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《冬蜂紀行日誌》(2008) https://blog.goo.ne.jp/a184125

「冬蜂の死にどころなく歩きけり」(村上鬼城)に心酔した老人の日記(遺稿)です。

「第二の人生」をどう生きるか、煩悩に満ち満ちた老人の「死に様」を《反面教師》にしてください。

剣藻 幌呂
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千葉県
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中国
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2009/10/24

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  • 「ブログ引っ越し」のお知らせ

    いつもご愛読、誠にありがとうございます。この度、諸事情によりブログを引越す事になりました。新URLhttp://fuyubati.blog36.fc2.com/宜しくお願い致します。「ブログ引っ越し」のお知らせ

  • 序・「冬蜂の死にどころなく歩きけり」(村上鬼城)

    村上鬼城の句に「冬蜂の死にどころなく歩きけり」という作物がある。坪内稔典の解説によれば「『冬蜂』は冬も生き残っている蜂。今は敗残の老武士のように歩いているその蜂は、ついしばらく前まで勇ましく飛んでいただけに、ひときわ哀れである。作者は老残の身の上をこの蜂に託したのだが、蜂の生態の一コマとして読んでもよい」(「くもん式の俳句カード・冬・解説書」・くもん出版)とある。私自身、とうに還暦を過ぎ、この冬蜂の心境が、痛いほどわかるようになった。日本人の平均寿命が80歳を超した現今、六十男などは「ハナタレ小僧」にすぎないという評価は納得できる。とはいえ、古来からいわれている「人生五十年」説の方が、私には実感できるのである。平均寿命が延びたのは、日本人の生命力(エネルギー)が増幅したためではなく、「戦争で死ぬことがなかったこ...序・「冬蜂の死にどころなく歩きけり」(村上鬼城)

  • 「禁煙(いや断煙)の記・1・《禁断症状はなくならない》

    2008年4月9日(水)そろそろ、私も「禁煙」、いや「断煙」を始めようという心境になってきた。昨今の風潮では、「喫煙」は「悪」、犯罪に近い「反道徳行為」という評価を受けている。喫煙者の煙が蔓延し、傍にいる人たちの健康を害するおそれがある以上、やむを得ないことだと思う。同様に、「排気ガス」「ダイオキシン」の垂れ流しなど「大気汚染」も「悪」、ペットボトルの水しか飲めなくなった「水質汚染」も「悪」、地球温暖化による「紫外線」も「悪」、それらの原因を作っているのは誰だろうか。これまでに、私は2回ほど「1年間の断煙」をしたことがある。1回目は「職場のストレス」のため頓挫した。2回目は、当初から「1年間という期限付き」(願かけ)の断煙にすぎなかったが、「やめようと思えばいつでもやめられる」という「変な自信」だけはついたよう...「禁煙(いや断煙)の記・1・《禁断症状はなくならない》

  • 「怨念人物史伝」(佐野美津男・北洋社・1972年)・《1》

    2008年4月8日(火)雨(強風)「怨念人物史伝」(佐野美津男・北洋社・1972年)を読み始める。著者は1932年生まれなので、40歳の時の作物である。実を言えば、私は学生時代、30歳代の著者と直接話をしたことがある。サークルで文芸講演会を企画し、その講師を依頼したのだ。高田馬場あたりの喫茶店で、彼は、開口一番「講演料はいくらですか」と質問した。詳細は忘れたが、話の切り出し方があまりにも単刀直入だったので、その場面だけは今でも憶えている。それまでに「浮浪児の栄光」という作物を私は読んでいた。また、卒業後、「ピカピカのぎろちょん」という童話も読んだ。それらの内容は、すべて忘れてしまった。森秀人と同世代の作家であり、彼もまた「反体制」「非知識人」志向のように感じられるが、童話をものするだけあって、文体・文章は大変解...「怨念人物史伝」(佐野美津男・北洋社・1972年)・《1》

  • 「遊民の思想」(森秀人・虎見書房・1968年)・《2》「梅澤武生劇団」

    2008年4月6日(日)晴「遊民の思想」(森秀人・虎見書房・1968年)の「Ⅱ芸人・大衆芸術論」の中に「考えるところあって、十二月に旅役者の一行とともに田舎を歩いた。梅沢武生一座という。座長は二十四歳。野球選手になりたかったのに親の後を受けて役者になった。生活のためである。妹の正子は二十歳。ふつうの娘のような生活を望んでいるが、彼女も結局舞台に立った。総勢十七名。なんとも陽気な一座である」という書き出しで始まる一節がある。その内容を要約すると、①座長以下全員、舞台づくり移動など工場労働者以上の労働に密着している。②若い現代の旅役者たちは、義理人情の思想に乏しいから、自分たちの芸をあまり信じない。ところが、いったんかれらが舞台に立つと、観客が涙を流して泣き笑う。粗末な小屋で、だから演じるのはむしろ観客なのだ。観客...「遊民の思想」(森秀人・虎見書房・1968年)・《2》「梅澤武生劇団」

