キトロロ さん プロフィール

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キトロロさん: キトロロギストXの記録
ハンドル名キトロロ さん
ブログタイトルキトロロギストXの記録
ブログURLhttp://citrologist.blog94.fc2.com/
サイト紹介文一生をカンキツ研究に捧げてきた老学者の独白です
自由文キトロロギストとはシトラス(Citrus)+ロジスト(logist)の造語です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供53回 / 365日(平均1.0回/週) - 参加 2008/09/26 14:04

キトロロ さんのブログ記事

  • ハッサクの果実側壁膜の硬さを測る
  •  ハッサクの食べ方は、果皮をむいてさらに袋膜を剥いで、果肉を食べています。袋の膜(側壁膜と基底膜)は硬くて呑み込む人は少ないものと思われます。側壁膜の解剖を行い、その硬さの特徴を調べてみました。1)側壁膜の硬度の差異  ハッサクの果実側壁膜の硬度は、3.8?/cm2から5.5?の範囲にあり、平均値は4.2?でした。デコポンの2?と比べて、さらに硬い膜でした。袋ごと食べるにはやや難がありました。2) 側壁膜の硬度と [続きを読む]
  • 袋ごと食べれるウンシュウミカンの袋側壁膜の特徴
  •  ウンシュウミカンは食べやすい果実の代表でしょう。果皮が簡単に手で剥けて、手も汚れません。これまで、消費者の嗜好にこたえて、甘いみかん作りに努力してき、その理論に従って、実現できるようになりました。今後は、袋ごと食べれるみかん作りが、付加価値をさらに高める次のステップだと思っています。袋ごと食べられるみかんは、袋膜の硬さが呑み込み易い性質をもっていました。袋の側壁膜の硬度の測定結果は、次のようでし [続きを読む]
  • アメリカのカンキツ生産が危ない
  •  アメリカのカンキツ生産量が、ここ10年来急速に低下しています。とくに、生産の中心であるフロリダが大変で、2016年産のオレンジが14%、グレープフルーツが11%も去年よりダウンしました。フロリダ州の約1.5%にあたる3200へクタールのカンキツ園が、各所で荒廃しつつあるのです。衛星写真からも、カンキツ園の荒れた様子がうかがえます。アメリカのカンキツは、自国民の栄養に貢献しているばかりでなく、カナダや日本などのマー [続きを読む]
  • 青島温州の果実側壁膜の硬さを測る
  •  1月に入って、晩生温州の青島温州が出回るようになりました。青島温州の主生産県の静岡県では、平成5年ごろから、10万トン以上の青島温州を安定して生産してきました。市販の静岡産と長崎産の青島温州について、側壁膜の特徴を調べました。 1)側壁膜の硬度の産地間差 側壁膜の硬度は、やや長崎産が静岡産より硬く、2?から5?程度ありました。普通温州に比較して、極めて硬い膜でした。ほとんどの袋は、呑み込むのに困 [続きを読む]
  • みかん果実の袋膜のフラボノイド量
  •  みかんを食べるときに、袋ごと食べれる柔らかい果実に出くわすと、とても幸せに感じます。まず、手が汚れない、捨てる量が果皮だけで少ないなどのほかに、ベシクルのうまさに加えて、袋膜の栄養を同時に摂れるのではと、何か期待するところがあります。 みかんは果皮のフラべド、アルべド、果肉の袋膜、ベシクルの組織に分かれますが、組織別に栄養価が顕著に異なります。フラべドは香の精油やカロチノイドやビタミン(C,Bコン [続きを読む]
  • デコポンの果実側壁膜の硬さを測る
  •  デコポン(不知火)の出荷が、5万トンを超えるようになりました。高い人気のために、確実にマーケット寿命を延ばしています。栽培方法にも、屋根かけ法が定着してきて、ウンシュウミカンの12月期まで、前進販売が進んできました。高品質のこの品種の側壁膜の特徴を、調べてみました。1)側壁膜の硬度の差異  デコポンの果実側壁膜の硬度は、1.3?/cm2から2.7?の範囲にあり、平均値は2?でした。袋ごと食べるにはやや難があり [続きを読む]
  • カンキツ果実の側壁膜の発育
  •  袋ごと食べれるカンキツの果実は、袋の膜(segment membrane)が柔らかく、だれでも袋丸ごと嚥下できる食形態でしょう。はたして、カンキツの袋膜が、どのように分化して、発達するのか、その形態形成過程について観察しました。1)果実の発達 側壁膜の形態形成は、果実の生長とともに進行しますので、果実の生長のパターンについて、早生性の富柑の幼果から成熟果までの果実を使って観察しました。 果実は、他のカンキツと同 [続きを読む]
  • 富柑の果実側壁膜の硬さを測る
