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花のたより☆山のふみ これぞ農高! https://blog.goo.ne.jp/baru3k2000/

青森の珠玉の自然に囲まれた小さな高校「名久井農業高校」を紹介!農業高校ってすごい!

農業高校生ってこんな贅沢な学習をしているんだ!おそらく、みなさんの思っているイメージとは良い意味で違っているはず!毎日更新しています。

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2009/05/06

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  • Stealth Lab.!

    名久井農業高校3年生の課題研究の成果をまとめた冊子が「研究集録」。今年も卒業式に間に合うように発刊されました。目次を見ると生物生産科は果樹班、野菜班、食品製造班、生物工学班の4班。環境システム科も草花班、機械工作班、農業機械班、養液栽培班の4班。2学科で8つの研究班があることがわかります。FLORAは環境研究班。不思議なことに今年の研究集録には登場しません。なぜならこの7年間、環境研究班は隔年募集。したがって2年に1回しか3年生は誕生しないのです。これだけ見ると名農に環境研究班なんて存在しないと勘違いされそうです。ところが手前にある冊子にはFLORAHUNTERSの研究が掲載されています。これはあるコンクールで入賞した研究を集めた作品集。つまり研究集録で、主催は東京にある大学です。このように今年は校内の冊...StealthLab.!

  • 2018年 LAST SHOW !

    こちらは環境班4代目。というか最後のTEAMFLORAPHOTONICSです。2009年から結成10年。名農を活気づける取り組みが一段落したとして2018度をもって解散すると宣言。そのため2年生の募集を停止したった5名で寂しい活動をしてきました。何事もこれで最後となると有終の美を飾ろうと頑張るもの。彼らも解散年にストックホルム青少年水大賞の日本代表となりスウェーデンの国際大会で準グランプリを受賞するという快挙を成し遂げました。2年次は一人一研究で、それぞれがテーマをもって活動していましたが3年次は国際大会のため全員で膨大な水槽を水質分析。頑張りました。これは凱旋パレード。なんと帰国後すぐに行われた地元名川秋祭りのパレードに参加して欲しいと依頼され、TEAMJAPANのシャツを着て行進している様子です。この...2018年LASTSHOW!

  • FLORAは順番待ち ?

    こちらは昨年10月に開催された青森県高校総合文化祭で披露した発表。昨日紹介した地球のテンプレートとよく似ています。実は昨日と同じもの。加工して明るい色合いに変えているのです。現在、フリーで使えるこのようなテンプレートが提供されているのでパワーポイント作りも便利になっています。さて2023年を振り返ってみると、なんとこの地球のタイトルバックの登場は3回。好んで使っていたことがわかります。つまりFLORAのマイブームでした。ではこのテンプレートはなぜ明るい水色に加工されたのでしょうか。それは内容。FLORAは節水だけではなく、土壌流出や生活雑排水の再利用、塩害抑制や水質浄化などさまざまな環境技術を考案してきました。この時の発表は、水がなくなると脅かすものではなく今までの活動の中から「三和土」という日本伝統工法...FLORAは順番待ち?

  • 小さくても魔法使い

    こちらはスイスチャード。日本語ではふだん草といいます。ふだんは「普段」ではなく「不断」。つまり年中食べることができるという意味でケニアのほうれん草ともいわれるように暑い環境が大好きな野菜です。さてFLORAはスイスチャードの水耕栽培を昨年から何度かしていますが今回の苗は極小。なんと草丈2cmぐらいしかありません。一般には10cmぐらいにならないと植えないのですが今行っているのはこんなに小さくても湿気中根が出てくるかを確かめる実験。すると2月下旬からミストの中で育苗していたらインゲン同様、白い根がたくさん生えてきました。やはり植物は体の大きさに関係なく、このように高湿度の環境におかれると特殊能力を発揮し、湿気中根を出してくるようです。あらためて植物の魔法使いのような不思議な力に驚きます。しかしこの苗、播種し...小さくても魔法使い

  • やっちゃえFLORA

    バイオエンジン、サクラソウ、白華山復活プロジェクトと精力的に活動した3代目。しかし取り組みはこれだけではありません。ご覧ください。名農のグラウンドで何やら覗き込んでいます。実はおよその太陽高度を測っているのです。なぜなら彼らはこの当時、国立極地研究所の協力を得て「極地のブルーモーメントは長いって本当?」という研究も行っていました。ブルーモーメントとは日の出前や日没後に現れる空がきれいな青で染まる現象。彼らは名農でブルーモーメントがどれぐらいの時間出現するかを調査しているのです。また南極の昭和基地からもタイムラプス撮影された数ヶ月分の膨大なデータが届きその分析にも取り組んでいました。送られてきた画像にはブリザードありオーロラありと大感激。分析の結果、3時間以上続くこと、その色合いの変化などを秋に極地研究所で...やっちゃえFLORA

  • before DAY-ZERO comes

    3月も中旬を過ぎ、入試業務も一段落したいところですがまだまだ続いています。一般的な入試、インフルエンザなどで当日受検できなかった人のための追試、さらに定員を満たなかった場合の再募集。いつのまにか1ヶ月に3回も入試が行われるので大忙し。したがって名農生の授業はもうないどころか、出校すらできない日がまだあります。卒業式、3度の入試、異動。いつのまにか、ゆっくり3年生や異動される先生方とお別れできない慌ただしい3月になりました。そんなことでもう少し古い写真で繋いでいきたいと思います。これは先月行われた環境系の発表会で披露したパワーポイント。農業における水の有効利用について訴えたものです。タイトルは「地球の水がなくなる前に」。「beforeDAY-ZEROcomes」という英語の副題までついています。デイゼロは、...beforeDAY-ZEROcomes

  • 一難去ってまた一難

    本格的なミスト栽培を前に試験を始めたFLORAになんと災いが襲いかかりました。ご覧ください。植えた翌日にもう苗が萎れています。これには担当の2人も頭を抱えました。理由は途中でミストが止まったから。原因はミスト装置。吹き出し部分は問題ないのですが、コンセント部分が故障したのです。でも大丈夫。こんなこともあろうかと予備を準備しています。チェックするとこちらは問題なく噴霧します。残念ながら萎れた苗はもう再起しないので、新しい苗に変えて栽培再開です。するとどうしたものが再スタートして1時間もしないで、また苗が萎れてきました。やはりミストが噴霧されていません。疑ったのがタイマー。メンバーもタイマーからカチャカチャと不思議な音がするというのです。15分眺めて気がついたのは、タイマーの時計部分が動いていないのです。とい...一難去ってまた一難

  • コールドスリープ

    クリスマスローズです。1月から紹介してきましたが、これが現在の状態。確か1月では暖冬なので、卒業式前に咲くかもしれないと期待をもたせる内容でしたが、なんと2ヶ月たった今でもほぼ変わっていません。理由は春のドカ雪。今年は2月に入っての雪が久しぶりに多く、みんな雪の下に埋もれてしまったからです。まるでコールドスリープ。宇宙飛行士が低温状態で長期間眠っているのと同じです。さてクリスマスローズの中で春先に咲くのがオリエンタリスという種類。2017年のFLORAが職員室の前に無断で作ったクリスマスローズガーデンに4月になると咲くタイプですがこのままいったらそれらと同じ時期の開花になるかもしれません。早く咲くと思っていたのでちょっと残念。それにしても立派な蕾がいっぱいついています。コールドスリープ

  • 3代目の心残り

    FLORA史上、最高に美しい場所での活動です。ここは南部町の法光寺。今から約700余年前(鎌倉時代)北条時頼が、奥州行脚の旅の際、夢想軒の庵主に一晩の宿と心からのもてなしを受けたお礼として開基されたと伝わる名久井岳のふもとにある名刹です。彼らの後の三重塔「承陽塔」は国の有形文化財。そんな歴史のある寺院の池に入っているのは2017年、3代目FLORAです。彼らはここにハスの花を咲かせようとしているのです。なぜなら法光寺の山号は「白華山」。北条氏が訪れた際に咲いていたからです。しかし今は環境の変化なのか、その姿は消えてしまいました。住職さんと相談して大本山である永平寺からハスの種をいただき取り組みますが、夏でも痛くなるようなあまりの水の冷たさに悪戦苦闘。700年ぶりにハスの花を咲かせたいと2年間も取り組みまし...3代目の心残り

  • 2年ぶり5度目の日本代表

    日本河川協会から嬉しいニュースが飛び込んできました。なんと2024年のストックホルム青少年水大賞にFLORAHUNTERSが日本代表として出場することになったのです。研究は絶好調の「節水型ミスト栽培」。発表するのは現在2年生の男女2名ですが、研究を支えてきたのはFLORAHUNTERSAQUA全員と2023年度のJr.たち。つまり受賞者は総勢10名にもなります。昨年はみんなで手分けして、生育調査や養液に分析など膨大なデータを手に入れることに成功。間違いなく彼らの努力の賜物です。これからさらにみんなでブラッシュアップしていくことになりますがJr.を含めて全員が頼もしい栽培経験者。これから先輩の計画のもと、着実に進めていってほしいと思います。初出場は園芸科学科草花班時代の2012年。それ以降、環境システム科に...2年ぶり5度目の日本代表

  • 2017年も全員攻撃

    2023年度も残るところ2週間ほどになりました。今年度は環境システム科のFLORAになって10年目だったのでこの10年の歩みを振り返っています。こちらは2017年3代目FLORAです。ここは第2体育館。農業クラブ県大会のための発表練習をしています。発表しているのは意見発表に出場する男子。サクラソウの発表をしています。サクラソウは東日本大震災をきっかけに主に2011年から行っている保全活動。この年をもって終止符を打つ計画でした。すると偶然ながら国立科学博物館や国営みちのく杜の湖畔公園に招かれ、今までの活動を発表することになります。意見発表の内容は活動7年目、立ち上がった当時の先輩の思いもわからなくなり今後どうのように活動を進めれば良いかという苦悩を吐露したものでした。また座って発表を聞いているのはFLORA...2017年も全員攻撃

  • ミストの振る舞いから存在意義を考える

    一昨年から取り組んでいるミスト栽培。気になっていることがひとつありました。それが水滴の跳ね上げ。安価な装置のため、小さな噴水になる時があるのです。そこで見つけたのが装置に取り付ける傘。噴霧口の真上につけ、水滴の飛散を防ぎ、ミストだけを傍から排出させる部品です。これは付属品ですが簡単に手作りできそうです。ドライミストは微細な水粒ですが、水蒸気より大きいので目に見えます。したがって水粒が放出されると、重いのでゆっくり下方に落ちていくのがわかります。とはいっても微細なので水面付近を浮遊しています。この浮遊している水粒が溜まっていくと、ミストの層は次第に厚くなっていきます。FLORAの実験では30秒ほどで13cmぐらいの高さになり発生を止めると2分ぐらいで消えていくことがわかりました。しかし面白いのはその後。蓋を...ミストの振る舞いから存在意義を考える

