此花咲耶 さん プロフィール

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此花咲耶さん: 里の野山に此花咲くや
ハンドル名此花咲耶 さん
ブログタイトル里の野山に此花咲くや
ブログURLhttp://konohanasakuya725.blog119.fc2.com/
サイト紹介文ジャンルを超えて切ない少年愛(R-18含)の世界を書いてゆきます。どうぞよろしくお願いします。
自由文まだまだ拙いものですが、お読みいただければ幸いです。
ご意見、ご感想お待ちしております。
どうぞよろしくお願いします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供284回 / 365日(平均5.4回/週) - 参加 2009/10/27 10:16

此花咲耶 さんのブログ記事

  • 明けない夜の向こう側 2
  • 櫂の背嚢(はいのう・背負う鞄)の中には、母親が持たせてくれた、わずかな食料が入っていた。少量の米と小豆、芋が、独りぼっちになった櫂の命を救った。母に貰った財布は肌着の中に隠し、誰かに荷物を奪われないように、細心の注意を払って櫂は、鞄を枕にして眠った。集まってきた子供たちは、不屈の精神力を発揮した。そうしなければ生きていけないと、本能で知っていたかのかもしれない。昨日までそこで生きていた子供が、次の [続きを読む]
  • 明けない夜の向こう側 1
  • 上野にある地下道で、高い少年の声が響いた。「逃げろーーーっ!」「刈り込みだーー!」逃げ惑う小さな影と、彼らに襲い掛かる捕獲者たちの足音が入り乱れて響く。怒声と泣き声が、地下道の中で騒々しく共鳴していた。「刈り込み」というのは、捕まえた浮浪児を、トラックに放り込み各収容施設に送り込むことだ。まるで野犬狩りのように、一匹二匹と数えながら荷台に放り込まれた子供たちは、この先、劣悪な環境の収容先に放り込ま [続きを読む]
  • 16日から連載開始いたします(`・ω・´)
  • タイトルは「明けない夜の向こう側」です。お盆近くになりますと、戦争の話や、空襲の話、原爆の話が、一過性の話題のように連日メディアで流れてきます。書いてみたい素材ではありましたが、きちんと書くには調べることが多すぎて、ちょっとハードルが高くて二の足を踏んでおりました。***着地点は、とうに決まっておりますが、そこまで到達するのに手間取りました。毎日更新は、ちょっと無理があるので二、三日に一度の更新に [続きを読む]
  • 広告が……(´・ω・`)
  • 余りに見苦しい広告が、ブログに全面出ておりますので、この記事を上げます。急に暑くなりました。此花の住んでいるところは、今日も30度を越えていて、蒸し焼きになってしまいそうです。執筆活動についていえば、現在書いているものは、「互に愛し求めあっているが環境が許さない」というものです。←アバウトでごめんなさい。ちびっこが書けるので、楽しいです……(*´▽`*)←大好き?設定が戦争の頃から始まっていますので、 [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 18【最終話】とあとがき
  • 「そうだったのか……。これまでこういう事がなかったから、失念していたよ。強制的にシャットダウンされた場合、通常の指紋認証と声紋認証と、一連の起動作業で回復されるんだった」「なんだ、それ……初歩的な設定じゃないか……自分で作ったくせに、そんなことも忘れていたのか?精密機械が聞いてあきれる。うちのパソコンと同じレベルだぞ」音羽は呆れ、音矢は居直った。「アンドロイドが壊れたからすぐに来てくれと、慌てふた [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 17
  • 「いや!ショーくん!」「あっくん。落ち着いて」「ぼくが……ぼくがいけなかったの……何もわかっていなかった……ショーくんはぼくを見ていただけなのに……ぅわぁ〜ん……」音羽の胸の中で、綺麗な顔をゆがめて取り乱したあっくんの心中も知らず、車は角を曲がった。車は静かに研究室へと向かっていた。車中では、研究員があっくんの噂をしている。「さすがにモデルというだけあって、綺麗な子でしたね、博士。泣いちゃって可哀 [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 16
  • 数時間後。共に荷物を受け取りに来た研究員に撤収を命じると、音矢は早々と研究室に帰ると告げた。「世話になった。おかげで良いデータが取れたよ。以後の研究に活かせると思う」木箱に入ったアンドロイドは、再びしっかりと梱包されて去ろうとしていた。上蓋が閉じられ、しっかりと紐で荷造りをされていた。きっとこれが最後の別れになる……。「あっくん。お別れしないの?」「……音羽……」「兄さん。アンドロイドはどうなるん [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 15
