万葉樹(よろずは いつき) さん プロフィール

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万葉樹(よろずは いつき)さん: 陽出る処の書紀
ハンドル名万葉樹(よろずは いつき) さん
ブログタイトル陽出る処の書紀
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/yorozu-haki
サイト紹介文芸術・フィギュアスケート・映画・アニメの感想。リリカルなのは・神無月の巫女・マリみて小説掲載中
自由文魔法少女リリカルなのは・マリア様がみてる・神無月の巫女(Fate/stay nightとクロス有)・鋼の錬金術師・京四郎と永遠の空の二次創作小説を掲載中。百合やや多め、他傾向もあり。芸術作品・フィギュアスケート記事、映画・アニメ(輪るピングドラム・少女革命ウテナ)・漫画のレヴュー、写真つき駄文日記のよろずブログ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供200回 / 365日(平均3.8回/週) - 参加 2008/09/29 20:54

万葉樹(よろずは いつき) さんのブログ記事

  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(十六)
  • 山深くで行われるふたりの巫女の修行は、瞑想だけではなかった。横倒しになった幹をまたぎ、濡れ積もった泥混じりの落ち葉に滑りそうになり、濡れ土が爪先を湿らせるのを我慢しながら、険しい山を歩く。歩きやすいように脚絆を履き、猫茣駄(ねこだ)と呼ばれる、桜の樹皮で編んだ丈夫な袋に、一食分の食糧だけ入れて持ち歩いている。姫子はいつも行き先を詳しくは告げない。道なき道を数時間歩きどおしでやっとたどり着いたのは、 [続きを読む]
  • 聖闘士星矢、ハリウッド実写化するってよ
  • その昔、アニメ好きの子どものすることといいましたら、毎週ビデオ録画は欠かさない、原作雑誌は欠かさず購入し、コミックスもシリーズ制覇。アニメ雑誌にイラストを送る、変身シーンやポーズは真似る、必殺技はそらで言えちゃう、主題歌は楽器で演奏できる、作者に応援レター送る、などなどでした。OVAやグッズ、CDを買う、イベント参加、アンソロジーを買うのは中級。コミケ行きだしたり、というか資料無しで複雑な構造のコスチ [続きを読む]
  • たとえば、こんな宮様倍増計画
  • 終わるかも、と思っていたのは去年まで。そして、やはり終わってしまうのか、と実感したのが今年。どうやら、平成時代が三十年で最後というのが現実味を帯びてきたようで。つい先日、天皇退位法案が国会を通過。成立する見込みです。最近の政局、テロ共謀罪だの、森友とか加計とか私立の学園問題で揺れておりますが、気になる話題はこれ。天皇陛下が退位のご意向を示されたのは昨夏で、その頃は、まさかここまで急スピードで法案に [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(十五)
  • 朝は日の出の前に目覚め、身支度をととのえてから神前に神饌とともに祈りを捧げる。一日の大半を人気のない山中の修行で過ごすので、千歌音は姫子とともに、大神神社に隣接する邸の一室を借りることになった。張りぼてのような乾いた優雅さのある姫宮家での暮らしとは打って変わって、そこでの日常は懐かしさと新鮮な厳しさとが相混じったものであった。よもや二度と袖を通すことなどありえないと思われた巫女装束。丈夫な絹の白衣 [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(十四)
  • *****皇紀2583年、すなわち大正十二年を迎えた天火明村。数え十六の歳を迎えるその年の春から、千歌音と姫子の生活には新たな日課が生じた。彼女たちは大神神社の近くにある、山中の古い洞窟に籠り切り、瞑想の時間を余儀なくされていた。それは、姫子曰く、「巫女」としての礎となる修行であるらしい。大神神社の湯殿で身を洗い浄め、動きやすいように白装束で袴を穿いた。悲しいかな、千歌音の乙橘女学校復学は事実上、延期 [続きを読む]
  • そのアニメ、儲かりまっか?