  • フリッカー現象

    施設園芸実験室のLED植物培養装置。節水栽培の予備実験を行っていますが、大切なのは写真での記録です。しかしこちらをご覧ください。右は古いiPhoneで撮影したものですが横縞模様が入ってしまいました。これは写真用語でいうフリッカー現象。LEDは1秒間に100回もの点滅を繰り返しています。したがってシャッタースピードが点滅より速いと、全てが点灯する前に記録されるので、このように光らない部分が縞になるといわれています。このiPhoneのシャッタースピードは明るい時で1/1000〜1/3000秒。だから濃淡がついてしまったのです。左は一眼レフのNikonDf。オートにしていたのでシャッタースピードが1/50秒などというように遅くなっていたようです。その結果、すべての点灯を記録したのでフリッカー現象を回避できたとい...フリッカー現象

  • 2代目はOUTLANDER

    2009年の草花研究から始まったTEAMFLORAPHOTONICS。2014年に環境システム科に移籍してからは、手探りで環境研究に取り組み、初代メンバーは大きな成果を挙げました。引き継いだ2代目はちょっと毛色が違います。今までの植物や環境問題とはまったく異なる世界に手を出し始めました。それが先日ご紹介した雪国向きLED信号機です。さてこの画像はそれとはまた違う取り組みです。なんと彼らは高校生ながら宴会を開いています。とはいってもこれはテレビ番組のロケ。実は2016年の夏に開催された観光甲子園で初出場ながら文部大臣賞を受賞したのです。内容は「戸をめぐるミステリーツアー」。岩手から青森県の太平洋側には一戸から九戸まで数字のついた地名があります。しかしなぜか四戸はありません。そこで関係市町村を巡りながら四戸を...2代目はOUTLANDER

  • 新デザインは春休みに決定

    これは昨年の暮れ、それもクリスマス直後のFLORAHUNTERS。なんと四国は徳島県で、SDGs関係の発表をしています。春に続いて2度目の徳島。年に2回も徳島ラーメンを食べられるとは幸せ者です。全国から集まってきましたが、名農は最も北から来た高校。北国の農高生が何を発表するのか皆さん楽しみにしていたようです。ご覧のとおりの人だかり。人が来れば来るほどやる気を出す今年のHUNTERS。地元のテレビも集めて大いに盛り上がっていました。さて今回の話題はTシャツ。毎年FLORAは暑い温室作業を乗り越えるためにオリジナルのシャツを製作しています。つまり2年間活動する彼らは卒業まで2種類のシャツを着ることになります。この水色のシャツは2023年デザイン。シンプルにFLORAHUNTERSのロゴ。その下に今年のチームの...新デザインは春休みに決定

  • 2代目の代名詞

    こちらも2代目です。FLORAは毎年、新聞やテレビ取材を受けていますがこの2代目ほどマスコミの注目を浴びたメンバーはいません。それが2015年、初代と一緒に提案した「雪国向きLED信号機」。LED信号機は節電になりますが、発熱しないため積もった雪が溶けず雪国では見えにくく、問題になっていました。解決方法はお巡りさんたちによる長いブラシでの雪下ろし。これでは労力がかかりすぎます。そこで2代目はヨーグルトの蓋裏に施されている凸凹のシートで着雪を抑制するアイデアを提案。ハスの葉のロータス効果を応用しようというものでした。その結果、共感された京都大学と協働研究が始まりました。これは京大の大学院生の方が指導してくださっているところ。3Dプリンタを使っていろいろな形状の突起を作り試しましたが、北国の雪は湿っていたり、...2代目の代名詞

  • 最も頼りになるプロ集団 !!

    4月になれば、総力を上げて実験を開始するFLORA。計画的に準備を進めていますが、肝心の苗の調達が一番心配です。施設園芸実験室の植物培養装置や培養室を使って自分たちの手で育てていますが、経験不足なので不安です。そこで先月下旬、生物生産科の野菜部門を訪ねました。野菜部門はご存知、あの人気イベント「野菜苗販売」を担当するプロ集団。名農で最も頼りになる存在です。栽培担当の2人はそんな野菜部門を訪ね、一緒に苗を育てて欲しいとお願いしたのです。もちろん播種は、指導を受けながらFLORAが行います。相談の結果、播種は本日3月14日に決定。今日は校内プロジェクト発表会ですが、午前中で終わるため、午後行おうという計画です。頼もしいプロ集団の力を借りることができそうなFLORA。いよいよ本番スタートです。最も頼りになるプロ集団!!

  • 絶対に失敗できない戦いがここにある !

    3月も中旬だというのにあたりはご覧のようにまだ雪一面。道路こそありませんが、畑の雪はまだまだ消えそうにありません。こんな3月はそうあるものではありません。FLORAは4月に入ったらすぐ節水栽培を本格的に開始します。そのための苗を作るため、FLORAはまさに本日播種します。インゲンもスイスチャードも生育適温は25℃前後、冷涼な気候を好むレタスでも20℃弱の温度は必要。いくら暖かくなってきたとはいうもののこの寒さは育苗にとって大きなハードルです。事実、実験室で播種した苗は1ヶ月経ってもなかなか大きくなりません。頼みはプロフェッショナルの名農野菜部門。事情を理解してくださ李、強力なバックアップをしていただけることになりました。必要な苗は20株以上。本番に向け、絶対に失敗できない戦いが始まります。絶対に失敗できない戦いがここにある!

  • まもなくFLORAミーティング

    これはちょうど1年前の土肥実験室。机上にたくさんの物品が上がっていいます。これは新年度の研究に使うもの。このように研究ごとに事前に分類しているのです。現在の土肥実験室もこれに近い状態で整理されています。とはいっても継続研究する3年生と違い新しくスタートする2年生の新メンバーの具体的な研究は春休みに決まるので、まだ完全に準備されていません。彼らのアイデアを加えて追加調達するからです。さてそんな新メンバーですが、もう決まったとの噂。そこで新2年生となるメンバーには、明日、明後日中に先輩FLORAが後輩を集め、直接春休みの日程を連絡する予定です。これも先輩が後輩を指導するFLORAの流儀。最初のFLORAミーティングです。2024年はすでに発表が決まっている大会があるなどいつもとは違う年。新2年生は自分の研究も...まもなくFLORAミーティング

  • FLORA PRESENTATION

    7名のメンバーがそれぞれ研究をしてきた2023年のFLORA。明日の校内プロジェクト発表会には4研究が出場することになっています。こちらはエントリーNo.4。生活雑排水の緑化利用に取り組んだ研究です。発表者は野球部員。秋に神戸で開催された発表会で受賞している強者です。さてこれは発表が始まる前に投影される画面。FLORAHUNTERSAQUAPRESENTATIONとあります。今年FLORAは、何度も校外の発表会に出場してきました。コンペの場合、チームで最もうまい発表者1名に託すのがセオリーで、かつてのFLORAも、いつも発表者1名で挑んできました。ところが最近は発表者を複数立てるのが当たり前。先月なんか10分の発表を3人でリレーする形式で臨みました。理由はみんなにマイクの前に立つ体験をしてもらいたいから。...FLORAPRESENTATION

  • 2代目環境研究班

    2013年、「農と工の融合」をキャッチフレーズに誕生した環境システム科。野菜栽培の技術やビジネスの知識や技術はもちろん、電気工事士や配管技能士など工業の国家資格が取得できる全国でもかなり先進的な学科として誕生しました。1回生の初代環境班は園芸科学科の先輩からノウハウを引き継ぎさらに工業的視点も加えて水質浄化システム「バイオエンジンTYPE2」を完成。総理大臣賞の受賞を始め、学会や農業クラブで大活躍しました。次は2代目の紹介です。頼もしい初代がいつでも声を掛け、ともに活動したこともあり、FLORA精神と流儀を引き継ぎ新たな活動を始めました。それがサンパチェンスによる空気浄化。室内用バイオエンジンです。ここは岩手県山田町。東日本大震災から2年、まだ多くの方が仮設住宅暮らしでした。仮設住宅はスペースの関係上、建...2代目環境研究班

  • 火事場の馬鹿力

    まもなく3月も終了。残念ながら今年は校長室前の掲示板を埋めることができなかったとがっかりしていたFLORAですが、最後の最後に朗報が届きました。かつてから応募していたパワーポイントのショートムービーが予選を通過し、決勝に進むことになったのです。発表するのはFLORAの3年生とJr.の女子。2人とも郷土芸能部の先輩後輩。和太鼓奏者の2人組です。大会は春休みの3月30日の東京。入賞するかどうかはわかりませんが、今年度の最後の最後に馬鹿力を発揮した感じです。入試は終わりましたが、まだまだ年度末や新入生を迎える業務がたくさんある名農。学校に出校できる日は多くありません。さっそく集まって大会まで発表練習を緊急に立てる予定です。先輩と2人で春から取り組んでた水質浄化研究をぜひ全国に披露してきてほしいものです。それにし...火事場の馬鹿力

  • 小規模校を輝かせる方法

    2015年の環境班です。場所は農業クラブ県大会の会場。確か津軽の高校だった気がします。閉会式が終わり、学校ごとに記念写真を撮っていますがこの中にFLORAは何人いると思いますか。なんと19名中10名がFLORAです。理由は流儀。初代環境班は園芸科学科草花班時代に生まれた2年生と一丸になって大会に臨むスタイルを継承しているからです。確か前年も園芸科学科の先輩とやはり10名以上のチームで乗り込み最優秀を受賞しているはずです。さて長年の経験上、小規模校の名農は例えば同じ3部門に出場する際でも数名で参加するより、大人数でわいわい参加した時の方が勢いがあり、大会を突破する確率が高いことを知っています。したがって個ではなく、いかにチーム名農を育てるかがポイント。今日は意見発表の校内予選。木曜日は研究発表の校内予選があ...小規模校を輝かせる方法

  • 道程

    環境システム科のFLORAの歩みを紹介しています。彼らは環境システム科の1回生。つまり初代の環境研究班です。土肥実験室の机上の書類を手分けして確認しています。書類はアグリチャレンジの応募作品。彼らは高校生の視点で優れた作品を探しているのです。FLORAに賞を決める権限はありませんが、彼らの推薦は審査員に届くので、大いに参考になったはずです。ではなぜこんなことができるのでしょう。実は当時、食と科学のコンテスト「アグリチャレンジ」は名農主催といいながら、ほぼすべてFLORA主催だったのです。各小中学校への案内文書の発送、応募作品の受付、先生方への審査依頼、司会進行はもちろん、副賞代も初めはFLORAが出していたのです。これは2015年、3年生になったFLORAの審査風景。「僕の前に道はない僕の後ろに道は出来る...道程

  • 努力の足跡

    ここにあるのはFLORAHUNTERSの記録ファイル。生育調査や水質分析の結果などが記載されている野帳で、一人一研究なので、メンバーがそれぞれ1冊持っています。ファイルの上隅に研究テーマが書かれています。昨年大暴れの節水栽培の他、グレイウォーターやバーミキュライトなど、いつもお馴染みの研究ばかりです。面白いのがJr.と書かれてあるファイル。3人のJr.が葉菜類の節水研究をした際に使ったものです。先月、FLORAが今年最後の発表会で全国3位となった発表はこのJr.と2年生の記録を合体したものでした。このように今年のJr.はFLORAにとって大切な相棒。節水研究は来年度も継続されるのでぜひお互い活動を深めてもらいたいものです。ところで数えてみると1冊足りません。探してみると後で見つかりました。その研究は「ナガ...努力の足跡

