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短編小説書評とコラム

ミステリー、SF、ホラー、ファンタジーなどエンターテイメント性の高い短編小説を書評しています。読書嫌いの方の参考になれば幸いです。また、年次アウォード形式で書いてますので分かりやすいと思います。

KNIGHT
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2009/02/26

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  • 短編小説と古書店

    昔、図書館で何気なく手に取った本にこんなのがありました。 「・・・日本で小説書いて食べていきたいのなら、短編小説はやめたほうがいいですね。・・・」 その本は「〜ミステリー大賞」などの一般公募の審査員を何度も経験した人が書いたもので、審査の裏事情などを綴っていました。 成る程、日本では短編は受けないんだとその時分かりました。 そのため発刊されるも、直ぐ絶版になっている状況にあるんだと自分なりに納得したものでした。 各出版社の目録など見ても、確認出来るアンソロジーは意外と多いのですが如何せん、置いてる本屋さんが見当たりません。 それからというもの、存在しているア..

  • WAC-AWARD 1991 ~WAC賞最優秀作品・準優秀作品

    WAC賞最優秀作品 「ハウ=2」/ クリフォードD.シマック(SF九つの犯罪) このアンソロジーはミステリーのジャンルを各作品に割り当てています。この「ハウ=2」は裁判ものとして扱っています。クリフォードD.シマックの作品はエスプリが効いていてウィットに富んでおり、エンターテインメントに徹底しています。この作品もそれらが凝縮しており圧巻です!私のここでのハンドルネーム「KNIGHT」はこの主人公ゴードンナイトから頂いたものです。ここに出てくるロボットの名前はアルバート。私のPCの名前もアルバート。ブログはP..

  • WAC-AWARD 1991 ~キャラクター部門賞最優秀作品・準優秀作品

    キャラクター部門賞最優秀作品 「アーム」/ ラリイニーヴン(SF九つの犯罪) ミステリージャンル「密室」として扱われています。SFに密室?と思われる方多いと思われます。しかもタイムマシーンを使っています。これでは何でも出来るじゃん!と思いきや、流石ラリイニーヴン。完璧に処理しています。これはギルハミルトンというシリーズキャラクターが主人公の作品であり、内容云々というよりはギルの活躍ぶりが一番堪能出来る作品となっています。ギルハミルトンは宇宙での作業中片腕を隕石に持っていかれ、義手を付けている..

  • WAC-AWARD 1991 ~ビジュアル部門賞最優秀作品・準優秀作品

    ビジュアル部門賞最優秀作品 「番犬に注意」/ ロアルドダール(飛行士たちの話) 静かでありながら精神的に突き刺すような恐怖を与える作品です。この短編集「飛行士たちの話」は処女短編集ということですが、初めてにしては特異なものを題材にしています。それもそのはず、ロアルドダール自信、戦場で戦闘機を操っていたのです。そのため記者から当時のエピソードを頼まれ書いたら、記者が「私が書くよりあなた自身で書かれた方がいいですね」と言われ、小説家になったということです。この物語は、負傷して着地したのが何処なの..

  • WAC-AWARD 1991 ~アイデア部門賞最優秀作品・準優秀作品

    アイデア部門賞最優秀作品 「五番目の男」/ エドワードD.ホック(ミニミステリ100上) 数字を扱ったパズルのような作品です。主人公を含めた23人がクーデターに失敗し、その国の古くからのしきたりによって刑を受ける事になります。そのしきたりとは、整列させ五人毎に射殺するというものです。主人公は非常に数学が得意で、逃れるべく完璧な計算をします。しかしアクシデントが・・・果たして運命の行方はいかに。最後の一行でとった秘策とは? アイデア部門賞準優秀作品&#..

  • WAC-AWARD 1991 ~各部門賞優秀作品・次点作品・秀作品

    キャラクター部門賞優秀作品 「鐘〜箱」/ アイザックローマン(ミニミステリ100上) 二編からなる連作。兎角オフィスには邪魔な人物がいるもの。どう処分するか・・・ 「乞食学生」/ 太宰治(新ハムレット) 太宰治らしい自ら主人公の作品。地元で会った学生との珍道中。笑えます。 「とどめの一撃」/ ジャックヴァンス(SF九つの犯罪) フーダンニット(犯人探し)のSFミステリー。気密ドーム内で起きた殺人に名探偵が挑む。 「植民地」/ フィリップK.ディック(幻想と怪奇1) 航..

