万葉樹(よろずは いつき) さん プロフィール

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万葉樹(よろずは いつき)さん: 陽出る処の書紀
ハンドル名万葉樹(よろずは いつき) さん
ブログタイトル陽出る処の書紀
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/yorozu-haki
サイト紹介文芸術・フィギュアスケート・映画・アニメの感想。リリカルなのは・神無月の巫女・マリみて小説掲載中
自由文魔法少女リリカルなのは・マリア様がみてる・神無月の巫女(Fate/stay nightとクロス有)・鋼の錬金術師・京四郎と永遠の空の二次創作小説を掲載中。百合やや多め、他傾向もあり。芸術作品・フィギュアスケート記事、映画・アニメ(輪るピングドラム・少女革命ウテナ)・漫画のレヴュー、写真つき駄文日記のよろずブログ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供190回 / 365日(平均3.6回/週) - 参加 2008/09/29 20:54

万葉樹(よろずは いつき) さんのブログ記事

  • 魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FFF Project」 Act. 2
  • だが、彼にはこの日、もうひとつの任務があった。それを、妻からの依頼と等しい重さで大事と思わないことはない。しかし、時間がとれるだろうか。また、どちらを優先すべきかを悩む。姉さん女房のおかんむりをこうむるのは、恐い。かといって、日ごろ、おなじ職場で顔つき合わせている、かわいい義妹の頼みごともおざなりにはできない。そもそも、この案件は母からのたっての願いだったのだ。妻も分かってくれるだろう。なぜなら、 [続きを読む]
  • 死に急ぐ子どもたち
  • 連休間近、この四月半ばから下旬にかけての街並みときたら、まるで、ジョルジュ・スーラの絵画のようです。桜にはピンクと翠とが点描のように混じりあい、やがて翠が勝っていきます。空の青さも青みが増していきますし、道行く人も軽装になったり、また冬らしいコートを羽織り返したりする。新生活がはじまってほぼ一箇月立つ頃合。しかし、この時期は木の芽時ともいわれて、心身が不安定になりやすい時期ともされます。新しい学校 [続きを読む]
  • 魔法少女リリカルなのは二次創作小説「FFF Project」 Act. 1
  • 新暦0078年の6月が三度めの日曜日を迎えたその日、午前9時半を回った頃。ザンクト・ヒルデ魔法学院の上空には、すがすがしいほどまぶしい青い空、そして洗い立てのように真っ白な雲が広がっていた。二日前までの梅雨しぐれを忘れたかのような、あっぱれな快晴である。この日の朝、高町ヴィヴィオが学友ふたりと、肩に背負ったランドセルのベルトを鳴らせて通り抜けた校道を、ひとりの男が歩いていた。彼がこの道を通ったのは、ほ [続きを読む]
  • あるアニメーターの最期
  • テレビあまり観ないもので、流行りのタレントさんとか歌手とか俳優とかだかの名前はすぐ忘れてしまうもの。しかし、お顔は見たことないのに、その人の名前だけは憶えている方がいます。スタッフとしてクレジットされた名前を何度も見かけた映画だとか、アニメだとかですね。先日、あるマンションで高齢のご夫婦が焼死体で発見。調べたところ、男性のほうは、アニメーターの塩山紀生さんだったことが判明。これはもう何と言ったらい [続きを読む]
  • ☆☆☆☆☆ 創 作 小 説 ご 案 内 (Fan Fiction) ☆☆☆☆☆
  • 劇場版第三作今夏 公開予定!二次創作小説の目録です。「●●二次創作小説」の色文字を すれば、各作品の一覧へ飛びます。長編では前書きと目次とは別になっています。各話にはサブタイトルを附しています。いろんな要素を含むもの(どちらかというと百合が多め)がありますので、なるべく、前書き(第〇話・序)を先にご覧になってください。【読者の皆さまへの御注意】レヴュー記事や二次創作小説には、不適切な考察や表 [続きを読む]
  • 氷上の真央、引退宣言
  • 桜が満開ですね。今週もまだ桜並木が持続しているので、余裕があればお花見がてら散歩したいところなのですが。さて、今週のビッグニュースといいましたら。フィギュアスケートの浅田真央選手が今季限りで現役引退を表明。ソチ五輪以来フィギュアについては追いかけていなかったのですが、数年前から引退を口にしてはいましたので、残念だという気持ちはないですね。ご本人ももう滑りきった感があったのでしょう。引退後は勝負師で [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(十三)
  • 侍り女は、空気をたっぷりと入れかえた窓を閉めた。雑念を締め出すように、緩みのない窓枠がきっちりと合わされているのを確かめて、乙羽は絨毯が痛まない礼儀正しいやりかたで、しずしずと椅子を引く。外界を遮断すれば、乙羽が目にし、耳にし、感じるもののすべては、この気高き姫宮の掟にしたがったひとつの乱れもなき暮らしに基づくものばかりであった。この村では刻がゆっくりと流れ、どんな乱れや災いが生じたとしても、砂の [続きを読む]
