草子 さん プロフィール

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草子さん: 旅するように暮らしたい
ハンドル名草子 さん
ブログタイトル旅するように暮らしたい
ブログURLhttp://vegebatake.exblog.jp/
サイト紹介文ぽかんと空を眺め、早く老人になりたいと願うようなこどもだった。しくじり草子の、居場所さがしの備忘録。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供60回 / 365日(平均1.2回/週) - 参加 2009/03/12 14:54

草子 さんのブログ記事

  • 天気雨
  • 杉木立の参道を歩いていたら、小雨が降りだした。飽和した空気中の水が森のなかを漂っていたり、辺りをしっとりとつつんだりしていて、それが、こまかな水滴になって落ちてくる。越後一ノ宮。ふうらりと来てしまった。手と口を清め、ゆるやかな石の道をのぼり、二礼四拍手一礼。儀礼的なつもりで、なんの気なしに打った自分の柏手が、あまりにも響いたので驚いた。たいして力を入れないのに、空気がビンビン震えるなんて。いったい [続きを読む]
  • 筍の煮もの
  • 筍だけの煮ものが好き。ほかになにも入らない、いさぎよさみたいなところが好きなのかもしれない。母の筍の煮ものは、「だけ」ではなく、さまざま入る。筍、あぶらあげ、ほしかぶ(輪切りの切り干し大根)、じゃが芋、ときにはワラビやニンジンも。畑や山にあるもの、保存食材、なんでも併せてしまうのがド田舎流。若いころにはなんだかいやだった、無神経な雑多感も、今では好ましく思える。祖父母が逝き、両親が老い、静かな家族 [続きを読む]
  • 6月のことなのに
  • 裏方だけでは済まない。だけど、単純に表に出ればよいものでもない。また、ハードルがあがった。立場と立ち位置を、間違えないように。そればかりを考えている。6月問題のプレ仕事。あさってから3日間。にほんブログ村 [続きを読む]
  • ヨモギ仕事
  • 今年は特別、たくさんのヨモギを摘んだ。ちょっとした秘密の場所があって、そこには、やわらかいヨモギがわさわさ生えているので、つい欲ばりな気持になってしまった。やわらかい芯の部分だけを摘み取ったヨモギは、持ち帰ったら、さらにやわらかい部分だけをちぎり、重層を加えた熱湯で茹でる。水気をギュッと絞り、小さくまとめて天日に干す。干しあがると、紅花餅みたいになるので、湿気ないようにして保存。これをどうするかと [続きを読む]
  • 道端のタケノコ
  • 今年は例年になくタケノコが不作だとかで、スーパーに出ていないし、出ていても驚く値段なので諦めていたのだけれど、たまたま通った道端でタケノコを発見。ころんと太ったタケノコがビニール袋に入れられて簡易な棚にぶらさがっている。灯台下暗しとはよく言ったもので、まさか、地元の無人野菜売り場に豊富に並んでいようとは。数人の先客がいて、ああだこうだとタケノコを品定めしながら、どのひとも嬉しそうに笑っている。母親 [続きを読む]
  • にんじんしりしり
  • 直販所で買ったにんじん(うちの畑は雪の中)で、今夜のメインおかず。ツナ缶のオイルで、スライサー千切りにんじんを炒め、塩・こしょう・酒。火が通ったら、ときたまごを加えて混ぜる。ごはんには、お醤油をたらしたり。次の日、サンドウィッチにするのも好き。はやく雪が減らないかなあ。畑に埋まっていると思えば、なるべく買わずに済ませたくて野菜飢餓状態。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 桜の私信
  • 旅先からの、早咲きの桜。ありがとう。そこは、もう、春なのですね。わたしたちに関わりのある何人かのひとが不在になってしまった初めての春だけど、どうにも仕方のないことだから、おいしいものでも楽しんで、元気をチャージしてきてください。にほんブログ村 [続きを読む]
