ヒデヨシ・アタゴオル さん プロフィール

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ヒデヨシ・アタゴオルさん: ヒデヨシ映画日記
ハンドル名ヒデヨシ・アタゴオル さん
ブログタイトルヒデヨシ映画日記
ブログURLhttp://hideyosi719.blog84.fc2.com/
サイト紹介文好きな映画には偏りがあります。静かな夜の映画とか、世界の果てで彷徨うような映画が好きです。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供78回 / 365日(平均1.5回/週) - 参加 2009/08/30 21:54

ヒデヨシ・アタゴオル さんのブログ記事

  • 「はなればなれに」ジャン=リュック・ゴダール
  • 映画を撮るヨロコビに満ちたチャーミングで幸福なるこの映画を、映画館の暗闇で観られる幸せを噛みしめつつ、久しぶりに観賞。アンナ・カリーナの躍動する身体、その可愛らしさを随所に堪能できる映画だ。英語教室で髪をおろしたり、休憩時間に舌を出してキスをしようとする場面。そして、あの有名なカフェでの3人のダンスシーンのなんという楽しさよ。Q・タランティーノが夢中になったのはよくわかる。そのカフェでは、3人の坐り [続きを読む]
  • 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」ケネス・ロナーガン
  • 評判の映画ということで観に行った。なるほど、静かな抑えた演出の映画で好感が持てる人間ドラマに仕上がっている。描かないことで描こうとしている。決定的なドラマチックな場面は描かれない。過去に起きた悲しい出来事をめぐる喪失と再生の映画だ。ボストン郊外で便利屋として暮らすリー(ケイシー・アフレック)は、どこか感情を抑圧して屈折して生きている。そこに兄の死を知らせる電話があり、故郷の街マンチェスター・バイ・ [続きを読む]
  • 「午後8時の訪問者」ダルデンヌ兄弟
  • ダルデンヌ兄弟は、現実的に厳しい状況の中に登場人物を置く。その厳しい状況で犯す過ち、犯罪や偽り、あるいは失業など、登場人物たちがその状況を克服するための行為を追いかける。どのように心理的に葛藤し、悩み、苦しみ、罪悪感を感じ、そこから抜け出せるか、その心理サスペンスを描く。しかも淡々と手持ちカメラでその人物を執拗に追いかけるのだ。客観的なドラマとしてではなく、ドキュメンタリーのように、ある人物を追い [続きを読む]
  • 「未来よ こんにちは」ミア・ハンセン=ラブ
  • 『あの夏の子供たち』がとても良かったので、フランスの若き女性監督ミア・ハンセン=ラブの新作を観に行った。『EDEN エデン』『グッバイ・ファースト・ラブ』は未見である。この作品で、2016年・第66回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞。フランス人らしい女性哲学教師を演じるのがイザベル・ユペール。「40を過ぎると女なんて生ゴミよ」などという過激なセリフも出てくるが、男女ともに自立心の強いフランスらしい映 [続きを読む]
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  • 映画の好みには偏りがあります。メジャーなアクション映画はあまり観ません。ヨーロッパ映画と邦画が多いかな。静かな夜の映画とか、世界の果てで彷徨うような映画が好きです。それから読んだ本の感想を思いつくままに。 [続きを読む]
  • 「カフェ・ソサエティ」ウディ・アレン
  • 1930年代ハリウッド黄金時代を背景に、きらびやかな社交界(カフェ・ソサエティ)に身を置くことになった青年の恋や人生を描いたロマンティック・コメディ。まずなによりも、ハリウッドの社交界のきらびやかさや女優たちの美しき衣装を楽しめばいい。ウディ・アレンのナレーションでテンポよく展開されるストーリー。そして美しき女優たち。ちょっとほろ苦い大人の恋の物語である。ズブズブと目先の欲望に溺れていく不愉快な不倫映 [続きを読む]
  • 「台北ストーリー」エドワード・ヤン
