源氏川苦心 さん プロフィール

  •  
源氏川苦心さん: 源氏川苦心の快楽書肆
ハンドル名源氏川苦心 さん
ブログタイトル源氏川苦心の快楽書肆
ブログURLhttp://genjigawa.blog10.fc2.com/
サイト紹介文古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供75回 / 365日(平均1.4回/週) - 参加 2009/06/06 00:32

源氏川苦心 さんのブログ記事

  • 国鉄を葬る人たちへの手紙
  • 国鉄を葬る人たちへの手紙 妻と子どもは訴える人材活用センター全国連絡会【編】教育史料出版会刊1987(昭和62)年3月発行先達ての『国鉄再建はこうなる』は、分割民営化推進の立場からの書物でしたが、こちらはそれを阻止したい国労の面面(の家族)の視点から刊行された一冊。元元分割民営化の目的は国労つぶしにあると言はれ、のちに中曽根康弘元首相も認めてゐるさうです。国鉄問題=組合問題と言つても過言ではなかつ [続きを読む]
  • 原節子 あるがままに生きて
  • 原節子 あるがままに生きて貴田庄【著】朝日新聞出版(朝日文庫)刊2010(平成22)年6月発行一昨年9月に亡くなつた原節子。なぜこのタイミングで登場するのかといふと、先達て某ラジオ番組にて、彼女の評伝を書いたノンフィクション作家・石井妙子氏のインタヴューを聞いたからです。原節子といへば小津安二郎監督作品に代表される、一歩引いた立ち位置のいかにも日本的な女性を演じてゐましたが、素顔の彼女は大きく異な [続きを読む]
  • 国鉄再建はこうなる
  • 国鉄再建はこうなる加藤寛【著】ダイヤモンド社刊1985(昭和60)年10月発行1987(昭和62)年4月1日、日本国有鉄道はその歴史を終へ、JRグループへと移行しました。今年は丁度30周年といふことになります。30年を機に、当時の雰囲気を伝へる書物をいくつか読んでをります。この『国鉄再建はこうなる』もその一つ。著者は、第二次臨調(土光臨調)の主要メムバアだつた加藤寛氏。カトカンですな。従つて当然、国 [続きを読む]
  • 一人ならじ
  • 一人ならじ山本周五郎【著】新潮社(新潮文庫)刊1980(昭和55)年2月発行今年は、山本周五郎の没後50年に当ります。この人の作品は映像化されたものが多いのですが、そのどれもがわたくしの好みではないのです。それで何となく原典からも遠ざかり勝ちになりますが、実際に作品を読むと素晴らしいのであります。映画やドラマになればなるだけ、却つて新たな読者が減るやうな気がするのはわたくしだけでせうか。有名な作品 [続きを読む]
  • 上越新幹線物語1979
  • 上越新幹線物語1979 中山トンネル スピードダウンの謎北川修三【著】交通新聞社(交通新聞社新書)刊2010(平成22)年6月発行上越新幹線は東北新幹線に遅れること五か月、1982(昭和57)年11月に開業しました。本来なら同時開業の予定だつたのですが、種々の理由からそれは叶はなかつたのです。この両新幹線は、常に「東北・上越」の順番に呼ばれ、何かと上越は東北の陰に隠れて不遇な扱ひを受けてきたと存じ [続きを読む]
  • アドルフ
  • アドルフバンジャマン・コンスタン【著】新庄嘉章【訳】新潮社(新潮文庫)刊1954(昭和29)年6月発行1967(昭和42)年3月改版2004(平成16)年6月改版主人公はタイトルにもある「アドルフ」。このアドルフの一人称語りで物語が進みます。こいつは恵まれた境遇で将来も前途洋洋な若者でありながら、女性に対してはかなり不道徳な、歪んだ考へを有してゐるやうです。これは父親の影響があるらしい。父は「結婚 [続きを読む]
  • 古代史紀行
  • 古代史紀行宮脇俊三【著】講談社(講談社文庫)刊1994(平成6)年9月発行宮脇俊三氏の最晩年のライフワーク、「日本通史の旅」であります。もう鉄道紀行は日本全国色々な切り口から書き尽くし、海外もアジア・北南米・欧州と目ぼしいところは乗りまくつた。次いで「廃線紀行」を一つの主要ジャンルとして確立し、さらに宮脇氏の得意分野「歴史」をからめた紀行文が誕生した訳です。宮脇氏はかつて『徳川家康歴史紀行5000 [続きを読む]
  • 六番目の小夜子
  • 六番目の小夜子恩田陸【著】新潮社(新潮文庫)刊2001(平成13)年1月発行恩田陸さんが直木賞を受賞したといふ事で、デビユ作の『六番目の小夜子』登場であります。「幻の」とか「伝説の」などといふ冠が付く本作。何故だらうと思つてゐたら、著者自身が「あとがき」で説明してゐました。なある。直木賞は、かつての新人発掘の意義はなくなり、今やすつかり中堅作家(時には大ヴェテランも)が受賞する文学賞になつてしまひ [続きを読む]
