piparpati さん プロフィール

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piparpatiさん: アジアのお坊さん・番外編
ハンドル名piparpati さん
ブログタイトルアジアのお坊さん・番外編
ブログURLhttp://blogs.yahoo.co.jp/pwbdt973
サイト紹介文アジア各国で修行した僧侶の新着お坊さん情報やお坊さん小咄。
自由文公開中の「ホームページ・アジアのお坊さん」の番外編。僧侶である筆者がタイやインドでの修行中に思いつくまま記した覚書なのでアジアでお寺参りをするように、気楽に読んでいただけたら幸いです。

参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供117回 / 365日(平均2.2回/週) - 参加 2008/12/17 14:07

piparpati さんのブログ記事

  • ぬらくら阿羅漢
  • 仏の境地にも阿羅漢の境地にも程遠い現代人の修行者が、テーラワーダ仏教では仏になれない、羅漢の境地にまでしか至れないんだとか、いやいや、阿羅漢というのは初期仏教においてはブッダと修行者が等しく到達し得る悟りの境地であるにも関わらず、それを大乗仏教徒の輩と来たら、みたいな議論をしなければならないのは、とても不毛だ。実際問題として、それぞれにやれるべき最善の修行をまずは精進することこそ、緊急の法務だとは [続きを読む]
  • 生老病死メモ
  • ・老いる人、病む人、体調の悪い人が身近に出来た時、或いは自分の体調が良くない時は、生老病死の諸行無常を観察する、何よりの機会だと思う。・ブッダ出家の動機とされる四門出遊の物語がそのまま史実かどうかは別として、ブッダは常に周囲の人や世の中の人、自分自身の身体を、無常のものとして観じていたことだろう。・日々の修行生活においては、出来る限り、身体を調え、健康に留意しつつも、身体や健康が不変のものでないこ [続きを読む]
  • ジョン・ガスパード著「秘密だらけの危険なトリック」について
  • 「マジシャンは騙りを破る」に続く、奇術師イーライ・マークス・シリーズの第二作「秘密だらけの危険なトリック」(創元推理文庫)が先日ようやく刊行されたが、前作を含め、2作とも奇術ファンには十分楽しめる内容だ。ジョン・ガスパードというこの著者が奇術に関してどのような経歴を持つのかは、訳者あとがきで触れられていないので分からないが、少なくとも奇術に関する著者の知識は相当に確かなものなので、奇術ファンには十分 [続きを読む]
  • お坊さんの物言い
  • とあるお寺の職員さんが、御用があってよそのお寺にお手伝いに行ったそうです。そうしたら、そこのお寺のご住職が、お茶のポットと湯呑みを持って来てくれて、その時仰ったお言葉が、「セルフでいい?」だったとか。お茶まで持って来てくれて、ご親切なお接待ながら、ちょっとその物言いに、職員さんは違和感を感じたそうで、やっぱり世間の人がお坊さんに対して抱いているイメージというものを壊さない程度に、かつ温和な接し方が [続きを読む]
  • 関善光寺…卍戒壇の魅力
  • 大阪市内の関目という土地は、道が入り組んでいて迷路のようなのだが、これは関目の七曲がりと言って、豊臣秀吉が大阪城築城の時に、外部からの侵入を困難にするための土地作りを行った名残だという。そう言えば京都の聚楽廻りと言われる地域も道が入り組んでいるが、これも秀吉の町作りの名残りなのか、或いはたまたま後からそうなったのか、一度調べてみたいと思っている。迷路のような城塞都市は海外にも色々たくさんあるが、そ [続きを読む]
  • 別にがんばっても、いいんだよ
  • 例えば千日回峰行者である酒井雄哉師のご著書にも、「がんばらなくていいんだよ」というタイトルのものがあるし、とある高名な仏教ライターの方は、ずいぶん前から「がんばらない」ことの大事さをあちこちで説いておられたものだけれど、「がんばる」こと自体の良し悪しはともかくとして、「がんばる」という言葉を使うことまでもが、そんなに悪いことなのだろうか?そう言えば、子供の時の学校の教科書に、「前畑、がんばれ! と [続きを読む]
  • アジアの坊主割引
  • お坊さんでないとご存知ないとは思うが、観光寺院などで拝観料を設定しているお寺であっても、お坊さんからは拝観料を取らないことが多い。在家からお坊さんになった私は、初めてこのことを知った時には驚いたものだが、その後、アジアで修行するようになって、海外でも仏教寺院の場合は、これと似たような事情だということが分かった。その辺りの事情を「ホームページ アジアのお坊さん 本編」において、「坊主割引」というタイ [続きを読む]
  • 木食戒の話
  • 先月の初めに岐阜県関市の円空館を拝観させて頂いたら、木食戒(もくじきかい)の内容というものが掲げてあった。私は木食戒と言えば単に穀断ちを守るくらいのものかと思っていたのだが、他にもたくさんの詳しい条項が記載してある上に、その条項に作歌や作仏までが含まれていたので調べてみたら、どうやら五来重(ごらいしげる)の「修験道の歴史と旅」という著作に、それが書かれているらしい。早速、図書館でその本を見てみたら、以 [続きを読む]
  • どうして宗教が人を殺したり、悪いことをするんですか?
