乃紀亜5178 さん プロフィール

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乃紀亜5178さん: 月と星
ハンドル名乃紀亜5178 さん
ブログタイトル月と星
ブログURLhttps://blogs.yahoo.co.jp/zodiaque0602
サイト紹介文禁断の愛を綴った小説のブログ。肉と欲に飢えた男達のエロティックな世界を描いています。
自由文セックス、犯罪、暴力、そして同性愛―――愛憎と肉欲渦巻く、混沌の世界。空想の中の、禁断の愛の世界へと貴方を誘います。エロティックな愛の世界へようこそ。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供44回 / 365日(平均0.8回/週) - 参加 2009/04/05 23:23

乃紀亜5178 さんのブログ記事

  • 第34話
  • 「あら・・・」 ガラス窓の向こう側。 外を眺める―――柊の姿。 だが。 すぐに―――オレの姿を見つけて。 表へ飛び出して来る。 寝巻きのまま。「どうしたん・・・?こんな時間に。何かあったん・・・?」 真夜中。  ひっそりとした通りには―――街灯の明かりだけ。 行き交う人もなく。 オレと。 柊だけの世界。「別に・・・何もないけど」 寒くて。 吐く息が白い。 オレは。 自分の襟巻を―――柊に掛けてやる [続きを読む]
  • 第33話
  • 「久し振りだねぇ、元気してたかい?」 川合。 オレの顔を見て。 うっすら―――愛想笑い。「ええ、まぁ・・・」 初めて訪れる―――川合の画廊。 銀座の一等地。 東京に―――初めて出店するからと。 わざわざ招待された。 自分のような人間には。  縁の無い世界。 やたら―――化粧の濃い若い女が。 お茶を差し出してくれる。 従業員なのか。 やけに―――短いスカートを履いていた。「丁度良かったよ。近い内に、 [続きを読む]
  • 第33話
  • 「久し振りだねぇ、元気してたかい?」 川合。 オレの顔を見て。 うっすら―――愛想笑い。「ええ、まぁ・・・」 初めて訪れる―――川合の画廊。 銀座の一等地。 東京に―――初めて出店するからと。 わざわざ招待された。 自分のような人間には。  縁の無い世界。 やたら―――化粧の濃い若い女が。 お茶を差し出してくれる。 従業員なのか。 やけに―――短いスカートを履いていた。「丁度良かったよ。近い内に、 [続きを読む]
  • 第32話
  • 「柊だったら、今、寝てるよ」 寒い日。 朝から―――雪花が舞う。 八百屋で果物を買って。 日課みたいに。 柊の元へ通う。 それが―――当たり前みたいになった。「寝てる・・・?」 オレが渡した―――数枚の札。 シワだらけの指で数えながら。 オレの顔を見る。 売春宿を取り仕切っているバアさん。 すっかり―――顔馴染み。「夕べから、熱っぽいとか何とか・・・どうせ、いつものふて寝なんだろうけどねぇ」 借金 [続きを読む]
  • 第32話
  • 「柊だったら、今、寝てるよ」 寒い日。 朝から―――雪花が舞う。 八百屋で果物を買って。 日課みたいに。 柊の元へ通う。 それが―――当たり前みたいになった。「寝てる・・・?」 オレが渡した―――数枚の札。 シワだらけの指で数えながら。 オレの顔を見る。 売春宿を取り仕切っているバアさん。 すっかり―――顔馴染み。「夕べから、熱っぽいとか何とか・・・どうせ、いつものふて寝なんだろうけどねぇ」 借金 [続きを読む]
  • 第31話
  • 「ただいま・・・」 家に着くと。 うっすら―――雪が降り始めた。 寒い筈。 凍てつくような空気が吹き付ける。 容赦なく。「女将さん・・・?」 玄関を開けても。 中から―――返事は無い。 戸を開ける音に。 気付かない筈はない。 雪駄を脱ぎ捨て。 台所を覗くと。 そこには―――誰も居なかった。「・・・あれ?どこ行ったんだろ」 玄関には。 女将さんの履物がある。  家に居る筈なのに。 どこにも。 姿が見 [続きを読む]
  • 第31話
  • 「ただいま・・・」 家に着くと。 うっすら―――雪が降り始めた。 寒い筈。 凍てつくような空気が吹き付ける。 容赦なく。「女将さん・・・?」 玄関を開けても。 中から―――返事は無い。 戸を開ける音に。 気付かない筈はない。 雪駄を脱ぎ捨て。 台所を覗くと。 そこには―――誰も居なかった。「・・・あれ?どこ行ったんだろ」 玄関には。 女将さんの履物がある。  家に居る筈なのに。 どこにも。 姿が見 [続きを読む]
  • 第30話
