セント さん プロフィール

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セントさん: セントの最新映画・小演劇120本
ハンドル名セント さん
ブログタイトルセントの最新映画・小演劇120本
ブログURLhttp://blog.goo.ne.jp/signnoot
サイト紹介文映画館で新作をランダムに見ています。小演劇も好きですよ。
自由文プロフィール
性別   男性
自己紹介 休みは大体映画館かその近くを闊歩しています。自然と繁華街というところを歩くことになります。心は大自然にあこがれながら、結局便利さに負けているような気もします。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供221回 / 365日(平均4.2回/週) - 参加 2010/01/07 16:38

セント さんのブログ記事

  • 散歩する侵略者 (2017/日)(黒沢清) 70点
  • 冒頭の金魚すくいからの映像がインパクトがあり、今回も黒澤健在かなと思ったが、、。今回、全体に映像が緩やかですね。ピシッと決めていない。ほんわか流れてる。これで2時間を越える作品。3人の侵略者が求心力を持って集まってくる過程が面白いはずなんだが、それほど黒澤は意識していない。偶然に3人は集合したようだ。あの広い東京で。概念を奪う、というか地球人のことを理解するために奪っているように思えたが、それが最後 [続きを読む]
  • パターソン (2016/米)(ジム・ジャームッシュ) 90点
  • ジャームッシュの映画って、今まで3本しか見ていない。しかもそれほど高評価でもない。そして何気なく見た映画だった、、。これがものすごくいい。現代で、ミサイルが飛んでくるかどうか分からないこの世の中で、ごく僕らの周りにこんな小さな幸せが潜んでいる。そこにあるのにみんなちょっと上を見ている。頑張っている。でも気づかない一日の市井の平凡さが一番人間の幸福なんだ。そんなことを感じさせてくれる。実にいい映画で [続きを読む]
  • 三度目の殺人 (2017/日)(是枝裕和) 85点
  • これはまた現在の日本映画では、技術も俳優も映像も演出も1級品を醸成した見事な作品です。もうずっと画面にくぎ付けでした。あの弁護人と被告人が一枚の鏡を通して一人の人間に融合する。真実を求めない弁護人がとうとう真実を求め始める過程。人間の融点を見る。この何度も横側から見せられる映像はぐいぐい寄り、また左に二人が移動したり、まさに映像を魔術のように操ってますなあ。あの鏡の仕切りは溶けていたのではないでし [続きを読む]
  • 裁き (2014/インド)(チャイタニヤ・タームハネー) 75点
  • 現代にしかとまだ残滓のようにインドに残る不条理を、風刺精神たっぷりに独特の世界でフィルムに焼き付けた爆弾のような作品です。何だか、昔見たオーソン・ウェルズの「審判」を思い起こしたが、考えたらカフカにも似た不条理劇ということではどこかでオマージュがあるのかもしれません。映像も決まってるし、テーマも切れてるし、映画的には言うところなしなんだけど、どうも潤いがないんですなあ。やはりこの映像にずっとついて [続きを読む]
  • 望み(雫井 脩介 著) (2016/角川書店) 75点
  • いわゆるミステリーではないけれど、読み出すとガンガン心を揺すぶられ、一気に読んでしまう小説であります。自分の息子が事件に巻き込まれ帰ってこない。状況は加害者のようにも思えて来る。さて、何不自由なく暮らしてきたこの家族はこれからどう生きてゆくのか、、。父親、母親、妹、叔母、祖母、友人、マスコミ、警察それぞれの心理描写が絶妙である。身につまされるという表現がぴったりの心境でこの小説を読みました。でも、 [続きを読む]
  • 幼な子われらに生まれ (2017/日)(三島有紀子) 80点
  • さすが荒井と思わせる秀逸な脚本。無駄がない。しかも緊張の糸が最後まで切れない。安心して見ることのできる日本映画だ。しっかりと子供目線が主軸となるところがいい。我らが生きるこの国は子供たちが将来を決めるのだ。地味なテーマなんですな。再婚同士の家族の物語。新しい3人目の子供が出来て、そこで一挙に今までのほころびが露出する。じっくりと現代の日本家庭を掘り下げてゆく演出。この作品は切り捨てられようとする人 [続きを読む]
