源氏川苦心 さん プロフィール

  •  
源氏川苦心さん: 源氏川苦心の快楽書肆
ハンドル名源氏川苦心 さん
ブログタイトル源氏川苦心の快楽書肆
ブログURLhttp://genjigawa.blog10.fc2.com/
サイト紹介文古い本を探しては読みふけつてゐます。よければお付き合ひくださいな。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供68回 / 365日(平均1.3回/週) - 参加 2009/06/06 00:32

源氏川苦心 さんのブログ記事

  • 室町戦国史紀行
  • 室町戦国史紀行宮脇俊三【著】講談社(講談社文庫)刊2003(平成15)年12月発行「日本通史の旅」もいよいよ最終巻。扱ふ時代は、南北朝・室町・安土桃山時代。関ヶ原の戦いで幕となります。あくまでも歴史の流れに拘つて史跡巡りをしてきた宮脇氏ですが、流石に戦国時代となると各地の武将が群雄割拠、一筋縄では行きません。そこで戦国時代は各武将の動きや、合戦の跡を古戦場を巡つて歴史を辿るのです。それでもあつちこ [続きを読む]
  • 辛酸
  • 辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件城山三郎【著】KADOKAWA(角川文庫)刊1979(昭和54)年5月発行城山三郎氏が世を去つて丁度十年が経過しました。今わたくしは「城山三郎氏」と書きましたが、本来物故者には敬称を略すものでせうね。亡くなつたばかりの人、例へば今なら野際陽子さんとかなら、死んだからと言つて忽ち呼び捨てにすることは気が引ける。故・吉沢典男氏は(ここでも「氏」を付けちやふけど)、たとへ対象となる人 [続きを読む]
  • 汽車旅放浪記
  • 汽車旅放浪記関川夏央【著】中央公論新社(中公文庫)刊2016(平成28)年10月発行関川夏央氏もテツであつた! さういへば原武史氏や酒井順子氏らと汽車旅の本を出してゐましたなあ。迂闊な事でした。書名から、著者があちこちとテツ旅をする一冊かと思ふところですが、さにあらず。文学史に名を残す作家たちが、その作品中でいかに鉄道を扱つたか、いかなる汽車旅をしたのかを探り、その旅を追体験してみやうといふ試みで [続きを読む]
  • 大尉の娘
  • 大尉の娘アレクサンドル・プーシキン【著】中村白葉【訳】新潮社(新潮文庫)刊1954(昭和29)年8月発行ロシアでは他国に比して、文学の近代化が遅れてゐました。後の豊穣なるロシア文学世界を思ふと、意外な感じがします。そんな中で、ロシア近代文学の祖とも呼ばれるのがプーシキンであり、その代表作が本書『大尉の娘』といふ訳。歴史上の事件である「プガチョフの乱」(本書の表記では「プガチョーフ」)を背景に物語が [続きを読む]
  • 〈図解〉配線で解く「鉄道の不思議」 東海道ライン編
  • 〈図解〉配線で解く「鉄道の不思議」東海道ライン編川島令三【著】講談社(講談社+α文庫)刊2012(平成24)年12月発行おやこんなシリーズがあつたのかと手に取る。実は「【図説】日本の鉄道」シリーズ」(あのB5の薄い本のシリーズだよ、と言つても分からないか)の別冊を書籍化したものださうです。更にそれを文庫化したのが本書であります。同シリーズを所持する人にとつては紛らわしい一冊ですが、わたくしは購買し [続きを読む]
  • 戦後史の空間
  • 戦後史の空間磯田光一【著】新潮社(新潮文庫)刊2000(平成12)年8月発行磯田光一氏が世を去つたのが1987(昭和62)年、もう三十年にもなるのでした。まだ56歳の若さだつたのです。歴史に残る事件や出来事がこれから続発するといふ時期に亡くなつたといふことになります。磯田氏がベルリンの壁崩壊やソ連の消滅を目の当たりにしてゐたら、如何なる視点から読み解くのか、まことに興味深いものがありますが、まあそ [続きを読む]
  • 鉄道地図は謎だらけ
  • 鉄道地図は謎だらけ所澤秀樹【著】光文社(知恵の森文庫)刊2013(平成25)年4月発行わたくしが所持するのは光文社新書版ですが、その後文庫化されたやうですので、ここではそちらを挙げておきます。昔中公新書が文庫化されたりとかはありましたが、本来新書の文庫化といふのは異例なことでした。わたくしも好きではありませんが、まあ仕方がない。地図といふものは、いつまで眺めてゐても飽きませんね。わたくしも幼少時よ [続きを読む]
  • 道草
