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メディア論的生活 ver.2.0 http://song-of-media.seesaa.net/

あらゆるメディアから何かを感じ、考える生活。社会学、メディア論、純文学のレビューなど。

Tommy
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2008/10/09

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  • 【おすすめ本】「プラスの質問」で脳をつくりかえる―『デキる人の脳』

    「デキる人」の脳本田 直之 三笠書房 2009-07-07by G-Tools タイトルだけ見るといかにも昨今の脳科学本ブームに便乗した本に見えるが、その実はNLP(神経言語プログラミング)系の自己啓発本。NLPとは簡単に言えば、プラスの言葉を使った自己暗示のテクニックだが、本書は巷の凡百のNLP本とは一線を画す強力なテクニックを紹介している。これほどすぐに効果が実感できるテクニックも珍しいので今回紹介してみることにした。 それが、「アフォーメーション」と呼ばれるテクニックだ。 なんだそれなら知っているよという方もいるかもしれないが、「アファーメーション」ではない。「アフォ..

  • 【PR】コールセンターの仕事はしんどいので専門家に任せた方がまだいいのではないか。

    コールセンターの仕事というものは誰にでもできる仕事ではない。私自身テレオペのような仕事をしたことがあるが、電話口とはいえ愛想の欠片もない人と話をするのはそれなりに傷つく。いくら客とはいえ、面識のない他人と話すわけだから、最低限の礼儀は弁えるべきなのに、敬語も一切使わず罵声を浴びせてくる人も当然いる。 また、電話というメディアの特性上、毎回コールが来てから出るまでいったいどんな人から電話がかかってくるのか分からないという恐怖感もある。私も新入社員で入社した頃の最初の1〜2週間くらいはとにかく、かかってくる電話が怖くてなかなか取れなかったものだ。いったいどんな人からかかってくるのか、どんなこ..

  • 児童ポルノURL掲載問題について考える

    私は法律については全く門外漢なので分からないが、URLを掲載しただけで逮捕されるというのは、常識的な感覚からはかけ離れており、ショッキングな事件だ。しかし、この問題を考えることで、ネットにおける「リンクを貼る」という行為の本質が見えてくる。

  • 記憶力を高める14の方法

    コリン・ローズの加速学習法実践テキスト—「学ぶ力」「考える力」「創造性」を最大限に飛躍させるノウハウColin Rose 牧野 元三 最近、勉強する時間がどんどん減っており、限られた時間の中で最大限に効率のいい勉強法を改めて模索している。そこで、前にどこかのサイトで見て気になっていた『コリンローズの加速学習法実践テキスト』を購入してみた。 内容はというと、脳科学や自己啓発関係の本に書かれている内容をコンパクトにまとめた感じだが、情報の圧縮度はかなり高い。これ1冊でかなりの勉強法が網羅されている。勉強をする前の心の準備や、リハーサルの大切さなど示唆に富む内容。基本的にビジネスマンや..

  • 破壊ではなく破綻―『エヴァンゲリヲン新劇場版:破』

    ■「破壊」ではなく「破綻」してしまった失敗作 面白いことは面白いのだが、この激しい違和感はいったい何なのだろう?前作の「序」があまりにも素晴らしかっただけに、今作への期待もひときわだったのだが、肩透かしを食わされた印象だった。CGを駆使した使徒戦や第三新東京都市の描写は、確かに美麗で迫力がある。しかし、肝心のキャラクターやストーリーの方に目を向けると、疑問符だらけ、違和感だかけの作品だった。 まず、新キャラクターの「マリ」。公開前から本作のプロモーションの一翼を担わされていたマリは、オープニングで印象的な登場をしてそれなりに活躍するのだが、その後は物語の合間にちょこちょこ登場するく..

  • 【book】『ベルカ、吠えないのか?』

    ■速射砲のような文体で駆け抜ける、イヌたちの数奇な歴史 ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)古川 日出男 単行本は2005年4月刊。文庫版には文庫版あとがきとイヌ系図を収録。私は文庫版で初めてこの本を手に取ったのだが、最初のこのイヌ系図を見て「何じゃこりゃ」と思った。日本、アメリカ、ソビエト、中国という4国を股にかけた何世代ものイヌたちの大仰な系図が載っているのだ。タイトルと表紙からイヌの話であることはもちろん予測していたが、まさか本当にイヌ達を主人公にこれだけ壮大な叙事詩を展開するというのか? 実際に読んでみると、まず著者独自の疾走感のある文体に目を奪われる。無駄をいっさい..

  • 【映画】『大日本人』

    9月に松本人志の第二回監督作品『しんぼる』が公開されるので、一作目のレビューをアップしておこう。もう公開されてかなり時間が経っているのでラストに触れても問題ないだろう。 大日本人 通常盤 [DVD]松本人志, 神木隆之介, UA, 板尾創路, 松本人志 世間から冷ややかな扱いを受けている哀しい変身ヒーローの大佐藤へのインタビューと「獣」(じゅう)と呼ばれる怪物との戦闘シーンを中心に進行していく。インタビューシーンでは、インタビュアーのぶっきらぼうな質問に松本がほとんど「素」のキャラで、あの独特のお笑いセンスに満ちた回答をしていく。最初は少し退屈に感じたが、慣れてくると結構面白く..

