キャプローグ さん プロフィール

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キャプローグさん: この男、猥褻につき
ハンドル名キャプローグ さん
ブログタイトルこの男、猥褻につき
ブログURLhttp://www.waisetsu.net/
サイト紹介文タイで風俗業を営む男の半生
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供131回 / 365日(平均2.5回/週) - 参加 2009/11/28 08:07

キャプローグ さんのブログ記事

  • 第二百三十四話「扉」
  • やっぱり俺の勘は当たっていた。何となく、本当に何となく、嫌な予感がしていたんだけど、間違いなくケイコちゃんには何かがあった。いや、さっき約二週間ぶりに顔を見て、これまでと変わらない笑顔に安心したんだけど、その笑顔が微妙に曇っているのが感じられた。だから、ケイコちゃんが待合室に降りてくる度に、気にして動きを観察していたら、あることに気づいてしまった。「ちょっと、ケイコちゃん。」「はい、社長。お疲れ様 [続きを読む]
  • 第二百三十三話「ミツコちゃん」
  • スカウトメールでやりとりをしていた女の子と、大阪の喫茶店で待ち合わせをしているんだけど、約束の時間を三十分も過ぎているのに来ない。電話をしてみたけど出てくれないし、わざわざ大阪まで来たのに無駄足だったのかもしれない。もう諦めて帰ろうとしたところに、全体的にピンク色をしたフワフワした感じの女の子が入ってきた。「すみません、私、高知の出身で、大阪に来るのが二回目で、梅田には来たことがあるんですけど、駅 [続きを読む]
  • 第二百三十二話「バーカウンター」
  • 北海道から引き揚げてきたクリちゃんを慰めてあげようと思って、何度か電話をしているんだけど、そもそも電源が切れているようで繋がらない。京都での業務が特にないなら、雄琴を手伝ってもらいたいんだけど、本人と話が出来ないから、このことを会長に提案することさえ出来ない。「お客様、いかがでしたでしょうか?」「前の子と比べたら、段違いに良かったわ。」「ありがとうございます。」「男のスタッフも、きびきび動いてて気 [続きを読む]
  • 第二百三十一話「佐伯派」
  • ピチピチプレミアムの集客の秘訣をひと言で説明すると、インターネットのフル活用だ。ホームページや会員サイトで女の子の出勤情報などを積極的に公開するだけでなく、「写メ日記」というコーナーを設けて女の子のリアルな素顔を配信しているのも受けている。まだオープンから半年も経っていないけど、集客力だけなら雄琴でも随一だと言って良い状況だ。「こんなに面接の予定が入ってるんですか?」「そうやで、浩平。」「フォーナ [続きを読む]
  • 第二百三十話「腹心」
  • あれから三日しか経っていないのに、早くもクリちゃんが外され、代わりに鮫島部長の部下の与沢っていうやつが北海道を担当することになった。ピチピチマダムでマネージャーをしていたやつらしいから、顔を見れば分かるとは思うけど、たぶん何か話をしたということは無いと思う。「なぁ、与沢って知ってる?」「マダムのでっすか?」「そうそう。」「めっちゃ良い奴ですっよ。」「仕事は、出来んの?」「前田さんより出来まっすね。 [続きを読む]
  • 第二百二十九話「一勝一敗一分け」
  •  札幌の店を担当しているクリちゃんが、いよいよダメらしい。会長からは、長期戦を覚悟するから、しっかりと地盤を固められるように頑張れと言われているらしいけど、どうやら長期戦に耐えられるような精神状態ではないらしい。まぁ、石川部長から聞いた話だから、あんまりアテにはならないし、自分が担当している道後温泉の店は大丈夫なのかと逆に心配してしまう。「内容が伴ってないのは、分かってんな?」「はい、もちろんです [続きを読む]
  • 第二百二十八話「まぐれ当たり」
  •  雄琴のソープランドには、昔のような活気がない。たぶんバブル時期には、それなりに活況だったんだと思うけど、それ以降、ずっと右肩下がりが続いている。あと、経済の好不況とは関係なく、ソープランドのオーナー達の高齢化が進んでいて、時代の流れについていけていないというのも、雄琴没落の大きな要因だ。だからこそ、うちのような新参者にも進出のチャンスがあった。「浩平、一体どうなんってんの?」「いや、俺に言われま [続きを読む]
  • 第二百二十七話「サブプライム」
