白黒ぼたん さん プロフィール

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白黒ぼたんさん: ◎スイッチ◎
ハンドル名白黒ぼたん さん
ブログタイトル◎スイッチ◎
ブログURLhttp://cho-tanpen.sblo.jp/
サイト紹介文オリジBL。親の借金のカタにヤクザの所有物になったイツキの、ハランバン☆ジョー物語。一応、純愛。
自由文メインブログはコチラ。
「酸いも甘いも酒の肴」
http://sakenosakana.sblo.jp/
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供223回 / 365日(平均4.3回/週) - 参加 2009/03/19 18:37

白黒ぼたん さんのブログ記事

  • 距離
  • 二時間目が終わった辺りに、遅刻のイツキはこっそり教室に潜り込む。目が合った梶原に照れ笑いを浮かべ、自分の席に座り、カバンから缶コーヒーを出す。何も話が出来なかったのは、すぐに次の授業が始まったためだった。『朝帰り?黒川さんと、シてた?』授業中に際どいメッセージを寄越すのは、清水。あえて返事はしなかったが、少し動揺してしまったのは、イエスと言う事なのだろう。斜め後ろに座る清水をチラリと睨む。午前の授 [続きを読む]
  • 必要最低限
  • 後から思えば黒川の言葉は酷く不確かだ。『小野寺には、そんな事はさせない』とは、言うが黒川が言う、『そんな事』は、どこから、どこまで…なのか。おそらく、同意なしに、豊胸手術はさせないにしても。確かめたくても、すでにイツキの息は上がり、まともな会話が出来る訳はない。もっとも尋ねてみたところで、今の黒川には、誠実な返事をするほどの余裕はない。焦れ焦れと、中を犯す黒川の指の刺激に、ついにイツキは物足りなく [続きを読む]
  • 耳元
  • 「……小野寺さんとは、や。痛いし、長いし、…意地悪ばっかり言う…」「言っただろう。……ヤらせる気はないよ……」「……今は、でしょ?……いっつも…、……そうじゃん……」真夜中。小野寺との会食から帰った、二人の部屋で。多少酔った身体をシャワーで流し、ベッドに入る。また、小野寺と、何かがあるのではないかと怪訝になるイツキを、なだめ、すかし、黒川はイツキの身体に、手と舌を這わせる。「…マサヤだって、もう、 [続きを読む]
  • 抱かれたくない男
  • 都内有数のホテルの上階にある、星の付いたレストランで、イツキは頬を膨らませ、口を尖らせ、明らかに不機嫌な顔を見せる。食事も終わり、先方が一服と席を立った隙に恨みがましく、隣の席の黒川を睨む。「……もう、小野寺さんとは…、関わらないと思ってた……」「付き合いだ。仕方ないだろう。…今日はメシだけだ」「……今日は、ね……」夕方に黒川と待ち合わせ、向かった先には、小野寺がいた。以前、イツキに執着するあまり [続きを読む]
  • 部屋で一人
  • 梶原は自分の部屋で一人、黙々と今日の課題をこなす。一段落すると台所へ行き、カップラーメンを作り、また机に戻る。狭い公団の一室。テレビ前の座卓が勉強机でもありダイニングテーブルでもあった。ラーメンを啜りながら、カレンダーを見て、これからの予定を色々確認する。10月の連休を中心に予備校での短期集中講座がある。梶原は予備校の生徒ではないが……それは主に経済的な理由からだったが……、一般向けの模試や、集中 [続きを読む]
  • 図書室の二人
  • 「もう、イツキの事は気にすんな。お前、それどころじゃないだろう?ここからが、一番大事な時期だろう?食事が終わり、梶原と大野は一旦イツキと離れ、図書室に向かう。二人になるやいなや、大野が、梶原に説教を始める。「……なんだよ、大野、急に…」「見れば解かんだよ。イツキの事、気にしてるって。…まだ勉強、見てやってるのか?もうそんな時間、無いだろう?」「……してないよ。したとしても、学校で…ちょこっとだけだ [続きを読む]
  • 昼休みの三人
  • 「大野、今度の模試、行く?」「光文社の?…ああ、申し込んだ」「俺も。あと来月の短期集中コースも」昼休み。食堂にて。梶原と大野は受験生らしく、それらしい話をしていた。話に参加出来ないイツキは紙パックのコーヒー牛乳を飲みながら、適当に、間を潰していた。「……ほぼほぼS判定は出てるんだけど、一番狙いんトコがちょっと足りないんだよなぁ…。…小論文、…苦手だし…」「斎藤先生の講義、いいぜ。短期集中で取れるだ [続きを読む]
  • 焼き鳥屋にて・終
