万葉樹(よろずは いつき) さん プロフィール

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万葉樹(よろずは いつき)さん: 陽出る処の書紀
ハンドル名万葉樹(よろずは いつき) さん
ブログタイトル陽出る処の書紀
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/yorozu-haki
サイト紹介文芸術・フィギュアスケート・映画・アニメの感想。リリカルなのは・神無月の巫女・マリみて小説掲載中
自由文魔法少女リリカルなのは・マリア様がみてる・神無月の巫女(Fate/stay nightとクロス有)・鋼の錬金術師・京四郎と永遠の空の二次創作小説を掲載中。百合やや多め、他傾向もあり。芸術作品・フィギュアスケート記事、映画・アニメ(輪るピングドラム・少女革命ウテナ)・漫画のレヴュー、写真つき駄文日記のよろずブログ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供203回 / 365日(平均3.9回/週) - 参加 2008/09/29 20:54

万葉樹(よろずは いつき) さんのブログ記事

  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(六)
  • 如月千羽は、姫宮翁こと姫宮千胤(ちたね)の事実上、後妻だった。二男二女をもうけたまま早くに亡くなった姫宮の前夫人は、千羽に主人の世話周りを頼んでいた。当時、御大尽の男が妾を囲うのは当然視されており、女中がお手つきになってもおかしくはない時代である。家の存続のためならば、正妻は愛人の生んだ子ですら我が子として育てねばならない。夫君がどこの馬の骨ともしれぬ芸者ふぜいに入れ揚げるくらいならば、血筋も良く [続きを読む]
  • ドラマ「精霊の守り人」2ndシーズン最終回、その前に
  • ドラマ「精霊の守り人」2ndシーズンも今夜が最終回です。私、これ、今回まったくリアルタイムで視聴できなかったんですよね。今夜のは観られそうですが。で、NHKサイトの予告編動画などを漁りつつ、出演陣の作りこみすぎた造形に若干驚きつつも(笑)、やはり興味ひかれて手にしたのは買いためていた、新潮文庫版の原作小説。第三作「夢の守り人」までで終わっていたのですが、第四作「虚空の旅人」から一挙に第六作の「蒼路 [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(五)
  • 寮の外れには、いまはもう使用されていない古井戸があった。その井戸で事件があったのは、乙羽が入寮して二箇月経った頃のこと。寮生の同級生どうしが心中騒ぎを起こしてしまった。二人して手をつないで、大量の睡眠薬を飲んだまま、井戸の中で倒れていたのである。当時、井戸には軽い竹編みの覆いが載せられているだけであった。そして、乾いた土砂が降り積もっていたせいで浅くなっていた。親の事業が破綻して学業を続けられなく [続きを読む]
  • MacBook一時復活
  • ひさびさに平日に書いているこの駄日記。じつは昨年末に壊れたとされた旧愛機MacBookで書いています。新しいWinにもスマホにも慣れた頃合い。4月からは新しいネット契約で引越し先も決まったものの、気がかりだったのは古いPCに残してあったデータ。慌てて取り出せたのは一部の二次創作小説と映画の感想のみ。二次創作にしても、もう読まれるか読まれないかは別にして、これまで書き溜めたものが永久に闇に沈むというのは、いささ [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(四)
  • 床を走る、なめらかな掃除機の音。振られたハタキによって舞い踊る埃。何度も雑巾を落とされた水の不透明度。それらが落ち着いた頃、侍り女は窓を開け放ち、室内の異常をなにひとつ見落とすまいと緊張させていた、その勤労にすぎる視線を、ひろびろとした展望へおのずと誘った。高所にある窓は、見わたす限りの街の遠くの音まで拾ってくる。二時間に一度、村で唯一の無人駅へと走り込む列車の礫音が飛び込んでくるが、ちょうどこの [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(三)
  • その写真は忘れ去られていた。しかし、今より二年前になって、偶然ある男の目に留まる。この館の一室を映じた数枚が、たまたまその人物の気をひいたのは、自分の見た美しい光景を覚えておいてほしい、という故人の意思だったのだろうか。それとも、その部屋のもつただならぬ蠱惑であったのだろうか。ともかく、その部屋はえもいわれぬ色香を放っていた。かつてそこに住んだ者の、刻の水車ですら拭いきれない悲劇をほのめかすかのよ [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(二)
  • その洋館の二階の一室にて、寝室の清掃に余念がないのは、齢十八歳。これより遡ること一年とすこし前にこの館に配属された、新米というにはあまりにも館に住み慣れているはずの、この侍女。もう少女と呼ぶには遠慮のある年齢である。如月乙羽は二月生まれの早生まれ。ほんらいならば花も蕾みの十五歳で姫宮邸に奉職せねばならないのであったが、彼女のお附きとなるはずであったご令嬢が目下洋学なさっているというので、三年の猶予 [続きを読む]
