いちたすには さん プロフィール

  •  
いちたすにはさん: 米米米 こどもべやのうさぎ 米米米
ハンドル名いちたすには さん
ブログタイトル米米米 こどもべやのうさぎ 米米米
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/usagiusagiusagiusagi/
サイト紹介文ストーカーに苦しみながらも明るく前向きな女の子のお話です。一緒に考え悩み笑っていただければ幸いです。
自由文褒めると気を好くして図に乗るタイプなので
お叱りのレスはご遠慮願います。
社交辞令・お世辞・甘言は大好物です。
甘やかして太らせてからお召し上がり下さい。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供112回 / 114日(平均6.9回/週) - 参加 2009/04/15 04:26

いちたすには さんのブログ記事

  • ■鉄の匂い110■
  • 「ごめんねごめんねびっくりしたでしょ。 うちのひといつもこうだから。 気にしないでね」女は不良を扇ぎながら話し掛けてきた。「なんて言われて連れてこられたの? なんにも言わないで連れて来られたんでしょ? 殴られると思った? 思うよね黙って連れ出さ... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い109■
  • この不良は、バカ兄の下で不良仲間の全てを仕切っていた三番手だった。上のバカが出すバカな上意を巧妙に緩和して下達することで、激高し易いバカをコントロールし、服従させていた。だからバカ不良共は三番手に恭順していたのであって、バカ兄に忍従していたので... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い108■
  • さすがに、校内一の悪(わる)とその弟、そして二番目の悪(わる)が立て続けに行方不明になったので、学校も騒然とならざる得なかった。翌日には警察も学校に来たし、カツアゲされた生徒は先生による事情聴取も受けた。勿論だが『僕』も何度も職員室に呼ばれた。しか... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い107■
  • 3人目に殺した奴も、バカ兄弟同様のカスだった。カスは、バカ兄弟が居なくなったことで台頭したナンバー2だった。目の上のバカ兄貴が居なくなった途端、上納金を要求しに新1年生の教室にやってきた。当然『僕』の所にも来て、素直に払うと言っているのに見せし... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い106■
  • バカ弟はクラスが違ったことと、バカ兄と面識があることが知れてなかったことから、バカ兄弟の失踪が『僕』に結び付けられることはなかった。学校では上納を強要されていた1年生が、みな胸を撫で下ろし、隠れてハイタッチをしていた。この兄弟は義に薄く情が浅く... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い105■
  • 中学校の3年間で、『僕』は6人殺した。すべての殺人は転校するまでにやったので、正確には2年と半年だ。転校後は、1人も殺さなかったから。特に意味はなく、縁が無かったと言うのもおかしいが、殺したい奴に巡り合わなかったと言うのが現実だ。実を言うと、... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い104■
  • 人間は不思議だ。これだけ科学が発達して技術が開発されても、人間のメカニズムは解明されない。例えば身体。2本脚で立ち5本の指を駆使する人間の身体は、たったひとつの受精卵という細胞からの分裂で始まる。いろんな組織がさまざまな機能を担い、臓器や筋肉... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い103■
  • 地元の中学と言っても、引っ越し先の地元なので馴染みは全くなかった。小学校で一緒だった奴ら同士が再会を喜んでいるのが遠い世界の出来事に見えた。だから『僕』はここでも新入時から転校生だった。すぐに目を付けられ、すぐに校舎の裏に連れていかれ、そのまま... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い102■
  • もちろんお別れ会はなかった。夏休みまであと少しという子供にとって一番ウキウキするこの季節。転校していく頭のおかしい奴のことなんかどうでもよかった。自分を殺して耐えた3年がようやく終わり、今度こそ上手く立ち回ろうと決意しての転校先で。『僕』は、... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い101■
  • 手のひらを反すとはまさにこのこと。クラスメイトは誰一人『僕』には関わらなくなった。みんなはいつもと変わらず楽しそうにわいわいやっているのだが、誰の目にも『僕』は入っていなかった。それなりの我慢で覆ってきた『僕』の本性は、こうして暴かれ無になった... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い100■
  • その日の放課後。学童保育室に連れていかれた。初めて入った教室には畳が敷かれ、隅には布団が積まれていた。先生に勧められた座布団に座り、何故あんな絵を描いたのかを優しくしつこく問い詰められた。その問いは答えありきで、家族から疎まれていて家に居処が... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い099■