  • 「外・・・寒そうやねぇ」 風が。 窓ガラスに打ち付ける。 寒そうな音。 聞いているだけで。 凍えそうな気分。「・・・ああ」 オレは。 柊の体に―――自分の体をくっつける。「寒い・・・あっためてよ」 抱き合っていると。 外の寒さとか。 厳しい現実とか。 全てを―――忘れられる。 この時だけが。 至福。「何や・・・ホンマ、子供みたいやん」 葵の時は。 抱く事に―――精一杯で。 肌の温もりとか。 感じる [続きを読む]
  • 第30話
  • 「外・・・寒そうやねぇ」 風が。 窓ガラスに打ち付ける。 寒そうな音。 聞いているだけで。 凍えそうな気分。「・・・ああ」 オレは。 柊の体に―――自分の体をくっつける。「寒い・・・あっためてよ」 抱き合っていると。 外の寒さとか。 厳しい現実とか。 全てを―――忘れられる。 この時だけが。 至福。「何や・・・ホンマ、子供みたいやん」 葵の時は。 抱く事に―――精一杯で。 肌の温もりとか。 感じる [続きを読む]
  • 第29話
  • 「最近、全然大将を見てないけど・・・元気でやってるのかい?」 親しくしている―――バーのママ。 店の2階で。 刺青の施術。 すっかり―――顔なじみ。 年末のせいか。 休みの店が多い。 お陰で。 彫り師としての仕事は―――途切れる事は無い。 とりあえず。「ええ、元気ですよ」 血と。 絵の具の匂い。 独特な空気が漂う。 昔から―――そんな空間の中で過ごしているせいか。 この時間が。 一番―――好きかも [続きを読む]
  • 第29話
  • 「最近、全然大将を見てないけど・・・元気でやってるのかい?」 親しくしている―――バーのママ。 店の2階で。 刺青の施術。 すっかり―――顔なじみ。 年末のせいか。 休みの店が多い。 お陰で。 彫り師としての仕事は―――途切れる事は無い。 とりあえず。「ええ、元気ですよ」 血と。 絵の具の匂い。 独特な空気が漂う。 昔から―――そんな空間の中で過ごしているせいか。 この時間が。 一番―――好きかも [続きを読む]
  • 第28話
  • 「・・・何で、断らへんかったん?」 自分の部屋だという所は。 とにかく―――狭い部屋。 布団を敷いたら。 それで。 部屋はいっぱい。 窮屈な場所。 こんな所で。 日々―――生活をしているらしい。 息が詰まりそう。「断っても良かったのかよ・・・」 足。 投げ出して。 布団の上へ座る。「オレは、別に、どっちでも良かったけど・・・」 柊は。 唇を尖らせて。 オレの隣へ―――腰を下ろす。「騙した事、怒って [続きを読む]
  • 第28話
  • 「・・・何で、断らへんかったん?」 自分の部屋だという所は。 とにかく―――狭い部屋。 布団を敷いたら。 それで。 部屋はいっぱい。 窮屈な場所。 こんな所で。 日々―――生活をしているらしい。 息が詰まりそう。「断っても良かったのかよ・・・」 足。 投げ出して。 布団の上へ座る。「オレは、別に、どっちでも良かったけど・・・」 柊は。 唇を尖らせて。 オレの隣へ―――腰を下ろす。「騙した事、怒って [続きを読む]
  • 第27話
  •  浅草にある―――地下街。 酒と。 食べ物の匂いで―――むせ返る。 息苦しくて。 狭い空間。 それでも。 ここだけは―――戦後のまま。  時が止まっているような錯覚。 そんな場所だった。「美味しい!これ、すっごく美味しい!」 柊は。 目の前に出された寿司を。 ことごとく―――平らげていく。 余程。 腹が減っていたらしい。 オレの分も差し出してやると。 それも。 あっという間に食べ尽してしまった。「 [続きを読む]
  • 第27話
  •  浅草にある―――地下街。 酒と。 食べ物の匂いで―――むせ返る。 息苦しくて。 狭い空間。 それでも。 ここだけは―――戦後のまま。  時が止まっているような錯覚。 そんな場所だった。「美味しい!これ、すっごく美味しい!」 柊は。 目の前に出された寿司を。 ことごとく―――平らげていく。 余程。 腹が減っていたらしい。 オレの分も差し出してやると。 それも。 あっという間に食べ尽してしまった。「 [続きを読む]
  • 第26話
  • 「ああ、これ、ヒイラギちゃんだねぇ」 女の所在は。 意外に―――あっさりと見つかった。「柊?」 教えてくれたのは。 新橋で群がっていた―――男娼の一人。 似顔絵を見て。 すぐに―――答えが返って来た。「うん。よく、その辺ウロウロしてるの見るよ。根城にしてるのは、浅草の方だったと思うけど・・・」「浅草・・・」 あまり―――土地勘のない場所。 男娼なんて。 至る所に存在する。 驚かされる。 範囲の広さ [続きを読む]
  • 第26話