  • 映画「エレファント・マン」
  • 1980年のイギリス・アメリカ映画「エレファント・マン」(原題 : The Elephant Man)は、世にも醜い醜い外見のため疎まれてきた男の半生に迫ったヒューマンドラマ。エレファント・マン [DVD]おすすめ平均 年月が経った今・・・何年経っても薄れない傑作I am human being.鑑賞前と後で全く印象が変わった作品Amazonで詳しく見る by G-Tools19世紀、ヴィクトリア女王時代のイギリス。解剖学を専門とする医学部教授フレデリック・ [続きを読む]
  • 春の彼岸
  • 天皇陛下の退位特例法どうたらという新聞記事をよく見かけます。平成もあともう少しでおさらばなのかもしれませんね。昔と違い平均寿命が延びていますので、家の継承や事業主などの代替わりも高齢化しつつあり、高年齢になって親が亡くなってあたふたした、というケースもよく聞きます。大河ドラマなど見ると、昔の人はいまの中学生ぐらいですでに大人としての自覚をもっていた。それに比べて、いまは自分も含めて、すべての大人は [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(一)
  • ──ここはまほろばの村。この村では、刻がゆったりと流れる。働きづめの水車に回されて水路を惑いながらもゆったりと歩む葉舟のように、おのが身を震わせながらそろりと滴を生み落とす朝の稲穂のように、この村の刻はゆったりと流れる。人も、自然も、何もかも──。そんな穏やかな刻の流れのなかで、わたくしは、わたくしは……。ただ、ひたすら、この村に雄々しくそびえたつ古き館での、お務めをつつがなく果たすばかりでござい [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(〇)
  • 時は大正時代末期、謎の怪物に襲われたまほろぼの村。姫子と千歌音は、抗えなき巫女のさだめに生き方を翻弄されていく。神無月の巫女二次創作小説第十弾「夜顔」シリーズ十二の章。どんなに不適温であろうとも、卵のままでいるか、それともそれを破って雛鳥となるのか、卵はみずから選ばねばならない。卵には卵なりの意地がある。いまだ何者にもなれず、どんなに急な崖道を転がり落とされようとも、無様に割れないだけの意地があろ [続きを読む]
  • 映画「三人の妻への手紙」
  • 1949年のアメリカ映画「三人の妻への手紙」(原題:A Letter to Three Wives)は、夫婦の愛情を時に切なく、ユーモアラスに描いたハートフルコメディ。構成はいたって単純なのですが、最後の五分間の急展開で虚を衝かれます。三人の妻への手紙 [DVD] FRT-047ファーストトレーディング 2006-12-14売り上げランキング : 9253Amazonで詳しく見る by G-Toolsデボラ・ビショップ、リタ・フィリップス、ローラメイ・・ホリンズウェイの [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の逸(はしり)」(三十五)
  • 文机から顔を起こした千歌音は、いつのまにか、うたた寝をしていたのだと気づいた。千歌音にしては珍しく洋装で、立襟のブラウスに、折り目のついたスカートを着用していた。体調が上向いてきたので、脱ぎ着が複雑な洋服も着られるようになっていたのだ。かつて舞踏会の華として洋館に通っていた時のあのいでたち。髪を結い上げることも、もはや厭わない千歌音である。もうすぐ女学生になるのだ、という意気込みを装ってみたのだ。 [続きを読む]
  • 春告げ鳥の啼く頃に
  • 東日本大震災から六年目ということで、ラジオで黙とうのお知らせがありましたり、新聞で特集が組まれたり。ブログでうかつに話題にしたところ、ご遺族と思われる方からお叱りの言葉があるかもしれませんので、控えておきます。自分の傷口は他人にはいっかな見えないものです。先週は資格試験がありましたり、仕事でも覚えねばならないことが多く難渋しました。まだまだ不動心が足りませんね。インフルエンザもかなり蔓延しているよ [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の逸(はしり)」(三十四)
  • それから、一箇月ほどが過ぎただろうか。巨神(おほちがみ)が村を荒し回っているという報告はあったが、千歌音にとって、それは耳遠いことだった。彼女はまたしても、あの姫宮の離れに閉じこもっていたのだった。千歌音にはそら恐ろしかった。いったい、あんな巨体の化け物にどうやって立ちむかえというのだろう。千歌音は文机にもたれかかって、悄然としていた。うつらうつらしかけたその横顔に、誰かが軽く唇を押し当てたことな [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の逸(はしり)」(三十三)
  • 千歌音が新しい生活の目標に目覚めはじめた、ちょうどその頃。大神家の主こと大神壱之新から、聞き捨てならないことを耳にした。大神老人は姫子が災難に遭っていたあの昨冬、よその村の崇敬会の面々ともども、湯治の旅に出ていたのであった。雪のせいで足留めをくらい、帰る予定が大幅に遅れていたのだという。平素あまり村を出ない老神官にとっては僥倖だったはずのこの旅路で、彼は思わぬ知らせを村人たちから受け取ることになる [続きを読む]
