den さん プロフィール

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denさん: シッタカブリアンの午睡
ハンドル名den さん
ブログタイトルシッタカブリアンの午睡
ブログURLhttp://den393.blog81.fc2.com/
サイト紹介文ギャラリーでの現代美術個展レビュー、小劇場での演劇、コンテンポラリーダンス、WSなどの見聞記。
自由文仕事休みに主に京都市内のギャラリーをまわり作家さんとお話しさせていただきレビューをアップしております。現在は自らも作品制作を行っております。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供435回 / 365日(平均8.3回/週) - 参加 2009/10/23 17:14

den さんのブログ記事

  • 「 紙を織る 〜 中平 美紗子 初個展 」
  • 2017.06.13〜06.18【 ギャラリー恵風 1F 】今年、京都造形芸術大学の院を修了された中平さんの初個展。多分一生忘れられない展覧会になると思います。このディテール、見えているのは緯糸なんですね。経糸に細かくくぐらせて織っているので、これだけのボリュームと豊かな質感、密度が表情を作っていきます。この紙素材は手提げのペーパーバッグなどの持ち手の紐に使われているものですから強度については申し分ない代わりに(触れ [続きを読む]
  • 「 Phantom Edge 〜 田中 真吾 」
  • 2017.06.02〜06.18【 Gallery PARC 】大学3回生ぐらいから「火」を表現の「道具≒手段」としてきた田中さんの作品の変遷は「燃やす→燃える→変化する→留める」という一連の過程の中で.一貫してまるで画材のように火を「利用」してきたと言えます。2012年に見た個展では遂にギャラリーの壁一面に火を放ったのか、と一瞬のけぞった(実は焦げた壁そのものを展示していたのです)ものでした。それは「火力の特性」として作品に反映 [続きを読む]
  • 「 江本 創 〜 能動植物 」
  • 2017.06.06〜06.25【 芦屋画廊 kyoto 】今世紀最大の発見といわれるのが「能動植物」つまり「歩き回る植物」のことです。多くの種には「歩脚」とでも呼ぶべき脚が生え、これで自由に歩行活動を行うのです。植物にとって必要なエネルギーは根から吸収する水や養分、呼吸、光合成で生産される炭水化物なのですが能動植物の場合はこれら以外の何らかのものを得て、それによって活動していると考えられます。“捕獲”し標本にした現物 [続きを読む]
  • 「 黒瀬 剋 展 」
  • 2017.06.06〜06.17【 galerie 16 】制作はずっと続く、という一見不可思議なテーマは実は「どこにも収束しない連綿としたもの」という黒田さんの中で息づく時のスパンなのかもしれません。黒田さんはこれを「コンティニアス・ペインティング」と名付けています。つまり“続きのある”絵画です。描いたものをコピーして更に描く、これを繰り返しながら配置する。これはデジタルで言う上書き(上描き?)ですね。コピーという芸術家 [続きを読む]
  • 「 山本 茂 展 〜 essence 」
  • 2017.05.30〜06.11【 Art Spot Korin 】 ブラウンフィンガー。まさしく僕がそうなんですが花の名前を問われてもさっぱりわからない。日々どこでも目にする路傍の花々に、視る、ということ以上に近づけていない自分を時々情けなく思ったりもします。今さらではあるのですが…さてモノクロの花の写真。モノクロというのは対象が何であれ情報量が限定される分、イマジネーションを喚起させ、際立ったコントラクトによって、光の行方 [続きを読む]
  • 「 a3 project selection 」
  • 【 Gallery View vol.1103 】【 MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/w 】 ヴォイスギャラリーの常設コーナーでは、京都の大学卒業後に郷里へ戻られた作家さん、または海外留学・赴任中であったり、結婚されたり社会人となられたりで限られた制作時間の中で作家活動を続けてこられた人たち、物理的に京都から遠いところで活動されている作家さんの作品を紹介しています。今回は毎年6月の新シーズンを紹介します。様々な作品が一堂 [続きを読む]
  • 「 岡本 匡史 展 」
  • 2017.06.06〜06.11【 ギャラリー恵風 2F 】画家が作品に込めるもの、例えばそれが精神性だとすれば、風景を描く人がその風景に何がしかの心性を映しながら、それが画家にとってはただの風景画ではないという示唆そのものの理解が、同時に芸術を理解すること、だとすれば、やはり「絵画の鑑賞」というのは「普通のひと」には高くて面倒なハードルとも言えます。できるだけポートフォリオを見ようと努めるのは現在は過去の蓄積と経過 [続きを読む]
  • 「 NEW YORK SENTIMENTAL 〜 NOBUO FUKUOKA 」
