ヒデヨシ・アタゴオル さん プロフィール

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ヒデヨシ・アタゴオルさん: ヒデヨシ映画日記
ハンドル名ヒデヨシ・アタゴオル さん
ブログタイトルヒデヨシ映画日記
ブログURLhttp://hideyosi719.blog84.fc2.com/
サイト紹介文好きな映画には偏りがあります。静かな夜の映画とか、世界の果てで彷徨うような映画が好きです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供88回 / 365日(平均1.7回/週) - 参加 2009/08/30 21:54

ヒデヨシ・アタゴオル さんのブログ記事

  • ドラマ「カルテット」最終話
  • サンキュー!パセリ ありがとう!カルテット・ドーナツホール!そんな風に言いたくなる幸福なドラマのエンディングだった。謎で始まり、謎に満ちた展開が続いたドラマは、最後まで謎を残したまま、「あとはお好きに想像してください」と言わんばかりに、カルテットの4人が道に迷いつつ演奏へと向かって行った。カルテット・ドーナツホールのワゴン車で、エンディングテーマの「大人の掟」を登場人物たちが幸せに満ちた表情で歌い [続きを読む]
  • 「ヨーヨー・マと旅するシルクロード」モーガン・ネビル
  • 世界的チェリストのヨーヨー・マに密着した幸福な音楽ドキュメンタリー。音楽には国境もなく、ジャンルを越境し、あらゆる民族的アイデンティティがつながり合い、文化が交錯する。ヨーヨー・マが結成したシルクロード・アンサンブルは、中国の琵琶奏者、イランのケマンチェの名手、スペインのバグパイプ(ガイタ)奏者、シリアのクラリネット奏者、日本の尺八奏者・・・。人生、政治的背景、文化的土壌などさまざまな異なる事情を [続きを読む]
  • ドラマ「カルテット」第9話
  • 早乙女真紀は、「誰でもなかった」。存在そのものが嘘だった。カルテット・ドーナツホールのマキさんの穴はとてつもなく暗く深いものだった。 このドラマが凄いのは、本当も嘘もひっくるめて肯定しているところだ。本当の正しさだけが、正義でもないし、真実でもない。薄っぺらな正しさなんて、クソ食らえだ。本当と嘘は混じりあい、嘘から始まる本当もある。「好きはあふれ出てくるもの」というすずめちゃんの台詞は、嘘をつかざ [続きを読む]
  • 「忍びの国」和田竜 (新潮文庫)
  • 『のぼうの城』、『村上海賊の娘』など時代劇の活劇描写が上手い和田竜。大野智主演で映画化されることが決まっているので、読んでみた。なるほど、楽しめる。忍者と言えば、白戸三平の『忍者武芸帳 影丸伝』『サスケ』『カムイ伝』などが思い出され、特にTVアニメの『サスケ』には、その忍者の変幻自在ぶりに子供心ながらワクワクしたものだ。忍者とスパイは子供にとっては憧れの存在だった。和田竜の小説は、映像が目に浮かぶよ [続きを読む]
  • 「女が眠る時」ウェイン・ワン
  • 『スモーク』、『千年の祈り』が面白かったウェイン・ワン監督。丁寧に静かにドラマを演出する佇まいが好きだ。それで、この映画をなんとなく見てみた。なんだかよくわからない映画だ。最後までしっくりこない。よく言えば、観客に考えさせ、預ける映画になっているのだが、それにしてもわからな過ぎだ。そもそも、作家の男(西島秀俊)が、なぜあれほど、年老いた男・佐原(ビートたけし)と若い女・美樹(忽那汐里)から目が離せ [続きを読む]
  • ドラマ「カルテット」第8話
  • 遅くなったが、『カルテット』第8話レビューです。#カルテット氷上のワカサギ釣りから始まる第8話。「魚類をバカにしたからですよ」などと言い合いながら、いつかのカーリングゲームのように、ワカサギ釣りに興じる4人。そして、氷上に空いた4つの穴が画面に映し出される。「カルテット・ドーナツホール」の名前のように氷上の4つの穴は、それぞれの嘘・闇・欠陥などを象徴しているように見える。それでも視聴者はすでに、このカ [続きを読む]
  • 「ラ・ラ・ランド」デイミアン・チャゼル
