まだらグレイの空白が多過ぎて眩しい遠くで船の汽笛もっと遠くで飛行機の音すぐ近くで鳥の声不思議だな空はこんなにグレイなのに目を瞑れば瞼の裏に色んな色が現れては消…
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マイナスをゼロに戻してくれる人がいる気持ちが没んでいても顔を見るだけでこわばっていた身体が軟らかくなるゼロをプラスにしてくれる人もいるなんてない一日でも同じ場…
筋トレやウォーキングをしてやり過ぎてしまって疲れてしまって止めてしまう今まで何度も繰り返して学習能力の無さを痛感でも痛さはすぐに忘れてしまうそして今回疲れてし…
夜中に目が覚めるとなんだか外が明るく幻想的な気持ちが湧き上がって外に出てみると雨が上がったばかりの濡れた道に街灯の明かりが反射していた物理的にはそうなんだろう…
しっかりと曇った昼下がり園芸をするには丁度いい僕は古い土をふるいにかけていたこの作業は無心になれて時が止まる突然妻が団子を食べたいと言って買いに出かけた彼女の…
この人はどうしてこんなに元気なんだろう尋ねてみてもこの人にとってはそれが普通だから自覚はないだろうでもどうしてだろうと思いながら接しているだけで元気を貰えてる…
お昼ご飯にあんかけチャーハンを作った君は「失敗したよ〜。あんがチャーハンに染み込んじゃった」そして夜君は再度あんかけチャーハンにチャレンジしようとキッキンに立…
土いじりが好きなので前世はダンゴムシだったと思う前屈はわりと得意だしちょこまか動くハサミムシだったら嫌だなと思う職場でやたらと無駄にちょこまか動く人がいる無害…
「私は言うことはキツイけど」心はあったかいよ」外国籍のその人は自己紹介の時に言ったその後の付き合いでキツイとは思わないけどハッキリと自己主張する様は見ていて気…
君はとんでもない困難に立ち向かっていたその課題は明日までに提出しなければならないのに三角関数の解き方がまだ霧の中だったどれどれと問題を見ると字が小さくて見えな…
習慣に慣れてしまうとあんなに求めていたことなのに疑ってしまうこの方向でいいのかこの頻度でいいのかもっといい方法はないのか疲れたと思うときは本当に疲れているのか…
ナイショだけど妻の洗顔フォームやトリートメントをこっそり使うことがあるなんだか今日はやけに泡立つなと思いながらトリートメントを流すと髪がギシギシするまあいいか…
何気なく褒めた言葉にその人は「そう?嬉しい」と小さく言った不思議だけど褒めた僕の方が褒められたような気分になったその人の分身が現れてよく褒めたね偉いねと言われ…
そして僕はすべての窓を閉める風に吹かれ過ぎると心は迷子になって欲望だけの人間になってしまうそして深呼吸をしたらどこかひとつの窓を少しだけ開こうそれだけで空間は…
遅く起きた朝家にはもう誰もいないすべての窓を開けて太陽を浴びた風を通す古い曲を大きな音で聴きながら遅い朝ご飯を食べる小鳥の声が部屋にあふれる音に負けずにいい合…
君の淡い目論見は形を作ることもなく消えたまた次の機会を待つ間に今日のことも忘れてしまうだろうあの人にもう少し思いやりがあったらなんて愚痴に時間を取られ左右の履…
リビングの様子が変わっていた模様替えが趣味の妻の仕業だソファの位置と向きが変っていて合わせて何もかもが移動しているリビングの主役がソファだったと再認識職場でも…
狭い場所に木や草が過密状態でみんな元気が足りない枝を落としたり草を引いたりしているとみんな元気になってきた日頃から少しずつ手入れをしておけばよかったそれは自分…
雨が降って風が吹いて落ち葉の道が出来ていた踏み締めればカサカサと乾いた音をたてるのはどのくらい先のことだろう人を連れた白い犬が首をかしげてじっと佇んでいる僕が…