  •  富柑は、ハウスミカン程度の小型の果実で、より甘く、ほとんどの果肉が袋ごと食べられます。11月ごろ成熟する早生のカンキツです。この品種の1本の木から集めた果実について、側壁膜の硬度を測定し、果実の特徴を調べました。1 )袋の側壁膜の硬度 富柑の側壁膜の硬度は、0.8?から2?あり、ほとんどの果実は袋ごと食べられました。1果に1000から2000本ほどあるベシクルも極めて柔らかく、とくに、1?以下の硬度の袋は、とても [続きを読む]
  • ポンカンの果実側壁膜の硬さを測る
  •  ポンカンは、これまで鹿児島県、愛媛県、熊本県、高知県、和歌山県の温暖な地域で、順調な生産を遂げてきました。芳香、酸味の柔らかさで、世界的には、ウンシュウミカンより人気のあるカンキツです。側壁膜の硬さがどの程度か、鹿児島県産と熊本県産の果実について調べてみました。 1)側壁膜の硬度 鹿児島県産の果実は、平均で果重170gで、硬度は4.22?ありました。熊本県産の果実は、136gあり、硬度3.18?でやや柔らかい [続きを読む]
  • 無核紀州の果実側壁膜の硬さを測る
  •  紀州蜜柑は、紀元前に中国ですでに知られていた、古い種類の小蜜柑です(以前記事;なつかしい小蜜柑、10/01/06)。日本には、紀元5世紀ごろに渡来し、ウンシュウミカンが広く知られるようになった明治までの、とくに、江戸時代の剥皮性で甘味のあるみかんの代表品種でした。日本の風土によく適応していましたので、栽培面積の拡大した過程で、いろいろな枝変わり突然変異をみせました。今回それらの中の種無しの無核紀州の果実が [続きを読む]
  • 普通温州の果実側壁膜の硬さを測る
  •  12月に入って、普通温州が出回るようになりました。普通温州でも、早生温州と同様に、袋ごと食べられるミカンの販売にこぎつけていたか、側壁膜の硬度を測定しました。 1)側壁膜の硬度の産地間差 市販のウンシュウミカンの愛媛産A、愛媛産B、愛媛産C,和歌山産、東京産の果実を使って、それぞれの側壁膜の硬度を果実硬度計で測定しました。硬度計は5mm径の圧子(プランジャー)を用い、取り出した袋の側壁膜の中央部を挿し [続きを読む]
  • 紅まどんなの果実側壁膜の硬さを測る
  •  12月に入って、普通温州と出荷期を共にできる愛媛の特産カンキツの紅まどんなが、店頭にみられるようになりました。紅まどんなの栽培熱は高く、1500トンを超える集荷量になってきました。栽培方法も、屋根かけ法に加えて、ハウス栽培もみられるようになり、11月期の前進販売もみられそうです。剥皮が容易で、袋ごと食べられるこの品種の側壁膜の特徴を、調べてみました。1)側壁膜の硬度の差異  12月初旬の市販の紅ま [続きを読む]
  • 早生温州の果実側壁膜の硬さを測る
  •   ウンシュウミカン(ミカン)のおいしい季節になりました。皮をむいて食べようとして、袋ごと食べられるミカンにあたりますと、おいしさはさらに倍増します。袋ごと食べれるミカンの側壁膜の硬さとは、どの程度の硬度なのか、その特徴を調べてみました。1)側壁膜の硬度の産地・系統間差 市販のハウスミカン、有田の早生、宇和の早生、真穴の早生、佐賀の早生、東京の早生を使って、それぞれの側壁膜の硬度を果実硬度計で測定 [続きを読む]
  • カンキツのペクチン量の相違
  •  ジャムをつくる人にとって、ペクチンはおなじみの物質でしょう。ペクチンは、ペクチン質に富んだカンキツやリンゴの果実を使って、抽出、生産されています。ペクチン質(pectic substances)は, 水に溶けないプロトペクチンと、これの変換、低分子化した水に溶けるペクチン(正確にはぺクチニン酸)、さらに低分子化した水に溶けないペクチン酸などを含みます。未熟の果実には、ペクチンはほとんどありません。果実の成熟が進むと [続きを読む]
  • カンキツ果実の側壁膜の硬さを測る
  •  カンキツ果実をむいて、じょうのう(袋)ごと食べようとしますと、果汁の味と袋の膜やベシクルの硬さが、食味として気になります。膜が硬すぎますと、さらに袋膜をむいてベシクル果肉だけを食しています。袋膜は、食物繊維の塊であり、できればヒトの栄養源として役立てたいものです。袋ごと食べられる果実を求めて、袋膜とくに側壁膜の硬度を、2,3のカンキツで比較、測定してみました。1)側壁膜の硬度の種類間差 市販の豪州 [続きを読む]
  • 果実の軟化のコントロール
  •  成熟ホルモンといわれる気体のエチレンが、果実の軟化を促すことは、よく知られています。また、果実のエチレン感受性は、果物によって相当異なります。バナナ、アボカド、マンゴー、ドリアン、西洋ナシ、リンゴ、モモ、スモモ、ビワ、キウイフルーツ、メロン、トマトなどの果実は、成熟するのにエチレンが必要です。 一方、カンキツ、ブドウ、イチゴなどは、エチレンに感受しません。エチレン感受性の果物では、エチレンの内生 [続きを読む]
  • クネンボの来た道
