情熱的で、意外とおちゃめ☆な万葉集をひたすら超訳。ライトに、時には深く切り込みます。
万葉集って近づきにくいものだと思ってませんか?でも、その中身は遠距離恋愛・浮気ナド恋の歌は勿論、ウナギとかワキ毛とかどう考えてもエロい歌とか、オモロイものばかりです。万葉集を紐解いて、1200年前の日本人と旧交を深めましょう!!イラスト・漫画付きなり。
◎我が恋は千引きの石を七ばかり首に繋けむも神のまにまに(わがこいは ちびきのいわをななばかり くびにかけむも かみのまにまに)⇒「私の恋は、千人引きの石を七つ首にかけたような苦しさよ。 それも、神の御心のままに」万葉集巻4・743。ここで
Seeing the light / macinate ◎夢の逢は苦しかりけり覚きてかき探れども手にも触れねば(ゆめのあひはくるしかりけり おどろきて かきさぐれども てにもふれねば)⇒「夢であなたと逢うのはいやだ。
◎美麗ものいづくも飽かじを坂門らが角のふくれにしぐひあひにけむ(うましもの いづくもあかじを さかとらが つののふくれに しぐひあひにけむ)⇒「美しいものって、いくら見たってずっと見飽きないものじゃない? それなのに坂門の娘はどうしてあん
harvest moon / joiseyshowaa ◎あらたまの月立つまでに来まさねば夢にし見つつ思ひぞ我がせし(あらたまの つきたつまでに きまさねば いめにしみつつ おもひぞわがせし)⇒「新月になっても あなたが来ないから、 あな
◎ 信濃道は 今の墾り道 刈りばねに 足踏ましなむ 沓はけ我が背(しなぬぢは いまのはりみち かりばねに あしふましなむ くつはけわがせ)⇒「信濃の道は、まだ新しく開かれたばかりの道。 ささくれた切り株を 踏んだりしませんように
てなわけで、退院して参りました。そうなのです。私、入院していたのでございます。8月いっぱい更新がストップしていたのはこの為です。病名は「伝染性単核症」というもの。肝臓の値がビックリするほど跳ね上がり、ひ臓・扁桃腺が腫れて、ダルく
むかしむかし、中国の晋の時代。車胤(しゃいん)という人は、蛍の明かりで夜まで勉強しました。孫康(こうけん)という人は、雪の明かりで夜まで勉強しました。そうして、ふたりとも偉い人になりました。これが世に言う『蛍雪の功』。 とは言う
◎百足らず八十隈坂に手向けせば過ぎにし人にけだし逢はむかも(ももたらず やそくまさかに たむけせば すぎにしひとに けだしあはむかも)⇒たくさんの辻辻にいらっしゃる 道の神様に捧げ物をしたら、 死んでしまったあの人に 逢うことができるだろ
◎白栲の 袖さし交へて 靡き寝し 我が黒髪の ま白髪に なりなむ極み 新世に ともにあらむと 玉の緒の 絶えじい妹と 結びてし ことは果たさず 思へりし 心は遂げず 白栲の 手本を別れ にき
◎春草は後はうつろふ巌なす常盤にいませ貴き我が君(はるくさは のちはうつろふ いはほなす ときはにいませ たふときあがきみ)⇒「春草のように若々しく…と言いたい所だけど、 あれはナヨナヨしてて、後々枯れてしまうもの。 だから
◎ 霊ぢはふ神も我れをば打棄てこそしゑや命の惜しけくもなし(たまぢはふ かみもわれをば うつてこそ しゑやいのちの をしけくもなし)⇒「神様、もう僕のことは放っておいてくれないか。 これで死んだってかまやしない。」万葉集巻11・
◎春過ぎて夏来るらし白栲の衣干したり天の香具山(はるすぎて なつきたるらし しろたへの ころもほしたり あめのかぐやま)⇒「春が過ぎて、夏が来たらしい。 真っ白の、 衣が干されているよ。天の香具山に」万葉集、巻1・28。持統天皇の歌です
本日ついにipadが売り出されましたね。私は先日、某エキスポで、一足お先に触ってまいりました。今日はその感想と、電子書籍のお話をすこし。ipadは、24cm×19cm。iphone4つをくっつけたぐらい。重さは680グラム。ちょ
◎始めより長く言ひつつ憑めずはかかる思ひに逢はましものか(はじめよりながくいいつつたのめずはかかるおもいにあわましものか)⇒「始めにあなたが、『ずっと僕を頼りにして』なんて、 私に言ったりしなければ、こんなに悩んだりしなかったよ。」万葉集
赤人高血圧説・わらび・下剤 の歌 (2010/5/14日経より)
◎春の野にすみれ摘みにと来し我れぞ野をなつかしみ一夜寝にける (はるののに すみれつみにと こしわれぞ のをなつかしみ ひとよねにける)⇒「春の野っ原にスミレを摘みに行ったら、気持ちよくて帰りたくなくて、 そのまま一晩そこで過ご
