Zu-Simolin さん プロフィール

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Zu-Simolinさん: 辻乃森音楽師
ハンドル名Zu-Simolin さん
ブログタイトル辻乃森音楽師
ブログURLhttp://tsujimasa.at.webry.info/
サイト紹介文シューベルトという「門口」から『冬の旅』のカラスとなって巡遊しています。
自由文いわば、左手でシューベルトについての、右手で短い創作ものの記事を書き連ねています。根は同じような気がしますが。
プロフィール画像は、私家版シューベルト像です。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供10回 / 365日(平均0.2回/週) - 参加 2009/07/29 20:13

Zu-Simolin さんのブログ記事

  • 過去の記事 …
  • 毛をつかむ話
  •  図書館から多和田葉子さんの『雲をつかむ話』を借りてきた。この人の文章というか日本語はどこか独特で、しかも漢字やひらがなの表記にこまやかな気遣い(読者諸氏、それがわかるか?と陰でこちらを見つめているような気配もあり)が感じられ、読んでいて、おいしいご飯を食べている感じがする。少し硬めのおかずで噛み噛み、といったところ。    で、『雲をつかむ話』の本を炬燵に入って嬉しく開いた。ゆっくり読みはじめた。 [続きを読む]
  • 『シューベルトとアイスキュロス』 (Orphic Schubert)
  •  多和田葉子氏の『言葉と歩く日記』に興味深いエピソードが綴られていた。 ベルリンの少年刑務所で受刑者たちが演じる芝居を観にでかけた日の話。(因みに、その日の演者はドイツ語を母語とする人はいない。) 演目は、「ウェスト・サイド・ストーリー風の物語」で、自作のテキストを「ラップにして歌う」、そんな舞台だった。 しかし多和田氏を驚かせたように、「アイスキュロスの『テーバイ攻めの七将』の中のセリフの群唱が何 [続きを読む]
  • 『糸車心顕の段』 (黄葉小説・オルフィック・シューベルト)
  •  拍子木が打ち鳴らされ、太鼓の音も重なり、舞台の幕がさあっと開かれる。 本来なら明るい舞台がそこに現れるはずが、違っていた。真っ暗だった。百人くらいの観客は固唾をのんで何も見えない舞台を見つめていた。 ぽっ。 一つの灯りが舞台奥に灯った。そしてゆっくりと八つの灯が燈った。蝋燭の灯りだ。 闇から浮かび上がってきたのは、文楽人形の娘。 糸を紡ぐ糸車が娘の首から下を微妙に隠している。 あれは誰だ?近松門 [続きを読む]
  • 怒り号 アー・ゴーー!!
  •  たとえばあなたが何かの際、こう叫んだとする。 ……何なのよ、アイツ。頭に来たアッ! 絵柄でいえば、頭から湯気か何かがしゅぽしゅぽと発している状況。公私を大小を問わず、さまざまなところで湯気がしゅぽしゅぽしまくっている時代だから、すぐに自分の頭に来た記憶をよみがえらせることができると思う。  で、思い出したらまた頭に来た、あなた。その頭を冷やす意味からも、私といっしょに考えてみませんか。 頭に来た [続きを読む]
  • 『中学生賛』 黄葉(もみぢば)小説
  •  わたしは相生垣晴恵。あいおいがきはるえ。 小学校時代、6年間すべて名簿のトップでありつづけた。妙に快感だったが、目立ちたくないときは困るかなという不安もないまぜのか・ん・じ。仕方がないから、心の中で胸を張り、吾輩はアイオイガキハルエである、と激励するのだ。それが、毎年4月の恒例だった。 ところがである。中学校に上がると、わたしの名簿は2番になった。落ちた。と思った。1番は誰かというと、相生静香。 [続きを読む]
  • からす <陀羅陀羅詩>
  •  交差点で信号待ち。 あれでこれで と、晩御飯のおかずのことで考え込んで ふと、上を見上げて正直感動した。 風が髪をなぶるのだけはごめんではあったが、 そこは 夕暮れ時の空で 空はここにしてはだだっ広くて 薄い青。 わたしが その空の、中にいるのか下にいるのか どういうわけかわからなくなって ただ目にした淡い淡い細い細いものが お月様であると認識して 信号が青になったから横断歩道に足を踏み出しても [続きを読む]
  • 回ります 踊ります <陀羅陀羅詩>
  •  三人の女の子が 両手をつないで 輪をこしらえて  ぐるぐる るぐるぐ まわる まわるまわる  ひとりが 自分の名前を歌ってる 山田摩耶 やまだまや ついでにどうだ アヤマダマイ  左の子も笑顔で歌う  百田桃 ももだもも つでにどうだ オモマドモム  最後の子も 得意の、ボーイソプラノならぬガールソプラノ 江里紀枝 えりのりえ ついでにどうだ エイロニレ  みんなで歌う... [続きを読む]
  • 『瞬間移動』 (黄葉小説)
  • 自働扉をくぐって、味も素っ気もない小屋のような(あるいは味も素っ気もない大きな箱のような)ものの中に入っていった。5歳の息子もいっしょだ。 機械類の苦手な私は、この小屋(あるいは箱)に入るたびに妙に緊張する。必要があって入るのだし、機械の操作自体は画面案内に従ってボタン操作すればいいのだから、苦手は理由にならない。なのに、緊張するのだ。 いかし今日は息子がいっしょだ。その緊張感を悟れてはいけない。パパ [続きを読む]
  • スミレちゃんのこだわり (少し風刺的な・・・、寓話的な)
  •  ……いいなあ、菫は。とわたしが言うと、 ……どうして?と聞かれたことがある。 ……どうしてって、決まってるじゃない。フルネームが橘菫だなんて。たちばな、すみれ……。花の名前満載だもん。 そんなことはない、と親友は謙遜するかと思ったら、アイス・ミルクティーのストローに息を吹きかけてあぶくを泡立たせてから言った。 ……そうね。確かに本人も気に入ってるもんね。ときた。わたしは咥えていたハンバーガーを鳥 [続きを読む]
  • 路傍にて 「夢でギリシャにいた」
  •  私は昆虫好きというわけでもないけれど、ちょこちょことたまにだけど、虫が大好きだという養老孟司氏や福岡伸一さんの本を読んだりはしている。 思えば、アブが専門だったと思うけれど、アブに限らず昆虫好きの親しい友人Yがいる。彼に付き合って昔、夜の夜中にどこだったかの峠を上る山道で大きな幕を張り、ライトで照らし、昆虫たちを呼び寄せて採取するのに付き合ったことがある。 何度も言うけれど私は昆虫好きではない。 [続きを読む]
  • 記憶の引き出しの話
  •  久しぶりに記事をアップしよう。 久しぶりに音楽のことを思いつくまま書いてみよう。久しぶりに久しぶりに……、と急になぜかしら一人盛り上がり状態におちいってキーボードを叩きだした次第。前にも書いたことのあるエピソードかもしれないがまあいいだろう。 音楽のこと……。シューベルトのことでは今回ないけれど。 [続きを読む]
  • 過去の記事 …