じわっと紅くなったと思ったらあっと言う間に消えた控え目な夕焼けは物悲しさもあとを引くあの人とは遠く離れても思い出がすっかり沈んでしまうまでは繋がってる気がする…
まるで目覚めたような感覚じゃあ今までは寝ていたのかと言われればまどろみの中だったと答える今は自分に関係のない話の中やたまたま見つけた文章の中に答えを見つけたり…
雨あがりに立ちあがる山霧はまるで地球の深呼吸水墨画みたいな景色の中に山桜がほんのり色をつけてる僕はといえば長引いた昼寝が今日やりたかった事をうんと後ろに追いや…
職場に新しい風が吹く誰も彼もがどんな風になるんだろうかと吹く前から戦々恐々誰よりも元気で力のある人が5年ぶりに復帰したこれしかないと必死に付いて行く人醒めた目…
ふと足を止めてしまったのは風がなかったから風になれなかった空気は頬に絡みついて僕を誘う走ってしまえば頬に当たる空気は風になるだけど本当は止まっているから風にな…
日に8000歩の目標に850歩足りないと風呂上がりに気付いて歩きに出た午後9時街灯が作った僕の影は歩く度に伸びて10mほどになった小学生の時はこれだけで充分遊…
土曜日の午後やらなくてはならない事とやりたい事を順番にこなしてそんな予定通りになんだか違和感を感じる真っすぐで平らな道を同じペースで歩くとまるで仕事みたいな作…
全身を覆う薄い膜が破れそうで破ろうとして破れなかったりすることはよくある破れるときってまるで最初から膜なんてなかったみたいにすんなりと脱げるそれが今日の僕だま…
自転車で行く目的地まで5kmその間に信号は七つあった最初の二つが青でラッキー三つ四つ五つも青で凄いなそしていつも必ず信号待ちになる六つ目も奇跡的に青だったこの…
テトラポットの向こうの海は僕が見たい海じゃなかった波打ち際のある海を見に行きたいと思ったけど足の疲れや残された時間このあとやる事を考えるとこのまま帰るのが一番…
朝寝坊したというその女性はすっぴんでやって来た本人からそう言われるまで気付かなかったけど前髪をかきあげて「ほらっ」とほとんどない眉毛を見せられてやっとそうなん…
友達のスマホが鳴って友人が亡くなったという昨日まで普通に過ごしていて今朝冷たくなっていたとついさっきまで逝くときは急であっさりなのが理想だと君は話していた現実…
明日は牛乳を一本買って来てほしい確かに依頼されたけど忘れてしまいそうだ忘れていてもその日のうちに忘れていたのを思い出せば問題はないけど出来れば忘れたくないだけ…
いつものバーでLIVEがある出演者は知らない人だけど行くよと言ったけど 雨なら行かないとも予定変更するには充分な雨 行かないほうに気持ちは満票そのつもりで外を…
抱っこされている園児と目が合ったにっこり微笑んでくれてるマスクをしている僕は目で思いっきり微笑んだもう一度見るとまたにっこりしてくれた僕は顔から目がはみ出そう…
三月の冷たい風は冬のとは違って春の気配を感じると言いたいけれど本当は冷たさ速さは冬のそれと変わらないそれでも人は期待と願いを込めて春を感じようとする誰かが言い…
ウォーキングに出ると雨が降ってきた家を出てまだ500mほど行くか戻るか迷うところ上着の袖に目をやると白い粒あられだったあられなら迷うことなく行くさも前々から決…
何故かは分からないけどひどく疲れた日だった職場で天井の修復を頼まれ脚立を何度も上り下りしてしかもずっと上を向いて手を上げたまま作業した晩ごはんの後少し横になる…
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帰りは雨だったそうなることは分かっていた濡れるよと心配されるけど濡れるのは気にしないと答える昔からそうだった雨宿りよりも濡れるのを選ぶ家に帰ると長男が僕のお気…