pearl * / Laris.Sa* ◎白玉は 人に知らえず 知らずともよし 知らずとも 我し知れらば 知らずともよし (しらたまはひとにしらえずしらずともよししらずともわれしれらばしらずともよし) ⇒「真珠の価
◎思ふにし死にするものにあらませば千たびぞ我れは死にかへらまし(おもふにし しにするものに あらませば ちたびぞわれは しにかへらまし)⇒「恋によって死ぬことがあるなら、私は千回、死を繰り返すだろう」という、笠郎女が大伴家持に送った烈しい恋
◎思ふゑに逢ふものならばしましくも妹が目離れて我れ居らめやも(おもふゑに あふものならば しましくも いもがめかれて あれをらめやも)⇒「ちゃんと思いがあれば逢うことが出来る…というのなら、 少しもあの人に逢えないなんて事、起
昨日は皇室の名宝典に行ってきた。2時限目の授業を終えてから友人とお昼(きのこスパゲッティ)を食べて、上野へ。寒い。上野の噴水のところで、佐賀物産展をやっている。えらく口笛のうまいおじいさんが2匹の犬を引き連れながら得意そうに歩いている。こん
◎敷栲の枕ゆくくる涙にぞ浮寝をしける恋の繁きに(しきたへの まくらゆくくる なみたにぞ うきねをしける こひのしげきに) ⇒「夜 こぼれた涙が やわらかな枕から溢れて 私はまるで水に浮かんで眠っているよう。 恋が苦しくて。
◎淑き人の 良しとよく見て 良しと言ひし 吉野よく見よ 良き人よく見 (よきひとの よしとよくみて よしといひし よしのよくみよ よきひとよくみ) ⇒「昔の良い人が「良い」といってよく見た、この吉野の地をよく見なさい。 今の
◎何時はしも恋ひぬ時とはあらねども夕かたまけて恋ひはすべなし(いつはしも こひぬときとは あらねども ゆふかたまけて こひはすべなし)⇒「何時どんな時だってあなたのことばかり。 だけど夕暮れが近づくと、もっと、果てのないほど、恋苦しい。」
古代のお酒の造り方、筆舌尽くしがたき行程...orz...の歌
◎味飯を水に醸みなし我が待ちしかひはかつてなし直にしあらねば(うまいひを みづにかみなし わがまちし かひはかつてなし ただにしあらねば)⇒「よく煮えた美味い飯を、水に噛み入れて、お酒を造って、 あなたをずっとお待ちしていたの
/ Naomi Ibuki「抹茶ミルク」を発明したのは三島由紀夫だと思うんだ。三島の『金閣寺』をやっとこ読んだ。『仮面の告白』を読んだのが14歳のとき。思春期真っ盛りの私には、体臭さえ感じられそうな三島の青年の描写…隆起する筋肉とか腋窩とか
◎恋ひ恋ひて逢へる時だにうるはしき言尽してよ長くと思はば(こひこひて あへるときだに うるはしき ことつくしてよ ながくとおもはば)⇒「恋しくて恋しくて…せめてこうやって逢えた時ぐらいは もっともっと、甘くて優しい言葉を聞かせてよ。 私
◎磯城島の大和の国は言霊の助くる国ぞま幸くありこそ(しきしまの やまとのくには ことだまの たすくるくにぞ まさきくありこそ)⇒「日本は言霊の国ですよ。言霊が人を助けるんだ。 ・・・元気でいて。」 どうぞご無事で。どうぞご無事で。元気で
◎我が背子は物な思ひそ事しあらば火にも水にも我れなけなくに(わがせこは ものなおもひそ ことしあらば ひにもみづにも われなけなくに)⇒「そんな弱気に、心配ばっかりして……大丈夫だよ! 何かあっても、たとえ火の中・水の中、ずっ
◎吾妹子を相知らしめし人をこそ恋のまされば恨めしみ思へ(わぎもこを あひしらしめし ひとをこそ こいのまされば うらめしみおもえ)⇒「あの人のことをこんなにも大好きになってしまって、とても苦しい… もうこうなると、
◎朝寝髪我れは梳らじ うるはしき君が手枕触れてしものを(あさねがみ われはけづらじ うるはしき きみがたまくら ふれてしものを)⇒「この、朝の寝乱れ髪に、私は櫛を通さない。 昨晩枕代わりにしていた 大好きなあなたの手が 触れたものだから…
◎愛し妹をいづち行かめと山菅のそがひに寝しく今し悔しも(かなしいもを いづちゆかめと やますげの そがひにねしく いましくやしも)⇒「愛しい妻がいなくなるなんて、思いもしなくて… あの時、山菅のように君に背を向けて寝たことが悔やまれるよ。
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