  • 「ああ、これ、ヒイラギちゃんだねぇ」 女の所在は。 意外に―――あっさりと見つかった。「柊?」 教えてくれたのは。 新橋で群がっていた―――男娼の一人。 似顔絵を見て。 すぐに―――答えが返って来た。「うん。よく、その辺ウロウロしてるの見るよ。根城にしてるのは、浅草の方だったと思うけど・・・」「浅草・・・」 あまり―――土地勘のない場所。 男娼なんて。 至る所に存在する。 驚かされる。 範囲の広さ [続きを読む]
  • 第25話
  • 「きゃー!どうしたん?!龍ちゃん、それ!」 家に帰ると。 女将さんは―――大絶叫。 慌てて。 オレに駆け寄って来る。「すみません・・・」 餅を包んでいた―――風呂敷。 裂けて。 中から。 欠片になった―――餅が零れ落ちている。「こけちゃって・・・そしたら・・・」 無残な姿。 立派な鏡餅は。 女に包丁を突き立てられたせいで。 まるで―――原型を留めていない。 それでも。 餅を持っていたお陰で。 命拾 [続きを読む]
  • 第25話
  • 「きゃー!どうしたん?!龍ちゃん、それ!」 家に帰ると。 女将さんは―――大絶叫。 慌てて。 オレに駆け寄って来る。「すみません・・・」 餅を包んでいた―――風呂敷。 裂けて。 中から。 欠片になった―――餅が零れ落ちている。「こけちゃって・・・そしたら・・・」 無残な姿。 立派な鏡餅は。 女に包丁を突き立てられたせいで。 まるで―――原型を留めていない。 それでも。 餅を持っていたお陰で。 命拾 [続きを読む]
  • 第24話
  • 「龍ちゃん、ちょっとお遣い頼まれてくれへん?」 布団の中。 なかなか―――起き出す事が出来なくて。 狸寝入り。  だが。 女将さんの声で―――叩き起こされる。 いきなり。 襖が開く。「あら、まぁ!まだ寝てるん?もう・・・えぇ若いモンがダラダラと・・・」 眉間に―――シワを寄せて。 露骨に。 不機嫌な様子。 夕べも。 師匠は―――遅く帰って来た。 雑用なオレに任せて。 最近は。 悠々自適な生活。 自 [続きを読む]
  • 第24話
  • 「龍ちゃん、ちょっとお遣い頼まれてくれへん?」 布団の中。 なかなか―――起き出す事が出来なくて。 狸寝入り。  だが。 女将さんの声で―――叩き起こされる。 いきなり。 襖が開く。「あら、まぁ!まだ寝てるん?もう・・・えぇ若いモンがダラダラと・・・」 眉間に―――シワを寄せて。 露骨に。 不機嫌な様子。 夕べも。 師匠は―――遅く帰って来た。 雑用なオレに任せて。 最近は。 悠々自適な生活。 自 [続きを読む]
  • 第23話
  • 「へぇ・・・おにーさん、絵を描いてるの?」 気が付けば。 少し―――眠っていたらしい。 その声で。 目が覚める。 鄙びた旅館。 その一室。 オレの―――すぐ隣。 裸のまま。 横たわっている男の姿。 荷物の中にあった―――下絵用の画帳を目敏く見つけて。 勝手に。 ページを捲る。「ああ・・・」 オレは。 その男の―――腕に触れる。 そこには。 小さな刺青。 筋彫りが終わったばかり。 オレが彫ってやった [続きを読む]
  • 第22話
  • 「じゃ、これ。絵の代金ね」 川合。 愛想笑いを浮かべて。 茶封筒を差し出して来る。「・・・どうも」 薄っぺらい封筒。 入っているのは。 せいぜい―――札が1枚か2枚くらい。 無名の絵描きの仏画なんて。 そんなモノかもしれない。「次の作品も期待してるよ。仕上がったら、また連絡して」 そう言って。 帽子を被り。 さっさと―――玄関から出ていく。「これから、また横浜まで行って、それから京都へ戻らなくちゃな [続きを読む]
  • 第21話
  •  闇の中。 気が付いたら。 オレは―――そこに居る。 そこに居て。 ずっともがいている。 出口を探している。 だが。 どれだけ探しても―――出口は見つからない。 もがいても。 もがいても。 そこには―――闇が続いているだけ。 苦しくて。 怖くて。 必死で―――声を上げても。 それに答えてくれる人は居ない。 そんな―――残酷な夢。 それを。 ずっと―――繰り返している。 毎晩のように。「はぁ・・・」 [続きを読む]
  • 第20話
  • 「・・・あら、どっかで何かあったのかしらねぇ」 どこかで。 パトカーの―――けたたましいサイレンの音。 すぐ近く。 顔を上げると。 長屋の向こう側。 夜の空に―――赤い光が瞬いているのが見えた。「何があったのかしらねぇ・・・嫌だねぇ。この間も、死体が見つかったって言うじゃない・・・」「ここら辺も、ホント物騒になって困るよ・・・」 近所のおばさん連中。 大きな声で―――会話しているのが聞こえて来る。 [続きを読む]