  • ネガティブ
  • 自分は要らない人間なのだ、となにかにつけてそこへ行ってしまう発想構造は、なかなか変えられない。道端の石ころでさえも世の中の役に立つのだから、要らない人間なんて居ないというけれど、石ころ以下でないと、誰が思ってくれるのか。思ってもらいたいなんて。甘えている自分もいやだったりして、ネガティブが晴れない。にほんブログ村 [続きを読む]
  • これで、すぃさん、好きになった。(1:25あたりから)眠れない夜に、ずっと聴いていたい声。すぃさん、もっとバラードとか歌ってください。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 経糸と緯糸
  • 昨日。朝から半日ほど、展示の打ち合わせ。それから走って、ひとと会い、それからまた走って、申し込んでおいた公開講座。経糸と緯糸の話。タテはたいてい丈夫で繊維の長いカラムシ。ヨコはカラムシもあるけど、やわらかいアカソやシナ。という事例。上:正の撚り(縄文原体表記 0段ℓ 左撚り 1段R 右撚り)下:反の撚り(縄文原体表記 0段ℓ 左撚り 1段L 左撚り)(※繊維産業表記は逆に表記) …なんとややこしい [続きを読む]
  • 鮭の焼き漬け
  • 晩秋から冬にかけて、産卵のために遡上するシロザケ。いわゆる、昔ながらの川鮭は、脂がのっておらず身がパサパサしているのでこのごろでは見向きもされないが、市場価値の低いこの川鮭こそが、わたしにとっての?鮭?なのだろうと思っている。塩を振って身をしめた川鮭を焼き、甘辛い醤油だれにジュッと浸けた「焼き漬け」はもともとは冬の保存食だった。日持ちさせようとすれば、味が濃くなるけれど、今は、それではしょっぱすぎ [続きを読む]
  • 開墾場
  • 機(はた)関係は難しい。材料も、織も、道具も。どうにかならないものかと調査地の近隣に、手がかりをさがしたことがあった。米沢の高機や養蚕。会津のカラムシ。置賜の紅花。性急な仕事を本業にしてきた身に、果てしなさすぎる調べものは、精神的に堪えた。反面、大河の対岸を臨むようなおおらかな気持ちよさも、また、ほんとうで。今度、生まれてくるときは、研究職に就いてみたいものだと思った。松ヶ丘開墾場。戊辰戦争で賊軍 [続きを読む]
  • てっぺん調査カード
  • ときどき行く博物館の企画展。土曜の会期初日に。大麻も「アサ」で、カラムシも「アサ」。質のよいものは売る。質が落ちるものは自家製作自家利用。「植物繊維」「織」で、越後上布とアンギンがつながった。展示物は撮ってもよいそうなので、あらためて撮りに行きたい。調査カードだけスマホで撮る。これ!これ!このまとめ方。ストンと落ちた。わたしのやり方は間違っていなかった。異質異端ではないかと凹むことが今まで多かった [続きを読む]
  • このごろのこと
  • 時間的にはのんびりしていながら気持ちが休めない1月だったのは、考えることばかりが多かったからかもしれない。それでも、まあ、人間が静かにしていたので、猫も落ちついていた。イライラやピリピリは、猫に伝染するらしいので、忙しいときは可哀相なことになっているのかも。ごねんねーーーと言いながら、眠っている猫をめちゃくちゃ撫でる。思いつきの突発的行動。金曜に脱稿。終わったはずなのに達成感はなく、これから始まる [続きを読む]
  • なまえ
  • 美しい言の葉を、広くて大きく盛んな水のさまのごとくに扱う霊性と役目。そういう、なまえ、だと言われた。それで、この仕事なのだろうか。などと調子よく思ったりしたのだけれど、仕事でなくたって、せめて、言葉をよごすひとにはならないように。ならないように。言葉はときに、指し示す光。にほんブログ村 [続きを読む]