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このなんとも言えない浮遊感はなんだろうまるで雲の上を歩いているようだけど実際に歩いたことはないからなんとも言えない だけど気持ちいいには変わりないからできれぱ…
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陽は充分に傾いているけどまだまだ明るい光の帯の河は街の喧騒を断ち切って今までとこれからの隙間に誘うふいに湧き出た予定があっという間に消えてポツンとひとり立つど…
久しぶりに君の挑戦を受けたテーブルの上に座布団を置いて肘をついて手を組み合う危ないから力は入れない組むだけで力量は分かるあれ?弱くなってない?というより僕が強…
若い頃泣いてしまいそうな人に優しい言葉をかけて泣かしてしまった事があったなにも言わない方がよかったのでは他の言葉の方がよかったのでは答えは出なかった今日またそ…
この家に住んで二十年とちょっとあちこちをガサゴソすればずっと見なかったけど見覚えのある物がゴロゴロと出てくる自分で置いたはずなのにこんな所にあったんだと驚く…
君にとっての大事な物と僕にとっての大事な物は結婚した頃は同じだったと思う多少は違っていても本棚に綺麗に本を並べるようにお互いに歩み寄っていた今はもう自分の好き…
忘れ物を取りに帰って5分ほど心が焦って元に戻るのに1時間かかったこういうのが重なったりすると身も心も疲れ果ててしまう先輩に小言を言われたと泣き付かれ先輩の方に…
「今から寝るか筋トレするかどっちがいいと思う?」急に立ち上がった君の心はもう決まってるんだろう?だけど僕はそんなことは言わない「両方したら?」そして今いちご大…
暖かかった二月を取り戻すような三月の冷たい風の中を歩いていた前を歩く若いカップルが大声で笑いながらじゃれあって歩いている僕のウォーキングコースに現れたのはだだ…
いつもは飲まないアップルティーを飲みたいと思ったのは何故だろう朝は雨に濡れて昼はチマチマとした作業をして夜は不思議な味のハヤシライスを食べ風呂上がりに八朔を食…
目の前に落ちた雨の一粒一粒に映る景色は昨日まで見ていた世界泣きたかった夜も泣いてしまった夜も全部水たまりになって今日の空を映してるどのくらい昔の事だったか誰か…
三月の風がこんなにも清々しいと長く生きてきたのに今やっと気付いた職場のメンバーが少し入れ替わって雰囲気が一変したたとえ小さな風でもそれを感じたみんなが同じ方向…
伸ばした枝のその先の太陽は信じられない位に遠いならば一本より二本三本より四本と増やしたのか長い時間をかけて信じられない位に増やした枝見上げてばかりいたからベン…
昨日までの雨が上がっておだやかに晴れたあなたはきっとやっぱり私の日頃の行いがよかったんだと言うだろう僕はきっと素直にそうですねとは言えないだろうでもきっとよか…
長男に足元を見せて言った「何故ソックスの色が左右で違ってるか解る?」「だたのバカじゃないの」うんそれは想定内の答えだ「実は昨日、間違って履いたからだよ。でない…
目覚めてから出勤するまでの諸々の順番を少し入れ替えてみると20分も時間が余ったなんて余裕な朝だろうかいつもはしないような事をしてもまだ充分に時間がある浮かれた…
「私、日頃の行い悪いんかな」大事な日が雨の予報でふと漏らしたその人に「そうですよ、全然いいことしてないじゃないですか」その人は気のいい人だけどとにかく口が悪い…
波打ち際に小さな裸足の足あと見ているだけでなんだか嬉しくなる子供の頃は海のすぐ近くに住んでいて近所の子たちと足あとの深さを競ってダッシュしてジャンプを何度も繰…
一週間前に五分咲きだった大漁桜は満開になっていた十本の桜に五十人ほどが群がってる人間って満開が好きなんだ隣にあるドッグランにいた犬に怒り剥き出しで吠えられたけ…
椿の木の足元に落ちた花が散らばっていた「ずっとここに居たい」幼い男の子が言うけど母に願いが届くことはなく小走りで後を追っていった君は何かを感じたのだろう僕だっ…
