龍地 さん プロフィール

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龍地さん: 想いの記 ─住職の本音・本心・本気─
ハンドル名龍地 さん
ブログタイトル想いの記 ─住職の本音・本心・本気─
ブログURLhttp://hourakuji.blog115.fc2.com/
サイト紹介文托鉢で開山。「脱檀家宣言」を行いました。寺院のありようや布施の真意を皆さんと共に考えつつ進みます。
自由文寺院は、誰でもが「この世の幸せとあの世の安心」を得るきっかけにできる聖地です。開かれた公器です。お布施はあくまでも自由意志で行われてこそ、尊い修行となります。だから、当山は開山後、頭割りのお布施依頼を一切行わず、葬儀なども皆さんの価値判断と経済事情にお任せしてここまで来ました。祈祷・加持・お祓い・人生相談・供養・お焚きあげ・法話「生活と仏法」・寺子屋『法楽館』・隠形流居合の道場などを行っています。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供423回 / 365日(平均8.1回/週) - 参加 2009/06/03 19:08

龍地 さんのブログ記事

  • 村上春樹氏の「影と生きる」に想う ─影が反逆し始めた世界─
  •  アンデルセンの短編小説『影』を読んだ。 影が主人になり、主人から独立した影が幸福を得る一方で、影の出生を知る主人は殺されてしまう。 村上春樹氏は、アンデルセン文学賞の受賞スピーチ「影と生きる」で、「暗く、希望のないファンタジー」と言っている。 氏は、小説を書く過程について述べる。「僕が小説を書くとき、筋を練ることはしません。 いつも書くときの出発点は、思い浮かぶ、ひとつのシーンやアイデアです。  [続きを読む]
  • 自衛隊員の本音 ─出征する覚悟、辞める無念─
  • 〈善男善女の願いを込め、続けられる例祭の護摩法〉 福島で出会った自衛隊員から話を聴いた。 南スーダンへの派兵は、自衛隊からの離脱者を続々と生み出している。 たまりかねた政府は、戦死した場合の弔慰金を6千万円から9千万円へ引き上げ、指示通り「駆けつけ警護」に当たれば1日2万3千円を支給するという。 しかし、現場の本音は、金銭などではごまかしきれない問題の核心を衝いている。 Aさんは日本を守ろうとして [続きを読む]
  • 12月の守本尊は千手観音菩薩様です ─救われる時─
  • 〈改装中の守本尊道場に、ようやく仏像が建ち始めました〉 12月は、大雪(ダイセツ)と冬至(トウジ)の師走(シワス…12月7日より1月4日まで)です。 12月は子(ネ)の月なので、守本尊は千手観音(センジュカンノン)様です。 千手観音〈センジュカンノン)様は天眼無礙智力(テンゲンムゲチリキ)をもって、人々の過去までも見通し、どのような因縁で、何に苦しみ何を求めているかを、無限の(仏教における「千」は無 [続きを読む]
  • 一年と一周忌供養 ─あの世でもこの世でも救われる話─
  • 〈四国の霊場にて〉 一年は、人生の一区切りをはっきりと感じさせる長さである。 来し方を振り返り、行く先を想う。 亡き人に対してもそうだ。 一周忌では「もう、一年が経った」と感じる人も、「まだ、一年か」と感じる人もおられようが、いずれにしても、はっきりと〈時間的区切〉を迎える。 そこで勢至菩薩(セイシボサツ)が守本尊として故人を導いてくださることの意義は大きい。 勢至菩薩は、その名のとおり、この上な [続きを読む]
  • 消えた因縁 ─心の檻(オリ)から脱した話─
  • 〈四国霊場にて〉 積もりつつある落ち葉の上に小雨が降り、今にも雪に変わりそうなある日、人生相談で訪れた中年のAさんは、訥々と語り始めた。 若い頃、父親に殺されかけた話から。 熟した柿の木のそばで、ちょっとしたいざこざが起こり、逆上した父親が、「このやろう!」と鎌を振り上げた。 無論、妻子のあるAさんは逃げた。 父親は普段、決して暴力的ではなく、常識や良識も持ち合わせ、業界や町内で役員に推されるよう [続きを読む]
  • 平成28年12月の行事予定 ─護摩・書道・寺子屋・お焚きあげ─
  • 〈初めていただいた福島の「さかみずき」。その存在感豊かな温かさにまいってしまいました。がんばれ!ふくしま!〉 平成28年12月の行事予定です。[第一例祭・本山] 2016/12/4(日) 今月の守本尊である千手観音様のわかりやすい経典や真言などを読誦してご加護をいただきましょう。 護摩の火に守られ、太鼓の音と共に般若心経をお唱えすると心身がリフレッシュされます。 参加は自由です。 願い事を書く護摩木は一本3 [続きを読む]
