エンゼル さん プロフィール

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エンゼルさん: 癒しのエピソード
ハンドル名エンゼル さん
ブログタイトル癒しのエピソード
ブログURLhttp://blog.livedoor.jp/angel0425/
サイト紹介文湯灌師の経験を通して感じた心温まるエピソード・悲しいエピソード・・いろいろな人間模様を綴っています。
自由文『死』を考えることは同時に『生』をかんがえることでもあります。一人でも多くの方が私の経験を通して『死』についてほんの少しでも良い。考えてみてください。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供13回 / 365日(平均0.2回/週) - 参加 2009/05/16 15:21

エンゼル さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 痴呆のお父さん
  • 娘さんと痴呆症のお父さんとの生活は壮絶なものでした。部屋の扉には全て鍵を付け、いつも沢山の鍵を持ち歩いていたそうです。お父さんは徘徊を繰り返し、怪我をして発見されたこともありました。勝手にお風呂場に行き、脱衣所に向けてシャワーを流し、廊下中を水浸しにしたこともありました。痴呆の影響で暴力的になり、娘さんがぐったりするまで殴り続けたこともありました。お父さんのお身体を拭きながら、娘さんが涙をすすりな [続きを読む]
  • 運命
  • 「人の命ってはかないものね・・・」真っ赤な目に涙を浮かべてお嫁さんがおっしゃいました。自宅の前には血痕が残っていました。おばあさんは自宅の前で車に跳ねられたのです。お顔は傷だらけで、鼻骨は折れ、所々、針金のような糸で縫ってありました。頭は手術のため髪を剃られ、一部頭蓋骨がありません。本当に痛々しいお姿です。布団をめくると、点滴痕からの出血で布団が真っ赤に染まっていました。血液で汚れたお身体を拭き、 [続きを読む]
  • 自殺
  • 人は何故、自ら命を絶つのでしょう。人が悩みや苦しみから解放されるのは、「死」しかないのでしょうか。23歳の若者が自ら命を絶ちました。眼球は窪み、瞼との間に隙間が出来、そこから白目を覗かせています。唇は乾燥して、カリカリに固まり、真っ黒に変色しています。その姿は、死後数日経っていることを物語っていました。お立合いになるのは、ご両親とお兄さんだけです。ご家族だけでひっそりとお支度を整えました。ドライアイ [続きを読む]
  • 厄介者
  • ホールの控室に着きました。お部屋には誰もいません。故人様が一人、ひっそりと眠っているだけです。仕方なく、ご家族の到着を待ちます。約束の時間を10分以上過ぎてからです。一人のご婦人が入ってこられました。忙しそうに葬儀屋の担当者と話をしています。担当者が促して、ようやく、私の存在に気が付いたようです。「喪主様は?」担当者の言葉に、慌ててご主人に電話をして呼びました。さらに10分ほど待たされたでしょうか。喪 [続きを読む]
  • 生きる支え
  • そのお宅は見覚えがありました。4か月ほど前に、お母さんのお支度をお手伝いさせて頂いたお宅です。今度は息子さんがバイク事故でお亡くなりになりました。43歳という若さです。2歳のお子さんもいます。お父さんは憔悴しきっていました。大きな体の息子さんは、きれいなお顔で眠っていました。ご家族は皆、大きな声で泣いています。着ていた柄浴衣を脱がして、皆さんでお身体を拭いて差し上げます。身体のどこにも大きな傷はありま [続きを読む]
  • 生きる支え
  • そのお宅は見覚えがありました。4か月ほど前に、お母さんのお支度をお手伝いさせて頂いたお宅です。今度は息子さんがバイク事故でお亡くなりになりました。43歳という若さです。2歳のお子さんもいます。お父さんは憔悴しきっていました。大きな体の息子さんは、きれいなお顔で眠っていました。ご家族は皆、大きな声で泣いています。着ていた柄浴衣を脱がして、皆さんでお身体を拭いて差し上げます。身体のどこにも大きな傷はありま [続きを読む]
