梨野礫 さん プロフィール

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梨野礫さん: 脱「テレビ」宣言・《大衆演劇への誘い》
ハンドル名梨野礫 さん
ブログタイトル脱「テレビ」宣言・《大衆演劇への誘い》
ブログURLhttp://e184125.blog41.fc2.com/
サイト紹介文全国に150余りある劇団の見聞録です。
自由文テレビ娯楽に「飽き飽き」している皆さん、大衆演劇の「至芸」に浸ってみませんか。
参加カテゴリー
更新頻度(1年)情報提供251回 / 365日(平均4.8回/週) - 参加 2010/03/05 21:09

梨野礫 さんのブログ記事

  • 劇場界隈・浅草観音温泉
  •  午後3時、炎天下の浅草界隈に辿り着く。木馬館開場までまだ1時間ある。私は、迷うことなく「浅草観音温泉」に飛び込んだ。入浴料700円。えっ?これって、ほんとに温泉なの?看板に天然温泉と書いてあるのだから、間違いない。それにしても、愛想も何もない風情で、脱衣場には、やたらと「手書き」の注意書きが多い。ちなみに、それらを書き出してみると、以下の通りであった。   ①注意して下さい。浴場内でもどこでも鍵 [続きを読む]
  • 付録・邦画傑作選・「桃中軒雲右衛門」(監督・成瀬巳喜男・1936年)
  •  ユーチューブで映画「桃中軒雲右衛門」(監督・成瀬巳喜男・1936年)を観た。   原作は真山青果、明治から大正にかけ、浪曲界の大看板で「浪聖」と謳われた桃中軒雲右衛門の「身辺情話」である。成瀬作品にしては珍しく「男性中心」の映画で、女優は雲右衛門の曲師であり妻女のお妻を演じた細川ちか子、愛妾・千鳥を演じた千葉早智子しか存在感がない。(他は、ほとんど芸者衆である。)  筋書きは単純、九州から東京に凱 [続きを読む]
  • 劇団素描・「市川千太郎劇団」・《芝居「湯島の白梅」は極め付き》
  • 【市川千太郎劇団】(座長・市川千太郎)〈平成20年8月公演・浅草木馬館〉                                    この劇団は、昨年、十条篠原演芸場で見聞ずみ。座長の女形が初代・水谷八重子「もどき」で秀逸、「湯島の白梅」の舞台が印象的だった。「劇団紹介」のパンフレットによれば〈プロフィール 市川千太郎劇団 創立は明治初期にさかのぼり、現在の座長で6代目となる、歴史と風格 [続きを読む]
  • 劇団素描「玄海竜二一座」・《芝居「男十三夜」は九州の「真髄」》
  • 【玄海竜二一座】(座長・玄海竜二)・〈平成22年8月公演・大阪朝日劇場〉案内チラシには「待ってました!朝日劇場に初お目見え!玄海竜二」という文字が刷り込まれている。斯界日本一の劇場で、九州随一の旅役者が演じる舞台はさぞかし充実しているだろうと、胸躍らせて赴いた。芝居の外題は「男十三夜」。聞けば玄海竜二が十五歳で座長を襲名した折りの「出世狂言」とやら、なるほど面白い。「弐場」の構成だが、まず冒頭で、 [続きを読む]
  • 劇団素描・「劇団翔龍」・《芝居・「追われる女」》
  • 【劇団翔龍】(座長・春川ふじお)〈平成20年8月公演・柏健康センターみのりの湯〉                                   この劇団は、昨年、同じ劇場で見聞済み。全体的に「あっさりとした」「淡泊な」芸風で、誠実で温かな座長の雰囲気が印象に残っていた。また、超ベテラン・見城たかしの至芸(女形舞踊「哀愁海峡」(唄・扇ひろ子)を観ることができたのも、その時であった。ただ、集客力 [続きを読む]
  • 付録・邦画傑作選・「浅草の灯」(監督・島津保次郎・1935年)
  •  ユーチューブで映画「浅草の灯」(監督・島津保次郎・1935年)を観た。東京・浅草を舞台に繰り広げられるオペラ一座の座長、座員、観客、地元の人々の物語である。 冒頭は、オペレッタ「ボッカチオ」の舞台、座員一同が「ベアトリ姉ちゃん」を合唱し ている。その中には、山上七郎(上原謙)が居る。藤井寛平(斎藤達雄)が居る。飛鳥井純(徳大寺伸)が居る。香取真一(笠智衆)が居る。そして、新人・小杉麗子(高峰三枝 [続きを読む]
  • 幕間閑話・大歌舞伎「御所五郎蔵」と「身替座禅」
  • 午後10時30分から、NHK教育テレビ「芸術劇場」(大歌舞伎・「御所五郎蔵」「身替座禅」)視聴。「御所五郎蔵」の配役は、五郎蔵・仁左衛門、星影土右衛門・左団次、傾城皐月・福助、甲屋与五郎・菊五郎他、この芝居のキーパーソンは、傾城皐月であり、見せ場は、その五郎蔵に対する「あいそづかし」(実は見せかけ)の場面だと思われるが、福助の「力量不足」で、その雰囲気を醸し出すことができない。福助は、児太郎時代、若 [続きを読む]