  • 「ふふ。あいつは馬鹿なくらいで、丁度良い…。……馬鹿で、子供で。……いつまでも何の疑いもなく、俺の言う事を聞いていればいいんだ。大人しく。俺の傍にいればいい…」グラスに口を付けながら、黒川はぽつりと呟き、すぐに、しゃべり過ぎたと苦笑する。煙草に火を付け、二、三吹かすと、灰皿に押し付ける。自分で何を話しているのか、自覚はあるのだ。酒に酔った時にだけ零れる本音が、忌々しい。「……飲み過ぎだな…。……そ [続きを読む]
  • 焼き鳥屋にて・2
  • お互い、口数は少ない。たまに何かを話したかと思えば、仕事の話か、追加の焼き鳥を頼むくらいで本当は聞きたい事も、言っておきたい事もあるだろうに。いちいち、言葉にしなくても、解っているというヤツなのだろうけどそれでも確認しておいた方がいいことは、世の中には、多々ある。「……渡辺の社長からも、…小野寺会長からも、まだ、イツキ君を借りたいと、話があるそうですね」「……ああ」「…きっぱりとお断りしても良いの [続きを読む]
  • 焼き鳥屋にて
  • 事務所の近くの焼き鳥屋で、黒川と一ノ宮は酒を飲んでいた。仕事の話をざっと済ませ、明日の予定を確認し鶏皮の塩加減にケチを付け、新しい焼酎のボトルを開ける。「お前も、くだらない冗談を言うようになったな」と、黒川が言う。あまりに突然過ぎて、一ノ宮は何の話だったのか、一瞬戸惑うのだがすぐに、イツキの話なのだと、気付く。…いつだって黒川は極力さりげなく、もののついでのように、イツキの事を話す。むしろ本当はそ [続きを読む]
  • 当たり前の意見
  • 「……まあ、……いいのかなって…。高校卒業しても、ちゃんと働けるか解らないし…、自立…とか、出来ないだろうし。自分で稼いで、その分で住むとこ探して、自分だけで生活して…なんて、想像つかないし…。マサヤは…、そりゃぁ、ムカつく事もあるけど…、まあ、優しい時は優しいし…。たまには、すごい嫌な事もあるけど…。…うん。……他の、人と……しなきゃいけない時とかは…、……嫌だけど。それでも昔よりは回数も減った [続きを読む]
  • くだらない話
  • 別に気にしている訳じゃあ、ない。今更、一ノ宮がイツキに懸想するハズもないだろうし、たまには冗談の一つも言うだろう。例え、イツキからちょっかいを出したとしても、一ノ宮が相手をする事は無い。イツキも、ここ最近、多少『仕事』が多くなってはいるが…まあ、大人しく言う事を聞いている。あまり放って置き過ぎると拗ねる時もあるが、まだそれほど、機嫌を損ねる事も無い。付かず、離れず、程よい距離感を保っている。俺たち [続きを読む]
  • 不愛想な黒川
  •   「おかえりー」「………ああ」夜、黒川が部屋に帰ると、イツキは台所に立ち、何やら鍋を掻き回していた。「…カレー…ぐらいなら…、作れるかな…って。…まあ、…大丈夫かな…」そう言って笑って、鍋を覗き込む。黒川はネクタイを解きながらソファに座り、煙草に火を付ける。「あと10分くらいで出来るけど、すぐに食べる?…マサヤ」「……ああ」「エキナカの…、あの量り売りのお店の、コブサラダ買って来たよ。…食べるで [続きを読む]
  • 今夜のふたり・終
  • イツキが寝入って、しばらく経ってから、黒川から電話が入る。今日の仕事の報告と明日の予定。他に細々とした話をして最後に、ついでのように、イツキの事を尋ねる。『……連絡はあったか?……あの馬鹿、電話にも出ない。…とっくに終わっている頃だと思うんだが……』「ああ、イツキくんなら、ココで眠っていますよ」『………ここ?……事務所か?』おそらく、連絡が付かないイツキを心配していたのだろうけど、そうは言わない。 [続きを読む]
  • 今夜のふたり・4
  • 二本目のビールも空けて、さすがにイツキは眠たそうにソファに沈む。大丈夫、とは言っていても、ここに来る前にすでにかなり飲まされ、数時間にわたり男に弄ばれて来たのだ。疲れていない訳はないだろう。「…少し、お休みなさい。後で車で送りますよ…」「…一ノ宮さん」「……はい?」まどろむイツキに一ノ宮が仮眠用の毛布を掛けてやると、イツキはもう一度、ゆっくりと瞼を開ける。夢とうつつの境にいる様な危うい表情は、ゾク [続きを読む]
  • 今夜のふたり・3
  • 「…一ノ宮さんは、こんな時間まで、仕事?」「ええ。細々とした書類が残っていまして…」自分の話に飽きたのか、ふいに矛先を一ノ宮に向ける。「大変そう。普通の会社勤めの人みたい」「はは。やっている事は大して変わりありませんよ。土地や建物の売買や、税金対策…、仕事の斡旋、人を集めて…派遣して……」「……普通の会社なの、ここ?」「普通ですよ、表向きは。ただ、ゴリ押しする時の力が、ちょっと強いぐらいです」そう [続きを読む]
  • 今夜のふたり・2
