此花咲耶 さん プロフィール

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此花咲耶さん: 里の野山に此花咲くや
ハンドル名此花咲耶 さん
ブログタイトル里の野山に此花咲くや
ブログURLhttp://konohanasakuya725.blog119.fc2.com/
サイト紹介文ジャンルを超えて切ない少年愛(R-18含)の世界を書いてゆきます。どうぞよろしくお願いします。
自由文まだまだ拙いものですが、お読みいただければ幸いです。
ご意見、ご感想お待ちしております。
どうぞよろしくお願いします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供243回 / 365日(平均4.7回/週) - 参加 2009/10/27 10:16

此花咲耶 さんのブログ記事

  • 流れる星に愛をこめて 3
  • 医務室の優しいカウンセラーが、どうかしましたかと耳元でささやく。「な……なんでもありません……」ぶんぶんと頭を振った。きっと涙目になっているぼくは、祈りながら遠流が来るのを待っていた。後で考えれば、遠流の後を追ってトイレに行くべきだった。一人(?)でお利口に用を足すオメガエルの様子を微笑んで眺めていた遠流は、うちの社のトイレが無人になると自然に蓋が閉まるタイプなのを知らなかった。便座に置いたまま、 [続きを読む]
  • 流れる星に愛をこめて 2
  • 「お星さまのばか〜……うわわぁあああ〜〜〜ん」バスルームで泣き喚くぼくの事情に、遠流は意外と冷静だった。泣いているぼくの頭を、落ち着いてシャンプーしきちんと服を着せた。「遠流がいけないんだ。遠流がいっつも触ってばかりだから、オメガとエルが逃げちゃったんだぁ……」「そうだなぁ。だとしたら、みんな俺が悪いな、みく、ごめんな」「みくじゃない〜〜〜わああぁぁん」「どこもかも子供みたいだ、よしひさ」「一緒に探し [続きを読む]
  • 流れる星に愛をこめて 1
  • あまりにぼくらが仲良しだから、神さまがいたずらした本当の愛を教えてやろうと流れ星に願いをかけた星屑の中に、散らばる煌く真実見つけてぼくの本当の気持ち 探してぼくの閉じ込めた気持ち星に願いを本当の愛を教えて怖いほど真っ直ぐにぼくを見て 星の宿る瞳に、ぼくを写して見つけたぼくに、君からのキスを贈って……流れ星に、キスして***本当は心のどこかで、気が付いていた。いつだって、あいつはぼくの身体目当てなんだ [続きを読む]
  • 隼と周二 番外編 SとⅯのほぐれぬ螺旋 11【完結】
  • 愛しい男の骨ばった手が、蒼太の頬をいとおしむようにそっと包み込んで、軽く撫でた。懐で見上げた蒼太のまぶたに唇を落として、背筋が震うような甘い低い声で木本が告げた。「蒼太……見てみな」「あ」「おまえが煽るから、こんなになっちまった。責任取れよ、蒼太」嬉し気に目元を薄紅く染めて、蒼太は木本の頭をもたげた分身に指を伸ばした。細い指が、木本の持ち物に絡みそっと大切に扱く。襖絵に描かれた絢爛の四季の花々に、 [続きを読む]
  • 隼と周二 番外編 SとⅯのほぐれぬ螺旋 10
  • 目を覆われると、情報を遮断されたように感じて、誰もが途端に不安になる。次に何をされるのだろうという不安と、甘やかな期待が頭をもたげる。相手が見えない不安よりも、蒼太が今何を考えてそこにいるのかが気にかかった。時間と空間が闇の中に解けてゆき、相手の存在を空気の流れと吐息で感じるしかない。木本の店のお仕置きベッドで、蒼太は四肢を広げられていつも目隠しをされていた。木本に愛されるときの蒼太は、いつも全身 [続きを読む]