  • エドワード・ヤンの1985年長編2作目。台湾での公開時に4日間で上映打ち切りとなり、日本では公開されないまままだった。エドワード・ヤン生誕70年、没後10年となる2017年に、マーティン・スコセッシによって4Kデジタルリストア版で修復され、劇場初公開が実現した。あらゆる面で完成された『クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』に比べると、やや荒削りな部分もあるが、随所に映像センスがキラリと光るシーンがいっぱい。『恐 [続きを読む]
  • 「火花」 又吉直樹(文春文庫)
  • 芥川賞受賞作が文庫本になっていたので読んでみた。悪くない。なるほどよく出来ている。自分にはないものを持っている先輩への思い。そして、先輩の彼女の母性への感謝。漫才(笑い)への純粋な思考など、何者にもなりえない中途半端さを無理せず書いている印象。自分の立ち位置に近い世界を、素直にしかし凡庸でもなく、丁寧にそれぞれの心情や描写の工夫など、読んでいて厭味がない。次回作も読んでみようと思った。 [続きを読む]
  • 「バンコクナイツ」富田克也
  • 地方都市、甲府の在日のブラジル移民が多い無国籍的田舎を描いた意欲作『サウダーヂ』が面白かったので、このタイの日本人相手の歓楽街を描いた『バンコクナイツ』も観てみた。3時間2分の超大作。長い。スケールも大きい。映画に収まりきれていない印象。映画でまとめようとしていないのかもしれない。それくらい捉えどころのない映画だ。タイの地方イサーンから出稼ぎに来ている風俗街で働く女性ラック(スベンジャ・ポンコン) [続きを読む]
  • 「牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件」エドワード・ヤン
  • 長い。236分。3時間56分。ほぼ4時間である。デジタルリマスター版ということで、見逃していた幻の傑作を観た。若くして亡くなったエドワード・ヤン監督は、リバイバル公開で『恐怖分子』を一昨年観ただけだが、本当に素晴らしかった。もう一度観たい。全作品が観たくなる才能あふれる監督だ。 さてこの『牯嶺街少年殺人事件』は少年たちの群像劇だ。 1959年、国民党政府とともに台湾に渡った数百万の中国人(外省人)たち。「未知 [続きを読む]
  • 「騎士団長殺し」村上春樹
  • 屋根裏の絵画「騎士団長殺し」の発見、みみずく、深夜の鈴の音、穴=石室、免色渉、雨田具彦の謎、「ドン・ジョバンニ」、古いオペラのレコード、絵画教室の人妻、白いスバル・フォレスターの男、女の首を絞めるセックス、免色渉の豪華な屋敷、免色のオフィスでのセックス、13歳の美少女秋川まりえ、12歳で死んだ妹コミチ、ウィーンでのナチ高官暗殺未遂事件、南京事件、雨田継彦の屋根裏での自殺、イデアとしての騎士団長、顔なが [続きを読む]
  • ドラマ「カルテット」最終話
  • サンキュー!パセリ ありがとう!カルテット・ドーナツホール!そんな風に言いたくなる幸福なドラマのエンディングだった。謎で始まり、謎に満ちた展開が続いたドラマは、最後まで謎を残したまま、「あとはお好きに想像してください」と言わんばかりに、カルテットの4人が道に迷いつつ演奏へと向かって行った。カルテット・ドーナツホールのワゴン車で、エンディングテーマの「大人の掟」を登場人物たちが幸せに満ちた表情で歌い [続きを読む]
  • 「ヨーヨー・マと旅するシルクロード」モーガン・ネビル
  • 世界的チェリストのヨーヨー・マに密着した幸福な音楽ドキュメンタリー。音楽には国境もなく、ジャンルを越境し、あらゆる民族的アイデンティティがつながり合い、文化が交錯する。ヨーヨー・マが結成したシルクロード・アンサンブルは、中国の琵琶奏者、イランのケマンチェの名手、スペインのバグパイプ(ガイタ)奏者、シリアのクラリネット奏者、日本の尺八奏者・・・。人生、政治的背景、文化的土壌などさまざまな異なる事情を [続きを読む]
  • ドラマ「カルテット」第9話