  • 劇団素描・「劇団武る」《関東公演、今後の課題》
  • 【劇団武る】(座長・三条すすむ)《平成21年7月公演・小岩湯宴ランド》 昼の部、芝居の外題は「雁金文七」。この芝居の眼目は、主人公・文七(座長・三条すすむ)が義理の妹(都かれん)を助けようとして、図らずも、育ての親(義父)、つまり妹の実父(藤千之丞)を斬殺してしまうという、「何とも不条理な悲劇」を演じることであり、目の前の「金」に目がくらんだ義父の拝金主義をこらしめているようにも感じられるが、実を [続きを読む]
  • 付録・邦画傑作選・「港の日本娘」(監督・清水宏・1933年)
  •  ユーチューブで映画「港の日本娘」(監督・清水宏・1933年)を観た。戦前の男女の色模様を描いた傑作である。港の日本娘とは黒川砂子(及川道子)のことである。彼女には無二の親友、ドラ・ケンネル(井上雪子)がいた。この二人に絡むのが男三人、プレイボーイのヘンリー(江川宇礼雄)、貧乏な街頭画家・三浦(齋藤達雄)、酒場の紳士・原田(南條康雄)である。 砂子とドラは、横浜・山の手の女学校に通う仲良しで、下校 [続きを読む]
  • 付録・邦画傑作選・「按摩と女」(監督・清水宏・1938年)
  •  ユーチューブで映画「按摩と女」(監督・清水宏・1938年)を観た。監督・清水宏、戦前傑作の逸品である。山の温泉場(おそらく塩原か?)に向かう按摩の徳一(徳大寺伸)と福市(日守新一)が四方山話をしながら歩いている。青葉の頃になったので、海の温泉場から山の湯治場に一年ぶりでやって来たのだ。「こうしていると、青葉の景色が見えるようだ」「今日は目明きを何人追い越した?」「17人だ」「おかげで、馬の尻や犬 [続きを読む]
  • 付録・邦画傑作選・「阿部一族」(監督・熊谷久虎・1938年)
  •  ユーチューブで映画「阿部一族」(監督・熊谷久虎・1938年)を観た。タイトルの前に「国民精神総動員 帝国政府」という字幕が一瞬映し出される。原作は森鷗外、九州肥後藩で起きた、一族滅亡の物語である。監督・熊谷久虎も九州出身、女優・原節子の叔父として知られているが、この映画を制作後(1941年)、国粋主義思想団体を結成し教祖的存在になる。一方、出演は1931年に、歌舞伎大部屋(下級)俳優が創設、(民 [続きを読む]
  • 劇団素描・「劇団逢春座」・《浅井雷三「誕生日公演」の名舞台》
  • 【劇団逢春座】(座長・浅井春道)〈平成26年7月公演・みのりの湯柏健康センター〉前回の見聞(芝居「鼠小僧と白鷺銀次」)で、私は〈達磨の子分、縛られながらも「かっこいい!親分は袖の下で大もうけ、小さい蔵には小判がざっくざく」などと言って蔵破りの手助けをするばかりか、帰りぎわには銀次と「義兄弟」のちぎりまで結んでしまう。義賊を慕う天真爛漫な風情を、芸名不詳のこの役者はものの見事に描出していた、と私は思 [続きを読む]
  • 劇団素描・「劇団逢春座」の舞台模様は《一変》、謎の「三枚目」
  • 【劇団逢春座】(座長・浅井春道)〈平成26年7月公演・みのりの湯柏健康センター〉この劇団は元「正研座」、兄・浅井正二郎と弟・研二郎の二枚看板であったが、平成24年に「発展分離」し、兄・浅井正二郎が責任者、長男・春道(26歳)が座長となって、春道の弟・雷三(18歳)、妹・陽子(22歳?)とともに、斬新な舞台を務めている。私は平成20年に「正研座」時代の舞台を福島・蟹洗温泉で見聞、以下のような感想を綴 [続きを読む]
  • 付録・邦画傑作選・「東京の英雄」(監督・清水宏・1935年)
  •  冒頭のタイトルに続き、「配役」になると、女性の歌声が流れ出す。耳を澄ませると、「並ぶ小窓に はすかいに 交わす声々日が落ちる 旅暮れて行く空の鳥 母の情けをしみじみと」と聞こえるが、定かではない。主なる登場人物は、根本嘉一・岩田祐吉、春子・吉川満子、寛一・藤井貢、加代子・桑野通子、秀雄・三井秀夫(後の三井弘次)である。さらに、寛一の少年時代を突貫小僧、加代子を市村美津子、秀雄を横山準(爆弾小僧) [続きを読む]
  • 劇団素描・「剣戟はる駒座」・《「お芝居二本立て」の実力》
  • 【剣戟はる駒座】(座長・津川竜)〈平成21年7月公演・浅草木馬館〉)                                        「毎週火曜日お芝居二本立て」と場内の貼り紙にある通り、今日は芝居の前狂言、外題は「恋の高岡」(悲劇)、切り狂言の外題は「桶屋さん」(喜劇)、加えて、「唄と踊りのグランドショー」という三部構成であった。さて「恋の高岡」、主演・若侍・高岡コウジュウロウに花 [続きを読む]