  • 道草夏目漱石【著】新潮社(新潮文庫)刊1951(昭和26)年11月発行1969(昭和44)年2月改版2011(平成23)年3月改版いやはや又もや間が空いてしまひました。さて、昨年(2016年)は漱石の没後100年といふことで盛り上がつてゐましたが、今年は生誕150年に当るのでした。二年続けての漱石イヤーなので、わたくしも『道草』を開いた次第であります。『門』『こころ』などと同様に夫婦の問題が描かれ [続きを読む]
  • 国鉄/JR 列車編成の謎を解く
  • 国鉄/JR 列車編成の謎を解く 編成から見た鉄道の不思議と疑問佐藤正樹【著】交通新聞社(交通新聞社新書)刊2010(平成22)年10月発行列車編成の謎とは何ぞや。専門的な内容なのかと思つて手に取ると、一般的な車両編成の概説書みたいなものでした。書名の付け方に一考を要するかと存じます。内容を概観しますと......まづ第一章は「歴史から見た旅客列車の編成事情」。日本の鉄道誕生から、車両編成の変遷をざつと紹 [続きを読む]
  • 発想法
  • 発想法 リソースフル人間のすすめ渡部昇一【著】講談社(講談社現代新書)刊1981(昭和56)年11月発行先達て逝去された渡部昇一氏であります。紹介される時には、枕詞のやうに「保守派の論客」といふ謳ひ文句が付く人で、色色と発言が問題視されたこともございます。わたくしは中高生の頃、本多勝一氏の著書を読み耽つてゐた為、それと対極に立つ渡部氏の言葉には素直に首肯しかねる事が多かつたのです。それにもかかはら [続きを読む]
  • 平安鎌倉史紀行
  • 平安鎌倉史紀行宮脇俊三【著】講談社(講談社文庫)刊1997(平成9)年12月発行『古代史紀行">古代史紀行』に続く、「日本通史の旅」シリイズ第二弾であります。日本史の流れに沿ひ史跡や歴史上の人物のゆかりの地などを巡る企画で、今回は長岡京遷都から鎌倉幕府の滅亡までを辿ります。即ち『平安鎌倉史紀行』といふ訳。古代史では歴史と神話の境界線があやふやで、従つて素人も色色と妄想する愉しみがあつたのですが、平安 [続きを読む]
  • 731
  • 731 石井四郎と細菌戦部隊の闇を暴く青木冨貴子【著】新潮社(新潮文庫)刊2008(平成20)年1月発行731部隊。第二次大戦中に帝国陸軍が満州にて展開した細菌戦部隊であります。表向きは防疫給水を目的とした研究機関ですが、その内実は生物兵器を開発する組織だといふことです。創設・指揮したのは陸軍の軍医であつた石井四郎。ノモンハン事件で功績を挙げ、部隊内での地位を向上させたとされる人物であります。本書 [続きを読む]
  • 怪獣人生 元祖ゴジラ俳優・中島春雄
  • 怪獣人生 元祖ゴジラ俳優・中島春雄中島春雄【著】洋泉社(洋泉社新書y)刊2014(平成26)年8月発行いはゆる新書といふものは、書下ろしで出版されるのが普通かと存じますが、本書『怪獣人生 元祖ゴジラ俳優・中島春雄』の場合はさうではなく、既に同社から単行本として発表されてゐたものを、一部加筆の上、廉価な新書版として再登場したものであります。これは有難い。もつとも洋泉社新書yでは以前にも、宮脇俊三著『 [続きを読む]
  • さよなら国鉄 最長片道きっぷの旅
  • さよなら国鉄 最長片道きっぷの旅種村直樹【著】実業之日本社刊1987(昭和62)年4月発行国鉄解体30周年シリーズ(?)の第三弾は種村直樹氏。レイルウェイ・ライターとして、国鉄最後の日々を記録しやうと、国鉄最長片道切符の旅を敢行します。む、それなら宮脇俊三氏もやつてるよね、と思つた貴方、種村氏のそれは、もう一つスケイルアップしてゐます。即ち、国鉄バス路線も含めた、文字通りの国鉄最長切符に挑戦したわ [続きを読む]
  • 塩狩峠
  • 塩狩峠三浦綾子【著】新潮社(新潮文庫)刊1973(昭和48)年5月発行永野信夫くんは、厳格な祖母と温厚な父と一緒に暮してゐました。母親は信夫を生んですぐに亡くなつたと聞かされてゐます。やがて、思ひがけなく祖母が急死し、同時に見知らぬ女性と女の子が家にやつてきました。実の母と妹であります。実は母はクリスト教徒で、ヤソを嫌ふ祖母に家から追ひ出されてゐたのでした。信仰を捨てる事は出来ず、夫と息子との別居 [続きを読む]
  • 国鉄を葬る人たちへの手紙
  • 国鉄を葬る人たちへの手紙 妻と子どもは訴える人材活用センター全国連絡会【編】教育史料出版会刊1987(昭和62)年3月発行先達ての『国鉄再建はこうなる』は、分割民営化推進の立場からの書物でしたが、こちらはそれを阻止したい国労の面面(の家族)の視点から刊行された一冊。元元分割民営化の目的は国労つぶしにあると言はれ、のちに中曽根康弘元首相も認めてゐるさうです。国鉄問題=組合問題と言つても過言ではなかつ [続きを読む]
  • 原節子 あるがままに生きて