若い頃のバンドの練習サイクルは週一回だった練習日はすぐにやって来て一週間のリズムが練習日を中心に回っていた三十代後半になるとキツくて二週間に一回になったそれが…
学年末テストの真っ最中だけど三連休ということもあって君は映画を観に行った学生服のまま自転車で遠くのシネコンまでしかも今日は朝までテスト勉強して1時間しか寝てな…
1972年に全米で1位になったビル・・ウィザースのリーン・オン・ミーという歌があります。バンド友達がこの歌を日本語で唄いたいというので歌詞をつけてみました。英…
波は二重や三重に重なってやって来て小さな波ほど遠くまで届く海に浮かんでいた鳥が潜って見えなくなって思ったよりも遠くに浮き上がった海の中の方が速く進めるんだ泳げ…
迷ってるんだこのまま寝てしまおうかウォーキングに行こうかと疲れててるんなら寝たら?元気だったら外に行ったら?君はいつだってそんな風に言うそして僕はいつも後者を…
小さな入り江のビーチは夏になれば人で溢れるけど今は誰もいない波打ち際に足跡をつけながらシーグラスを探す幼い少女ならきっと絵になるだろうなんて思って見上げればそ…
帰り道の空は雲が広がっていてオリオン座は見えなかったおおいぬ座のシリウスだけが24時間営業のスーパーの看板の向こうに見えているさっきのカップルは何処へ行ったの…
「これですかね?」「あー、それですありがとうございます」「あって良かったです〜」良かったですのひと言で頼りなさそうな男性は頼もしい好青年になったごめんなさい僕…
やがてお店の人は戻って来た若くて頼りなさそうな男性だこの人がペラペラの餅がある場所を知っているとは思えないけどそれは僕の身勝手な偏見だこの人にペラペラの餅と言…
エノキ茸はすぐに見つけられた偶然にも今日は特売日だったさてペラペラの餅はどこにあるのか店内をうろついても見つけられないお店の人に聞こうにも見あたらないレジの人…
昴を見たことがないという友達に昴がいかに美しくて見応えがあるかと僕は力説して見つけ方も教えたのに友達は未だに見られずにいるオリオン座の三つ星を右に伸ばしていけ…
長男は大寒の日に生まれたその日の夜は雪が降って日付けが変わる頃にはもう止んでいた病院に妻と長男を残してひとり家に帰る道で出会ったオリオン座が僕に向かって降って…
「あっ!エノキ忘れた」「買って来ようか」「いいよ、なくても」「いいよ、ウォーキングしようと思ってたから」「そう?じゃあペラペラの餅も」鍋にあの餅はいい水菜より…
ふとキッチンに行くと水菜が置いてあった半端な緑色で華奢なまま寄り添っていてお湯に浸るとすぐにくたっとなってしまうだけど芯はしっかりシャキッとしてる僕はそんな水…
週にニ日はバイトで深夜一時半頃に帰って来る君僕は夜ふかししながら帰りを待ってたりする君は帰るなりキッチンに行ってさて何を作ろうかなと思案を始めるスパゲッティな…
濡れた落ち葉は何度掃いてもちっとも動いてくれないしゃがんで指でつまめばいいのにそれが出来ないで何度もホウキを動かすのはゴミ箱に投げたゴミが入らなかったときに何…
リモートの授業をささっと終えた君はもうギターを弾いていい?と聞くどうやら僕が録画したドラマを観終わるタイミングに目星をつけていたらしい僕は僕でその授業内容を拾…
小さな橋の上で川面を見つめる人雨上がりの川面は少し濁ってだけど満ち足りた雰囲気のままやって来る目の前を通り過ぎても何も変わらないのに振り向いた川下の眺めはもう…
「お父さん、シャワーヘッドを挿す金具がグラグラなんだけど」お風呂から出た長男が言う「あー、ごめんなさい。そのグラグラを見るたびに明日こそはドライバーを持ってお…
なんとお騒がせな間抜け野郎だろうか仕事の時に使っている前掛けのポケットの中に見覚えのある姿形を見つけたなんと!失くしたと思い込んでいた小銭入れがそこにあった何…
