最終章下之町の掛け布団を購入し、栄町太鼓台が完成しました。栄町も大人太鼓台を持とうと活動を始め一年が経過した九月下旬の夕方でした。まさに「夢に向かって」に...
(三十三)下之町掛け布団 お披露目運行が終わり、数日経った頃、拓夫が河端を訪ねて来た下之町に掛け布団あるんですよ、しかも先代山下作で見事なそうです。」拓夫...
(三十一) お披露目運行 その一 高松から三宅が河端の家にやって来た。三宅は河端の仕事上の取引相手だ。早速、河端は三宅を台所に招きいれビールを飲んだ。窓の...
(三十) 組立 周りの声 投光機に太鼓台が映し出される頃、空き地には多くの人達が集まってきた。明後日のお披露目運行の為、太鼓台を組み始めて八時間以上が経っ...
(二十九) ハチマキの色 呉服屋の高橋が出来上がった長襦袢を持って来た。九月に入って直ぐの昼時であった。「どうです、綺麗に仕上がっているでしょう?特に墨で...
(二十八) 獅子と岩 崩壊 潤二は二つの方法を提案した。掛け布団を被う金糸の分量の少なさを解消する方法を提案したのだ。確かに川之江の一般的なレベルより赤布...
(二十七) 掛け布団裂く 「どうにかせんといかんですよ。金の部分の刺繍はええとしても、全体の形が真四角過ぎますよ、言うたらマッチ箱みたいで、ちょっと川之江...
(二十五) お披露目 「お披露目、なんな、それ?」坂上が太鼓台運営委員会の席上、お披露目運行の計画をたてようと言った時のスタッフ全員の素直な感想だった。坂...
(二十三) 川之江町協議会での失言 平成七年、四月のある日曜日の夕方、坂上と熊川が河端の職場に立ち寄った。久保達一自治会会長とは途中で別れたらしい。川之江...
(二十一) 掛け布団 四つ幕 七重 太鼓 集合場所は栄町中央だ。今日は藤間工芸へ残り物品全てを取りに行く。六月中旬の日曜日、思ったよりも早かった。そして、...
(十九) 房 五月中旬、藤間工芸から房を持って帰る。隅房がなかった。四つ房は一重で結び目が原型をとどめていなかった。八つ房は異常に大きく長かった。察すると...
(十七) 唐木補修 台車、土台、高欄、七重受け、四本柱、かき棒等、唐木を藤間工芸まで取りに行ったのは、平成七年春のある日曜日である。四トントラックと二トン...
(十五) 昇龍 三月初旬の夜、場所は栄町割烹寿、総勢二十数名、今夜の会合の目的は栄町太鼓台の名称を決める事と世代を超えた親睦だ。前もって運営委員会の会員に...
(十二) 自治会の対応 年が明け、平成七年一月中旬、河端の二階に久保達一自治会会長と 河端の父である河端昭一副会長と坂上の四人によって今後の太鼓...
(十一) 署名運動 藤間工芸に手付金を支払う事によって、まがりなりにも太鼓台の物 品を確保する事ができた。大人太鼓台を持とうと運動を始めて約二ヶ...
(九) 竹成太鼓台 坂上を初め数名が遅れて集会に合流した。当時、太鼓台建設に情熱を持つメンバーの殆どが愛護班に入会していた。その夜はクリスマスに実施する聖...
(七) 焦燥 石井縫い師と合って数日後、坂上と河端は三島駅の駐車場で西町の世話人を待っていた。晩秋の夕闇は何故か寂しかった。大人太鼓台を持つ事に今日まで何...
(五) 仁尾町文化資料会館展示南ちょうさ 話は少しさかのぼる。農人町が旧太鼓台の処分方法を決定する以前の事である。河端は坂上の自宅前で車を止めた。仁尾町、...
(三) 打ち上げ会での誤算 整理しなければならない事が幾つかあった。まず、農人町が本当に旧太鼓台を手放すかどうか、もし手放すとすればその金額はいくらぐら...
(序章) 愛媛県の東端川之江市では毎年十月十三、十四、十五日の三日間、秋祭りが実施される。そして、その秋祭りでは、神輿のお供として、太鼓台が運行される。太...
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