  • 短編小説愛好のルーツ

    私が短編小説を読み始めたのは二十歳を過ぎた辺りですが、どうやら遡る事小学生の頃に、ルーツとも言うべき本に出会っていたように思えます。 当時は小説ではなくマンガになるのですが、マンガというと短編、つまり一話で完結するものが多く、短いのが普通でした。 しかしここで言う「短編」とは一つのジャンルであり、長さ云々ではないと先にも書きましたね。そう、マンガの中にそれらしいジャンルのものが幾つかあったのです。 恐らく私が一番初めに影響を受けたのは手塚治虫先生の「ザクレーター」でしょう。 今では複数の出版社が手塚先生の本を出しているので、ダブっている作品も多く見られます。 しか..

  • WAC-AWARD 1990 ~WAC賞最優秀作品・準優秀作品

    WAC賞最優秀作品 「死の倒影」/ 大下宇陀児(恐怖特急) 主人公の青年が友人に宛てた犯罪書記で構成されています。既に殺人罪で死刑が決まっているのですが、実は以前にも二つの殺人を犯していたのです。主人公の青年は画家の卵。死刑執行後、友人の計らいで青年の描いた絵を展覧会で公開します。その絵には見事に死の倒影が成されていたのです。そう、死を目の当りにした者だけが表現出来る真に迫ったものだったのです。犯罪が発覚したのもそれが原因だったのですが、ラストのくだりでは意外な事実?が・・・人間の心象心理を突いた傑作です。..

  • WAC-AWARD 1990 ~キャラクター部門賞最優秀作品・準優秀作品

    キャラクター部門賞最優秀作品 「地獄で立往生」/ ラリイニーヴン(無常の月) 宇宙を航行する孤独な主人公と???が織り成す葛藤を描いています。一口で言うと渋い!小説ならではトリック?でとても巧く構成されています。あのシックスセンスも文章だけにしておけば良かったのに・・・ キャラクター部門賞準優秀作品 「密室」/ ピーターラヴゼイ(イギリスミステリ傑作選’78木苺狩り) タバコ屋の二階という別の邦題もあるよう..

  • WAC-AWARD 1990 ~ビジュアル部門賞最優秀作品・準優秀作品

    ビジュアル部門賞最優秀作品 「走る取的」/ 筒井康隆(メタモルフォセス群島) 兎に角これを読んで力士の見方が変わりました。悪い所、執念深さではなく身体能力の印象です。都会の人込みを巧く使った力作です。 ビジュアル部門賞準優秀作品 「幸福の限界」/ 筒井康隆(おれに関する噂) 私個人時々現代社会にダブって見えたりしてとても怖いです。渋滞や行列、花火大会など・・・目的地に行く途中なのに皆ニヤニヤしているのです。..

  • WAC AWARD 1990 ~アイデア部門賞最優秀作品・準優秀作品

    アイデア部門賞最優秀作品 「熊の木本線」/ 筒井康隆(おれに関する噂) これは笑いを噛み殺しながら読んだ作品です。とは言え、ゾッとする恐怖に満ちています。トワイライトゾーンの世界ですね。私はこの手のユルユルと引っ張られていくようなもの大好きです。気が付くととんでもない所に来ちゃってる、あの怖さ。皆さんも経験あると思います。 アイデア部門賞準優秀作品 「新宿コンフィデンシャル」/ 筒井康隆(将軍が目醒めた時) ..

  • WAC-AWARD 1990 ~各部門賞優秀作品・次点作品・秀作品

    キャラクター部門賞優秀作品 「ギルバートマレル卿の絵」/ V.L.ホワイトチャーチ(世界短編傑作集2) 絵に秘められた謎とは・・・ 「椅子」/ アイヴァードラモンド(イギリスミステリ傑作選’74眼には眼を) ライバルを引きずり落とそうとするが・・・ 「時は分かれて果てもなく」/ ラリイニーヴン(無常の月) SF特有の不思議な世界。 「あの世から」/ クレイトンロースン(ビッグアップルミステリー) 魔術師探偵が密室の謎を解く。 ビジュアル部門賞優秀作品?..

  • ブログの概要(予定)

    ここでは今までに読んだ短編小説の書評と、それに関連したものを独自の視点で書いていこうと思っています。 なぜ短編小説に限定しているのか?・・・短時間で読めるからです^^ そう、私はどちらかと言うと読書が苦手なのです(^^;) でも物語は大好きです。 こういう方沢山いらっしゃると思いますが、大抵は映画やドラマにハマっておられると思います。 しかし小説の味を知ってしまうと、それらが物足りなく感じられます。 基本的に長編と短編は「長さが違うもの」ではなく、ジャンルが違うのです。 決して短編の方が軽いということはありません。 芥川龍之介や太宰治、Oヘンリやチャ..

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