  • 2足のわらじ

    これは2012年のTEAMFLORAPHOTONICS。大人数ですが2年生と3年生の合同チームです。女子ばっかりですが、右端に男子がいます。しかし彼は生物生産科の3年生。前年、実家が東日本大震災で被災しました。震災のあった2011年とと翌年のこの年、FLORAは震災で津波被害を受けた種差海岸のサクラソウ保護とマイクロバブルによる塩害土壌の除塩活動に取り組んでいましたが、八戸の沿岸の地理は詳しくありません。そこで彼を誘い、共に活動していたのです。嬉しいことに、これらの活動が日本ストックホルム青少年水大賞を受賞。彼を含めたこの中の3名が夏にスウェーデンへ渡っています。しかし残されたメンバーも黙っていません。農業クラブの県大会に国際大会と同じテーマで参戦。県大会で最優秀を受賞し、東北大会に出場しています。同時期...2足のわらじ

  • 背中が語る

    まもなく新年度が始まります。おそらく運動部に所属している名農生たちは1年生がやってくるのを心待ちにしているのではないでしょうか。さてこれは2017年のTEAMFLORAPHOTONICS。初代メンバーにならって3代目環境班もツナギをチョイスしました。背中には17の数字。おそらく2017年だからだったと思います。ところでFLORAは2010年から、ほぼ毎年のように研究に取り組みたい1年生のJr.を募集してきました。Jr.の活躍は以前ご紹介したとおり。どのメンバーも2年生になると環境班に入り名農の環境研究をリードしてしています。驚くことに今まで4回も日本代表として水の国際大会に出場していますがそのうち3回はJr.出身者なのです。おそらく1年間、独特なFLORAの流儀に触れたからかもしれません。そんなJr.を募...背中が語る

  • SDGsのお膝元

    FLORAの未公開パワーポイントを紹介しています。こちらも今週開催される農業クラブ校内発表会に出場するメンバーのもの。エントリーNo.3。海藻で二酸化炭素を吸収するブルーカーボンの淡水版研究です。最近、淡水水草を使ったフレッシュウォーターカーボンが話題になってきました。なぜならブルーカーボン該当の沿岸部より、淡水の湖沼の方が面積が広く温暖化対策として新たに期待されているからです。また面白いことに彼は、淡水の水草を刈り取って液肥にする研究も行いました。こちらは「いにしえの里海文化」の応用。だからタイトルは「うみ」の字を変えて「新里湖物語」なんです。簡単にでき、完成した液肥は市販の堆肥とほぼ同じ成分。2023年のFLORA代表である彼の研究は、温暖化抑制、水質浄化、さらに食料問題へ貢献できるまさにJAPANS...SDGsのお膝元

  • FLORAダービ−2024

    お馴染みFLORAダービー。各自の大会成績をポイント化して積み上げ、優勝を競うゲームです。人気のゲーム「ウマ娘」はキャラクターを走らせますがこちらは自分が走るので、思った以上にタフなゲームなのです。2023年はFLORA2年の7名がご覧の馬に乗って参戦。優勝したのは節水栽培を研究した女子で150ポイント。2位は水草研究の138ポイント、3位は2位になった男子の相棒でLED栽培に取り組んだ男子で135ポイント。4位以下は115ポイント前後でダンゴ状態となりました。実は3位になった彼、はっきりいって研究は失敗しました。しかし果敢にチャレンジする性格なので、多くの大会に発表者として登場。その結果、多くの成果をあげ、このような結果になりました。さて問題なのは4月から。3年生となる先輩7頭に後輩2年生が加わります。...FLORAダービ−2024

  • 流儀は学科を超えて

    2023年はFLORAが環境システム科に移籍して10年目。あまり知られていない環境班創成期の活動を紹介しています。右側に女子。対峙する左側の男子。なんだか不穏な気配を感じますが、そうではありません。男子は環境システム科1回生。初代環境班メンバーです。それに対して女子は2回生。つまり環境班2代目の紅一点です。なんと彼らは土肥実験室でポスター発表の練習をしているのです。初めて学会主催のポスターセッションに参加する2回生の後輩たち。それに比べ先輩たちはこの時点で、すでに数回の発表経験があります。そこで先輩が優しく、時には厳しく質問しては回答の仕方をアドバイスしているのです。おそらく先輩方は、なんとか環境班の活動を軌道に乗せようと一生懸命だったのだと思います。このように先輩が後輩を指導するスタイルは、草花班時代か...流儀は学科を超えて

  • 分担表はすでに完成

    新年度を待たずに節水ミスト栽培の準備に取り組んでいるFLORA。なぜなら4月2日にジェットスタートを切ろうと考えているからです。彼らの計画では栽培装置が約20台。そこにミストを取り付けタイマーを使って噴霧設定の違う3系統の栽培システムを構築するとのこと。さらに栽培する予定の苗は50株。農場まで巻き込んで準備する予定です。栽培装置に規定の液肥を充填し、そこに苗を植え付けるのですからとても時間がかかることが既にわかっています。しかしFLORAは7名。これでは足りません。昔のFLORAもこのような大掛かりな栽培試験を行いましたがその時に力となったのが後輩。特に先輩の研究を手伝ったことのあるJr.出身の後輩たちは即戦力。とても助かったのを覚えています。予定では4月1日に栽培試験を行う大型水耕栽培温室に装置を設置。...分担表はすでに完成

  • 2014 バトンはサンパチェンス

    これも2014年のTEAMFLORAPHOTONICS。全メンバーではありませんが、園芸科学科草花班の3年生と環境システム科環境班の2年生が写真撮影に応じています。おそらく新聞取材ではないでしょうか。さて彼らが手にしているのはサンパチェンスという草花。実は3年生の先輩たちがまだ2年生だった2013年にこのサンパチェンスを池に設置して富栄養化を防ぐ研究を行いました。彼女たちがとった手法は、ある植物ホルモンの生成を妨げることで光合成能力を高めるアイデア。町の池に設置して水質浄化と美しい水辺の演出に貢献し、新聞にも紹介されました。実は姉貴たちはこの水質浄化の研究を、これから活動を始める後輩たちへの「はなむけ」としてプレゼントしたのです。環境研究班としてスタートを切るにはまさにぴったりのテーマ。弟分はこの鉢底に、...2014バトンはサンパチェンス

  • エントリーNo.2は影の実力者

    校内プロジェクト発表会に出場するFLORAの研究を紹介しています。これは富栄養化池沼の研究。長年、FLORAが取り組んでいるテーマです。しかし先日紹介したバーミキュライトもそうですが、今までは浄化が目的でした。ところが彼の研究は、もっと積極的に利用するかなり斬新な発想。富栄養化した池沼を濃縮させて液肥にしようというのです。面白いのは用いた手法。FLORAのマイブームであるミストを用いるのです。これならあっという間に水分が蒸発し、みるみる濃縮されていきます。ところが彼の本命はミストではなく、布を使うローテクシステム。布を垂らし、毛管現象で吸い上げられた水分を太陽と風だけで蒸発させるという化石エネルギー不要の省エネ技術なのです。天候に左右されますが、ミストに匹敵する濃縮力です。継ぎ足し法で濃縮したところ、2週...エントリーNo.2は影の実力者

  • FLORA&Jr.はモンスターの卵

    先日、無事卒業式を終えた名久井農業高校。今まで在校生はコロナで式に出席できなかったためまだ2年生のFLORAは、練習の時からとても興味をもって参加していたようです。よく話していたのは、たくさんもらう賞状。どの先輩が一番多かったなど、うらやましそうに話していました。こちらは2017年、3代目の環境班。大会でいただいたものですが、とんでもない数です。彼らは観光プランで日本一を受賞したので卒業時はみんな特別功労賞をいただきました。実は現在、まだ2年のFLORAと今年頑張った1年生のJr.もすでに日本一のタイトルに輝いています。つまり彼ら彼女らはすでに、この権利を持っているのです。さらに町からも環境研究が認められ、1年生ながら表彰されました。このまま成長したら、ものすごい成果をあげそうなモンスターの卵たちです。FLORA&Jr.はモンスターの卵

  • 苛酷なエントリー争い

    まだ未公開のFLORA作品を紹介しています。こちらは来週開催される校内プロジェクト発表会用のタイトル画面。来年度の農業クラブ県大会出場チームを決める大切な発表会なので、途中でお芝居などすることなく、真面目な構成で作られています。さてFLORAは一人一研究。2023年度はメンバーが7名もいます。つまり7つのプロジェクトが競いながら1年間走ってきたのです。そのためメンバーは同志でありながらライバル。この大会のように自分の研究を披露できるとなると俄然負けん気を発揮します。ところが問題があります。7つ全部発表するとFLORAだけで、とんでもない時間を使います。大会は終わる時間が決まっているので、これでは迷惑。そこで選考を行い、最終的にエントリーするのは半数の4テーマとなりました・この研究はエントリーNo.1。水質...苛酷なエントリー争い

  • 2014 姉貴の無茶振りで弟は育つ

    今年度はFLORAが環境システム科の研究班として活動してから10年目。そこでこの10年間を振り返りたいと思います。これは名農の校長室。テレビ取材されているのは移籍した2014年のTEAMFLORAPHOPTONICSです。移籍したばかりなのに大所帯。これには理由があります。前に並んでいる女子たちは園芸科学科3年のFLORA。後の男子たちは環境システム科2年のFLORAなのです。FLORAの流儀に先輩後輩一緒の活動というものがあります。環境システム科初代FLORAは、いきなり先輩の洗礼を受けます。4月にサクラソウ保全で地球環境大賞を受賞し、6月には校内代表として農ク県大会出場と園芸科学科時代No.1のパワフルな先輩たちは、いろいろ機会を見つけては後輩たちをステージに引っ張り上げます。無茶振りする姉貴たち。お...2014姉貴の無茶振りで弟は育つ

  • D-dayは4月2日 !

    ずらりと並んでいるのは水耕栽培装置。米びつを使って自作したオリジナル装置です。これを制作したのはFLORAの全メンバー。みんなで協力しながらなんとか2月中に作り上げました。さてこの装置を使って栽培を開始するD-dayは、予定では4月2日。そのためには前日1日には栽培する名農の大型水耕栽培温室に装置をすべて設置しなくてはなりません。校内の本拠地である土肥実験室からは遠い場所にある温室。栽培用の長机も運び込まなければなりません。また温室での装置の組み立て、タイマーを含めた配線、苗の準備、規定濃度の養液を規定量いれる必要もあり2日間想定していますが、一筋縄にはいかないはずです。心配なのは人手。テーブルを運ぶには人数が必要です。もちろんFLORAも7名では手薄なのもみんな知っています。そんなFLORAが期待してい...D-dayは4月2日!

  • 第2フォワードはJr.とFLORAのコラボ研究?