  • 年内のお納骨や墓地の確保ができます
  •  年内の共同墓へのお納骨も、墓地の確保もできます。 ご縁の墓石業者大黒堂様が、「送迎付きの見学会」を開催してくださることになりました。 地域のお母さんが作った漬け物や、住職の著書のプレゼントもあります。 どうぞお気軽にお出かけください。 原発事故の早期終息のため、復興へのご加護のため、般若心経の祈りを続けましょう。  般若心経の音声はこちらからどうぞ。(祈願の太鼓が入っています) お聴きいただくに [続きを読む]
  • 年忌供養の麗しい光景 ─死者はいつから「ご先祖様」になるか?─
  • 〈四国霊場の天井画には意外なものが……〉 七回忌供養でAさんご一族が来山された。 ひいお祖父さんとひいお祖母さんと、お祖父さんがもう、ご先祖様の仲間入りをしておられる。 喪主だったお父さんを中心に、奥さん、お祖母さん、そしてお子さんと、三代にわたるご家族、ご親族が集まられた。 にぎやかで皆さんの笑顔が好ましい。 法要の心構えをお話しした。「七回忌は阿閦如来(アシュクニョライ)様が一つの関所を越えさ [続きを読む]
  • 祈りと瞑想のこと ─AI(人工知能)の時代にあって─
  • 〈四国霊場のお大師様〉 人類が発祥以来続けてきたはずの祈り、瞑想と、人工知能(AI)について考えてみましょう。1 目をつむる祈り 私たちは祈る際に目をつむります。 いかに圧倒的なご本尊様を前にしても、必死の思いで願いを込めるならば自然に合掌し、視界を塞ぐはずです。 なぜでしょうか? そもそも、私たちは、〈見る〉ことによって膨大な情報が網膜から脳へもたらされるというイメージを持っていますが、一旦失っ [続きを読む]
  • 人生と共に走る車 ─カギ供養の風景─
  • 〈餅つきをするウサギ野仙哉君。DIYの店頭には、お正月用の餅が並び始めました〉 小春日和と言うしかない穏やかに晴れたある日、仙北の町から若いご夫婦が車の「カギ供養」に訪れた。 ほとんどの方は「家を解体しました」「車を廃車にしました」といったふうに、過去形で申し込まれるが、ご夫婦は「もうすぐ、新車に乗り換えるので、ありがとうという思いで来ました」と言う。 2人ともまだ30才前後なのに、お布施の袋はち [続きを読む]
  • 被災者へのイジメ ─東日本大震災被災の記(第188回)─
  • 〈共に咲く四国霊場の花たちのように〉 福島原発の事故により膨大な数の人々が生活を失い、住居を失い、職を失い、友を失い、いのちをも失いつつある。 転校を余儀なくされた子供たちの行く先には、救いの手ではなく、イジメが待っている。 かねて指摘されてきたことだが、転居や転校に伴う自死という最悪の事実までが報道されるようになった。 データ上では子供たちの世界でイジメが増えているわけではなく、報道される機会が [続きを読む]
  • 現代の偉人伝(第237話)元幕下佐田ノ浜 ─やるせなさを糧に変えた人─
  • 〈四国霊場の花〉 元小結舞の海秀平氏は、11月17日付の産経新聞に「舞の海の相撲?俵?論」を書いた。 今回とり上げたのは元幕下佐田ノ浜である。 以下、「華やかな土俵の陰で」より抜粋して転記する。「人はこれほどまでに変われるものなのか。 稽古取材で九州場所前に境川部屋の宿舎を訪れたときのこと。 『一緒に写真を撮ってくれませんか』と声をかけられた。 目の前に立っていたのは元幕下佐田ノ浜。はきはきとした [続きを読む]
  • 「ともかくもあなたまかせの年の暮」「ドクターの笑顔やさしい往診日」
  •  江戸時代の小林一茶は詠んだ。 「ともかくもあなたまかせの年の暮」 年の瀬となってあれもこれもと気は急くが、ジタバタしたところで、時々刻々と一年は過ぎ去ろうとしており、もうどうしようもない。 ことここに至れば、あなた任せを決め込むしかなかろうと、腹をくくっている。「これがまあ終の棲家か雪五尺」 雪が1・5メートルも積もってしまえば、出て歩くこともできないが、家が押し潰されるまではこうしていられる。 [続きを読む]
  • 愛情をいくらでも受け止めてくれる子供のこと ─罪滅ぼしと生き直し─
  • 〈これから開く四国霊場の花〉 高崎順子氏は著書『フランスはどう少子化を克服したか』について言う。「子供は嫌がどれだけ愛情を注いでも、受け止めてくれるかけがえのない存在」 これには参った。 親の立場から、子供は親が自然に愛情を注ぐ対象、としか、考えなかった。 実は、子供のおかげで、親になった人が自分の心から愛情をどんどん引き出してもらえるのだ。 親はそうして愛情豊かな人間に育って行く。 子供は親を人 [続きを読む]