  • 一ノ宮から受け取ったビールを、イツキは缶のまま傾け、すぐに半分ほどは飲んでしまう。目をとろんとさせて、ふうと息をつく姿は、どう見ても酔っ払いのようだ。心配げに眺める一ノ宮に気付いたのか、イツキはふふ、と小さく笑い、「だいじょうぶです」と言いながら、残りのビールも空けてしまう。「…一ノ宮さんも、飲んで?」「ええ、はい」イツキは一ノ宮にも勧め、自分は二本目のビールに手を伸ばす。「…今日と、……先週も、 [続きを読む]
  • 今夜のふたり・1
  • 真夜中。一ノ宮が事務所で一人、雑用を片付けていると、イツキがやってくる。少し酔いが残り、少し、ヤリ足りない身体で、どこかふわふわとした様子。「……マサヤ、……いないの?」「横浜ですよ。イツキくんは渡辺社長との…会食でしたか。お疲れさまです」「…俺が身体、張ってんのに、…あいつ、迎えにも来ないの。……サイテー…」そう言ってイツキはソファに腰を沈め、ふふ、と笑う。今更、自分がしている事への疑問や、それ [続きを読む]
  • 大嫌い
  • ホテルの部屋で、イツキは男に抱かれていた。「仕事」ではない。「黒川の仕事の手伝い」だった。イツキが手伝う事で、抱えている案件が早く片付く、と。それが互いにとっても一番なのだと、ウィンウィンなのだと。それらの全てが、詭弁であることなど、重々解りきっていたけど。「…いいね。…いいよ。…根元までずっぽりだよ。いやらしいねぇ…。…中の、どこで、締め付けてるんだい?ああ、そう。……引き込まれそうだよ……、あ [続きを読む]
  • 無邪気な笑顔
  • 教室で清水は梶原からの視線を感じていた。直接ではなく、人垣の合間からとか、読んでいるフリの教科書の向こうから、とか。最近は、梶原の怒りを買う事も無かったはず…と、清水はさして気にもしていなかったがまあ、からかい半分、声を掛ける。「…ナニ?…俺に用?」「……いえ、別に」「チラチラ見られるの、気になるんだよね。…告白でもする気?」「違いますっ」思わず大きな声が出てしまい、梶原自身、驚いて、辺りをキョロ [続きを読む]
  • 気掛かりな事
  • 夜。梶原は一人、自分の部屋で今日の課題を片付ける。三流私立高校からトップ校への受験を控えているというのに、予備校にも行っていない梶原は、ただただストイックに自分にノルマを課す。それは簡単なようで、難しく。強い意志を持って、遂行されるもので。それでも、おそらく、成し遂げられるだろうと、回りも、本人も思っていた。気掛かりといえば、一つだけ。勉強も一段落し、梶原は机から離れ、伸びをする。立ち上がり、台所 [続きを読む]
  • 襟首
  • 学校の食堂にはテラス席があって、天気の良い日などは解放されている。二階にあるそれは眺めも良く、ベンチでは女子が話に花を咲かせていたり、のんびり読書を楽しんでみたり。今日は、イツキもそこにいた。昼休み、梶原と大野は揃って用事が出来てしまい、イツキは一人で…………ランチセットを頼む気にならず、紙パックのコーヒーだけを買い、テラス席に出てみる。生憎ベンチは一杯だったので、バルコニーの手摺りの隅に身体をあ [続きを読む]
  • 足首
  • どんなに抗ってみても、どうにもならない時もある。自分よりも身体が大きく力も強い男達、数名に囲まれてしまえば、イツキなぞ赤子同然。ベッドに押し倒され、服を剥ぎ取られ、「嫌」と叫んで逃げてみても、無駄な足掻きで足首を掴まれ、引き寄せられる。おまけに、うつ伏せのまま足を開き、その両足首を左右のベッドのフレームに括られては、身体を起こして相手を睨むことさえ出来ない。ずるり、と尻の間に、粘ついた液体の冷たい [続きを読む]
  • 手首
  • イツキの手首は特別細いという訳ではなかったが黒川の商売相手の男達からすれば、それこそ赤子同然。片手で簡単に捕まれ、引かれてしまえば、もう身動きを取ることも出来なくなる。街中で突然腕を掴まれて物陰や暗がりに追いやられる。「よう、イツキ。久しぶりだな」と、普通の挨拶をしてはいるが顔は近いわ、男の腰は密着しているわで、まったく、普通の状況ではない。「……お…ひさしぶり…です」「いつ以来だ?最近は呼んでも [続きを読む]
  • 別枠
  • 昼休み、食堂で。今まで隣にいた梶原が所用で席を外した、その僅かな隙を狙い、清水が、イツキの隣に座る。紙パックのコーヒーを飲んでいたイツキはストローを咥えたまま、驚いて、清水を見る。「お前さ、オヤジんトコのチンピラと、ヤったって、本当?」「……チンピラ…?」「金髪の。よく、来る奴」「……ああ、佐野っちの事?」およそ昼下がりの学校には似合わない内容だったが、イツキは思い当たる節があるのか清水から視線を [続きを読む]