    こちらはFLORAの女子とJr.の女子で組んで制作した研究動画。先日もFLORAのメンバーが先輩後輩役となり制作した作品を紹介しましたがこちらは違う大会にエントリー中。実はこの二人、同じ部活動の本当の先輩後輩で、いつも同じステージに立つ仲間なのです。Jr.に応募してきた際、みんなで行う節水研究のほかに、先輩の水質浄化研究にも取り組んでもらっていました。ご存知のとおり、FLORAは一人一研究。したがって全員がストライカーなのですが、各自が一斉にコンクールに応募すると力が結集できません。幸い名農の研究活動は2年間あります。そこで研究成果などを考慮して、アイスホッケーのように1年目に挑む第1フォワード、そして2年目に出場する第2フォワードに分けています。今年大活躍した節水栽培は、第1フォワードのポイントゲッター...第2フォワードはJr.とFLORAのコラボ研究?

  • 環境システム科FLORAは、名農70年代の歴史!

    FLORAは園芸科学科の2年生によって2009年に結成されました。2023年で15年目です。また環境システム科に移籍したのは2014年。こちらも今年度で10年。つまり2023年度は節目の年でした。ご覧の写真はFLORAにとって極めて感慨深いものです。中央の黒いシャツを着ているのは2009年にFLORAを立ち上げた初代メンバー。当時はTEAMFLORAPHOTONICSといいました。両側のメンバーは2018年のTEAMFLORAPHOTONICS。環境システム科のFLORAとしては4代目です。実はTEAMFLORAPHOTONICSはこの写真を撮影した2018年度、結成からこれまた10年間という節目の年の活動を最後に解散しました。つまりここにいるのは初代と最後のTEAMFLORAPHOTONICSなのです。...環境システム科FLORAは、名農70年代の歴史!

  • 新しいJr.の形を提案

    2010年から募集してきた1年生の研究員、通称Jr.。FLORAの与えたテーマを先輩の指導やアドバイスをもとに研究し、最後は発表してもらうという人材育成制度です。先生、生徒が縦の関係だとすると、先輩後輩は斜めの関係。精神的にきつくも、ゆるくもないことから、効果的な指導関係といわれます。しかし今年のJr.とFLORAの関係は、ちょっとではなくかなり違いました。まず先輩である2代目FLORAHUNTERSは昨年4月から活動を始めたばかり。そしてJr.の活動も同じく4月。つまりFLORAといえども研究活動においては先輩ではないのです。またJr.のテーマは先輩と同じ節水栽培。分担作業で取り組んでいるのです。そうなるとJr.は後輩ではなく、ともに同じ目標に向かう同志。事実、高く評価された節水栽培の3分の1はJr.の...新しいJr.の形を提案

  • お伽草子?

    こちらもSDGs系の大会に応募している約4分間の作品。「お伽草子」というように、昔の文化を現代に復活させようという研究です。復活を呼びかけているのは「里海文化」。里海文化とは海藻を育て水質浄化を行うとともに、海藻を収穫して堆肥に加工。農業で再利用する昭和まで続いてきた「いにしえ」の取り組みです。しかしFLORAが提案する「里湖」は、ちょっと違います。主役が海藻ではなく淡水の水草なのです。だから「里海」ではなく「里湖」。また肥料は時間のかかる堆肥ではなく液体肥料。安全な水と肥料を自分たちで確保しながら温暖化抑制を図ろうというFLORAらしい途上国むけの環境技術です。もちろん水質浄化や二酸化炭素吸収に貢献できるので温暖化対策になります。海での二酸化炭素削減をブルーカーボンといいますが淡水ではフレッシュウォータ...お伽草子?

  • 間に合いませんでした !

    シューティングスターというクリスマスローズです。これはクリスマスに真っ白な花を咲かせる原種ニゲル(ニガー)と葉がきれいなステルニーという交配種のハイブリッド。1月下旬に蕾をつけたので、名農生が卒業する頃には開花するのではないかと期待していましたが、残念ながら蕾が膨らむスピードがかなりゆっくり。卒業式には間に合いませんでした。それどころか今は雪の下です。ステルニーはアーグチフォリウスとリビダスの交配種。調べてみると原種であるアーグチフォリウスは地中海のコルシカ島原産、同じく原種であるリビダスは地中海のマジョルカ島原産。いずれも1月から3月の早春に咲くとのことで、ニゲルよりこちらの性質が現れているようです。さてFLORAがクリスマスローズの栽培に取り組んだ頃、まだ品種というものはなく、すべてがハイブリッドでし...間に合いませんでした!

  • FLORA初の学会員

    入試業務で活動ができないため、環境システム科移籍後のFLORAの活動を紹介しています。こちらは2022年の初代FLORAHUNTERS。水の国際大会や沖縄での活動などコロナ禍ではありましたがダイナミックに活動したメンバーたちです。さて彼女はオンラインで環境系の学会発表会に臨んでいます。実は彼女が前年、学会に提案した研究が高校生部門で採択されなんと予算をつけてもらいました。これは嬉しけれど責任重大。そこで1年後の秋にその成果を報告しているというわけです。この学会は高校生といえども学会員になって発表するというユニークなルールがあります。したがって彼女は、この年の春には学会員。ちゃんと会費を払い、名農初の高校生学会員として参加しました。しかし2度あることは3度ある。なんと今年度も採択されたのです。それも2023...FLORA初の学会員

  • 日本代表が日本代表を育てる

    こちらは2020年のFLORA。ホワイトボードの前で発表練習をしているのはTreasureHuntersの2人。日本代表として水の国際大会に出場するため英語の発表練習をしています。それを聞いているのがJr.です。5月から研究を始めたJr.。測定の仕方など先輩からいろいろ教えてもらっていますがこのような英語の発表練習に立ち会えるのも、この年の大きな魅力でした。さらに一緒に活動していた先輩が、目の前で世界一になるのを目の当たりにするなど、それはそれは大きな刺激を受けたはずです。さてこの年のJr.も面白い取り組みをしました。それが乾燥地の塩害を防ぐキャピラリーバリアという先輩と同じ乾燥地研究でした。さらにすごいのが、夏から水質浄化の研究にも挑戦したのです。Jr.なのになぜ2つも研究したのか理由は思い出せませんが...日本代表が日本代表を育てる

  • 未公開作品一挙紹介

    FLORAは、年間たくさんのパワーポイントを制作しています。しかしその多くは校外で開催される大会で披露するもので名農生に見てもらうことは、まずありません。さらに予選を通過しなければ、誰に見てもらうこともなくひっそりとその役割を終えてしまいます。現在FLORAには、これから開催される校内プロジェクト発表を含めてまだ未公開のパワーポイントデータが7つもあります。そこでこのまま消えては、かわいそうなので今のうちにタイトルだけでも公開したいと思います。まず最初はこれ。2人のFLORAが先輩役と後輩役になり掛け合いで研究を伝える面白い作品で、外部の大会にエントリー中です。内容は富栄養化池沼を蒸発させて、液体肥料にする斬新な研究です。学会でもポスター発表していますが、思った以上の高評価。とはいっても農業クラブでは受け...未公開作品一挙紹介

  • 青天の霹靂?

    先日、青森県にショッキングなニュースが流れました。青森県初の特A米で有名な「青天の霹靂」がワンランクしたのAになってしまいました。理由はおそらく昨年の猛暑。ニュースでも耐暑性の高い品種が上位にランクし猛暑に弱いコシヒカリは地域によっては降格してしまったそうです。ヤマセのため耐冷性を磨いた青森米が今度は耐暑性。歯車が狂ってきました。さてFLORAのもとには、真逆の朗報が届きました。それが昨年応募していたパワーポイント作品が、なんと予選を突破し、上位37作品に残ったというお知らせです。大会は中高生対象のSDGs系の取り組みやアイデアを紹介するもの。FLORAは正式名称の環境研究班、そして愛称のHUNTERSの2つに分かれてそれぞれ声優を立てて紙芝居風の演出で作成しました。内容は水草の液肥化研究と富栄養化池沼の...青天の霹靂?

  • Jr.がJr.を育てる?

    左の2名は2018年のJr.たち。指導しているのは3年生のFLORAです。彼らは自分たちの代でTEAMFLORAPHOTONICSを閉じることにしていたので2年生を募集しませんでした。だからJr.は3年生が直々に指導していたのです。嬉しいことに、この年のFLORAは半分以上がJr.出身。自分たちも教わったので、後輩にも問題なく指導できるのです。こちらは先輩が後輩に栽培方法を伝授している様子です。実はこの年、FLORAは水の国際大会に出場することになったので自分たちの研究の一部測定をJr.にも体験してもらったのです。とはいってもあくまで体験。今年度のJr.3人のように完全に任されて、先輩とともに日本一を受賞するほど本格的ではありませんでした。しかし夏に開催された観光甲子園でもFLORAはJr.を動員します。...Jr.がJr.を育てる?

  • 逆算そして神頼み !

    4月2日に植え付けする予定のFLORAHUNTERS。そのためには植え付けに最適なサイズの苗を準備する必要があります。予定では早く収穫できるレタス、インゲン、スイスチャードの3種類。しかしすべて発芽適温や植え付けまでの生育日数は違うはずです。FLORAの予想ではおよそ2週間から20日。したがって目的の日から逆算して播種日を決めなければなりません。これが意外と難しい。まるでゴルフのロングパット。短すぎても強すぎてもいけません。また今回はやり直しが効かない一発勝負。さらに緊張します。そこで彼らは2月中旬に発芽試験と称し、本番同様の環境で播種しています。すると目が出てくるのはおそよ1週間。予想通りです。問題なのはここから植え付けサイズまで成長するのに何日かかるか。ここを見極めて本番の播種をしようと考えています。...逆算そして神頼み!