  • 例えばオウム真理教事件に関してや、或いは宗教に関する戦争やテロについて、「宗教というのは、いいことばかり説いているくせに、どうして人を殺したり、悪いことをするんですか?」といった設問を、よく耳にする。答えや理由そのものはそんなに難しいことではない。「宗教」というものは、人間が作った文化に過ぎないから、例えそれが「神」や「真理」や「善行」を扱っていたとしても、所詮は人工物に過ぎない。そして人間が作っ [続きを読む]
  • 明智小五郎事件簿に対する秘かな反論
  • 単なる江戸川乱歩作品の映像化なら枚挙に暇がないけれど、原作に忠実な物となると以前は皆無に等しかった中で、満島ひかりが明智小五郎を演じたNHKBSの最近のシリーズだけは、ほぼ原作に忠実ということを謳い文句にしている。乱歩研究が以前より多角的になって来たことの、一つの反映なのだろう。定本テキストとなりつつある光文社文庫版江戸川乱歩全集が出版されて以降が乱歩研究の一つの節目で、判で押したような解説が多かった [続きを読む]
  • ネーン、ネーン、タイの沙弥
  • タイで上座部(テーラワーダ)僧として修行し始めた頃、まだ右も左もわからなくて、同じく大乗仏教圏から留学しに来ていたモンゴル人僧侶が先に居て、分からないことがあったら小僧さんたちに声を掛けるといい、「ネーン、ネーン」と呼んであげたら、みんな喜んでなついて来るよとアドバイスを受けた。テーラワーダ仏教ではブッダの定めたままに、20才以下のお坊さんはすべて小僧さん即ち見習い僧であり、これをパーリ語でサーマネ [続きを読む]
  • ブッダ 不放逸の教え…涅槃会にちなんで
  • 明日、2月15日は大乗仏教ではお釈迦さまが亡くなったとされる涅槃会なので、今日はブッダにちなんだお話を。さて、ブッダが亡くなる前に最後に説いたのが、「不放逸の教え」だとされている。パーリ語版大般涅槃経の日本語訳である岩波文庫の「ブッダ 最後の旅」によれば、その言葉は「もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成なさい」と訳されているが、「怠ることなく…」のパーリ語の原文は、「appamade [続きを読む]
  • 円空と惟然…濃州畸人伝
  • 前から一度行きたいと思っていた場所に、生まれて初めて足を踏み入れた。そこは岐阜県関市。関市には、円空仏で有名な円空上人の入定された塚があり、さらにそこからそう遠くない関善光寺のすぐ隣に、風羅念仏で知られる芭蕉の弟子、広瀬惟然の記念堂もあるという。上の画像は入定塚の近く、円空も止住した弥勒寺のそばに建つ円空館。森の中の良い環境にある小ぢんまりとした建物で、展示内容も男性職員の方の説明も、とても的確で [続きを読む]
  • 坊主川柳…網代笠
  • 初めて行脚に出る時は、網代笠や錫杖を一から新調したけれど、段々慣れて来た頃には、もっと身軽に旅がしたいと思い出し、笠は被らず、道中で拾った木の枝を杖にして、 杖と笠 捨ててぞ晴れて 無一物と拙い川柳を詠んだものだが、これもまた、身支度にこだわらないことにこだわり過ぎていた嫌いが、なくもなかった。網代笠は本当に捨ててしまったのではなく、旅寝行脚を旨とする生活の拠点とすべき仮の庵に置いていたのだが、去 [続きを読む]
  • タイのタンブン
  • ワット・チェディ・ヨット・トン寺院は、タイのピサヌロークでも観光客の多い、ナン川と鉄道駅の間のエリアではなくて、余り旅行者を見かけることのない、鉄道線路よりも東側に位置している。私の手元にある昔の「地球の歩き方 タイ編」のピサヌロークの地図にはこのお寺が載っていたのだが(但しカタカナ表記は「ワット・チェディ・ヨート・トン」となっている)、最新版からはその文字が消えていた。ちなみに google map で Wat c [続きを読む]
