asa さん プロフィール

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asaさん: 夕陽の回廊
ハンドル名asa さん
ブログタイトル夕陽の回廊
ブログURLhttp://yuuhikairou.blog.so-net.ne.jp/
サイト紹介文今の世の中これでいいのか、と思いながら一言
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供56回 / 365日(平均1.1回/週) - 参加 2009/12/03 13:50

asa さんのブログ記事

  • 広島と沖縄 死者との対話 A・ビナード×三上智恵?
  • 広島と沖縄 死者との対話 A・ビナード×三上智恵? 沖縄の人たちを二度殺すのか  三)戦争で沖縄は防波堤にされた。捨て石で時間稼ぎだったが、本当は防波堤にすらならなかった。沖縄戦は無駄死にだった。20万人が地獄のような2カ月間を体験する中で日本国の指導者たちが少しでもいい和解を引き出すことができたかかといえば、何もできなかった。それどころか、沖縄の島々にたくさんの日本軍を配置して沖縄の若者も使っ [続きを読む]
  • 広島と沖縄 死者との対話 A・ビナード×三上智恵?
  • 広島と沖縄 死者との対話 A・ビナード×三上智恵? 白水の戦争マラリア  A・ビナード)それで何か起きた時に、ありえない、想定外、そんなことになっていたんだという。6年前の3.11もそう。日本に54基も原発があったの、知らなかったって。軍事衝突、相手が中国なのか北朝鮮なのか分からないが、それが起きた時、沖縄で何が起きているか全く注目してこなかった人たちはまたオタンコナス状態になる。そういう状態になっ [続きを読む]
  • 広島と沖縄 死者との対話A・ビナード×三上智恵?
  • 広島と沖縄 死者との対話 A・ビナード×三上智恵?  広島市内で4月16日、三上智恵監督「標的の島 風かたか」の上映後に詩人のアーサー・ビナードさんと三上監督のトークがあった。沖縄の情況は日本の民主主義の在り方にかかわるといった視点にとどまらず広島との思想的な関連性、特に死者との対話に議論が及んだ。以下、トークの要約(3回続き、文責asa) A・ビナード)辺野古で、高江で、沖縄で思うことは、国家は国民 [続きを読む]
  • 悲劇の地の愛のかたち〜映画「灼熱」
  • 悲劇の地の愛のかたち〜映画「灼熱」 民族のジグソーパズルといわれたユーゴは1943年の独立以来、チトーという稀有の指導者によって辛くも保たれた。1980年にチトーが亡くなり、1989年にベルリンの壁が崩壊してユーゴ共産党の屋台骨が揺らぐと、パズルのピースが散乱するのは早かった。ユーゴは五つの民族の寄せ集めといわれたが、中でもクロアチアとセルビアの反目は激しかった。底流には第二次大戦中、クロアチア人によるナチ傀 [続きを読む]
  • この国のかたちが危うい〜映画「標的の島 風かたか」
  • この国のかたちが危うい〜映画「標的の島 風かたか」 三上智恵監督作品「標的の島 風かたか」を観た。2016年4月に起きた米軍基地関係者によるうるま市の女性殺害事件への抗議集会(6月)のシーンから始まる。稲嶺進・名護市長が、苦渋の表情で語る。「我々はまた風かたかになれなかった」。「風(かじ)かたか」とは風よけのこと。市民、民衆が一人の女性さえ助けることができなかった。そんな思いを語っている。しかし、その [続きを読む]
  • 興味尽きないその歴史〜濫読日記
  • 興味尽きないその歴史〜濫読日記「日本ノンフィクション史」(武田徹著) 副題に「ルポルタージュからアカデミック・ジャーナリズムまで」とある。「ルポ」といえば戦時中、いわゆる文士による「従軍記」が存在した。あれは本来の意味でのルポルタージュだったのか。そのあたりから、この「日本ノンフィクション史」は語り起こされる。むろん、かつての「従軍記」は、後年に火野葦平自身が語っているように軍部によるさまざま [続きを読む]