  • 7年ぶりです

    これは極めてレアな写真です。撮影されたのは2017年11月。場所は東京屈指のコリアンタウン「新大久保」。年間何度も東京に行くFLORAですが、新大久保はほとんど行きません。実はこの日は混んでいたのか東京の多くのホテルが予約いっぱい。なんとか予約できたのが新大久保だったのです。食べているのはチーズタッカルビ。せっかくコリアンタウンに宿泊するのだからと、みんな気合を入れて韓国料理店に行きました。店内は韓国語が飛び交うので外国に来たかのようです。しかし案の定、とんでもなく辛くみんな涙を流して食べていました。さてこのメンバーは2017年の3年生と2年生のFLORA。先輩後輩で遠征するのはFLORAの流儀なので、FLORAにとっては当たり前の風景でした。ところがFLORAは2017年、この2年生が卒業したら解散する...7年ぶりです

  • 春一番

    先月、最後の遠征を終えたFLORAのもとにニュースが飛び込んできました。ある県で募集していたアイデアコンテストに応募していたFLORAの男子一人が入選したというのです。考案したのは運動部などがよく使うサポーター。この県にサポーターの製作会社が多いため、地域の活性化をこめて県が全国に募集したようです。確かこれはちょうどFLORAに空き時間ができた際みんなで遊び感覚で作ったもので、製作時間は2時間。すっかり忘れていたのでびっくりです。さてこれは遊びといえどもFLORAダービーのポイントになります。これにより彼が鼻の差でTOP。のんびりしていたFLORAに突然吹いた春一番です。悔しさで目の覚めたFLORA。各馬、俄然鼻息が荒くなってきました。全メンバー、さらにJr.と組んで応募している活動動画の発表もまもなく。...春一番

  • 世にも奇妙な物語

    FLORAのJr.制度は2010年から始まりほぼ毎年募集しては学科を問わず、やる気のある名農生を育ててきました。この2名は2016年のJr.。実は彼ら、極めて奇妙なJr.体験をしています。なぜなら最初に取りかかった水で鉢を冷やす研究は栽培のタイミングを逃し途中で頓挫。続くクワイの研究は栽培に失敗。1年生に研究と発表の場を提供するのが最大の目的であるJr.制度にとってこの立て続けの失敗はかなりのピンチです。季節はもう11月下旬、頭を抱えました。そこで最後に一か八かで挑戦したのがナメコ栽培。植物はもう寒くて栽培できませんが、ナメコはちょうど適期だからです。チャレンジしたのは微弱電流を培地に流して発生を促す研究。これは栽培装置の中に電流の測定センサーを取り付けているところです。すると不思議なことにたくさんのナメ...世にも奇妙な物語

  • 元気なJr.と風邪気味FLORA

    これは先週の放課後。環境系の発表会でFLORAが全国3位に当たる賞を受賞したので地元の新聞社さんが取材してくださいました。ところが全部で8名。2名足りません。実は2年生のFLORA2名がインフルエンザになったのです。おそらく仙台遠征の時に感染したのかもしれません。確か昨年の暮れも同病で休んだメンバーがいます。どうやらインフルエンザウイルスに好かれてしまったようです。でも大丈夫。記者さんの興味は1年生。先輩のお手伝いどころか、研究の柱のひとつを担当し優れた成果をあげたから。つまり彼らがいなければ今回の受賞はありませんでした。もう立派な研究員です。さて昨年、Jr.の研究が環境系学会の研究助成対象になりました。この秋に東京大学で開催される大会で成果を披露するJr.たち。先輩の力を借りながらどこまで研究を深めるこ...元気なJr.と風邪気味FLORA

  • Jr.第1号の功績

    今年度はFLORAが結成されて15年目。そこでたくさんあるFLORAの流儀の中で最も古い流儀ともいえるJr.についてご紹介します。農業高校にはみんなが大好きな課題研究という科目があります。名農が設定しているのは2年次と3年次。各学年4単位と全国でも多い設定時間です。これによりいかに名農が生徒の研究活動を奨励しているかがわかります。しかし2年次からなので1年生は研究をしたくてもまだできません。そこでFLORAは結成翌年の2010年からJr.という1年生の研修生を募集しています。彼女たちはJr.の1回生。約2倍という高い倍率の入試を突破した園芸科学科の強者です。Jr.は1年生に早く研究の楽しさを知ってもらうという目的で行うことになりましたが、実はこの高い学力を持った彼女たちを伸ばそうという役目も背負っていまし...Jr.第1号の功績

  • いい日旅立ち

    今日から弥生3月。各校とも今日は卒業式です。昔は現在のように入試制度が複雑ではなかったため3月といえどももう少しゆとりがありました。そのため学校ごとに卒業式の日が異なっていたものです。確かお隣の三本木農業高校(現在の三本木農業恵拓高校)が3月1日で名久井農業高校はいつも3月3日でした。つまり三農に転勤された先生方も名農の卒業式に参加できたのです。名農の校歌はサトウハチロウ作曲、松田トシ作詞のまるで童謡のような優しい歌詞とメロディーが印象的。雛祭りに歌うにはぴったりだと思った記憶があります。あまりにも一般的な高校の校歌とは違う可愛らしい歌なので、もし甲子園で流れたら、皆さんびっくりするはずだと昔誰かが話していたのを覚えています。さて今日の卒業式では、久しぶりに校歌を全校生徒で歌う予定です。コロナ禍、歌うこと...いい日旅立ち

  • Sky High !!

    これは10日ほど前の名久井農業高校の上空。ハクチョウが空高くV字編隊を作り、鳴きながら北を目指しています。その鳴き声は大きく、すぐぞばにいるかのようです。V字の先が進行方向。先頭を飛ぶと空気抵抗を受けるので、ときどき後続のハクチョウと位置を変わるといいます。また先頭の後を飛ぶと逆に空気抵抗が少なく疲労しないともいいます。これはスケートのパシュートや競輪と同じ。生物の知恵がスポーツに活かされています。さて気のせいでしょうか。いつもならハクチョウが旅立つのは3年生の卒業を見送ってから。したがって3月です。ところが今年は温暖化なのでしょうか。2月中旬に飛び立っているのをよく目撃します。最低気温はまだ氷点下になりますが、最高気温は15度を超える日もあるので、まんざら気のせいではないかもしれません。3年生が卒業する...SkyHigh!!

  • 最終駅は始発駅

    2023年4月に結成したFLORAHUNTERSAQUA。まだスタート切ったばかりでしたが、先輩の研究を引き継いだメンバーがいることもあり5月から遠征が始まりました。徳島ー東京ー神戸ー京都ー東京ー京都ー仙台ー徳島ー東京ー仙台。全員が参加したわけではありませんが、この1年間でこんなにもたくさんの県外遠征を行いました。うまくいかないことも多かったのですが、すべて経験。血となり肉となったはずです。さてこれは先日の仙台遠征。発表会も終わり八戸を目指すところです。手に持っているのは「ずんだシェイク」でしょうか。疲れたのか甘いものが欲しくなったようです。まだエントリーしている予選の結果が分からないので確定ではありませんが、現在のところ今年度の遠征はこれにて終了となります。最終駅は始発駅。2024年度も研究の旅を楽しめ...最終駅は始発駅

  • 名農の校歌に1番、2番はありません

    昨日の名久井農業高校第1体育館。全校生徒で今日の賞状授与式と卒業式の会場準備を行いました。今年はコロナも一段落したので、久しぶりに在校生も同席して行われます。心配なのが校歌をちゃんと歌えるか。長い間、歌いうことも禁じられてきたので心配です。先日FLORAのメンバーに尋ねてみると2番までなら大丈夫とのこと。でも2番というのは正しい答えではありません。実は作詞されたサトウハチロー氏直筆の歌詞には1番、2番ではなく、A、B、C、Dと書かれているんです。ちょっとした名農豆知識です。さて行事で歌うのは1番と2番ならぬAとB。めったに歌うことないのがCとD。C馬淵のほとりに未来を語り名久井の頂眺めて誓う羊よ小鳥よ草の葉木の葉夜空のスバルよ将来(ゆくすえ)見よや土とはなれぬ若人我等唄えよ名久井名久井農高おお我が母校D雌...名農の校歌に1番、2番はありません

  • ドカ雪?

    昨日はとんでもない雪が降りました。春のドカ雪は青森県太平洋側の風物詩ではありますが一晩で40cm以上も積もると、東京でなくても交通網がマヒします。とはいっても今回、電車は頑張って完全ではありませんが動いています。問題なのは自動車。都会と違って電車の主たる路線は一本だけなので地域の皆さんは自動車が必須。除雪ができない田舎では身動きが取れません。さらに雪で滑って路肩に転落している自動車も多かったようです。そんなことで昨日は3割もの名農生が出校困難。午後から名農も休校になりました。さて昨日は今月最後の課題研究。来月はほぼないのでこれが最終回と考えて来月の農業クラブ主催の研究発表会の発表練習や春休みの出校計画などいろいろミーティングをするつもりでしたがこれもできなくなりました。事情によりしばらく学校に来れないので...ドカ雪?

  • ビジネスプランは息抜きゲーム!

    先日の3連休のど真ん中、FLORAは仙台にいました。これはある大会で入賞した東北地区の高校生考案のビジネスプランのお披露目。東北各地から8チームが参加しました。ステージは収容人数100名程度のかわいい階段ホール。FLORAは二手に分かれて競い合いながら挑戦した結果、なんと2チームとも上位100校に選出されました。100校といえども応募総数が5000を越すので僅か5%。2つとも狭い関門を通過するとはすごいことなのです。さてこれは、農園が地元中小企業に対して行うサプスクリプションサービスを披露するFLORAの4名。ポイントはそのサービス。農産物をいただいたり農園イベントに参加できるサービスの他に企業に急遽育休取得者が出た場合、農園スタッフが出向してお手伝いする人材派遣サービスも利用できるのです。まさに社会問題...ビジネスプランは息抜きゲーム!

  • 沼にはまるFLORA!

    ここは土肥実験室。まもなく課題研究が始まろうとしています。普通、予鈴がなると集まってくるものですが今年のFLORAHUNTERSは違います。5分前行動どころか、10分前、15分前にはやってきます。したがって忙しい時には、予鈴前に課題研究が始まることもよくあります。さてそんなFLORAですが、最近おかしな沼にはまっています。それがサービス接遇検定。昨年まで授業でチャレンジしていましたが今はカリキュラムの関係で受検機会がなりました。しかし長年の財産で参考書というか問題集が山ほどあります。そこで最近は、問題を1問だけコピーして机上に上げています。回答は5択で簡単。常識問題なので勉強しなくてもみんな解答できるのです。すると早くきたメンバーから挑戦し、予鈴がなる頃にはみんなが自分の思う回答を決めて答えを待つという不...沼にはまるFLORA!

  • 注文の多い人気店?

    こちらは環境システム科の本拠地である施設園芸実験室の一室。3畳ほどの部屋に植物培養装置を設置した植物培養室です。彼女が制御しているのは光の波長。RGBの各波長の強度を調整しているのです。またこの部屋は、クーラーが設置されているので加温だけじゃなく冷やすことも可能。したがって年中、育苗に使いたいとの注文が絶えません。まるで小さな巨人。小部屋ながら稼働率名農一といっても過言ではない人気の農業設備なのです。育苗は管理を誤ると失敗することがよくあります。FLORAHUNTERSでは春から行う栽培実験のためにいろいろな場所で育苗する計画を立てていますがこの植物培養室もその候補なのです。4月になると日本でも名農にしかない科目「起業チャレンジ」が始まります。するともう出ていかなければなりません。このわずか1ヶ月だけの間...注文の多い人気店?

  • 反省会は決起集会 ?

    これは先月行われたFLORAとJr.の反省会。今年最後のコンペが終わったので、1年間の活動を労うため40分ほど、放課後の土肥実験室で行われました。2年生の司会で感想や抱負を述べていましたが今年は新しいスタイルが生まれていることを発見しました。それが司会進行。いつもはFLORAの代表が司会を務めるのですが今年は口が達者で人前大好きというメンバーが複数います。その結果、ほぼ司会は彼らが努めていて、代表はどんと構えて最後に総括して会をまとめているのです。適材適所。自然に役割分担がされているようです。さて2年生の多くが語ったのは1年生に対する熱い思い。今年のJr.は春から先輩と一緒に共同研究をしてきたので強い仲間意識が生まれたのだと思います。また共同研究という活動スタイルをとった結果、まだ1年生ながらJr.は今秋...反省会は決起集会?