  •  クネンボ(九年母)は、ウンシュウミカンに近い皮の剥けるマンダリンの一種です。さきごろ、紅葉見物に浜離宮恩賜公園を訪ねましたところ、園道にクネンボの果実が3個チョコンと展示してありました。そして、背後の黒松に寄り添って、豊かに実の着いたクネンボの木がありました。案内文には、8代将軍徳川吉宗のころ、1729年にベトナムから象を導入し、園内で飼育していた時に、クネンボを餌にしたとの記録があり、また、1791年に [続きを読む]
  • 果肉の硬さを測る
  •  果肉の硬さを測るために、貫入抵抗値を求めようとしますと、針(圧子)の先端の太さ(面積)や、圧子が果肉をつき抜ける速さの違いが問題になります。このために、圧力が一定で動く動力計ダイナモメータ(dynamometer、 応力ニュートンN)を必要としますが、その貫入値を用いた圧子の面積で除した値を、硬度(N)としています。 しかし、このような装置はポータブルでなく、高価なために、これまで多くの場合、市販の果実硬度計を [続きを読む]
  • 早生温州果肉の側壁膜の解剖
  •  10月に入って、早生温州の出荷が始まりました。早生温州には、宮川早生、興津早生、原口早生、田口早生など多くの系統品種があります。ハウスみかんの多くは、宮川早生を使って施設栽培されています。露地栽培の早生温州の側壁膜の解剖を試みました。1 )袋の側壁膜の厚さ 露地栽培の早生温州果実の側壁膜の厚さは、50から200マイクロメータ(μm)ほどあり、部位によってかなりの違いがありました。膜の周辺の縫合部で厚くな [続きを読む]
  • 果肉の細胞壁膜の化学成分の違い
  •  果肉の細胞壁膜は、セルロース、ヘミセルロース、ペクチン、リグニンなどの化学成分で成り立っています。それらの違いは、細胞壁膜のネット骨格構造のミクロフイブリルを構成しているセルロース、セルロースを結び付けているヘミセルロース、細胞壁膜を堅くするリグニンであり、いずれも水に不溶性です。一方、細胞と細胞を結合しているペクチンは水溶性です。これらの化学成分の含有割合の違いが、果肉を食べた時の食感に影響し [続きを読む]
  • グレープフルーツ果実の側壁膜の解剖
  •  ?皮の難しいグレープフルーツの食べ方は、横半切りした果肉をスプーンですくって口にするのが、一般的でしょう。食べた後には、しっかりとした側壁膜が残っています。南アフリカ産グレープフルーツの側壁膜の解剖を試みました。1 )袋の側壁膜の厚さ 側壁膜の厚さは、200から700マイクロメータ(μm)ほどあり、部位によってかなり違いがありました。平均値は420μありましたので、大体みかんの4倍ほどの厚みがありました。ま [続きを読む]
  • ネーブルオレンジ果実の側壁膜の解剖
  •  ネーブルオレンジは、その発見(1822年)以来、ウンシュウミカンと同様に、収穫期の異なる枝代わり系統品種を、多く生み出しました。中でも、南半球のオーストラリアでは、販路の関係から晩生系統の育成に力を入れてきて、普通のネーブルが6月に成熟するのに対して、11月に収穫する「ウルトラレイト」などの育成に成功しました。近頃の日本のネーブル市場は、アメリカ産に先駆けてこの品種で席巻されています。10月半ばの「ウル [続きを読む]
  • レモン果実の側壁膜の解剖
  •  レモンの果肉袋の側壁膜は、硬すぎて食べられそうもありません。袋ごと食べられるハウスみかんとの違いは、どこにあるのでしょうか。解剖結果を比較してみました。1 )袋の側壁膜の厚さ レモン果肉の袋膜の側壁膜の厚さは、400から500マイクロメータ(μm)ほどありました。ハウスみかんの100-200μmと比較しますと、ずいぶん厚い膜でした。そして、細胞の大きさは外層が細く長く、内層は太い棒状の柔細胞層となっていました [続きを読む]
  • シーボルトとみかん
  •  江戸東京博物館で、「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」の展覧会(2016年9月13日〜11月06日)が開催されていました。シーボルト(P.F.Siebolt, 1796-1866)の果たせなかった思いをくんで、江戸東京博物館の皆さんが、主としてミュンヘン五大陸博物館やフォン.・ブランデンシュタイン=ツエッペリン家所蔵のシーボルトゆかりの品々を展示してくださっています。< シーボルトは、鎖国中の江戸時代に、オランダ東インド会社の外 [続きを読む]
  • ハウスみかんの果実側壁膜の解剖
  •  以前、ハウスみかんと露地みかんでは、甘さの糖質が異なることを記事にしました(ウンシュウミカンの糖質のこと。2011/11/13、ハウスみかんのアイデンテイテイ―。2013/07/30)。1960年ごろに、初めてハウスみかんを食味したとき驚いたことに、その甘さの違いに気づいたことと、さらに、袋ごと食べられるほど、袋膜が柔らかかったことがありました。袋ごと食べられるみかんが、栽培できるんだ!!。強烈な印象となっていました。袋 [続きを読む]