  • 前半の映像がなかなかいい〜映画「ライオン」
  • 前半の映像がなかなかいい〜映画「ライオン」 私はどこから来てどこへ向かおうとしているのか。だれしもそのことを気に掛ける。アイデンティティへのこだわりである。これをなくすと単なる根無し草になる。昔「デラシネの旗」(五木寛之)という小説があったが、よほどの熱い季節をくぐり抜けてこないと、なかなかそんな気にはならない(注:デラシネはフランス語で根無し草)。 映画「ライオン」は、自分はどこからきたかを見失 [続きを読む]
  • ゴルディオスの結び目〜社会時評
  • ゴルディオスの結び目〜社会時評 古代の王ゴルディオスが複雑怪奇な結び目を作り、これを解いたものがアジアの覇者になると宣言した。アレキサンダー大王が現れ、剣で一刀両断にし、予言通りアジアの覇者になった。 この故事をどう解釈するか。 普通の人間は、まず結び目を解こうとするだろう。アレキサンダーは発想を変えて、一刀両断にしてしまう。誰にも思いつかぬ方法で難問を解いたアレキサンダーはやはり英傑だった―とす [続きを読む]
  • ジャーナリズムの本筋を行く〜濫読日記
  • ジャーナリズムの本筋を行く〜濫読日記「日本会議の研究」(菅野完著) 「籠池騒動」がテレビのワイドショーを賑わせている。いち小学校の不透明な設立経緯に端を発し、渦中の籠池泰典氏の、幼稚園児に教育勅語を暗唱させるなどユニークな教育方針がテレビ・バラエティの波長にピタリはまった感があり、そこに「私と妻がかかわっていたら議員も首相もやめる」という安倍晋三首相の無防備な発言(裏側にあるのは、長年「一強」と [続きを読む]
  • 海という不条理の世界〜濫読日記
  • 海という不条理の世界〜濫読日記「漂流」(角幡唯介著) 未踏の渓谷に足を踏み入れた「空白の五マイル」や、北極海横断を試みて悲惨な結末を迎えた探検隊の跡を追った「アグルーカの行方」の著者角幡唯介が、「漂流」をテーマにした一冊を世に問うた。角幡は、自らの肉体を自然にさらしてぎりぎりの冒険を重ねる中で、生と死の感覚が複雑に入り組んだ内面を凝視できる数少ない探検家=ライターである。今回は海を舞台に、ある漂 [続きを読む]
  • 究極のポピュリズムに堕する恐れも〜濫読日記
  • 究極のポピュリズムに堕する恐れも〜濫読日記「情報参謀」(小口日出彦著) 随分昔の話だが、ある国会議員との雑談で、落選して浪人中のことに話題が及んだ。居酒屋をしていたという。「どうして、また」というと、政治家と居酒屋には共通点があり、どちらも情報(=口コミ)を扱う仕事だということだった。 テレビでは、朝から井戸端会議のようなワイドショーが全盛だ。かつてのような、問題提起型やニュースの掘り起こしで [続きを読む]
  • 沖縄戦後史と半生を重ねる〜濫読日記
  • 沖縄戦後史と半生を重ねる〜濫読日記「私の沖縄現代史 米軍支配時代を日本(ヤマト)で生きて」(新崎盛暉著) 沖縄の近現代史について多数の著書を持つ著者は、沖縄出身の父母のもと、東京で生まれ、沖縄大学に赴任するまでの半生をヤマトで過ごした。いわば戦後沖縄の同伴者である。本土と沖縄の関係について「構造的差別」と指摘した著者が、日本と沖縄の「関係史」を、自身の半生を重ねてつづった。 1936年生まれ。日中戦 [続きを読む]
  • 全米を覆う「私は惨め、それで何が悪い」
  • 全米を覆う「私は惨め、それで何が悪い」「ルポ トランプ王国―もう一つのアメリカを行く」(金成隆一著) 今朝(2月28日)の新聞で、トランプ米大統領がアカデミー賞授賞式でさんざん皮肉られたことが伝えられた。メディアの選別、移民の排斥をはじめ、多様性を認めない姿勢への批判である。アメリカは英国から独立する際、自由と可能性の国を旗印にしてきた。その国で、どうしてこんな政権が生まれたか。 もちろん、これは [続きを読む]
  • アメリカの衰亡〜日本は自立すべき時