  • 開けてしまった魔法の箱 !!

    ここは施設園芸実験室。環境システム科の本拠地です。FLORAHUNTERSの彼が覗いているのは植物培養装置。小さな冷蔵庫のような不思議な魔法のボックスです。この装置はインキュベータのように一定温度を保つことできます。とはいっても加温だけ。冷やす機能はありません。レタスの発芽適温は20℃以下、インゲンは25℃、さらにアフリカでも栽培されているスイスチャードは25℃以上。したがって北国で今播種すると、どうしても加温が必要なのです。この施設園芸実験室には、この装置が4台設置されていますがやはり同じことを考える方はいるようで1台はもうすでに使われていました。この日、FLORAは2台借りて播種したスポンジと鉢を設置。魔法の箱を開けたからには、これから毎日チェックすることになります。相手が生き物の実験では、本題の実験...開けてしまった魔法の箱!!

  • 期待の星?

    こちらは2021年のFLORAです。園芸科学科から環境システム科に移籍して8年。名前をTEAMFLORAPHOTONICSからFLORAHUNTERSに変え、再出発していました。彼女たちが取り組んでいるのは乾燥地の塩類集積を抑制するキャピラリーバリアという技術の開発。地下から上昇してくる厄介者の塩水を逆に利用して塩害を防ぐユニークなアイデアでした。彼女たちは2022年に青少年の水の国際大会に日本代表として出場し世界にこのアイデアをアピールしました。世界一こそ受賞できませんでしたが、この大会を通じて大きく成長したのは間違いありません。そんな彼女をそばで見てきたのが当時中学生の妹さん。姉が家で練習する際にいろいろ応援してくれたそうです。そんな妹さん、姉のように研究活動をしたいと名農に進学。そして今年、Jr.と...期待の星?

  • 化学反応 !

    これは2015年のTEAMFLORAPHOTONICS。女子2名、男子1名がホテルで発表練習をしています。この3名のうち、男子とPCを操作している女子が3年生。つまり環境システム科の1回生です。立って発表しているのは2回生の2年生。一般的に課題研究は2年と3年の実施日が違ううえに研究テーマも異なるため接点はありません。しかしこの年、FLORAは同学年の横ではなく、先輩後輩の斜めの関係でチームを作ったらどうなるかという教育実験をさまざま行っていました。これは京都大学で開催された発表会に出場した時のものです。2年生の特技は、どんなシチュエーションでもまったく緊張しないこと。そして発表中、原稿を噛むことがほぼないことです。そんな彼女を発表者に立てた3年生は、なんとグランプリを受賞。それがあの話題を呼んだ「雪国向...化学反応!

  • 優しさに包まれて!

    取材につきものなのが記念写真。今回は大会に出場したFLORAとJr.全員で撮影してもらいました。とはいっても4月から何度も取材を受けているFLORA。記者さんにとっても同じ土肥室、同じメンバーなので新鮮さがありません。そこで今回は先日、彼らが作ったばかりの自作水耕栽培装置の前で撮影することになりました。せっかくだからみんなの顔が入るようにと気をつかいながらなんとか終了。お疲れ様でした。しかしここでも先輩の優しさを発見しました。大事な賞状を持っているのは代表でもなく、節水栽培の主任研究でもなくJr.なのです。頑張った彼らの労をねぎらう目的もあると思いますが彼らがいなければ研究が完成しなかったことを2年生も理解しているため、Jr.への敬意の表れでもあります。来年度はこの10名全員で授賞式に招かれている大会もす...優しさに包まれて!

  • 園芸科学科でもFLORA、環境システム科でもFLORA ?

    昨日はFLORAに在籍した兄弟をご紹介しましたが、姉妹もいます。姉は園芸科学科時代のTEAMFLORAPHOTONICSのメンバー。サンパチェンスを活用した空気浄化に取り組みました。このアイデアはのちに後輩により水質浄化に発展。まさにBIO-ENGINEのタネをまいてくれた女神です。後輩である妹はそれからしばらくして入学してきます。彼女は姉のように活動したいと園芸科学科を志望していたようですがFLORAが環境システム科に移籍したのを知った彼女は、志望先を変更。1年次のJr.を経て、2年次に正式にFLORAのメンバーとなりました。これは3年次の2018年、神戸で開催された観光甲子園で発表する妹さん。Jr.を引き連れ全国銀賞を受賞しました。彼女は2年次にも、同大会で日本一を受賞している強者でした。さて当時3年...園芸科学科でもFLORA、環境システム科でもFLORA?

  • たたじゃ起きない!

    こちらはビジネスチーム。3人編成です。ナガイモの新商品、新しい生産体系を提案します。実は発表者の彼、春からナガイモの研究をしてきました。目的はシラスや砂漠など、栽培に不適な土壌で栽培できるか。その結果、期待していた砂漠の砂では微妙、シラスでははっきりいって失敗でした。間違いなくデスノートに記載されたはずです。しかし彼のすごいところは、これをビジネスプランに発展させたこと。栽培方法は同じですが、視点をちょっと変えることで新しいビジネスモデルが生まれたのです。転んでもたたじゃ起きないあたりが、したたかです。さて砂漠の砂でのナガイモ栽培は、縦に伸びにくく微妙でしたが横には伸びました。そこで次回は砂丘でも栽培されるラッキョウで再チャレンジしたいと思います。でもラッキョウの植え付けは秋。まもなく3年生の彼はもう間に...たたじゃ起きない!

  • 兄弟船 !

    2023年は初代TEAMFLORAPHOTONICSの結成から15年目。環境システム科に移籍してから10年目という節目の年でした。ベンチャーを目指して立ち上がった初代、移籍とともに地域や世界の環境問題に舵を切った環境システム科1回生。初代FLORAはときどき紹介しますが、初代環境班はあまり紹介していません。そこで来月は入試のためFLORAの活動がしばらく休止するので環境システム科での10年間の活動を振り返るつもりです。その前にちょっと面白い特集を。それはFLORAにおける兄弟の存在です。さてこれは環境システム科1回生のTEAMFLORAPHOTINICS5人組。ご覧のようにTシャツではなくツナギ姿です。先輩である園芸科学科最後の女子たちが考案したのはサンパチェンスによる水質浄化システム「バイオエンジン」T...兄弟船!

  • やるっきゃない!

    スポンジに播種しているのは水耕栽培の実験をしているメンバー。話を聞いてみると、今までスポンジに播種した経験はほとんどないというのです。確かにFLORAの実験では幼苗を調達して植え付け。昨年は種子から育てることは一度もありませんでした。理由は日数と管理。植え付けサイズになるまで2週間以上かかります。さらに毎日の水や温度管理が必要で、他の作業ができないからです。環境システム科には起業チャレンジという基幹となる科目があります。学科を設立する際、県の担当者とこの科目を柱にしていろいろ計画を立てました。この授業では、スポンジに播種して自ら苗を育てるのですが設定されているのは最終学年である3年次。そんなことから2年生の彼らは、まだ経験がないというわけです。とはいってもジェットスタートを切るには4月1日には苗が必要。し...やるっきゃない!

  • もう一人前!

    これは昨日放課後の土肥実験室。今日は今月上旬、国連大学で受賞した環境系発表会の取材に地元新聞社の記者さんがやってきました。集まったのはFLORAとJr.の10名。オールメンバーです。もちろん先輩へのインタビューもありますが記者さんの興味は1年生のJr.たち。なぜなら4月に行われたJr.結成式の取材もされたからです。国連大学での発表会では当然ながらステージにあがる人数には限りがあります。しかしJr.の3名は、先輩の計らいで全員登壇させてもらいました。後輩に花を持たせるとは、先輩もなかなかやるもんです。聞き耳を立てると、やはり大きな大会での発表は緊張したとのこと。よく頑張りました。4月から早いものでもう1年。戦いで手柄をあげたJr.たちはもう一人前のFLORAです。もう一人前!

  • ミストの振る舞いから存在意義を考える

    一昨年から取り組んでいるミスト栽培。¥気になっていることがひとつありました。それが水滴を跳ね上げること。安価な装置のため、どうしても小さな噴水になる時があるのです。そこで見つけたのが装置に取り付ける傘。噴霧口の真上につけ、水滴の飛散を防ぎ、ミストだけを傍から排出させる工夫です。これは付属の市販品ですが、簡単に手作りできそうです。ドライミストは微細な水粒ですが、水蒸気と違って目に見えます。したがって噴霧された水粒が放出されると、しだいに水面の方に落ちていくのがわかります。とはいっても微細なのですぐに水に混ざらず水面付近を浮遊しています。この浮遊している水粒が溜まっていくと、ミストの層は次第に厚くなっていきます。FLORAの実験では30秒ほどで13cmぐらいで最も高さになり発生を止めると2分ぐらいで消えていく...ミストの振る舞いから存在意義を考える

  • 牙をむかないのは餌がないから

    学年末考査も先日で終了。でものんびりなんかしていられません。週末は仙台で開催されるビジネス系の発表会に招かれているからです。これは先週の考査前のFLORA。2チームに分かれて参加するため、片方が発表し、もう片方は質問役にまわるというFLORAらしい方法で練習しています。自然にこのような練習ができるのは、まさに経験の賜物。なぜなら今年、ポスターセッションを含めて出場した大会は12。発表しては質問するという練習を繰り返した結果、こんなスタイルを身につけたのだと思います。ただ今ひとつモチベーションが上がらないのはコンペじゃないから。好戦的研究チームや肉食系植物研究集団といわれるFLORAですが餌がなければ牙をむきません。牙をむかないのは餌がないから

  • 復活の春 ?

    青空が広がる第2農場。FLORAの本拠地周辺の温室群です。白樺林もあり、まるで千昌夫さんの「北国の春」。でも気温はまだ低く、この時も気温は0度しかありません。それでも氷点下ではないため、暖かく感じるから不思議です。さて名農は、卒業式まで2週間に切り、まもなく卒業式の準備が始まります。現在、青森県は以前よりコロナが落ちついているので久しぶりに全校生徒集まっての卒業式が行われるようです。長い間、校歌を歌う機会が失われていた名農。今秋は名久井農業高校80周年でもあるのでぜひ校歌斉唱を期待しています。木々が芽吹く春。サトウハチローさんと松田トシさんが作った童謡のような可愛い校歌がまもなく復活します。今日は地元新聞社の取材。FLORAとJr.10名で受ける予定です。復活の春?