  •  2017.05.27〜06.06【 ギャラリーえがく 】1980年代から10年間ニューヨークに住んでいた画家の回顧展。この人は実にさらっと話をされる。その昔(今でもかも知れませんが)好き放題生きていた頃のエピソード、これからゆっくりと少しずつ聞いていこうと思います、もったいないから笑。最近携帯を初めて持ったこと、パソコンに酒をこぼして現在使えないこと、そしてついつい深酒してしまうこと…一枚のスナップ写真に目が行く。な [続きを読む]
  • 「 石場 文子 個展 〜 2.5 」
  •  2017.06.06〜06.11【 KUNST ARZT 】2.5次元という言葉の出どころや定義はともかくとして、人間の純粋な視覚機能と「思い込み」や「錯視」といった曖昧さを検証し作品化したものはかなり多いと思います。それは「なるほど」の世界ではありますが、さてどうやって説得力ある作品として反映、昇華させていくのかが大きな肝にもなります。この石場さんの作品は「シンプルかつ直感的明解さ」に富んでいますし、或る種の「ロジックを越 [続きを読む]
  • 「 阿部 順子 展 〜 水を活ける 」
  •  2017.06.06〜06.11【 ギャラリー恵風 1F 】阿部さんはずっとフレスコ画をされてきた作家さんです。漆喰を壁に塗り付ける、まるで左官仕事のようなフレスコ画はまず体力が要ります。阿部さんは只今フレスコ画についてはインターバルをおいて、そこで、あの古典技法の極みとも言うべきジャンルから、ほど遠いボールペンを画材とした作品を発表しています。中でもジェッソをドリッピングした上に描かれる無数の線のリリカルなこと! [続きを読む]
  • 「 報告展2016−2017/中島 麦 」
  •  2017.06.01〜06.20【 GLAN FABRIQUE ギャラリー la galerie 】地域型アートプロジェクトが“大流行り”です。新しい作家が出て来る機会を創出するもの、あるいは地域性というものを前面に出して「アートに理解ある自治体」としてのアピールし集客へ繋げたいという目論みもあるでしょう。しかしその全てが成功しているかというと疑問です。HUB-IBARAKI ART PROJECTの2016選定作家として中島さんがされてきたことの意味は何か、そ [続きを読む]
  • 「 大友 一世 個展 」
  • 2017.05.30〜06.10【 MATSUO MEGUMI + VOICE GALLERY pfs/w 】大友さんは3原色(キナクリドンマゼンタ、セルリアンブルー、レモンイエロー)と黒だけで絵を描きます。プリンター出力(4色カラー印刷も同様です)もまた、これらの色単位の緻密な混色によって限りなくバーチャルな色調を作り出しています。画家はその「原色同士の混じり合い」をカンバス上で絵具を混色させて再現させます。さらには元となる風景をカンバスにプロジェ [続きを読む]
  • 「 白根ゆたんぽ 個展 〜 Water Mood Kyoto chap/ 」
  • 2017.05.03〜06.24【 trance pop 】まだまだ会期はあるのですが、大好きなゆたんぽ先生の「京都ヴァージョン」の展覧会ということで、これは見逃してはならじ!と。名前は知らなくてもこの方のイラストは全方位的に認知されているはずです。いつもの水着、下着姿の女性なんですが、とんでもなく巧いなぁなんて素人の僕が言うところではないのですが、とにかくこれだけの線でこれだけの“キュートでヴィヴィッドなしどけなさ”を描 [続きを読む]
  • 「 あわいの部屋/型取る声 〜 大西 伸明 個展 」
  • 2017.05.20〜06.04【 ARTZONE 】「作品を2つ並べることは、それが本物なのか偽物なのかという議論を宙づりにすること」と以前の個展についてのステートメントにあります。私たちは“何を以て実物=実体”であると認識するのか、目の前にある2つの物体がどう見えるのか、つまり、どちら“かが”偽物であるという妙な断定に至っていないか。これは実物である、と見なしている、または、見立てている私たちへの痛快な裏切りでもありま [続きを読む]
  • 「 加地 猛 個展 〜 ママン/あなたは愛でずぶ濡れになる 」
  • 2017.05.31〜06.04【 Lumen gallery 】チャーミングでけったいな自分のオカンのフェイスブックへの頻繁なアップへの反応の良さに、先のセイリー育緒さんがプロデュースして実現した個展。加地さんは写真には全く興味なし、カメラもない。iPadでひたすらオカンの日常を撮る。セイリーさんは言う。「彼は誰のためというわけでもなく撮っている。これってオモロいやん。かといって自分のためでもないんやから」愛しきオカンは「また、 [続きを読む]
  • 「 村田 のぞみ 個展 」
  • 2017.05.30〜06.04【 trace 】僕たちは「結果」である「作品」と向き合うことで当事者である作者“側”へ少しでも近づこうとします。これらの作品が何度も染めを重ねて結実したものであることからわかるのは、村田さんのステートメントにある「生きることを一枚の布に掴みにいく、その痕跡」という作家としての「素材と手法から導く精神性の可視化」への誠実なスタンスです。あるにまかせる偶然性と意図とのせめぎ合いの中でこれほ [続きを読む]
