ガミガモ さん プロフィール

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ガミガモさん: 君が我が子を抱いた時、君に贈る詩
ハンドル名ガミガモ さん
ブログタイトル君が我が子を抱いた時、君に贈る詩
ブログURLhttps://ameblo.jp/youmake/
サイト紹介文まだ幼い息子達に教えられる日々の詩です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供372回 / 365日(平均7.1回/週) - 参加 2009/04/26 01:46

ガミガモ さんのブログ記事

  • 不幸中の幸い
  • 君は美術の授業で何かを作ろうとして何も作れず手に傷を作った彫刻刀で指を刺し病院で六針縫った針で縫うと言われ思ったよりもの大事に顔が真っ青になった君怪我したのが鉛筆や箸を持たない左手だったのは不幸中の幸いだったと僕は言ったけど右ききの君だから当然か [続きを読む]
  • 新しいドア
  • 大きくて重くてカギがかかって押しても引いても動かないずっと昔からあった新しいドア君に背中を中指で押されてかすかに触れると音もなく開いた見たことのない懐かしい景色想像が創造できる未来はいつも新しいドアの向こう [続きを読む]
  • 月もまた照らされて
  • 夕焼けの端っこに見落としそうな細い月ひっそりと身を隠すように細い月君を誘って自転車二台でスーパーまでお使いコンソメを切らしたっておやつを買ってもいいよ帰り道のお月様は光を増して凛としてこれが本当の姿だと僕らの道を照らすコンソメの値段の10倍以上のおやつたちも一緒に照らされて [続きを読む]
  • 駐車場の水族館
  • この頃の奇妙な感覚はなんだろう例えばコンビニの駐車場で君らとふわふわとした何てない話をしている時学生の頃のバンドの練習帰りにスタジオの駐車場で帰るのを惜しんで何てない話に尾ひれを付けて夜空に放てば水を得たように泳ぎまわって一瞬の間に一時間が過ぎた不思議とそれらが重なって見分けのつかない感覚が心地よく僕の魂を揺らすあの頃何かが始まる予感に心踊った僕を明日確かに何かが始まる君らの瞳に見つけ今の僕にも何 [続きを読む]
  • 月は少しも欠けていない
  • 月がみえない夜道はさみしいだからといってまんまる姿は星が小さく数も減る絵にかいたような三日月ならずっと出ていてほしいけど同じ姿でいつもあるならにんげんは見上げるのを忘れる思い出すのを忘れるにんげんは姿が変わりいつかは消える [続きを読む]
  • オンガク
  • 君が聴く音楽を聴かせてもらうイマドキのワカモノのオンガクリズムが斬れていて音数が多くビー玉のシャワーのようなオンガク僕はキライじゃないでも何曲か聴き終ったあとお口直しじゃないけど僕の音楽を聴きたくなるそうだな今日はレッド・ツェッペリンにしよう君も聴いてくれるかい [続きを読む]
  • 映画
  • 評判が良くてなんとかの賞を貰った映画を観た暗くて長くてだらだらとした台詞が多いのに聞き取りにくいそんな映画を家族四人で観た早く終わってほしいと思いながら観る映画は珍しいある意味貴重な体験を味わってみんな無口になってしまった笑って話せる日が早く来てほしいと思う [続きを読む]
  • 君史上最大
  • 「お父さん、もうシャレにならんくらい大変。あれもうボクには無理」僕の前に現れた君は素っ裸だった「ちょっと来て、なんとかして」そして僕らは風呂場に向かった壁にそこそこ大きなと言っても500円玉から少し足がはみ出る程度の蜘蛛が張り付いていて凍り付いたのが君だった僕が冷静に窓を開けると蜘蛛はゆっくりと外へ出ていったこっちが落ち着いていると相手も落ち着き息子は尊敬する [続きを読む]
  • 夜の台風は怖さが倍に
  • 暴風で家が揺れるような気がする「家が飛んでしまったらどうするの?」「傘さすしかないね」「傘も飛ばされるよ」ああそうか暴風の恐怖が冗談を拒絶してる「傘が飛ばされたら、また家を作るよ」「そうか、お父さん家作れるもんね」そこには若干の誤解があるがそれはそれでいいだろう次はもっと丈夫なのをつくるからね [続きを読む]
  • 特技
  • なんだか分からないけど胸騒ぎがして嫌な気分じゃないからきっといい事だろうそれに何があってもその方がよかったと自分に思い込ませる特技が僕にはあってそのおかげで荒波の人生も笑顔で乗り越えてこれたそしてそのせいで世界が広がる事もなかったこの胸騒ぎは新しい特技の予感 [続きを読む]
  • 厚さ6mm
  • ヨガはしないけどヨガマットを買ったフローリングの床に直接寝転ぶと体のあちこちが痛くなったからだヨガマットを広げて仰向けに寝転がるさすがはヨガマットなんだか宙に浮いた気分になる目をつむり全身の力を抜くと魔法の絨毯に乗って空を飛んでる気分になるだけど仰向けで乗ってる人は普通いないよね [続きを読む]
  • 花火
