琉球畳に片付けられた部屋、でも物は少なくはなくて、子供のいるフツーの家庭。に見える。 懐かしいような、夏休みにだけ行く親戚の家のような、そんな雰囲気。襖が開き…
タクシーの中無言で。薄暗くて、相葉ちゃんの表情は見えない。ラジオから流れる音楽と車のエンジン音だけが聞こえた。 こうたくんの家に着く少し前に、こうたくんが目を…
とりあえず、こうたくんのママに電話をした。うまく誤魔化せる自信はなかったけど、こうたくんのママは疑うことなく、送っていく旨をわかってもらえた。 その電話をきっ…
外に出て、ケータイを持ち、名前をプッシュした。耳に当て、コール音が聞こえてくる。 うたちゃんだよな・・・・。 少しだけの不安。まぁもしそうじゃなくてもあの…
階段を降りる前の空はオレンジ色だったのに、降りたら薄暗くなった。 降りたらすぐ空港だと思ったんのに。 お店がぎっしりと並ぶ場所だった。「ここどこぉ?」うたが不…
ポケットに手を差し込む、ケータイの冷たさに触れて、取り出した。ケータイのモニターには先ほどの電話の相手である番号と名前があって。 虹太くんママ とあった。…
31日だから、仕事も早く終わった。雲のない夜空に星が光る。でも街中は賑やかで、行き交う人たちが寒さゆえに少し肩を丸ませ歩いて行く。 楽しそうに笑顔な人。表情を…
赤のトンネルの中、丸く切り抜かれた外の景色だけが見える。雨がだんだん強くなってきくる。 うたの悲しい気持ちがおれにも流れ込んで来て、悲しくなった。笑って欲しい…
「あのトンネルに行くぞー」にじくんがあたちの手を取って走る。 赤色のトンネルの中に潜り込んだ。二人の息の音が響く。 しゃがみこんで、トンネルの外側を見た。雨つ…
重い瞼を開く、ぼんやりとした景色が見えた。シャンデリアのような照明が光っている。 家のシャンデリア? 家っていってもマンションのじゃなくて、実家の応接間、に…
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