朝目覚めて体を横たえたまま体のあちこちを伸ばし緩める痛い所がないか引っかかる所がないか確かめ深呼吸をして昨日を思い出す持ち越したものは何もない目覚めてから40…
いつも溜め息をつく人がいる運が逃げて行くよと言いたいけどもっと嫌な気分になる反論が返って来そうな人だ溜め息被害者の会を開くと様々な対処法が出るけどなかなかまと…
夜中に辺りを濡らした雨雲は朝には何処かの街に消えたほんの少しの乾いた道を選んで歩いてもすぐに行止ってしまう回り道と小さなジャンプでなんとかたどり着いても帰りも…
目が合った途端真空ビームを受けて見知らぬ世界に吸い込まれる君の世界なのに何処にも見当たらない色とりどりの草原が陽を浴びて揺れる小高い丘を越えればなだらかな坂窪…
僕の手のひらに指先がほんの少し触れた一瞬で響いた刺激はなんの魔法だろうくるりと回った君の後ろ姿をずっと目でなぞって追いかけてしまう触れた指が人差し指だったらそ…
1円玉を拾った人が笑いながらいらないと言うので貰うことにした1円を笑うと1円で泣くよと心の中で思いながら1円玉を小銭入れに入れたその日の帰り道急に降り出した雨…
この頃はよく白湯を飲むけどマグカップでちびちび飲むうちにすぐに冷めてしまう真空断熱タンブラーを買おうかと迷って迷ってもう一週間いい方法を思いついた!!!①常温…
「今日の晩ごはんはお父さんがバターチキンカレーを作るよ」部活を終えてきた長男に言うと「お父さんが作ってくれるの? すっごい楽しみだな」僕も作るのは初めてなので…
ふと耳にした歌に目頭が熱くなる懐かしさはそれ以外の何かも一緒に連れて来る思い出そうとしても思い出せないものや思い出したくないものを薄く広げてぐるぐる巻いて輪切…
ぽつりぽつりの雨だった急いで歩くことはないなのにかなり早く着いてしまった君は大きな紙袋を持って驚いた顔で僕を見たきっと自分の方が早く着くと思っていたのだろうす…
久しぶりに机に向かって鉛筆を持つそういえば中学生の頃同級生の女の子に「なんかおかしい」と笑われた僕は左手に消しゴムを持って右手に鉛筆を持って書いていた普通は消…
ちょっとした修理を任されていた直すというよりは工夫して改善が目的だったひとりで考えるとどうしても思考が直線になってほんの少しのズレが先々でとんでもない場所まで…
午後四時過ぎどれもが3mはあったと思う川沿いの公園を縁取るように植えられていた数十本の木々が50cmほどを残して残らず切られていた「ああっ」っと僕は声を震わせ…
いつもいる人がいないと心が落ち着かないのはいつも弧を描いた掌の上に乗せてもらっているからだろうこんな時でないと気付けなかったのは余りに居心地が良すぎて掌の上だ…
ちょっと手が滑って電動バリカンを持つ手が滑って左のモミアゲが消えた妻に見せるととても冷たい目で睨まれたこんな時は嘲笑の方が救われるのに誰かと会う時には左側を向…
二十歳の誕生日は彼女と過ごすからと数日前に我が家でケーキを食べた僕らはそれでいい数日の誤差は気にしない僕だってきっと彼女を選ぶしハッピバースデーを唄った思った…
腰痛が治って普通にソックスが履ける喜びを噛みしめる思うままに体を動かせることに感謝僕は何に感謝しているのだろう僕の体に?心配して気遣ってくれた人に? 温まっ…
雪が降ってるよと君が教えてくれた窓の外をどんなに目を凝らしても僕には見えないほら降ってるよ見えない?道が濡れないほどの雪だったらしくついに僕は雪に会えなかった…
今日は鍋だから早く帰るそういって僕は立ち上がり上着を羽織ったいつもの店で僕はいつものようにルイボスティーでいつものように友は焼酎のお湯割りそして店主はビールを…