  • 母は息子の志を応援してくれるに違いありません。60代の若いお母さんのお支度を整えに伺いました。ご主人に挨拶の後、着せてあげるお召し物やお化粧のご要望をお聞きします。ところが、ご主人は息子さんを呼び、ご自分はお席を外されてしまいました。息子さんがお洋服を出して下さり、お化粧のご要望をおっしゃって下さいます。そして、一緒にお身体を拭いて下さり、お着替えをするのをご覧になっていました。着替えが終わった頃、 [続きを読む]
  • プレゼント
  • お風呂でお亡くなりになった男性は、グレーのシートの上に裸で横たわっていました。背中の下は、検死の際に髄液を採取した痕からの出血で血だまりになっていました。お顔はお風呂でお亡くなりになった方特有の赤黒いお顔をしていました。独り暮らしの男性は、ご兄弟がひっそりと最期を見送って下さるようです。駆け付けたご兄弟は、忙しそうに親戚への連絡やお葬儀の打ち合わせに奔走しています。その中で、私は男性のお支度を整え [続きを読む]
  • 事故
  • 8歳の男の子は事故で亡くなりました。自転車で遊びに行く途中、車に跳ねられたそうです。ご両親の心情を配慮して、葬儀は少し先延ばしにして、暫く自宅で布団の上で寝ていました。私がお宅に伺ったのは、お亡くなりになって5日目の事でした。アパートのリビングの真ん中にお布団が敷かれ、その上に少年は眠っていました。少し口を開いて、薄目を開けて、まるで普通に眠っているようです。ただ、お顔の半分に残る傷跡を除いては。病 [続きを読む]
  • 旅立ち
  • 51歳の女性は大きな赤ちゃんのような格好で眠っていました。両手を大きく広げ、その手は幸せを掴もうとでもしているように握りしめ、足は赤ちゃんのようにがに股になっています。歩いたこともない足と、何も掴んだことのない手はとてもきれいで、本当に赤ちゃんのようです。「この子は最高の親孝行をしてくれたよ。」泣きながらお父さんがおっしゃいました。彼女は47年間、寝たきりだったのです。年老いてきたご両親は、彼女の生末 [続きを読む]
  • 母の想い
  • 認知症のおばあちゃんはご自宅でお亡くなりになりました。検視が入り、裸のままグレーのシートに包まれていました。そのお顔は94歳というお歳には見えないほど若く、とても幸せそうなお顔をしていました。シートを開けて、お身体を確認すると脱糞しています。死後処置をしながら、お下も綺麗にふき取り、オムツを当てて差し上げます。部屋中に便の匂いが充満して、いつの間にか傍にいたご家族はお部屋を出て行かれていました。お身 [続きを読む]
  • 神様の仕打ち
  • 神様は酷な事をするものです。90歳を超えたお婆ちゃんが自ら首を吊って亡くなりました。年齢から考えると、何故?と思います。私もそんな疑問を抱きながらお宅に伺いました。しかし、お婆ちゃんの姿を見て、悲しくなりました。お婆ちゃんは癌で首からお顔の半分が蝕まれていたのです。ガーゼが貼られた傷口からは膿の匂いがします。お婆ちゃんは、鼻先でこの匂いを常に嗅ぎ、鏡を見れば、ひどい傷が目に入るのです。辛かったでしょ [続きを読む]
  • 迷信
  • 「病人がいる家では髪の毛を切ると病人が死ぬって聞いたけど本当ですか?私、髪が伸びたから美容院に行ったんです。そしたらお父さんが・・・私が髪を切ったから、お父さんの寿命が縮まったのではないかと思って・・・」お母さんは大粒の涙をポロポロと流しながら、私に尋ねました。「そんな話聞いた事ありませんよ。迷信ですよ。お父さんが亡くなったのはお母さんのせいではありませんよ。神様が決めたお父さんの寿命だったんです [続きを読む]
  • 親孝行
  • お父さんは気持ちの整理が出来ていませんでした。息子の最期の姿を発見したのはお父さんだったのです。息子さんを囲んでお父さんとお母さんは茫然としていました。お身体を温かいタオルで拭く時も、お母さんは茫然として、言葉を発することはありません。それとは裏腹にお父さんは、息子の死の状況を淡々と私に説明してくださいます。気持ちの整理が出来ていないのです。言葉に出して説明することにより、息子の死を受け入れようと [続きを読む]
  • 人としての尊厳
  • 94歳のおばあちゃんは、口をぽかんと開けて眠っていました。布団をめくると、そのお身体は随分痩せていました。「おばあちゃん、だいぶ痩せちゃいましたね。」ご家族に声を掛けると、「ずっと食べなかったの。食べられないのではなく、自分の意志で食べなかったんです。唯一、口に入れてくれたのは飴玉だけだったんです。」目を真っ赤に潤ませて、娘さんが答えました。肺に水が溜り、その水を抜くために病院に行ったそうです。しか [続きを読む]