  • 「 45min. 〜 セイリー育緒 写真展 」
  • 2017.05.31〜06.11【 gallery Main 】ギャラリーへの階段を上がると銭湯の番台よろしく写真家が、お隣りのギャラリーでの入場料を徴収。ちょっと強面の作家は若い男子たちを前に座らせて「そこ座って、よー聞きや、っていうか、これ講義やな、もう」と。僕もこういう話が聞ける機会はそうないと思い、後ろで立って拝聴。「写真を撮るということは、目の前のものを写しとるんではなく、そこに新しいものを作るっていうことやね。そ [続きを読む]
  • 「 宗 由美子 〜 Meguru2017 展 」
  • 2017.06.01〜06.10【 ART FORUM JARFO 】昨年の公募展でご一緒させていただいた宗さんです。ステートメントの中に出てくる「ブリコラージュ」「アッサンブラージュ」については僕自身も大きく共感するところで、書家という出自(すでに意味を解釈できる記号としての文字をさらに精神性を含めて深化させたものとしての特殊なカテゴリー)をお持ちの宗さんが、直感的にブリコラージュするものとは人生、社会、生きる上での或る種の機 [続きを読む]
  • 「 井上 舞 個展 」
  • 2017.05.30〜06.04【 gallery morning 】1年前のグループ展で拝見してお話しも伺って…卒制で驚いて(山口賞)それで、この初個展で更に驚き。この1年間で凄まじい深化を遂げていると感服させられる井上さんですが、ご本人は至って飄々とした方なんですね。なんと大学院生! 拍手、エール、賞賛…決してほめ殺しでなく文字通りの新鋭が登場しました。立体感の微妙な外し方、古色をまぶしたような、時代を付けたような、霞んだ画風 [続きを読む]
  • OPEN STUIO TOUR ⑤の3「 ASK−Atelier Share Kyoto 」
  • 奈良田 晃治(絵画)/宮岡 俊夫(絵画)/山本 直樹(インスタレーション、ドローイング)2017.05.20・21ツアー見聞記最終回です。奈良田さんは明日まで開催の茨木現代美術の特集作家として参加されています。画面を縦横に走るノイジーなテクスチャーはごくありふれたスナップ写真のようなモチーフによって鑑賞者に“現場”と“現在”との経年を知らしめ、まるで昔の部分的に剥離したプリントのような効果を醸し出します。奈良田 [続きを読む]
  • OPEN STUIO TOUR ⑤の2「 ASK−Atelier Share Kyoto 」
  • 蔵田 和枝(染織)/シュヴァーブ トム(写真)/中屋敷 智生(絵画)2017.05.20・21ASK2回目。こうして色々なジャンルの作家さんが一堂に会する中で「手数=リピート=時間の蓄積」という織りの特性を改めて見る思いの蔵田作品。“こっくりとしっかりと”した風合いの作品はやはり糸から染めないとダメということでこれもまた染織作家の必然かも。つい先日個展を終えたばかりのトムさん。面白かったのは中央に反射筒を置くとふわ [続きを読む]
  • OPEN STUIO TOUR ⑤の1「 ASK−Atelier Share Kyoto 」
  • 大前 春菜(彫刻)/河村 啓生(彫刻、インスタレーション)/金 昇賢(彫刻)2017.05.20・21スタジオツアー最後は西京極駅から徒歩10分の友禅工場を改装した3階建てのビル。とにかく各フロアが広い! 3回に分けて紹介します。大前さんは卒制で体積的にも見上げた作品で印象に強く残った作家さん。「見えない重力・圧力」を感じる作品を見て“うら若き女性”に驚くこと自体なってないな、と自戒。いけない先入観です笑。河村さん [続きを読む]
  • 「 大村 洋二朗 個展 〜 メントリアル 」
  • 2017.05.23〜05.28【 ART FORUM JARFO 】昨年の3ギャラリー合同企画展で初見の大村作品。一種の「見立てを細工する」作品というのはクオリティが全てです。曖昧さやファジーな感覚が作品の精度に反映してしまうと途端に色あせて見えます。大村さんの作品を見て「よーできとんなぁ」と感心される方の基準もまた基準として然るべき理由を孕んでいますが、それ以上に、“細工を施すと”いうことは、作家自身が自らの許容度についてシ [続きを読む]
  • OPEN STUIO TOUR ④「 ウズマキスタジオ 」
  • 松浦 茜(絵画)/永井 麻友佳(平面インスタレーション)2017.05.20・21松浦さんは2年前が初見、そして「未来の途中の星座」の展示を見て改めて実力のほどを感じました。スタジオは同じ一棟の中にあるウズイチスタジオのお隣です。そんな松浦さんの一見ランダムかつ整然な作品の展示光景は一定のトーン、温度、テクスチャーを互いに交感させながら、貫禄さえ思わせる安定感を示しています。この作家さんの方法論も実に興味深いも [続きを読む]