Yuki さん プロフィール

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Yukiさん: 月の夜に降る雪
ハンドル名Yuki さん
ブログタイトル月の夜に降る雪
ブログURLhttp://sugar2s.blog43.fc2.com/
サイト紹介文日々の営みの中で さまざまにうつろう 心模様です
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供35回 / 365日(平均0.7回/週) - 参加 2008/10/01 00:42

Yuki さんのブログ記事

  • 週末の朝
  • 週末の朝。幸せな物音。朝の光の中、歩いていく親子の声。これから育っていく命と、そんないいものを持っている親。何もない自分の部屋の中を見渡して、縁のない幸せを思い知らされる朝。 [続きを読む]
  • 現実
  • 夜の電車の中で、ふと窓に映る自分を見てはいけない。年が露骨に出ている顔に、愕然とするから。本当はそんなに老け込んではいないかもしれない。人と話しているときは、表情もついているのだから。でも電車に映る顔は年が出すぎていて、醜く映る。 [続きを読む]
  • 2ヶ月
  • あの子に会わず、話もしない2ヶ月が過ぎた。そんなことはこれまでもあった。半年一年会わないような年もあった。でもこの世界のどこかにはいた。電話をすれば声を聞けるような気がするけど、家に行けばそこにいるような気がするけど、どこにもいない。あんなに笑ってた子だったのに、あんなに友達がたくさんいて、あんなに遊びまわって、旅行も行って、人に好かれて、みんなの輪の中にいて、病気や死からあんなにほど遠いところに [続きを読む]
  • 人はひとり
  • 誰も助けにはなってくれない。誰もわたしのすべてを引き受けてはくれない。依存してはいけない。依存させてくれる人はいないから。家族だけが頼らせてくれる。それでも最後の最後までとは限らない。最初の最初から頼れない家族もいる。誰も不安や悲しみをすべてよりかからせてはくれない。何度も何度も思い知ってきたことのはずなのに、また思う。誰もわたしのすべてを引き受けてはくれない。自分ひとりで越えていかなきゃならない [続きを読む]
  • お守り
  • 置かれているすべてのお守りの無意味さにかすかな苛立ちを覚える。何もしてくれなかった、何も変わらなかった――当たり前のことなのに、お守りなんかで何かがどうにかなるわけないのに、なんとなく許せない。 [続きを読む]
  • わたしの人生は終わった
  • あなたがいないと、この世は違うものになってしまう。だからまだ行かないでほしかった。わたしの人生は終わった。まだ続く命を捨てはしないけど、だからまだこれから生きていくけど、ここから先は残りかすの人生。今は新たに残りかすの人生を始めようとしている。 [続きを読む]
  • Funeral
  • 最期のときにその人の人生が評価されるのなら、大成功の人生だったのだろうと思う。たくさんの人に悼まれて、入りきれないほどの人が集まって、焼香台も急いで増設されて、返礼も念のための多めの予備まで使い切って、家にも最後の別れに来る人がひっきりなしだった。でも誰よりも長く生き残って寂しいお葬式だったとしても、長く生きたほうがよかったよね――それほど楽しんだ人生だったんだから、まだあと同じくらい――これまで [続きを読む]
  • 今日は泣いてしまう日
  • 悲しい出来事っていうのは、現実感がなかったりする。それが日を追っていくと、少しずつ現実だと分かってきたりする。今日は泣いてしまう日。もうあの笑顔はどこにもないと悟る。もうあの声を聞くことはないと思い知る。喪ってしまったのだと実感する。今日は泣いてしまう日。 [続きを読む]
  • 生への希求
  • どんな最期のときも、どれほどもうろうとして、どれほど息が苦しくても、こんな最期の最後までも、命は生きようとする。生へと手を伸ばそうとする。手に力が入らなくても。物を食べようとする。小さなスプーンさえ持てなくても。明日のために起き上がろうとする。ベッドにつながれないために。どんなに弱っても、もう炎が尽きかけても、命は必死で生きようとする。命が燃えつきかけたとき、命は必死で燃え上がろうとする。絶望的な [続きを読む]
  • それだけが残されたもの
  • わたしは書きたいことを書く。それだけが、わたしに残された慰めだから。消えないストレスを、考えても仕方ない。他に心配すべきことは、いくつもある。分かっていても圧迫されるし、頭を離れない。日々、理不尽は起こるから。だからわたしは、書きたいことを書く。それだけが、わたしに残された救いだから。 [続きを読む]
  • その事実
  • ふとした瞬間に、もうどこにもいないんだ、という事実が突き刺さってくる。表示された一覧の中にアドレスを見つけたとき。昔の楽しそうに笑ってる写真を見たとき。週末に行くイベントを考えていて、誘う相手として頭に浮かんだとき。お正月どうしようと思ったとき。会いに行こうと思ってしまったとき。話したいことがあったとき。いろんなとき。 [続きを読む]
  • ほんの少し