  • 信者と書いて「儲かる」と読む。原価が安くても大量に愛好者たちに捌けば、利益は生まれるはずです。しかし、作り手にお金があまり降りてこない。けっして、一人や二人で、お茶の子さいさいでできる作業ではなく、長時間掛けねばならないのにかかわらず。その代表例が、アニメ業界。先日、NHKのEテレで放映されていた「オイコノミア」という番組。パーソナリティが芥川賞作家の芸人・又吉直樹と、大阪大学の社会学の研究者。5月1 [続きを読む]
  • 魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FFF Project」 Act. 11
  • 「そういや、さっきの子、ずいぶんと可愛らしいデバイスやったな。ニャンコ型やし」「鞄の中か…。捨て猫でも隠してるのかと思ったが…。はやては相変わらず鼻が利くな」クロノが魔導師として戦いの前線に出なくなって久しい。戦士としての勘も鈍ってきたかと思うこともある。指揮官としての立場をわきまえず、好奇心旺盛で敵さん方の顔見たさに一番乗りで戦況に突っ込んでしまいかねないはやてのことだから、最新のデバイスの変化 [続きを読む]
  • 一筆啓上、値上げします
  • 題名は失念いたしましたが、向田邦子作の小説の一場面。戦時中、疎開先へ逃れた妹から届く葉書。その内容はおおきく元気な○を描いたもの。まだ字を習っていなかったのか、それとも下手に文字など書けば検閲で墨塗りされる恐れからか。便りのないのはいい証拠とはいいながら、離れた家族は、その○だけの葉書の到着を楽しみにしていたはずです。やがて、○は日につれてすぼんでいく。とうとう最後は×に。そして、家族が駆け付けた [続きを読む]
  • 魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FFF Project」 Act. 10
  • 「いやな。腕に覚えのある人間が堅く口を閉ざすっちゅーことはやで。よっぽど見くびっていた相手やないかなと思うて」「なるほどな…。しかし、弁解させてもらうが、私は女に手を上げるような男ではないぞ、断じて、こればかりは!断じてない!」「それは、もうじゅうぶんにわかってるって」声を荒げたクロノを戒めるように、はやては腕立て伏せをするように両腕を屈伸させた。「でも、まさにソコがポイントなんや」「つまり、大の [続きを読む]
  • 日本映画「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」
  • 題名だけ知っていてなんとなく筋書きも予想できそうな名作ってありますよね。1973年作の日本映画「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」は、2010年にデジタルリマイスター版で復元されて劇場公開され、話題を呼びました。北海道を舞台にした、行きずりの若い男女と訳あり中年男性との道中を描いたロードームービー。あの頃映画 幸福の黄色いハンカチ デジタルリマスター2010 [DVD]松竹 2012-12-21売り上げランキング : 22244Amazon [続きを読む]
  • 魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FFF Project」 Act. 9
  • はやては袖口から覗かせた腕時計に目をやった。金ぴかに光る高級そうな時計で、いかにもあの幼なじみの軟派男が好みそうな代物だった。文字盤をはめたガラスを指でトントンと叩いて、はやてが焦り顔になった。「あ、こら。いかん。のんびりしとったら、こんな時間になったわ。ほな、クロノくん、悪いけどお先にな」しゅたっ!という擬音が似合いそうな、すかさず手刀のように手をかざす、あのさよならポーズで去ろうとする。「いっ [続きを読む]
  • 魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FFF Project」 Act. 8
  • 「ま、ええやないの。そない気ぃ落とさんときや。おなじく目立つモンどうし仲良く行こや」「それより、はやてたちもこっちの授業参観に行くのか?」さっきから同じ方向に進んでいるのでとっくに承知とばかりに思っていた。はやては、クロノの今さらな質問に一笑した。「そやで。FFFプロジェクト、ついに始動や!」「FFFプロジェクト? なんだ、それは?」「FFFは、Free Father Foundation の略や。訳したら、お気楽お父さん団体。 [続きを読む]
  • NHK企画「あなたが選ぶアニメベスト100」
  • 2017年は日本のアニメが誕生して百周年なんだそう。戦前の、しかも大正時代にすでに国産アニメーションが制作公開されていたというのが驚きですね。日本でこれまで制作された作品数はすでに1万を超え、現在では日本の主要な文化産業として揺るぎない地位を得ているアニメ。ジャパニメーション生誕1世紀を記念して企画放映されたのが、NHKのテレビ番組「あなたが選ぶアニメベスト100」。昨日5月3日放映。BSだったので視聴できな [続きを読む]
  • 魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FFF Project」 Act. 7
  • ふたりのやりとりを側に侍るザフィーラは、まんじりともせず見守っている。見た目は人間の四肢をもつが獣が本性である彼には、どうもクロノの貶められている男の沽券というものには縁遠いのであった。成りはガタイのいい男だが、従順な飼い犬よろしく控えているばかりである。ふとはやては、謎めいた少女の去った方角に視線を投げた。その顔つきには、十代にして数々の難事件を解決してきた魔導師らしい険しさが浮かんでいた。「で [続きを読む]
  • 魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FFF Project」 Act. 6