  • 疲れないココロとカラダ
  • ここ数年ぐらい、ひどく気になっていることは。資格などを取得したり、仕事の業務量を増やすことで知識や経験知は蓄積されていくのですが、悲しいことに心身の疲れがなかなか抜けないということです。とくに精神のバランスが保てなくなるときに、若い時のように身体が思うように動けなくなるのがきつい。私の場合、特に通院が日常的に必要な持病があるわけではなく、またこれまで手術で入院するようなこともない、既往症のない人間 [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(十二)
  • 乙橘学園高等部女子寮にあった、あの井戸に縋ろうとする者も、遠ざけようとする者も、どちらも同じくあの場所を怖れているのであった。あの古井戸に何があったのか。あの井戸から、何がはじまったのか。そして、終わってしまったのか。今ではその謎を誰も知る由もない。あるのは、あの井戸を眺める者が感じる、言い知れぬ、そわそわした感情だけであった。底の深さを測れない井戸を覗くときに、たしかに地を踏んでいるはずの自分の [続きを読む]
  • はじめましての月
  • 4月ですね。新年度ですね。まだ学校がはじまっていないせいか、朝の列車で学生服姿が少ない模様。職場などでは人事異動があり、新しい顔ぶれの方々とお仕事されることも多くなりますね。一か月ぐらいすると、そろそろプレッシャーを掛けられてくるものですが(笑)。業務内容が若干変わり、昨年度末までよりはストレスもかなり減ってきましたが、体調が思わしくない日もありました。朝3時に起きて勉強するのがつらいので今は起床 [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(十一)
  • 姫宮千歌音は眩しそうに大木を見つめ、そしてその梢の向こうに見え隠れしている月に語り掛けるようなしみじみとした口調で、こんな話をした。「乙羽さんには笑われるかもしれないけれど。私は昔から不思議な夢を見ていたの。花が美しい咲き乱れる園の中央にある樹の下で、私は大切なたいせつな人に出逢う。それは夢に過ぎないけれど、いつか現実になる。そんな予感があるの」乙羽はその時の、間近で眺めた主の姿を忘れることができ [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(十)
  • 昨秋、異国への留学に旅立たれる直前の夜、乙羽は千歌音にこの樹の前に呼び出された。ひと払いをした静寂な夜、金の鋲を並べたかのような庭先の常夜灯と月明かりだけが二人の娘を見下ろしている晩。絹のネグリジェに丈長のカーディガンを羽織ったお嬢さまは、その雪肌を思わせる両の腕では掴みきれないほど太くなった幹に抱き着くようにして、別れを惜しんでいた。まだその幹がいまより少しだけ細かった時分、ふたりの少女は幹の反 [続きを読む]
  • さよならの月
  • 三月が終わります。今年度も終わりますね。家電メーカーや家具の広告を見ていますと新生活応援セールでお買い得価格。思わず欲しくなってしまいます。この三月はいろいろありまして慌ただしかったです。資格の勉強疲れが出たのか、体調を崩しがちに。気分転換に昔なじみの物語に親しんだり。私生活上では、この三月でさよならすることがいくつかあります。まず、現在使用中のインターネット接続サービス。長らくADSL回線使用でした [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(九)
  • 如月千羽は、中等部の制服に袖を通した孫娘を目にすることなく、亡くなった。あの木登り事件の三箇月後の、八月末のことだった。不意に襲われた心臓発作で祖母が倒れていたのは、あの記念樹の真下であった。かすかに震える指先にたかっていたのは、白蟻であった。祖母の危篤は、その樹の危地をも救ったのであった。死の床に就いて、うつろうつろしながら、祖母は乙羽だけを招き寄せて、驚くべき告白をした。それは、千羽がもともと [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(八)
  • よくよく考えてみれば、乙羽はまだ余裕のあるうちにさっさと樹から降りて、誰かを呼びに行けばよかったのである。今になって冷静になれば考え付く手立ても、まだ小学校を終わる頃の年齢では思いもつかない。だが、もしそれをしていれば、あの樹はここまで大切な想い出のよすがにはなりえなかったであろう。乙羽はその真相を誰にも語らなかった。樹皮でささくれだった手で顔を覆い、怖かった、怖かった、と大袈裟に泣きじゃくったあ [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(七)