  • 被差別部落の青春
  • 被差別部落の青春角岡伸彦【著】講談社(講談社文庫)刊2003(平成15)年7月発行著者の角岡伸彦氏については、かつて『ホルモン奉行』なる愉快な一冊を読んだ事がありまして、ホルモン愛に満ち溢れた文章に魅了されたのであります。部落出身者であることも公言してゐて、部落関係の著書もあることが分かり、いづれ読んでみたいと思つてゐました。で、『被差別部落の青春』であります。そもそも平均的日本人は、同和問題をい [続きを読む]
  • 大相撲の見かた
  • 大相撲の見かた桑森真介【著】平凡社(平凡社新書)刊2013(平成25)年5月発行先程稀勢の里の奉納土俵入りを見たところであります。今日はどのチャンネルを見てもキセノンキセノンキセノンですな。お前暇人だなと思ふかも知れませんが、偶々今日は午後時間が空いたのです。まあそれはいい。これほど期待を裏切り続けてきた力士も珍しいのですが、初場所前は特に「綱とり場所」として認識されてゐなかつた事が幸ひしたのでは [続きを読む]
  • 「ゴジラ」とわが映画人生
  • 「ゴジラ」とわが映画人生本多猪四郎【著】ワニプラス(ワニブックス【PLUS】新書)刊2010(平成22)年12月発行1960年代を中心に量産された「明るく楽しい東宝映画」。その代表選手の一人が本多猪四郎監督であります。東宝、いや日本映画の良心を一手に引き受けたやうな作風。それでゐて抜群に面白い。「ゴジラ」で世界に名を知られましたが、わたくしは本多監督ほど不遇な映画人はゐないと考へます。実力以上になぜか [続きを読む]
  • それゆけ結婚
  • それゆけ結婚森村桂【著】角川書店(角川文庫)刊1976(昭和51)年10月発行先達て、女優でタレントの村井美樹さん(37)が遂に結婚報告をいたしました。ソレ誰?と訝しがる人がゐるかも知れませんが、ここではスルーします。それで熱心なファンは祝福をしつつも意気消沈。またもや「美樹ロス」などと称する人も続出。別段彼女は引退する訳ではないのに。面白いのは、村井さんのブログ読者数が、結婚報告後にぐわつと減つ [続きを読む]
  • 和解
  • 和解志賀直哉【著】新潮社(新潮文庫)刊1949(昭和24)年12月発行1969(昭和44)7月改版2011(平成23)年11月改版順吉くんは父親との関係がぎくしやくしてゐます。はつきり言へば不仲であります。かつて足尾銅山の鉱毒事件を調べやうと行動を起こした順吉くん。しかし父親は、今ふうに言へば財界人。足尾銅山の経営者とも浅からぬ関係があり、そんな問題をほじくる息子を立場上許すことが出来ませんでした [続きを読む]
  • こちら葛飾区亀有公園前派出所
  • こちら葛飾区亀有公園前派出所〈全200巻〉秋本治【著】集英社(ジャンプコミックス)刊1977(昭和52)年7月発行昨年9月、単行本200巻の発売と同時にその連載を終了した、国民的漫画。なぜ今頃ここに登場するのでせうか。わたくしは幼少時代、「少年ジャンプ」を愛読してをり、「こち亀」連載開始から読んでゐます。その後「ジャンプ」購読はやめ、「こち亀」は単行本が出たら買ふのみとなりました。さらにその後、単 [続きを読む]
  • 鉄道と国家
  • 鉄道と国家 「我田引鉄」の近現代史小牟田哲彦【著】講談社(講談社現代新書)刊2012(平成24)年4月発行鉄道と国家。いささか堅いタイトルであります。サブタイトルにありますやうに、過去の鉄道敷設において、如何に政治が関はつてきたかを考察します。表紙には「すべての路線は政治的につくられる!」との惹句(?)。まあこれは当たり前の話で、屡々言はれるやうに、本来鉄道は中央集権の象徴として敷設されてをります [続きを読む]
  • 主な登場人物
  • 主な登場人物清水義範【著】角川書店(角川文庫)刊1994(平成6)年5月発行年末より体調がすぐれず、仕事はするものの家では寝ている事が多い昨今。しかしいつまでも愚図愚図してゐても詮無いので、ここらで源氏川苦心の快楽書肆を更新せんとするものです。新年恒例の清水義範作品。今回は『主な登場人物』。少し変つたタイトル。もつともこの人の著書は変つた書名だらけですが。海外の翻訳小説、就中ミステリイには、カヴァ [続きを読む]
  • シェイクスピア物語