  • 【映画】『トランスフォーマー/リベンジ』

    ■VFX技術と中身のなさでは間違いなく歴代最強レベルの傑作 予告編にも出てくる夜のハイウェイを激走する巨大トランスフォーマーがまさかオープニングで登場するとは思わなかった。この時点で既にこの作品が前作を遥かに越える全編VFX盛りだくさんの作品であることが予見された。VFXの技術を魅せるという点に絞れば、前作どころか過去に公開されたありとあらゆる映画が束でかかってもこの映画には太刀打ちできないのではないか。それだけ今作のVFXには常軌を逸したものがある。 中盤の見せ場である、森の中でのロボットバトルとアメリカ艦隊の沈没シーンは過去のVFX作品と比較しても特に傑出している。森の中で..

  • ネトゲ廃人について考える。

    <ネトゲ廃人>【1】バーチャルに生き、現実世界で生きられない人、増える 「寝食も忘れてインターネットのゲームにのめりこみ、学校や職場に行けなくなる人たちが現れ始めた。現実で生きることを放棄した彼らは、「ネトゲ廃人」と呼ばれる。廃人がひしめくバーチャルな世界で、何が起きているのか。」(毎日jp) RPGはそれなりに好きな私だが、オンラインでやることにはなぜか全く魅力を感じないので、ネットゲームというものは今まで一度もプレイしたことがない。私の場合、RPGの世界の中でくらい一人にしてくれという思いが強い。だから、人とのコミュニケーションが発生するオンラインゲームを煩わしく感じるのだろう..

  • 【book】『君は永遠にそいつらより若い』

    君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)津村 記久子 第140回芥川賞を受賞した津村記久子のデビュー作。公務員試験に受かり就職も決まった大学生ホリガイ(22歳処女)の友人たちとのだらだらした日常と、そこに潜む「悪意」を描く。 一読した印象は、「女性版保坂和志」。だらだらした日常をだらだら書いていき、その中のふとした瞬間に人間の深淵を見出すというスタイルは保坂の独壇場だが、本書もいい線行っているのではないか。しかし、保坂の深淵と津村の深淵には明確な方向性の違いがある。保坂和志の深淵が「世界とは」「人間とは」というような哲学的なものであるのに対し、津村の深淵はもっと現実的なものである..

  • ねじは巻かれた。

    村上春樹の最新作『1Q84』が予想通りとてつもない売れ行きを示している。イスラエル賞受賞時のスピーチが、当時の中川財務相の泥酔会見という最高の「ひきたて」もあり、世界に誇れるカッコいい日本人として注目された記憶もさめやらぬ中の、満を持しての新作。売れないわけがない。 1Q84 BOOK 1村上春樹1Q84 BOOK 2村上春樹 そんな村上春樹の1つ前の長編といえば『ねじ巻き鳥クロニクル』だが、私はその中で出てくる「ねじ巻き鳥」を勝手に「運命の歯車」と理解している。物語の要所要所で現れる「ねじ巻き鳥の“ぎいいい”という泣き声。この声と共に、主人公の運命の歯車は回り始める。そういう読み..

  • 【book】『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』本谷有希子

    腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)本谷 有希子 単行本は2005年7月刊。私にとって初めての本谷有希子作品。私は、読んだことのない著者の小説を初めて読む際は、かなり斜に構えて読むようにしている。つまり、その著者が本当に信頼するに足りるかどうか評価しながら読むのだ。今日、小説なんて吐いて捨てるほど出版されているのだし、小説以外にも物語の楽しさを経験できるメディアなんていくらでもあるのだから、つまらない小説に費やせる時間などないのだ。 その一方で、本当に信頼に足りる作家を見つけることが出来たら、今度はその作家の作品は全部読もうとする。気に入った作家の小説を読むことは、人生の..

  • 【Book】『難解な本を読む技術』+個人的な補足

    難解な本を読む技術 (光文社新書)高田明典 昨今の経済不況の影響もあり、スキルアップのために読書をする人が増えている。書店に行くと夥しい数の「読書術」系の本が溢れており、どれもこれも「1日1冊戦略的に本を読め」とか「読んだ本はアウトプットせよ」とか似たようなことばかり書かれている。既にもう見ただけで満腹状態である。 そういう読書も嫌いではないのだが、私の場合は、大学院で思想系の本を結構たくさん読まないといけない身であり、思想系の本にはそういうプラグマティックな読書術は適用できない。そもそも、思想系の本というのは、自分に必要な情報を得るというよりも、その本を読むという経験を通して、自..

  • リアルタイムテキストの可能性

    これは結構面白そうなサービスだ。一見とりたてて新奇性もないように感じられなくもないが、キモはテキストでのコミュニケーションがリアルタイムになる点だろう。 【詳報】Google Waveとは何なのか? 「タイプ中の文字は1文字ずつサーバに送られ、各クライアントにほとんどタイムラグなしに動的に表示される。多くのインスタント・メッセンジャーでは、相手がタイピング中であることは表示されるが、実際に相手のメッセージが届くのを待つことになる。これがWaveではタイプ中の文字がサーバからリアルタイムに送られてくる。「これは会話をとてつもなくスピードアップさせます」 これはもしかした..

  • 前進か後退か…、あるいは道に迷った時に響くデカルトの言葉

    大学院の生活にもやっと慣れてきたので、またぼちぼちブログの更新もしていこうと思う。院ってもう少し時間に余裕があるのかと思っていたら、読む文献の量も結構多いし、授業での発表も頻繁にあるし、なかなか忙しい。それでも会社員の時の忙しさとは質がぜんぜん違っていて、こちらの忙しさは全く苦にならないし、ストレスにもならない。手帳に、読まないといけない文献を書き込んでいって、マクルーハン、ハーバーマス、デリダとかずらずら並んでいって、うわあ大変だなあと思いつつも、ぞくぞくしてくる。 会社員時代は、まあ業種によっても異なるのだろうが、毎日代わり映えのしない業務の繰り返しで、同僚はみな早く休日が来ることだ..

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