  • 音矢の話は、二人には思いがけないものだった。アンドロイドSⅤには、モデルとなった儚い少年の存在があったという。「まぁ、性格をコピーすると言っても、参考にする程度でオリジナルと同じになるわけはないんだよ。行動や思考をあらかじめ予測できるように調整しているから、今回は少しばかり人間らしい部分が色濃く出たという事なんだろうな。アシモフのロボット三原則を知っているだろう?アンドロイドが人と暮らしていくため [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 14
  • 仕事を終わらせたあっくんが、やっと帰宅した時、大学のロゴマークの入った大きな車が家の前に止まっていた。「音矢……?」アンドロイドの様子がおかしくなったと聞き、急ぎ音矢は訪れたらしい。「今頃、どうしたの……?何かあった?」「アンドロイドが故障したんだ」「え……ショーくんが……?壊れてしまったの?どうして?」「思いがけない結末だが、厚志は返品したがっていたそうだから、丁度良かったんじゃないか?音羽から [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 13
  • 心がざわつくのは、きっと自分の良心がとがめているせい……とわかっていた。乱れた髪をかき上げながら、腫れた目を隠すように大きなサングラスをかけたあっくんは、約束の時間よりも数時間も早く到着して、マルセル・ガシアンを驚かせた。「わたしのヴィーナス。どうしたんだい?撮影機材も、まだ搬入されていない時間だよ。綺麗な蜂蜜色の髪にブローもしないで……何かあったのかい?」「マルセル……に逢いたかったの……え〜ん [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 12
  • 残念ながら音羽は、相変わらずあっくんの一途な恋心に、ものすご〜く疎い朴念仁なので、今一つ悲しみを理解できていない。あっくんの心は、今や嵐の海に浮かぶ木の葉の船のように、港を見失って危うく揺れ続けていた。「雨に濡れた子犬を温めるようにしたのかもしれないけれど、音羽はどれほどぼくが……音羽を大事に思っているか考えていない。ぼくたちのベッドに、アンドロイドが寝ているなんてあんまりだよ……許せない……」「 [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 11
  • 気配に気づいた音羽が、薄く目を開けた時、あっくんはアンドロイドSVを力の限り揺さぶっていた。「出て行って!どうしてぼくのベッドにいるの?ショーくん!起きて!」「……あっくん。もう朝?どうしたの?」「音羽……なぜここに、ショーくんがいるの?」「ああ……朝早くに帰ってきたら、この子の様子がおかしかったんだよ」「……どういうこと?」「雨に打たれながら、玄関先に座り込んでいたんだ。シャットダウンができなく [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 10
  • 「ご主人様なんて、呼ばないで。たまたま運よく起動しただけで、きちんとショーくんのご主人様になった覚えはないんだから。ぼくの気に障る事ばかりしているのに、どうしてそんな風に嬉し気に呼ぶの?」「……わたしはご主人様に喜んでいただきたいです。どうすればいいですか……?どうすれば、ご主人様に許してもらえるでしょう?」「どうしてもぼくの役に立ちたいのなら、泥棒が入らないように、表で番犬のように首輪でも着けて [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 9
  • 風呂上がりのあっくんは、素肌に白いバスローブだけを身に着ける。家事はアンドロイドのショーくんがやってくれるので、ストレッチをして、仕事関係のメールの確認をしたら、他にすることはない。ゆっくりとモード雑誌を広げたり、バロック音楽をかけて本を読んだりする優雅な時間が好きだった。だが、長椅子に横たわった時、視界に入った景色が、いつもとどこか違うのに気づく。「……ショーくん。マルセルが贈ってくれた薔薇のブ [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 8
  • そしてどこか誇らしげに、胸を張って答えた。「わたしはご主人様のものです。全てがご主人様のために作られています」「うん。そうだね。あっくんも同じことを言うよ。ぼくのすべては、君のものだよってね。君は、あっくんと二人で写った写真があったらどうする?」「二人の写真ですか?それでしたら、わたしは……大切に……とても大切にします」「そうだろう?写真立てが割れても、君はあっくんと二人の写真をごみ箱に捨てたかな [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 7
  • 清潔なテーブルクロスの中央にはライナーが敷かれ、センスの良いアレンジ花が飾られている。あっくんの作る料理(恐らく、見た目はほぼ生ごみ)とは、どう控えめに見ても雲泥の差なのは、誰の目にも明らかだ。マルセル・ガシアンにテーブルセッティングのセンスと、料理を手放しでほめられたアンドロイドのショーくんは、プログラムされているだけですと謙虚に微笑んだ。何でもできるアンドロイドは、万能すぎてほんの少し気に入ら [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 6