  • 「BRUTUS」の一休さん
  • 「BRUTUS」の2017年2月1日号が、「みんなのZEN。」という特集で、禅の基本やアメリカにおける禅の伝播の歴史を、最近のマインドフルネスの流行までを展望に収めつつ分かりやすく解説した、興味深い編集になっている。 とは言え、それだけだったら強いて私などが紹介させて頂くまでもないのだけれど、「最初に触れた禅は、アニメ『一休 [続きを読む]
  • タイの仏教書…2006年〜2017年
  • 下の本は2006年頃にタイの書店で見つけた仏教書。当時は可愛い絵の仏教書だなあと思ったものだが、その後、タイに行くたびに、どんどんとこうした絵柄の、優しく口当りの良い仏教書が加速度的に増えて行き、よほど特徴のあるもの以外は、購入しなくなった。こちらは最近のある書店の画像。許可を得て撮影させて頂いたが、このような仏教入門書がたくさん出ている。最近の物では、書店でなく、バンコクの名刹、ワット・サケット [続きを読む]
  • マジシャンの出て来るミステリ
  • 小学生の時から奇術師になりたいと思っていて、中学生になった頃、自転車で町の百貨店の奇術用品売り場に行ってみた。ある時、手のひらの中でコインを弄んでいた私に、ディ−ラーのお兄さんが、「今、ダウンズ・パームしてたでしょう?(コイン奇術の技法の名前)」と声を掛けてくれて、それからは足繁く、その売り場に通ったものだ。さて、「マジシャンは騙りを破る」(創元推理文庫)という小説、ミステリとしては弱いといったレビュ [続きを読む]
  • 森の寺と禅の寺
  • 下世話なところから話を始めて恐縮ながら、昨日の今日の裁判とて、テレビのニュースで盛んに報じられている芸能人が離島で住んでいた小屋に、「浮世離れ」という文字が大きく書いてある。失礼ながら、そちら方面のお考えや生き方をされる方たちに愛される言葉なのだなあと思うと、可笑しいような残念なようなだ。「山籠り」や「世捨て人」、「隠れ家」に「隠れ里」、「悠々自適」に「晴耕雨読」、一般の方もお好きなこういう言葉は [続きを読む]
  • アーチャン・プッタタートの予定帳
  • タイの高僧プッタタート比丘の人気は、師が1993年にご遷化された後も高まるばかりで、そのご著書や関連書籍も、日増しに出版され続けています。師の似顔をイラストにあしらった仏教入門書もたくさんあって、このブログでも時々、紹介させて頂きましたが、今回、2017年の1月にタイの書店で、こんな予定帳を見つけました。中身はこんな風な書き込み可能なノートになっていて、プッタタート師のお言葉などが随所に盛り込まれ [続きを読む]
  • タイのお坊さん映画
  • お坊さんの出て来るタイ映画を、以前から少しずつ紹介させて頂いているが、この度の訪タイでそれらのDVDの内のいくつかを入手できたので、この機会に整理してみることにした。タイではすぐに旧作の商品が淘汰されるため、新作DVD屋さんで、昔に見たタイ映画を探すのがなかなか難しいので、今回はレンタルDVD屋さんを見つけて尋ねてみた。そうしたら、レンタル店なのに、買い取ることも出来るとのことで、ああ、さすがはタイ、何と [続きを読む]
  • 午前11時にお坊さんを見かけたら
  • 先日、タイでピサヌロークの駅前を歩いていたら、小さな町の食堂に黄色い衣を着たお坊さんが入って行った。前の道を通り過ぎる私の目に、奥のテーブルに腰掛けるお坊さんの姿と一緒に壁の時計が見えて、ちょうど時計の針は11時を指していた。テーラワーダのお坊さんは、午後に食事を取ることはできない。戒律に従って、主に托鉢などに依った食事を午前中に2回、プラユキ師のおられるようなワット・パー(森の寺)と呼ばれる瞑想寺 [続きを読む]