  • 数々のアカデミー賞候補となり、作品賞の発表間違いも話題になったが、結局、チェゼル監督の監督賞と、エマ・ストーンの主演女優賞など計6部門でオスカー像を獲得した・・・という話題作なので、観ておこうと思ったのだが、ふ〜〜〜ん、脚本がイマイチだなぁ〜という感想。ミュージカルということで、単純に楽しみたいと思って行ったのだが。。。冒頭は、長回しのワンカットで、渋滞の高速道路の車の上で繰り広げられる大人数のダ [続きを読む]
  • 「死生観を問い直す」広井良典 (ちくま新書)
  • 広井良典氏は、これまで「これからのコミュニティのあり方」に関する提言などを読んで、とても興味深い議論を展開していたので、この「死生観」に関する本も読んでみた。やや抽象的な「時間」に関する記述が多く、「死生観を問い直す」までの議論が深まっているようには思えなかった。物質的な富の拡大、死を背景に退けさせ、死生観そのものが「空洞化」している現代、まさに「死生観の構築」が求められていると著者は指摘する。キ [続きを読む]
  • 「マリアンヌ」ロバート・ゼメキス
  • 原題のALLEDは、似た者同士という意味があるらしい。スパイ同士である男女が結ばれたラブサスペンス。言うまでもなく、ブラッド・ピットとマリオン・コティヤールの二人の心理戦のような役者冥利に尽きる映画。さらに美しい衣装とエレガントな着こなしは、古き良きアメリカ映画の伝統が生きている。名作『カサブランカ』へのオマージュというのも頷ける。完璧で美しき男女。砂漠に降り立ったイギリス軍のカナダ人スパイのブラッド [続きを読む]
  • ドラマ「カルテット」第7話
  • 多くの人がネットで指摘しているようにマキマキは巻き戻って早乙女になった。不可逆と巻き戻しがテーマの第7話である。アリスちゃんの猛然とした車のバック運転の異様さに呆気にとられつつ、「唐揚げにレモンをかけることは、不可逆なんだ」と熱く語っていた家森君は、早乙女の名前に戻ったマキさんに「巻き戻ってません?」と何度も繰り返し、エンディングテーマが冒頭に流れた。このドラマでは「食事シーン」が重要な役割を果た [続きを読む]
  • ドラマ「カルテット」第6話
  • 椎名林檎のエンディングテーマの歌詞♪おとなはヒ・ミ・ツを守る♪が妙にドラマにマッチしてきて、みぞみぞしますね〜。前回からの緩急のつけ方が素晴らしい展開です。前回は、演奏の当てぶりをさせられ、「志のある三流は四流」と陰口を言われた4人は、路上ライブで夢のようなハーモニーを奏でたが、後半一気に急展開。すずめちゃんの嘘が発覚して、別荘を飛び出し、失踪した夫が現れて驚きのエンディングでした。そして第6話は、 [続きを読む]
  • 「ジュリエッタ」ペドロ・アルモドバル
  • 愛の変態監督ペドロ・アルモドバルが、とてもまともな家族映画を作った。というのも、原作はノーベル賞作家のアリス・マンロー。『トーク・トゥ・ハー』では、昏睡状態にある女性を一方的に思い続けるストーカー的愛の純情を描き、『私が、生きる肌』では、失った最愛の妻を肌を移植させることで甦らせようとした。法や倫理を超え、男女差や生と死の境界などあらゆる枠組み、既成概念を越境する力が愛にはあると信じているようだ。 [続きを読む]
  • ドラマ「カルテット」第5話
  • 見てない人には全くわからない「カルテット」第5話レビュー。見てない人は見てから読んでください。 このドラマは毎回冒頭にその回のテーマとなるフリが必ずある。1回目は「唐揚げにレモンを勝手にかける問題」、2回目は「目に前のブイヤベースと目の前にない餃子問題」、3回目は「ボーダーのセーターが被った問題」、4回目は「捨てられないゴミ問題」。それぞれ、4人の間でちょっとした言い争いが毎回展開される。そのテーマが後 [続きを読む]
  • 「たかが世界の終り」グザヴィエ・ドラン
  • グザヴィエ・ドランとは相性があまり良くないようだ。どうもあの思わせぶりな映像感覚が好きになれない。この映画も、ほとんどド・アップの連続。ボケた背景と顔のアップで台詞が切り返されていく。言葉はほとんど意味をなさない。言葉の背景にある思い、表情、目の動き、口調の強さなどで表現していく。さらにミュージックビデオのような美しき過去の回想シーン。第69回カンヌ国際映画祭でグランプリ作品なだけに、1日のある家族 [続きを読む]
  • 「ハッピーアワー」濱口竜介