  • 「遊民の思想」(森秀人・虎見書房・1968年)・《1》

    2008年4月3日(木)晴昨日に引き続き、午後6時30分から大衆演劇観劇。「満劇団」(座長・大日向きよみ)。昼の部は「大入り」で、入場できなかった。夜の部も、座長の母・若水照代(70歳)が特別出演とあって「大入り」となったが、肝腎の座長は入院治療のため不在、よく考えれば、娘の「穴埋め」に母がやってきたということになる。30年ぶりに観る若水照代の舞台姿は、相変わらず「明るく元気」、美空ひばり「もどき」の歌声(「関東春雨傘」)にも「衰え」は感じられなかった。「芝居」(外題は失念)は、座長不在のため「水準」並、若水照代の「持ち芸」(三度笠、花笠、番傘の舞踊)で「見せ場」を「やりくり」、「繕った」感は否めない。若手男優・ウメショウジ(漢字不詳)が踊った「花と竜」は、村田英雄ではなく美空ひばり、久々の歌声に聞き惚れたが、...「遊民の思想」(森秀人・虎見書房・1968年)・《1》

  • 「満劇団」・《芝居「親子鷹」と飛鳥一美の面踊り》

    2008年4月2日(水)晴午後1時から、大衆演劇観劇。「満劇団」(座長・大日きよみ)太夫元・大日向満の話によれば、関西の劇団だが、座長の大日向きよみは、関東の劇団・虎の座長・林友廣の姉、若水照代の娘だとのこと、若座長・大日向皐扇は、大日向きよみの娘である。さらに舞台には、、長男(「浪花の若旦那」3歳)、次男(「小虎」10ヶ月)、座員(芸名不詳の女優)長女(「浪花の小姫ちゃん」4歳)まで登場、愛嬌をふりまいていた。昼の部、芝居の外題は「母の旅路」、母と息子、その嫁の葛藤を描いた人情劇で、役者の「実力」は水準以上と思われるが、際立った特長は感じられない。太夫元・大日向満の「三枚目」が秀逸だったが、やはり「関西風」、しつこさが目立った。歌と踊りのグランドショーでは、飛鳥一美の舞踊「飲んだくれよう(?)」(面踊り)は、...「満劇団」・《芝居「親子鷹」と飛鳥一美の面踊り》

  • テレビ東京「ガイアの夜明け」・《中国社会・貧富格差の拡大》

    2008年4月1日(火)晴(強風)午後9時から、テレビ東京「ガイアの夜明け」視聴。中国社会における貧富格差の実態をレポートした番組である。農村部と都市部では月収の「差」が3倍に拡がったという。たしか、中国は「社会主義国」であったはずだが、どうしてそのようなことが起こるのだろうか。というより、「社会主義」という理念そのものが、空虚な幻想であったのだから、そのような結果になることは「必然」だということが定説化しつつある。中国という「社会主義国家」が崩壊することは「時間の問題」なのだろうか。旧満州で暮らしたことのある、私の亡父は「中国人が、このまま社会主義を受け容れるとは思えない」と言っていたが、今、そのことが「顕在化」したのだろうか。いずれにせよ、政治は「社会主義」、経済は「資本主義」という「現実」、日本の3倍以上...テレビ東京「ガイアの夜明け」・《中国社会・貧富格差の拡大》

  • TBSテレビ「被取締役(取り締まられ役)社員」

    2008年3月31日(月)雨のち晴午後9時からTBSテレビ「被取締役(取り締まられ役)新入社員」視聴。採用試験で最も成績の悪かった若者が、意外にも(役員待遇で)「合格」、仕事の内容は「ヘマをすること」「チームに迷惑をかけること」だという。会長のもくろみでは、自分のことばかり考えて連帯しようとしない(お互いに足を引っ張り合っている)「課員」たちの中に「超一流のダメ人間」を入れれば、まず①課員の「自尊心」が満たされる、②「課」の名誉のために「ヘマ」「ミス」を修復しようとする、③その結果、本当のチームワークが生まれるのではないか、ということであった。入社当日から、若者は「ヘマ」を繰り返し、課員たちは「てんやわんや」の有様で、その対応に追われる。事態は、会長の思惑通りに展開、その「ヘマ」が「怪我の功名」になる「おまけ」...TBSテレビ「被取締役(取り締まられ役)社員」

  • 「小説平家」(花田清輝・講談社・昭和46年)

    2008年3月27日(木)晴「小説平家」(花田清輝・講談社)のうち「冠者伝」読了。「平家物語」の作者は誰かという謎を「平家物語」の叙述内容・文体に即して解き明かし、さらにその人物の「伝記」を綴ろうとした作物である。この著者の作物は、私自身が学生時代、大いに親しんだものだが、独特の言い回し(文体・決まり文句)の他はほとんど憶えていない。その「言い回し」とは、いわく「まあそんなことはどうでもいいのであって」とか「それかあらぬか」とか「対立したまま統一する」とかいうものであったが、その意味・論脈を理解することは、ほとんどできなかった。還暦を過ぎた今、あらためて読み直しても、当時とあまり変わらない。著者にとって「読者にわかりやすく書く」などということは思いもよらぬことであり、自分の書いたことを読者が理解できないにしても...「小説平家」(花田清輝・講談社・昭和46年)

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