  • アンドロイドの傍に寄ったあっくんは、まじまじと眺めた。「でもSV……ってコードで呼ぶのは、余りおしゃれじゃないよね、何か可愛い名前はないかなぁ。どうマルセル?」「では、ショーはどう?わたしの好きなショー・コスギのイニシャルなんだが」「ショー?」マルセル・ガシアンが身を乗り出してきた。「彼は単身米国に渡り、英語に堪能。武道を極め礼節を重んじる日本の忍者なんだ」「素敵。じゃあ、これから君の名前は、ショ [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 5
  • メイクを落としたあっくんの大きな荷物を、マルセル・ガシアンは自ら車に運んだ。「さあ、送ってゆくよ。わたしのヴィーナス。君のお手伝いロボットにも会ってみたい」「もう仕事はいいの?遠回りになるのに」「好奇心には勝てないよ」「まだ、あの子の作ったものを食べたことはないけれど、きっと何か作ってくれているはずだから、食べてゆく?」「嬉しいね。ロボットはどういう形?変身して戦闘形態になったりするのかい?」「ま [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 4
  • 翌日から、アンドロイドは家事を引き受け、音羽とあっくんは、玄関先で熱いキスを贈りあい、抱擁を交わすとそれぞれの仕事先へと向かった。音羽は勤務先の病院へ向かい、あっくんには、来年のカレンダーの撮影が入っていた。「わたしのヴィーナス」世界的デザイナー、マルセル・ガシアンはあっくんの事をそう呼んだ。「さあ。始めよう」マルセルの指示で、次々とポーズを決めるトップモデルのATUSHI(あっくん)は、薄絹だけ [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 3
  • 視線が外されないので、あっくんは困ってしまった。「どうしよう、音羽。あっさり契約されてしまったみたい。胸に手を置いて、指紋と声紋の認証をするはずなんだけど」「そうだね。何か不具合かな」「音矢に連絡を取ることは可能?」音羽は既に、連絡を取っていた。「今、つながったんだけどね、一度契約を結んだアンドロイドは、研究所に持ち帰って初期設定に戻さなければいけないって言っている」「初期設定……って?」「まあ、 [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 2
  • やがて、あっくんは、健気にもきりりと涙を拭いた。「……音羽が家政婦さんを頼みたいのなら、ぼくは反対しません」「そう?君がいいなら、ちょうど家政婦を雇うべきだと考えていたから、渡りに船でいいかなと思っていたんだ。兄貴に、電話しておくよ」「あっくんは、音羽に迷惑ばかりかけているから……止める権利がありません」「あっくん。権利だなんて……違うよ。僕は君に迷惑をかけられたなんて思ってない。まあ、時々は失敗 [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 1
  • 世界中の耳目を集める、超絶美形のユニセクスモデルのATUSHIこと上田厚志は、最愛の恋人、秋月音羽と結ばれてアメリカで暮らしている。厚志は大好きな音羽の傍に居たいという幼い頃からの願いを叶えて、誰よりも幸せだった。秋月音羽は肝移植の権威でもあり、長い間肝臓の病気で闘病していた厚志の兄も助けてくれた。厚志のお腹には、兄への生体肝移植でできた手術跡、メルセデスベンツ・マークと呼ばれる大きな傷がある。生 [続きを読む]
  • アンドロイドSⅤは挑発する 【作品概要】
  • 「最愛アンドロイド」シリーズの続編です。登場人物紹介上田厚志(通称あっくん)(マルセル・ガシアンはヴィーナスと呼ぶ)幼いころはとてもみにくい子供だった。近所の高校生のお兄ちゃんの一言でがんばって綺麗に変身し、今は世界的に有名なデザイナー、マルセル・ガシアンの専属モデルをしている。ユニセクスモデルとして名をはせた美貌のあっくんだが、大人になった今もその時の高校生(秋月音羽)を妄信的に愛している。愛する [続きを読む]
  • お久しぶり〜ふでっす(`・ω・´)
  • ご無沙汰しております。何とか自サイトから、観潮楼さま、及びお借りしていたイラストなどを外し終わりました。これで、やっとしがらみのない、オリジナル作品だけのサイトになりました。(たぶん〜……)思いがけず再掲作品をお読みいただき、ありがとうございました。頑張って改稿していましたので、拍手、コメントを頂けて、うれしかったです。(*´▽`*)すぐに、新しいお話を上げるつもりでいたのですが、遅くなってしまいまし [続きを読む]
  • 真夜中に降る雪 番外編 初めての春
  • 春美が自宅から離れた中高一貫校の試験を受けてみようと思ったのに、たいした理由など無かった。その頃、何もかもつまらなかった。見た目だけで自分を判断する周囲や、少し熱を出しただけで大騒ぎする祖父母もいやだった。寮に入るほどの距離ではないし、通学するという理由で誰も知った人のいない学校の受験を許してもらった。中等部の入試は、学科と面接だったがほとんど推薦入試のようなもので、これといって難解なものではなか [続きを読む]