  • シェイクスピア物語チャールス・ラム【著】松本恵子【訳】新潮社(新潮文庫)刊1952(昭和27)年7月発行1996(平成8)年8月改版さて沙翁イヤー(没後400年)の最後に、ラム姉弟の『シェイクスピア物語』であります。少年少女向けに、沙翁作品理解の一助の為に書かれました。無論沙翁の原作は戯曲ですが、ここでは小説形式で易しく書き直してゐます。日本ではリライトといふと、原典を冒瀆するとか、マイナスのイメ [続きを読む]
  • 豪華列車はケープタウン行
  • 豪華列車はケープタウン行宮脇俊三【著】文藝春秋(文春文庫)刊2001(平成13)年6月発行おそらく宮脇氏最後の海外鉄道紀行と思はれます。国内を含めても、この後は廃線跡紀行とか、歴史紀行を残すのみなので、純粋な鉄道紀行としては最晩年の作品でせう。さう思ふと、じつくりと惜しむやうに読みたいものです。収められたのは「台湾一周、全線開通」「ヴェトナム縦断列車、二泊三日」「豪華列車はケープタウン行」「ブラジ [続きを読む]
  • 漱石を売る
  • 漱石を売る出久根達郎【著】文藝春秋(文春文庫)刊1995(平成7)年9月発行漱石イヤー(没後100周年)の最後に、『漱石を売る』の登場です。といつても、漱石の小説作品についての話ではなく、書簡の話。著者はご存知のやうに、古本屋「芳雅堂」のあるじであります(当時)。苦心の末、大好きな漱石の書簡を二通手に入れたさうです。その真贋については問題ないやうですが、問題はその中身だとか。一通は礼状であり、特段 [続きを読む]
  • 俺 勝新太郎
  • 俺 勝新太郎勝新太郎【著】廣済堂出版(廣済堂文庫)刊1987(昭和62)年7月発行CS放送の「映画・チャンネルNECO」にて、勝新太郎生誕85年を記念して「座頭市」シリーズなどの作品を放送してゐます。個人的にカツシンはあまり好きではないのですが、座頭市や悪名のシリーズは割かし好きで、全部観てゐるのでした。そのカツシンが自らを語つた一冊。インタヴューをプロのライターが纏めたのか、あるいは本人の筆によるもの [続きを読む]
  • 下山事件(シモヤマ・ケース)
  • 下山事件(シモヤマ・ケース)森達也【著】新潮社(新潮文庫)刊2006(平成18)年11月発行1949年7月6日、初代国鉄総裁の下山定則は、国鉄常磐線の北千住−綾瀬間の線路上で轢断死体となつて発見されました。下山事件を説明すれば、たつたこれだけでありますが、現在に至るまで謎に包まれ、多くの捜査関係者やジャアナリストたちがその真相を突き止めんと、血眼になつた事件であります。さらに続く7月15日には三鷹 [続きを読む]
  • サウスバウンド
  • サウスバウンド奥田英朗【著】講談社(講談社文庫)刊2014(平成26)年10月発行映画版に村井美樹さんが南先生役で出演してゐましたので、原作を読んでみました。わたくしは上下分冊の角川文庫版を購買しましたが、実はその後、合本が講談社文庫から出てゐましたね。ここではこちらを挙げておきます。主人公は上原一郎なる元過激派。東京で妻と三人の子供と暮らしてゐながら、いまだに活動家時代と同じ思想を持つてゐます、 [続きを読む]
  • ウルトラマンがいた時代
  • ウルトラマンがいた時代小谷野敦【著】ベストセラーズ(ベスト新書)刊2013(平成25)年4月発行わたくしも世間の大勢に倣つて、本はネットで買ふ事が多いのですが、たまにはリアル大型書店に行かねばとも思つてゐます。先達て立ち寄つた書店では、ベスト新書を全点(まあ、若干の切れはあるでせうが)揃へてゐました。稀有な品揃へ。早速『ウルトラマンがいた時代』を見つけ、ほほう、こんな本があつたのかと手に取り、レヂ [続きを読む]
  • 「動く大地」の鉄道トンネル
  • 「動く大地」の鉄道トンネル 世紀の難関「丹那」「鍋立山」を掘り抜いた魂峯?淳【著】交通新聞社(交通新聞社新書)刊2011(平成23)年10月発行鉄道を敷設するに当つては、山あり谷あり大河ありで、それらの障害を乗り越える為に橋梁を架け、トンネルを掘ります。橋梁は建築中の様子がよくわかり注目されます。完成したら乗客は眺望を楽しんだりしてゐます。観光地スポット化する場合もございます。一方トンネル工事は、 [続きを読む]
  • 暗闘 尖閣国有化
  • 暗闘 尖閣国有化春原剛【著】新潮社(新潮文庫)刊2015(平成27)年8月発行現在もなほ続く尖閣周辺の緊張。そのきつかけとなつた2010年の中国漁船による海上保安庁の巡視船衝突事件の勃発から、野田政権が尖閣諸島を国有化するまでの経緯を、ドキュメントで描いてゐます。漁船の船長を公務執行妨害で勾留したはいいが、その後の中国の猛反発、日本叩き、嫌がらせの数々が予想以上の規模になり、日中関係は最悪の事態と [続きを読む]