  • 諦めたら試合終了

    予定されているコンペがすべて終わったFLORA。先日受賞した全国3位の報告をボードに掲げ終了となりました。残念ながら2枚の掲示板を埋めるにはわずか3枚足りませんでした。でもまだ完全に諦めたわけではありません。他の研究班がまだ戦っているのです。掲示板はTEAM名農の戦績。きっと埋めてくれると信じています。またFLORAもあまり期待していませんが、結果待ちの大会がいくつかあるのです。先月、パワーポイントに録音したショートムービーがそれ。このように録音した作品を競う大会がいくつかあり、エントリー中しているのです。ただほとんどの大会がホームページ上で結果発表されるだけ。遠征はありません。ただ同じ部活動に入っているFLORAの2年生と1年生のJr.が2人で共同で制作したショートムービーを応募した大会だけでは。もし予...諦めたら試合終了

  • どげんかせんといかん

    先日、イチジクの様子を見にチームの本拠地である馴化温室に行ってきました。今年は暖冬なので、積雪も少なくイチジクも順調に越冬しているようです。食べ物のないFLORAにとって待望の果樹。秋になるのが今からとても楽しみです。さて帰りにせっかくなので温室の中に入ってみようと試みました。しかし雪はないのですが、氷点下で引き戸が凍っています。これもFLORAのあるある。冬は「開かずの扉」になるのです。ところが戸の下がガタガタするので、足で蹴ってみると動いたではありませんか。壊れたTVを叩いて直すように少し手荒でしたが、なんとか入ることができました。入ってびっくり、思い出しました。ご覧のように天井に吊っていた日除けの寒冷紗が劣化して落ちてきていたのです。本当であれば年末に温室をきれいに片付ける際に、天井も修理するはずで...どげんかせんといかん

  • Jr.の成長

    今月上旬に環境系の発表会に出場してきたFLORAとJr.。久しぶりの上位入賞を果たしました。これは発表後、どの学校がよかったか審査しているメンバー。参加者も審査に参加でき、多くの票を集めた高校に高校生が選ぶ特別賞が授与されるのです。幸い今回は10名も参加しました。したがって発表のためドキドキのメンバーではなく登壇しないメンバーなら冷静に審査できると思いお願いしていました。ところがいざ審査用紙提出となったら不安になったのか他のメンバーの意見を聞き始めたのです。みんなで意見を出し合うのはいいことですが、こうなるともう収拾がつかなくなります。なんとか意見をまとめて提出した頃には皆さんもう昼食中でした。さてFLORAの活躍を地元新聞社が取材してくださることになりました。ポイントはJr.の成長。1年前の4月からFL...Jr.の成長

  • 30分クッキング

    土肥実験室の机の上にずらりと物品が並びました。白い受け皿に入っているので、これから料理でもするかのようです。これは播種セット。左の皿2枚にはセルトレイ。培養土を詰めてタネを播く連結型のポットです。真ん中はスポンジが2枚。こちらは土の代わりに種を播く水耕栽培には欠かせない資材です。培養土も種子も準備されていて、あとは播くだけ。おそらく30分もあったら出来上がりです。これは予定している数ある実験の中のひとつで春の本試験のための予備実験という感じです。実は彼ら、2月上旬からお得意のミストについて調査してきました。こちらはミストの振る舞いを調べる実験で植物を使わないので、外はまだ氷点下になる今でもできるのです。その結果、予想していなかった不思議なことがわかってきました。現在、データを整理しながら一緒に頭も整理中。...30分クッキング

  • TYPE2

    みんなの力で穴を開けた新しい水耕栽培容器。穴周辺のバリもきれいに取られまるで市販されている商品のようです。さすがは工業を学ぶ環境システム科。見事です。あとはこれに小型超音波発生装置を取り付け根が養液につかないように途中にネットを張ると出来上がり。こちらも発注済みなので今月下旬には栽培準備完了となる予定です。初代メンバーの自作した装置をTYPE1とすれば、ネットをつけたこの装置はTYPE2。単純な改良ですが、より優れた機能を付加させています。昨年、計画では容器内にファンをつけたり、サーモスタッドをつけるなどのオプションもありましたが、それだけコストが高くなります。このシステムのウリのひとつが小電力で低環境負荷。そのため余計な装備を取り付けるのはやめることにしました。さあ次は植え付け準備です。TYPE2

  • ちゃっかり中央

    環境系の活動発表会で全国3位に当たる国連大学の賞をいただいたFLORA。大会の最後は参加者全員で審査員と記念撮影してお開きです。前列中央はもちろん審査員の皆さん。その右と左に1位と2位の高校が座ります。FLORAは3位。もう1列目は座れないので2列目となりました。しかし場所はなんと審査員の後。中央です。申し訳ありませんが、写真を撮ると1位よりも2位よりも目立つ位置。10名ものFLORAメンバーが横一列に陣取り、笑顔で写真におさまりました。この写真を使った報告書のようなリーフレットは高校や大学にも配布されるとのこと。機会があったらぜひご覧ください。さて今回で9年目を迎えたこの大会、FLORAはTEAMFLORAPHOTONICS時代から挑戦しています。9回の歴史のうちFLORAが全国大会に出場できたのは5〜...ちゃっかり中央

  • 新たな視点で全国3位 ?

    環境省や国連大学が主催する環境活動発表会の表彰式が始まりました。主催者によると参加16チームは、いずれも全国各ブロックの勝者。したがって全チーム優秀賞の権利があるそうです。そこでここでは、特に上位の8つの特別賞だけを表彰するとのことでした。表彰は8位から。どのチームもFLORAにはない優れた普及活動をしているので、結果は想像つきません。呼ばれたらそれで終わり。でも最後まで呼ばれなかったら下位8校。呼ばれたくないけれど呼ばれたい。ハラハラドキドキのFLORAです。結果はご覧の通り、主催者のひとつである国連大学の賞に輝きました。呼ばれる順番で考えると全国3位。これは上出来です。今大会最多人数と紹介されたFLORAメンバーは10名。Jr.も一緒に笑顔です。今回の大会では今まで廃棄されていたものを有効利用するチー...新たな視点で全国3位?

  • 春のドカ雪 !

    一昨日の夜から降った雪。ご覧のとおりこんなに積もりました。積雪30cmという予報まではいきませんが15cmはあります。さて青森県の太平洋側は、今が雪のシーズン。例年、春先にドカ雪が降るのです。暖冬でいつもと違う冬とはいいますがこのドカ雪だけは変わらないようです。問題なのは雪の重さ。水分をたっぷり含んでいるため木々の枝が折れそうです。ビニールをまだ張っているハウスなどは壊れてしまうぐらいの重さです。名農の松は大丈夫でしょうか。この雪による枝折れを防ぐために考案されたのが雪吊り。中でも金沢の兼六園が有名な四方八方に縄を張って枝を吊る「りんご吊り」という技術は機能性と美しさを兼ね備えています。実は明治時代、青森県に導入されたリンゴの枝が豪雪でも折れないようにと考案されました。もちろん名農の雪吊りもりんご吊り。豪...春のドカ雪!

  • 緊張が解けたら

    国連大学で開催された発表会。朝9時から始まり、途中10分間の休憩を挟み13時過ぎまでという長丁場でした。16校160分間の発表は、オーディエンスにも大きなダメージ。FLORAは13番目だったので、きっと疲れていたに違いありません。こればっかりはクジなので仕方がありません。でもお弁当をみんなで食べるとまた元気が戻ってきました。昼食後は表彰式だけ。終わったらトンボ帰りの予定です。さてこれは昼食後のある男子メンバー。朝、大切なミスト装置をホテルに忘れて、落ち込んでいた彼です。ところがどうでしょう。発表が無事終わりご飯も食べたらご覧の通り、ステージで大はしゃぎ。まるで国連でスピーチをしているかのようです。きっと緊張が解けたのでしょう。やり切った彼。いつも明るい姿に戻っていました。いよいよ結果発表です。さて今日はテ...緊張が解けたら

  • なめたらあかん

    先日の課題研究。手前で作業している女子メンバーはホールソーで穴を開けた自作水耕栽培装置の仕上げ。穴の周りに出来たバリをカッターできれいに取り除いているのです。さすがは工業も学ぶ環境システム科。ものづくりは得意で、きれいに仕上げてくれます。きっと授業でものづくりの精神を身につけたのではないでしょうか。さてその奥で発表練習している男子がいます。こちらは24日に仙台で行われるビジネス系発表会の練習。2年生のFLORA7名が3名と4名の2チームに分かれエントリーしたところどちらも上位入賞したので、発表会に招かれたのです。つまり賞レースではなく、東北地区入賞校同士によるお披露目会。しかし事前にいただいた要項を見ると立派な会場ではありませんか。忙しいFLORAですが、なめてかかると失礼になります。そんなことで5時間目...なめたらあかん

  • 異端児FLORA

    いよいよ発表会が始まりました。さすがは全国8ブロックを勝ち抜いてきたチームだけあって内容は濃いものばかり。FLORAのみんなも感心しています。すると面白いことを発見しました。ステージで何かを見せたり、身振り手振りで表現するチームが3割ほどありますが、ほどんどが関西。FLORAも何度か関西で発表したことがありますが、半纏を羽織るのはまだおとなしい方で、中には着ぐるみを着てくる学校が多くあり、驚いたものです。それに比べて北国はスマート。というか恥ずかしいのが本音です。もうひとつは研究よりも普及活動重視のチームが多いこと。もちろんどちらも備えていれば最高です。しかし今回は作った、売った、そしてたくさん賞をもらったと活動をPRするチームがとても多いのです。こちらは農業高校に多く、まさに地域と連携する農業クラブスタ...異端児FLORA

  • お菓子のキャンパス

    校門から校舎に続く坂道。その途中にあるのがこのツツジのトピアリー。春は明るい緑の葉にショッキングピンクの花をつけ学校に来る人たちを明るく迎えます。秋になると褐色になりシックな秋のキャンパスを演出。そして冬になるとこのように葉は黒になります。しかしそこに雪が積もるとグッと立体感が出てきます。ガトーショコラという人、アイシングを施したABCビスケットという人など感じ方は人それぞれですが、いずれもお菓子。名農は今、お菓子のキャンパスです。さて先日、東京でも雪が降ったように太平洋側に位置する名久井農業高校は今が「春の雪」が降る時期。濡れて重い雪が降る頃なのです。もう2週間もしたら卒業式。春はもうすぐですが雪には気をつけなければなりません。さあ今日から学年末考査。頑張りましょう。お菓子のキャンパス

  • 年度末ジャンボ宝くじ

    2月3日と4日、FLORAHUNTERSとJr.は東京にいました。環境系の発表会に東北代表として出場したからです。その様子は、現在ご紹介していますが、とりあえず任務完了です。今月下旬にビジネス系の発表会がありますが、こちらは賞レースではなくお披露目会なので今年度のコンペは先週をもって終了ということになります。しかしFLORA、実はまだ3つの大会の宝くじをもっているのです。ひとつは3月にウェブ上で結果発表。こちらは発表などはありません。各自が遊びのようにあるもののアイデアを応募したものです。もうひとつは水草液肥プロジェクトと富栄養化池沼の濃縮という2つの研究について、それぞれのグループがエントリーしています。こちらも3月中に結果発表。入賞すると来年度にオンライン発表があるようです。そして最後もエコ活動の研究...年度末ジャンボ宝くじ