  • 仕事に酔ってはいけない
  • はい、今週もお疲れさまでした。先週末は確定申告の提出で大変でしたが、無事終了。今年度はパソコンやプリンタなどの機器の新規購入で事務用消耗品費が増えたものの、所得税はさほど減らすことはできませんでした。土日が申告準備で潰れたたために週半ばで体調を崩したり、仕事の遅れを取り戻すのに難儀しましたが、周囲の方々にフォローいただき、乗り切ることができました。困っているときに支えて下さる方がいるのは嬉しいです [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の逸(はしり)」(三十二)
  • 「人々は得体の知れない現象を神の御業と思い、怖れてきました。しかし、それを知識で割り切れば、解決できることもあります。文明開闢(かいびゃく)、今はそういう時代です。千歌音さま、貴女様は賢明なお方です。ですが、いまのままでは貴女様は永遠に、哀れなストレイ・シープ(迷える子羊)。このままお邸で、この天火明村で埋もれていては勿体ない」「私はいったいどうすればいいの…」千歌音はついに、かつての姉巫女への気 [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の逸(はしり)」(三十一)
  • 修道女は千歌音の言葉を否定するが如く、やんわりと首をふるった。「私たちも苦しみました。千歌音さまと同じように。親とも慕うべき、大巫女さまのあの尊きお社を護れなかった。大巫女さまがみまかられました折りには、侍従の巫女すべてが殉ずる覚悟でございました。政府は巫女を弾圧しようとしておりました。このまま生き延びてよいものかと思いつめ、井戸に身を投げんとしたものすらいたほどです…」修道女の言葉は立て板に水を [続きを読む]
  • 遅れたバレンタイン
  • はい、お疲れ様です。スマホで毎日ブログは見てますが、なかなか更新できません。朝3時に起きて資格の勉強、6時ごろから外出という生活になりまして落ち着くのが大変です。業務上の研修があったり、締切の厳しい書類の提出に不備があったりで、凹んだり。今週はバレンタインでしたのでチョコもらったり、さしあげたり。びっくりしたのが、女性同士の友チョコは知っておりましたが、最近は男性のほうから女性に、この日に贈ったり [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の逸(はしり)」(三〇)
  • かつて限月(かぎりのつき)の巫女さまと呼ばれたその女が身に纏っていたのは、もちろん、巫女装束などではない。足はくるぶしまで覆われ、腕もすっかり隠れた長袖の、ゆったりとした黒衣。白い頭巾を被り、さらにその上に黒のベールで覆われている。髪の毛を出さず、顔の輪郭のみが浮きあがったさまは尼と似ていなくはないが、剃髪はしてはいないだろう。そう断言できるのは、ほっそりとした首から垂れ下がっている、銀のロザリオ [続きを読む]
  • 日本のお誕生日
  • 本日は建国記念日。日本国のお誕生日です。米国など革命や独立で建国が明らかな場合と違い、日本がいつ誕生したのかは不明です。日本書紀か古事記かの神武天皇の即位日(旧暦で紀元前660年1月1日)を根拠にしているらしい。不思議ですね。ということは、日本は2700歳ぐらい?日本の歴史からすると、個人の人生なんて短いものですが。しかし、いまの日本はなんだかんだいいまして、建国以来、一番住みやすく、社会制度もまあまあ [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の逸(はしり)」(二十九)
  • 天才科学者との一件および姫宮家の代替わりから、歳月は風のように流れていった。天火明村は慌ただしかった冬を乗り越え、無事に新しい年を迎えた。月曜日から一年がはじまったその年、大正十二年。それは、千歌音と姫子にとっては、さらに過酷な運命の一年となる。正月が明け、松の日も過ぎた頃であったが、姫子への療養見舞いは続いていた。外出の多くなった千歌音は、静養していた離れから姫宮本宅に移ることができ、他の義兄君 [続きを読む]
  • スマホ一年生
  • 2月になりました。2月は逃げるの月、3月は去るの月。忙しいです。しかも今月は28日しかない。30日間隔でスケジュール組むと大変なことになります。毎年定例の確定申告もそうですが、先月から保険の手続きや各種の契約変更の問い合わせなどに忙殺されています。忙しいばかり言う人は、時間の使い方が下手なんですけどね。さて、先月から生活上新しくなったもの。とうとうスマホを所有することに。ネットの回線契約変更に伴い [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の逸(はしり)」(二十八)
  • 姫子の絵占いの相談を頼る者は、この一件以来、めっきり少なくなってしまった。姫宮次期当主の後見役として、姫宮商会の取締役に就任した来栖川日出光(くるすがわ ひでみつ)子爵は姫子の絵占いの能力を高く買っていた。おそらく、今度は自身の手中に収めたかったのだろうが、姫子があっさり助力を断ったのである。いまだ身体が癒えていないというのが辞退の理由だった。それで、姫子をふたたび入牢させる気配もなかったのは、さ [続きを読む]