  • 「今年は花火しなかったね」宿題をしながらポツリと君が言う何回かあったチャンスも風が強かったり雨が降ってきたりで逃してしまった「そんな夏もあるよ」そう言った僕だけど来年になっても君は花火をしようと誘ってくれるだろうか 花火をしようと僕が誘っても今は忙しいのでと断られたりまた今度と言われてずっと今度が来なかったりしないだろうか今年の夏はもう行ってしまっている [続きを読む]
  • 君の青
  • 今日は部活が休みだったからドーナツ屋さんに行ってファミレスにも行って来たって?それがイマドキの中二かい?結構な青春じゃないかみんなもう最新のスマホを持ってるって?乗り遅れる訳にはいかないか君の青は僕には随分と鮮やかに見えるけど今君が見てる青はかつて僕が見てた青と同じなんだろうな [続きを読む]
  • 四年生の計算ドリル
  • もちろん答えは僕が小学四年生だった時と同じだけど答えの導き方が微妙に違ってる今はそういう風にうっとうしい位に丁寧にまわりくどく考えやっと答えにたどり着くそれは日本の小学生をバカにしているような教え方それではこの子たちの未来は先細ってしまう四年生の可能性は無限に近いのに [続きを読む]
  • たまらない
  • 君は元々ゲーム機とかを欲しがったりはしないだけど友だちみんなが手に入れて友だちの家でやらせてもらってそこに友だちの弟が登場当然のようにゲーム機を手渡しあとはずっと見ていた「お父さん、ボクは欲しくて欲しくてたまらないよ」でも何処にも売ってなくてネットでは倍近い値段でもついに抽選販売に当選「嬉しくて嬉しくてたまらない!」たまらないが二回も続いて君の頭の中は空っぽだ [続きを読む]
  • 黄色い月③
  • 教える方はちゃんと教えたのにと言えるよう周りにアピールしながら教わる方は納得してなくても解っていなくても「はい」もしもここが宇宙船ならきっと月には行けないだろう乗り合わせた僕は不幸だけど僕が主人公だったならなんとか危機を乗り越え月に立てるそしてそう視界全部が鮮やかで明るい黄色になるまたタオルか [続きを読む]
  • 黄色い月②
  • ベテランらしき女性が新人の子に指導するけど淡々とテキパキとなんの遊びもなく語るから新人は萎縮して緊張して「はい」にハリもツヤもない技術的な指導が延々と僕に断りもなく僕の口の中で器具を使いながら続く「そんな風に動かしたら痛いから、こう」僕は新人君に味方したくて「いえ、そっちの方が痛いです」と言いたいけど口を大きく開けているので言えるはずも言える勇気もなく [続きを読む]
  • 黄色い月①
  • 目の前が黄色だった視界全部が鮮やかで明るい黄色だったこんなに近くに来てしまっている月ってこんなに黄色だったか金属の回転音と鋭く空気を吸い込む音そうか宇宙船の中だったか大きな口が開いている何の入口だろうかホースの付いた金属棒が二本差し込まれるそうか大きな口を開いていた歯が痛くなって歯科に来ていた助手が新人で上手く吸引が出来ず水しぶきが跳ねるので顔に黄色いタオルをかけてくれていたのだった [続きを読む]
  • 自転
  • 突然の土砂降りのあとゴロゴロと雷虫の声がいつもより丸くて空洞でトンボはいつもより忙しそうに揺れている空は何度もなぞったシワくちゃな毛筆画何かが起きようとしているのかもうすでに起きているのか世界は不安定だけどこれだけ速く回ってるから無理もない無理もないよね [続きを読む]
  • 月の香り
  • ローズマリーが伸びていた夏の空気の中から何かを掴もうと葉先をくねらせていたもう何処を探しても夏はなかった柔らかい葉を幾つか落とすと強烈な香りが指に絡まる丁寧に手を洗っても微かに指先に残る香と一緒にカーテンを引けばそこに満月さっきは雲が厚くて気配も感じなかったのに [続きを読む]
  • 遠い目
  • 「なんでここにアヒルあるの?」「ちっちゃかった時にお風呂に浮かべて遊んだの覚えてない?」「覚えてるー」君は一瞬遠い目をした十歳児でも遠い目をするんだ君が興味をなくしてアヒルは脱衣カゴの隅にいたそのあと僕は一人でお風呂に入ってアヒルを浮かべてみた昔と変わらず傾いたままでのん気に浮かんでいる君の遠い目と目が合った [続きを読む]
  • 夢の境目
  • 夢の中では様々な年代の友人知人が出会うはずがないのに談笑している僕はそこにいて僕らしい言葉を並べ夢を見ている自分が頷いていたそしてこの僕は何処にいるのだろう昔の焼き直しばかりで飽きてしまってるけどいつまでたっても未来の夢が始まらないのは現実で見るべきだからか [続きを読む]
  • 君が観ていた月
  • 満月は高く昇ると眩しすぎて少し手前の月の方がずっと観ていられていいそんな下で秋の虫はずっと鳴いているまるで前世の約束を果たそうとしてるのか急がず慌てず淡々と絶え間なく続く耐えきれず月は秋の風に紛れてここにいるよと教えだから秋の風はほんの少しあたたかい [続きを読む]
  • 空の時間
  • 仰向けで雲を眺めていた雲はゆっくり形を変えながら流れていくその遥か向こうに青い空自分の時間だけが止まっているようでその景色はまるで人生を観ているようでそれはとてもさみしくかなしいと涙は流れてないけど泣いていた [続きを読む]