  • 原節子 あるがままに生きて貴田庄【著】朝日新聞出版(朝日文庫)刊2010(平成22)年6月発行一昨年9月に亡くなつた原節子。なぜこのタイミングで登場するのかといふと、先達て某ラジオ番組にて、彼女の評伝を書いたノンフィクション作家・石井妙子氏のインタヴューを聞いたからです。原節子といへば小津安二郎監督作品に代表される、一歩引いた立ち位置のいかにも日本的な女性を演じてゐましたが、素顔の彼女は大きく異な [続きを読む]
  • 国鉄再建はこうなる
  • 国鉄再建はこうなる加藤寛【著】ダイヤモンド社刊1985(昭和60)年10月発行1987(昭和62)年4月1日、日本国有鉄道はその歴史を終へ、JRグループへと移行しました。今年は丁度30周年といふことになります。30年を機に、当時の雰囲気を伝へる書物をいくつか読んでをります。この『国鉄再建はこうなる』もその一つ。著者は、第二次臨調(土光臨調)の主要メムバアだつた加藤寛氏。カトカンですな。従つて当然、国 [続きを読む]
  • 一人ならじ
  • 一人ならじ山本周五郎【著】新潮社(新潮文庫)刊1980(昭和55)年2月発行今年は、山本周五郎の没後50年に当ります。この人の作品は映像化されたものが多いのですが、そのどれもがわたくしの好みではないのです。それで何となく原典からも遠ざかり勝ちになりますが、実際に作品を読むと素晴らしいのであります。映画やドラマになればなるだけ、却つて新たな読者が減るやうな気がするのはわたくしだけでせうか。有名な作品 [続きを読む]
  • 上越新幹線物語1979
  • 上越新幹線物語1979 中山トンネル スピードダウンの謎北川修三【著】交通新聞社(交通新聞社新書)刊2010(平成22)年6月発行上越新幹線は東北新幹線に遅れること五か月、1982(昭和57)年11月に開業しました。本来なら同時開業の予定だつたのですが、種々の理由からそれは叶はなかつたのです。この両新幹線は、常に「東北・上越」の順番に呼ばれ、何かと上越は東北の陰に隠れて不遇な扱ひを受けてきたと存じ [続きを読む]
  • アドルフ
  • アドルフバンジャマン・コンスタン【著】新庄嘉章【訳】新潮社(新潮文庫)刊1954(昭和29)年6月発行1967(昭和42)年3月改版2004(平成16)年6月改版主人公はタイトルにもある「アドルフ」。このアドルフの一人称語りで物語が進みます。こいつは恵まれた境遇で将来も前途洋洋な若者でありながら、女性に対してはかなり不道徳な、歪んだ考へを有してゐるやうです。これは父親の影響があるらしい。父は「結婚 [続きを読む]
  • 古代史紀行
  • 古代史紀行宮脇俊三【著】講談社(講談社文庫)刊1994(平成6)年9月発行宮脇俊三氏の最晩年のライフワーク、「日本通史の旅」であります。もう鉄道紀行は日本全国色々な切り口から書き尽くし、海外もアジア・北南米・欧州と目ぼしいところは乗りまくつた。次いで「廃線紀行」を一つの主要ジャンルとして確立し、さらに宮脇氏の得意分野「歴史」をからめた紀行文が誕生した訳です。宮脇氏はかつて『徳川家康歴史紀行5000 [続きを読む]
  • 六番目の小夜子
  • 六番目の小夜子恩田陸【著】新潮社(新潮文庫)刊2001(平成13)年1月発行恩田陸さんが直木賞を受賞したといふ事で、デビユ作の『六番目の小夜子』登場であります。「幻の」とか「伝説の」などといふ冠が付く本作。何故だらうと思つてゐたら、著者自身が「あとがき」で説明してゐました。なある。直木賞は、かつての新人発掘の意義はなくなり、今やすつかり中堅作家(時には大ヴェテランも)が受賞する文学賞になつてしまひ [続きを読む]
  • 被差別部落の青春
  • 被差別部落の青春角岡伸彦【著】講談社(講談社文庫)刊2003(平成15)年7月発行著者の角岡伸彦氏については、かつて『ホルモン奉行』なる愉快な一冊を読んだ事がありまして、ホルモン愛に満ち溢れた文章に魅了されたのであります。部落出身者であることも公言してゐて、部落関係の著書もあることが分かり、いづれ読んでみたいと思つてゐました。で、『被差別部落の青春』であります。そもそも平均的日本人は、同和問題をい [続きを読む]
  • 大相撲の見かた
  • 大相撲の見かた桑森真介【著】平凡社(平凡社新書)刊2013(平成25)年5月発行先程稀勢の里の奉納土俵入りを見たところであります。今日はどのチャンネルを見てもキセノンキセノンキセノンですな。お前暇人だなと思ふかも知れませんが、偶々今日は午後時間が空いたのです。まあそれはいい。これほど期待を裏切り続けてきた力士も珍しいのですが、初場所前は特に「綱とり場所」として認識されてゐなかつた事が幸ひしたのでは [続きを読む]