  • 木登り事件は、ふたたび、繰り返された。最初は姉妹のように育った二人が、子どもらしい遊びの延長の、ただの競争としてはじめたものだった。しかし、二番めのそれは、まったく別の意味あいを持っていた。もはや、千歌音は乙羽に負けじとして背伸びして頑張ったりする必要はない。乙羽も姉として導く立場にはもうない。二人はもう、同じ枝に仲良く並んでいい小鳥ではなかった。その事件は、乙羽が乙橘学園中等部に入学する半年前の [続きを読む]
  • 大河ドラマ「精霊の守り人:悲しき破壊神」最終回
  • ドラマ「精霊の守り人:悲しき破壊神」最終回、観ました。青年チャグムを見るのははじめてだったので、びっくり。これは原作のイメージそのままですね。一部のエピソードが改変されていたり、この人物、この俳優さんがという驚きもありましたが。驚いたというか笑ってしまったのは、チャグムを捕らえた大領主スーアンの孫娘でしょうか。演じている方には悪いのだけど、なんであんな吉本新喜劇のノリみたいなシーンにしたのか、と。 [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(六)
  • 如月千羽は、姫宮翁こと姫宮千胤(ちたね)の事実上、後妻だった。二男二女をもうけたまま早くに亡くなった姫宮の前夫人は、千羽に主人の世話周りを頼んでいた。当時、御大尽の男が妾を囲うのは当然視されており、女中がお手つきになってもおかしくはない時代である。家の存続のためならば、正妻は愛人の生んだ子ですら我が子として育てねばならない。夫君がどこの馬の骨ともしれぬ芸者ふぜいに入れ揚げるくらいならば、血筋も良く [続きを読む]
  • ドラマ「精霊の守り人」2ndシーズン最終回、その前に
  • ドラマ「精霊の守り人」2ndシーズンも今夜が最終回です。私、これ、今回まったくリアルタイムで視聴できなかったんですよね。今夜のは観られそうですが。で、NHKサイトの予告編動画などを漁りつつ、出演陣の作りこみすぎた造形に若干驚きつつも(笑)、やはり興味ひかれて手にしたのは買いためていた、新潮文庫版の原作小説。第三作「夢の守り人」までで終わっていたのですが、第四作「虚空の旅人」から一挙に第六作の「蒼路 [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(五)
  • 寮の外れには、いまはもう使用されていない古井戸があった。その井戸で事件があったのは、乙羽が入寮して二箇月経った頃のこと。寮生の同級生どうしが心中騒ぎを起こしてしまった。二人して手をつないで、大量の睡眠薬を飲んだまま、井戸の中で倒れていたのである。当時、井戸には軽い竹編みの覆いが載せられているだけであった。そして、乾いた土砂が降り積もっていたせいで浅くなっていた。親の事業が破綻して学業を続けられなく [続きを読む]
  • MacBook一時復活
  • ひさびさに平日に書いているこの駄日記。じつは昨年末に壊れたとされた旧愛機MacBookで書いています。新しいWinにもスマホにも慣れた頃合い。4月からは新しいネット契約で引越し先も決まったものの、気がかりだったのは古いPCに残してあったデータ。慌てて取り出せたのは一部の二次創作小説と映画の感想のみ。二次創作にしても、もう読まれるか読まれないかは別にして、これまで書き溜めたものが永久に闇に沈むというのは、いささ [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(四)
  • 床を走る、なめらかな掃除機の音。振られたハタキによって舞い踊る埃。何度も雑巾を落とされた水の不透明度。それらが落ち着いた頃、侍り女は窓を開け放ち、室内の異常をなにひとつ見落とすまいと緊張させていた、その勤労にすぎる視線を、ひろびろとした展望へおのずと誘った。高所にある窓は、見わたす限りの街の遠くの音まで拾ってくる。二時間に一度、村で唯一の無人駅へと走り込む列車の礫音が飛び込んでくるが、ちょうどこの [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(三)
  • その写真は忘れ去られていた。しかし、今より二年前になって、偶然ある男の目に留まる。この館の一室を映じた数枚が、たまたまその人物の気をひいたのは、自分の見た美しい光景を覚えておいてほしい、という故人の意思だったのだろうか。それとも、その部屋のもつただならぬ蠱惑であったのだろうか。ともかく、その部屋はえもいわれぬ色香を放っていた。かつてそこに住んだ者の、刻の水車ですら拭いきれない悲劇をほのめかすかのよ [続きを読む]
  • 神無月の巫女二次創作小説「夜の点(くろぼし)」(二)
  • その洋館の二階の一室にて、寝室の清掃に余念がないのは、齢十八歳。これより遡ること一年とすこし前にこの館に配属された、新米というにはあまりにも館に住み慣れているはずの、この侍女。もう少女と呼ぶには遠慮のある年齢である。如月乙羽は二月生まれの早生まれ。ほんらいならば花も蕾みの十五歳で姫宮邸に奉職せねばならないのであったが、彼女のお附きとなるはずであったご令嬢が目下洋学なさっているというので、三年の猶予 [続きを読む]