  • スイスの第68回ロカルノ国際映画祭で、演技経験のない主演4人の女性が最優秀女優賞を受賞して話題になった5時間17分の作品。演技経験のない素人を使う映画監督と言えば、古くはロベール・ブレッソンがいるし、最近でも橋口亮輔監督の『恋人たち』という映画もあった。演技経験がないことで感じられるのは、ドキュメンタリーのような生々しさだ。虚構性があまり感じられないこと。淡々と静かに女性たちの目線で語られる女性映画であ [続きを読む]
  • 「戦後入門」加藤典洋 (ちくま新書)
  • 加藤典洋の自らの著書『敗戦後論』を受けて書いたこの『戦後入門』は、「戦後の国際秩序にフィットした・そして持続可能(サスティナブル)な・「ねじれ」をうまく生き抜く・「誇りある国づくり」こそが、大切だ。」ということを書いたつもりだと「あとがき」で著者自らが吐露している。「戦前と戦後は断絶している。そのことを残念に思うこころが、「ねじれ」を作る。私たちは、その「ねじれ」をうまく生き抜く技法、作法を身につ [続きを読む]
  • ドラマ「カルテット」(坂元裕二脚本)第4話
  • 前回に続いて、昨夜放送の「カルテット」第4話。高橋一生演じる家森諭高の秘密の物語です。2話3話ほどのキレはないが、いつものように冒頭に今回のテーマが描かれる。 まずは別府君が怒るゴミ問題から始まる。この回のテーマは「捨てられないゴミと過去の呪縛」だ。 別府君(松田龍平)の4人の中では唯一まともな社会人であり、ゴミを捨てられない3人に対して怒りまくる。ゴミを捨てられないゴミ人間。別府君に責められる3人の姿は [続きを読む]
  • 「風に濡れた女」塩田明彦
  • 日活の「ロマンポルノ」の45周年を記念し、気鋭の映画監督たちが新作ロマンポルノを手がける「日活ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の一作。塩田監督のほかに、行定勲、白石和彌、園子温、中田秀夫の計5人の監督がこの企画に参加している。僕は一番見逃せないと思ったのが、この塩田明彦監督作品。彼の初期作品には、宮崎あおい主演の『害虫』、変態的青春映画『月光の囁き』などのキラリと光る傑作があるからだ。それで期 [続きを読む]
  • 「誰のせいでもない」ヴィム・ヴェンダース
  • 2017年最初の映画はヴィム・ヴェンダース最新作。これだけ内容の濃い映画なのに、大した話題にもならず、ひっそりと公開されているのが残念だ。原題は、Every Thing Will Be Fine。このFineには、多くの複雑な意味が込められている。人は単純ではなく、さまざまな面がある。人生もまた、ちょっとした事件や事故で、大きく変わってしまう。その事故によって、人もまた変わってゆく。時間の経過とともに。それでもなんとかなる。そん [続きを読む]
  • 2016年映画ベスト10
  • <邦画ベスト10>1、淵に立つ 浅野忠信が圧倒的な存在感で映画を支配。地獄の淵で死と隣り合わせ。人間の底なしの恐ろしさ。2、クリーピー 偽りの隣人 これほど奇妙で居心地の悪い映画はない。その居心地の悪さこそが面白い。3、海よりもまだ深く 団地ノスタルジー。家族のあり方を追求し続ける是枝映画。4、ふきげんな過去 映画が演劇を越境し、演劇が映画を越境する。映画でも演劇でもなく、映画的で演劇的な映画。5、 [続きを読む]
  • 「この世界の片隅に」片渕須直
  • 主人公のすずの声を演じたのん(元能年玲奈)がいい。すずと一体化したようなほんわかとしたキャラクターが、この戦時下の中で活きている。やや受け身でおっとりしてどんくさい少女すず。見染められて広島から軍港の街、呉へお嫁に来ても、その家の住所すらわからない。それでも前向きに明るく生きるすず。その普通に生きることの尊さをこのアニメは見つめている。青い空も雲も白波の兎が走る海も、街も、トンボやチョウチョやアリ [続きを読む]
  • 「ジャニス リトル・ガール・ブルー」エイミー・バーグ
  • 10代の頃、ジャニスの歌声が衝撃だった。しゃがれた泣き叫ぶような声が胸に響いた。洋楽で初めて買ったアルバムが「パール」だったかもしれない。自分を持てあまして、将来のことも、今の自分もわからないまま、エネルギーばかりがありあまっていて、それをどうしていいか分からなかった頃・・・、そんな時に、ジャニスの歌声はなんだかしっくりきた。ジャニスと一緒に叫べるものなら叫びたいような気持だった。ジャニスを好きにな [続きを読む]