  •  お客様がいっぱい来てくれるのは、もちろん嬉しいことなんだけど、改善すべき点がいくつも見つかった。褒めるところは褒めて、注意すべきところは注意するというサジ加減が難しいんだけど、とにかく話すべきことを忘れないうちに、浩平とキョウカさんには伝えておかなければならない。「浩平、お疲れ!」「お疲れさまでした、社長。」「来客を出迎えてからの流れ、完璧やったやん。」「初日にしては、良く出来た方ですね。」「あ [続きを読む]
  • 第二百二十六話「タトゥー」
  •  まずはオープンできたことだけで満足して終わる一日かと思っていたのに、次々と予約の電話が入って、今日は閉店時間まで、ほぼギッシリと予定が詰まってしまった。明日と明後日も同じような状態、さらに来週、再来週の予約までもが入り始めた。大袈裟ではなく本当に、受話器を置くとすぐに次の電話が掛かってくるような状況だ。「お電話ありがとうございます。ピチピチプレミアムでございます。」「あ、やっと繋がった。」「申し [続きを読む]
  • 第二百二十六話「タトゥー」
  •  まずはオープンできたことだけで満足して終わる一日かと思っていたのに、次々と予約の電話が入って、今日は閉店時間まで、ほぼギッシリと予定が詰まってしまった。明日と明後日も同じような状態、さらに来週、再来週の予約までもが入り始めた。大袈裟ではなく本当に、受話器を置くとすぐに次の電話が掛かってくるような状況だ。「お電話ありがとうございます。ピチピチプレミアムでございます。」「あ、やっと繋がった。」「申し [続きを読む]
  • 第二百二十五話「ピチピチプレミアムへようこそ」
  •  男性スタッフ全員がエントランスに待ち構え、正午ちょうどにオープンしたピチピチプレミアムの最初のお客様となる八名を迎え入れた。お客様へのサービスをする部屋は全部で十二部屋あるものの、当面は二階にある八室のみを使用することにした。そして、本日の女の子の出勤人数も八人。末広がりの八並びで、なんとなく縁起が良い。「いらっしゃいませ、ピチピチプレミアムへようこそ。」 まずは浩平が指導の成果を見せる時間だ。 [続きを読む]
  • 第二百二十四話「うちの田附さん」
  •  ケイコちゃんとの話し合いの結果、プリプリでは働かず、ピチピチプレミアムの在籍として自宅から雄琴に通って、キョウカさんの講習を受けることになった。本人曰く、一か月とは言えプリプリで働いたら、ソープランドで働く覚悟が揺らぎそうだから、プリプリでは働かないことにしたらしい。 キョウカさんの講習は、女の子たちからの評判が良くて、みんな楽しみながら技術を身に付けているようだ。俺も一応、ダイシャチョウとして [続きを読む]
  • 第二百二十三話「ベージュ」
  •  ダイシャチョウの朝は早い。ソープの内装工事を発注している建設会社の現場監督と朝イチで打ち合わせをするために、七時過ぎに自宅を出た。山科のあたりが混んでいなければ、だいたい四十分弱で雄琴に着くから、自宅からも通えなくもない距離だ。とはいえ、やっぱり京都と雄琴を頻繁に往復するのは疲れる。「あ、おはようございます。」「おはようございます、社長。脇田です。」「あと十分くらいで着きますから。」「分かりまし [続きを読む]
  • 第二百二十二話「俺のプラン」
  •  講習の時間をうまく調整してもらえたから、午後四時過ぎには雄琴を出ることができた。今年に入ってからでも軽く百回以上は往復している道を、京都へと向かう。決して明るく楽しい話にはならないだろうし、雄琴で働いてもらう流れになるように話し込みたいから、落ち着いた雰囲気の喫茶店で会うことにした。「店長、お久しぶりです。」「あ、ケイコちゃん。ひさしぶり。」「わざわざ、ありがとうございます。」「そんな改まらんで [続きを読む]
  • 第二百二十二話「俺のプラン」
  •  講習の時間をうまく調整してもらえたから、午後四時過ぎには雄琴を出ることができた。今年に入ってからでも軽く百回以上は往復している道を、京都へと向かう。決して明るく楽しい話にはならないだろうし、雄琴で働いてもらう流れになるように話し込みたいから、落ち着いた雰囲気の喫茶店で会うことにした。「店長、お久しぶりです。」「あ、ケイコちゃん。ひさしぶり。」「わざわざ、ありがとうございます。」「そんな改まらんで [続きを読む]
  • 第二百二十一話「二年半」
  •  ダイシャチョウとしての俺の仕事は、服を脱がされて、身体を洗ってもらい、そしてマットプレイという基本的な流れで、お客様を演じることだ。気づかれないうちに、いつの間にかコンドームを付ける技術も、この時に教える。これまでに風俗で働いたことがある女の子でも、ソープランドでの勤務経験がなければ、口を使ってコンドームを付けたことなんてないから、この講習で覚えることになる。「明日も三人なんで、よろしくお願いし [続きを読む]
  • 第二百二十話「ダイシャチョウ」