  • 隼と周二 番外編 SとⅯのほぐれぬ螺旋 9
  • それから数日後。まだ頬にやつれの残る蒼太は、木本を呼び出した。あれから毎日、薬を飲む時間になると、飲んだかと確認の電話がかかってくる。食事の有無、睡眠時間もチェックするようになり、入院して以来驚くべきことに木本はまるで蒼太の過保護な保護者のようになっていた。蒼太の知る木本とはまるで別人のように違っていたが、それは蒼太がずっと欲しかった恋人のようでもある。呼び出したのは、都心から外れた田園の広がる場 [続きを読む]
  • 隼と周二 番外編 SとⅯのほぐれぬ螺旋 8
  • 幼い頃から頭の良かった蒼太は学年に関係なく、大学の研究室に出入りを許されるような子供だった。父が物理学者だという影響もあったかもしれない。日本に来る前に父に渡した理論は、その後の父親の研究室の基礎になるほどの、完成されたものだった。大人ばかりの中で切磋琢磨されて、子供らしさの微塵もない蒼太は同じ学年の友人はできなかった。みな声をかけることもなく、蒼太を遠巻きにして尊敬と畏怖の視線だけを送っていた。 [続きを読む]
  • 隼と周二 番外編 SとⅯのほぐれぬ螺旋 7
  • 医師は、蒼太の病状を極めて冷静に告げた。「状態を説明しますと、身体の衰弱がとても激しいです。肺以外にも肝臓と腎臓が弱っています。風邪をひいているのと細菌のせいで右肺は真っ白で水もたまっています。左肺だけが動いているような状況で酸素マスク使用もそのためです」ぐら……と木本の重心が傾いだ。「大丈夫ですか?」「あぁ、すみません。続けてください」「肺炎球菌による肺炎の潜伏期間は1〜3日で突然、発熱や悪寒に襲 [続きを読む]
  • 隼と周二 番外編 SとⅯのほぐれぬ螺旋 6
  • 翌日の夕方5時半、いつものようにやって来た隼は、周二を急かしていた。「早くいこ、周二くん。あまり遅くなったら迷惑だから」珍しく二人で出かけるらしい。「これから、どこかへ出かけるんですか、周二坊ちゃん。隼坊ちゃん」「おう。隼がどうしても心配だって言うから、ちょっと様子見にな」「様子見?どなたかの見舞いかなにかですか?」話しているのが、木本だと気がついて周二は話をやめた。元々、人の恋路をどうこうするつ [続きを読む]
  • 隼と周二 番外編 SとⅯのほぐれぬ螺旋 5
  • いい子だなと、言ってしまってから、その言い方がまるで木本の写しなのだと気がついて、堰を切るように感情が込み上げてしまった。深く顔を覆ってしまった生徒会長に、かける言葉をなくして隼はおろおろしている。「あの、会長?ぼく。何か変なこと……ごめんなさい。余計なこと言ってしまった?」「沢木……沢木……隼。頼むから、少しだけこうしていて」そっと、ドアの隙間に気配を感じて目線を送ったら、周二が肯いた。いつか、 [続きを読む]
  • 隼と周二 番外編 SとⅯのほぐれぬ螺旋 4
  • 「何を馬鹿なこと言ってるんだ」軽い気持ちで松本の腕を振り払おうとしたが、振りほどけない力で木本は押さえつけられた。「俺っ、本気ですっ!」「馬鹿野郎っ!松本、離せって、この馬鹿っ!何を考えてるんだっ!」「いやだっ!このまま兄貴が役立たずになっちまうくらいなら、俺はこの先兄貴に嫌われても、こうしたほうがいいんだっ!失恋したときは、嘘でもいいから誰か他のやつを抱けば忘れられるって、以前言ってたじゃないで [続きを読む]
  • 隼と周二 番外編 SとⅯのほぐれぬ螺旋 3