  • 前方の二人組、とくに左側の人物は早くはやくおいでませ、とさかんに手招きしているのがわかる。よくよく考えれば、これから向かう先はこの道案内の少女にはほんらい縁のない場所なのだ。とすれば、あの二人の用があるのはどうやら自分らしい。銀髪の少女は、それを悟ってか軽く会釈して、「この道をまっすぐいけば、初等科の校舎にたどり着きます。用は果たしましたので、わたしはこの辺で失礼します」こちらのお礼を待つのももど [続きを読む]
  • 魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FFF Project」 Act. 5
  • 校舎が近づけば近づくほど、少女との別れも近くなろう。クロノは名残り惜しさについつい、ひとりごちめいたことを口にしていた。「今日はいい天気だな。実に気持ちのいい晴天だ」「そうですね」「世の中を憎み、恨む権利がある人間はいるものだ。ある日、突然に愛する人間を奪われた者、どうしようもない重荷を背負わされてしまった者。そして、永遠に愛されることがない者。こういう人間に、窓から差し込んで背中を温めてくれる陽 [続きを読む]
  • 黄金週間2017
  • 年々思うのですが、私、この黄金週間の過ごし方がいつもいつも下手だな、と。人ごみがとにかく猛烈に嫌なので、イベントには行かない。去年はじゃっかん特別な予定を入れることができたのですが、今年はやや体調崩しがちなので、おとなしくいつもの休日の趣味の消化に励みそうですね。整理しきれない書類だとか、衣替えに備えての冬物の片づけとか、日常の延長で終わりそうです。家族とそろそろ今の居宅のリフォームどうかしらと検 [続きを読む]
  • 魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FFF Project」 Act. 4
  • 「いえ、登校中です。おかまいなく。ご案内します。ご一緒にどうぞ」俄然、行く気がでてきたのか、少女は安心したようにずんずん先を進みだした。あとから追いかけたクロノは、すぐに追いついたが微妙に距離を保ったままだ。二人の子を持つ親とはいえ、十代そこらの若い女の子と二人っきりで歩く姿を目撃されるというのは、いまの時代、あまり歓迎されないもので、場合によっては変な勘ぐりをされかねない。女子生徒のほうも案内を [続きを読む]
  • 氷上にセーラームーン見参!
  • ソチ五輪以来、注目していなかったフィギュアスケート。浅田真央ちゃん引退報道で思い出したように気になり、つい最近終わったフィギュアスケート国別対抗戦の、エキシビジョンだけテレビ観戦。当たり前ですが、日本チームのキャプテンは羽生結弦選手。五輪金メダリストだからと思うものの、この数年間、視聴していなかったギャップが。とくに女子の新星。新聞で名前は知っていたけれど、実際、顔もどんな演技かも知らない子ばかり [続きを読む]
  • 魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FFF Project」 Act. 3
  • 目に止まったのは、律儀に前にかばんを提げ、怪訝そうな顔をしている少女だった。年の頃、十二、三歳だが、声にはそれ以上の落ち着きがあった。義理の妹フェイト・テスタロッサ・ハラオウンの少女時代を思わせるような、左右二つに分けた髪型をしている。こういうヘアスタイルは十年ひと昔からあって代わり映えしないが、その少女にどことなく異彩を放つ存在感があるのは、やや鈍い青みのはいった長い銀髪を、見慣れない括り方でま [続きを読む]
  • 魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FFF Project」 Act. 2
  • だが、彼にはこの日、もうひとつの任務があった。それを、妻からの依頼と等しい重さで大事と思わないことはない。しかし、時間がとれるだろうか。また、どちらを優先すべきかを悩む。姉さん女房のおかんむりをこうむるのは、恐い。かといって、日ごろ、おなじ職場で顔つき合わせている、かわいい義妹の頼みごともおざなりにはできない。そもそも、この案件は母からのたっての願いだったのだ。妻も分かってくれるだろう。なぜなら、 [続きを読む]
  • 死に急ぐ子どもたち
  • 連休間近、この四月半ばから下旬にかけての街並みときたら、まるで、ジョルジュ・スーラの絵画のようです。桜にはピンクと翠とが点描のように混じりあい、やがて翠が勝っていきます。空の青さも青みが増していきますし、道行く人も軽装になったり、また冬らしいコートを羽織り返したりする。新生活がはじまってほぼ一箇月立つ頃合。しかし、この時期は木の芽時ともいわれて、心身が不安定になりやすい時期ともされます。新しい学校 [続きを読む]
  • 魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FFF Project」 Act. 1
  • 新暦0078年の6月が三度めの日曜日を迎えたその日、午前9時半を回った頃。ザンクト・ヒルデ魔法学院の上空には、すがすがしいほどまぶしい青い空、そして洗い立てのように真っ白な雲が広がっていた。二日前までの梅雨しぐれを忘れたかのような、あっぱれな快晴である。この日の朝、高町ヴィヴィオが学友ふたりと、肩に背負ったランドセルのベルトを鳴らせて通り抜けた校道を、ひとりの男が歩いていた。彼がこの道を通ったのは、ほ [続きを読む]
  • あるアニメーターの最期
  • テレビあまり観ないもので、流行りのタレントさんとか歌手とか俳優とかだかの名前はすぐ忘れてしまうもの。しかし、お顔は見たことないのに、その人の名前だけは憶えている方がいます。スタッフとしてクレジットされた名前を何度も見かけた映画だとか、アニメだとかですね。先日、あるマンションで高齢のご夫婦が焼死体で発見。調べたところ、男性のほうは、アニメーターの塩山紀生さんだったことが判明。これはもう何と言ったらい [続きを読む]