  • 水彩画は、まず下書きが違う。塗り分ける為の境界を引くのではなく、何処に何を描くかの当たりを書き入れるのだ。初めての水彩画は、だからみな思う様には描けず、互いの絵を見せ合っては笑いあっていた。『僕』ひとりを除いて。『僕』の絵を見て笑う子はひとり... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い098■
  • 小学5年生の夏に転校するまでの3年間、『僕』は表裏の二重人格の生活を送った。学校では、そこそこに笑いそこそこに驚きそこそこに怒った。もちろん腹の底から笑ったことはないし、表情に出てるほど驚いたこともないし、治め処を決めていない怒りが涌く訳もなか... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い097■
  • キスをしたパジャマの子は、引き籠りだからなのか肌がとてもきれいだった。白く透き通る頬に外界からの光が当たると、うぶ毛なのかが薄く銀色に光った。よく寝ているからなのか、白目もとても澄んでいた。この子のことを思いだすと、キスしたからというのもあるが... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い096■
  • 夏休みが明けて二学期、始業式の日。体育館での全校朝礼から教室に戻ると、みんなの視線が『僕』に集まっていた。晒し者の気分で実に不愉快だ。でもここで踏み止まれ。逆の立場だったらどうするか考えろ。不躾な質問にも丁寧に、執拗な意地悪にも笑顔で応える。... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い095■
  • チョコが入っていた箱や包み紙やリボンは捨ててしまったが、手紙をずっと持っていた。青木さんはクリスチャンだった。クリスチャンは争ってはいけないらしく、体育の授業でも対戦は見学してレポートを書いていた。肩に掛かる髪は細く軽く少しの風にも靡いて、クリ... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い094■
  • 〇〇くんはだからきっとやさしい人ですときどきやさしい気持ちになれない時があるだけで本当はすごくやさしい人なんだと思いますクラスのみんなとももっと時間があればきっと仲良くなれたと思います誤解されたまま転校していってしまうんですねそれがとっても... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い093■
  • トラックが発車したまさにその時。女子はリボンの掛かった箱を差し出した。差し出された箱の意味が分からず硬直していると、そんなやり取りを知らない軽トラが走り出す。女子は傘を落とし、箱を差し出しながらトラックを追って走り出した。それでも『僕』が受け... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い092■
  • 季節は夏になっていた。肌寒い春に転校してきて、いろいろあったそれぞれはどれひとつ解決しないまま、『僕』はまた転校することとなった。転校の報告をオバサンにした日の学級会の議題は、『僕』のお別れ会をするかしないかだった。満場一致でしないに決まり、オ... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い091■
  • その女の子の家の前は、その後一回も通らなかった。それは小学生以降、大人になってからも今日(こんにち)まで。『僕』はその家を避けた。女の子を避けた。女の子の母親を避けた。『僕』は怖かった。自分の本性がバレて嫌われるのが。こんな『僕』の中にも僅か... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い090■
  • なんとなく話しが途切れてなんとなく間がもたずなんとなく見つめ合っているうちになんとなくキスをした。キスをしようと迫った訳ではなく、近くで女の子を見てみたくてにじり寄っただけ。少しでも嫌がる素振りを見せたらすぐ引くつもりで。いや。 そんな大仰な覚... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い089■
  • 女の子が欲すると母親はその品を持ってきた。でも女の子がどんな合図で母親に要求を伝えていたのかは不明だった。予め時間と品を決めているのか、何らかのパターンがあるのか。気が付くと母親はドアをノックしていて、開けるとその品を手にしていた。そして毎回... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い088■
  • その女の子は、不登校児だった。漫画やドラマにありそうな不治の病を想像していたが、現実は『僕』と同じの健康な登校拒否児童だった。その女の子がこっちを見ている窓は、道幅が車の幅と同じくらいの道路に面した家にあった。その家は生垣もなく道路に面していた... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い087■
  • 朝。 家を出ても行く所がない。なんとなく学校の方に歩き、角を曲がって家から見えなくなったら学校に背を向け河原に。寒々しい土手を歩くと心が落ち着いた。風に揺らせ乾いた音で擦れあう枯草の中を、何処までも歩き続ける。阻む雑草を掻き分けて進んでいくと... [続きを読む]
  • ■鉄の匂い086■
  • 殺意があったこともそうだが、それより殺し損ねた上で殺そうと思った相手に殺す気だったことをぺろっと言っちゃう神経に驚いた。この先生ってこれまでに既に生徒を殺してんじゃないかなって思った。行き詰ると衝動的に人を殺す大人が教員免許を持っている。問題解... [続きを読む]