  • 蒼太が、木本のほうを振り返ることはなかった。明晰な頭脳で学校中から羨望の眼差しを送られる、自信に溢れた生徒会長の姿は、今やどこにもない。雑踏の中を走ってゆくのは、手ひどい失恋で傷ついた一人の高校生だった。『まともに(セクスの)相手ができるようになってから、俺の前に現れろ』引きつった顔を背けて、逃げるように駆ける蒼太の脳内では、木本の言葉がずっと繰返されていた。親以外に、生まれて初めて肌を合わせた男 [続きを読む]
  • 隼と周二 番外編 SとⅯのほぐれぬ螺旋 2
  • カタ……と、蒼太の眼前に黒い皮のケースを置き、あごをしゃくった。「開けてみな。誕生日プレゼントだ、蒼太」「木本さんが、ぼくに?何だろう……」食事の手を止めて、黒いケースのふたを開けたとき蒼太がどんな顔をしたか。それから、木本は長い間忘れることができなかった。「これも……愛?木本さん。」その場で、うつむいた蒼太はくっと咽んで「木本さんが、くれたのがうれしい」と告げた。だが、蒼太が黒い箱の留め金を開け [続きを読む]
  • 隼と周二 番外編 SとⅯのほぐれぬ螺旋 1
  • 昼下がりの明るいファミリーレストランで、チーズハンバーグ定食を待っているのは、一分の隙もないと言われている稀代の生徒会長「樋渡蒼太(ひわたりそうた)」とその年上の恋人、本名「木本充(きもとみつる)」だった。(ちなみに木本の源氏名は、真人(まこと)と言います)蒼太はともかくとして、どうみても堅気ではない木本にはこの場所はどこか不釣合いで、気の毒になるほどだった。贔屓目に見ても、昼の世界には似合わない [続きを読む]
  • 隼と周二 番外編 青になれ!3【最終話】
  • 薄闇の中、必死に逃れようとあがいた。「うーーーっ!!」淳也は、無茶苦茶に暴れて、やっと自分を押さえつけていた先輩を振り切った。枷が取れて、加勢しなければと思ったら、ぱたりと横合いに泡を吹いた先輩が倒れこんできた。「これは、こいつの名誉毀損の分だ。で、俺の分は誰がもらってくれる?」「なっ!こっちのほうが、人数多いんだ。やっちまえっ!」誰かが出した陳腐な号令に、卑怯なやつらはいっせいに飛び掛った。だが [続きを読む]
  • 隼と周二 番外編 青になれ!2
  • 校庭練習を早めに切り上げ、いつものように砂浜を走っていた。どうすれば速く走ることができるかを知るには、浜辺を走るのはもってこいの練習方法だ。速く、速く、速く。空の青さに溶けるまで。「あ、来た」淳也の砂浜練習はいつも一人なのだが、その日も向こうから走っている人影に気がついた。いつも手にバンデージを巻いて、減量のためなのか、サウナスーツでずっと長い浜を走ってくる。以前見たジャージが、同じ学校のものだっ [続きを読む]
  • 隼と周二 番外編 青になれ!1
  • 浜辺で走るのが一番いいんだと、陸上部顧問は自信を持っている。なんでも顧問の母校にはオリンピックに出た監督が居て、門外不出のその練習方法を拝み倒して聞いてきたという。確かに言われるままに、砂浜ジョギングを100m、200m、300mとセットを入れて行うとかなり効果的な気がする。砂浜で地面を蹴る動作を意識しすぎると、足は砂に取られるが何度も走っているうちにこつを覚えて、砂に足がとらわれなくなってくる。その感覚が自 [続きを読む]
  • 隼と周二 学園の狂騒 10 【最終話】
  • 機嫌よく二人がいちゃついていた最高潮のとき、氷河を越えてマンモスが……違った、ヤツが来た。「そこまでだ。木庭周二」「ひっ……」ごりと、こめかみに冷たい銃口が突きつけられていた。カチャリと撃鉄が起こされる。「俺の隼から手を離して、そのままその淫乱な手を上にあげろ!」「あ、あわわっ?沢木さん……?これって、さすがにおまわりさんがやっちゃいけないことなんじゃ」「そうか?俺的には、今すぐ引き金引いてもいい [続きを読む]
  • 隼と周二 学園の狂騒 9
