ガミガモ さん プロフィール

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ガミガモさん: 君が我が子を抱いた時、君に贈る詩
ハンドル名ガミガモ さん
ブログタイトル君が我が子を抱いた時、君に贈る詩
ブログURLhttp://ameblo.jp/youmake/
サイト紹介文まだ幼い息子達に教えられる日々の詩です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供369回 / 365日(平均7.1回/週) - 参加 2009/04/26 01:46

ガミガモ さんのブログ記事

  • 早く学校に着くけど
  • ぷりぷり怒った君がずんずん歩く重いはずのランドセルなのに怒りのパワーでずんずん歩く母に言われて仕方ない事でも兄にそれを言われると反発するのはしょうがないか君と同じように弟だった僕にはよく分かるでもそのパワー何かに使えたらいいのに [続きを読む]
  • プリズム
  • 濁った水溜まりにも虹の花は咲く居心地の悪い上澄みから逃げ出した塵は水底で息を潜めて時を待つ無邪気な長靴がすべてを台無しにしても当たり前だと笑えばいい噂話の混ざった風が尖った波を立てても水底からは虹にしか見えない [続きを読む]
  • 君と自転車の風③
  • もう随分と枝を切ってしまっている耳を澄ましても風の音は聞こえないその先の曲がり角から君が姿を見せて僕は全然待ちくたびれてはいないよって顔をしたが不覚にも三歩歩み寄ってしまった君はさらに6キロ走ってきていた「あと2キロで10キロだったのに〜」残念がる君に僕は映っていないようだ君はきっと自分の道を見つけ心はその先に行っていただろう君と自転車の風はこっちには吹いていなかったから [続きを読む]
  • お菓子トモダチ
  • いつもお菓子をくれるオジサンにたまには僕もお菓子をあげようポケットに入れたビスケット三枚オジサンの所まで歩いて一歩二歩そういやいつも二つくれる一つは僕が食べてもいいかな三歩四歩でもたまにだから三枚あげよう五歩六歩その方が後味がいい一枚も食べなくてもコーヒーに合うよそのビスケットコーヒー飲んでる所見たことないけど [続きを読む]
  • 君と自転車の風②
  • しばらくすると君が息を切らせながら帰って来た「風になってきたよ、5キロ走ってきたから」「えっ、どのルート走った?」君は自転車にまたがったまま身ぶり手ぶりで教えてくれた「それならまだ2キロしか走ってないよ」「えっ?もう一回行ってくる」君は行ったなかなか帰ってこないいくら夏至が近くても薄皮を重ねるように夜は近付くでも僕は心配なんかしていないよという姿で枝を切ったでないと心配が心配を産み大事な枝まで切って [続きを読む]
  • 君と自転車の風①
  • 「自転車に乗ってきていい?」と尋ねる君に妻は「五時過ぎてるからダメ。家の前だけにしときなさい」と言う僕は「木の枝を切る」と言って外に出ると君は家の前の片道50mの道を二往復した所だった「行ってきたらいいよ」「いいの?」「いいよ」いいに決まってる自転車は君の何番目かの友だちのはずだ [続きを読む]
  • 遠い昔の自転車と坂③
  • 波間に浮かぶ夕陽の道が海の向こうの無人島まで続き今ならこの道を通ってあの島まで行けるんじゃないかと行ってしまいたいなと思っただけど晩ごはんが食べられないし必要以上にひどく叱られるのも分かっていたそれでも砂浜までは行って波打ち際にタイヤの跡をつけたけど後を追いかけるように打ち寄せる波がひとつ残らず消していった砂浜から見上げるとあの坂は空まで続いているようだったあのとき確かに夕陽の道はあの島まで続きあ [続きを読む]
  • 今日の日に
  • 君が幼稚園に通ってた頃は何かしらの手作りをもらってそれは先生にお父さんの為にって作らされてそれでも作る楽しさは込められていて僕は素直に嬉しくそんな僕を見た君の満足げな表情が好きだった「お父さんの好きにしたらいいよ」大きくなった君が僕を気遣い物を欲しがらない僕に自由をくれただから僕はひとりで散歩に出た誰とも喋らないで歩くのもいいもんだ松ぼっくりがいっぱい落ちている道を歩いた西日が揺れるたび想い出が消 [続きを読む]
  • 遠い昔の自転車と坂②
  • 高学年になるとその坂は僕をとなり町へと誘った岬の反対側はゆがんだ下り坂で視界も悪く暗かったしばらく行くと山へ登る道があり曲がりくねった急な登り坂は六年生の三学期になるまで途中で足をつかずに登れなかった山頂には展望台があり見晴らしはよかったが長い帰り道を思うと気分は落ち込みまたあの家に帰るのかと思うと鉛をぶら下げたような気になったそれでもあの坂を下る十数秒だけは僕の心に翼を付けた [続きを読む]
  • 遠い昔の自転車と坂①
  • 自由がまだ住む町を越えなかった頃自転車は一番の友だちだった海を閉じ込めたような湾の左端は長い登り坂でその先にある岬へと続いていた小学低学年には試練の坂だったが登った後に海を見下ろしながら下る時の気持ちよさは格別だった貧しく暗かった少年時代の支えになっていたと思う身勝手な大人たちの理不尽さに何度突き落とされても這い上がる事が出来たのはこの坂と自転車のおかげだったと思う [続きを読む]
  • One More Night