  • 思いやりからお墓の未来まで ─ご質問にお答えします─
  • 〈四国の霊場では、鳥居のある寺院が珍しくありません。写真はネットからお借りして加工しました〉 このたび、皆さんからたくさんのご質問をいただいたので、大まかにお答えしておきます。 ただし、これは一行者としての信念と、一寺院での実践を基にしたものであることを申し添えます。Q:位牌の院の文字はついている方が良いのでしょうか?A:位牌に書いているのは戒名です。 戒名は3つの熟語から成っています。 一番上に [続きを読む]
  • 生きている間だけが問題か? ─今の自分と死後の自分─
  • 〈当山近くにある『ペット霊園やすらぎ』様で、恒例の供養会を行いました〉〈ストーブの前は極楽〉 よく、「人事は棺(カン)を蓋(オオ)うて定まる」と言います。 人の評価は、死後にはっきりするという意味です。 生きているあいだは、義理や人情や損得勘定などがからみ、人物そのものの正確な評価は行われにくいものです。 権力者や裕福な人は「大したものだ」と持ち上げられていても、その〈人となり〉については、身近に [続きを読む]
  • 葬儀・葬式とは何か? ─語られていない真実─
  •  以下は、一宗教者として日々、救いと安寧を求める方々に接し、祈り、生きている真実に立って書いた。また、人は死んでもまったくの無にはならないという人類の発祥以来培ってきた感覚を前提としている。 また、スペインの思想家ウナムーノの指摘に対する深い共感もベースとなっている。「人間を他の動物と最も明確に区別するものは、人間は何らかの形で死者を保管し、万物を生み出す母なる大地の恣意にまかせるようなないがしろ [続きを読む]
  • 煩悩を敵視しない ─心をまっとうに弾ませる智慧─
  • 〈救いを求めて〉「あれこれと煩悩(ボンノウ)が多くて、悩みが絶えません。 私みたいな者は地獄行きでしょうね」 笑い話混じりでも、あるいは真剣な目でも、こうした質問は不断に続いている。 小生はこんなふうに応えたりする。「自分が一つの生命体として生きたいと思う以上、煩悩はなくなりません。 でも、もし本当に、生きたいと思わなくなったなら、心は弾むでしょうか? 心が弾む毎日であってこそ、生きている甲斐があ [続きを読む]
  • 「東ロボくん」の限界と中学生の現状
  • 〈四国の霊場で出会ったお地蔵様〉 11月半ば、新聞やテレビなどのマスコミは、人工知能(AI)「東ロボくん」が東大合格を断念したと報じた。 理由は、問題文などの意味を理解する能力に限界があるからだという。 複数の文章を組み合わせると、一つ一つの短い文章は分析できても、それぞれの文章の意図や関係、あるいは全体の文脈を理解できない。 プロジェクトリーダーの新井紀子・国立情報学研究所教授は明かした。「東ロ [続きを読む]
  • お地蔵様とお不動様の救い
  •  鎌倉時代中期、無住(ムジュウ)は密教と禅を学び、臨済宗東福寺派の長母寺で法務を行いつつ、10巻もの説話集『沙石集』を書いた。 彼は、臨済宗の開祖栄西から伝わる秘書『地蔵の決』についても記している。「その中の肝心に、地蔵は大日の柔軟(ニュウナン)の方便(ホウベン)の至極(シゴク)、不動は強剛方便(ゴウゴウホウベン)の至極(シゴク)となり。」(その中の最も大切な部分として、地蔵菩薩は大日如来の優しい [続きを読む]
  • 「霜月の空也は骨に生きにける」
  • 〈四国霊場の花〉 四国霊場の49番札所浄土寺に、正岡子規の句碑がある。 空也上人(クウヤショウニン)を詠んだものだ。「霜月の空也は骨に生きにける」 霜月と呼ばれる11月は1年で最も印象の薄い月かも知れない。 秋の収穫や祭や観光が終わり、人々の心は年末と新年へ向かい、足元の時間は薄く不安を忍ばせた様相で、ただ忙しく過ぎて行く。 もの皆、枯れ果て、変わらぬ存在感を持っているのはカラスぐらいのものだ。  [続きを読む]
  • 先進国の贅沢と世界的格差の罪 ─鬼子母神に学びたい─
  • 〈冬の四国霊場で桜に出会うとは〉 11月12日付の河北新報は、「世界が日本と同じ暮らしをしたら」と題し、世界自然保護基金(WWF)の調査結果を掲載した。 以下、抜粋である。「世界中の人が日本人と同じような暮らしをした場合、地球全体で必要になる食料や水、木材など自然資源の量は、地球が安定的に供給できる量の2・9倍になってしまうとの報告書を、世界自然保護基金(WWF)が11日までに発表した。」「各国の [続きを読む]