  • 現代演劇「韋駄天」(作・演出 林慎一郎)(於・山本能楽堂) 75点
  • またまた能とのコラボ。今回は「韋駄天」という聞きなれた題目だが、これが釈迦如来、帝釈天まで出てくるとあり、結構本格的過ぎてむずい。能の方は感想から外します。そして5人の、今や脂の乗った役者による演技合戦が格別の味わいである。そのためにこのコラボを見に来たのだから、もうワクワクする。いよいよ彼らの登場。なんと彼らはアノニマスの仮面をかぶっている、、。もう何というか、現代を一番鋭く貫いているというか、 [続きを読む]
  • ローサは密告された (2016/フィリピン)(ブリランテ・メンドーサ) 90点
  • この映画、最後まで一気に突っ走る。頭で考えさせてくれません。行動あるのみ。これは映画の原点ですね。面白いものとは何か。すべてこの映画に詰まっている。この年になっても随分映画的に高揚させてくれた映画です。カネとクスリと警察。この中で市井の人間に必要なものは本当はカネだけなんだけど、生活の助けのためにクスリに手を出した家族が辿り着いたところは警察だった。それも悪徳警官だらけの闇だったから、人を売り、金 [続きを読む]
  • 君の膵臓をたべたい (2017/日)(月川翔) 75点
  • 今時こういうさわやかな高校生を見ることができるのは奇跡としか言えないのではないかと思うほど、思春期の息吹が全編流れている。それは最近多い秀作アニメを見る時に感じるものと同質である。こういう作品が現代にクローズアップされるのは実に嬉しいことだ。ただ、桜良がああいう形で命を落とすくだりは少々あざといと思う。また、ラストがあのシーンでは感動もせず物足りぬ。別に無理に成人版を作らなくとも、、。 [続きを読む]
  • 海辺の生と死 (2017/日)(越川道夫) 75点
  • 終戦近い特攻隊員と島の娘との恋愛物語である。この島で、海軍が秘密の作戦を画している。まるでポエムのような話だが、この島独特の神がかった地域性と特高の心情が豊饒に浄化し、当時の生死観を強く彷彿させる。二人以外の俳優陣をまるで現地の人間ではないかと思わせるほどの無名の俳優を使ったのがまず成功の因。この島に伝わる唄もよろしい。但し、素晴らしいのはそこまでで、この神々しい恋愛をいざなってくれるはずのカメラ [続きを読む]
  • いしぶみ (2016/日)(是枝裕和) 80点
  • テレビ版「碑」は遠く我が10代の頃に見た。杉村春子が朗読し、沸々と湧き出る感動ものだったのを今でも思い出す。当時は広島テレビが毎年恒例にこの手の原爆ドキュメンタリーを製作していた。その一つだった。映画版は綾瀬はるかなので、正直まっすぐ過ぎて、またかなり違ったドキュメンタリーになったと思わざるを得ない。でも、こういう清楚で素な語りもまたいいと思った。やはり俳優の人生が色濃く出るのである。そこが映画なん [続きを読む]
  • 鎮憎師(石持 浅海 著) (2017 光文社 ) 70点
  • 題名の鎮憎師っていうのが、何かなと思ったけど、ちょっと出番も少なく、そもそも無理やりめいています。けれど、若い人の生態なんか鮮烈に書けてるし、この作家の持ち味で、ミステリー意外でも楽しめる部分です。登場人物が多すぎ、だれがだれなのか名前さえ整理できないままどんどん読み進んでいきましたが、まあいつもの石持感が出ています。あの、ひとグループにこんなにも恋愛観の違う人たちが集まるっていうのはいくらなんで [続きを読む]
  • ワン・デイ 悲しみが消えるまで (2017/韓国)(イ・ユンギ) 65点
  • 韓国映画って、ホント奇抜なものを出してくる。こういう努力が日本映画には欠けてるなあ。今回は現世に宿る霊が主人公。その霊ちゃんが現世の、これも妻を亡くしたばかりの男にささやきかける。これはきっと二人の清らかで崇高な愛の物語になるだろうなあ、これは面白いなんて思っていたら、いやあそんな方向には全然向きませんでしたね。やはりどこか韓流も今や醒めてるんでしょうか、きちんと、母娘、夫婦の愛に眼をまっしぐらに [続きを読む]