  • ひとりぽっち
  • お母さんは一人ぼっちになってしまいました。たった一人の生き甲斐である娘を失ってしまいました。49歳の女性は、仕事が終わったと同時にトイレで倒れたそうです。脳の中心にある脳幹が破裂してしまったのです。救急で担ぎ込まれた病院で、器械に繋がれて一命はとりとめました。手術は不可能で、結局はその5日後、息を引き取りました。彼女は19歳の時に事故に遭い、障がい者になってしまったそうです。ずっと車椅子での生活をして [続きを読む]
  • 「早くお母さんになりたい。」それが彼女の最近の口癖だったそうです。33歳の彼女は出産の際に命を落としました。帝王切開で出産したのですが、その際、血圧が上がり、脳の血管が破裂してしまったのです。赤ちゃんは無事でした。かわいらしい女の子が産まれたそうです。まだ若いご主人は、優しく彼女に話しかけていました。彼女に着せて差し上げるお洋服を選んでくださったのもご主人です。ピンクの可愛らしいワンピースです。「頑 [続きを読む]
  • 表情
  • お顔にはいろいろな表情があります。52歳の女性のお顔は右側から見ると優しい仏様のようなお顔に、左側から見ると気丈な女性のお顔に見えました。52歳の女性は口から血を流して横たわっていました。お立合いは弟さんご夫婦だけです。お二人が見守る中、温かいタオルでお身体を拭きます。彼女の爪の間には血がこびりついていました。きっと最後は吐血したのでしょう。きれいに血液を拭きとり、白い経帷子にお着替えをします。足袋を [続きを読む]
  • お母さん
  • お母さんは最後まで母親であり続けました。子供達を学校へ送り出した後、力尽き倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。45歳のお母さんは子宮頸癌でお亡くなりになりました。ご家族の一番後ろに二人の少女がいました。目を背けるようにして、目頭をタオルで覆い、黙って座っていました。身体拭きを促しても首を横に振るだけです。白い経帷子にお着替えをして、旅のお支度のお手伝いをお願いしても、涙をこらえて首を横に振るだけです [続きを読む]
  • 10年
  • 湯灌師、納棺師になって10年が過ぎました。あっと言う間の10年でした。初めて求人雑誌でこの仕事を知ったのが、つい昨日のことのように思い出されます。何気なく見ていた1冊の求人雑誌。そのたった一つの記事が私をこの仕事まで導いてくれたのです。初めてこの仕事を見学した時、まるで生きているかのようにご遺体を扱う納棺師の所作に憧れ、指導を仰ぎ、今では私もどんなご遺体に、どんな衣装も着せ、お顔を穏やかに整えることが [続きを読む]
  • 10年
  • 湯灌師、納棺師になって10年が過ぎました。あっと言う間の10年でした。初めて求人雑誌でこの仕事を知ったのが、つい昨日のことのように思い出されます。何気なく見ていた1冊の求人雑誌。そのたった一つの記事が私をこの仕事まで導いてくれたのです。初めてこの仕事を見学した時、まるで生きているかのようにご遺体を扱う納棺師の所作に憧れ、指導を仰ぎ、今では私もどんなご遺体に、どんな衣装も着せ、お顔を穏やかに整えることが [続きを読む]
  • 10年
  • 湯灌師、納棺師になって10年が過ぎました。あっと言う間の10年でした。初めて求人雑誌でこの仕事を知ったのが、つい昨日のことのように思い出されます。何気なく見ていた1冊の求人雑誌。そのたった一つの記事が私をこの仕事まで導いてくれたのです。初めてこの仕事を見学した時、まるで生きているかのようにご遺体を扱う納棺師の所作に憧れ、指導を仰ぎ、今では私もどんなご遺体に、どんな衣装も着せ、お顔を穏やかに整えることが [続きを読む]
  • 友情
  • 少年の想いを乗せて白球が飛び交っていました。試合はリードしているようです。17歳の野球少年は癌に蝕まれ命を絶ちました。着替えの為に衣服をめくると、そこには病魔と闘った痕が見て取れました。腹部は真っ赤に擦り剥けたようになり、抗がん剤で抜け落ちた髪が... [続きを読む]
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