  • みんなは一人のために

    今月初め、東京で開催された環境系の活動発表会に東北代表として出場したFLORAの様子をご紹介しています。1日目は交流会、2日目はいよいよ発表会です。これはホテルから地下鉄で表参道まで移動し、そこから会場まで歩いて向かう姿です。この日は朝から小雨模様。誰も予想していなかったので傘はありません。しかしさすほどの雨ではなかったので助かりました。歩いて向かう先に見えるのは青山学院大学。箱根駅伝優勝の横断幕が掲げられていました。会場である国連大学はその真正面。つまり青山通りを挟んで2つの大きな建物があるのです。歩くこと5分。やっとたどり着いたら、あるメンバーが何やら騒いでいます。どうやらホテルに忘れ物をしたようです。何を忘れたか聞いてみると、一生懸命準備して持ってきたミスト装置。ミスト実演は今回の目玉なのを知ってい...みんなは一人のために

  • FLORA工務店

    前回の課題研究。FLORAHUNTERSはメンバー全員で新しい水耕栽培装置のための穴あけを行いました。もちろん工具はホールソー。直径32mmのタイプです。インパクトドライバーを使うので50個もの穴を1時間足らずで開けてしまいました。先がカッターになっているハンダゴテでとかしながら穴を開けていた昨年の苦労はいったいなんだったのでしょう。植え付けかごを合わせるとぴったり。まだ完成ではありませんが、ひとまず安心です。思ったよりスムーズにできたので明日の課題研究では別の準備ができそうです。とはいっても今月活動できる課題研究は明日と27日の2回だけ。考査で授業がなくなるのです。さらに3月は入試の関係でほぼ課題研究はありません。それどころか在校生が出校できない日も多くあります。限られた時間でどう次年度の準備するか。打...FLORA工務店

  • Camp7の東京タワー

    東京で開催された今年度最後の大会に出場したFLORA。1日目は立ち位置などを確認するリハーサルは行いましたが発表練習はできませんでした。そこでホテルに帰ってから部屋で1回練習を行うことにしました。ここはJr.の男子の部屋。彼らはツインの部屋なので少し広いからです。練習しているのは2年生の男子。本当は東北大会で発表者を務める予定でしたが修学旅行中にインフルエンザに感染。参加できませんでした。慌てたFLORAは当日、急遽代役を立てて臨みましたが運よく東北大会をトップ通過できました。そこで今回は彼にリベンジしてもらうことになったのです。相棒はこれまた初出場のJr.の1年生男子。でも大丈夫、この研究の主任研究員である頼もしい女子がもうひとりの発表者として加わり、さらに他の全メンバーがこの3名をサポートし山頂を目指...Camp7の東京タワー

  • リハーサル

    案内された会場は、ウ・タント事務総長の名前がついた大きな階段ホール。会場は明るいのですが、なぜかスクリーンははっきり見えます。これなら眠たくならないかもしれません。会場ではいよいよリハーサルが始まりました。リハーサル後はそれぞれホテルに帰って良いとのことですがFLORAは発表順位13番。1時間以上は待たされること間違いなしです。するとどうしたことか急に先着順と変更になりました。もしかしたらリハーサルがいらない学校が何校かあったのかもしれません。本番まで手の内を見せたくないというチームが時々います。しかしFLORAは隠し事なし。今更ジタバタしたってどうしようもありません。それより本番と同じ流れを確認した方が良いと考えているからです。さてそうなると強いのがFLORA。いち早く受付を行い1桁台の順番をゲットしま...リハーサル

  • 温暖化を逆手に

    昨年の秋、本拠地である馴化温室脇の大鉢にイチジクの苗木を植えたFLORAHUNTERSAQUA。いつもの面白半分の愉快犯ですが、新しいプロジェクトでもあります。青森県南部町は自他ともに認めるフルーツの里。バナナとパイナップルとミカン以外はなんでもとれるというのがよく耳にする南部町のキャッチフレーズです。しかし経済栽培となるとやはり限られてきます。なかでも温暖な地域の果物であるイチジクの北限は秋田といわれ、まだ本格的なイチジク畑は青森県にはありません。温暖化でリンゴの着色が悪くなり、困っている農家。そこで温暖化を逆手にとってフルーツの里の新たな目玉にしようとイチジク栽培に挑戦したというわけです。問題は冬の低温と雪。今年は暖冬ということもありなんとか越冬しています。気になるのはこれから降る重い春の雪。まさ昨日...温暖化を逆手に

  • 春を呼べ ?

    青森県南部地方に古くから伝わる郷土芸能「えんぶり」。稲作の一連の作業を舞うもので、昔は各町や村で行われていましたが、最近は高齢化。存続できなく消えてしまった地域もあるようです。本来は旧正月に行いますが、最近は違っています。八戸市の今年のえんぶりは2月17日(土)から20日(火)まで。旧暦の1月8日から11日に当たります。また名久井農業高校のある南部町は2月10日(土)から本日11日(日)まで。こちらは旧暦のお正月1月1日、2日です。おそらくえんぶりを舞う子供たちが参加したり観光客が来やすい曜日に設定されているからだと思われます。さてFLORAHUNTERSのある男子メンバーは、そんな貴重なえんぶりの演者。研究活動しながら地元で練習に励んできたそうです。昨日と今日はそんな彼の晴れ舞台。あいにく今朝は10cm...春を呼べ?

  • クジ運 !

    3日と4日に東京で開催された環境系の活動発表会の様子を紹介しています。会場となったのは国連大学。FLORAは受付後、大きな会議室で交流会に臨みました。次はいよいよ明日行われる発表会のリハーサルです。発表順は受付時でのクジですでに決定しています。クジを引いたのは今回マイクの前に立たない2年生。つまりこのクジでいい順番を引くのが彼に与えられたミッションです。するとどうでしょう。なんとクジ運がいいのか悪いのか16校中13番目。1校10分なのでFLORAが発表するのは開始後2時間以上もあとになります。オーディエンスの集中力ってそんなに続くものではないので、なんとかしなければならないとみんなちょっと危機感を覚えたようです。さて交流会後、彼らが「思ったより小さい」と話しています。どうやら会議室が発表会場だと思い込んで...クジ運!

  • 温暖化を逆手に

    昨年の秋、本拠地である馴化温室脇の大鉢にイチジクの苗木を植えたFLORAHUNTERSAQUA。いつもの面白半分の愉快犯ですが、新しいプロジェクトでもあります。青森県南部町は自他ともに認めるフルーツの里。バナナとパイナップルとミカン以外はなんでもとれるというのがよく耳にする南部町のキャッチフレーズです。しかし経済栽培となるとやはり限られてきます。なかでも温暖な地域の果物であるイチジクの北限は秋田といわれ、まだ本格的なイチジク畑は青森県にはありません。温暖化でリンゴの着色が悪くなり、困っている農家。そこで温暖化を逆手にとってフルーツの里の新たな目玉にしようとイチジク栽培に挑戦したというわけです。問題は冬の低温と雪。今年は暖冬ということもありなんとか越冬しています。気になるのはこれから降る重い春の雪。まさ昨日...温暖化を逆手に

  • We are Swifties !

    現在、来日中のアメリカの歌姫「テイラー・スウィフト」さん。久しぶりの大物のコンサートで盛り上がっているようです。さて名久井農業高校生は全員、日本学校農業クラブの一員として活動しています。FLORAが行っている研究活動も農業クラブ活動の一環です。実はテイラーさんもかつてアメリカ農業クラブFFAのメンバー。テネシー州所属で活動されていたそうです。いったいどんな研究をしていたのでしょう。ところで昔は名農にFFAのメンバーがよくホームスティに来ていましたが彼らの着ているブルー&ゴールドのジャケットの背中には左のマークが刺繍されていました。これはFFAのロゴマーク。サークルはトウモロコシの断面。アメリカ農業を意味します。そしてアメリカの鳥である白頭鷲が上にいます。中の図柄は農機具、そして賢さの象徴であるフクロウもい...WeareSwifties!

  • 先輩かっこいい !

    国連大学での最初のプログラムは交流会。全国から集まった16校の高校生たちが約10のグループに分かれ意見交換を行うものです。10名という最多人数で参加したFLORAですがここではみんなバラバラ。ドキドキタイムが始まりました。とかく青森県人は口が重いといわれます。その中でも名久井農業高校のある三八地域は超がつく引っ込み思案。分科会ではいつも黙って下を向いてしまうメンバーがほとんでした。つまりこのプログラムはFLORAの苦手分野。さらに交流会は2時間の長丁場です。おそらく苦痛で逃げ出したくなるメンバーもいると思い心配でした。でも時間は流れるもの。なんとか乗り切りました。すると司会の方が、交流会の終わりに今回の感想や今後の意気込みなどを語ってくれる高校生を2名募集しました。するとどうしたことか、真っ先に手を挙げた...先輩かっこいい!

  • 東京だよおっかさん !!

    八戸から東京まで3時間。早くなりました。この日は土曜日だったので山手線もいつもより空いています。それでも人が多いと驚くJr.たち。一体なぜでしょう。なんと彼らも中学校時代の修学旅行はコロナの影響で東京に来ていないのです。話を聞くと日光止まりだったとのこと。そんなことから東京の人の多さに驚いたようです。実は先輩の2年生も同じ。中には修学旅行が県内だったという衝撃の体験をしたメンバーもいます。しかし今年度はFLORAの一員となり東京、京都、神戸と飛び回っているので、すっかり都会は慣れっこ。さすがは先輩。驚かなくなりました。ところがです。そんな彼らが全員興奮したのが渋谷駅前。TVでしか知らないハチ公もスクランブル交差点もあります。再開発が進んでいる渋谷。おしゃれな高いビルも多くみんな上を見上げては感動していまし...東京だよおっかさん!!

  • 明日はお正月 ?

    夕方の名久井農業高校のグラウンド。遠くに名久井岳のシルエットがみえます。戦時中、黒柳徹子さん疎開したのが、この町。アニメ「となりのトットちゃん」にも名久井岳の姿が出てくるそうです。さて明日は旧暦の1月1日。先人たちのお正月は今頃だったんですね。新年の行事にはいろいろありましたが、自給自足の暮らしをしていた先人たちは「農の神様」「田の神様」を春にお迎えする行事をとても大切にしていたといいます。山からやってくる日は3月16日、2024年の新暦でいえば4月24日になります。確かに北国青森ではちょうどこの頃が桜の開花日。3月16日はまだ寒いのですが、この頃なら感覚的にぴったりです。お帰りになるのは9月16日。新暦では10月30日。山に帰った「農の神様」と引き換えにやってくるのは「雪の神様」。昔は名農祭の頃、よく初...明日はお正月?

  • FLORA出陣

    先週の土曜日の朝、FLORAは八戸駅の新幹線ホームにいました。なぜなら土日に開催される環境系の発表会に参加するからです。会場は東京は青山の国連大学。東北チャンピオンとしての出場です。ホームに集ったのはなんと総勢10名。研究班の本隊であるFLORAHUNTERTSAQUAと1年間指導してきたJr.たち3名も一緒だからです。かつて毎年メンバーを募集していた頃は、このように先輩後輩一緒に大会に出るのは当たり前。学年を超えて取り組むことでチームワークを育てるFLORAの流儀でした。しかし2018年をもって後輩を募集することをやめたFLORA。隔年募集のため、いつも後輩も先輩もいない一人っ子でした。今年も一人っ子であるのは変わらないのですが、本隊の研究の一部を1年生に担当させるという取り組みを試験的に行いました。1...FLORA出陣

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