンダリンの果実側壁膜の硬さを測る
  •  イスラエル育成のオアマンダリン(マーコット×ダンシーの交雑品種)が5月7日に1果75円で手に入りましたので、さっそく側壁膜の硬度を、5月5日に購入したハウスミカンと比較しながら、測定してみました。平均果重は112gあり、ハウスミカンの50g(1果200円)に比べ大きいものでした。1)側壁膜の硬度 果実の側壁膜の硬度は、平均で1.88kg/cm2ありました。大分県産のハウスミカン1.89kg/cm2とほぼ同様でした。しかし、袋ごと呑み [続きを読む]
  • 平成のカンキツ輸入貿易の相手国
  •  平成になって、日本のカンキツマーケットでは、国産カンキツの健闘がはっきりしてきました。このところの訪日観光客が、デパ地下の売り場で、高値の国産カンキツを盛んに購入しています。輸入カンキツと食べ比べて、違いを納得して帰国されることでしょう。それにしても、昭和のカンキツ自由化決定のころは、価格競争で日本からみかんが消えうせるとの風評があり気をもんできたのですが、これも関係者の努力で杞憂に終わったよう [続きを読む]
  • アフォーラ果実の側壁膜の硬さを測る
  •  4月末にアフォーラが1果50円で売られていました。カリフォルニア産でW.マーコットの名がついていて、本来の果実より小果でした。輸送臭があり、貯蔵青島温州の比ではありませんでした。アフォーラは、本来、みかんに匹敵するほどマンダリンとして優れた品種ですが、異常気象で品質を発揮できなかったものと思われます。果実側壁膜の硬さを測定してみました。1)側壁膜の硬度 果実の側壁膜の硬度は、平均で3.38kg/cm2ありました [続きを読む]
  • 平成のカンキツ輸入の動向
  •  自由貿易に異を唱えるトランプ大統領の誕生で、これまでのアメリカからの貿易自由化の流れが変わるのでしょうか。門戸を開いた日本では、豆類、麦類など多くの農産物の自給率が、すでに著しく低下し、輸入依存の農業生産体質に変質しました。カンキツは、バナナ、リンゴと同じく、貿易に適した農産物ですので、アメリカとの交渉で、1964年(昭和39)のレモンの自由化を皮切りに、1971年(昭和46)にはグレープフルーツを、1991年( [続きを読む]
  • 青島温州貯蔵果実の側壁膜の硬さを測る
  •  貯蔵技術の向上で、晩生性の青島温州が4月に入ってもマーケットを潤していました。香川県産の青島温州が4月17日に手に入りましたので、1月7日の静岡県産の青島温州と比較して、果実側壁膜の硬度の違いがどの程度異なるかみてみました。1)側壁膜の硬度の比較 貯蔵した果実の側壁膜の硬度は、平均で3.88kg/cm2ありました。静岡産の3.57kg/cm2より硬く、硬さが増加していました。2?から5?程度の範囲にありました。すべて袋ごと [続きを読む]
  • 日本のカンキツ栽培面積の変遷をみる
  •  日本列島の西南暖地に、カンキツ園が最も拡がったのは、1973年(昭和48年)頃に22万ヘクタールに達したときでした。この年を境に以降急激に縮小をはじめ、現在(H26)では、ウンシュウミカン4.5万ヘクタール、その他カンキツ2.7万ヘクタールの計約7.2万ヘクタールまで、カンキツの栽培面積は縮小してきました。カンキツの面積変貌の推移について、考察してみました。1)面積縮小の要因 ウンシュウミカンの生産量が最高となった1 [続きを読む]
  • カンキツ果実のクマリンについて
  •  カンキツには、先のフラボノイドと同様に、ポリフェノールの1群であるクマリンが、比較的に多量に含まれています。クマリンには、その化学構造式の違いで、クマリン類、フラノクマリン類、ピラノクマリン類、ピラノ置換クマリン類に分類される成分があり、300以上の種類があるとされています。最近、2010年ごろから、高速液体クロマトとマススぺクトロメトリーを組み合わせた分析法が、精度よく分離定量できるようになり、分析デ [続きを読む]
  • カンキツ「肥の豊」の果実側壁膜の硬さを測る
  •  熊本県特産の肥の豊は、デコポン(正式名、不知火)にマーコットを交配して播種した実生の中から選抜された、デコポンの珠心胚突然変異系統として、2000年に品種登録されました。デコポンより樹勢が強く、高糖度で低酸味の優良系統として急激に生産が伸びてきました。3月に果実が手に入りましたので、この品種の側壁膜の特徴を調べてみました。1)側壁膜の硬度の差異  果実側壁膜の硬度は、1.74?/cm2で、比較のためのデコポ [続きを読む]
  • みかん果実の袋膜のビタミンC含量
  •   みかんを袋ごと食べたとして、果たしてどの程度のビタミンCを、通常の果肉のベシクルだけ食べる場合より余計にとったことになるのか、検討してみました。みかんといえばビタミンCを連想するほど、おなじみの物質ですが、常用名をアスコルビン酸といいます。化学構造式は、先のフラボノイドやペクチンに比べて単純です。  アスコルビン酸には、酸化型と還元型がありますが、みかんではほとんど還元型アスコルビン酸となって [続きを読む]
  • ブラッドオレンジの果実側壁膜の硬さを測る
  •  ブラッドオレンジは、主な生産地である地中海沿岸諸国でジュース用として広く利用されています。日本では、愛媛県の26haほどの園地で栽培されていますが、赤いジュース用として希少な需要を持っています。導入されたブラッドオレンジは、タロッコやモロといった品種が主で、このたび欧州では庭園品種として選抜されているモロの果実が手に入りましたので、その側壁膜の解剖を試み、ワシントンネーブルと比較してみました。1 )袋 [続きを読む]
  • みかん果実の袋膜のペクチン量
  •  みかん果実は、果皮のフラべド、アルべド、果肉の袋膜、果肉ベシクルの四つの組織部に分かれます。通常は、果皮をむいて、さらに袋膜をむいてベシクルを食べるか、袋ごと食べて硬い膜部分を吐き出しています。柔らかい膜を持つときは、袋ごとみかんを食べれますが、このときどの程度の量の栄養を多く摂れるのか調べてみました。フラボノイドに次いで、ペクチン量について、検討してみました。ペクチンは、さきの記事(既ブログ記 [続きを読む]
  • タンカンの果実隔壁膜の硬さを測る
  •  タンカン(桶柑)は、中国広東省あたりで偶発実生として生まれた自然交雑品種で、華南、台湾などで古くから栽培されてきました。ところによって、蕉柑とか年柑とも呼ばれています。日本には、明治30年に苗木で導入されました。良品果の生産には高い熱量を必要としますので、栽培は鹿児島県の亜熱帯地域に限られ、現在、屋久島の特産品種となっています。ポンカン(椪柑)の生産が、2万5千トン程度あるのに対して、タンカンは5千 [続きを読む]