  • ミニマム正月料理
  • こちらの地方のお雑煮はあんこ餅とおつゆ餅、両方をいただかないとお正月がこないことになっている。家族や親しいひとのシアワセ、無病息災を願い、合掌していただく。なるべくを畑でまかなったお雑煮は、とんでもなく質素で、そのくせ、じんわり沁みるようで、ああ、もう、わたしの元旦は、ずうっとこれでいいと思った。にほんブログ村大晦日は、お雑煮のお汁を前倒しして、お豆腐をあたため、のこりごはんで、なっぱごはん。これ [続きを読む]
  • 元旦
  • あけまして、おめでとうございます。2017年もどうぞよろしく、お願いいたします。酉年なので、軍鶏で、ごあいさつ。この子はもう、うちには居ない。ほかの子もみんな、暮れのうちに居なくなった。100mは離れている軍鶏小屋まで、雪の中を朝夕歩いて世話に通うのが、とーちゃんは腰痛でできなくなってしまった。手ばなしたとはいえ、調子がよくなれば、とーちゃんは春雛で復活するつもりでいるし、もう一年分くらいの自家製鶏糞肥料 [続きを読む]
  • やまにゆき
  • のこされている時間を思わずにはいられない風景にこのところをすごしていると、汲み置いた濁り水がゆっくりと清んでいくように、グダグダな弱さが落ちついていた。あらがいきれないとわかっていても、受け入れがたいものはある。一昨日、近くの山に雪が降ると、天気の話ばかりをしている。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 時を止めた台所で
  • 1995年4月1日12時49分新潟県北部地震あの日に時を止めた家へ、台所の簡単な記録のために入った。硝子の破片、落ちた土壁、埃、蜘蛛の巣。茶の間はこんなに狭かったっけ。縁側の雨戸は、開かなくなっていた。揺れで家が曲がったせいだろう。カマド周辺を撮って計測をしたあと、失くしたはずの腕時計を見つけたのでポケットへ。ついでに、懐かしい茶盆も持ち出した。「素敵なカマド。ここ、カフェに改造したら?」と学芸員さんは真顔 [続きを読む]
  • 菊菜のごまあえ
  • 春菊とは言わず「菊菜」と呼んでいたなあ、曾祖母は。レタスは「ちしゃ」で、じゃがいもは「にどいも」。明治に生まれ、昭和に逝ってしまった。複雑な事情のなかで口数や笑みを閉ざし、川底の石のように生きていた。わたしは好きだった。春菊、じゃなくて、菊菜のごまあえ。それと、かぶの浅漬け。にほんブログ村 [続きを読む]
  • 里芋の煮っころがし揚げ
  • 甘辛く煮っころがした畑の里芋は、初冬の定番のお惣菜だった。お醤油の色がしみた里芋に片栗粉をまぶしてカラッと揚げたものが、よく、お弁当に入っていた。なんとなしに思い出して、揚げてみた。会津で買ったこづゆ椀に3個のせ、とき辛子を、ぽちっとね。にほんブログ村 [続きを読む]
  • ののめとやつがしら
  • このあいだの「ののめ」を、正月用の保存からすこし取り分け、早々と煮ものに。もう、そろそろ、おしまいの里芋畑からとってきた、ズキ付きのやつがしらと合せて。大家族だった昔は、大きな鉄鍋に、いっぱいこしらえた。きのこも、ののめだけじゃなく、スギモタセやホウキタケやムキタケなど、山からとってきた、さまざまの種類を入れた。ひとも、山も、勢いがあった。思い出の風景ばかりを、よいものなどとは言わないが、みんな、 [続きを読む]
  • ぎんなんごはん
  • 今年はたくさん生ったから、と言って、ぎんなんをもらった。たくさん生ったので小粒なのだと持ってきてくれたひとは笑っていたけど、ほんとうに小粒で枝豆くらいの大きさしかなくて、その可愛らしさに、つい笑ってしまう。ちいさな猫や犬や赤ん坊を見ると、わけもなく笑ってしまうのと同じ種類の可愛らしさ。ちまちまと殻を割り、薄皮を剥き、ぎんなんごはんを炊いてみた。可愛いぎんなんは、炊き込んでも可愛い。今年は冬が早いら [続きを読む]