  • 人生がまだ終わってなかったと知るのはいいことだ。そこはかとなくいいことだ。頭のてっべんの避けられない白髪をまめに染めてみたり、胸の形を整えるブラを買ってみたり、ダイエットなんかして、顔が痩せたらたるみが現れて嘆いたりする。もうかなり終わっているのだけれど、まだいいこともある。それを知るのはいいことだ。月曜の朝が嫌でなくなる。仕事帰りにカフェなんて寄ってみたくなる。人と優しい気持ちでつきあえる。なん [続きを読む]
  • 夏の日の静けさ
  • 静けさが、ひとしずくすべての上に水のようにひろがるこの夏の日に、松の眠りのなかに叫びつづける蝉のようにフランシス・ジャムが祈りを捧げる、夏を描いた詩の中で。フランシス・ジャムの生きた国と、わたしが生きる国では違う。夏の暑さの度合いも、質も、暮らしも。それでも同じ静けさがある。暑さにものみなが息をひそめて物陰に隠れている、そんな静けさ。蝉の声が響けば響くほど、深まる静けさ。 [続きを読む]
  • 誰もが何かを抱えてる
  • 誰もが何かを抱えてる。それがわかると、許せるように思える。そうか、この人がこうなのは、そういう事情だったのか。でも誰もが何かを抱えてる。わかってもやっぱり、許せなくなる。なるほどたしかに事情はあるかもしれないけど、でも誰もが何かを抱えてる。あなただけじゃないのよ、って。 [続きを読む]
  • 荒れた手のように
  • わたしは働かない。水を使った家事をほとんどしない。同じくらいの年かなと思うその人は、2人の子供と義理の両親と夫のため、ずっと家事をし続けている。子供が成人して仕事をしている今でさえ。だからその人の手は荒れて、年を感じさせる。それはその人の人生の勲章だけど、肩や胸につける勲章ではなく、受けた傷、失った体の一部が勲章だというのと、同じ意味。――肩や胸につける勲章は、立派に生きてる2人のお子さんとか、い [続きを読む]
  • 人生はごちゃごちゃ
  • うまくいってると思えることもある。うまくいってると思えることの中にも、「でももしかして」や「あれはまずかったな」がある。心配なまま、不安を抱えてることもある。心配で不安で考えると暗くなっても、「まだ絶望ではない」や「なんとかこのまま」がある。逆境に陥って、ずっと逆境を耐え抜くのでもなく、悲劇が続いて、立ち直れずに慟哭するのでもなく、すべてが良い連鎖、順風に援けられて進むでもなく、素晴らしく嬉しいこ [続きを読む]
  • 今朝の下り電車
  • 通勤時間帯だけど、下りだから立っている人はほとんどいない。朝の下りだけど、通勤時間帯だから席はほとんど空いていない。でも完全に埋まっているわけではないのだ、入り込む隙もないほどぎっしりでは。狙っていた、まぶしい光の射さない側、入れなかった。みんなが狙っていたけど、誰も入れなかった。蜘蛛のように膝を広げて、長い足を体より倍も横に出している若者。彼の脇の空間にお尻を入れるのは、乗り込んだ客は皆、躊躇し [続きを読む]
  • 今日も五月晴れ
  • 開始から2ヶ月、すべてにおいて失望した。いや、さすがにそれは誇張だ。しかしいろいろなことについて、失望した。分かっていたはずなのに、覚悟していたはずなのに、期待を捨てきれていなかったんだなあ。そんな自分にもちょっと失望して、春が終わる。今日も五月晴れ。 [続きを読む]
  • 子供がいるってこと
  • 「あの人は40代くらいだけど、新婚みたいね」「そのようですね」「ご主人とは同じような仕事をしているんですって。きっとおうちに帰って、方法論とかを話し合ったりしてるのよ」「ああ、そうかもしれませんね」「でもあたしは心の中でいつも、新婚さんの話を聞くとき思ってるの。今だけだよ、って。そのうち話も通じなくなって、話さなくなっていくよ、って」――そうかな。年をとっても仲の良いご夫婦もいるけれど。あ、そうか [続きを読む]
  • お腹を痛めた子
  • 話していて分かった。ああ、そうか。この人が利己的なところがあって、でも何も省みる必要もなく、いつでも笑顔で、自己を卑下する日も、嫌悪する時もなく、明るく、何の疑問もなく生きていけるのは、家族がいるからだ。子供がいるからだ。決して自分を断ち切ることのない、強いきずなで結ばれた存在が、三人もこの世にいるからだ。「お母さん」――それは特別だからだ。生まれた子にとって。愛されなくなることはない。100パー [続きを読む]
  • すれ違い
  • 自分の生活が変わる。仕事が変わると、自分も変わる。意識も、リズムも、見ているものも、変わっていくことになる。パートナーへの依存が大きいと、変わらない相手と、変わって行く自分の乖離に、寂しくなる日が来る。すぐに来る。その果てにはすれ違った人生が、すれ違った愛の残骸が、ただのなれあいとなって存在するだけではないかと、悲しくなる日が来る。すぐに来る・・・・・・ [続きを読む]
  • 一抹の寂しさ
  • 新しいところに移って三週間。同じ組織、同じ仕事だけど、これまでの気楽で自由にやれた場所とは違う。分かっていたはず。なのに、日が経つにつれ、増えていく。ああ、こういうことかという実感。小さな失望が重なっていく。機械的に進んでいく物事の、とても小さいネジなのだということが、目の前にハッキリ見えてくる。歯車でさえない、小さいネジ。分かっていたことだけれど、ああ、こういうことなのか。春の休日、山を歩いて寺 [続きを読む]