  • 堪忍袋の尾が切れた周二は、ついに学校では親しくしないと言う決め事を犯して、隼を掴まえた。「は、はなしてっ」「離してじゃなくて、俺が話があるんだよ」怒ったときの周二は、隼も本当は少しだけ怖い。元々、大きな声は昔から苦手だった。いつにもまして低い野獣のうなり声は、隼の喉元に喰らいつきそうなきつい視線と両方で、隼を威嚇していた。涙目になるのを、懸命に堪えた。「なんですか?木庭周二くん」「なんですかだ〜? [続きを読む]
  • 隼と周二 学園の狂騒 8
  • 隼の目の前の硝子テーブルの上に、女性用の華奢な下着がいくつか置いてあった。色とりどりの、どこか甘いお菓子を思わせるパステルカラーのものが多かった。「ん?これ、なぁに?」下着の横にある、妙にぷるぷるした質感の不思議なものに、隼は手を伸ばしていた。「ああ、それね。隼の……そのラブちゃんに、付けてみようかと思って貰ってきた」隼の抱いているキューピー、ラブちゃんを取り上げると、胸に装着した。キューピーのラ [続きを読む]
  • 隼と周二 学園の狂騒 7
  • そういえば生徒会長の書いた人魚姫でも、銀色の魚の尾と引き換えに人魚姫は人間の足を貰っていた。エロくないので、確か隼に読ませる予定を、没にしたんだと言っていたはずだ。作・演出:樋渡蒼太タイトル:『人魚姫』(ボツ原稿)『願いを聞いた、海の底の魔女は言う』「人間の男の子の足をあげる代わりに、お前のその鈴を転がしたような声をもらうよ。いいのかい?」「それでも、かまいません。どうかぼくに、人間の足を下さい」 [続きを読む]
  • 隼と周二 学園の狂騒 6
  • 隼が野生の巨象に襲われそうになっている、少し前。休憩時間が終わり、捌ききれない客を待たせて、周二は隼を連れにきた。食堂のテラスの風の通る、長いすの上、眠り姫が王子の訪れを待って……いない。「隼っ!」周二の顔色が変わった。その後。誰かが玄関先に取材に来ていたテレビクルーのモニターを見て騒いだ。「沢木っ?なんでこんなところで、写ってるのーー?!」同級生が騒いでいたが、なんでそんなところに隼がいるのか、 [続きを読む]
  • 隼と周二 学園の狂騒 5
  • 松本が列に並び、間近で人形のような隼の姿を見て、小鼻を膨らませて興奮している。「うっわ〜、ねんね、超・可愛い〜。すげぇ」周二はクラス代表のボディガードとして、仕方なく苦虫を噛み潰したような顔をしてそこに立っていた。「護衛といっても文化祭なんだから、一応は君も制服じゃなくそれらしい恰好をしてくれるかな」生徒会長を睨みつけたが、一応向こうの言分がもっともなので、しぶしぶ流行の執事の恰好をしていた。元々 [続きを読む]
  • 近況報告
  • 再掲するにあたって、作品を読み返しています。今あげている作品は、納得のいかないところも多く、正直なかった事にしたいくらいの作品です。お借りした超絶美麗な絵のおかげで、何とかお読みいただけたのだろうと思いますが、読み進めるうちに自己嫌悪に陥りそうです。シリーズ物なので外すのもおかしいかなと思い、一応あげておきますが、あまり考えないで勢いだけで書いてしまったのを思い出しました。いかんね〜作業ばかりで新 [続きを読む]
  • 隼と周二 学園の狂騒 4
  • 結局、ドッキリの映像と隼の妖しい朗読劇のCD-Rをセットにして、希望者に予約販売と言う形をとった。男子も女子も、先生方も購入希望に〇を入れた。校長には秘密にしていたが、君、後で並んで写真を撮ろうと隼に声をかけていた所を見ると、校長特権で手に入れたらしい。今なら、先行予約者に限り、写真部が隠し撮りした隼の生写真5枚付きなのだそうだ。もちろん周二も、個人的に生徒会長を半分脅して注文した。牛乳瓶の厚底眼鏡か [続きを読む]