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出会った頃の君は若くて素直で穏やかでいつも機嫌が良かった大きな森に迷い込んだ僕は懐かしい景色と新しい風に誘われちらちらと光が揺れる木陰で眠ってしまったきっと今…
日常に埋もれていると大切なものを大切なんだと分かる前に素通りしやすくなる申し訳なさそうに申し込まれた用事はとても退屈だったけどおかげで得られた非日常が大切なも…
巻き上げるような強い風だった風に吹かれて空を見上げて思う風は人が投げ捨てた愚痴や悪口や嘲笑を地面からすくい上げて天に放った可哀想に雲は次々に姿を変えながら雲で…
薄桃色の薔薇の花びらが散らばっていた風に揺れながら耐えている薔薇に思わず声をかける上司に睨まれているあの人は皆と同じ事をしても叱られるあの人のせいじゃないのに…
明日遠足の君の行き先は動物園だ家族総出であーでもないこーでもないとコーディネートを考えるまるでバカ丸出しだけど僕らの中ではまだ幼稚園児の君の記憶が色濃く残って…
やっと上がった雨はまだ道を濡らしていたお風呂の順番だと言われた君は今から走ると言って買ったばかりのランニングシューズで出て行ったその10分前には兄が走りに出て…
ふと耳にした懐かしい歌湯船に浸かって口ずさめば次々と湯水のように溢れ出る懐かしい歌たちだけどあの頃の情景はひとつも脳裏に映らない歌詞は勝手に出てくるのにひとつ…
絵に描いたような雲の下空の青を瞳に塗って瞼を閉じれば生命の息吹を感じる赤が画面いっぱいに瞼を開ければまた青掴めそうで掴めない雲このとき心の中は真っ白でこれはき…
十代の女の子は妖精なんだと思う真正面に座った僕は身ぐるみも着ぐるみも剥がされてとっておきの得意技もあっさりとかわされて何も隠せなくなってすべてを見抜かれた何も…
朝からずっと雨だった大きな花は雨粒の重みで俯いて小さな花は弾かれて上を向く水たまりに落ちた雨粒は一瞬で広がってしかもどれもが綺麗な円を描いてすぐに消えるそして…
風はいつだって気まぐれで左手にホウキ右手にチリトリの僕を右往左往させるだけど風にはもてあそぼうなんて気はなくあざ笑う事もないそんな事も知らないの?なんて言って…
飛行機雲っていつも真っ直ぐなんだけど当たり前か今日の風は海辺の風みたいな吹き方をして僕を昔に連れ戻そうとする高校へ通い出して二日目で帰って来るなり鞄と制服を投…
体の声を聴くと言うよりは体のから漏れる声を聴き逃さないと言うよりは気付いたら流さずにすぐ対応する休息を取ると言うよりは休める時間を確保すると言うよりは不調を訴…
心配なのは川の水が引いて底が見えそうになってること魚たちは何処へ行ったのかいち早く察知して川上に逃れてたらいいけどいい話があると呼ばれてみればヒマを持て余して…
同世代の知り合いと久々に話をすれば達観した人生観の行き着く先は決まって健康でこうして立ち話が出来ているのはお互いまだマシな方で地位や名誉やお金よりも健康が一番…
家には僕しか居なかった誰がいつ帰って来てくるのかは分からない散らかったリビングはついさっきまで人が居たような佇まいで寂しさが掛け算なのだと教えてくれてるきっと…
日頃は炭酸飲料を飲まないけど「コーラって美味いな」なんて言ってる君に触発されて冷蔵庫を開けるとコーラの隣にファンタグレープ混ぜたら不味いだろうなと思った時には…
窓を叩くのは降り出した雨か通りすがりの風かきっとやって来る明日の前ぶれか「あんまり喋ると悪口になるから」その人はそう言い残してその場を離れた後任者が前任者と比…
そうだった今日は雨が降ると誰かが言ってたポツポツとなのに音はなくそして僕を急がせる逆らうようにあえてゆっくり動くと何故だか笑いが込み上げる若い頃から天邪鬼だと…
花粉が酷い日だった目に見えないけど確かにあるらしいそれは大切だから目に見えないんじゃなくて小さすぎて見えないだけど杉や桧にとってはいちばん大切なもの誰かにとっ…