  • 僕は厨房でしゃがみ込んでいたまたこの夢だそこは僕のカフェで珈琲豆が一粒もなくて途方に暮れていたこんなときに限ってお客さんがぞろぞろとやってくるカウンター越しに身を乗り出して僕を覗き込んだのは誰だったか顔も名前も性別も思い出せないそしていつもこの曲が流れていた [続きを読む]
  • Jupiter
  • いつもより二時間遅く帰った僕は花や草や木に水をあげた体はすっかり疲れきっていただけど心はワクワクしているキラキラした宝石が僕の周りをグルグルと何周も何周もして光の粒を投げつけてくるからふと見上げれば雲の膜をすり抜けた木星が見下ろしているああそこから来たのか [続きを読む]
  • オープンハート
  • 「じゃあ、あの雲を消して見せようか?」「消してよ」その小さくて丸い雲は僕が消そうと思う前に消えた僕自身すごく驚いていたが当然のような顔をした君も自然な微笑みで僕を見た今度は君に内緒で丸い雲の左斜め上にあったオープンハートみたいな雲に消えないでと意識を集中したのにやっぱり消えてしまったこれも君の仕業だろう? [続きを読む]
  • もっと悲しい物語
  • 君とテレビを観ていてなんとなく大人な場面に大人な台詞昔はよかったね躊躇なく君は疑問を投げて来てとんちクイズを解くように僕は頭を回転させ君を煙の中に投げ入れられたそれが今はどうだ13歳の君は何も言わず僕は何も言えないそんな君に救われてたとあと10年もしたら言えるだろうきっと [続きを読む]
  • 悲しい物語
  • 15連敗!僕はもう何をしても君に将棋で勝てなくなったこうなったら長考につぐ長考で時間切れを狙うか鍛え上げた二の腕で将棋盤をひっくり返すか駒を何枚か隠してしまうか地道に勉強するか・・・・人には答えが解っていてもそれを選べない時があるそれはとても辛くて悲しい物語 [続きを読む]
  • 君の決断
  • 君は新しい財布をなかなか決められなかったこんな時の君はいつも僕が何か言うのを待っているもう充分迷った君には直球も変化球も効かない「こっちの方は内側がブルーなので気持ちが押さえられて無駄遣いが減るよ」僕は牽制球を投げた「これにします」お店の人に伝えた君は安心したように微笑んだ大丈夫その決断を後悔しないような言葉を僕は何百も持っている [続きを読む]
  • 四日前の残像
  • またこの場所に来たこの前の歩道橋の下にある横断歩道を一歩進むと頭上でカンカンと乾いた高い音歩道橋を渡る人がいるんだ僕は歩きながら見上げ見上げながら歩いただけど人影は見当たらず大きな鳥か大きな獣か超能力者か宇宙人かこの前渡れなかった僕なのか [続きを読む]
  • 赤くて酸っぱい宇宙
  • 君のプチトマトが赤くなった下半分が黄色くなって雨が降って雨が上がって朝が来たら赤くなった君が見ていない間に少しずつ赤くなった丸くて小さな宇宙の中でどんな営みが・・・・君が半分かじると断面に種が見えた宇宙は自らを作り上げた時にはもう次の準備が出来上がっていて終わることはない [続きを読む]
  • 梅雨入り
  • これはきっとめぐみの雨酔っぱらったカエルが頭の中でダンスしても道に迷った吸血鬼に首筋をかじられても黒いサッカーシューズにスパイクされても月見窓から顔を出すのはお月様だけとは限らないだからこれはめぐみの雨君がそこにいて空を見上げているからこれはきっと [続きを読む]
  • 将棋
  • 破竹の7連敗!君が美濃囲いを覚えて対局は長引き僕は勝てなくなった僕の思考回路は開始20分で散漫になり40分で停止60分で誤作動を始め80分で暴走全くもって長期戦には向かないらしい「お父さん、もっと強くなってよ」君の期待に応えるべく20分の壁を乗り越えて一歩一歩駒を進めないと [続きを読む]
  • 時に流されていく鉄の化石
  • 歩道橋の階段を上るのは何年ぶりだろういや何十年ぶりかこの街ではもう歩道橋を渡る人はなくひとつふたつと撤去されるのみ上からの景色はどんなだったろうか楽しみで歩道橋に近付くと目の前に横断歩道が現れ信号が青僕は信号待ちしていた人達と一緒に横断歩道を渡ってしまったもしも誰もいなければ僕は歩道橋の階段を上っただろうか [続きを読む]
  • 今ここで
  • 新聞やネットで出会った言葉に心を刺されいつまでも抜けないことがある不特定多数に或いは特定の誰かに向けられた言葉が僕の歴史を縫うように遡り戻って来て語りかける今ここで出会ったのだからこれは君への言葉その為に言葉は生まれ時空を自由に泳ぐ [続きを読む]
  • よく笑う小学生
  • ボクはねウノは強いよ最後の一枚が何色かカモフラージュする為にずっと笑っておくからボクってよく笑う小学生だから真顔で言う君の言葉に僕らは笑ってしまうその笑いによく笑う小学生は敏感に過剰に反応して大笑いしてしまうそれを見た僕らはさらに笑って無限ループにはまる腹筋が痛い [続きを読む]
  • 見上げればそこに半分の月偶然なのか三日月みたいな雲と並んで浮かんでいる残りの半分は何処にあるのかずっとそこに見えないけれどそこにある人の心と同じように見えないけれどそこにある見つけておくれとそこにある [続きを読む]
  • ダークベルクデージー
  • 小さくて黄色い香りの強い花こぼれ種であちこちから顔を出してくれていたけどしばらく顔を見ないと思っていたら隣の家の庭先に何十もの顔花がら摘みが趣味と言えるほど大好きだった今をきれいにと明日はもっと花数をとだけどそれは種を作る機会を奪う行為身勝手な美意識は自己満足の垣根を越えない [続きを読む]