  •  ソープランドの建物の改修工事は、やっと目に見えるところの作業が始まった。ここまで床下の配管をいじったり、鉄骨の強度を高める工事をしたり、素人の俺には何をしているのか分からない箇所ばかりだったから、やっと工事の進捗が確認できるようになって嬉しい。「キョウカさん、そろそろ出番やで。」「はい、任せておいてください。田附社長。」「浩平とキョウカさんが居てくれて心強いわ。」「俺も、社長と働くの楽しいです。 [続きを読む]
  • 第二百十九話「世間話」
  •  今日からお前が社長だ、お前に全てを任せると言われて、素直に喜べるほど俺はもう若くない。ピチピチグループが買収したソープランドを運営する法人の社長になると言うことは、この法人が行っている事業で発生したトラブルの全責任を、俺が負わされるということだ。「田附社長!おめでとうございます!」「ああ、石川部長。」「ご活躍を遠く松山の地から願っております!」 やけにテンションの高い石川部長からの電話は、ある意 [続きを読む]
  • 第二百十八話「椿」
  •  何十人もの女の子と面接して、やっと一人を採用できるかどうかという状況なので、これはかなりの体力勝負だ。わざわざ滋賀県まで足を運んでくれるお客様に対して、胸を張ってオススメできるような女の子を揃えなければならない。「あ、もちろん、オープンまで他店で働いてて良いんやで。」「それでも待機料をくれんですか?」「うん。そういうこと。」「向こうに引っ越ししないとダメですよね。」「最初は、うちの店で借りるマン [続きを読む]
  • 第二百十七話「ユウコト」
  •  そういえば俺、いつもここでカットフルーツを買って食べていたなと、懐かしい記憶が蘇った。もう二十年以上前のことだけど、ワンダラーのマイに会うために歌舞伎町に足繁く通っていた頃、百果園に立ち寄るのが習慣になっていた。「すみません、パインをひとつください。」「はい、百円ね。」「ありがとう。」 そうそう、ここのカットフルーツは串に刺して出てくるから、歩きながらでも食べやすいねん。昔のことを思い出しながら [続きを読む]
  • 第二百十六話「赤木くん」
  •  会長から夜通しの説教を受けてから三週間くらいが経った。ピチピチプレミアムで働いてくれる女の子を集めようと、必死で頑張っているけど、確保できたのは今のところ三人だけ。このペースだと、どう考えても間に合わない。「こんなに要らんってくらい集めときたいねん。」「そうですよね。分かります。」「一か月前には、キョウカさんの講習を始めんとアカンし。」「そう考えると、残り三か月ですね。」「今の三人とのやりとりは [続きを読む]
  • 第二百十五話「無限ループ」
  •  やはり予想通りの展開で、クラブ「椿」についた途端に、会長からの説教が始まって、結局、朝まで延々と美味しくない酒を飲んで、夜を明かした。とにかくデカい声で、休むことなく罵倒され続けるのは辛いんだけど、今の家庭の事情と考えると、なにもなく真っすぐに自宅に帰るのに比べれば、こっちの方が楽な気もする。 ソープランドの買収に長い時間を要し、さらに工事が大規模化したために工期が伸びた。このため、開業準備が整 [続きを読む]
  • 第二百十四話「ハートブレイク」
  •  カバンのなかを入念にチェックした。すでに朝から三度目だけど、いったん中身を全部取り出して、何か不審なものが入っていないか、手で触り、目で見て、確認した。特にサイドポケットには何度も手を突っ込んでみた。銀行の通帳などを入れてある小さなポーチのなかも、カバンと同じように十分に確認したけど、何も見つからなかった。「和臣、なにかある?」「えっと、明日、店の全体ミーティングです。」「そうなんや。時間が合っ [続きを読む]
  • 第二百十三話「悪夢」
  •  雄琴のソープランドの売買の本契約が完了し、ピチピチグループ史上最大の投資額となる大規模な改修工事が始まった。プライベートでも、カオルコが見事にお受験を乗り越え、お嬢様大学の付属小学校への入学が決まった。公私ともに明るいニュースがあるのに、俺自身はミカを失った悲しみだけが心を埋め尽くしている。「これ、どっちの白が良いと思います?」「派手で目立つから、こっちでお願いします。」「はいはい、分かりました [続きを読む]
  • 第二百十二話「恐怖と悲しみ」
  •  いつまで俺は正座を続ければ良いんだろうか。この女の子の一人暮らしには最適な小さな部屋に、俺と、ミカと、そしてサエコの三人がいるのは、何故だろう。誰がどう見ても、俺は絶体絶命の大ピンチの真っただ中にいるんだけど、どういうわけか俺自身はとても冷静だ。いや、俺にはどうしようもない状況に追い込まれいて、自分からは何のアクションも起こせないから、じっと静かに嵐が過ぎるのを待つ以外に選択肢がないだけだ。「い [続きを読む]