  • アメリカの衰亡〜日本は自立すべき時「帝国以後」(E・トッド著)を読んで ・トランプ政権の意味〜「国民国家」への欲望 2017年1月、米トランプ政権がスタートした。滑り出しは、お世辞にも順調とはいえない。世界各国からだけでなく、米国内からも厳しい批判を浴びている。代表的なものは、中東7カ国からの入国禁止をうたった大統領令であった。幸い、というべきだろう。この大統領令は司法の手で止められているが、ほかに [続きを読む]
  • 豊饒とも思える日常の深淵〜濫読日記
  • 豊饒とも思える日常の深淵〜濫読日記「セカンドハンドの時代『赤い国』を生きた人々」(スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著) ソ連は1917年の革命で誕生し、1991年に崩壊した。よくも悪しくも、20世紀の壮大な実験であった。この「赤い時代」に生きた人々の肉声を拾い集め、一つの「帝国」の相貌を浮き上がらせたのが、この書である。 「セカンドハンド」とは「お下がり」の意味である。誰かが使い古した思想や社会システム [続きを読む]
  • 「いま」の時代に、どう読むべきか〜映画「沈黙 SILENCE」
  • 「いま」の時代に、どう読むべきか〜映画「沈黙 SILENCE」 遠藤周作が1966年に発表した小説の映画化である。17世紀、江戸時代初期の日本。キリスト教弾圧が熾烈を極めたころ。ポルトガルのイエズス会宣教師・ロドリゴとガルペは、自らの師ともいえるフェレイラが弾圧に屈して棄教したと聞き、その事実を確かめようと日本に渡る。そして、苛烈な弾圧の中でガルペは信者たちに寄り添い、命を落とす。ロドリゴは、案内役だったキ [続きを読む]
  • 戦後第2世代に期待する〜濫読日記
  • 戦後第2世代に期待する〜濫読日記「『戦後』はいかに語られるか」(成田龍一著) 成田には、「戦後」を分析した著書として「『戦争体験』の戦後史」がある。刊行は2010年。しかし、直後に「戦後」を語るうえで欠かせない出来事が起きた。東日本大震災と福島原発事故、いわゆる「3.11」である。「3.11」は日本の戦後史の解釈を変える、決定的な何かを(成田の用語によれば)「またぎこして」しまった。それゆえにこの出来事は日 [続きを読む]
  • 描かれたのはスペインそのもの〜濫読日記
  • 描かれたのはスペインそのもの〜濫読日記「さもなくば喪服を 闘牛士エル・コルドベスの肖像」 その日は雨だった。砂の足元は滑りやすい。下手をすれば死人が出る。興行主は中止すべきかどうか、迷った。だが、男は平然と出ていった。闘牛場の中央へ。 1964年5月20日。28歳でスペイン闘牛界の頂点に立つ男、エル・コルドベス(コルドバの男)ことマヌエル・ベニテスは、左目が見えずインプルシボ(癇癪もち)と呼ばれる牡牛と [続きを読む]
  • 他者としての「戦争」「原爆」〜映画「この世界の片隅に」
  • 他者としての「戦争」「原爆」〜映画「この世界の片隅に」 「夕凪の街 桜の国」に続くこうの史代原作の映画化である。ただし、今回は実写でなくアニメ化した。それはなぜかは、後でふれる。 1944年、「いつもぼおっとしている」という浦野すずは、ある男性に見初められ、広島の江波から呉に嫁ぐ。戦況は緊迫し、絵が好きなすずは呉湾に浮かぶ軍艦を無心に描き、憲兵に間諜(スパイ)の疑いをかけられたりするが、優しい夫・北条 [続きを読む]
  • 「虚妄の戦後思想」の元凶は〜濫読日記
  • 「虚妄の戦後思想」の元凶は〜濫読日記「丸山眞男の敗北」(伊東祐吏著) 著者の伊東祐吏は1974年生まれ。1960年代後半から70年にかけて全国の大学で闘争のあらしが吹き荒れ、丸山眞男が虚妄の戦後民主主義の代表的存在として批判された時代の後に生を受けた世代である。彼らが丸山をどう見たか。 それはそのまま、70年代以降の若い世代が、丸山を通して「戦後」という時代をどう位置付けるかにつながる。そのあたりの思考の回 [続きを読む]