  • 早乙女真紀は、「誰でもなかった」。存在そのものが嘘だった。カルテット・ドーナツホールのマキさんの穴はとてつもなく暗く深いものだった。 このドラマが凄いのは、本当も嘘もひっくるめて肯定しているところだ。本当の正しさだけが、正義でもないし、真実でもない。薄っぺらな正しさなんて、クソ食らえだ。本当と嘘は混じりあい、嘘から始まる本当もある。「好きはあふれ出てくるもの」というすずめちゃんの台詞は、嘘をつかざ [続きを読む]
  • 「忍びの国」和田竜 (新潮文庫)
  • 『のぼうの城』、『村上海賊の娘』など時代劇の活劇描写が上手い和田竜。大野智主演で映画化されることが決まっているので、読んでみた。なるほど、楽しめる。忍者と言えば、白戸三平の『忍者武芸帳 影丸伝』『サスケ』『カムイ伝』などが思い出され、特にTVアニメの『サスケ』には、その忍者の変幻自在ぶりに子供心ながらワクワクしたものだ。忍者とスパイは子供にとっては憧れの存在だった。和田竜の小説は、映像が目に浮かぶよ [続きを読む]
  • 「女が眠る時」ウェイン・ワン
  • 『スモーク』、『千年の祈り』が面白かったウェイン・ワン監督。丁寧に静かにドラマを演出する佇まいが好きだ。それで、この映画をなんとなく見てみた。なんだかよくわからない映画だ。最後までしっくりこない。よく言えば、観客に考えさせ、預ける映画になっているのだが、それにしてもわからな過ぎだ。そもそも、作家の男(西島秀俊)が、なぜあれほど、年老いた男・佐原(ビートたけし)と若い女・美樹(忽那汐里)から目が離せ [続きを読む]
  • ドラマ「カルテット」第8話
  • 遅くなったが、『カルテット』第8話レビューです。#カルテット氷上のワカサギ釣りから始まる第8話。「魚類をバカにしたからですよ」などと言い合いながら、いつかのカーリングゲームのように、ワカサギ釣りに興じる4人。そして、氷上に空いた4つの穴が画面に映し出される。「カルテット・ドーナツホール」の名前のように氷上の4つの穴は、それぞれの嘘・闇・欠陥などを象徴しているように見える。それでも視聴者はすでに、このカ [続きを読む]
  • 「ラ・ラ・ランド」デイミアン・チャゼル
  • 数々のアカデミー賞候補となり、作品賞の発表間違いも話題になったが、結局、チェゼル監督の監督賞と、エマ・ストーンの主演女優賞など計6部門でオスカー像を獲得した・・・という話題作なので、観ておこうと思ったのだが、ふ〜〜〜ん、脚本がイマイチだなぁ〜という感想。ミュージカルということで、単純に楽しみたいと思って行ったのだが。。。冒頭は、長回しのワンカットで、渋滞の高速道路の車の上で繰り広げられる大人数のダ [続きを読む]
  • 「死生観を問い直す」広井良典 (ちくま新書)
  • 広井良典氏は、これまで「これからのコミュニティのあり方」に関する提言などを読んで、とても興味深い議論を展開していたので、この「死生観」に関する本も読んでみた。やや抽象的な「時間」に関する記述が多く、「死生観を問い直す」までの議論が深まっているようには思えなかった。物質的な富の拡大、死を背景に退けさせ、死生観そのものが「空洞化」している現代、まさに「死生観の構築」が求められていると著者は指摘する。キ [続きを読む]
  • 「マリアンヌ」ロバート・ゼメキス
  • 原題のALLEDは、似た者同士という意味があるらしい。スパイ同士である男女が結ばれたラブサスペンス。言うまでもなく、ブラッド・ピットとマリオン・コティヤールの二人の心理戦のような役者冥利に尽きる映画。さらに美しい衣装とエレガントな着こなしは、古き良きアメリカ映画の伝統が生きている。名作『カサブランカ』へのオマージュというのも頷ける。完璧で美しき男女。砂漠に降り立ったイギリス軍のカナダ人スパイのブラッド [続きを読む]
  • ドラマ「カルテット」第7話
  • 多くの人がネットで指摘しているようにマキマキは巻き戻って早乙女になった。不可逆と巻き戻しがテーマの第7話である。アリスちゃんの猛然とした車のバック運転の異様さに呆気にとられつつ、「唐揚げにレモンをかけることは、不可逆なんだ」と熱く語っていた家森君は、早乙女の名前に戻ったマキさんに「巻き戻ってません?」と何度も繰り返し、エンディングテーマが冒頭に流れた。このドラマでは「食事シーン」が重要な役割を果た [続きを読む]